JP2007110482A - 携帯電子機器及び携帯電子機器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2つの筐体2,3の内部にそれぞれ設けられると共に前記2つの筐体2,3をそれぞれ保持する一対の補強部材25,27と、前記一対の補強部材25,27にそれぞれ一体成形される略円筒状の保持部29,31と、前記一対の補強部材25,27の少なくとも一方と同一の材料から形成されると共に前記保持部29,31に挿通されて前記一対の補強部材25,27を相互に回動自在に連結する軸体33とを備える携帯電子機器を提供する。
【選択図】 図2
Description
また、樹脂材料よりも剛性の高い金属材料により筐体を構成したものもあるが、この場合には、筐体に塗装や模様を施すことが面倒であるため、携帯電子機器の製造コストが増加する虞がある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、連結部の強度を十分に確保できると共に製造コストの増加を抑えることができる携帯電子機器及び携帯電子機器の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係る携帯電子機器は、2つの筐体を開閉可能とするように連結部によって相互に回動自在とする携帯電子機器であって、前記2つの筐体の内部にそれぞれ設けられると共に前記2つの筐体をそれぞれ保持する一対の補強部材と、前記一対の補強部材にそれぞれ一体成形される略円筒状の保持部と、前記一対の補強部材の少なくとも一方と同一の材料から形成されると共に前記保持部に挿通されて前記一対の補強部材を相互に回動自在に連結する軸体とを備えることを特徴とする。
なお、各種電子部品は、例えば、各種情報を表示する表示部を構成する部品のことを示しており、回路基板と電気的に接続されるものである。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記一対の補強部材が、それぞれ略板状に形成され、前記2つの筐体のそれぞれが、前記補強部材及びこれに装着される前記各種電子部品や前記操作部、前記回路基板の少なくとも1つを前記補強部材の厚さ方向から挟み込んで結合可能な一対のケース部材により構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記一対の補強部材が、それぞれガラスフレーク、ガラス繊維及びカーボンフレークの少なくとも1つを含む樹脂材料から形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器の製造方法は、略板状に形成された2つの補強部材を互いに開閉可能とするように、相互に回動可能に連結する連結工程と、前記2つの補強部材に、それぞれ各種電子部品や回路基板を装着する装着工程と、これら各種電子部品や回路基板を装着した前記2つの補強部材を、それぞれ別個の筐体の内部に配する筐体形成工程とを備えることを特徴とする。
また、補強部材により各筐体を保持することができるため、補強部材よりも剛性の低い樹脂材料により各筐体を形成することが可能となる。したがって、各筐体には、塗装や模様を容易に施すことが可能となり、携帯電子機器のデザイン性向上を容易に図ると共に、携帯電子機器の製造コストの増加を抑えることもできる。
図1に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)1は、平面視略矩形状に形成された第1の筐体2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な平面視略矩形状の第2の筐体3とが相互に開閉可能となるように、これら2つの筐体2,3を各筐体2,3の長手方向の端部2a,3a(以下、基端部2a,3aと呼ぶ。)に位置する回転軸線Lを中心に回動自在とするように構成されている。なお、回転軸線Lは、各筐体2,3の厚さ方向に直交する方向に延びるものである。
なお、この第1の筐体2は、その内部に携帯電話機1の各部に電力を供給するためのバッテリー(不図示)が配されるように構成されている。このバッテリーは、上記対向面2cとは反対側に位置する第1の筐体2の外面2e側から収納できるようになっている。第1の筐体2の外面2e側には、バッテリーを第1の筐体2に収納した状態において、バッテリーを覆い隠すバッテリー用の蓋10が着脱自在に設けられている。
なお、第2の筐体3の内部には、第1の表示部11と同様の第2の表示部(電子部品)が設けられており、この第2の表示部は、上記対向面3cとは反対側に位置する第2の筐体3の外面3e側に露出している。
さらに、図2,3に示すように、第1の筐体2の内部には回路基板21が設けられており、上述した操作部7、マイクロフォン部9、第1の表示部11、スピーカ部13、第2の表示部23や、通話用のアンテナ部等の各種電子部品と電気的に接続されるようになっている。
なお、このヒンジ部5は、フロントケース15,17及びリアケース16,18により各補強フレーム25,27を厚さ方向から挟み込んで各筐体2,3を構成した状態において、各筐体2,3の基端部2a,3aに形成された被覆部35によって覆われるようになっており、外方に露出することはない。
この携帯電話機1を製造する際には、はじめに、2つの補強フレーム25,27に形成された第1の保持部29及び第2の保持部31に軸体33を挿通させて、回転軸線Lを中心に2つの補強フレーム25,27を相互に回動自在に連結する(連結工程)。次いで、第1の補強フレーム25に回路基板21や操作部7等の各種電子部品を装着すると共に、第2の補強フレーム27に2つの表示部11,23等の各種電子部品を装着する(装着工程)。
そして、フロントケース15,17及びリアケース16,18により各補強フレーム25,27をその厚さ方向から挟み込むと共に、フロントケース15,17及びリアケース16,18を相互に結合することで、各補強フレーム25,27を各筐体2,3の内部に配する(筐体形成工程)。最後に、第1の筐体2のリアケース16にバッテリー用の蓋10を取り付けることで、携帯電話機1の製造が完了する。
また、各筐体2,3は、上記補強フレーム25,27により保持されているため、上述したように、補強フレーム25,27よりも剛性の低い樹脂材料により各筐体2,3を形成することが可能となる。したがって、各筐体2,3には、塗装や模様を容易に施すことが可能となり、携帯電話機1のデザイン性向上を容易に図ると共に、携帯電話機1の製造コストの増加を抑えることもできる。
また、この携帯電話機1の製造方法によれば、連結工程や装着工程の終了後に、各種電子部品や回路基板21が装着された各補強フレーム25,27を各筐体2,3により覆い隠す筐体形成工程を行うため、携帯電話機1を製造する過程において、外方に露出する各筐体2,3の対向面2c,3cや外面2e,3eに傷がつくことを防止することができる。したがって、外観不良を有する携帯電話機1が製造されることを容易に防ぐことができる。
また、各補強フレーム25,27は、例えば、アルミニウム合金及びマグネシウム合金の少なくとも1つを含む金属材料、若しくは、ガラスフレーク、ガラス繊維及びカーボンフレークの少なくとも1つを含む樹脂材料により形成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、導電性を有する導電性材料から形成されるとしても構わない。特に、第1の補強フレーム25を導電性材料から形成した場合には、筐体内部に静電気が侵入しても、この静電気は第1の補強フレーム25に誘導されるため、回路基板21に搭載されると共に第1の補強フレーム25の内部に収容された各種電子部品に到達することがない。すなわち、第1の補強フレーム25がシールドの役割を果たすことになる。したがって、上記静電気の侵入による携帯電話機1の誤動作を防止することができる。
また、各筐体2,3は、その厚さ方向から結合可能なフロントケース15,17及びリアケース16,18から構成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくともヒンジ部5により相互に連結された一対の補強フレーム25,27を、それぞれ内部に配するように構成されていればよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
2 第1の筐体
3 第2の筐体
5 ヒンジ部(連結部)
7 操作部
9 マイクロフォン部(電子部品)
11 第1の表示部(電子部品)
13 スピーカ部(電子部品)
15,17 フロントケース(ケース部材)
16,18 リアケース(ケース部材)
21 回路基板
23 第2の表示部(電子部品)
25 第1の補強フレーム(補強部材)
25a 開口部
27 第2の補強フレーム(補強部材)
29 第1の保持部
31 第2の保持部
33 軸体
Claims (7)
- 2つの筐体を開閉可能とするように連結部によって相互に回動自在とする携帯電子機器であって、
前記2つの筐体の内部にそれぞれ設けられると共に前記2つの筐体をそれぞれ保持する一対の補強部材と、前記一対の補強部材にそれぞれ一体成形される略円筒状の保持部と、前記一対の補強部材の少なくとも一方と同一の材料から形成されると共に前記保持部に挿通されて前記一対の補強部材を相互に回動自在に連結する軸体とを備えることを特徴とする携帯電子機器。 - 前記一対の補強部材のそれぞれに、少なくとも各種電子部品、操作部及び回路基板の少なくとも1つが装着されることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
- 前記一対の補強部材が、それぞれ略板状に形成され、
前記2つの筐体のそれぞれが、前記補強部材及びこれに装着される前記各種電子部品や前記操作部、前記回路基板の少なくとも1つを前記補強部材の厚さ方向から挟み込んで結合可能な一対のケース部材により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記一対の補強部材が、それぞれアルミニウム合金及びマグネシウム合金の少なくとも1つを含む金属材料から形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
- 前記一対の補強部材が、それぞれガラスフレーク、ガラス繊維及びカーボンフレークの少なくとも1つを含む樹脂材料から形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
- 少なくとも一方の補強部材が、導電性材料により略板状に形成されると共にその厚さ方向に開口する略箱状に形成され、
前記回路基板が、前記一方の補強部材の開口部を閉塞するように配されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。 - 略板状に形成された2つの補強部材を互いに開閉可能とするように、相互に回動可能に連結する連結工程と、
前記2つの補強部材に、それぞれ各種電子部品や回路基板を装着する装着工程と、
これら各種電子部品や回路基板を装着した前記2つの補強部材を、それぞれ別個の筐体の内部に配する筐体形成工程とを備えることを特徴とする携帯電子機器の製造方法。
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JP2005299851A JP2007110482A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | 携帯電子機器及び携帯電子機器の製造方法 |
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