JP2007109925A - 光半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

光半導体素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い接合強度を有する光学部品を備える光半導体素子、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 光半導体素子10は、半導体基板20上に形成されたフォトダイオード11を備える。このフォトダイオード11上には接合部13が設けられており、その上部にマイクロレンズ12が形成されている。接合部13は、フォトダイオード11上を開口する開口24aが形成されたコンタクト層24と、開口24aの上方に開口24aの開口面積よりも小さな開口面積の開口25aが形成された電極25とからなり、これら開口24a,25aの内部にマイクロレンズ12の一部が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォトダイオード(PD)、面発光型半導体レーザ(VCSEL)等の光半導体素子及びその製造方法に関する。
光信号(レーザ光)を用いて通信を行う光通信においては、例えば光信号を射出するレーザ光源としての面発光型半導体レーザ、光信号を伝送する光伝送路としての光ファイバ、及び光ファイバを介した光信号を受光する受光素子としてのフォトダイオードが用いられる。光通信では光信号を効率的に使用するために、面発光型半導体レーザと光ファイバとの結合効率、又はフォトダイオードと光ファイバとの結合効率を高める必要がある。これらの結合効率を高めるために、面発光型半導体レーザから射出された光信号を集光して光ファイバに入射させるレンズ、又は光ファイバから射出された光信号を集光してフォトダイオードに入射させるレンズが用いられる。
近年においては、面発光型半導体レーザ又はフォトダイオード等の光半導体素子上に上記の結合効率を高めるためのマイクロレンズ(微小レンズ)がモノリシックに形成されている。以下の特許文献1,2には液滴吐出法を用いて光半導体素子上にマイクロレンズを形成する技術が開示されている。
特開2004−241630号公報 特開2005−181416号公報
ところで、マイクロレンズが形成された光半導体素子では、実装性や信頼性の面からマイクロレンズと光半導体素子との高い接合強度が必要となる。しかしながら、上記の特許文献1,2に開示された液滴吐出法によって形成されたマイクロレンズは、光半導体素子との接合強度が低いため、光半導体素子をステム(台座)等に実装する実装工程において光半導体素子から脱落したり、実装後においても機械的な振動によって脱落するという問題がある。
かかる問題を解消すべく、上記の特許文献1,2では、マイクロレンズと光半導体素子との接合部分を樹脂で埋め込んで、マイクロレンズと光半導体素子との接合強度を高めている。しかしながら、マイクロレンズと光半導体素子との接合部分を埋め込むための樹脂は、例えばスピンコーティング法を用いて光半導体素子上に塗布されるが、光半導体素子上に形成されたマイクロレンズと半導体素子との接合強度が低すぎるために樹脂を塗布している途中でマイクロレンズが脱落してしまう問題がある。この樹脂の塗布方法として液滴吐出法を用いればマイクロレンズの脱落は防止できると考えられるが、塗布に時間を要するため現実的ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高い接合強度を有する光学部品を備える光半導体素子、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光半導体素子は、光素子と、前記光素子上を開口する第1開口が形成された第1層と、前記第1開口の上方に前記第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口が形成された第2層とを含んでなる接合部と、前記接合部の前記第1開口及び前記第2開口の内部に少なくとも一部が埋設された光学部品とを備えることを特徴としている。
この発明によると、光素子上には順に第1開口と第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口が形成されており、これら第1開口及び第2開口の内部に光学部品の一部が埋設されている。第1開口は第2開口が形成された第2層によって上方が一部覆われた状態になっており、かかる第1開口の内部に少なくとも一部が埋設された状態で光学部品が光素子上に配置されているため、光学部品の接合強度を高めることができる。
また、本発明の光半導体素子は、前記第1層が半導体層であり、前記第2層が金属層であることを特徴としている。
ここで、本発明の光半導体素子は、前記金属層が、前記光素子の電極であることが望ましい。
また、本発明の光半導体素子は、前記第1層及び前記第2層が、共に半導体層であることを特徴としている。
ここで、本発明の光半導体素子は、前記第1層及び前記第2層が、互いに種類の異なる半導体で形成されていることが望ましい。
更に、本発明の光半導体素子は、前記光素子が、フォトダイオード及び面発光型半導体レーザの少なくとも一方であることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の光半導体素子の製造方法は、光半導体素子の製造方法において、基板上に、前記光素子をなす第1多層膜と、当該第1多層膜上に配置されて第1層と当該第1層上の第2層とを含んでなる第2多層膜とを形成する多層膜形成工程と、前記光素子上を開口する第1開口を前記第1層に形成するとともに、前記第1開口の上方に前記第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口を前記第2層に形成して接合部を形成する接合部形成工程と、前記接合部の前記第1開口及び前記第2開口の内部に少なくとも一部が埋設された光学部品を形成する光学部品形成工程とを含むことを特徴としている。
この発明によると、基板上に光素子をなす第1多層膜が形成されるとともに、第1多層膜上に第1層と第1層上の第2層とを含んでなる第2多層膜が形成され、次いで光素子上に第1開口と第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口が第1層及び第2層の各々に形成され、これら第1開口及び第2開口の内部に少なくとも一部が埋設された光学部品が形成される。第2開口が形成された第2層は第1開口の上方を一部覆うよう形成されており、光学部品は第1開口の内部に一部が埋め込まれた状態で光素子上に形成されるため、光学部品の接合強度を高めることができる。
また、本発明の光半導体素子の製造方法は、前記接合部形成工程が、前記第2層をエッチングして前記光素子の上方に前記第2開口を形成する第1エッチング工程と、前記第2層に形成された前記第2開口を介して前記第1層をエッチングして前記光素子上に前記第1開口を形成する第2エッチング工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明の光半導体素子の製造方法は、前記多層膜形成工程が、前記第1多層膜と前記第2多層膜との間に、前記第2エッチング工程で行われるエッチングを止めるエッチングストップ層を形成する工程を含むことを特徴としている。
ここで、本発明の光半導体素子の製造方法は、前記多層膜形成工程が、前記第1層を半導体で形成し、前記第2層を金属で形成する工程であることが望ましい。
或いは、本発明の光半導体素子の製造方法は、前記多層膜形成工程が、前記第1層及び第2層を互いに種類の異なる半導体で形成する工程であることが望ましい。
更に、本発明の光半導体素子の製造方法は、前記光学部品形成工程が、前記光学部品の材料が含まれる液状体を、液滴吐出法により少なくとも前記第1開口及び前記第2開口の内部に吐出して前記光学部品を形成する工程であることを特徴としている。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による光半導体素子及びその製造方法について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態は、本発明の一部の態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の説明で参照する各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。図1に示す通り、本実施形態の光半導体素子10は、光素子としてのフォトダイオード11と、光学部品としてのマイクロレンズ12とを含んで構成される。フォトダイオード11とマイクロレンズ12との間にはこれらを接合する接合部13が形成されている。
フォトダイオード11は、半導体基板(本実施形態では半絶縁性のGaAs基板)20上に形成されており、マイクロレンズ12を介して半導体基板20に向かって入射する光を受光する。半導体基板20上には柱状の半導体堆積体(以下、柱状部という)P1が形成されており、この柱状部P1にフォトダイオード11の一部をなす光吸収層22が形成されている。つまり、フォトダイオード11は、その一部が柱状部P1に形成された構成である。尚、柱状部P1は任意の断面形状に形成することができるが、ここでは断面形状が円形であるとする。
フォトダイオード11は、例えばn型のGaAsからなるコンタクト層21と、上記の光吸収層22とを半導体基板20上に順次積層した構成である。また、フォトダイオード11上には、例えばp型のInGaPからなるエッチングストップ層23と、接合部13の一部をなす第1層としてのp型のGaAsからなるコンタクト層24とが順に積層されている。
フォトダイオード11をなすコンタクト層21は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされており、フォトダイオード11上のエッチングストップ層23及びコンタクト層24は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされている。従って、p型のコンタクト層24(p型のエッチングストップ層23)、不純物がドーピングされていない光吸収層22、及びn型のコンタクト層21により、pinダイオードが形成される。
図1に示す通り、柱状部P1の上面中央部には、コンタクト層24がエッチングされて開口24aが形成されており、この開口24aがフォトダイオード11に入射する光の入射口となっている。尚、本実施形態においては、柱状部P1の上面中央部に形成される開口24aの平面形状が円形であるとする。但し、この形状は円形に限られる訳ではなく任意の形状であって良い。
また、図1に示す通り、コンタクト層24上には接合部13の一部をなす第2層としての電極25が形成されており、コンタクト層21上には電極26が形成されている。これらの電極25,26は、フォトダイオード11にバイアス電圧を印加すると共に、フォトダイオード11で得られる光電流を外部に取り出すためのものである。電極25には、コンタクト層24に形成された開口24aの上方に開口25aが形成されている。尚、本実施形態においては、電極25に形成される開口25aの平面形状が、コンタクト層24に形成される開口24aと同様に、円形であるとする。但し、開口24aと同様に、この形状は円形に限られる訳ではなく任意の形状であって良い。
電極25の開口25aは、その径がコンタクト層24の開口24aの径よりも小さくなるよう形成されている。つまり、開口25aは、その面積(開口面積)が開口24aの開口面積よりも小さくなるよう形成されている。そして、図1に示す通り、これらの開口24a,25aの内部にマイクロレンズ12の一部が埋め込まれた状態で配置されている。電極25の開口25aの径をコンタクト層24の開口24aの径よりも小さくするのは、接合部13にマイクロレンズ12の一部を埋め込んだ状態にすることで、フォトダイオード11とマイクロレンズ12との接合強度を高めるためである。
ここで、電極25の開口25aの径は、上述した通り、コンタクト層24の開口24aの径よりも小さく形成されるが、開口25aの径を小さくしすぎるとフォトダイオード11に入射する光量も減少してしまう。このため、開口25aの最小径は必要となるフォトダイオード11の受光感度を確保することができる程度に設定される。
また、電極25の開口25aの径とコンタクト層24の開口24aとの径との差を大きくすれば接合部13に埋め込まれる部分が増える。しかしながら、差を大きくしても強度の低い電極25の張り出し部(電極25がコンタクト層24から柱状部P1の中央に向かって張り出している部分)が多くなるだけであり、フォトダイオード11とマイクロレンズ12との接合強度はさほど高くならない。但し、電極25の厚みをより厚くすれば上記の張り出し部の強度をある程度高くすることができる。このため、電極25の開口25aの径とコンタクト層24の開口24aとの径との差、及び電極25の厚みは必要となる接合強度が得られるよう適宜設定される。
電極26は、コンタクト層21の上面に形成されている。尚、図1に示す例では、柱状部P1の一側面側のコンタクト層21上に電極26が形成されている例を図示しているが、電極26はコンタクト層21上であって柱状部P1の近傍であれば、その形成位置は限定されない。例えば、半導体基板20上のコンタクト層21を、柱状部P1の径よりも大きな径を有する円形形状とし、柱状部P1と同心に形成した場合には、柱状部P1を取り囲むようにリング状に電極26を形成することができる。
電極25は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)と亜鉛(Zn)との合金、及び金(Au)の積層膜で形成することができる。或いは、白金(Pt)、チタン(Ti)及び金(Au)の積層膜からなる。また、電極26は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金、ニッケル(Ni)、及び金(Au)の積層膜で形成することができる。
マイクロレンズ12は、図1に示す通り、一部が接合部13に埋め込まれた状態でフォトダイオード11の上方に配置されている。このマイクロレンズ12は、半導体基板20の上方から半導体基板20に向かう光を集光してフォトダイオード11に入射させるために設けられている。マイクロレンズ12は、例えば熱又は光等のエネルギーを付加することによって硬化可能な液体材料(例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の前駆体)を硬化させることにより形成される。ここで、紫外線硬化型樹脂としては、例えば紫外線硬化型のアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂が挙げられる。また、熱硬化型樹脂としては、熱硬化型のポリイミド系樹脂が挙げられる。
上記構成において、半導体基板20の上方から半導体基板20に向けて光が照射されると、この光はマイクロレンズ12で集光されて、電極25に形成された開口25a及びコンタクト層24に形成された開口24a並びにエッチングストップ層23を順に介してフォトダイオード11に入射する。フォトダイオード11に入射した光は、光吸収層22にて吸収され、この吸収された光によって光吸収層22で光励起が生じ、電子及び正孔が生成される。そして、外部から印加された電界によって電子は電極26に、正孔は電極25にそれぞれ移動する。その結果、フォトダイオード11において、コンタクト層21から光吸収層22の方向に電流が生じる。
次に、本発明の第1実施形態による光半導体素子10の製造方法について説明する。図2〜図4は、本発明の第1実施形態による光半導体素子の製造工程を模式的に示す断面図である。本実施形態の光半導体素子10を製造するには、図2(a)に示す通り、まず半絶縁性のGaAsからなる半導体基板20の表面に、組成を変調させながらエピタキシャル成長させて半導体多層膜を形成する。
ここで、半導体基板20上に形成する半導体多層膜は、例えば、n型のGaAsからなるコンタクト層21、光吸収層22、p型のInGaPからなるエッチングストップ層23、及びp型のGaAsからなるコンタクト層24からなる。これらの層を順に半導体基板20上に積層させることにより、半導体多層膜が形成される。ここで、後の工程において電極26が形成された際に、コンタクト層21のうち少なくとも電極26と接する部分の近傍は、キャリア密度を高くすることにより、電極26とのオーム性接触をとり易くしておくのが望ましい。同様に、コンタクト層24のうち少なくとも電極25と接する部分の近傍は、キャリア密度を高くすることにより、電極25とのオーム性接触をとり易くしておくのが望ましい。
エピタキシャル成長を行う際の温度は、成長方法や原料、半導体基板20の種類、或いは形成する半導体多層膜の種類、厚さ、及びキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃に設定するのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、有機金属気相成長(MOVPE:Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、或いはLPE(Liquid Phase Epitaxy)法を用いることができる。
次に、図2(b)に示す通り、柱状部P1を形成する。柱状部P1を形成するには、まず、半導体多層膜上にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法によりレジストをパターニングする。これにより、コンタクト層24の上面に所定の平面形状を有するレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばドライエッチング法により、コンタクト層24、エッチングストップ層23、及び光吸収層22をエッチングする。これにより、柱状部P1が形成される。尚、柱状部P1が形成されると、レジスト層は除去される。
柱状部P1を形成すると、図2(b)に示す通り、コンタクト層21を所定の形状にパターニングする。具体的には、まず、コンタクト層21上にレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法により塗布したレジストをパターニングする。これにより、コンタクト層21上に柱状部P1を覆うように所定のパターンのレジスト層が形成される。次いで、このレジスト層をマスクとして、例えばドライエッチング法により、コンタクト層21をエッチングする。これにより、コンタクト層21が所定形状にエッチングされる。尚、コンタクト層21がエッチングされると、レジスト層は除去される。
尚、ここではドライエッチング法を用いてエッチングを行う場合を例に挙げたが、ウェットエッチング法によりエッチングしても良い。また、柱状部P1を形成した後でコンタクト層21をエッチングする場合を例に挙げたが、まず、コンタクト層24、エッチングストップ層23、光吸収層22、及びコンタクト層21をエッチングした後で、柱状部P1を形成しても良い。
以上の工程が終了すると、図3に示す通り、コンタクト層24の上面に電極25が形成され、コンタクト層21の上面に電極26が形成される。これら電極25,26を形成する具体的な方法は以下の通りである。まず、電極25及び電極26を形成する前に、必要に応じてプラズマ処理法等を用いて、コンタクト層21の上面及びコンタクト層24の上面を洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。次に、例えば真空蒸着法により、例えばクロム(Cr)、金(Au)と亜鉛(Zn)との合金、及び金(Au)の積層膜(図示省略)を形成する。次いで、リフトオフ法により、所定の位置以外の積層膜を除去することにより電極25が形成される。
この際、柱状部P1の上面に積層膜が形成されていない部分が形成される。この部分が開口25aとなり、コンタクト層24の上面の一部が露出する。尚、上記工程において、リフトオフ法の代わりにドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いることもできる。また、上記工程において、真空蒸着法の代わりにスパッタ法を用いることもできる。
次に、電極25を形成する場合と同様の方法で、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金、ニッケル(Ni)、及び金(Au)の積層膜をパターニングすることで、図3に示す通り、コンタクト層21上に電極26を形成する。次いで、アニール処理を行う。アニール処理の温度は電極材料に依存する。本実施形態で用いる電極材料の場合は、通常400℃前後で窒素雰囲気中で行うのが望ましい。以上により、電極25、26が形成される。
次に、図3(b)に示す通り、コンタクト層24に開口24aが形成される。開口24aを形成する具体的な方法は以下の通りである。まず、コンタクト層21上及び柱状部P1を覆うようにレジスト(図示省略)を塗布した後、リソグラフィ法により塗布したレジストをパターニングする。これにより、柱状部P1上が開口したパターンのレジスト層が形成される。次に、このレジスト層をマスクとして、ウェットエッチング法によりコンタクト層24をエッチングする。ここで、コンタクト層24のエッチングには、エッチャントして、例えばリン酸、過酸化水素水、及び水の混合溶液を用いることができる。
エッチャントは電極25に形成された開口25aを介してコンタクト層24に接触するため、コンタクト層24は開口25aの形成位置からエッチングされる。ここで、p型のGaAsからなるコンタクト層24は、上記のエッチャントによって等方的にエッチングされるが、コンタクト層24の下に配置されたエッチングストップ層23及びコンタクト層24上に配置された電極25は上記のエッチャントではエッチングされない。このため、コンタクト層24のエッチングは、エッチングストップ層23が露出した時点で、エッチングストップ層23の表面に交差する方向には止まり、コンタクト層24とエッチングストップ層23との界面に沿う方向に進む。
この結果、図3(b)に示す通り、電極25の開口25aの径よりも大きな径を有する開口24aがコンタクト層24に形成される。これにより、コンタクト層24から柱状部P1の中央に向かって電極25が張り出している形状(オーバーハング形状)を形成することができる。尚、コンタクト層24に開口24aを形成すると、エッチング時に用いたレジスト層は除去される。
次いで、図4に示す通り、柱状部P1上にマイクロレンズ12が形成される。マイクロレンズ12を形成する具体的な方法は以下の通りである。図4(a)に示す通り、マイクロレンズ12の材料(例えば、前述した紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の前駆体)を含む液状体を、液滴吐出法を用いてコンタクト層24の開口24aに吐出する。つまり、上記の液状体Dを吐出ヘッドHDのノズルNから吐出させてマイクロレンズ12を形成する。
液状体Dを吐出するには、吐出ヘッドHDに設けられたガイドレールGLに沿って吐出ヘッドHDを移動させて、開口24a,25aの上方に吐出ヘッドHDを位置決めする。位置決めが完了すると、吐出ヘッドHDのノズルNから液状体Dを吐出させる。吐出された液状体Dは、電極25の開口25aを介してコンタクト層24の開口24a内に溜まる。液状体Dの吐出を続けると開口24a内に液状体Dが溜まり、電極25の下方まで液状体Dが充填される。更に液状体Dの吐出を続けると電極25上に液状体Dが溜まって、ひいては液状体Dの表面張力によってその形状が球形状になる。
最後に、柱状部P1上に配置された液状体Dに対して紫外線を照射し、又は加熱による乾燥等を行って液状体Dを硬化させることにより、図4(b)に示す通り、柱状部P1上にマイクロレンズ12が形成される。以上の工程によって本発明の第1実施形態による光半導体素子10が製造される。この製造方法によって製造された光半導体素子10は、マイクロレンズ12を、その一部が接合部13に埋め込まれた状態に形成することができるため、フォトダイオード11とマイクロレンズ12との接合強度を高めることができる。
尚、上記実施形態では、p型のInGaPからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のGaAsからなる半導体層によってコンタクト層24を形成していた。しかしながら、エッチングストップ層23とコンタクト層24とは、これらの半導体層以外を用いることができる。例えば、p型のInGaPからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のInGaAsからなる半導体層によってコンタクト層24を形成することもできる。かかる半導体層を用いた場合には、コンタクト層24に開口24aを形成する際のエッチャントとして、例えばリン酸、過酸化水素水、及び水の混合溶液を用いることができる。
また、p型のGaAsからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のInGaPからなる半導体層によってコンタクト層24を形成することもできる。更に、p型のAlGaAsからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のInGaPからなる半導体層によってコンタクト層24を形成することもできる。これらの半導体層を用いた場合には、コンタクト層24に開口24aを形成する際のエッチャントとして、例えば塩酸と水との混合溶液を用いることができる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。尚、図5においては、図1に示す光半導体素子10が備える部材と同一の部材には同一の符号を付してある。図5に示す通り、本実施形態の光半導体素子30は、図1に示す光半導体素子10と同様に、光素子としてのフォトダイオード11と、光学部品としてのマイクロレンズ12とを含んで構成される。図5に示す光半導体素子30と、図1に示す光半導体素子10とは、フォトダイオード11とマイクロレンズ12との間に設けられる接合部の構成が異なる。
図1に示す光半導体素子10が備える接合部13は、コンタクト層24と、コンタクト層24上に形成された電極25とから形成されていたが、図5に示す光半導体素子30が備える接合部14は、第1層をなすコンタクト層24と、コンタクト層24上に形成された第2層をなす第2コンタクト層27とから形成されている。従って、半導体基板20上には、光吸収層22、エッチングストップ層23、コンタクト層24、及び第2コンタクト層27からなる柱状部P2が形成されている。コンタクト層24と第2コンタクト層27とは互いに種類の異なる半導体で形成される。例えば、コンタクト層24はp型のGaAsからなる半導体層によって形成され、第2コンタクト層27はp型のInGaPからなる半導体層によって形成される。この第2コンタクト層27上に電極25が形成されている。
コンタクト層24には開口24aが形成されており、第2コンタクト層27には開口27aが形成されており、電極25には開口25aが形成されている。これらの開口24a,27a,25aは、開口24aの上方に開口27aが配置されており、開口27aの上方に開口25aが配置されている。尚、本実施形態においては、これらの開口24a,27a,25aの平面形状は全て円形であるとする。但し、開口24a,27a,25aの形状は円形に限られる訳ではなく任意の形状であって良い。
第2コンタクト層27の開口27aは、その径がコンタクト層24の開口24aの径よりも小さくなるよう形成されている。つまり、開口27aは、その面積(開口面積)が開口24aの開口面積よりも小さくなるよう形成されている。また、電極25の開口25aは、その径が第2コンタクト層27の開口27aの径と等しいか、又は開口27aの径よりも大に形成されている。つまり、本実施形態では、接合部14の形状がコンタクト層24から柱状部P1の中央に向かって第2コンタクト層27が張り出している形状(オーバーハング形状)とされている。そして、図5に示す通り、これらの開口24a,27aの内部にマイクロレンズ12の一部が埋め込まれた状態で配置されている。ここで、本実施形態においては、第2コンタクト層27の開口27aの径とコンタクト層24の開口24aとの径との差、及び第2コンタクト層27の厚みは必要となる接合強度が得られるよう適宜設定される。
本実施形態の光半導体素子30は、図1に示す光半導体素子10とほぼ同様の工程を経て製造される。但し、本実施形態の光半導体素子30を製造する場合には、図2(a)に示す半導体基板20上の半導体多層膜を形成するときに、コンタクト層24上にp型のInGaPからなる第2コンタクト層27を形成する工程が必要になるとともに、第2コンタクト層27に開口27aを形成する工程が必要になる点が図1に示す光半導体素子10の製造工程と異なる。
第2コンタクト層27上の電極25に開口25aを形成した後で、第2コンタクト層27に開口27aを形成する工程が行われ、続いてコンタクト層24に開口24aを形成する工程が行われる。これらの開口27a,24aの形成は、ウェットエッチング法により行われるが、第2コンタクト層27をエッチングして開口27aを形成する場合と、コンタクト層24をエッチングして開口24aを形成する場合とでは、用いられるエッチャントが異なる。
第2コンタクト層27をエッチングして開口27aを形成する場合のエッチャントとしては、例えば塩酸と水との混合溶液を用いることができる。また、コンタクト層24をエッチングして開口24aを形成する場合のエッチャントとしては、例えばリン酸、過酸化水素水、及び水の混合溶液を用いることができる。かかる2段階のエッチングを行うことにより、コンタクト層24から柱状部P1の中央に向かって第2コンタクト層27が張り出した形状(オーバーハング形状)を形成することができる。このため、本実施形態の光半導体素子30においても、マイクロレンズ12を、その一部が接合部14に埋め込んだ状態に形成することができるため、フォトダイオード11とマイクロレンズ12との接合強度を高めることができる。
尚、上記実施形態では、p型のInGaPからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のGaAsからなる半導体層によってコンタクト層24を形成し、p型のInGaPからなる半導体層によって第2コンタクト層27を形成していた。しかしながら、エッチングストップ層23、コンタクト層24、及び第2コンタクト層27は、これらの半導体層以外を用いることができる。例えば、p型のAlGaAsからなる半導体層によってエッチングストップ層23を形成し、p型のInGaPからなる半導体層によってコンタクト層24を形成し、p型のInGaAsからなる半導体層によって第2コンタクト層27を形成することもできる。かかる半導体層を用いた場合には、第2コンタクト層27に開口27aを形成する際のエッチャントとして、例えばリン酸、過酸化水素水、及び水の混合溶液を用いることができ、コンタクト層24に開口24aを形成する際のエッチャントとして、例えば塩酸と水との混合溶液を用いることができる。
〔第3実施形態〕
図6は、本発明の第3実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。図6に示す通り、本実施形態の光半導体素子40は、光素子としての面発光型半導体レーザ(VCSEL)41と、光学部品としてのマイクロレンズ42とを含んで構成される。面発光型半導体レーザ41とマイクロレンズ42との間にはこれらを接合する接合部43が形成されている。
面発光型半導体レーザ41は、半導体基板(本実施形態ではn型のGaAs基板)50上に形成されており、レーザ光をマイクロレンズ42を介して外部に射出する。半導体基板20上には柱状の半導体堆積体(以下、柱状部という)P3が形成されており、この柱状部P3に面発光型半導体レーザ41が形成されている。つまり、面発光型半導体レーザ41は柱状部P3に形成された構成である。尚、柱状部P3は任意の断面形状に形成することができるが、ここでは断面形状が円形であるとする。
面発光型半導体レーザ41は、例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、第1ミラーという)51と、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層52と、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、第2ミラーという)53とが順次積層された多層構造である。
尚、本実施形態において、AlGaAs層のAl組成とは、ガリウム(Ga)に対するアルミニウム(Al)の組成をいう。AlGaAs層のAl組成は、「0」から「1」までである。即ち、AlGaAs層は、GaAs層(Al組成が「0」の場合)及びAlAs層(Al組成が「1」の場合)を含む。また、以上説明した第1ミラー51、活性層52、及び第2ミラー53を構成する各層の組成及び層数は特に限定される訳ではない。
面発光型半導体レーザ41をなす第1ミラー51は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされており、第2ミラー53は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされている。従って、p型の第2ミラー53、不純物がドーピングされていない活性層52、及びn型の第1ミラー51により、pinダイオードが形成される。
また、面発光型半導体レーザ41上には、例えばp型のInGaPからなるエッチングストップ層54と、接合部43の一部をなす第1層としてのp型のGaAsからなるコンタクト層55とが順に積層されている。図6に示す通り、柱状部P3の上面中央部には、コンタクト層55がエッチングされて開口55aが形成されており、この開口55aが面発光型半導体レーザ41から射出されるレーザ光の射出面となっている。尚、本実施形態においては、柱状部P3の上面中央部に形成される開口55aの平面形状が円形であるとする。但し、この形状は円形に限られる訳ではなく任意の形状であって良い。
また、図6に示す通り、コンタクト層55上には接合部43の一部をなす第2層としての電極56が形成されており、半導体基板50の裏面には電極57が形成されている。これらの電極56,57は、面発光型半導体レーザ41を駆動するためのものである。電極56には、コンタクト層55に形成された開口55aの上方に開口56aが形成されている。尚、本実施形態においては、電極56に形成される開口56aの平面形状が、コンタクト層55に形成される開口55aと同様に、円形であるとする。但し、開口55aと同様に、この形状は円形に限られる訳ではなく任意の形状であって良い。
これら電極56の開口56aとコンタクト層55の開口55aとの関係は、図1に示す電極25の開口25aとコンタクト層24の開口24aとの関係と同様である。つまり、電極56の開口56aは、その径がコンタクト層55の開口55aの径よりも小さくなるよう形成されている。つまり、開口56aは、その面積(開口面積)が開口55aの開口面積よりも小さくなるよう形成されている。但し、電極56の開口56aの径は、面発光型半導体レーザ41から射出されるレーザ光のモード(横モード)を変えない大きさに設定される。尚、ここでレーザ光の横モードとは、半導体基板50の面内方向のモードをいう。そして、図6に示す通り、これらの開口55a,25aの内部にマイクロレンズ42の一部が埋め込まれた状態で配置されている。
また、第1実施形態と同様に、電極56の開口56aの径とコンタクト層55の開口55aとの径との差、及び電極56の厚みは必要となる面発光型半導体レーザ41とマイクロレンズ42との接合強度が得られるよう適宜設定される。電極57は、半導体基板50の裏面に形成されている。尚、図1に示す光半導体素子10と同様に、第1ミラー51の平面形状を柱状部P3の平面形状よりも大きく形成し、第1ミラー51上に電極57を形成しても良い。
電極56は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)と亜鉛(Zn)との合金、及び金(Au)の積層膜で形成することができる。或いは、白金(Pt)、チタン(Ti)及び金(Au)の積層膜からなる。また、電極57は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金、ニッケル(Ni)、及び金(Au)の積層膜で形成することができる。
マイクロレンズ42は、図6に示す通り、一部が接合部43に埋め込まれた状態で面発光型半導体レーザ41の上方に配置されている。このマイクロレンズ42は、面発光型半導体レーザ41から射出されたレーザ光を集光して、例えば光ファイバ(不図示)に入射させるために用いられる。このマイクロレンズ42は、図1に示すマイクロレンズ12と同様に、例えば熱又は光等のエネルギーを付加することによって硬化可能な液体材料(例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の前駆体)を硬化させることにより形成される。ここで、紫外線硬化型樹脂としては、例えば紫外線硬化型のアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂が挙げられる。また、熱硬化型樹脂としては、熱硬化型のポリイミド系樹脂が挙げられる。
次に、本実施形態の光半導体素子40の一般的な動作について説明する。尚、下記の光半導体素子40の駆動方法は一例であり、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。まず、電極56,57を不図示の電源に接続して電極56と電極57との間に順方向の電圧を印加すると、面発光型半導体レーザ41の活性層52において、電子と正孔との再結合が生じ、再結合による発光が生じる。そこで生じた光が第2ミラー53と第1ミラー51との間を往復する間に誘導放出が起こって光の強度が増幅される。光利得が光損失を上まわると、レーザ発振が起こり、第2ミラー53の上面からレーザ光が射出され、エッチングストップ層54を介してマイクロレンズ42に入射する。マイクロレンズ42に入射したレーザ光は、マイクロレンズ42中を伝播しながらコンタクト層55の開口55a及び電極56の開口56aを順に介し、マイクロレンズ42の表面において屈折して集光されて外部に射出される。
尚、エッチングストップ層54とコンタクト層55をなす半導体層は、第1実施形態と同様に変更することができ、この半導体層の変更に合わせてコンタクト層55に開口55aを形成するときに用いるエッチャントも適宜変更することができる。また、接合部43の構成を、第2実施形態と同様に、互いに種類の異なる2層の半導体層からなる構成にすることも可能である。かかる構成にした場合も、接合部をなす各層の半導体層を適宜変更することができ、また各々の半導体層に形成する開口を形成するエッチャントも適宜変更することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した、本発明は上記の実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、半導体基板20上にフォトダイオード11が形成され、又は半導体基板50上に面発光型半導体レーザ41が形成された光半導体素子について説明した。しかしながら、本発明は、半導体基板上に、面発光型半導体レーザと、面発光型半導体レーザからのレーザ光を受光するフォトダイオードとが重ねて形成されている光半導体素子にも適用することができる。
例えば、半導体基板上に面発光型半導体レーザが形成されており、この面発光型半導体レーザ上にフォトダイオードが形成されている構成の場合には、フォトダイオード上に接合部を設けてマイクロレンズが形成される。尚、かかる構成にする場合には、面発光型半導体レーザからのレーザ光を受光するためにフォトダイオードを用いるのではなく、外部からの光を受光するためにフォトダイオードを用いてもよい。具体的には、例えば光通信の用途に光半導体素子を用い、送信すべき光信号には面発光型半導体レーザから射出されたレーザ光を用い、送信されてきた光信号をフォトダイオードで受光することができる。また、例えば、半導体基板上にフォトダイオードが形成されており、このフォトダイオード上に面発光型半導体レーザが形成されている構成の場合には、面発光型半導体レーザ上に接合部を設けてマイクロレンズが形成される。
更に、上記実施形態において、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の範囲外となるものではない。尚、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替える場合には、電極の材料を入れ替えるのが好適である。即ち、n型の半導体層と接する電極は、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金と金(Au)との積層膜等を用いることができ、p型の半導体層と接する電極は、白金(Pt)を含むもの等を用いることができる。
また、更に上記の実施形態においては、光学部品としてマイクロレンズを備える光半導体素子を例に挙げて説明したが、光学部品はマイクロレンズに限られる訳ではない。例えば、光を反射させる光学部品、屈折させる光学部品、回折させる光学部品、散乱させる光学部品、偏光状態を変える光学部品等の種々の光学部品を備えることが可能である。
本発明の第1実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態による光半導体素子の製造工程を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態による光半導体素子の製造工程を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態による光半導体素子の製造工程を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態による光半導体素子を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10……光半導体素子
11……フォトダイオード(光素子)
12……マイクロレンズ(光学部品)
13,14……接合部
20……半導体基板(基板)
24……コンタクト層(第1層)
24a……開口(第1開口)
25……電極(第2層)
25a……開口(第2開口)
27……第2コンタクト層(第2層)
27a……開口(第2開口)
30……光半導体素子
40……光半導体素子
41……面発光型半導体レーザ(光素子)
42……マイクロレンズ(光学部品)
43……接合部
50……半導体基板(基板)
55……コンタクト層(第1層)
55a……開口(第1開口)
56……電極(第2層)
56a……開口(第2開口)

Claims (12)

  1. 光素子と、
    前記光素子上を開口する第1開口が形成された第1層と、前記第1開口の上方に前記第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口が形成された第2層とを含んでなる接合部と、
    前記接合部の前記第1開口及び前記第2開口の内部に少なくとも一部が埋設された光学部品と
    を備えることを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記第1層は半導体層であり、前記第2層は金属層であることを特徴とする請求項1記載の光半導体素子。
  3. 前記金属層は、前記光素子の電極であることを特徴とする請求項2記載の光半導体素子。
  4. 前記第1層及び前記第2層は、共に半導体層であることを特徴とする請求項1記載の光半導体素子。
  5. 前記第1層及び前記第2層は、互いに種類の異なる半導体で形成されていることを特徴とする請求項4記載の光半導体素子。
  6. 前記光素子は、フォトダイオード及び面発光型半導体レーザの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の光半導体素子。
  7. 光半導体素子の製造方法において、
    基板上に、前記光素子をなす第1多層膜と、当該第1多層膜上に配置されて第1層と当該第1層上の第2層とを含んでなる第2多層膜とを形成する多層膜形成工程と、
    前記光素子上を開口する第1開口を前記第1層に形成するとともに、前記第1開口の上方に前記第1開口の開口面積よりも小さな開口面積の第2開口を前記第2層に形成して接合部を形成する接合部形成工程と、
    前記接合部の前記第1開口及び前記第2開口の内部に少なくとも一部が埋設された光学部品を形成する光学部品形成工程と
    を含むことを特徴とする光半導体素子の製造方法。
  8. 前記接合部形成工程は、前記第2層をエッチングして前記光素子の上方に前記第2開口を形成する第1エッチング工程と、
    前記第2層に形成された前記第2開口を介して前記第1層をエッチングして前記光素子上に前記第1開口を形成する第2エッチング工程と
    を含むことを特徴とする請求項7記載の光半導体素子の製造方法。
  9. 前記多層膜形成工程は、前記第1多層膜と前記第2多層膜との間に、前記第2エッチング工程で行われるエッチングを止めるエッチングストップ層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の光半導体素子の製造方法。
  10. 前記多層膜形成工程は、前記第1層を半導体で形成し、前記第2層を金属で形成する工程であることを特徴とする請求項7から請求項9の何れか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  11. 前記多層膜形成工程は、前記第1層及び第2層を互いに種類の異なる半導体で形成する工程であることを特徴とする請求項7から請求項9の何れか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  12. 前記光学部品形成工程は、前記光学部品の材料が含まれる液状体を、液滴吐出法により少なくとも前記第1開口及び前記第2開口の内部に吐出して前記光学部品を形成する工程であることを特徴とする請求項7から請求項11の何れか一項に記載の光半導体素子の製造方法。
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