JP2007109754A - 積層圧電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電層上の電極形成部と電極非形成部との間の焼成時の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができる電極形状を備えた積層圧電素子を提供する。
【解決手段】奇数層に位置する電極引出し部24Aと偶数層に位置する電極引出し部24Bとは、素子の一端面の幅方向に関し互いに異なる側に配置されているとともに、各層の電極引出し部24A,24Bの基端部間の内寸S1が、当該各層の電極引出し部24A,24Bの先端部間の内寸S2よりも小さく形成されている。この構成により、圧電体の表面の電極形成部P1と電極非形成部P2との間の焼成時の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができ、素子割れやヒビ、層間ショート等の発生を抑制することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、積層圧電素子に関し、更に詳しくは、圧電体の表面に内部電極が形成された圧電素子を複数積層してなり、奇数層の圧電素子の内部電極と偶数層の圧電素子の内部電極とに各々形成され、これらの内部電極を外部電極に接続するための電極引出し部を備えた積層圧電素子に関する。
積層圧電素子は、図15に示すように、圧電体1の表面に内部電極2が形成された圧電素子を複数積層してなり、奇数層の圧電素子の内部電極と偶数層の圧電素子の内部電極との間に電圧を印加することで、圧電体の逆圧電効果による歪みを発生させる。
図16Aは、積層圧電素子を用いた積層圧電バイモルフ3の概略斜視図である。この積層圧電バイモルフ素子3は、中間材4の表面および裏面に積層圧電素子5aおよび積層圧電素子5bをそれぞれ固着して構成されている。積層圧電素子5a,5bは、任意の電圧を加えたときに一方が伸び他方が縮むようにあらかじめ分極されている。そして、図16Bに示すように、積層圧電バイモルフ素子3の一端側を固定部6に固定し、任意の電圧を加えることで素子先端に屈曲変位を発生させることができる。
積層圧電素子は、上述のように、圧電層と電極層とが交互に積層された構造となっている。このような積層圧電素子の一般的な製法は、まず図17に示すように、圧電粉末と有機バインダ、有機溶剤等を混合したスラリー7をPET等の支持体8上にシート成形機9を用いて薄く成形する。次に、図18に示すように、この成形した圧電シート10の表面に電極ペースト材11をスクリーン印刷などにより形成する。続いて、図19に示すように内部電極となる電極ペースト材11を形成した圧電シート10を複数枚積み重ね、熱圧着した積層体12を作製する。そして、この積層体12を図20に示すように任意のサイズに切断し、脱脂によりバインダを熱分解した後、焼成を行うことで、所定形状の積層圧電素子13が作製される。
一方、積層圧電素子13の内部電極11は、向かい合う電極間に電位差を発生させるため、図21に示すように電気的に交互に接続させる必要がある。例えば、短冊形状のバイモルフ素子の場合でかつ素子の片側の端面から電極を引き出す必要がある場合、図22に示すように素子の端部に各々の電極を引き出すための電極引出し部14を形成する構造となる(下記特許文献1参照)。電極引出し部14の形成幅は、素子端面から見て、内部電極11の形成幅よりも小さく、かつ一様に形成されている。
この場合、図23のように、奇数層の圧電素子の内部電極11Aと偶数層の圧電素子の内部電極11Bとで、その電極引出し部14A,14Bを互いに逆方向に片寄らせて形成し、これらを交互に重ねていく。そして、焼成後、素子の電極引出し側の端面には、電極引出し部14Aと電極引出し部14Bとに対し、それぞれ共通の外部電極が形成されることになる。
特開2002−305331号公報
さて、圧電素子の焼成工程では、電極形成されている圧電層の収縮量が、電極形成されていない圧電層の収縮量よりも大きくなる傾向を示す。図24は、積層した電極パターンを上から見たときの図である。ハッチング領域P1は電極形成部であり、下層側の内部電極の電極引出し部14Aと上層側の内部電極11Bの電極引出し部14Bとの間に位置する領域P2は、電極非形成部である。
図24において、焼成時の収縮量は、P1>P2となる。これは、電極層の収縮による影響と、電極層の溶解により圧電焼結性が促進されより収縮し易くなる等の影響と考えられる。ちなみに、圧電素子の焼成過程での収縮は、寸法比として焼成前寸法の70%〜85%程度になり、電極形成部P1と電極非形成部P2の収縮差は、数%〜10%近くになる場合がある。
このように、電極形成部P1と電極非形成部P2での圧電層の収縮に差が生じると、焼成過程や焼成後の冷却過程において収縮量の差による内部応力で素子の変形が発生し、収縮量の差が著しい時には素子の割れやヒビが発生したり、電極部の層間ショートが発生するおそれがある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、圧電層上の電極形成部と電極非形成部との間の焼成時の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができる電極形状を備えた積層圧電素子を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明者らは、各層の内部電極に形成される外部電極接続用の電極引出し部の形状を所定の形状に変更することで、焼成時における圧電層の電極形成部と電極非形成部間の収縮差に起因する内部応力の発生を抑制できることを見出した。
すなわち、本発明は、圧電体の表面に内部電極が形成された圧電素子を複数積層してなり、各層の圧電素子の内部電極に各々形成され当該内部電極を外部電極に接続するための電極引出し部を当該素子の一端面に備えた積層圧電素子において、奇数層に位置する電極引出し部と偶数層に位置する電極引出し部とは、上記素子端面の幅方向に関し互いに異なる側に配置されているとともに、各層の電極引出し部の基端部間の内寸が、当該各層の電極引出し部の先端部間の内寸よりも小さく形成されている。
この構成により、圧電体の表面の電極形成部と電極非形成部との間の焼成時の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができ、素子割れやヒビ、層間ショート等の発生を抑制することが可能となる。
特に本発明において、各層の圧電素子の電極引出し部は、その先端部の形成幅よりも基端部の形成幅の方が大きくなるように形成されている。電極引出し部の基端部は、内部電極側に向かって形成幅が徐々に大きくなるように形成することができる。
具体的には、電極引出し部の基端部が傾斜部を介して内部電極と接続される構成としたり、電極引出し部の基端部が段部を介して内部電極と接続される構成とすることができる。
上記圧電体と内部電極の積層体は、一端部が固定端とされ他端部が自由端とされたバイモルフ素子あるいはモノモルフ素子として用いることができる。この場合、各層の電極引出し部は、素子の固定端側に設けられるのが好ましい。
なお、本発明に係る積層圧電素子の適用例は上述の例に限らず、超音波発生素子や圧電トランス等にも適用可能である。
以上述べたように、本発明の積層圧電素子によれば、圧電体の表面の電極形成部と電極非形成部との間の焼成時の収縮差に起因して発生する内部応力を効果的に緩和することができるので、素子割れやヒビ、層間ショート等の発生を抑制することが可能となる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は本発明の実施の形態による積層圧電素子23の構成を示している。この積層圧電素子23は、シート状の圧電体20の表面に内部電極21(21A,21B)が形成された圧電素子を複数積層して構成されている。各層の内部電極21は、それぞれ電極引出し部24(24A,24B)を介して素子表面に形成された外部電極25(25A,25B)に接続されている。
電極引出し部24は、内部電極21と外部電極25との間を電気的に接続するためのものであり、その形成幅は内部電極21の形成幅よりも小さく、後述するように、内部電極21の形成工程と同時に形成される。電極引出し部24は、積層圧電素子23の一方の端面23F側に引き出され、外部電極25も同様に、圧電素子23の一方の端面23F側を跨ぐようにして形成されている。そして、本実施の形態の積層圧電素子23は、外部電極25に所定の電圧が印加されることで、一方の端面23Fを固定端とし、他方の端面23Vを自由端として振動させるバイモルフ素子として構成されている。
そこで、本実施の形態の積層圧電素子23においては、各層の圧電素子の内部電極21に接続された電極引出し部24は、当該素子の固定端23Fの幅方向に関し互いに異なる側へ偏倚して形成されている。すなわち、図2に示したように、奇数層の圧電素子の内部電極21Aに接続された電極引出し部24Aと、偶数層の圧電素子の内部電極21Bに接続された電極引出し部24Bとは、互いに逆方向に片寄って形成されている。
従って、この積層圧電素子23の固定端23F側から見て、奇数層の電極引出し部24Aは一方側(図1において左方側)に集中し、偶数層の電極引出し部24Bは他方側(図1において右方側)へ集中している。そして、外部電極25は、電極引出し部24Aに共通に接続された電極部25Aと、電極引出し部24Bに共通に接続された電極部25Bとによって構成されている。
次に、この積層圧電素子23の各層の圧電素子の電極引出し部24A,24Bは、外部電極25A,25B側の先端部の形成幅よりも内部電極21A,21B側の基端部の形成幅の方が大きく形成されている(図2)。特に本実施の形態では、電極引出し部24A,24Bの基端部は傾斜部24S,24Sを介して内部電極21A,21Bと接続されることで、内部電極21A,21B側に向かって形成幅が徐々に大きくなるように形成されている。
各層における電極引出し部24A,24Bの傾斜部24S,24Sは、図2に示したように奇数層側と偶数層側とで互いに向き合うように形成されている。その結果、この積層圧電素子23の各層の電極引出し部24A,24Bは、平面的に見て、図3Aに示すような関係となる。図においてハッチングで示した領域P1は電極形成領域であり、電極引出し部24Aと電極引出し部24Bとの間の領域P2は電極非形成領域である。
図3Aは、一方の電極引出し部24Aの傾斜面24Sと他方の電極引出し部24Bの傾斜面24Sとを各々の電極引出し部の基端部側で相互に交差させ、略V字形状の境界部をもつ電極非形成部P2を形成した例を示している。また、図3Bに示すように、一方の電極引出し部24の傾斜面24Sと他方の電極引出し部24Bの傾斜面24Sとを各々の電極引出し部の基端部側で相互に離間させ、略台形状の境界部をもつ電極非形成部P2としてもよい。この電極非形成部P2の電極形成領域P1に対する境界部の形状は、傾斜面24S,24Sの傾斜角によって調整可能である。
図3A,Bに示したように、本実施の形態の積層圧電素子23は、その固定端23Fに臨む各層の電極引出し部24A,24Bの先端部間の内寸S2が、電極引出し部24A,24Bの基端部間の内寸(S1)よりも大きくなっている。後述するように、焼成時における電極形成部P1と電極非形成部P2間の熱収縮差に起因する素子の割れやヒビ等を回避するために、S1はS2に比べて小さく形成される。なお、図3Aは、S1=0の例を示している。
以上のように構成される本実施の形態の積層圧電素子23は、図示しない中間材の両面に各々固着され、任意の電圧に対して一方の素子が伸び他方の素子が縮むような分極の向きにすることにより、外部電極25A,25B間に所定の電圧を印加することで、図16Bに示したように、各々の素子の自由端に屈曲変位を発生させるアクチュエータを構成することができる。
続いて、以上のように構成される積層圧電素子23の製造方法について説明する。図4はその製造プロセスを示す工程図である。
(混合工程)
混合工程前は、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Pb(鉛)などの原料の秤量や混合、仮焼などの圧電材料特有の工程がある。これらの圧電材料は粉末状態になっており、一般的には粒径をメジアン径で1μm以下に微細粉末化される。この微粉末と、有機溶剤を混ぜて溶液を作るのが混合工程で、例えばエタノール、MEK(メチルエチルケトン)などの有機溶剤と、アクリル系等のバインダー樹脂、消泡剤等を所定の混合比率で混ぜ合わせる。なお本例ではチタン酸ジルコン酸鉛系の圧電材料を用いるが、これ以外にもチタン酸バリウム系等の他の圧電材料を用いてもよい。
(シート成形工程)
混合によって圧電粉末は溶液内に分散した状態となり、これをスラリーと呼ぶ。このスラリーを図17に示したようなシート成形機を用いて薄い塗膜を作り、この状態で乾燥させると、ある程度の柔軟性をもったシート(グリーンシート)ができあがる。
(電極印刷工程)
作製されたグリーンシートの上にスクリーン印刷などによって内部電極21および電極引出し部24の印刷形成を行う。このとき、シートはロール状でもよいし、あるいは印刷前に所定のサイズに打ち抜かれていてもよい。内部電極材は、圧電素子の焼成温度を考慮し、本実施の形態では、Ag(銀)とPd(パラジウム)の合金ペーストが用いられる。AgとPdの合金はPd比率が増えれば焼成温度を高くすることができ、例えばPd比率を10〜40%程度とする。なお、電極ペーストに使用されている有機溶剤とグリーンシートの樹脂成分との反応については注意が必要である。
(積層圧着工程)
次に、電極ペーストが印刷されたグリーンシートを目的とする層数だけ積み重ねる。このとき、各々のシートの電極の位置が相互にずれないようにする。具体的には、各シートの所定の隅部に複数の位置決め用の孔を形成しておき、これらの位置決め孔に位置決めピンを嵌合させて全シートを積層する。積層されたグリーンシートは、熱圧着により一体化させる。その後、必要に応じて、このシート積層体を所定サイズに切断する。
(脱脂工程)
熱圧着した積層シートは、必要に応じて分断機などにより所定のサイズに分断し、これを脱脂炉に入れて、積層シートに含まれる有機材料(有機溶剤やバインダー樹脂)を熱分解する。脱脂温度は、使用する樹脂の熱分解特性により決定されるが、本例では400℃〜600℃程度とする。また、脱脂時の昇温速度は、樹脂の分解速度を考慮して適宜に決定される。分解速度を速くし過ぎると脱脂後の素子に膨れや割れが発生するので注意が必要である。
(焼成工程)
脱脂した素子は、基本的には圧電粉末と電極材料の残存のみとなり、これを更に高温で焼成してセラミックス体にする。焼成温度は、一般的な圧電素子は1200℃〜1300℃程度であるが、内部電極の溶解温度を考慮して決定される。上述のとおり、内部電極材のPd比率により電極の溶解温度は異なり、10〜40%の範囲であれば、1000℃〜1200℃程度の焼成温度となる。
(外形加工工程)
焼成後の素子は、必要に応じて外形加工を施す。外形加工の目的は、素子の形状を安定化させることや、内部電極に形成された電極引出し部24の先端部を素子端面に露出させることである。図5に外形加工前後の素子の形態を示す。
(外部電極形成)
次に、外形加工した素子の表面に外部電極25となる表面電極を印刷する。電極材料には例えばAgペーストが用いられる。表面電極(外部電極)25は、図1に示したように、素子23の端面23Fに露出した電極引出し部24と接続される。これにより、外部電極25Aと内部電極21Aとの間、および外部電極25Bと内部電極21Bとの間が、それぞれ電極引出し部24Aおよび電極引出し部24Bを介して相互に導通される。
(分極処理工程)
最後に、作製した積層圧電素子23の分極処理を行う。図6A,Bは素子の分極処理工程を示している。図の例は、外部電極25Aに直流電源26の正極を、外部電極25Bに直流電源26の負極をそれぞれ接続している。これにより、隣接する複数組の電極間にそれぞれ並列的に電源電圧が印加され、これら電極間に挟まれている圧電体20の分極処理が行われる。
以上のようにして、本実施の形態の積層圧電素子23が製造される。
ところで、上述した積層圧電素子23の製造工程、特に焼成工程においては、圧電体の焼成工程における電極形成部と電極非形成部との収縮率差に起因して発生する内部応力による素子の割れやヒビを抑える必要がある。
そこで、本実施の形態では、内部電極21の電極引出し部24の形状を図3A,Bに示したような傾斜部24Sを設け、電極引出し部24の基端部間の内寸S1を先端部間の内寸S2よりも小さくすることで、焼成時における内部応力を緩和し素子割れやヒビの発生を抑えるようにしている。傾斜部24Sの形成は、電極ペースト材を印刷するスクリーン印刷板のパターン形状の変更だけで済む。
内部応力の緩和についてはシミュレーションによる解析で電極引出し部の形状変化による効果が確認されている。以下、従来の電極引出し部の形状と本発明の電極引出し部の形状とによる応力分布のシミュレーション解析を中心に本発明の効果について説明する。
図7は、従来の積層圧電素子の電極引出し部の応力解析モデルである。図7に示すように、電極非形成部P2は、隣接する2層の電極引出し部14A,14Bの間に挟まれており、形成幅は一様で、電極形成部P1との境界部は四角形状となっている。そして、焼成による電極形成部P1の寸法は焼成前寸法の70%、同じく電極非形成部P2の寸法は焼成前寸法の85%として、面内の応力分布のシミュレーション解析を行った。なお、電極形成部P1の形成長を10mm、電極非形成部P2の形成長を3mm、電極引出し部14A,14Bの形成幅を各々1mmとした。
図8A,Bは図7に示した応力解析モデルのシミュレーション結果を示している。図8Aは面内の応力のスカラー量分布であり、図8Bは面内の応力のベクトル図である。図8Bにおいて、両端の矢印が外向きの成分を引張応力、内向きの成分を圧縮応力で示し、矢印の長さは力の大きさを示している。なお、図9〜図11および図14についても同様である。
図8Bに示したように、電極非形成部(P2)には圧縮応力が加わっており、電極形成部(P1)には引張応力が加わっていることが解る。引張応力の最大値は、0.753e10(0.753×1010)[N/m2]であり、その発生位置は、電極引出し部14A,14Bの基端部にあたる電極形成部と非形成部との境界部にある。焼成時に引張応力が加わることにより、圧電体の焼結過程での空孔の発生や割れを発生させ、溶解した電極材が空孔や割れに浸透して層間の短絡を誘発したり、焼成割れなどの不具合を引き起こす。
一方、図9A,Bは、本実施の形態の積層圧電素子のように、電極引出し部24の基端部に傾斜部24Sを形成したときのシミュレーション結果を示している。図9A,Bに示すように、電極引出し部24の基端部に傾斜部24Sを形成することにより、引張応力や圧縮応力の集中が緩和され、最大引張応力は0.668e10[N/m2]にまで低下させることができた。
また、図10A,Bに示すように、電極引出し部24の基端部に形成される傾斜部24Sの傾斜角を更に大きくすることで、最大引張応力は0.574e10[N/m2]にまで低下させることができた。電極引出し部24の基端部において各層の傾斜部24Sが互いに交差する程度に傾斜部24Sの傾斜角を大きくし、電極形成部と非形成部との境界部をV字形状にした実施形態(図3A参照)においては、図11A,Bに示すように最大引張応力は更に低減し、その大きさは0.447e10[N/m2]であった。
以上のように、傾斜部24Sの傾斜角は大きくし、各層の電極引出し部24A,24Bの基端部間の内寸S1をその先端部間の内寸S2よりも小さくするほど、内部応力(引張応力)の低減効果が著しくなることが解る。
従って、本実施の形態の積層圧電素子23によれば、焼成時における電極形成部と非形成部との間の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができるので、素子割れやヒビ、層間ショートといった種々の不具合を効果的に抑えることが可能となる。
次に、電極引出し部24の傾斜部24Sの傾斜量について図12を参照して説明する。電極引出し部24の寸法は、素子の幅寸法による制約を受ける。図12はこの関係を示した模式図である。
まず、幅方向については、素子幅Wに対して、内部電極21の幅外形方向のマージンGと、内部電極21間の短絡に対するマージンS2(電極引出し部24の先端部間の内寸)が必要となる。各電極引出し部24の先端部の形成幅D1,D2は、D1=D2=(W−2G−S2)/2となる。例えばW=3mmの場合、外形に対するマージンGは、内部電極印刷の位置精度や焼成時の収縮バラツキや外形加工時の加工位置バラツキ等を考慮すると、G=0.1〜0.3mm程度となる。また、内部電極間の短絡に対するマージンS2は、高温高湿状態での絶縁性確保やマイグレーション等を考慮すると、0.6mm以上は必要となる。よって、D1=D2は幅3mmの素子の場合、0.9〜1.1mm程度となる。
電極引出し部24の基端部間の距離(内寸)S1は0でもよいが、電極印刷位置バラツキや積層時のバラツキ等を考慮すると、0.2mm以上は必要となり、この場合、傾斜部24Sの幅方向寸法Kyは最小0.2mmとなる。
次に、素子の長さ方向については、電極引出し部24の形成長さLはできるだけ短いことが望まれるが、内部電極21の印刷位置精度や焼成時の収縮バラツキや外形加工時の加工位置バラツキ等を考慮すると、1mm以上は必要となる。実際に電極引出し部24に傾斜部24Sを設けた場合、外形加工によって傾斜部24Sを素子端面から露出させると、内部電極21間の短絡に対するマージンS2が減ることになり、好ましくない。従って、外形加工時に傾斜部24Sが素子端面から露出しない設定が必要となり、バラツキを考慮すると、傾斜部24Sの素子長さ方向寸法をKxとしたとき、L−Kxは最小でも0.5mmは必要となる。
以上のことから、Kyは最小0.2mm、Kxは最小0.5mmとなる。ここで、傾斜比=Ky/Kxと定義すると、最小時の条件では、傾斜比は、0.2mm/0.5mm=0.4となる。なお、図9A,Bに示したシミュレーション結果では傾斜比は0.25、図10A,Bに示したシミュレーション結果では傾斜比は0.35、図11A,Bに示したシミュレーション結果では傾斜比は0.6である。図9〜図11に示した解析モデルを基に実際の試作を行ったところ、従来形状(図8)の電極構造では素子割れや層間ショートが散在的に発生していたのに対し、本実施の形態によれば素子割れや層間ショート不良をほぼ無くすことができた。特に、図10に示した電極構造については、素子割れや層間ショート不良の発生が皆無であったことが確認されている。
(第2の実施の形態)
図13および図14は本発明の第2の実施の形態を示している。なお、図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、各層の圧電素子の電極引出し部24(24A,24B)の基端部側に段部24Tを設けることで、電極引出し部24の先端部の形成幅よりも基端部の形成幅を大きくしている点で、上述の第1の実施の形態と異なっている。この電極引出し部24の段部24Tは、図13Aに示したように奇数層側と偶数層側とで互いに向き合うように形成されている。
その結果、この積層圧電素子の各層の電極引出し部24A,24Bは、平面的に見て、図13Bに示すような関係となり、電極引出し部24の基端部間の内寸S1が、電極引出し部24の先端部間の内寸S2よりも小さく形成されている。なお、図においてハッチングで示した領域P1は電極形成領域であり、電極引出し部24Aと電極引出し部24Bとの間の領域P2は電極非形成領域である。
図14A,Bは、上述した電極引出し部構造を有する応力解析モデルのシミュレーション結果を示している。本実施の形態においても、従来の電極引出し部構造に比べて最大引張応力が低減し、その大きさは0.642e10[N/m2]であった。
従って、本実施の形態においても上述の第1の実施の形態と同様に、焼成時における電極形成部と非形成部との間の収縮差に起因して発生する内部応力を緩和することができるので、素子割れやヒビ、層間ショートといった種々の不具合を効果的に抑えることが可能となる。実際に試作を行って検証したところ、本実施の形態によっても素子割れや層間ショート不良をほぼ無くすことができたことを確認した。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、各層の電極引出し部の基端部間の内寸S1が当該各層の電極引出し部の先端部間の内寸S2よりも小さくなるために、各層の電極引出し部に傾斜部24Sあるいは段部24Tを設けたが、傾斜部24Sは直線状に限らず、曲線状に形成されてもよく、また、段部24Tは1段に限らず、2段以上の多段としてもよい。
また、以上の実施の形態では、本発明に係る積層圧電素子を圧電バイモルフ素子に適用した例について説明したが、これに限らず、超音波発生装置や圧電トランス、圧電スピーカ、発振回路・フィルタ回路、圧電振動ジャイロセンサ、更には積層セラミックコンデンサ等にも本発明は適用可能である。
本発明の第1の実施の形態による積層圧電素子23の全体斜視図である。 積層圧電素子23の内部構造を示す分解斜視図である。 積層圧電素子23の電極引出し部24を示す要部概略平面図である。 積層圧電素子23の製造方法を説明する工程フロー図である。 積層圧電素子23の製造方法における外形加工工程を説明する加工前後の素子平面図である。 積層圧電素子23の製造方法における素子の分極処理工程を説明する図である。 従来の積層圧電素子における電極引出し部の応力解析モデル図である。 従来の積層圧電素子における電極引出し部周辺の応力分布を示すシミュレーション結果である。 本発明に係る積層圧電素子23の一構成例における電極引出し部周辺の応力分布を示すシミュレーション結果である。 本発明に係る積層圧電素子23の他の構成例における電極引出し部周辺の応力分布を示すシミュレーション結果である。 本発明に係る積層圧電素子23の更に他の構成例における電極引出し部周辺の応力分布を示すシミュレーション結果である。 本発明に係る積層圧電素子23の電極引出し部の構成の一具体例を説明する模式図である。 本発明の第2の実施の形態による積層圧電素子の内部構造を示し、Aは分解斜視図、Bは電極引出し部周辺の平面図である。 図13に示した積層圧電素子の電極引出し部周辺の応力分布を示すシミュレーション結果である。 積層圧電素子の概略構成を示す模式図である。 積層圧電素子を用いて圧電バイモルフ素子を示す図であり、Aは概略斜視図、Bは一作用を説明する側面図である。 積層圧電素子の一製造工程であるシート成形工程を説明する図である。 積層圧電素子の一製造工程である電極ペースト材の印刷工程を説明する図である。 積層圧電素子の一製造工程であるシート積層工程を説明する図である。 積層圧電素子の一製造工程である素子切断工程を説明する図である。 積層圧電素子の電極接続構成を説明する図である。 従来の圧電バイモルフ素子の電極接続構造を示す斜視図である。 従来の圧電バイモルフ素子の内部構造を示す分解斜視図である。 従来の圧電バイモルフ素子の電極引出し部の構成を説明する要部平面図である。
符号の説明
20…圧電体、21,21A,21B…内部電極、23…積層圧電素子、23F…素子の固定端、23V…素子の自由端、24,24A,24B…電極引出し部、24S…傾斜部、24T…段部、25,25A,25B…外部電極、P1…電極形成部、P2…電極非形成部、S1…電極引出し部の基端部間の内寸、S2…電極引出し部の先端部間の内寸

Claims (6)

  1. 圧電体の表面に内部電極が形成された圧電素子を複数積層してなり、各層の圧電素子の内部電極に各々形成され当該内部電極を外部電極に接続するための電極引出し部を当該素子の一端面に備えた積層圧電素子において、
    奇数層に位置する電極引出し部と偶数層に位置する電極引出し部とは、前記素子端面の幅方向に関し互いに異なる側に配置されているとともに、
    各層の電極引出し部の基端部間の内寸が、当該各層の電極引出し部の先端部間の内寸よりも小さく形成されている
    ことを特徴とする積層圧電素子。
  2. 前記各層の電極引出し部は、先端部の形成幅よりも基端部の形成幅の方が大きく形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層圧電素子。
  3. 前記電極引出し部の基端部は、前記内部電極側に向かって形成幅が徐々に大きくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の積層圧電素子。
  4. 前記電極引出し部の基端部は、傾斜部を介して前記内部電極と接続されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の積層圧電素子。
  5. 前記電極引出し部の基端部は、段部を介して前記内部電極と接続されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の積層圧電素子。
  6. 前記圧電体と前記内部電極の積層体は、一端部が固定端とされ他端部が自由端とされているとともに、前記各層の電極引出し部は、前記固定端側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層圧電素子。


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