JP2007108878A - 定型文書提供システム及びサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】サーバの負荷を軽減する定型文書提供システムを提供する。
【解決手段】サーバ10は、クライアント20から要求された定型文書に関連付けられた前記関連データを選択してコンテンツデータを生成し、生成されたコンテンツデータにクライアント20に固有の識別情報を対応付けて保存するコンテンツ生成手段15eと、要求に対応するプログラム付きテンプレートを選択して、クライアント20へ送るテンプレート送信手段15bとを有し、クライアント20は、プログラム付きテンプレートのプログラムを起動させる起動手段26cを備え、プログラムはクライアント20を、自己の識別情報に対応付けられたコンテンツデータをサーバ10から取得して、取得されたコンテンツデータの埋め込まれるべき配置先を指定することにより、定型文書を作成するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クライアントの要求に応じてサーバが定型文書を提供する定型文書提供システムに関する。
サーバが印刷イメージのレイアウトで形成された定型文書を集中管理し、クライアントからの要求に応じてその要求に対応する定型文書をクライアントに提供し、クライアントはサーバから取得した定型文書をそのまま出力する文書提供システムは既に広く知られている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
特開2004−046694号公報 特開2004−355274号公報
しかし、従来の方法では、サーバが管理する定型文書は、例えばPDF形式のように記憶されている内容が文書単位で固定しているため、定型文書の一部に変更があった場合、変更箇所のみを変更することが容易ではない。また、特に定型文書のように一部のみが異なる電子文書が多数ある場合であっても、クライアントに提供する電子文書は全て文書単位で管理しなければならないため、管理する文書の数は膨大となる。従って、定型文書の管理、検索等を行うサーバの負荷は多大である。
そこで、本発明は、サーバの負荷を軽減化した定型文書提供システム及びサーバを提供することを目的とする。
本発明は、以下の方法により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の定型文書提供システムは、ネットワーク(N)を介してデータの送受信が可能なサーバ(10)とクライアント(20)とで構成され、前記クライアントが所定のレイアウトの定型文書を要求すると、前記サーバが前記定型文書を提供する定型文書提供システム(1)であって、前記サーバは、複数の定型文書のそれぞれに使用する関連データを前記各定型文書に関連付けて記憶する関連データ記憶手段(12)と、前記各定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートに、そのテンプレートにコンテンツデータを埋め込むことにより前記定型文書を作成するプログラムが対応付けられたプログラム付きテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段(11)と、前記クライアントから要求された定型文書に関連付けられた前記関連データを、前記関連データ記憶手段から選択し、選択された関連データから前記定型文書のテンプレートに埋め込むための前記コンテンツデータを生成し、生成されたコンテンツデータに前記クライアントに固有の識別情報を対応付けて所定の保存領域(14)に保存するコンテンツ生成手段(15e)と、前記要求に対応するプログラム付きテンプレートを前記テンプレート記憶手段から選択して、前記クライアントへ送るテンプレート送信手段(15b)と、を備え、前記クライアントは、前記サーバからの前記プログラム付きテンプレートを受け取るテンプレート受信手段(26b)と、前記プログラム付きテンプレートに対して所定の操作が行われると前記プログラムを起動させる起動手段(26c)と、を備え、前記プログラムは前記クライアントを、自己の前記識別情報に対応付けられたコンテンツデータを前記サーバから取得するコンテンツ取得手段(26d)、及び取得された前記コンテンツデータの埋め込まれるべき配置先を前記レイアウトに従って指定することにより、前記定型文書を作成する文書作成手段(26e)として機能させるように構成されている、ことにより上記の課題を解決する。
本発明によって、サーバは、定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートとそのテンプレートに埋め込むべきコンテンツデータとを別々に管理し、別々にクライアントへ送り、クライアントにてコンテンツデータがテンプレートに組み込まれて定型文書が作成される。従って、サーバは提供する定型文書を定型文書の態様で管理する必要がないため、コンテンツデータの部分だけが異なる膨大な定型文書を管理する場合であっても、当該定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートとコンテンツデータとなる関連データとを保存するだけでよい。
特に、定型文書の内容を修正する場合、例えば、コンテンツデータの修正は関連データ記憶手段の関連データを修正するだけでよく、定型文書のレイアウトに変更がある場合は、変更対象の定型文書のテンプレートやそのテンプレートに対応するプログラムを修正するだけでよい。従って、定型文書の態様で文書を管理する場合よりも、定型文書の編集を容易に行うことができ、サーバの負荷を軽減することができる。
「所定のレイアウトの定型文書」には、例えば各種帳票類、各種一覧表、各種管理表、各種ビジネスレター等がある。クライアントに固有の識別情報には、例えば、クライアントのIPアドレスやMACアドレスに基づくものがある。サーバでは各クライアントのユーザによる入力又は各クライアントからの通信内容から識別情報を取得でき、クライアント側ではユーザの入力又は予め設定しておくことにより識別情報を特定することができる。
前記サーバの前記テンプレート送信手段は、前記プログラム付きテンプレートの送信時に前記クライアントに送信先を問合わせ、前記クライアントによって指定された送信先へ前記プログラム付きテンプレートを送信し、前記クライアントの前記テンプレート受信手段は、前記サーバからの前記問合わせに応じて、前記プログラム付きテンプレートを保存するダウンロード領域(25)を前記送信先として前記サーバへ指定してもよい。これにより、サーバはクライアントのディレクトリ構成の違いを考慮する必要なくプログラム付きテンプレートをクライアントへ送信することができる。
前記所定の保存領域は、前記ネットワークに公開された公開記憶領域であり、前記コンテンツ取得手段は、前記公開記憶領域から前記コンテンツデータを取得してもよい。これにより、クライアントはコンテンツデータ取得時にサーバを意識することなく直接コンテンツデータを公開記憶領域から取得することができる。
前記サーバは、前記クライアントから前記定型文書の要求を受け付ける際に、前記クライアントのユーザの入力によって前記ユーザに固有に与えられたユーザ識別番号を取得する識別番号取得手段(15c)を有し、前記コンテンツ生成手段は、前記コンテンツデータに取得した前記ユーザ識別番号を前記識別情報として対応付け、前記データ取得手段は、前記ユーザに前記ユーザ識別番号の入力を要求し、入力された前記ユーザ識別番号を自己の前記識別情報としてもよい。これにより、ユーザ単位で本発明の定型文書提供システムを使用することができる。
前記クライアントと前記サーバとは予め定められた1つのポート番号のみを使用してデータの送受信を行ってもよい。これにより使用しないポート番号を閉めておくことができるのでセキュリティ性を高めることができる。
前記コンテンツ生成手段は、前記プログラムが読み込めるデータ形式で前記コンテンツデータを生成してもよい。これにより、サーバはテンプレートのプログラムのアプリケーションの種類に拘わらず関連データのデータ形式を統一して管理することができる。
前記クライアントからの要求は、前記定型文書の種類と前記関連データに関する所定の条件とを含み、前記コンテンツ生成は、要求された前記定型文書に関連付けられ、かつ前記所定の条件を満たす前記関連データを選択して前記コンテンツデータを生成してもよい。これにより、クライアントは定型文書の種類だけでなく、定型文書に埋め込まれる関連データについても条件を指定することができる。従って、定型文書に膨大な量の関連データが関連付けられていても必要な部分のみが表示された定型文書として取得することができる。
前記テンプレートは表計算ソフトで作成され、前記プログラムは前記表計算ソフトのマクロ命令で構成され、前記コンテンツデータのデータ形式はCSV形式であってもよい。これにより、サーバは定型文書を作成するための特別なソフトウェアを導入する必要がない。
本発明のサーバ(10)は、ネットワーク(N)を介してデータの送受信可能なクライアント(20)の要求に応じて所定のレイアウトの定型文書を提供するサーバであって、複数の定型文書のそれぞれに使用する関連データを前記各定型文書に関連付けて記憶する関連データ記憶手段(12)と、前記各定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートに、そのテンプレートにコンテンツデータを埋め込むことにより前記定型文書を作成するプログラムが対応付けられたプログラム付きテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段(11)と、前記クライアントから要求された定型文書に関連付けられた前記関連データを、前記関連データ記憶手段から選択して、選択した関連データから前記定型文書のテンプレートに埋め込むための前記コンテンツデータを生成し、生成されたコンテンツデータに前記クライアントに固有の識別情報を対応付けて所定の保存領域に保存するコンテンツ生成手段(15e)と、前記要求に対応するプログラム付きテンプレートを前記テンプレート記憶手段から選択して前記クライアンへ送るテンプレート送信手段(15b)と、を備え、前記プログラムは前記クライアントを、前記クライアントの前記識別情報に対応付けられたコンテンツデータを前記サーバから取得するコンテンツ取得手段(26d)、及び取得された前記コンテンツデータの埋め込まれるべき配置先を前記レイアウトに従って指定することにより、前記定型文書を作成する文書作成手段(26e)として機能させるように構成されている、ことにより上記の課題を解決する。このサーバによって本発明の文書提供システムを実現することができる。
以上説明したように、本発明によれば、サーバが、クライアントからの要求に対応する関連データからテンプレート用に埋め込むためのコンテンツデータを生成すると共に、対応するプログラム付きテンプレートをクライアントへ送り、テンプレートのプログラムがクライアントにて起動されると、クライアントはコンテンツデータをサーバから取得して、取得したコンテンツデータを受信したテンプレートに埋め込むことにより、サーバの負荷を軽減した定型文書提供システム等を提供することができる。
図1は本願発明の定型文書提供システム1の概略構成を示す図である。定型文書提供システム1は、サーバ10と複数のクライアント20、20とがネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは公衆回線又は専用回線を問わない。本形態ではインターネットを採用する。本形態の定型文書提供システムにおける定型文書は帳票であり、サーバ10は帳票に関するデータを管理し、各クライアント20は所望の帳票をサーバ10から取得することができる。なお、ネットワークNに接続されるクライアント20は2台に限らない。
サーバ10のハードウェア構成の概略について図2を用いて説明する。サーバ10は、テンプレートデータベース11(以下「テンプレートDB11」という)と関連データデータベース12(以下「関連データDB12」という)とサーバ送受信手段13と公開記憶領域14とサーバ制御部15とで構成される。テンプレート記憶手段としてのテンプレートDB11には、サーバ10が提供する各種帳票のテンプレートが記憶されている。テンプレートDB11の各テンプレートは対応する帳票が対応付けられている。本発明のテンプレートDB11は表計算ソフトであるExcel(登録商標)で帳票のレイアウトが設定され、各テンプレートには、そのテンプレートにコンテンツデータを埋め込んで定型文書を作成するプログラムとしてマクロ命令が作成されている。テンプレートに対応付けられて作成されたマクロ命令の内容については後述する。
関連データ記憶手段としての関連データDB12には、テンプレートDB11に記憶されているテンプレートに埋め込まれるコンテンツデータを生成するための関連データが記憶されている。本形態のコンテンツデータはCSV形式であり、テンプレートDB11に埋め込まれる数値や文字等の複数の項目で構成される集合体である。関連データは使用される帳票に対応付けられている。関連データDB12のデータ形式は問わないがデータ管理が容易でメモリ容量の小さい形式が望ましい。
サーバ送受信手段13はクライアント20と各種データの送受信を行う。本形態ではポート番号8081のみが使用される。公開記憶領域14はネットワークNに公開されている記憶領域であり、即ち、クライアント20は認証等の手続きをせずに公開記憶領域14に記憶されているデータを取得することができる。公開記憶領域14には帳票作成指示画面等が記憶されている。
サーバ制御手段15は、CPU及びその動作に必要なRAM、ROM等の各種周辺回路を備えたコンピュータとして構成され、サーバ10の各構成を制御する。ROMに記憶されたプログラムによって、主にテンプレート管理手段15a、テンプレート送信手段15b、識別番号取得手段15c、関連データ管理手段15d、及びコンテンツ生成手段15eとして機能する。テンプレート管理手段15a及び関連データ管理手段15dのそれぞれは、テンプレートDB11及び関連データ12のそれぞれのデータの追加、変更、及び削除を制御する。その他の各手段の詳細については後述する。なお、各構成の物理的一体化は問わない。また、サーバ10には更にデータがサーバ管理者によって入力される入力手段や各種データを表示するモニタが設けられてもよい。
クライアント20のハードウェア構成の概略について図3を用いて説明する。本形態では各クライアント20は同じ構成である。クライアント20は、入力手段21と出力手段22とクライアント送受信手段23とクライアント記憶領域24とダウンロード領域25とクライアント制御部26とで構成される。入力手段21はユーザの入力を受け付ける手段であり、例えばキーボート、マウス、音声入力装置等がある。出力手段22はユーザに視覚的に認識されるように各種データを表示する手段であり、例えばモニタや印刷装置が含まれる。
クライアント送受信手段23はサーバ10と各種データの送受信を行う。本発明ではポート番号8081番のみが使用される。クライアント記憶領域24はExcel(登録商標)やWebブラウザ等のクライアント20の処理にて使用されるプログラムやデータを記憶する領域である。ダウンロード領域25はサーバ10からダウンロードされた各種データを受け取って保存する領域である。
クライアント制御部26は、CPU及びその動作に必要なRAM、ROM等の各種周辺回路を備えたコンピュータとして構成され、クライアント20の各構成を制御する。ROMやクライアント記憶領域24に記憶されたプログラムによって、主にWebブラウザ制御手段26a、テンプレート受信手段26b、及び起動手段26cとして機能し、また、テンプレートのマクロ命令がクライアント20にて起動することによって、コンテンツ取得手段26d及び文書作成手段26eとして機能する。各手段の詳細については後述する。
本発明の定型文書提供システム1における処理の流れの概略を図4を用いて説明する。サーバ10とクライアント20との間のデータの送受信は上述したようにポート番号8081を指定して行われる。まず、クライアント20はWebブラウザを使用してサーバ10の公開記憶領域14に保存されている帳票作成指示画面を取得する(ステップS100)。帳票作成指示画面において作成指示操作が行われると帳票作成要求が送信される(ステップS110)。
帳票作成要求には、帳票作成指示画面におけるユーザの入力に基づいて、指定された帳票の識別コード、作成条件、ユーザのユーザ識別番号としての社員コード及びパスワードが含まれている。本形態では社員コードA123のユーザが顧客Zについての業務別損益管理表の作成をサーバ10に要求した場合について説明する。従って、ユーザによって指定される帳票は「業務別損益管理表」であり、入力される作成条件及び社員コードはそれぞれ「顧客Z」及び「A123」である。
帳票作成要求を受信したサーバ10では、関連データDB12から指定された帳票及び作成条件、即ち業務別損益管理表及び顧客Zに関連付けられた関連データが選択され、選択された関連データからCSV形式のコンテンツデータが生成されて公開記憶領域14に保存される(ステップS120)。公開記憶領域14にて生成されたコンテンツデータは社員コードA123をファイル名とするファイルとして保存される。更に、業務別損益管理表のテンプレートがテンプレートDB11から選択されてクライアント20のダウンロード領域25へダウンロードされる(ステップS130)。
クライアント20にて取得されたテンプレートをモニタ22に表示すると、そのテンプレートに対応付けられたマクロ命令が起動する。マクロ命令によって、まず、社員コードの入力がユーザに要求される(ステップS140)。本形態では図5に示す社員コードを入力するための画面50がモニタ22に表示される。ユーザによって社員コードA123が入力されて「作成」が指定されると、A123をファイル名として保存されているコンテンツデータが公開記憶領域14からダウンロードされてテンプレートが既に保存されているダウンロード領域25にて受け取られる(ステップS150)。
次に、コンテンツデータのダウンロード後、このコンテンツデータに含まれる各項目がマクロ命令に定められたテンプレートの配置先に順次埋め込まれる(ステップS160)。これにより、顧客Zについての業務別損益管理表が作成される。必要であれば、ユーザは作成された業務別損益管理表をプリントアウトすることができる。
サーバ10及びクライアント20のそれぞれで行われる処理の流れについて図6のシーケンス図を用いて説明する。各処理はサーバ制御部15及びクライアント制御部26のそれぞれの制御によって行われる。まず、クライアント20は、Webブラウザによって公開記憶領域14にある帳票作成指示画面を取得する。これにより帳票作成指示画面がモニタ22に表示される(ステップS200)。
帳票作成指示画面に対して作成する帳票名、作成条件、社員コード及びパスワードが入力されると、これら入力項目が含まれた帳票作成要求がサーバ10へ送信される。これによりクライアント20はWebブラウザ制御手段26aとして機能し、サーバ10は識別番号取得手段15cとして機能する。帳票作成要求を受信したサーバ10は認証処理を行う(ステップS210)。認証処理では、社員コード及びパスワードについての認証を行う。
サーバ10は、認証処理で社員コード等が認証されると帳票作成用サーブレットが起動されてコンテンツ生成処理を行う(ステップS220)。これにより、サーバ10はコンテンツ生成手段15eとして機能する。コンテンツデータ処理では、指定された帳票及び作成条件に関連付けられた関連データを関連データDB12から選択する。続いて、選択された関連データから帳票作成用のコンテンツデータをCSV形式で生成する。生成されたコンテンツデータを、帳票作成要求に含まれていた社員コードをファイル名とするファイルとして公開記憶領域14に記憶する。
次に、テンプレート送信処理を行う(ステップS230)。これにより、サーバ10はテンプレート送信手段15bとして機能する。テンプレート送信処理では、指定された帳票のテンプレートをテンプレートDB11から選択してクライアント20へ送る。このダウンロード時にサーバ10はクライアント20へ送信先を問い合わせ、クライアントから指定された送信先へ選択されたテンプレートDB11を送る。この送信先の問合わせ処理は従来既知の方法によって行えばよい。
送信先の問い合わせを受けたクライアント20はテンプレート受信処理を行う(ステップS240)。これによって、クライアント20はテンプレート受信手段26bとして機能する。テンプレート受信処理では、サーバ10からの送信先の問い合わせに応じてユーザにダウンロード領域25の入力を促し、入力されたダウンロード領域25を送信先としてサーバ10に指定し、サーバ10からテンプレートをダウンロード領域25に保存する。
クライアント20はマクロ起動処理を行う(ステップS250)。これによりクライアント20は起動手段26cとして機能する。マクロ起動処理では、ダウンロード領域25のテンプレートに対して所定の操作がされるとマクロ命令を起動する。本形態では、テンプレートが開かれると、即ちテンプレートがモニタ22に表示されるとマクロ命令が起動される。マクロ命令が起動されると、クライアント20はまずコンテンツ取得処理を行う(ステップS260)。
コンテンツ取得処理では、社員コードの入力を求める画面50を表示することにより社員コードを取得する。取得した社員コードをファイル名として公開記憶領域14に記憶されたコンテンツデータを取得するためのコンテンツ要求を作成してサーバ10へ送信する。取得先である公開記憶領域14はマクロに予め設定しておけばよい。そして、コンテンツデータを受信するとダウンロード領域25に保存する。
コンテンツ要求を受信したサーバ10では、コンテンツ送信処理が行われる(ステップS270)。コンテンツ送信処理では、コンテンツ要求に含まれる社員コードをファイル名に持つコンテンツデータが公開記憶領域14から選択されてクライアントのダウンロード領域25へ向けて送られる。
クライアント20は、コンテンツデータを受け取ると埋め込み処理を行う(ステップS280)。埋め込み処理では、コンテンツ取得処理で取得したコンテンツデータを順次読み込んで、コンテンツデータに含まれる各項目をマクロ命令に従ってテンプレートの所定の配置先に埋め込む。これにより目的の帳票が作成される。コンテンツ取得処理及び埋め込み処理は上述したようにマクロ命令が実行されることにより行われる。これにより、クライアント20はコンテンツ取得手段26d及び文書作成手段26eとして機能する。作成された帳票はモニタ22に出力される。
本発明は、上述した形態に限らず、種々の形態にて実施されてよい。例えば、作成条件は期間や金額等の帳票に応じた条件を適宜設定可能である。ダウンロード領域25はクライアント記憶領域24の一部であってもよい。また、所定時間が経過すると保存されているデータが消去される一次的記憶域であってもよい。この場合、ダウンロード領域25にて生成された帳票はクライアント記憶領域24に適宜保存すればよい。また、ダウンロード領域25をテンプレートの送信先としてサーバ10に予め設定しておいてもよい。マクロ命令において、コンテンツデータを埋め込み処理にて使用した後削除してもよいし、マクロ命令終了後にマクロ命令を削除してもよい。本形態ではセキュリティ性を高めるためにポート番号として8081番を予め設定したが、設定されるポート番号はこの番号に限らない。また、使用するポート番号を固定しなくてもよく、その場合は従来既知の方法によってポート番号が決定される。
本発明の定型文書提供システムの概略構成を示す図。 図1に示すサーバのハードウェア構成の概略を示す図。 図1に示すクライアントのハードウェア構成の概略を示す図。 定型文書提供システムにおける処理の流れの概略を示す図。 社員コードの入力画面の一例を示す図。 クライアント及びサーバのそれぞれで行われる処理の流れを示すシーケンス図。
符号の説明
1 定型文書提供システム
10 サーバ
20 クライアント
15b テンプレート送信手段
15e コンテンツ生成手段
26b テンプレート受信手段
26d コンテンツ取得手段
26e 文書作成手段

Claims (9)

  1. ネットワークを介してデータの送受信が可能なサーバとクライアントとで構成され、前記クライアントが所定のレイアウトの定型文書を要求すると、前記サーバが前記定型文書を提供する定型文書提供システムであって、
    前記サーバは、
    複数の定型文書のそれぞれに使用する関連データを前記各定型文書に関連付けて記憶する関連データ記憶手段と、
    前記各定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートに、そのテンプレートにコンテンツデータを埋め込むことにより前記定型文書を作成するプログラムが対応付けられたプログラム付きテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
    前記クライアントから要求された定型文書に関連付けられた前記関連データを、前記関連データ記憶手段から選択し、選択された関連データから前記定型文書のテンプレートに埋め込むための前記コンテンツデータを生成し、生成されたコンテンツデータに前記クライアントに固有の識別情報を対応付けて所定の保存領域に保存するコンテンツ生成手段と、
    前記要求に対応するプログラム付きテンプレートを前記テンプレート記憶手段から選択して、前記クライアントへ送るテンプレート送信手段と、を備え、
    前記クライアントは、
    前記サーバから送信された前記プログラム付きテンプレートを受け取るテンプレート受信手段と、
    前記プログラム付きテンプレートに対して所定の操作が行われると前記プログラムを起動させる起動手段と、を備え、
    前記プログラムは前記クライアントを、
    自己の前記識別情報に対応付けられたコンテンツデータを前記サーバから取得するコンテンツ取得手段、及び
    取得された前記コンテンツデータの埋め込まれるべき配置先を前記レイアウトに従って指定することにより、前記定型文書を作成する文書作成手段として機能させるように構成されている、
    ことを特徴とする定型文書提供システム。
  2. 前記サーバの前記テンプレート送信手段は、前記プログラム付きテンプレートの送信時に前記クライアントに送信先を問合わせ、前記クライアントによって指定された送信先へ前記プログラム付きテンプレートを送信し、
    前記クライアントの前記テンプレート受信手段は、前記サーバからの前記問合わせに応じて、前記プログラム付きテンプレートを保存するダウンロード領域を前記送信先として前記サーバへ指定することを特徴とする請求項1に記載の定型文書作成システム。
  3. 前記所定の保存領域は、前記ネットワークに公開された公開記憶領域に前記コンテンツデータを保存し、
    前記コンテンツ取得手段は、前記公開記憶領域から前記コンテンツデータを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の定型文書提供システム。
  4. 前記サーバは、前記クライアントから前記定型文書の要求を受け付ける際に、前記クライアントのユーザの入力によって前記ユーザに固有に与えられたユーザ識別番号を取得する識別番号取得手段を有し、
    前記コンテンツ生成手段は、前記コンテンツデータに取得した前記ユーザ識別番号を前記識別情報として対応付け、
    前記データ取得手段は、前記ユーザに前記ユーザ識別番号の入力を要求し、入力された前記ユーザ識別番号を自己の前記識別情報とする、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定型文書提供システム。
  5. 前記クライアントと前記サーバとは予め定められた1つのポート番号のみを使用してデータの送受信を行うことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の定型文書提供システム。
  6. 前記コンテンツ生成手段は、前記プログラムが読み込めるデータ形式で前記コンテンツデータを生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定型文書提供システム。
  7. 前記クライアントからの要求は、前記定型文書の種類と前記関連データに関する所定の条件とを含み、
    前記コンテンツ生成手段は、要求された前記定型文書に関連付けられ、かつ前記所定の条件を満たす前記関連データを選択して前記コンテンツデータを生成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定型文書提供システム。
  8. 前記テンプレートは表計算ソフトで作成され、前記プログラムは前記表計算ソフトのマクロ命令で構成され、前記コンテンツデータのデータ形式はCSV形式であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の定型文書提供システム。
  9. ネットワークを介してデータの送受信可能なクライアントの要求に応じて所定のレイアウトの定型文書を提供するサーバであって、
    複数の定型文書のそれぞれに使用する関連データを前記各定型文書に関連付けて記憶する関連データ記憶手段と、
    前記各定型文書のレイアウトが設定されたテンプレートに、そのテンプレートにコンテンツデータを埋め込むことにより前記定型文書を作成するプログラムが対応付けられたプログラム付きテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
    前記クライアントから要求された定型文書に関連付けられた前記関連データを、前記関連データ記憶手段から選択して、選択した関連データから前記定型文書のテンプレートに埋め込むための前記コンテンツデータを生成し、生成されたコンテンツデータに前記クライアントに固有の識別情報を対応付けて所定の保存領域に保存するコンテンツ生成手段と、
    前記要求に対応するプログラム付きテンプレートを記憶されている前記プログラム付きテンプレートから選択して前記クライアントへ送るテンプレート送信手段と、を備え、
    前記プログラムは前記クライアントを、
    自己の前記識別情報に対応付けられたコンテンツデータを前記サーバから取得するコンテンツ取得手段、及び
    取得された前記コンテンツデータの埋め込まれるべき配置先を前記レイアウトに従って指定することにより、前記定型文書を作成する文書作成手段として機能させるように構成されている、
    ことを特徴とするサーバ。
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