JP2007108452A - 可動ミラーの安定化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動ミラーの角度を高速に変化させても共振動作を確実に抑えることができ、可動ミラーを短時間で所望の状態に安定させることが可能な安定化装置を提供する。
【解決手段】本発明の安定化装置は、トーションバー11Aを軸に揺動可能な可動体11の軸方向に垂直な一側面に圧接することで可動体11を制動するストッパ21を備える。該ストッパ21は、ストッパ用電極22に印加される駆動電圧に応じて、可動体11の側面に圧接した第1の位置と該側面から離れた第2の位置との間を移動する。ストッパ用電極22への駆動電圧は、制御部30により可動体11の駆動状態に応じて適切なタイミングで制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信機器に用いられる可動ミラーの動作を安定化させるための装置に関し、特に、少なくとも1つの軸を中心に揺動可能な可動体を有する可動ミラーの安定化装置に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用して形成された可動ミラー(以下、MEMSミラーとする)は、例えば光スイッチ等の各種光学装置に利用されている。一般的なMEMSミラーは、例えば図16の平面図に示すように、基板上にMEMS技術を応用して形成した可動体101および電極102,102を有する。可動体101は、その表面が光を反射するミラーとなっており、トーションバー101Aによって軸支され、該トーションバー101Aを中心に揺動可能な構造を有している。また、この可動体101は、トーションバー101Aに平行な対向側面が櫛歯形状に成形されており、該各側面には同様な櫛歯形状の電極102,102が対向させて配置されている。このようなMEMSミラーでは、図示しない駆動回路から電極102,102に印加される駆動電圧に応じて、電極102,102と可動体101の間で静電力が発生し、該静電力によって可動体101が揺動することで、可動体11の角度が所望の状態に制御される。
上記のようなMEMSミラーでは、電極102,102に印加される駆動電圧の2乗に比例して可動体101の角度が変化するため、駆動電圧が高くなるほど可動体101が敏感に動作するようになる。ここで、光の結合(トレランス)を落として光減衰を行なうMEMSミラーの運用方式において、出力光パワーは、例えば図17の光トレランスカーブに示すように、最大結合時には駆動電圧に対して鈍感にしか反応しないが、減衰領域に入ると駆動電圧の2乗関数のように敏感に反応するようになる。
また、従来、MEMSミラーの駆動制御はゆっくりした速度でしか行なっていなかったが、近年、高速化の要求もありMEMSミラーの最大反応周波数(共振周波数)にて動作させる必要が出てきた。ここで、可動体101は重量を持つ機械的要素であるため、可動体101の角度を高速に変化させると共振が発生し、その共振動作が収束するまでに所要の時間が必要になる。このため、MEMSミラーを所望の状態に安定させるためには、電極102,102に与える駆動信号を高い精度で制御すると同時に、駆動制御に伴って発生する可動体101の不要な振動や角度ずれを確実に抑えることが重要になる。
MEMSミラーの駆動制御、特に、可動体の角度(位置)の制御に関する従来の技術としては、例えば、ばねを利用して可動体を支持することにより、可動体の回転軸方向の並進を防止するようにした技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。また、可動体を揺動させる構成とは異なるが、駆動電圧の印加により可動体を平行移動させて線路との接触状態を制御するMEMSスイッチにおいて、可動体の基板面に沿った方向の位置を位置決めするガイドを設けることで、可動体の振動により線路との間隔が変化してスイッチが誤動作するのを防止する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−117029号公報 特開2004−319215号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された従来技術については、ばねの利用により可動体の軸方向の並進を防止することはできるものの、可動体の軸を中心とする揺動に対してばねの力は作用しないため、前述したような可動体の角度を高速変化させたときに発生する共振を抑えることは困難である。また、特許文献2に記載されたMEMSスイッチの位置決めガイドを図16のMEMSミラーに応用した場合、可動体が位置決めガイドに当接する範囲内に可動体の揺動を制限することは可能であるが、位置決めガイド自体は固定であるため、上記の範囲内で発生する共振動作を抑えることはできない。
さらに、MEMSミラーの駆動制御に関する従来技術に共通の課題として、通常、MEMSミラーを所望の状態に保持しておくためには、所定の電圧の駆動信号を常に供給しておく必要があるが、その駆動信号に対して制御に不要な信号(例えば、ロジックノイズ、電源ノイズ、静電気放電(electro-static discharge:ESD)による外来ノイズなど)が載った場合、可動体の角度が意図せず変化してしまい、それを有効に抑えることができないという問題点がある。また、駆動回路が故障(特に、電源断)した場合には、駆動信号が供給されなくなるため、可動体の動作保障が困難になり、例えば、MEMSミラーを用いて光通信システムを構築しているときには回線断が発生してしまう可能性がある。加えて、駆動信号を常に供給しておく必要性から、駆動回路の消費電力が増大してしまうという欠点もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、可動ミラーの角度を高速に変化させても共振動作を確実に抑えることができ、可動ミラーを短時間で所望の状態に安定させることが可能な安定化装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、少なくとも1つの軸を中心に揺動可能な可動体を有する可動ミラーの動作を安定化させるための装置において、前記可動体の軸方向に垂直な一側面に圧接した第1の位置および該側面から離れた第2の位置の間を移動可能であり、前記第1の位置で前記可動体を制動する制動手段と、前記可動体の駆動状態に応じて、前記制動手段の移動を制御する制御手段と、を備えて構成されたことを特徴とする。
このような構成では、制動手段を第2の位置に移動させることで、可動ミラーの可動体は揺動自由な開放状態となり、可動体の駆動状態に応じて適切なタイミングで制動手段を第2の位置から第1の位置に移動させることで、揺動する可動体は制動手段からの押圧力によって制動されて所要の角度に固定された状態となる。
上記のような本発明の安定化装置によれば、可動ミラーの可動体側面に圧接した第1の位置と可動体側面から離れた第2の位置との間を移動可能な制動手段を設け、制御手段により制動手段の移動を制御するようにしたことで、可動体の角度を高速に変化させた場合でも、制動手段によって可動体の動きが止められるため、従来のような共振動作が発生しなくなり、可動ミラーを短時間で所望の状態に安定させることが可能になる。また、制動手段によって可動体の角度が一定に保持されるため、従来のように可動ミラーを常に駆動しておく必要がなくなる。これにより、ノイズ等の不要な信号によって可動体の角度が意図せず変化してしまうような状況を回避することができ、可動ミラーを駆動するのに必要な消費電力を抑えることも可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の第1実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。
図1において、本MEMSミラー1Aは、可動体11および可動体用電極12を有する本体部10と、ストッパ21、ストッパ用電極22および絶縁パット23を有する制動手段としてのストッパ部20と、本体部10およびストッパ部20の動作を制御する制御手段としての制御部30と、を備える。
可動体11は、その表面が光を反射するミラーとなっており、トーションバー11Aによって軸支され、該トーションバー11Aを中心に揺動可能な構造を有している。また、この可動体11は、トーションバー11Aに平行な対向側面(図1では左右側面)が櫛歯形状に成形されていると共に、トーションバー11Aに垂直な一側面(図1では下側面)の断面形状が鋭角となるように加工されている。
可動体用電極12,12は、櫛歯形状に成形されており、可動体11のトーションバー11Aに平行な対向側面の外方にそれぞれ配置されている。この可動体用電極12,12には、制御部30からの可動体駆動信号D1が与えられる。
ストッパ21は、例えば図2に示すように、長手方向の一端部分が絶縁パット23を介してストッパ用電極22に固定されており、長手方向の他端部分にはストッパ用電極22とは反対側に突出した突起部21Aが形成されている。突起部21Aは、先端部分が山型に加工されており、その稜線の長さ(ストッパ21の他端部分の厚さ)が可動体11の揺動可能範囲以上とされている。また、ストッパ21の長手方向の中央部分には、両端部分よりも幅および厚さを減少させたアーム部21Bが形成されており、このアーム部21Bの剛性により、一端部分の固定箇所を支点として他端部分が幅方向に可動となっている。他端部分のストッパ用電極22に対向する側面21Cは、櫛歯形状に成形されている。
ストッパ用電極22は、上記のストッパ21が絶縁パット23を介して長手方向の一端部分に固定され、長手方向の他端部分のストッパ21に対向する側面が櫛歯形状に成形されている。このストッパ用電極22には、制御部30からのストッパ駆動信号D2が与えられる。
なお、本体部10に対するストッパ部20の配置については、ストッパ用電極22に駆動電圧が印加されていないオフ状態で、ストッパ21の突起部21Aの先端が本体部10の可動体11の一側面に予め設定した押圧力(制動トルク)で接触するように、本体部10とストッパ部20の間のギャップG(図1参照)が調整されている。また、可動体11の一側面上においてストッパ21の突起部21Aが接触する位置は、トーションバー11Aから出来るだけ離れた位置となるようにするのが望ましい。このような位置にストッパ21の突起部21Aを配置することで高い制動力を得ることが可能になる。
次に、第1実施形態の動作について説明する。
上記のような構成のMEMSミラー1Aでは、制御部30から本体部10に供給される可動体駆動信号D1の電圧値に応じて、可動体用電極12,12と可動体11との間で静電力が発生し、該静電力によって可動体11が揺動することで、可動体11の角度が所望の状態に制御される。また、制御部30からストッパ部20に供給されるストッパ駆動信号D2の電圧値に応じて、ストッパ用電極22とストッパ21の側面21Cとの間で静電力が発生し、該静電力によってストッパ21の突起部21Aの位置が制御されることで、可動体11からストッパ21が切り離される。
ここで、制御部30による本体部10およびストッパ部20の制御方法について詳しく説明する。
まず、本MEMSミラー1Aの基本的な制御動作となる第1の制御アルゴリズムを図3のフローチャートを参照しながら説明する。
第1の制御アルゴリズムでは、ステップ11(図中S11で示し、以下同様とする)において、ストッパ駆動信号D2の電圧値が0Vとされ、図4の上段に示すようにストッパ21の突起部21Aが可動体11に圧接した状態(ストッパ制御オフ)とされる。これにより、可動体11が一定の角度で固定される。
ステップ12では、可動体11を動作させる制御命令がきたか否かの判定が行われ、可動体11の制御を行うことが判定されると、ステップ13に進む。ステップ13では、ストッパ駆動信号D2により所定の駆動電圧がストッパ用電極22に印加されることで、ストッパ21の側面21Cとストッパ用電極22の間で静電力が発生し、図4の下段に示すようにストッパ21の突起部21Aが可動体11から切り離された状態(ストッパ制御オン)とされる。これにより、可動体11が開放されて揺動可能な状態となる。
ステップ14では、可動体駆動信号D1により所要の駆動電圧が可動体用電極12,12に印加されることで、可動体11と可動体用電極12,12の間で静電力が発生し、可動体11がトーションバー11Aを中心に揺動して、可動体11の角度制御が開始される。
ステップ15では、可動体11の制御完了、すなわち、可動体11の角度が目標値に達したか否かの判定が行われる。可動体11の制御完了が判定されると、上記のステップ11に戻り、ストッパ駆動信号D2の電圧値が0Vとされてストッパ21の制御がオフに切り替えられる。これにより、可動体11がストッパ21により制動され、可動体11の角度が目標値で固定される。ストッパ21によって可動体11が固定されると、可動体駆動信号D1の電圧値が0Vとされて、次の制御命令が与えられるまで可動体11がスタンバイ状態とされる。
上記のようなステップ11〜ステップ15の一連の動作により、可動体11の角度を高速に制御する場合でも、可動体11の角度が目標値に達した時点でストッパ21により可動体11の動きが止められるため、従来のような共振動作が発生しなくなり、MEMSミラーを短時間で所望の状態に安定させることが可能になる。また、可動体11の制御が完了した後は、ストッパ21によって可動体11の角度が一定に保持されるため、従来のように所要の電圧の可動体駆動信号D1を常に供給しておく必要がなくなる。これにより、ロジックノイズ、電源ノイズ、外来ノイズなどの制御に不要な信号によって可動体11の角度が意図せず変化してしまうような状況を回避することができる。さらに、電源断などの故障が発生して可動体駆動信号D1およびストッパ駆動信号D2が供給されなくなった場合でも、可動体11がストッパ21によって固定されているので、例えば本MEMSミラーを用いて光通信システムを構築していたとしても回線断の発生を回避することができる。加えて、可動体11の制御が完了した後は、駆動信号D1,D2を供給しなくてもよいので消費電力を抑えることも可能である。
なお、上記第1の制御アルゴリズムでは、ストッパ21の制御についてオン/オフの単純な切り替えのみを行うようにしたが、ストッパ21の制御をより細かく行うようにした、以下に説明する第2、3の制御アルゴリズムを適用することにより、可動体11の共振動作をより効果的に抑えることが可能になる。
まず、上記第2の制御アルゴリズムについて図5のフローチャートを参照しながら具体的に説明する。
第2の制御アルゴリズムでは、前述した第1の制御アルゴリズムのステップ11,12と同様にして、ステップ21でストッパ21の制御がオフとされて可動体11が固定された後に、ステップ22で可動体11の制御を行うことが判定されると、ステップ23に進む。
ステップ23では、ストッパ21を半固定状態で駆動するためのストッパ駆動信号D2が制御部30からストッパ部20に出力される。半固定状態とは、可動体11が摺動可能なトルクでもってストッパ21が可動体11に接触する状態、いわゆる半クラッチ状態のことである。このときのストッパ駆動信号D2の電圧値は、上記第1の制御アルゴリズムのステップ13において可動体11を開放状態にしたときの電圧値よりも低い予め設定した範囲内に設定される。なお、ストッパ21を半固定状態とする駆動電圧の範囲は、ストッパ21の制動トルクにバラツキがあるため、個々のストッパ部20について駆動電圧と制動トルクのプロファイルを取得するなどして適切な範囲に設定されるものとする。
ステップ24では、上記のステップ23によりストッパ21が半固定状態になると、可動体駆動信号D1により所要の駆動電圧が可動体用電極12,12に印加され、可動体11の角度制御が開始される。そして、ステップ25では、予め設定した待機時間が経過するまで、ストッパ21の半固定状態を維持したまま可動体11の角度制御が継続される。なお、この待機中のストッパ21の半固定状態については、例えば図6の時刻T1〜T2に示すように、ストッパ21の制動トルクが徐々に小さくなるように、ストッパ21の駆動電圧を制御するのが望ましい。
ステップ26では、ストッパ21の制御が半固定状態からオン状態に切り替えられ、ストッパ21の突起部21Aが可動体11から切り離されて可動体11が開放される。そして、ステップ27では、予め設定した待機時間が経過するまで、ストッパ21を可動体11から切り離した状態で可動体11の角度制御が継続される。
ステップ28では、可動体11の角度が目標値に達したか否かの判定が行われ、可動体11の角度が目標値に達すると、上記のステップ21に戻り、ストッパ駆動信号D2の電圧値が0Vとされてストッパ21の制御がオフに切り替えられ、可動体11がストッパ21によって固定される。また、可動体駆動信号D1の電圧値が0Vとされて、次の制御命令が与えられるまで可動体11がスタンバイ状態とされる。
上記のように第2の制御アルゴリズムによれば、可動体11の制御を行う際に一旦ストッパ21の制御を半固定状態とすることで、可動体11の共振動作を確実に抑えることができるため、MEMSミラーをより短い時間で所望の状態に安定させることが可能になる。
次に、第3の制御アルゴリズムについて図7のフローチャートを参照しながら具体的に説明する。
第3の制御アルゴリズムでは、前述した第1の制御アルゴリズムのステップ11,12と同様にして、ステップ31でストッパ21の制御がオフとされて可動体11が固定された後に、ステップ32で可動体11の制御を行うことが判定されると、ステップ33に進む。
ステップ33では、制御部30に設けた図示しないカウンタの値Nが0に初期化される。このカウンタは、後述するようにストッパ21のオン/オフの切り替え回数を計数するのに利用される。
ステップ34では、可動体駆動信号D1により所要の駆動電圧が可動体用電極12,12に印加され、可動体11の角度制御が開始される。
ステップ35では、ストッパ21の制御がオフからオンに切り替えられ、ストッパ21の突起部21Aが可動体11から切り離されて可動体11が開放される。そして、ステップ36では、予め設定した待機時間が経過するまで、ストッパ21を可動体11から切り離した状態で可動体11の角度制御が継続される。この待機時間は、例えば、可動体1に固有の共振周波数fの約4倍に対応した周期(≒1/4f)に従って設定される。
ステップ37では、ストッパ21の制御がオンからオフに切り替えられ、可動体11がストッパ21によって制動される。
ステップ38では、カウンタの値Nが1つ増加(N=N+1)される。そして、ステップ39では、カウンタの値Nが予め設定したオン/オフの切り替え回数(例えば、10回)に達したか否かの判定が行われる。カウンタの値Nが10よりも小さい場合には、上記のステップ35に戻り、ストッパ21の制御が再びオンに切り替えられ、ストッパ21が可動体11から切り離された状態での可動体11の角度制御が繰り返される。
図8は、上記のようなストッパ21のオン/オフの周期的な切り替えによる、可動体11の角度の時間変化を例示したものである。図8中の時刻S0,S1,S2,…は、ストッパ21の制御がオフ/オンされるタイミングを示しており、この制御周期が上記の待機時間(≒1/4f)に対応している。また、図8中の矢印線は、ストッパ21によって可動体11が制動された時に発生する可動体11のモーメントを模式的に表している。時刻S0で発生したモーメントM0に対して、時刻S1で発生するモーメントM1は低くなり、時刻S2で発生するモーメントM2はさらに低くなるため、図8中の実線で示す可動体11の角度変化にあるように、可動体11の共振が効果的に抑圧されるようになる。
上記のステップ39においてカウンタの値Nが10に達したと判定されると、ステップ40に進み、可動体11の角度が目標値に達したか否かの判定が行われる。可動体11の角度が目標値に達していない場合には、ステップ33に戻ってカウンタの値Nが初期化された後に上記ステップ34〜ステップ39の動作が繰り返される。一方、可動体11の角度が目標値に達した場合には、前述したステップ31に戻り、ストッパ21によって可動体11が固定されると共に、可動体駆動信号D1の電圧値が0Vとされて、次の制御命令が与えられるまで可動体11がスタンバイ状態とされる。
上記のように第3の制御アルゴリズムによれば、可動体11の制御を行う際にストッパ21の制御を周期的にオン/オフさせるようにしても、可動体11の共振動作を確実に抑えることができるので、MEMSミラーをより短い時間で所望の状態に安定させることが可能になる。
なお、上記第3の制御アルゴリズムでは、可動体1の共振周波数fの約4倍に対応する周期でストッパ21の制御をオン/オフさせる一例を示したが、例えば図9に示すように、可動体11の共振周波数を基に、可動体11の角度が目標値に達する手前のタイミングを予測し、そのタイミングに対応させて時刻S1を設定するようにしても、時刻S1で発生するモーメントM1を低くすることができるため、可動体11の共振を効果的に抑圧することが可能である。
ところで、図1に示した第1実施形態の構成では、ストッパ21の突起部21Aの先端を山型に加工すると共に、該突起部21Aが接触する可動体11の一側面を鋭角な断面形状に加工することで、可動体11とストッパ21の突起部21Aとが1点で接触するようにしている(図4の上段参照)。このような構造は、MEMS技術を用いて作製される機械的な構成要素はいわゆるナノテクノロジーで微細加工された物体となるため、2つの要素の接触部分の面積が広くなるとその間に静電容量が発生し、互いを切り離すのに過大なトルクが必要になることを考慮したものである。つまり、可動体11とストッパ21が1点で接触する構造とすることで、低い駆動電圧でもストッパ21を可動体11から切り離すことができるという効果が得られる。
ただし、可動体11とストッパ21が1点で接触する構造では、十分な制動力が得られない可能性も生じる。このような場合には、例えば図10に示すように、ストッパ21の突起部21Aの先端部分を鋸歯形状に加工して、可動体11の滑りを防止するのがよい。図10の一例では、突起部21Aの山型の先端部分に略90°の三角溝を連続して設け、可動体11の側面の断面形状を略45°としている。このような構造を適用することで、低い駆動電圧でもストッパ21を可動体11から切り離すことができ、かつ、ストッパ21による十分な制動力を得ることが可能になる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。
図11において、本MEMSミラー1Bは、上述した第1実施形態の構成について、ストッパ部20と同一構成のストッパ部20’を、本体部10のストッパ部20とは反対側の側面(図11では上側面)にも設け、本体部10に対して1組のストッパ部20,20’を対称的に配置したものである。このストッパ部20’は、制御部30から供給される、ストッパ部20と共通のストッパ駆動信号D2によって駆動される。また、上記のストッパ部20’を設けたことに対応させて、本体部10の可動体11のストッパ部20’側に位置する側面も鋭角な断面形状に加工されている。
上述した第1実施形態の構成では、ストッパ21による制動力を高めるために、ストッパ21の突起部21Aが可動体11の側面上のトーションバー11Aからできるだけ遠い位置で接触するように、本体部10とストッパ部20の配置が決められている。このため、ストッパ21の制御をオフにしたとき、ストッパ21からの力が可動体11に対してトーションバー11Aから離れた位置に片方向よりかけられることになり、可動体11に捩れが発生してトーションバー11Aにストレスを与えてしまう可能性がある。
そこで、第2実施形態では、本体部10の反対側にもストッパ部20’を配置し、可動体11の両側から同一の力をかけるようにすることで、上記可動体11の捩れを回避している。これにより、本MEMSミラー1Bは、上述した第1実施形態の効果に加えて、耐久性の向上を図ることも可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。
図12において、本MEMSミラー1Cの構成が上述の図1に示した第1実施形態の構成と異なる点は、駆動電圧を0Vとしたときに可動体11を固定とする構造のストッパ部20に代えて、駆動電圧を0Vとしたときに可動体11を開放とする構造のストッパ部40を設けた点である。このストッパ部40は、ストッパ41、ストッパ用電極42および絶縁パット43からなる。
具体的に、ストッパ41は、例えば図13に示すように、長手方向の略中央に設けられたトーションバー41Bを支点として両端部分が揺動可能な構造となっており、一端部分には突起部41Aが形成されている。突起部41Aは、上述した第1実施形態の場合と同様に、その先端部分が山型に加工されており、稜線の長さが可動体11の揺動可能範囲以上とされている。また、ストッパ41の他端部分の側面41Cは、櫛歯形状に成形されている。
ストッパ用電極42は、上記ストッパ41のトーションバー41Bにつながる端部が絶縁パット43を介して固定され、ストッパ41の側面41Cに対向する側面42Aが櫛歯形状に成形されている。このストッパ用電極42には、制御部30からのストッパ駆動信号D2が与えられる。
なお、本体部10に対するストッパ部40の配置については、ストッパ用電極42に駆動電圧が印加されていないオフ状態で、ストッパ41の突起部41Aの先端が本体部10の可動体11の一側面から離れるように、本体部10とストッパ部40の間のギャップG(図12参照)が調整されている。つまり、所要の駆動電圧がストッパ用電極42に印加されたオン状態で、ストッパ41の側面41Cがストッパ用電極42側に引き寄せられることにより、ストッパ41の突起部41Aが可動体11の一側面に接触して、可動体11が制動される。可動体11の一側面上においてストッパ41の突起部41Aが接触する位置は、トーションバー11Aから出来るだけ離れた位置となるようにするのが望ましい。このような位置にストッパ41の突起部41Aを配置することで高い制動力を得ることが可能になる。
上記のような構成を備えたMEMSミラー1Cでは、上述した第1実施形態の場合の動作と同様に、制御部30から本体部10に供給される可動体駆動信号D1の電圧値に応じて、可動体用電極12,12と可動体11との間で静電力が発生し、該静電力によって可動体11が揺動することで、可動体11の角度が所望の状態に制御される。また、制御部30からストッパ部40に供給されるストッパ駆動信号D2の電圧値に応じて、ストッパ用電極42とストッパ41の側面41Cとの間で静電力が発生し、該静電力によってストッパ41の突起部41Aの位置が制御されることで、ストッパ41が駆動電圧に対応した押圧力(制動トルク)で可動体11の側面に接触する。
制御部30による本体部10およびストッパ部40の制御アルゴリズムに関しては、上述の第1実施形態で説明した第1〜第3の制御アルゴリズムにおいて、ストッパの制御のオン/オフの関係を逆にすることで、第1実施形態の場合と同様にして考えることができるため、ここでの説明を省略する。
上記のような第3実施形態のMEMSミラー1Cによれば、可動体11の角度を高速に制御する場合でも、ストッパ41により可動体11の動きが止められるため、従来のような共振動作が発生しなくなり、MEMSミラーを短時間で所望の状態に安定させることが可能になる。また、可動体11の制御が完了した後は、ストッパ41によって可動体11の角度が一定に保持されるため、従来のように所要の電圧の可動体駆動信号D1を常に供給しておく必要がなくなる。これにより、ロジックノイズ、電源ノイズ、外来ノイズなどの制御に不要な信号によって可動体11の角度が意図せず変化してしまうような状況を回避することができ、可動体11を駆動するのに必要な消費電力を抑えることも可能になる。加えて、ストッパ41を駆動しない状態で、可動体11とストッパ41が切り離された構成となるため、本体部10の形成と同一の工程にてストッパ部40を形成することができる。これにより、MEMSミラー1Cの製造コスト削減を図ることも可能になる。
なお、上記の第3実施形態についても、上述の図10に示した構成と同様にして、ストッパ41の突起部41Aの先端部分を鋸波形状とすることにより、ストッパ41による制動力を向上させることが可能である。また、上述の図11に示した第2実施形態の場合と同様にして、ストッパ部40と同一構成のストッパ部を本体部10の反対側にも設けることで、可動体11の捩れを回避することが可能である。
さらに、上述した第1〜第3実施形態では、1つの軸を中心に揺動可能なMEMSミラーについて説明したが、本発明は2つ以上の軸を中心に揺動可能なMEMSミラーについても応用することが可能である。例えば、2つの軸を中心に揺動可能なMEMSミラーについて第1実施形態を応用した場合、図14に示すような構成となる。この2軸構造のMEMSミラー1Dは、Y軸を中心に揺動可能な可動体11”の上に、X軸を中心に揺動可能な可動体11および可動体用電極12,12並びにストッパ21、ストッパ用電極21および絶縁パット23が形成されている。Y軸側の可動体11”は、可動体用電極12”,12”によりトーションバー11A”を中心に揺動し、図14の右側に示したストッパ21”によって制動される。なお、X軸側の可動体用電極12,12に対する可動体駆動信号D1の供給と、ストッパ用電極21に対するストッパ駆動信号D2の供給とは、図14の左側に示した電極接点51,52をそれぞれ通して行われる。各電極接点51,52は、Y軸側の可動体11”が揺動しても接触するスライダー構造となっている。
加えて、上述した第1〜第3実施形態では、単一のMEMSミラーについて説明したが、例えば図15に示すように、複数のMEMSミラー1Aを同一平面上に配列してアレイ化するようにしてもよい。なお、図15には第1実施形態のMEMSミラー1Aをアレイ化した構成例を示したが、第2、3実施形態のMEMSミラー1B,1Cをアレイ化することも勿論可能である。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1) 少なくとも1つの軸を中心に揺動可能な可動体を有する可動ミラーの動作を安定化させるための装置において、
前記可動体の軸方向に垂直な一側面に圧接した第1の位置および該側面から離れた第2の位置の間を移動可能であり、前記第1の位置で前記可動体を制動する制動手段と、
前記可動体の駆動状態に応じて、前記制動手段の移動を制御する制御手段と、
を備えて構成されたことを特徴とする安定化装置。
(付記2) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記制動手段は、前記第1の位置および前記第2の位置の間を移動可能なストッパと、該ストッパに対向させて配置された電極と、を有し、該電極に印加される駆動電圧に応じて前記ストッパおよび前記電極の間で発生する静電力により、前記ストッパが前記第1の位置および前記第2の位置の間を移動し、
前記制御手段は、前記可動体の駆動状態に応じて、前記制動手段の電極に印加される駆動電圧を制御することを特徴とする安定化装置。
(付記3) 付記2に記載の安定化装置であって、
前記制動手段は、前記電極に駆動電圧が印加されていない状態で前記ストッパが前記第1の位置に存在し、前記電極に所定の駆動電圧が印加されることで前記ストッパが前記第2の位置に移動することを特徴とする安定化装置。
(付記4) 付記2に記載の安定化装置であって、
前記制動手段は、前記電極に駆動電圧が印加されていない状態で前記ストッパが前記第2の位置に存在し、前記電極に所定の駆動電圧が印加されることで前記ストッパが前記第1の位置に移動することを特徴とする安定化装置。
(付記5) 付記2に記載の安定化装置であって、
前記可動体は、前記軸方向に垂直な一側面の断面形状が鋭角に加工されており、
前記ストッパは、先端部分が山型に加工されており、前記第1の位置において前記先端部分が前記可動体の鋭角に加工された側面と1点で接触することを特徴とする安定化装置。
(付記6) 付記5に記載の安定化装置であって、
前記ストッパは、前記先端部分が鋸歯形状に加工されていることを特徴とする安定化装置。
(付記7) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記制御手段は、前記可動体が駆動される直前に、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体が駆動された後に該可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を制動して当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
(付記8) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記制御手段は、前記可動体が駆動される直前に、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体と前記制動手段が摺動可能な半固定状態とし、前記可動体が駆動された後に所定の待機時間が経過した時点で、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を制動して当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
(付記9) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記制御手段は、前記可動体が駆動された直後に、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体の共振周波数に基づいて予め設定した周期で、前記制動手段を前記第1の位置に一旦移動させて前記可動体を制動した後前記第2の位置に戻す切替動作を繰り返し行い、前記可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
(付記10) 付記9に記載の安定化装置であって、
前記制御手段は、前記可動体の共振周波数の4倍に対応した周期で、前記切替動作を繰り返し行うことを特徴とする安定化装置。
(付記11) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記可動体の軸方向に垂直な両側面に対して、1組の前記制動手段が対称的に配置されたことを特徴とする安定化装置。
(付記12) 付記1に記載の安定化装置であって、
前記可動体が複数の軸を中心に揺動可能であるとき、
前記制動手段は、前記可動体の各軸方向に垂直な一側面にそれぞれ対応させて複数設けられ、
前記制御手段は、前記可動体の各軸に対応した駆動状態に応じて、該当する前記制御手段の移動を制御することを特徴とする安定化装置。
(付記13) 付記1に記載の安定化装置であって、
複数の可動ミラーが同一平面上に配列されているとき、
前記制動手段は、前記各可動ミラーにそれぞれ対応させて複数設けられ、
前記制御手段は、前記各可動ミラーの駆動状態に応じて、該当する前記制御手段の移動を制御することを特徴とする安定化装置。
本発明の第1実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。 上記第1実施形態のストッパ部の具体的な構成例を示す図である。 上記第1実施形態についての第1の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 上記第1実施形態における可動体とストッパの駆動状態を説明するための図である。 上記第1実施形態についての第2の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 上記第2の制御アルゴリズムにおけるストッパの制御トルクの変化を説明するための図である。 上記第1実施形態についての第3の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 上記第3の制御アルゴリズムにおける可動体の角度の変化を説明するための図である。 上記第3の制御アルゴリズムに関連した他の制御アルゴリズムにおける可動体の角度の変化を説明するための図である。 上記第1実施形態に関連したストッパ構造の応用例を示す図である。 本発明の第2実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態による安定化装置を適用したMEMSミラーの構成を示す平面図である。 上記第3実施形態のストッパ部の具体的な構成例を示す図である。 2軸構造のMEMSミラーについて本発明を適用した構成例を示す平面図である。 MEMSミラーアレイに本発明を適用した構成例を示す平面図である。 一般的なMEMSミラーの構成例を示す平面図である。 一般的なMEMSミラーの光トレランスカーブの一例を示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C…MEMSミラー
10…本体部
11,11”…可動体
11A,11A”,41B…トーションバー
12,12”…可動体用電極
20,20’,40…ストッパ部
21,21’,21”,41…ストッパ
21A,41A…突起部
21B…アーム部
22,22’,22”,42…ストッパ用電極
23,23’,23”,43…絶縁パット
30…制御部
51,52…電極接点
D1…可動体駆動信号
D2…ストッパ駆動信号

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの軸を中心に揺動可能な可動体を有する可動ミラーの動作を安定化させるための装置において、
    前記可動体の軸方向に垂直な一側面に圧接した第1の位置および該側面から離れた第2の位置の間を移動可能であり、前記第1の位置で前記可動体を制動する制動手段と、
    前記可動体の駆動状態に応じて、前記制動手段の移動を制御する制御手段と、
    を備えて構成されたことを特徴とする安定化装置。
  2. 請求項1に記載の安定化装置であって、
    前記制動手段は、前記第1の位置および前記第2の位置の間を移動可能なストッパと、該ストッパに対向させて配置された電極と、を有し、該電極に印加される駆動電圧に応じて前記ストッパおよび前記電極の間で発生する静電力により、前記ストッパが前記第1の位置および前記第2の位置の間を移動し、
    前記制御手段は、前記可動体の駆動状態に応じて、前記制動手段の電極に印加される駆動電圧を制御することを特徴とする安定化装置。
  3. 請求項2に記載の安定化装置であって、
    前記制動手段は、前記電極に駆動電圧が印加されていない状態で前記ストッパが前記第1の位置に存在し、前記電極に所定の駆動電圧が印加されることで前記ストッパが前記第2の位置に移動することを特徴とする安定化装置。
  4. 請求項2に記載の安定化装置であって、
    前記制動手段は、前記電極に駆動電圧が印加されていない状態で前記ストッパが前記第2の位置に存在し、前記電極に所定の駆動電圧が印加されることで前記ストッパが前記第1の位置に移動することを特徴とする安定化装置。
  5. 請求項2に記載の安定化装置であって、
    前記可動体は、前記軸方向に垂直な一側面の断面形状が鋭角に加工されており、
    前記ストッパは、先端部分が山型に加工されており、前記第1の位置において前記先端部分が前記可動体の鋭角に加工された側面と1点で接触することを特徴とする安定化装置。
  6. 請求項5に記載の安定化装置であって、
    前記ストッパは、前記先端部分が鋸歯形状に加工されていることを特徴とする安定化装置。
  7. 請求項1に記載の安定化装置であって、
    前記制御手段は、前記可動体が駆動される直前に、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体が駆動された後に該可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を制動して当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
  8. 請求項1に記載の安定化装置であって、
    前記制御手段は、前記可動体が駆動される直前に、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体と前記制動手段が摺動可能な半固定状態とし、前記可動体が駆動された後に所定の待機時間が経過した時点で、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を制動して当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
  9. 請求項1に記載の安定化装置であって、
    前記制御手段は、前記可動体が駆動された直後に、前記制動手段を前記第2の位置に移動させて前記可動体を揺動自由な開放状態とし、前記可動体の共振周波数に基づいて予め設定した周期で、前記制動手段を前記第1の位置に一旦移動させて前記可動体を制動した後前記第2の位置に戻す切替動作を繰り返し行い、前記可動体の角度が目標値に達した時点で、前記制動手段を前記第1の位置に移動させて前記可動体を当該角度に固定された状態とすることを特徴とする安定化装置。
  10. 請求項1に記載の安定化装置であって、
    前記可動体の軸方向に垂直な両側面に対して、1組の前記制動手段が対称的に配置されたことを特徴とする安定化装置。
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