JP2007107193A - 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板 - Google Patents

面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板 Download PDF

Info

Publication number
JP2007107193A
JP2007107193A JP2005296410A JP2005296410A JP2007107193A JP 2007107193 A JP2007107193 A JP 2007107193A JP 2005296410 A JP2005296410 A JP 2005296410A JP 2005296410 A JP2005296410 A JP 2005296410A JP 2007107193 A JP2007107193 A JP 2007107193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face door
chemical
ridge
plate
door plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005296410A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamamoto
吉久 山本
Yasutomo Chagi
康友 茶木
Ippei Kamewaka
一平 亀若
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Steel Products Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal Steel Products Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Steel Products Inc filed Critical Sumitomo Metal Steel Products Inc
Priority to JP2005296410A priority Critical patent/JP2007107193A/ja
Publication of JP2007107193A publication Critical patent/JP2007107193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【課題】発泡樹脂製のケミカル面戸と金属薄板製の面戸板とを組み合わせて使用する水上側の雨仕舞において、作業性が良く、位置決めも簡単で、離型紙等のゴミも削減しうる面戸の取付構造と取付方法、及び該構造・方法に用いられる面戸板を提供する。
【解決手段】本発明の面戸の取付構造は、表面に起伏を有する屋根葺き材20の上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸30が取り付けられ、ケミカル面戸30の水下側の正面に、金属薄板からなる面戸板40が、該面戸板40に形成された穿刺爪46をケミカル面戸30に突き刺して取り付けられ、上記ケミカル面戸30の上面に棟下地桟木50が当てがわれて、この棟下地桟木50がケミカル面戸30とともに屋根下地材10に対してビス固定され、上記棟下地桟木50に棟包み60が被せられて、この棟包み60が棟下地桟木50に対してビス固定されるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面に波形または山谷形状の起伏を有する勾配屋根の棟近傍や、外壁と屋根との取合部近傍における水上側面戸の取付構造と取付方法、及び該構造・方法に用いられる面戸板に関する。
表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材が葺設される勾配屋根においては、棟の近傍や、上階外壁から外側に葺き下ろされた差掛屋根、庇屋根等の水上側の取合部近傍における雨仕舞が必要になる。このような雨仕舞としては、屋根葺き材の表面の起伏に合致した面戸部材を、水上側に被装される棟包みや雨押え等との間に挟み込んで隙間を塞ぐのが一般的である。かかる雨仕舞に利用される面戸部材のうち、とくに軽量で形状加工性や施工性にも優れる部材として、ケミカル面戸(ソフト面戸)と称される発泡樹脂製の面戸部材が公知である(例えば、特許文献1〜3等)。
図7〜図8は、上記のようなケミカル面戸を用いて棟近傍を雨仕舞する場合の、従来の納まりを示す。例示形態に係る屋根は、波形の段付プレス加工をした金属薄板製の屋根葺き材91が、屋根下地材92に所定間隔で配設されたタイトフレーム93に、フランジ付きのタッピンねじ94で留め付けられている。この屋根の棟頂部は断面略傘形の棟包み(棟カバー)95によって覆われるが、この棟包みの縁部下側と屋根葺き材との間に形成される波形の隙間を塞ぐのが棟面戸である。
棟面戸は、ポリエチレン系の発泡樹脂からなるケミカル面戸96と、このケミカル面戸96の水下側に重ねて取り付けられる金属薄板製の面戸板97とから構成されている。ケミカル面戸96は、屋根葺き材91の表面に形成された波形起伏の高さよりも若干大きい厚みを有し、底面が屋根葺き材91の波形起伏の数ピッチ分に合わせて波形に加工され、上面が平坦に形成されている。面戸板97は、ケミカル面戸96の厚みよりも大きい高さを有し、下縁部が屋根葺き材91の波形起伏と合致するように形成され、上縁部が直線状に形成されている。そして、まず、屋根葺き材91の上面に、粘着テープや接着剤等を介してケミカル面戸96が仮止めされる。次いで、ケミカル面戸96の上面に棟下地桟木98が重ねられ、この棟下地桟木98が、上面から屋根下地材92に対してビス止めされる。これにより、ケミカル面戸96が屋根葺き材91の波形起伏の高さに合わせてやや圧縮された状態で、棟下地桟木98とともに屋根面に固定される。
次いで、ケミカル面戸96及び棟下地桟木98の水下側の正面に面戸板97が当てがわれ、この面戸板97が、正面側から棟下地桟木98に対してビス止めされる。そして、これらの上に棟包み95が被せられ、棟包み95の側壁部が、正面側から棟下地桟木98に対してビス止めされる。このような手順によって、棟包み95、面戸板97、棟下地桟木98、及びケミカル面戸96が一体的に固定された棟部の雨仕舞が得られる。
特開昭63−55246号公報 特開平8−253983号公報 特開2000−328745号公報
図7に示したような従来の納まりでは、棟下地桟木98に対して、面戸板97を固定するためのビス止め作業(ビス99a)と、棟包み95を固定するためのビス止め作業(99b)とが必要になるが、同じ部材に対して同じ方向から、同じようなビス止め作業を2回行うのは非効率である。しかも、このビス止め作業は、勾配を有する屋根の上で、斜め下方から斜め上方に向けてビスを打つことになるので、安定した作業姿勢を取りにくく、作業者の身体的負担や危険性が大きい。
これを改善するには、面戸板97をケミカル面戸96に簡単に仮止めしておき、棟包み95を固定するためのビス1本で、面戸板97等を一緒に固定できるのが望ましい。そのための仮止め手段としては、面戸板97を両面テープで貼着することが考えられる。しかしながら、両面テープによる仮止めは、貼着位置が微妙にズレた場合の合わせ直しが困難で、仕上がり精度に悪影響を与えるおそれがある。加えて、屋根の上で両面テープの離型紙を剥がしたり、剥がした離型紙を散らばらないように回収するのも甚だ面倒な作業になる。
このような作業性に関する問題は、上記した棟部分だけでなく、上階外壁から外側に葺き下ろされた差掛屋根、庇屋根等の水上側の取合部近傍においても同様に指摘することができる。
そこで、本発明は、発泡樹脂製のケミカル面戸と金属薄板製の面戸板とを組み合わせて使用する水上側の雨仕舞において、従来よりも作業性が良く、面戸板の位置決めや、位置がズレたときの合わせ直しも簡単で、離型紙等のゴミも削減しうる面戸の取付構造と取付方法、及び該構造・方法に好適に利用しうる面戸板を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の構成によって特徴付けられる。
棟近傍における面戸の取付構造としては、表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材が屋根下地材上に葺設され、上記屋根葺き材の棟近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸が取り付けられ、上記ケミカル面戸の水下側の正面に、金属薄板からなる面戸板が、該面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して取り付けられ、上記ケミカル面戸の上面に棟下地桟木が当てがわれて、この棟下地桟木がケミカル面戸とともに屋根下地材に対してビス固定され、上記棟下地桟木に棟包みが被せられて、この棟包みが棟下地桟木に対してビス固定されることを特徴とする。
すなわち、この発明は、ケミカル面戸に重ねられる面戸板に穿刺爪を形成し、この穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して仮止めするように構成されたもので、これにより、面戸板の位置決め作業が容易になり、また、上記従来の納まりに比べて棟下地桟木に対するビス止め作業を1回分、省くことが可能なる。
上記した面戸の取付構造においては、面戸板が、正面側の止水面部と、止水面部の上縁から背面側に張り出した取付面部とからなる略L字形の断面形状を具備して、上記取付面部に形成された穿刺爪がケミカル面戸の上面に突き刺され、上記取付面部の上面に棟下地桟木が当てがわれて、この棟下地桟木がケミカル面戸及び面戸板とともに屋根下地材に対してビス固定されるように構成されてもよい。
この構成によると、面戸板の取付面部がケミカル面戸と棟下地桟木との間に挟み込まれ、棟下地桟木を屋根下地材に固定するためのビスによって一緒に固定されるので、部材同士の結合状態が、より確実になり、止水性も向上する。
また、棟近傍における面戸の取付方法としては、表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材を屋根下地材上に葺設し、上記屋根葺き材の棟近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸を仮止めし、上記ケミカル面戸の水下側の正面に金属薄板からなる面戸板を当接させて、上記面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して面戸板をケミカル面戸に仮止めした後、上記ケミカル面戸の上面に棟下地桟木を当てがい、この棟下地桟木を屋根下地材に対してビス固定し、上記棟下地桟木に棟包みを被せ、この棟包みを棟下地桟木に対してビス固定することを特徴とする。
この取付方法によれば、面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して、面戸板をケミカル面戸に容易に仮止めすることができ、さらに、棟下地桟木に対するビス止め作業も上記従来の納まりに比べて1回分、省くことが可能になる。
水上側の外壁との取合部近傍における面戸の取付構造としては、表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材が屋根下地材上に葺設され、上記屋根葺き材の水上側の外壁との取合部近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸が取り付けられ、上記ケミカル面戸の上面及び水下側の正面に、金属薄板からなる断面略L字形の面戸板が、該面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して取り付けられ、上記ケミカル面戸及び面戸板の上面に雨押えが被せられて、この雨押えが屋根葺き材または面戸板に対してビス固定されたことを特徴とする。
また、水上側の外壁との取合部近傍における面戸の取付方法としては、表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材を屋根下地材上に葺設し、上記屋根葺き材の水上側の外壁との取合部近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸を仮止めし、上記ケミカル面戸の水下側の上面及び水下側の正面に、金属薄板からなる断面略L字形の面戸板を当接させて、上記面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して面戸板をケミカル面戸に仮止めした後、上記ケミカル面戸及び面戸板の上面に雨押えを被せ、この雨押えを屋根葺き材または面戸板に対してビス固定することを特徴とする。
これらの取付構造・取付方法によっても、棟近傍と同様に、面戸板の位置決めや仮止めが容易になり、作業性が向上する。
また、本発明の面戸板は、発泡樹脂からなるケミカル面戸の水下側の正面に取り付けられる金属薄板製の面戸板であって、ケミカル面戸と当接する側に、鋭利な先端形状を有する穿刺爪が形成されたことにより特徴付けられる。かかる穿刺爪を形成することにより、ケミカル面戸への仮止めが容易になり、作業性が向上する。
上記穿刺爪は、面戸板を構成する金属薄板の一部を打ち抜いて折曲自在に形成されるのが好ましい。かかる穿刺爪は、施工現場で作業者が手で簡単に曲げることができる。このような構成を採用すれば、保管や輸送の際には面戸板同士を重ねて、嵩張らないように梱包することが可能になり、また、不使用時に穿刺爪が突出しないので怪我の予防にもなる。
また、上記穿刺爪の先端脇に、例えば鉤状の返り爪を形成すれば、ケミカル面戸に突き刺して仮止めした面戸板が、ケミカル面戸から抜け落ちにくくなって、さらに作業性が向上する。
この面戸板は、正面側の止水面部と、止水面部の上縁から背面側に張り出した取付面部とからなる略L字形の断面形状を具備するものとしてもよい。このような断面形状を採用することにより、ケミカル面戸に重ねられる面が2面となって、部材同士の結合状態が、より確実になる。穿刺爪を形成する位置については、ケミカル面戸に当接する側であれば、取付面部、止水面部のいずれでもよい。
上記取付面部には、その背縁部を上向きに折り返して水返し片を形成することができ、これによってさらに止水性を向上させることもできる。
上述のように本発明は、面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して仮止めできるように構成されているので、面戸板を棟下地桟木その他の部材に取り付けるに際して、わざわざ、そのためだけのビス止め作業を行う必要はなくなり、施工工数の削減や作業時間の短縮を図ることができる。これによって、屋根上での作業にかかる作業者の身体的負担も軽減される。また、面戸板の仮止めに両面テープを使用しなくてもよいので、両面テープの離型紙を剥がしたり、剥がした離型紙を回収するなどの面倒な作業も不要になる。
また、本発明に係る面戸板は、発泡樹脂からなる軟質のケミカル面戸に限らず、例えば木材等の比較的柔らかい面戸部材に対しても、穿刺爪の形状を工夫して、ハンマー等の補助工具を使用すれば取付可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
勾配屋根の棟近傍部分における本発明の実施形態を図1及び図2に示す。図1は棟に直交する方向の縦断面図であり、通常は左右対称に構成される棟近傍の納まりを片側のみ図示している。以下、各部の構成を、施工手順に沿って説明する。
図1において、符号10は野地板等からなる屋根下地材であり、その表面にはアスファルトルーフィング12等による防水処理が施される。屋根下地材10上には、屋根葺き材20を固定するためのタイトフレーム14が所定の間隔で配設される。
屋根葺き材20は、例えばアルミニウム−亜鉛メッキ鋼板に波形の段付プレス加工をして、フッ素樹脂塗装等による防錆耐候処理を施した部材である。この屋根葺き材20は、山部の位置で、フランジ付きのタッピンねじ22によりタイトフレーム14に留め付けられる。
符号30はケミカル面戸である。ケミカル面戸30は、例えばポリエチレン系の発泡樹脂からなる長尺または定尺の部材で、屋根葺き材20の表面に形成された波形起伏の数ピッチ分の長さを有し、厚みが波形起伏の高さよりも若干大きくなるように形成される。図2に示すように、ケミカル面戸30の底面は屋根葺き材20の波形起伏に合わせて波形の曲面状に加工され、上面は平坦に形成される。そして、ケミカル面戸30の底面が、屋根葺き材20の上面に、両面テープや接着剤を介して仮止めされる。
符号40は面戸板である。面戸板40は、屋根葺き材20と同様の薄板からなる長尺または定尺の部材で、ケミカル面戸30と同様に、屋根葺き材20の表面に形成された波形起伏の数ピッチ分の長さに形成される。例示形態に係る面戸板40は、正面側の止水面部42と、止水面部42の上縁から背面側に張り出した取付面部44とからなる略L字形の断面形状を有している。止水面部42の高さは、屋根葺き材20の表面に形成された波形起伏の高さとほぼ同寸で、下縁部が屋根葺き材20の波形起伏と合致する曲線状に形成される。取付面部44の幅は、ケミカル面戸30の幅と略同寸か、それよりもやや大きい寸法に形成される。
本発明の要部は、この面戸板40に、鋭利な先端形状を有する穿刺爪46が形成された点にある。例示形態に係る穿刺爪46は、取付面部44の一部を打ち抜いて、背面方向に突出する先端V字状の爪片を形成したものである。この穿刺爪46は、面戸板40の長さ方向にわたって、適宜間隔で複数箇所に形成される。穿刺爪46は、図2に示すように、施工時に先端を下向きに折り込むことにより、ケミカル面戸30に対する仮止め手段となる。すなわち、ケミカル面戸30の水下側の正面に面戸板40の止水面部42を当てがい、穿刺爪46をケミカル面戸30の上面に突き刺しながら、取付面部44をケミカル面戸30の上面に被せることにより、面戸板40をケミカル面戸30に対して適正に、かつ、きわめて簡単に仮止めすることができる。この作業には、ビス止めもテープ貼着も不要である。一本の面戸板40に適宜間隔で複数個の穿刺爪46を形成しておけば、施工現場で面戸板40を部分的に切断して使用する場合でも仮止めの作業性が損なわれない。
こうして屋根葺き材20に仮止めされたケミカル面戸30及び面戸板40には、さらに棟下地桟木50が当てがわれ、この棟下地桟木50が上方から屋根下地材10に対してビス止めされる。このビス止めにより、ケミカル面戸30及び面戸板40も屋根下地材10に対して一緒に固定される。ケミカル面戸30は、屋根葺き材20の波形起伏の高さに合わせてやや圧縮されるので、その底面部分が屋根葺き材20に密着して良好な止水性が得られる。
棟下地桟木50には棟包み60が被せられる。棟包み60は、屋根葺き材20と同様の薄板からなる長尺または定尺の部材で、略傘形の断面を有する。例示形態に係る棟包み60は、棟頂部から下降傾斜する斜面部62、斜面部62の端縁から垂下する側壁部64、及び側壁部64の下縁から外側に張り出す押え部66等を具備する。そして、側壁部64が、水下側から、フランジ付きのタッピンねじ68によって棟下地桟木50に留め付けられる。このようにして棟近傍の雨仕舞が構成される。なお、上記した棟近傍の雨仕舞における屋根下地材10の構造や防水仕様、屋根葺き材20の材質や起伏形状、棟包み60の形状などは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
図3は、面戸板40に形成する穿刺爪46の変形例を示す。穿刺爪46を形成するための、周囲の打ち抜き部分の形状は、図2に示したように背面側に開放していてもよいし、図3(a)、(b)、(d)、のように、開放していなくてもよい。また、穿刺爪46の向きは、(a)、(b)、(e)のような背面方向だけでなく、(c)、(d)のように、面戸板40の長さ方向とすることもできる。さらに、(d)のように、一ヶ所の打ち抜き部分に2本の穿刺爪46を形成してもよい。また、(e)のように、穿刺爪46の先端脇に鉤状の返り爪48を形成すれば、ケミカル面戸30に突き刺して仮止めした面戸板40が、急勾配の屋根においても抜け落ちにくくなって、さらに作業性が向上する。いずれの形状についても、穿刺爪46の長さや幅寸法については、面戸板40の板厚や材質との兼ね合いで、指先で容易に折り曲げられる範囲に設定されるのが好ましい。
さらに、面戸板40の穿刺爪46は、上記のような取付面部44ではなく、止水面部42に形成されてもよい。その形態を図4に示す。(a)は、止水面部42と取付面部44とが断面略L字状に形成された面戸板40であり、(b)は、取付面部44がなく、止水面部42だけで構成される平坦な面戸板40である。これらの面戸板40には、止水面部42の一部を打ち抜いて下向きの穿刺爪46が形成され、この穿刺爪46が、施工時に背面側に折り曲げられて斜め下向きに突出し、ケミカル面戸30の水下側の正面に突き刺される。このような構成によっても、面戸板40をケミカル面戸30に対して容易に仮止めすることが可能になる。
上階外壁から外側に葺き下ろされた差掛屋根や庇屋根等の水上側の取合部近傍における本発明の実施形態を図5に示す。図中に示した屋根葺き材20、ケミカル面戸30、面戸板40は、図1及び図2に示した各部材と共通である。符号72は外壁下地材、符号74は外壁材、符号80は雨押えである。
外壁との取合部においても、まず屋根下地材10上にタイトフレーム14を介して屋根葺き材20が葺設される。そして、取合部近傍における屋根葺き材20の表面にケミカル面戸30が仮止めされ、このケミカル面戸30に面戸板40が、穿刺爪46を上方から突き刺して仮止めされる。
次いで、外壁材74の下縁部近傍から面戸板40までを覆うように雨押え80が取り付けられ、雨押えの縁部が、フランジ付きのタッピンねじ82により、屋根葺き材20に対して留め付けられる。このタッピンねじ82により、面戸板40の取付面部44も屋根葺き材20に対して一緒に固定される。こうして、外壁との取合部近傍における雨仕舞が構成される。この場合も、面戸板40をケミカル面戸30に対して適正に、かつ、きわめて簡単に仮止めすることができるという効果が得られる。
図6は、図5に示した雨仕舞に利用される面戸板40の変形例を示す。例示の面戸板40は、取付面部44の奥行きがやや大きめに形成されていて、その背縁部を上向きに折り返すことにより、水返し片49が形成されるようになっている。このような面戸板40を図5に示した雨仕舞に採用すれば、雨押さえ80の縁部の下側から雨水が吹き込むのを万全に防ぐことができる。
棟近傍部分における本発明の実施形態(実施例1)を示す断面図である。 同じく、斜視図である。 面戸板に形成される穿刺爪の変形例を示す説明図である。 面戸板に形成される穿刺爪の変形例を示す説明図である。 外壁との取合部分における本発明の実施形態(実施例2)を示す断面図である。 図5の雨仕舞に用いられる面戸板の変形例を示す斜視図である。 棟近傍部分における従来の雨仕舞を示す断面図である。 同じく、斜視図である。
符号の説明
10 屋根下地材
20 屋根葺き材
22 タッピンねじ
30 ケミカル面戸
40 面戸板
42 止水面部
44 取付面部
46 穿刺爪
48 返り爪
49 水返し片
50 棟下地桟木
60 棟包み
66 タッピンねじ
74 外壁材
80 雨押え
82 タッピンねじ

Claims (12)

  1. 表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材が屋根下地材上に葺設され、
    上記屋根葺き材の棟近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸が取り付けられ、
    上記ケミカル面戸の水下側の正面に、金属薄板からなる面戸板が、該面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して取り付けられ、
    上記ケミカル面戸の上面に棟下地桟木が当てがわれて、この棟下地桟木がケミカル面戸とともに屋根下地材に対してビス固定され、
    上記棟下地桟木に棟包みが被せられて、この棟包みが棟下地桟木に対してビス固定されたことを特徴とする面戸の取付構造。
  2. 面戸板は、正面側の止水面部と、止水面部の上縁から背面側に張り出した取付面部とからなる略L字形の断面形状を具備して、上記取付面部に形成された穿刺爪がケミカル面戸の上面に突き刺され、
    上記取付面部の上面に棟下地桟木が当てがわれて、この棟下地桟木がケミカル面戸及び面戸板とともに屋根下地材に対してビス固定されたことを特徴とする請求項1に記載の面戸の取付構造。
  3. 表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材を屋根下地材上に葺設し、
    上記屋根葺き材の棟近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸を仮止めし、
    上記ケミカル面戸の水下側の正面に金属薄板からなる面戸板を当接させて、
    上記面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して面戸板をケミカル面戸に仮止めした後、
    上記ケミカル面戸の上面に棟下地桟木を当てがい、この棟下地桟木を屋根下地材に対してビス固定し、
    上記棟下地桟木に棟包みを被せ、この棟包みを棟下地桟木に対してビス固定することを特徴とする面戸の取付方法。
  4. 表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材が屋根下地材上に葺設され、
    上記屋根葺き材の水上側の外壁との取合部近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸が取り付けられ、
    上記ケミカル面戸の上面及び水下側の正面に、金属薄板からなる断面略L字形の面戸板が、該面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して取り付けられ、
    上記ケミカル面戸及び面戸板の上面に雨押えが被せられて、この雨押えが屋根葺き材または面戸板に対してビス固定されたことを特徴とする面戸の取付構造。
  5. 表面に波形または山谷形状の起伏を有する屋根葺き材を屋根下地材上に葺設し、
    上記屋根葺き材の水上側の外壁との取合部近傍における上面に発泡樹脂からなるケミカル面戸を仮止めし、
    上記ケミカル面戸の水下側の上面及び水下側の正面に、金属薄板からなる断面略L字形の面戸板を当接させて、上記面戸板に形成された穿刺爪をケミカル面戸に突き刺して面戸板をケミカル面戸に仮止めした後、
    上記ケミカル面戸及び面戸板の上面に雨押えを被せ、この雨押えを屋根葺き材または面戸板に対してビス固定することを特徴とする面戸の取付方法。
  6. 発泡樹脂からなるケミカル面戸の水下側の正面に取り付けられる金属薄板製の面戸板であって、ケミカル面戸と当接する側に、鋭利な先端形状を有する穿刺爪が形成されたことを特徴とする面戸板。
  7. 穿刺爪が、面戸板を構成する金属薄板の一部を打ち抜いて折曲自在に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の面戸板。
  8. 穿刺爪の先端脇に返り爪が形成されたことを特徴とする請求項6または7に記載の面戸板。
  9. 正面側の止水面部と、止水面部の上縁から背面側に張り出した取付面部とからなる略L字形の断面形状を具備することを特徴とする請求項6〜8に記載の面戸板。
  10. 穿刺爪が、取付面部に形成されたことを特徴とする請求項9に記載の面戸板。
  11. 穿刺爪が、止水面部に形成されたことを特徴とする請求項9に記載の面戸板。
  12. 取付面部の背縁部が上向きに折り返されて、水返し片が形成されたことを特徴とする請求項9〜11に記載の面戸板。
JP2005296410A 2005-10-11 2005-10-11 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板 Pending JP2007107193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005296410A JP2007107193A (ja) 2005-10-11 2005-10-11 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005296410A JP2007107193A (ja) 2005-10-11 2005-10-11 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007107193A true JP2007107193A (ja) 2007-04-26

Family

ID=38033268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005296410A Pending JP2007107193A (ja) 2005-10-11 2005-10-11 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007107193A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07259260A (ja) * 1994-03-24 1995-10-09 Sekisui Chem Co Ltd 面 戸
JPH09119188A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Matsushita Electric Works Ltd 壁際の納め構造
JPH1030311A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Sekisui Chem Co Ltd 棟瓦の取付構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07259260A (ja) * 1994-03-24 1995-10-09 Sekisui Chem Co Ltd 面 戸
JPH09119188A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Matsushita Electric Works Ltd 壁際の納め構造
JPH1030311A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Sekisui Chem Co Ltd 棟瓦の取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7469505B2 (en) Snow guard assembly
US20160040435A1 (en) Method and Device to Attach Building Siding Boards
CN113107142B (zh) 一种抗风金属屋面结构的施工方法
KR101013016B1 (ko) 외벽 시공 구조
JP5284682B2 (ja) 下屋部防水ガスケット及びこれを用いた外壁目地部のシール構造並びに外壁目地部のシール方法
JP2007107193A (ja) 面戸の取付構造と取付方法、及び面戸板
JP3600889B2 (ja) 断熱屋根材
US7487617B2 (en) Snow guard assembly
US8176688B1 (en) Flashing attachment apparatus
AU2005247007A1 (en) Building Means
JP2007309074A (ja) 軒先部材とそれによる改修構造
JP2004300674A (ja) 屋根用防水シート、及びこれを用いた防水施工方法
JP5508658B2 (ja) 既存屋根の改修構造とそれに使用される調整板
JP3382562B2 (ja) 横葺き外装材の継手部材及び継手構造
JP4130819B2 (ja) 屋根への安全金具の取り付け構造
JP2022142047A (ja) 雨押え構造体
JP6696757B2 (ja) 屋根パネル、軒先水切り具の施工方法および水上側防水板の施工方法
JPH0718821Y2 (ja) けらば用水切板及びそれを用いた取付構造体
JP6599714B2 (ja) 建物のけらば構造及び建物のけらば処理方法
JPH0421946Y2 (ja)
JP2002227347A (ja) 屋根先構造
JPH10131414A (ja) 建築用パネルの連結構造
JP2023127238A (ja) 雨押えの施工構造および雨押え
JP4795169B2 (ja) 外装構造、及びその施工方法
JPS5910660A (ja) 折版状屋根の水下側修装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100921