JP2007105582A - 選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属が蒸着等された軽量の廃プラスチックや高比重の廃プラスチックが被選別物に含まれる場合でも、金属と廃プラスチックとの選別精度を向上し、人手による選別作業の負担を軽減することができる選別装置を提供する。
【解決手段】 被選別物10を搬送する搬送部2と、搬送部2により搬送される被選別物10中の金属11を検知する金属検知部3と、搬送部2から落下供給される被選別物10を非金属回収部42に案内する第一案内姿勢と金属回収部43に案内する第二案内姿勢との間で切替可能な被選別物案内部41を備えた選別部4と、金属11の落下供給時に被選別物案内部41を第一案内姿勢から第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構を備える選別装置1であって、被選別物案内部41が第二案内姿勢にある時に、落下供給される被選別物10に選別ガスを噴射供給して、軽量物を非金属回収部42に案内するノズル機構6を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 被選別物10を搬送する搬送部2と、搬送部2により搬送される被選別物10中の金属11を検知する金属検知部3と、搬送部2から落下供給される被選別物10を非金属回収部42に案内する第一案内姿勢と金属回収部43に案内する第二案内姿勢との間で切替可能な被選別物案内部41を備えた選別部4と、金属11の落下供給時に被選別物案内部41を第一案内姿勢から第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構を備える選別装置1であって、被選別物案内部41が第二案内姿勢にある時に、落下供給される被選別物10に選別ガスを噴射供給して、軽量物を非金属回収部42に案内するノズル機構6を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、廃プラスチック等の再利用可能な成分を回収し、資源の再利用を促進するための再資源化利用プラント等に設置され、再生利用可能な成分と異物とを選別する選別装置に関する。
回収された廃プラスチックは、燃料やプラスチック製品の原料として再利用されている。燃料として再利用する場合には、輸送、保存等の利便性や燃焼効率の向上のために廃プラスチックを微細に粉砕した後に押し出し造粒方式の造粒機でペレット状に形成されるが、廃プラスチックに金属等の硬質の異物が混入していると、廃プラスチックの粉砕時における粉砕機の損傷、ペレットの押し出し工程における造粒機の損傷、形成されたペレットに異物が含まれることによる燃焼効率の低下や燃焼装置の故障等の不都合が生じる。これらの不都合を解消すべく、廃プラスチックから金属を選別除去する選別装置が提案されている。
このような選別装置として、下記の特許文献1によれば、プラスチックとの複合構成物を破砕する破砕機と、破砕物から磁石にくっつく金属を選別する磁力選別機と、破砕物から磁石にくっつかない金属を選別する金属選別機と、金属選別後のプラスチック片表面を擦過してプラスチックから軽量異物を分離する振動ミルと、分離された軽量異物を選別する風力選別機とを備えたものが提案されている。
さらに、この種の選別装置として、図7に示すように、廃プラスチックを含む被選別物201を搬送する搬送部101と、前記搬送部101により搬送される被選別物201に含まれる金属202を検知する金属検知部102と、前記搬送部101から落下供給される被選別物201を非金属回収部103に案内する第一案内姿勢と金属回収部104に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部105を備えた選別部106と、前記金属検知部102により検知された金属202の落下供給時に前記被選別物案内部105を前記第一案内姿勢から前記第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構(図示せず)を備える第一選別装置が提案されている。
上述の第一選別装置は、前記金属検知部102により検知された金属202の落下供給時に前記被選別物案内部105を前記第二案内姿勢に切り替えて、被選別物201を前記金属回収部104に案内し、前記金属検知部102に金属202が検知されないとき、つまり前記搬送部101から非金属203のみが落下供給されるときには、前記被選別物案内部105を前記第一案内姿勢に切り替えて、被選別物201を前記非金属回収部103に案内することにより、非金属203を前記非金属回収部103に回収することを目的とするものである。
また、上述の選別装置の他にも、図8に示すように、廃プラスチックを含む被選別物201に選別ガスを供給して重量物204と軽量物205とを選別する風力選別部110と、前記風力選別部110に向けて被選別物201を搬送する搬送機構111と、前記風力選別部110の下方に選別ガスの流れ方向に沿って順に配置された重量物回収部112及び軽量物回収部113と、前記搬送機構111により搬送され前記風力選別部110に落下供給される被選別物201に選別ガスを噴射供給する選別ノズル機構114とを備える第二選別装置が提案されている。
この第二選別装置は、前記風力選別部110に落下供給される被選別物201に選別ガスを噴射供給して、被選別物201中の廃プラスチックを軽量物205として吹き飛ばして前記軽量物回収部113に回収し、被選別物201中の金属202及び高比重の廃プラスチックを重量物204としてそのまま落下させて前記重量物回収部112に回収するものである。
特開2003−1632号公報
しかし、上述の第一選別装置では、前記金属検知部102により検知された金属202の落下供給時に金属202と非金属203とを含む被選別物201が前記金属回収部104に案内されるものであるため、選別精度はそれ程高いものではなく、前記金属回収部104に案内される被選別物201から金属202または廃プラスチックを多数の人手により選別する選別作業が必要とされる。
また、被選別物201にアルミニウム等の金属が蒸着等された菓子袋やレトルトパック等の廃プラスチックが含まれる場合にも、金属検知部102により金属が被選別物201に含まれると検知され、本来、非金属回収部103に回収されるべき上記の廃プラスチックが金属回収部104に案内されるので、上述の問題点と同様に、人手による選別作業が必要とされるものとなっている。
そこで、被選別物201に含まれる金属蒸着物等の軽量の廃プラスチックを吹き飛ばして、非金属回収部113に回収するために、上述の第二選別装置を採用する場合には、硬質プラスチック等の高比重の廃プラスチック206が選別ガスの影響をほとんど受けることなく重量物回収部112に落下回収されるので、重量物回収部112に回収される廃プラスチックを選別除去するため、上述の第一選別装置と同様に、重量物回収部112に回収される被選別物201から金属202または高比重の廃プラスチック206を多数の人手により選別する選別作業が必要とされる。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、金属が蒸着等された軽量の廃プラスチックや高比重の廃プラスチックが被選別物に含まれる場合であっても、金属と廃プラスチックとの選別精度を向上し、人手による選別作業の負担を軽減することができる選別装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による選別装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、被選別物を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される被選別物に含まれる金属を検知する金属検知部と、前記搬送部から落下供給される被選別物を非金属回収部に案内する第一案内姿勢と金属回収部に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部を備えた選別部と、前記金属検知部により検知された金属の落下供給時に前記被選別物案内部を前記第一案内姿勢から前記第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構を備えてある選別装置であって、前記被選別物案内部が前記第二案内姿勢にあるときに、落下供給される被選別物に選別ガスを噴射供給して、軽量物を前記非金属回収部に案内するノズル機構を備える点にある。
上述の構成によれば、被選別物案内部が第二案内姿勢にあるときに、落下供給される被選別物に選別ガスを噴射供給して、軽量物を非金属回収部に案内するノズル機構を設けてあるので、被選別物中に金属蒸着物等の軽量の廃プラスチックが含まれる場合であっても、軽量の廃プラスチックを選別ガスにより吹き飛ばして非金属回収部に案内することができる。また、被選別物案内部が第一案内姿勢にあるときには、被選別物が全て非金属回収部に案内され、金属回収部に案内される廃プラスチックの量が大きく低減されるので、被選別物の選別効率が向上し、金属回収部に案内される被選別物から金属または廃プラスチックを選別するための人手による選別作業の負担が軽減される。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記ノズル機構に選別ガスを供給する送風機と、前記送風機による前記ノズル機構への送風量を調節する送風量調節機構を備え、前記被選別物案内部の案内姿勢に応じて前記送風量調節機構による送風量を調節する第一風量調節機構を備えてある点にある。
被選別物案内部が第一案内姿勢にあるときは、被選別物は全て非金属回収部に案内されるので、ノズル機構から選別ガスを噴射供給する必要はなく、被選別物案内部が第二案内姿勢にあるときにのみ、ノズル機構から被選別物に選別ガスを噴射して、軽量物を非金属回収部に案内すればよい。そこで、被選別物案内部の案内姿勢に応じて送風量調節機構による送風量を調整することにより、無用な塵埃の飛散を防止しながら、送風機の負荷の低減により消費電力を低減させることができる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加えて、前記ノズル機構より供給される選別ガスを誘引排気する誘引機と、前記誘引機による前記選別ガスの誘引量を調節する誘引量調節機構とを備え、前記誘引量調節機構による誘引量と前記送風量調節機構による送風量を同期させて調整する第二風量調節機構を備えてある点にある。
被選別物案内部が第一案内姿勢にあるときは、ノズル機構からの選別ガスの供給が停止されるので、誘引機により選別ガスを誘引排気する必要はなく、被選別物案内部が第二案内姿勢にあるときにのみ、誘引機によりノズル機構から噴射供給される選別ガスを誘引排気すればよい。そこで、誘引量調節機構による誘引量を送風量調節機構による送風量と同期させて調整することにより、誘引機の負荷の低減により消費電力を低減させることができる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記金属回収部に回収された被選別物から軽量物を除去する振動選別機構を備える点にある。
上述の構成によれば、振動選別機構により金属回収部に回収された被選別物から軽量物を除去することができるので、人手による選別作業の負担を軽減することができるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、被選別物に金属が蒸着等された軽量の廃プラスチックや高比重の廃プラスチックが含まれる場合であっても、金属と廃プラスチックの選別精度を向上し、人手による選別作業の負担を軽減することができる選別装置を提供することができるようになる。
以下に、本発明による選別装置の実施の形態を説明する。図1及び図2に示すように、選別装置1は、被選別物10を搬送する搬送部2と、前記搬送部2により搬送される被選別物10に含まれる金属11を検知する金属検知部3と、前記搬送部2から落下供給される被選別物10を非金属回収部42に案内する第一案内姿勢と金属回収部43に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部41を備えた選別部4と、前記金属検知部3により検知された金属11の落下供給時に前記被選別物案内部41を前記第一案内姿勢から前記第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構5(図2参照)と、前記被選別物案内部41が前記第二案内姿勢にあるときに、落下供給される被選別物10に選別ガスを噴射供給して、軽量物12を前記非金属回収部42に案内するノズル機構6と、前記金属回収部43に回収された被選別物10から軽量物を除去する振動選別機構8と、選別動作を制御する制御部9を備えて構成される。
前記搬送部2は、搬送ベルト上に被選別物10を乗せて搬送するベルト式コンベア機構で構成され、予め破砕機で粗破砕された被選別物10を前記選別部4に向かって搬送し、被選別物10がその端部から方物線軌跡を描いて落下するように構成されている。
前記金属検出部3は、前記搬送部2の搬送路の下面に設けられるコイル(図示せず)と、前記コイルにパルス電圧を印加する電源装置(図示せず)とを備えて構成され、金属11が前記コイルの近傍に存在するときに前記コイルに発生する電圧曲線の減衰パターンと金属11が前記コイルの近傍に存在しないときに前記コイルに発生する電圧曲線の減衰パターンとの差を検出することにより、被選別物10に含まれる金属11の存在を検知することができるように構成されている。
前記選別部4は、前記ノズル機構6から供給される選別ガスの噴射方向に沿って下部が遠近方向に二股に分岐した前記非金属回収部42と前記金属回収部43とを形成するケーシング44を備えて構成され、前記非金属回収部42と前記金属回収部43との分岐点に前記被選別物案内部41が設けられる。前記被選別物案内部41は、被選別物10を案内する案内板45と、前記案内板45が前記第一案内姿勢(図1に実線で示す)及び前記第二案内姿勢(図1に破線で示す)をとり得るように回動自在に前記案内板45の下端部を軸支する支持部材46とを備えて構成され、前記被選別物案内部41が前記第一案内姿勢にあるときには、前記案内板45の上端部が前記搬送部2の先端部より搬送方向上流側に位置するように構成される。前記被選別物案内部41が前記第二案内姿勢にあるときには、前記案内板45の上端部が前記搬送部2の先端部より搬送方向下流側に位置するように構成される。さらに、前記ケーシング44の上部には、前記ノズル機構6から供給される選別ガスを前記ケーシング44外に排出するための排気口47が設けられている。
前記被選別物案内部41が前記第一案内姿勢にあるときには、図3に示すように、前記搬送部2から落下供給される被選別物10が、傾斜した前記案内板45上を滑って落下し前記非金属回収部42に案内され、前記非金属回収部42の下方に設けられる第一シュート48を介して前記ケーシング44外に排出される。従って、前記搬送部2から落下供給される被選別物10全てが、前記非金属回収部42に回収される。
前記被選別物案内部41が前記第二案内姿勢にあるときには、図4に示すように、前記搬送部2から落下供給される被選別物10のうち重量物がそのまま落下して前記金属回収部43に案内され、前記金属回収部43に回収された被選別物10が前記金属回収部43の下方に設けられる第二シュート49を介して前記ケーシング44外に排出される。一方、金属蒸着物等の軽量の廃プラスチックは、前記ノズル機構6から噴射供給される選別ガスに吹き飛ばされて前記非金属回収部42に確実に回収される。尚、風力選別時に高比重の廃プラスチックが前記金属回収部43にそのまま落下回収される場合もある。
前記姿勢切替機構5は、前記ケーシング44の下端の分岐点と前記被選別物案内部材41との間に設けられ流体により駆動されるエアモータまたはエアシリンダ等のアクチュエータ(図示せず)を備えて構成され、アクチュエータが前記支持部材46を中心として前記案内板45を回動させて、前記被選別物案内部41の案内姿勢を前記第一案内姿勢又は前記第二案内姿勢の何れか状態で維持することができるように構成されている。
前記ノズル機構6は、その先端部が前記搬送部2による被選別物10の搬送路幅と同等またはそれより幅広に形成された扁平ノズル61と、前記扁平ノズル61に選別ガスを供給する送風機の一例である電動送風機62と、前記電動送風機62から前記扁平ノズル61への送風量を調整する送風量調節機構として、前記扁平ノズル61と前記電動送風機62との間に設けられる送風ダンパ機構63とを備えて構成され、前記被選別物案内部41が前記第二案内姿勢にあるときに、前記搬送部2により落下供給される被選別物10に選別ガスを噴射供給して、金属が蒸着等された廃プラスチック等の被選別物10中の軽量物12が前記非金属回収部42に案内されるように構成されている(図4参照)。前記送風ダンパ機構63は、その開度を変更することにより、前記電動送風機62から前記扁平ノズル61への選別ガスの送風量を調整することができ、例えば、その開度が全閉のときには前記電動送風機62から前記扁平ノズル61への選別ガスの送風量が零となり、その開度が全開のときには前記扁平ノズル61から風力選別に適当な送風量の選別ガスが前記選別部4に噴射供給されるように構成されている。
さらに、前記選別装置1は、前記ノズル機構6より前記ケーシング44内に噴射供給される選別ガスを前記ケーシング44外に誘引排気する誘引機の一例である電動誘引送風機71と、前記電動誘引送風機71により誘引排気される選別ガスに含まれる微細な粉塵を除去するサイクロン方式の集塵機72と、前記電動誘引送風機71による前記選別ガスの誘引量を調節する誘引量調節機構として、前記電動誘引送風機71と前記集塵機72との間に設けられる排気ダンパ機構73とを備え、前記ケーシング44内の選別ガスが前記排気口47と前記集塵機72とを介して前記ケーシング44外へ誘引排気されるように構成されている。前記排気ダンパ機構73は、その開度を変更することにより、前記ケーシング44内から前記電動誘引送風機71への選別ガスの誘引量を調整することができ、例えば、その開度が全閉のときには前記ケーシング44内から前記電動誘引送風機71への選別ガスの誘引量が零となり、その開度が全開のときには前記ケーシング44内から前記電動誘引送風機71への選別ガスの誘引量が前記選別部4での風力選別に適切な量となるように構成されている。
前記振動選別機構8は、前記金属回収部43から排出される被選別物10を受ける略平坦な底部と底部の周囲に立設する壁部とを有する1m四方の盆状の構造物で隣接するコンベアに向かって傾斜している受け部81と、約40mmの振幅及び約100Hzの周波数で前記受け部81を振動させる振動装置82とを備えて構成される。
上述したように、前記受け部81には金属11のみならず風力選別により落下回収された高比重の廃プラスチックも案内されるため、前記受け部81の振動により誤選別された廃プラスチックが前記受け部81の上方に、金属11が前記受け部81の下方にそれぞれ比重選別されるとともに、前記受け部81の傾斜により廃プラスチックがコンベアに移送され、金属11が前記壁部に支持されて前記受け部81内に留められるように構成されている。
前記制御部9は、シーケンサ等の制御装置で構成され、図2に示すように、前記金属検知部3からの出力信号が入力されるとともに、前記搬送部2、前記姿勢切替機構5、前記送風ダンパ機構63、前記排気ダンパ機構73、前記電動送風機62、前記電動誘引送風機71及び前記振動装置82に対する駆動信号が所定のタイミングで出力されるように構成される。
以下に、前記制御部9の動作について説明する。前記選別装置1の起動スイッチ(図示せず)が投入されると、前記送風ダンパ機構63及び前記排気ダンパ機構73の開度を全閉とした状態で、前記電動誘引送風機71及び前記電動送風機62を起動する。上述の動作が完了した後に、前記被選別物案内部41が前記第一案内姿勢となるように前記姿勢切替機構5を駆動して、前記振動装置82の稼動を開始した後に、前記搬送部2での被選別物10の搬送を開始する。
前記金属検出部3により金属11が検知されると、前記制御部9は、前記排気ダンパ機構73の開度が全開となるように切り替えた後に、前記送風ダンパ機構63の開度が全開となるように切り替え、前記金属検知部3により検出された金属11を含む被選別物10が前記搬送部2の先端部から落下する時点で前記被選別物案内部41が前記第二案内姿勢となるように前記姿勢切替機構5を駆動させる(図4参照)。つまり、前記制御部9は、前記被選別物案内部41の案内姿勢に応じて前記送風ダンパ機構63の開度を調節する第一風量調節機構として機能する。
前記金属検出部3において金属11が検知されない場合、例えば、第二案内姿勢に切替後、所定時間経過しても次の金属検知がなされない場合に、前記制御部9は、前記被選別物案内部41が前記第一案内姿勢となるように前記姿勢切替機構5を駆動させ、前記送風ダンパ機構63の開度が全閉となるように切り替えた後に、前記排気ダンパ機構73の開度が全閉となるように切り替える(図3参照)。つまり、前記制御部9は、前記排気ダンパ機構73の開度を前記送風ダンパ機構63の開度と同期させて調整する第二風量調節機構として機能する。また、前記排気ダンパ機構73の開度を前記送風ダンパ機構63の開度と同期させて調整するので、風力選別する必要の無い前記第一案内姿勢では、前記送風ダンパ機構63は全閉となるので、前記ケーシング44内の空気流が抑制され微細な塵埃の飛散が防止される。
以下に、廃プラスチックサンプル中に金属、アルミ蒸着物等の総重量0.406kgの異物サンプルを混入させた被選別物に対して、夫々の選別方法に基づいて、重量側と軽量側に選別された重量と比率を測定する試験を行なった結果について説明する。時間当たり4.0tで1日8時間選別、つまり、1日に32tを選別したときの選別試験の結果、図5に示すように、従来の第一選別装置では、硬質プラスチックを含む被選別物の選別は可能であるものの、本来、非金属回収部に回収されるべきアルミ蒸着物等の軽量の廃プラスチックが金属回収部に回収されてしまうため、金属回収部に回収される被選別物の重量が一日当たり6656kg(32t×0.208=6.656t/日)と大量になり、この被選別物から廃プラスチックを取り出すために、多数の人手による選別作業が必要となることが裏付けられる。また、従来の第二選別装置では、金属蒸着物等の軽量の廃プラスチックの選別と選別精度は改善されるものの、本来、非金属回収部に回収されるべき廃プラスチックのうち、硬質プラスチック等の高比重の廃プラスチックが金属回収部に回収されてしまうことがあるため、金属回収部に回収される被選別物の重量が一日当たり3872kgと大量になり、この被選別物から金属を選別除去して廃プラスチックを取り出すために、多数の人手による選別作業が必要となることが裏付けられる。
しかし、本発明による選別装置によれば、前記ノズル機構6より噴射供給される選別ガスによりアルミ蒸着物等の軽量の廃プラスチックを吹き飛ばして前記非金属回収部42に回収することができ、金属11と同伴される廃プラスチックと金属11とが前記金属回収部43に回収されるため、前記金属回収部43に回収される被選別物10の重量が一日当たり928kgと大幅に低減することができ、被選別物10に金属蒸着物等の軽量の廃プラスチックや硬質プラスチック等の高比重の廃プラスチックが含まれる場合であっても、人手による選別作業の負担を大きく軽減することができることが実証された。さらに、前記振動選別機構8を加えた選別装置1では、前記受け部81に残留する被選別物10の重量が一日当たり15kgとなり、人手による選別作業の負担をさらに軽減することができる。
以下、別実施形態について説明する。上述した実施形態では、金属検知器により案内経路を切り替える選別装置と風力選別装置をと組み合わせた選別装置について述べたが、これに加えて、磁力選別機構を備える選別装置としてもよい。図6に示すように、この選別装置1aは、上述の選別装置1の構成に加えて、前記搬送部2の先端部に設けられ前記搬送部2の搬送方向に回転する円筒状のマグネットプーリ91と、回転しないように固定された状態で前記マグネットプーリ91内に設けられた永久磁石92と、前記マグネットプーリ91の下方に設けられ前記マグネットプーリ91の表面から落下する磁性体14を外部に排出する排出シュート93とを備える磁力選別装置90を備えて構成することができる。
前記搬送部2により搬送される被選別物10中の金属分には、鉄等の磁性体14とアルミニウムやステンレス等の非磁性体15とが混在している場合がある。このような被選別物10が前記搬送部2の先端部まで搬送されたとき、被選別物10に含まれる磁性体14は、前記永久磁石92にひきつけられて、前記マグネットプーリ91の表面に吸着された状態で前記マグネットプーリ91と同様に回転し、前記マグネットプーリ91の最下端部まで回転して、さらに内部に前記永久磁石92が設けられる位置を過ぎると、重力により前記マグネットプーリ91の表面から離脱して前記排出シュート93に落下して外部に排出される。また、被選別物10に含まれる非磁性体15は、前記永久磁石92の影響を受けることなく、前記搬送部2の先端部から前記マグネットプーリ91の表面を滑って、前記選別部4に向かって落下する。この選別装置1aでは、前記磁気選別装置90により被選別物10から磁性体14が選別除去されるので、人手による手選別作業の負担が減少する。
上述の実施形態では、除去するべき最軽量の金属が確実に金属回収部43に回収されるように、つまり金属が軽量側に吹き飛ばされないように選別風量が一律に設定されるものであるが、前記金属検知部3の検出感度を調整することにより検出される金属の大きさが検知できる点を利用して、検出された金属の大きさに基づいて選別風量を調整する風量調節機構を設けると、検出される金属が大きなものであれば風量を増すことで、金属回収部43に誤って落下する廃プラスチックの量を減少させることができるようになる。ここに、風量調節機構として前記送風ダンパ機構63の開度を調節する第一風量調節機構を兼用させることができる。
上述した実施形態では、搬送部から落下供給される被選別物を非金属回収部に案内する第一案内姿勢と金属回収部に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部が、前記非金属回収部42と前記金属回収部43との分岐点に設けられ、前記被選別物10を案内する案内板45で構成されたものを説明したが、被選別物案内部の具体的な構成はこのようなものに限るものではなく、例えば、前記非金属回収部42と前記金属回収部43の何れかを、その相対位置関係を保ったままで前記搬送部の端部つまり被選別物の落下供給部位の直下に移動させる移動機構により、被選別物を非金属回収部に案内する第一案内姿勢と金属回収部に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部が構成されるものであってもよい。また、例えば、被搬送物を前記非金属回収部42または前記金属回収部43の何れかの直上から落下させるように搬送する搬送機構により被選別物を非金属回収部に案内する第一案内姿勢と金属回収部に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部が構成されるものであってもよい。後者の場合には、上述のベルト式コンベア機構の搬送側端部位置が前記非金属回収部42または前記金属回収部43の何れかの直上に位置するように前記ベルト式コンベア機構を出退させる出退機構により被選別物案内部を構成することができる。
上述の実施形態では、送風機として電動送風機を用いたものを説明したが、送風機としては電動送風機以外にコンプレッサによる圧縮空気を噴出する圧縮空気供給機構を用いるものであってもよい。また、前記電動送風機による前記ノズル機構への送風量を調節する送風量調節機構として送風ダンパ機構を採用したものを説明したが、送風量調節機構として前記電動送風機の回転数を制御するインバータ制御部で構成するものであってもよい。同様に誘引機に電動誘引送風機を用いる場合に、誘引量調節機構として前記電動誘引送風機の回転数を制御するインバータ制御部で構成するものであってもよい。この場合、第二風量調節機構は、両インバータ制御部による電動送風機、電動誘引送風機の回転数制御を同期して行なうことにより、上述したダンパ機構と同様の効果を奏するように構成することができる。
尚、上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において金属検知部、振動選別機構、磁力選別装置等の具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
1:選別装置
2:搬送部
3:金属探知部
4:選別部
5:姿勢切替機構
6:ノズル機構
8:振動選別機構
9:第一開度調整機構、第二開度調整機構(制御部)
10:被選別物
11:金属
41:被選別物案内部
42:非金属回収部
43:金属回収部
62:送風機(電動送風機)
63:送風量調節機構(送風ダンパ機構)
71:誘引機(電動誘引送風機)
73:誘引量調節機構(排気ダンパ機構)
2:搬送部
3:金属探知部
4:選別部
5:姿勢切替機構
6:ノズル機構
8:振動選別機構
9:第一開度調整機構、第二開度調整機構(制御部)
10:被選別物
11:金属
41:被選別物案内部
42:非金属回収部
43:金属回収部
62:送風機(電動送風機)
63:送風量調節機構(送風ダンパ機構)
71:誘引機(電動誘引送風機)
73:誘引量調節機構(排気ダンパ機構)
Claims (4)
- 被選別物を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される被選別物に含まれる金属を検知する金属検知部と、前記搬送部から落下供給される被選別物を非金属回収部に案内する第一案内姿勢と金属回収部に案内する第二案内姿勢との間で案内姿勢を切替可能な被選別物案内部を備えた選別部と、前記金属検知部により検知された金属の落下供給時に前記被選別物案内部を前記第一案内姿勢から前記第二案内姿勢に切り替える姿勢切替機構を備えてある選別装置であって、
前記被選別物案内部が前記第二案内姿勢にあるときに、落下供給される被選別物に選別ガスを噴射供給して、軽量物を前記非金属回収部に案内するノズル機構を備えてある選別装置。 - 前記ノズル機構に選別ガスを供給する送風機と、前記送風機による前記ノズル機構への送風量を調節する送風量調節機構を備え、前記被選別物案内部の案内姿勢に応じて前記送風量調節機構による送風量を調節する第一風量調節機構を備えてある請求項1記載の選別装置。
- 前記ノズル機構より供給される選別ガスを誘引排気する誘引機と、前記誘引機による前記選別ガスの誘引量を調節する誘引量調節機構とを備え、前記誘引量調節機構による誘引量と前記送風量調節機構による送風量を同期させて調整する第二風量調節機構を備えてある請求項2に記載の選別装置。
- 前記金属回収部に回収された被選別物から軽量物を除去する振動選別機構を備えてある請求項1から3の何れかに記載の選別装置。
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-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005297301A patent/JP2007105582A/ja active Pending
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