JP2007104416A - 携帯機器及び保持装置 - Google Patents

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JP2007104416A JP2005292645A JP2005292645A JP2007104416A JP 2007104416 A JP2007104416 A JP 2007104416A JP 2005292645 A JP2005292645 A JP 2005292645A JP 2005292645 A JP2005292645 A JP 2005292645A JP 2007104416 A JP2007104416 A JP 2007104416A
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Toshiaki Sugimura
利明 杉村
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Abstract

【課題】片手で安定して保持しつつ親指によるキー操作が容易に行える携帯機器及び保持装置を提供すること。
【解決手段】長手方向に第1の端部17a及び第2の端部17bを有するバンド17と、複数の操作キー91が配列された操作面9と、操作面9の反対側の面11とを有する第1筐体部3と、面11に設けられバンド17の第1の端部17aを第1筐体部3に接続するバンド接続部13と、面11に設けられバンド17の第2の端部17bを第1筐体部3に接続するバンド接続部15とを備え、面11は互いに対向する端部4a及び端部4bを結ぶ一の軸線A1を境に隣接する表面領域S1及び表面領域S2を含み、バンド接続部13は表面領域S1のうち軸線A1によって結ばれる端部4a及び端部4bのうちの一方の端部4aに設けられバンド接続部15は表面領域S2のうち端部4bに設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯機器及び保持装置に関する。
従来より、携帯電話等の携帯機器が広く利用されている。このような携帯機器の本体には複数の操作キーが配列されている操作面が設けられている。ユーザは、片手で機器本体を保持しつつ、親指のみを使って操作キーを操作する場合がある。しかし、機器本体を安定に保持するためには、機器本体を手のひらに載せ、親指以外の他の指と親指の根元付近とで機器本体をしっかりと挟み込む必要がある。しかしこの場合、親指の根元が機器本体に押し当てられる格好となり、親指を自由に動かすのが困難となる。特許文献1に開示された携帯電話には、親指を自由に動かせるようにするために、親指と携帯電話とを離隔させた状態で携帯電話を保持するための突起部が設けられている。ユーザは、この突起部を指と指の間(中指と薬指)に挟み込むことにより、親指を離隔させて自由に動かせる状態で携帯電話を保持できることとなる。
特開2002−152352号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、携帯電話を安定して保持するためには、指に力を込めて指だけで突起部を挟持する必要があるため、長時間の利用は困難である。更に、携帯電話を親指から十分離隔させて親指を自由に動かせるようにするためには、指先に近い部位で突起部を強く挟持する必要がある。
本発明の目的は、片手で安定して保持しつつ親指によるキー操作が容易に行える携帯機器及び保持装置を提供することである。
本発明の携帯機器は、1)長手方向に第1及び第2の端部を有するバンド部と、2)複数の操作キーが配列された第1の面と、上記第1の面の反対側に形成された第2の面とを有する筐体部と、3)上記第2の面に設けられており、上記バンド部の上記第1の端部を上記筐体部に接続する第1のバンド接続部と、4)上記第2の面に設けられており、上記バンド部の上記第2の端部を上記筐体部に接続する第2のバンド接続部とを備え、上記第1のバンド接続部と上記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶ第1のラインが上記第2の面における一の軸線に対し傾いて交わるように第2の面に設けられている。
本発明の保持装置は、複数の操作キーが配列された第1の面と、上記第1の面の反対側に形成された第2の面とを有する筐体部を備えた携帯機器に対し着脱可能な保持装置であって、1)長手方向に第1及び第2の端部を有するバンド部と、2)上記筐体部の上記第2の面に対し取り付け及び取り外しが可能に設けられており、上記バンド部の上記第1の端部が接続される第1のバンド接続部と、3)上記筐体部の上記第2の面に対し取り付け及び取り外しが可能に設けられており、上記バンド部の上記第2の端部が接続される第2のバンド接続部とを備え、上記第1のバンド接続部と上記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶラインが上記第2の面における一の軸線に対し傾いて交わるように第2の面上に配置されるように構成されている。
本発明の携帯機器及び保持装置によれば、第1のバンド接続部と第2のバンド接続部とは、互いを結ぶライン(第1のライン)が第2の面における一の軸線に対し傾いているように第2の面上に位置する。そして、バンド部の二つの端部の各々は、これら第1のバンド接続部と第2のバンド接続部の各々に接続されている。例えば、第1のバンド接続部が、筐体部の第2の面を手のひらに向けた状態で筐体部をこの手の上に載せた時に第2の面のうち手のひら側で且つ人差し指の根元側にある所定箇所に設けられている場合には、人差し指を第1のバンド接続部とバンド部との間に挟み込ませ、且つ、小指や薬指を第2のバンド接続部とバンド部との間に挟み込ませれば、片手で安定して筐体部を保持しつつ、筐体部と人差し指の根元との間、及び、筐体部と親指の根元との間を共に大きく確保できる。よって、親指を除く他の四本の指が第2の面とバンド部との間に挟みこまれた状態であっても、親指が比較的自由に動かせる。そして、筐体部が中指、薬指及び小指の上に載るため、操作キーが配列された筐体部の第1の表面もこれら三本の指の上に位置することになる。よって、親指は、中指、薬指及び小指の上を比較的自由に移動できるため、第1の表面の操作キーに対するキー操作も容易に行える。従って、片手で安定して筐体部を保持しつつ親指によるキー操作が容易に行える。特に、本発明に係る保持装置では、第1のバンド接続部と第2のバンド接続部とが、筐体部に取り付け及び取り外し可能になっている。このため、第1のバンド接続部と第2のバンド接続部とは、別の携帯機器に対しても装着可能となる。よって高い汎用性及び利便性が実現できる。
更に、本発明の携帯機器では、上記第1のバンド接続部は、上記第2の面の外側への突き出しや第2の面内への収納が可能に設けられている。更に、本発明の保持装置では、上記第1のバンド接続部は、上記第2の面の外側への突き出しや第2の面内への収納が可能である。従って、親指を除く他の四本の指をバンド部と第2の面との間に挟み込んで第1の面の操作キーに対するキー操作を行う場合には、第1のバンド接続部を第2の面の外側に突き出した状態で用い、それ以外の場合には、第1のバンド部を第2の面内に収納できる。
更に、本発明の携帯機器及び保持装置では、上記バンド部の上記第2の端部は上記第2のバンド接続部に着脱可能である。従って、親指を除く他の四本の指をバンド部と第2の面との間に挟み込んで第1の面の操作キーに対するキー操作を行う場合以外には、バンド部の第2の端部と第2のバンド接続部とを接続せずに、第1のバンド接続部にのみ接続されたバンド部をフォルダとして利用できる。
更に、本発明の携帯機器及び保持装置では、上記バンド部は伸縮性を有している。この場合、親指を除く他の四本の指をバンド部と第2の面との間に挟み込んで第1の面の操作キーに対するキー操作を行う場合には、これら四本の指がバンド部と第2の面との間にしっかりと挟み込まれる。従って、指が滑ったり抜ける等の不都合が生じにくくなる。
更に、本発明の携帯機器では、上記第2の面に設けられており、上記バンド部の上記第1の端部を上記筐体部に接続可能な第3のバンド接続部と、上記第2の面に設けられており、上記バンド部の上記第2の端部を上記筐体部に接続可能な第4のバンド接続部と、を更に備え、上記第3のバンド接続部と上記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶ第2のラインが、上記軸線に対し上記第1のラインとは逆向きに傾いて交わるように第2の面に設けられている。従って、右手及び左手の何れの手であっても、片手で安定して筐体部を保持しつつ親指によるキー操作が容易に行える。
本発明によれば、携帯機器に対し、片手で安定して保持しつつ親指によるキー操作が容易に行える。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る携帯機器1の概略構成を説明する。携帯機器1は、右手による保持及び操作に対応した構成になっている。携帯機器1は、略平板形状の第1筐体部3及び第2筐体部5を備えた携帯電話である。第1筐体部3は操作面9(第1の面)を有しており、操作面9には複数の操作キー91やマイク92等が設けられている。操作キー91は、携帯機器1を操作するための各種入力キーである。マイク92は、入力音声を電気的な音声信号に変換する。
第1筐体部3は、操作面9の反対側に略矩形状の面11(第2の面)を有する。面11にはバンド接続部13(第1のバンド接続部)及びバンド接続部15(第2のバンド接続部)が設けられている。バンド接続部13は、面11の外側への突き出しや面11内(後述する収納部23内)への収納が可能であり、面11の外側へ突き出された状態で用いられる。面11には、長手方向に第1端部17a及び第2端部17bを有するバンド17が着脱可能に設けられる。すなわち、バンド17の第1端部17aはバンド接続部13にバンド係止部21を介して着脱可能に接続され、バンド17の第2端部17bはバンド接続部15に着脱可能に接続される。バンド17の第2端部17bには、バンド接続部15に接続するためのバンド係止部19が設けられている。バンド17は、伸縮性を有する素材を含み、1〜2cm程度の幅を有している。また、バンド17の二つの表面のうち一方の表面(手に接触する側の面)には、滑り止め用の凹凸形状が複数形成されている。なお、凹凸形状に替えて、摩擦係数の大きなゴム等の素材を含む滑り止めシート等が貼り付けされていてもよい。
第2筐体部5は、ヒンジ部7を介して第1筐体部3に対し回動可能に接続されている。すなわち、携帯機器1はヒンジ部7を介して折り畳み可能になっている。第2筐体部5が有する二つの面のうち、携帯機器1が折り畳まれた状態で第1筐体部3の操作面9に対向する面には、表示部51やスピーカ52等が設けられている。表示部51は液晶表示画面であり、スピーカ52は電気的な音声信号を音声に変換する。
次に、図2〜図3を参照して、携帯機器1の概略構成を更に説明する。図2には、折り畳まれた状態の携帯機器1が示されている。面11は、軸線A1を境にして隣接する表面領域S1及び表面領域S2を含む。軸線A1は、面11が有する複数の端部のうちヒンジ部7側の端部4aと、端部4aに対向する(反対側に形成された)端部4bとを結ぶ面11の中心線である。バンド接続部13(及び図3に示す収納部23)は、表面領域S1における端部4aに設けられており、バンド接続部15は、表面領域S2における端部4bに設けられている。換言すれば、バンド接続部13とバンド接続部15とは面11にある四つの隅のうち対角的に向き合った二つの隅の各々に設けられている。更に別の表現を用いれば、バンド接続部13とバンド接続部15とは、互いを結ぶライン(図3に示すバンド17の長手方向に延びるラインL1)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように面11に設けられている。バンド17の第1端部17aはバンド係止部21を介してバンド接続部13と着脱可能に接続されており、バンド17の第2の端部17bはバンド係止部19を介してバンド接続部14と着脱可能に接続されている。バンド接続部13は、図3に示すように、面11のうち表面領域S1における端部4aに設けられた収納部23に収納される。バンド接続部13及び収納部23は、バンド接続部13が収納部23から所定分だけ面11の外側に突き出されると、その突き出された後の状態の保持及び解除が可能な機構(図示略)を有する。バンド係止部19は、例えば、鉤形状を有しており、バンド接続部15は、この鉤形状に応じてバンド係止部19を係止可能な形状を有している。すなわち、バンド係止部19とバンド接続部15とは互いに係止可能な形状を有していればよく、バンド係止部19が、開閉可能なループやフックになっていてもよい。
バンド接続部15の具体的形状を図4(a)に示す。図4(a)(及び図4(b))は、図2に示すI−I線に沿ってとられた第1筐体部3の断面図である。図4(a)に示すバンド接続部15は、バンド係止部19の鉤形状の先端部19aが挿通可能な孔部15aを有している。なお、バンド接続部15は、図4(a)に示す形状に限らない。例えば、バンド接続部15に替えて、図4(b)に示す形状のバンド接続部151を用いてもよい。バンド接続部151は、例えば棒状等の凸形状を有しており、バンド係止部19の鉤形状の先端部19aが係止可能となっている。
次に、図5〜図7を参照して、第1の実施形態に係る携帯機器1の作用及び効果について説明する。図5〜図7には、第1筐体部3が右手で保持されている様子が示されている。図5に示すように、バンド17の幅は、1〜2cm程度と広めの幅であるため、バンド17は、親指を除く他の四本の指を包み込むようにして面11上に保持することもできる。更に、バンド17は伸縮性を有しているため、第1筐体部3に接続された状態では適度な張力が発生する。このため、第1筐体部3を片手(右手)で保持する場合に他の四本の指がバンド17や面11と接触する接触面を確保できると共に、各指が滑ったり抜けたりしないための摩擦力や拘束力が生じる。従って、ユーザは、親指を除く他の四本の指を用いて、これら四本の指に力を込めることなく第1筐体部3を片手(右手)で安定に保持できる。また、第1筐体部3を保持するために親指を用いる必要がないため、親指を除く他の四本の指を用いて第1筐体部3を片手で保持しつつも、親指による操作キー91のキー操作が容易に行える。これにより、携帯機器1に対する操作性の向上が図られる。更に、指に力を込めることなく携帯機器1が片手で保持できるため、握力の弱いユーザであっても、第1筐体部3を片手(右手)で保持したまま親指による操作キー91のキー操作が容易に行える。
また、図6に示すように、面11の外側に突き出したバンド接続部13(或いは面11等)と、バンド17の第1端部17aとの間に、人指し指のうち例えば第1関節と第2関節との間の部位を挟み込むことにより、第1筐体部3と人指し指の根元との間の距離B1を確保できる。この場合、第1筐体部3は、親指を除く他の四本の指の上に載せられている。このため、親指の根元と第1筐体部3との間のスペースB2が確保できる。よって、手のひらを第1筐体部3の操作面9に対して自由に傾けることができる。従って、図7に示すように、親指の指先を第1筐体部3の操作面9から離れた箇所に移動できると共に、操作面9に対し略垂直に(図中符号A2に示す向き)向けることが可能となる。
更に、図5及び図6に示すように、人差し指がバンド17とバンド接続部13との間に挟まれた状態で、バンド17に保持された他の三本の指(中指、薬指及び小指)が、バンド17と面11との間を、第1筐体部3をより安定して保持できる位置に容易に移動できる。このため、第1筐体部3と人指し指の根元との間の距離B1と、親指の根元と第1筐体部3との間のスペースB2とが共に確保された状態であっても、第1筐体部3を安定して保持できる。
更に、図5及び図6に示すように、第1筐体部3の面11のうち対角的に向き合った二つの隅の各々に、バンド接続部13とバンド接続部15とが設けられている。すなわち、バンド接続部13は、第1筐体部3が手の上に載せられた状態で、面11の四隅のうちヒンジ部7側(ヒンジ部7に近い側)にあって手のひら側(換言すれば、第1筐体部3の面11の端部4aのうち手のひら側(表面領域S1))にある一の隅に設けられており、バンド接続部15は、ヒンジ部7とは反対側(ヒンジ部7から遠い側)にあって手のひらとは反対側(換言すれば、第1筐体部3の面11の端部4bのうち手のひらと反対側(表面領域S2))にある一の隅に設けられている。このように設けられたバンド接続部13とバンド接続部15とにバンド17の第1端部17aと第2端部17bとがそれぞれ接続される。そして、人差し指は、バンド接続部13とバンド17との間に挟まれており、薬指や小指は、バンド接続部15とバンド17との間に挟まれている。このため、薬指や小指の上には、第1筐体部3の面11の端部4bが載っており、この端部4bのうち、手のひら側(表面領域S1)にある一の隅は、薬指や小指の根元付近に位置する。よって、第1筐体部3が、中指、薬指及び小指の上に載っているため、第1筐体部3の操作面9も中指、薬指及び小指の上に位置することになる。親指は、中指、薬指及び小指の上を比較的容易に移動できるため、これら三本の指の上に位置する操作面9の操作キー91に対するキー操作が容易に行える。
なお、携帯機器1は、右手による保持及び操作に対応した構成になっているが、左手による保持及び操作に対応させる場合には、バンド接続部13(及び収納部23)とバンド接続部15とを軸線A1に対してそれぞれの略線対称な箇所に設ければよい。
(第2の実施形態)
図8及び図9を参照して、第2の実施形態に係る携帯機器1aの構成を説明する。図8に示すように、携帯機器1aは、右手による保持及び操作に対応した構成になっている。携帯機器1aは、第1の実施形態に係る携帯機器1のうち第1筐体部3に替えて第1筐体部3aを有する。第1筐体部3aは、第1の実施形態に係る第1筐体部3のうちバンド接続部13に替えてバンド接続部14(第1のバンド接続部)が面11a(第2の面)に設けられている。面11aには、バンド17が着脱可能に設けられる。すなわち、バンド17の第1端部17aはバンド係止部21を介してバンド接続部14と着脱可能に接続され、バンド17の第2端部17bはバンド係止部19を介してバンド接続部15と着脱可能に接続される。
バンド接続部14は、軸部25を介して第1筐体部3に接続されている。そして、バンド接続部14は、軸部25を中心に回動可能になっており、面11aの外側への突き出しや面11a内(後述する収納部24内)への収納が可能である。バンド接続部14(及び図9に示す収納部24)は、表面領域S1における端部4aに設けられている。換言すれば、バンド接続部14とバンド接続部15とは面11aにある四つの隅のうち対角的に向き合った二つの隅の各々に設けられている。更に別の表現を用いれば、バンド接続部14とバンド接続部15とは、互いを結ぶライン(図9に示すバンド17の長手方向に延びるラインL2)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように面11aに設けられている。バンド接続部14及び収納部24は、収納部24からバンド接続部14が所定角度分だけ回動され、面11aの外側に突き出されると、その突き出された後の状態の保持及び解除が可能な機構(図示略)を有する。なお、図8には、バンド接続部14が面11aの収納部24に収納されている様子が示されている。図9には、バンド接続部14が面11aの外側に突き出されている様子が示されている。
上記のように、第1の実施形態に係るバンド接続部13に替えて、バンド接続部14を用いた場合であっても、第1の実施形態に係る携帯機器1が奏する効果と同様の効果が得られる。
なお、携帯機器1aは、右手による保持及び操作に対応した構成になっているが、左手による保持及び操作に対応させる場合には、バンド接続部14(及び収納部24)とバンド接続部15とを軸線A1に対してそれぞれの略線対称な箇所に設ければよい。
(第3の実施形態)
図10を参照して、第3の実施形態に係る携帯機器1bの構成を説明する。携帯機器1bは、右手又は左手の何れの手による保持及び操作に対しても対応できる構成になっている。携帯機器1bは、第1の実施形態に係る携帯機器1のうち第1筐体部3に替えて、第1筐体部3bを有する。第1筐体部3bは、第1の実施形態に係るバンド接続部13と同様の機能を有するバンド接続部27(第1のバンド接続部)及びバンド接続部29(第3のバンド接続部)が面11b設けられている。また、携帯機器1bは、バンド接続部15と同様の形状及び機能を有するバンド接続部35(第4のバンド接続部)が面11bに設けられている。バンド接続部27(及び収納部31)は、表面領域S1における端部4aに設けられており、バンド接続部29(及び収納部33)は、表面領域S2における端部4aに設けられている。そして、バンド接続部35は、面11bの四つの隅のうち表面領域S1における端部4bにある隅に設けられている。また、バンド接続部27(及び収納部31)と、バンド接続部29(及び収納部33)とは、軸線A1に対して略線対称な位置関係を成し、バンド接続部15とバンド接続部35とは、軸線A1に対して略線対称な位置関係を成す。
このように、バンド接続部27とバンド接続部15とは、互いを結ぶラインL3a(バンド接続部27とバンド接続部15とに接続されたバンド17の長手方向に延びるライン)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように設けられている。また、バンド接続部29とバンド接続部35とは、互いを結ぶラインL3b(バンド接続部29とバンド接続部35とに接続されたバンド17の長手方向に延びるライン)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように設けられている。そして、ラインL3aとラインL3bとは軸線A1に対し互いに逆向きに傾いている。
面11bには、バンド17が着脱可能に設けられる。すなわち、第1筐体部3bが右手で保持及び操作される場合、バンド17の第1端部17aがバンド係止部21aを介してバンド接続部27と着脱可能に接続されると共にバンド17の第2端部17bがバンド係止部19を介してバンド接続部15と着脱可能に接続される。また、第1筐体部3bが左手で保持及び操作される場合、バンド17の第1端部17aがバンド係止部21bを介してバンド接続部29と着脱可能に接続されると共にバンド17の第2端部17bがバンド係止部19を介してバンド接続部35と着脱可能に接続される。
バンド接続部27は、面11bのうち表面領域S1における端部4aに設けられた収納部31に収納される。バンド接続部29は、面11bのうち表面領域S2における端部4bに設けられた収納部33に収納される。バンド接続部27とバンド接続部29とは、面11bの外側への突き出しや面11b内(収納部31内や収納部33内)への収納が可能である。バンド接続部27及び収納部31には、収納部31からバンド接続部27が所定分だけ面11bの外側に突き出されると、その突き出された後の状態の保持及び解除が可能な機構(図示略)が設けられている。バンド接続部29及び収納部33も、この機構と同様の機構を有している。
上記した構成を有する携帯機器1bは、右手で第1筐体部3bを保持及び操作する場合だけでなく、左手で第1筐体部3bを保持及び操作する場合にも対応可能である。ユーザは、右手で第1筐体部3bを保持及び操作する場合には、バンド17の第1端部17aをバンド接続部27に接続し、バンド17の第2端部17bをバンド接続部15に接続する。一方、左手で第1筐体部3bを保持及び操作する場合、ユーザは、バンド17の第1端部17aをバンド接続部29に接続し、バンド17の第2端部17bをバンド接続部35に接続する。上記のようにしてバンド17を第1筐体部3bに接続すれば、ユーザが右手又は左手の何れの手で第1筐体部3bを保持及び操作する場合であっても、第1の実施形態に係る携帯機器1が奏する効果と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
図11を参照して、第4の実施形態に係る携帯機器1cの構成を説明する。携帯機器1cは、右手又は左手の何れの手による保持及び操作に対しても対応できる構成になっている。携帯機器1cは、第1の実施形態に係る携帯機器1のうち第1筐体部3に替えて、第1筐体部3cを有する。第1筐体部3cは、第3の実施形態に係るバンド接続部27及びバンド接続部29と同様の機能を有するバンド接続部41(第1のバンド接続部)が面11cに設けられている。バンド接続部41は、軸部43を介して面11cの端部4aの略中央に設けられている。そして、軸部43は、軸線A1上に設けられている。バンド接続部41は、軸部43を中心に回動可能になっており、面11cの外側への突き出し(図中符号C1やC2に示す位置への移動)や面11c上への収納(移動)が可能である。バンド接続部41及び面11cは、バンド接続部41が表面領域S1側に向けて図中符号C1に示す位置まで回動され、面11cの外側に突き出された場合、及び、バンド接続部41が表面領域S2側に向けて図中符号C2に示す位置まで回動され、面11cの外側に突き出された場合には、各々突き出された後の状態(バンド接続部41が図中符号C1又はC2に示す位置にある状態)の保持及び解除が可能な機構(図示略)を有する。バンド接続部41及び面11cは、バンド接続部41が軸線A1に沿った位置に保持及び解除ができるための機構(図示略)を更に有する。
ここで、バンド接続部41が図中符号C1に示す位置にあり、面11cの外側に突き出されている場合、バンド接続部41とバンド接続部15とは、互いを結ぶライン(図中符号C1に示す位置にあるバンド接続部41とバンド接続部15とに接続されたバンド17の長手方向に延びるラインL4a)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように設けられている。また、バンド接続部41が図中符号C2に示す位置にあり、面11cの外側に突き出されている場合、バンド接続部41とバンド接続部35とは、互いを結ぶライン(図中符号C2に示す位置にあるバンド接続部41とバンド接続部35とに接続されたバンド17の長手方向に延びるラインL4b)が軸線A1に対して鋭角的に傾いて交わるように設けられている。そして、ラインL4aとラインL4bとは軸線A1に対し互いに逆向きに傾いている。図中符号C1にあるバンド接続部41と、図中符号C2にあるバンド接続部41とは軸線A1に対し略線対称な位置関係を成す。
面11cには、バンド17が着脱可能に設けられる。すなわち、バンド17の第1端部17aは、バンド係止部21を介してバンド接続部41と着脱可能に接続される。そして、右手で第1筐体部3cが保持及び操作される場合、バンド17の第2端部17bはバンド係止部19を介してバンド接続部15と着脱可能に接続され、更に、バンド接続部41が表面領域S1側に向けて図中符号C1に示す位置まで回動され、面11cの外側に突き出される。一方、左手で第1筐体部3bが保持及び操作される場合、バンド17の第2端部17bはバンド係止部19を介してバンド接続部35と着脱可能に接続され、更に、バンド接続部41は表面領域S2側に向けて図中符号C2に示す位置まで回動され、面11cの外側に突き出される。上記のようにして、バンド17を第1筐体部3cに接続し、バンド接続部41を回動すれば、ユーザが右手又は左手の何れの手で第1筐体部3cを保持及び操作する場合であっても、第1の実施形態に係る携帯機器1が奏する効果と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
図12及び図13を参照して、第5の実施形態に係る携帯機器1dの構成を説明する。携帯機器1dは、右手による保持及び操作に対応した構成になっている。携帯機器1dは、第1筐体部3dに、支持部45及び支持部47が着脱可能に設けられている。支持部45は、面11d(第2の面)の端部4a上に着脱可能に装着されている。支持部45には、例えば、第1の実施形態に係るバンド接続部13と同様の機能を有するバンド接続部451(第1のバンド接続部)が設けられている。支持部45の両端には、アーム部45a及びアーム部45bが設けられている。支持部45は、アーム部45aとアーム部45bとの間に第1筐体部3dが挟み込まれることによって第1筐体部3dに対し着脱可能に装着される。支持部47は、面11dの端部4b上に着脱可能に装着されている。支持部47には、例えば、第1の実施形態に係るバンド接続部15と同様の機能を有するバンド接続部471(第2のバンド接続部)が設けられている。支持部47の両端には、アーム部47a及びアーム部47bが設けられている。支持部47は、アーム部47aとアーム部47bとの間に第1筐体部3dが挟み込まれることによって第1筐体部3dに着脱可能に装着される。支持部45及び支持部47にはバンド17が着脱可能に接続される。バンド17の第1の端部17aは、バンド係止部21を介してバンド接続部451に着脱可能に接続されており、第2の端部17bは、バンド係止部19を介してバンド接続部471に着脱可能に接続されている。
また、図13に示すように、支持部45は、面11dの端部4a上に装着された状態では表面領域S1側に収納部452が設けられている。バンド接続部451は、面11dの外側への突き出しや収納部452内(面11d側)への収納が可能である。バンド接続部451及び収納部452には、収納部452からバンド接続部451が所定分だけ面11dの外側に突き出されると、その突き出された後の状態の保持及び解除が可能な機構(図示略)が設けられている。支持部47は、面11dの端部4b上に装着された状態では表面領域S2側にバンド接続部471が設けられている。バンド接続部451とバンド接続部471とは、互いを結ぶライン(図13に示すバンド接続部451のバンド係止部21とバンド接続部471とを結ぶラインL5)が軸線A1に対し鋭角的に傾いて交わるように配置されている。
上記のように、第1の実施形態に係るバンド接続部13及びバンド接続部15の各々と同様の機能を有するバンド接続部451及びバンド接続部471の各々が、第1筐体部3dに対して着脱可能に設けられている場合であっても、第1の実施形態に係る携帯機器1が奏する効果と同様の効果が得られる。更に、バンド接続部451が形成された支持部45と、バンド接続部471が形成された支持部47とは、携帯機器1dだけでなく、別の携帯機器に対しても装着可能である。このため、高い汎用性及び利便性が実現できる。
なお、携帯機器1dは、右手による保持及び操作に対応した構成になっているが、左手による保持及び操作に対応させる場合には、支持部45を面11dの端部4aに装着し、支持部47を面11dの端部4bに装着した状態で、バンド接続部451(及び収納部452)とバンド接続部471とを、軸線A1に対しそれぞれの略線対称な位置に設ければよい。更に、右手と左手の両方に対応できるように、バンド接続部471を表面領域S1側と表面領域S2側の両側に配置すれば、汎用性が増大できる。また、支持部45及び支持部47に対し第3の実施形態の構成(収納部31、バンド接続部27、収納部33、バンド接続部29及びバンド接続部35)を適用しても、右手及び左手の両方の操作に対応できる。更に、支持部45に対し、第2の実施形態の構成(バンド接続部14、収納部24及び軸部25)や、第4の実施形態の構成(バンド接続部41及び軸部43)をそれぞれ適用しても、右手及び左手の両方の操作に対応できる。すなわち、支持部45及び支持部47に対し第2〜第4の実施形態の各構成を適用すれば、それぞれに対応した特徴のある保持及び操作が実現できることになる。
以上説明した第1〜第5の実施形態に係る携帯機器1及び携帯機器1a〜携帯機器1dは、第1筐体部3に加え、表示部51及びスピーカ52を有する第2筐体部5を備えたものであるが、本発明はこれに限らない。すなわち、表示部51及びスピーカ52が操作キー91等と共に操作面9に設けられた第1筐体部3のみからなる一体型の携帯機器に対しても適用される。
第1の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る第1筐体部の部分断面図である。 第1の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る携帯機器の作用効果を説明するための図である。 第1の実施形態に係る携帯機器の作用効果を説明するための図である。 第1の実施形態に係る携帯機器の作用効果を説明するための図である。 第2の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第2の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第3の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第4の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第5の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。 第5の実施形態に係る携帯機器の概略構成を説明するための図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d…携帯機器、3,3a,3b、3c,3d…第1筐体部、4a,4b…端部、5…第2筐体部、7…ヒンジ部、9…操作面、11,11a,11b,11c,11d…面、13,14,15,151…バンド接続部、17…バンド、17a…第1端部、17b…第2端部、19,21,43,453…バンド係止部、23,24,31,33,452…収納部、25,43…軸部、27,29,35,41,451,471…バンド接続部、45,47…支持部、45a,45b、47a,47b…アーム部、51…表示部、52…スピーカ、91…操作キー、92…マイク。

Claims (9)

  1. 長手方向に第1及び第2の端部を有するバンド部と、
    複数の操作キーが配列された第1の面と、該第1の面の反対側に形成された第2の面とを有する筐体部と、
    前記第2の面に設けられており、前記バンド部の前記第1の端部を前記筐体部に接続する第1のバンド接続部と、
    前記第2の面に設けられており、前記バンド部の前記第2の端部を前記筐体部に接続する第2のバンド接続部と
    を備え、
    前記第1のバンド接続部と前記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶ第1のラインが前記第2の面における一の軸線に対し傾いて交わるように該第2の面に設けられている携帯機器。
  2. 前記第1のバンド接続部は、前記第2の面の外側への突き出しや該第2の面内への収納が可能に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記バンド部の前記第2の端部は前記第2のバンド接続部に着脱可能である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
  4. 前記バンド部は伸縮性を有している、ことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の携帯機器。
  5. 前記第2の面に設けられており、前記バンド部の前記第1の端部を前記筐体部に接続可能な第3のバンド接続部と、
    前記第2の面に設けられており、前記バンド部の前記第2の端部を前記筐体部に接続可能な第4のバンド接続部と
    を更に備え、
    前記第3のバンド接続部と前記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶ第2のラインが、前記軸線に対し前記第1のラインとは逆向きに傾いて交わるように該第2の面に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の携帯機器。
  6. 複数の操作キーが配列された第1の面と、該第1の面の反対側に形成された第2の面とを有する筐体部を備えた携帯機器に対し着脱可能な保持装置であって、
    長手方向に第1及び第2の端部を有するバンド部と、
    前記筐体部の前記第2の面に対し取り付け及び取り外しが可能に設けられており、前記バンド部の前記第1の端部が接続される第1のバンド接続部と、
    前記筐体部の前記第2の面に対し取り付け及び取り外しが可能に設けられており、前記バンド部の前記第2の端部が接続される第2のバンド接続部と
    を備え、
    前記第1のバンド接続部と前記第2のバンド接続部とは、互いを結ぶラインが前記第2の面における一の軸線に対し傾いて交わるように該第2の面上に配置されるように構成されている保持装置。
  7. 前記第1のバンド接続部は、前記第2の面の外側への突き出しや該第2の面内への収納が可能である、ことを特徴とする請求項6に記載の保持装置。
  8. 前記バンド部の前記第2の端部と前記第2のバンド接続部とは着脱可能である、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の保持装置。
  9. 前記バンド部は伸縮性を有している、ことを特徴とする請求項6〜8のうち何れか一項に記載の保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124652A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Doshisha 携帯機器用装着具および携帯機器
JP2009147992A (ja) * 2009-03-31 2009-07-02 Doshisha 携帯機器用装着具および携帯機器

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