JP2007102933A - 不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 正常なメモリセルを過消去状態に導く相互インダクタンス不良の不良メモリセルを検出する不揮発性半導体記憶装置のテスト方法を提供する。また、検出された不良メモリセルを冗長救済する不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 フローティングゲートの形成されたトランジスタを有するメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列したメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置のテスト方法であって、消去動作後に、制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、各ドレイン電流からメモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求め、予め設定された所定の基準値と比較し、相互コンダクタンスまたは対応する相当値が基準値以下の場合にメモリセルが相互コンダクタンス不良であると判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電気的に書き込み・消去が可能なフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法に関し、相互コンダクタンス不良の不良メモリセルの検出方法、及び、検出された不良メモリセルに対する冗長救済を行う不揮発性半導体記憶装置に関する。
一般に、電気的に書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置の1つとして、フラッシュメモリが知られている。このフラッシュメモリには、全ビットを同時に消去する一括消去型のものと、例えば512Kビット等を1ブロックとしてブロック単位で消去するブロック消去型のものがある。これらはバイト単位での書き換えはできないが、1個のメモリトランジスタで1個(1ビット:bit)のメモリセルを構成することができるため、安価な不揮発性半導体記憶装置として知られている。
図9(a)は、上記フラッシュメモリのメモリセルの断面構造を示しており、P型基板41上にマトリクス状にメモリセルが配置されたメモリセルアレイが形成されている。一方のN+拡散層はメモリセルのドレイン42となり、他方のN+拡散層はメモリセルのソース43となる。このメモリセルアレイは、ドレイン42がビット線に接続され、ソース43がソース線に接続されており、制御ゲート44がワード線に接続されている。フローティングゲート45は、周囲を絶縁膜46、47で囲まれた構成になっており、書き込み処理によって電子を蓄積し、電源をOFFした後でも電子を保持する構成である一方、消去処理により蓄積した電子を放出する構成となっている。絶縁膜46は、酸化膜で形成されており、トンネル酸化膜とも称される。尚、ドレイン42に加える電圧をVd、ソース43に加える電圧をVs、制御ゲート44に加える電圧をVgと表し、ドレイン42からソース43に流れる電流をIdと表す。
図9(b)は、図9(a)に示したメモリセルのId−Vg特性について、一般的な例を示している。図(b)に示すように、消去状態のメモリセルの閾値電圧(以下、適宜VTHと称す)はVTHE、書き込み状態のメモリセルの閾値電圧は、消去状態の閾値電圧VTHEよりも高い電圧VTHPとなる。ここで、Ithは閾値電圧VTHを規定するための基準電流値である。
図9(c)は、上記メモリセルの閾値電圧分布の一例を示している。図9(c)において、領域Aの閾値電圧分布は書き込み状態における閾値電圧分布であり、閾値電圧VTHPの分布の一例を示している。領域Bは製品規格領域である。領域Cの閾値電圧分布は消去状態における閾値電圧分布であり、閾値電圧VTHEの一例を示している。領域Dは過消去状態と判定される領域であり、メモリが正常に動作するためには、閾値電圧VTHがこの領域D内に存在することは禁止されている。この理由を以下に説明する。
例えば、閾値電圧VTHが一定(VTHR)である基準セル(以下、SRCと表す)に流れるドレイン電流と、メモリセルに流れるドレイン電流とを比較して、そのメモリセルの“1”(消去状態)及び“0”(書き込み状態)を判定する場合、図9(b)に示すように、書き込み状態の場合の閾値電圧VTHPはVTHR<VTHP、消去状態の場合の閾値電圧VTHEはVTHE<VTHRとなる。しかし、製品を安定動作させるために、例えば、書き込み状態の閾値電圧VTHPは(VTHR+α)<VTHP、消去状態の閾値電圧VTHEはVTHE<(VTHR−β)というように、ある程度のマージンを持たせた条件が設定される。更に、消去状態の閾値電圧VTHEについては、0V<VTHE<(VTHR−β)という条件が必要であり、図9(c)に点線で示すように、領域D内に閾値電圧VTHEが存在してはいけない。なぜなら、各メモリセルのドレイン側は共通のビット線に接続されているため、同一のビット線上につながる他のメモリセルの読み出しを妨げることになるからである。一般的に、このような状態は過消去状態(オーバーイレース)と称されている。
このようなオーバーイレースを起こしたメモリセルは特別な手段を施さないと回復させることはできず、通常、ユーザ側でこれを行うことは困難であるため、製造者側でオーバーイレースを検査することが必要である。
このための方法として、通常の一括消去後に追加消去を行うか、または、高電圧での追加消去を行ってメモリセルに過剰の消去ストレスを与え、過消去状態となったメモリセルをスクリーニングする方法がある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、図10のテストフローに示すように、先ず、Vppに消去電圧をセットし(ステップS51)、消去信号を入力して(ステップS52)通常の一括消去処理(ステップS53)を実行する。その後、追加の消去信号を入力して(ステップS59)追加の消去処理(ステップS60)を行う。更にその後、CBテスト(ステップS54)による過消去不良判定を行い、ブランクチェック(ステップS55)によるPASS/FAIL判定を実施することにより、消去時のストレスを強くし、過消去ビットを検出し易くしている。効果として、過消去傾向を潜在的に有するビットの早期、且つ、完全なスクリーニングが実施でき、不揮発性半導体記憶装置の信頼性が向上する。
また、ブランクチェック後に消去パルスを複数回印加することによって、オーバーイレースし易いメモリセルにオーバーイレースを起こさせて、これをスクリーニング、若しくは冗長回路との置換を行う方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−196000号公報 特開平8−36893号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2の方法では、過消去状態となったメモリセルを検出することはできるが、例えば、図11(b)の実線61に示すようなドレイン電流とゲート電圧間のId−Vg特性が略線形ではなく所定の高電圧領域においてなまった形状となるメモリセル、即ち、相互コンダクタンス不良の不良メモリセルがメモリセルアレイ上に存在する場合、これを検出することができないという問題があった。このような相互コンダクタンス不良の不良メモリセルは、正常なメモリセルを過消去状態に導く原因となるため、適切に検出できる技術が望まれている。
具体的には、例えば、図11(a)に示すようなNOR型フラッシュのメモリセルの構造において、メタル配線48とドレイン42のコンタクト部分は、通常、金属等で埋まっているが、例えば、この部分にプロセス上の問題または劣化によって空洞49が生じることがある。この場合、図11(c)の等価回路に示すように、読み出し時に空洞49がメモリセル63のドレイン側に直列に挿入される抵抗成分62となってドレイン電流Idが流れ難くなる。この結果、図11(b)の実線61で示すように、そのメモリセルのId−Vg特性が鈍ってくる。また、通常、このような欠陥が生じた場合は、ドレイン42を共有する隣接する2つのメモリセルの両方ともI−V特性がなまった相互コンダクタンス不良の不良メモリセルとなる。
また、図11(a)において、ドレイン部分に製造上の問題により抵抗成分50が発生した場合には、このメモリセルの消去状態におけるId−Vg特性は、図11(b)に実線61で示すように、Id−Vg特性が所定の高電圧領域においてなまった頭打ちの形状となる。尚、通常、このような欠陥が生じた場合は、欠陥が生じた1つのメモリセルのみがId−Vg特性がなまった相互コンダクタンス不良の不良メモリセルとなる。
このような相互コンダクタンス不良の不良メモリセルを含む不揮発性半導体記憶装置において、全ビットまたはブロック単位で一括消去する際には、不良メモリセルを消去するために通常よりも多くの消去パルスを印加する必要があり、結果として時間がかかるばかりでなく、正常なメモリセルを過消去状態に導いてしまうという不具合が生じる虞がある。上記特許文献1の図10に示すテストフローにおいては、追加の消去処理(ステップS60)を行った場合、過消去不良判定CBで検出されるものは、本来、正常なメモリセルであり、相互コンダクタンス不良の不良メモリセルを検出することはできない。従って、根本的な原因を的確に検出できないため、適切な救済手段を実施することができず、歩留りの向上を図ることが困難であるという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、正常なメモリセルを過消去状態に導く相互インダクタンス不良の不良メモリセルを検出することができる不揮発性半導体記憶装置のテスト方法を提供する点にある。また、不揮発性半導体記憶装置のテスト方法で検出された不良メモリセルを冗長救済する不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法は、チャネル領域と制御ゲート間に絶縁膜を介してフローティングゲートの形成されたトランジスタを有するメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列し、同一行の前記メモリセルの前記制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列の前記メモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線として構成されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置のテスト方法であって、前記メモリセルアレイに対する消去動作後に、前記メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、前記各ドレイン電流から前記メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求める第1相互コンダクタンス算出工程と、前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値と予め設定された所定の基準値とを比較し、前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値が前記基準値以下の場合に前記メモリセルが相互コンダクタンス不良であると判定する第1判定工程と、を実行することを特徴とする。
更に、上記特徴の本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法は、前記第1判定工程において前記相互コンダクタンス不良の不良メモリセルが検出された場合に、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値を記憶する記憶工程と、前記不良メモリセルとビット線を共有し列方向に隣接する隣接メモリセルの少なくとも一方に対し、前記隣接メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、前記各ドレイン電流から前記隣接メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求める第2相互コンダクタンス算出工程と、前記隣接メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値と、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値とを比較し、前記隣接メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値が、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値から所定の範囲内にある場合に、前記隣接メモリセルを相互コンダクタンス不良であると判定する第2判定工程と、を実行することを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法によれば、メモリセルアレイに対する消去動作後に、メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、各ドレイン電流からメモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求め、所定の基準値と比較し、相互コンダクタンスまたは対応する相当値が基準値以下の場合にメモリセルが相互コンダクタンス不良であると判定するので、従来技術では検出不可能な相互コンダクタンス不良を検出することが可能になる。また、メモリセルの制御ゲートには書き込み・消去用電源端子から電圧Vppを供給するので、任意に電圧値を変化させることができる。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法において、不良メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を予め記憶しておき、不良メモリセルと同様に、隣接メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求め、隣接メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値が、不良メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値から所定の範囲内にある場合に、隣接メモリセルを相互コンダクタンス不良であると判定する構成にすれば、不良メモリセルの列方向に隣接するメモリセルに対しても、相互コンダクタンス不良か否かの判定を行うことができる。これによって、1対のメモリセルが相互コンダクタンス不良となる場合にも、適切に相互コンダクタンス不良を判定できる。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記何れかの特徴の本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法において、前記相互コンダクタンス不良と判定されたメモリセルであって、列方向に隣接する1対の不良メモリセルが、予め用意された所定の冗長メモリ領域の内の同一列の2つの冗長メモリセルで置換されていることを第1の特徴とする。
更に、上記特徴の本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記所定の冗長メモリ領域が、少なくとも2つの冗長行で構成されることを特徴とする。
また、上記第1特徴の本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記所定の冗長メモリ領域が、少なくとも1つの冗長列で構成されることを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、相互コンダクタンス不良と判定されたメモリセルであって、列方向に隣接する1対の不良メモリセルに対し、冗長救済を同時に行うことができる。更に、ドレインを共有する1対の不良メモリセルの場合、2つの冗長行、若しくは、1つの冗長列を使って冗長救済を行うことができる。これにより、相互コンダクタンス不良と判定された1対の不良メモリセルに対する冗長救済を同時に行うことが可能となる。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、チャネル領域と制御ゲート間に絶縁膜を介してフローティングゲートの形成されたトランジスタを有するメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列し、同一行の前記メモリセルの前記制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列の前記メモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線として構成されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、請求項1に記載の第1相互コンダクタンス算出工程、若しくは、請求項2に記載の第2相互コンダクタンス算出工程における前記制御ゲートに印加する電圧を微調整する回路と、前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値を算出する算出回路を内蔵することを特徴とする。
更に、上記特徴の本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記第1相互コンダクタンス算出工程若しくは前記第2相互コンダクタンス算出工程において算出した結果を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、内蔵の回路で別途回路を設ける必要なく、従来技術では検出不可能な相互コンダクタンス不良を検出することが可能になる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法によれば、メモリセルアレイに対する消去動作後に、メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、各ドレイン電流からメモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求め、所定の基準値と比較し、相互コンダクタンスまたは対応する相当値が基準値以下の場合にメモリセルが相互コンダクタンス不良であると判定するので、従来技術では検出不可能であった相互コンダクタンス不良を効率よく的確に検出することが可能になる。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法において、不良メモリセルの列方向に隣接するメモリセルに対しても、相互コンダクタンス不良か否かの判定を行うことにより、ペアの相互コンダクタンス不良を効率よく検出することができる。
更に、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法において不良メモリセルの列方向に隣接するメモリセルに対しても相互コンダクタンス不良か否かの判定を行うことにより検出した1対の不良メモリセルに対して、2つの冗長行、若しくは1つの冗長列を用いて置換することにより、工程上で生じた欠陥、それによる品質上の不具合を効率よく救済することができる。これによって、従来技術では相互コンダクタンス不良を的確に検出できないために救済ができなかった不良メモリセルに対する救済が可能となり、歩留りの向上を図ることができる。
以下、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法(以下、適宜「本発明装置」、「本発明方法」と略称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、本発明装置の回路構成について図1〜図3を基に説明する。ここで、図1は、本発明装置におけるデータ入出力動作に係る回路構成を示す概略ブロック図である。この本発明装置60は、チャネル領域と制御ゲート間に絶縁膜を介してフローティングゲートの形成された絶縁ゲート型メモリトランジスタからなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列し、同一行の前記メモリセルの前記制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列の前記メモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線として構成されたメモリセルアレイ6を備えている。尚、メモリセル32は、図9(a)に示す従来技術と同じ構造である。メモリセルの制御ゲートは、ワード線デコーダ4に接続されたワード線に接続され、ドレインはビット線デコーダ5に接続されたビット線に接続され、ソースはソース線に接続されている。また、メモリセルアレイ6は、その一部(1ビット分)に閾値電圧が一定の基準値セルSRCを備えており、基準値セルSRCには、回路用電源端子21からSELECT回路28及び書き込み・消去用高電圧回路14を介して電源電圧Vccが与えられる。
図2は、本発明装置におけるデータ読み出し回路の構成例を示している。図2に示すように、本発明装置は、メモリセル32、基準値セルSRC33、メモリセル32に流れるドレイン電流Id(ARR)及び基準値セル33に流れるドレイン電流Id(SRC)の大小を比較するコンパレータの一種であるセンスアンプ31を備えてなる。尚、基準値セルSRC33は、本来、リードベリファイやプログラムリードの際に使用されるものであり、図3に実線SRCで示す特性を有し、その閾値電圧VTHRは一定に設定されている。図2のメモリセル32及び基準値セル33のソース側は接地され、ドレイン側にはセンスアンプ31及び抵抗34が接続され、電源電圧Vccが供給されている。
そして、図2の各メモリセル32及び基準値セルSRC32の各制御ゲートへは、図1に示すように、電源と供給電圧を調整可能なD/Aコンバータとをスイッチの切り替えで選択及び接続できるようにハードウェアを構成し、選択及び接続のアルゴリズムを予めマイクロコードストレージ13に格納してあるので、該アルゴリズムを実行することにより電源とD/Aコンバータの切り替えを制御することができる。具体的には、図2のメモリセル32の制御ゲートに対しては、電圧Vppを供給するために、図1に示すように、外部電源端子(書き込み・消去用電源端子)20または供給電圧調整可能なD/Aコンバータ24を、SELECT回路25により選択的に切り替えて接続することができる。また、基準値セルSRC33の制御ゲートに対しても、図1に示すように、電圧Vccを供給する内部電源端子(回路用電源端子)21または供給電圧調整可能なD/Aコンバータ27を、SELECT回路28により選択的に切り替えて接続することができる。更に、電圧の供給量はVpp電圧調整用入力端子23及びVcc電圧調整用入力端子26によって制御することができる。このように構成された本実施形態の不揮発性半導体記憶装置によれば、各制御ゲートに供給する電圧を微調整することができる。
この本発明装置60において、カスタマモードでは、書き込み、消去または読み出しの各コマンドがデータ端子18、アドレス端子1及びコントロール端子19から入力されると、コマンド情報が入力バッファ16及びデータラッチ15を介してコマンドステートマシン10に入力される。また、アドレス情報は入力バッファ2及びアドレスラッチ3を介してインターフェースレジスタ12に入力される。そして、インターフェースレジスタ12を介して書き込み・消去用高電圧回路14を立ち上げてメモリセルアレイ6に対して書き込み処理または消去処理を実行する。ここで、入力されたコマンドがアルゴリズムを使用するコマンドである場合には、ライトステートマシン11を用いて、マイクロコードストレージ13に格納してあるカスタマルゴリズムに従ってそのアルゴリズムを実行する。この動作が完了すると、ライトステートマシン11により、その結果がステータスレジスタ9に格納される。相互コンダクタンス不良と判定された不良メモリセルのドレイン電流の勾配値は、勾配値格納レジスタ64に格納される。ユーザはその結果を出力MUX7及び出力バッファ17を介してデータ端子18から得ることができる。
一方、不良メモリセルを予め用意された所定の冗長メモリ領域を用いて冗長救済するために、冗長メモリ領域として、冗長行回路29及び冗長列回路30が用意されている。そして、不良メモリセルを冗長救済するためのテストモードにおいては、マイクロコードストレージ13に書き込まれたテスト専用のアルゴリズムを実行することにより、カスタマモードと同様の経路で、メモリセルアレイ6の不良メモリセルの接続されたワード線と冗長行回路29との置換、或いはメモリセルアレイ6の不良メモリセルの接続されたビット線と冗長列回路30との置換を行うことができる。
次に、本発明方法について、図4〜図8を基に詳細に説明する。尚、本発明方法を実行する本発明装置は、上述したような、各制御ゲートに、電源と供給電圧の調整が可能なD/Aコンバータとをスイッチの切り替えで選択接続できるようにハードウェアを構成した場合に限らず、通常の不揮発性半導体記憶装置に対して、電源やD/Aコンバータを別途接続したり、ソフトウェアによって制御することも可能である。
〈第1実施形態〉
本発明方法の第1実施形態について図4を基に説明する。本実施形態では、メモリセルアレイに対する消去動作後に、メモリセルの制御ゲートに印加する電圧Vppを複数回変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、各ドレイン電流からメモリセルの相互コンダクタンスの相当値として、供給電圧値に対するドレイン電流の勾配値を算出し、その勾配値と予め設定された所定の基準値との比較から相互コンダクタンス不良を検出する。
先ず、本発明装置60のメモリセルアレイ6中の全てのメモリセルを一括消去する(ステップ1)。尚、ここでは一括消去する場合を例に説明するが、相互コンダクタンス不良の判定を行うメモリセルアレイ6の所定のメモリブロックに対して、ブロック消去するようにしても構わない。
続いて、メモリセル32の制御ゲートに一定電圧Vppを供給すると共に、基準値セル33の制御ゲートに一定電圧Vccを供給する。ここでは、メモリセル32の制御ゲートには図1に示した書き込み・消去用電源端子20から電圧Vppを供給し、基準値セル33の制御ゲートには回路用電源端子21から電圧Vccを供給する。本実施形態では、電圧Vppは図3に示す電圧V2、電圧Vccは電圧V3に設定する。尚、電圧V2及び電圧V3の設定基準は、例えば、V2=6.1V、V3=6.5Vというように、必ずVTHR≪V2<V3となるように設定する(ステップ2)。
引き続き、相互コンダクタンス不良の判定を行う全てのメモリセルのデータを順次読み出す。このとき、図2に示したデータ読み出し回路において、メモリセル32に流れるドレイン電流Id(ARR)及び基準値セルSRC33に流れるドレイン電流Id(SRC)が読み込まれる(ステップ3)。
引き続き、Id(ARR)及びId(SRC)を比較し(ステップ4)、Id(ARR)≦Id(SRC)であればFAIL(異常)とする(ステップ4でno分岐)。図3を用いて説明すると、基準値セル33のId−Vg特性はSRCのように常に一定であるが、メモリセル32のId−Vg特性は状態によってはARR1、ARR2、ARR3のようにI−V特性が標準の大きさ以下となるケースが考えられる。つまりこの場合、Id−Vg特性がARR3の状態であればId(ARR3)≦Id(SRC)となり、I−V特性のなまりの程度は大きく、品質上問題がある相互コンダクタンス不良であると判断してFAIL(異常)とする。
ステップ4においてFAILと判定されなかった場合は(ステップ4でyes分岐)、図2に示す比較判定回路51により、Id(ARR)及びId(R)を比較する(ステップ5)。図3を用いて説明すると、Id−Vg特性がARR1の状態であればId(ARR1)>Id(R)となり、I−V特性なまりの程度は小さいので品質に問題ないレベルと判断しPASS(正常)とする(ステップ5でno分岐)。一方、Id−Vg特性がARR2の状態であれば、Id(ARR2)≦Id(R)となり、I−V特性なまりの程度を詳細に調べないと、品質に問題のある相互コンダクタンス不良であるか判定できない。
ステップ5においてPASSと判定されなかった場合は(ステップ5でyes分岐)、相互コンダクタンス不良の詳細な判定を行う。具体的には、先ず、メモリセル32の制御ゲートに印加する電圧Vppを複数回変化させる(ステップ6)。ここでは、メモリセル32の制御ゲートに供給する電圧Vppを、Vpp電圧調整用入力端子23及びD/Aコンバータ24によって変化させることができる。この電圧Vppは、電圧V2に対して±0.1V〜0.2V程度に設定することができる。本実施形態では、電圧Vppを6.2V、及び6.4Vに設定する。
引き続き、ステップ5にてId(ARR)≦Id(R)であったメモリセルについて、ステップ6で設定された各電圧Vppに対するドレイン電流Idを順次読み出す(ステップ7)。ここでは、図2に示したデータ読み出し回路において、メモリセル32に流れるドレイン電流としてId(6.2V)及びId(6.4V)を読み出す。
次に、供給電圧値に対するドレイン電流の勾配値ΔI/ΔVを算出する(ステップ8)。勾配値ΔI/ΔVは以下の数1で与えられる。
[数1]
ΔI/ΔV={Id(6.4V)―Id(6.2V)}/(6.4V―6.2V)
更に、ここでは、電圧Vpp及び各電圧Vppに対するドレイン電流Idの値等を、図1に示す勾配値格納レジスタ64により記録する。また、数1はマイクロコードストレージ13に予め格納されており、マイクロコードストレージ13が勾配値ΔI/ΔVを算出する。
引き続き、マイクロコードストレージ13が、勾配値ΔI/ΔVと予め設定された所定の基準値を比較し(ステップ9)、ΔI/ΔV>基準値であれば、品質上問題のないレベルなのでPASS(正常)と判定し、ΔI/ΔV≦基準データであれば、I−V特性なまりの程度は軽いが品質上問題のある相互コンダクタンス不良であるとしてFAIL(異常)と判定する。基準値は、実践的なデータに基づき予め定められた、品質に問題あるか否かを判断できる値である。
以上、本実施形態によれば、消去するために時間がかかり結果として正常なメモリセルを過消去状態に導くような相互コンダクタンス不良の不良メモリセルを、的確に検出することができる。
〈第2実施形態〉
本発明方法の第2実施形態について図4及び図5を基に説明する。本実施形態では、第1実施形態において相互コンダクタンス不良となる不良メモリセルを検出した後、該不良メモリセルに列方向に隣接するメモリセルについても、相互コンダクタンス不良であるか否かの判定を行う。
先ず、第1の実施形態の図4に示すステップ9において相互インダクタンス不良と判定された場合(ステップ9でno分岐)、該相互インダクタンス不良と判定された不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVを勾配値格納レジスタ64に格納する(ステップ10)。
引き続き、図5に示すように、該不良メモリセルの列方向に隣接する隣接メモリセルの少なくとも何れか一方に対して、相互コンダクタンス不良か否かの判定を行う。具体的には、先ず、不良メモリセルの列方向に隣接する隣接メモリセルの一方を選択する(ステップ11)。例えば、アドレスが行アドレス:0x1c、列アドレス:0x50のメモリセルが相互インダクタンス不良の不良メモリセルとして検出された場合は、アドレスが行アドレス:0x1b、列アドレス:0x50の隣接メモリセル、及び、アドレスが行アドレス:0x1d、列アドレス:0x50の隣接メモリセルの少なくとも何れか一方についても、相互コンダクタンス不良か否かの判定を行う。
ここでは、先ず、行アドレス:0x1b、列アドレス:0x50の隣接メモリセルに対して相互コンダクタンス不良か否かの判定を行う。具体的には、行アドレス:0x1b、列アドレス:0x50の隣接メモリセルの制御ゲートに印加する電圧VppをV2に、基準値セルSRCの制御ゲートに印加する電圧VccをV3に設定する(ステップ12)。そして、電圧V2を6.2V及び6.4Vに複数回変化させ(ステップ13)、データ読み出し回路において、隣接メモリセルに流れるドレイン電流として、Id(6.2V)及びId(6.4V)を読み出し(ステップ14)、供給電圧値に対するドレイン電流の勾配値ΔI/ΔV’を算出する(ステップ15)。
そして、予め格納しておいた不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVの値と隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV’の値をソフトアルゴリズムで比較し(ステップ16)、隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV’が不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVから所定の範囲内にあるか否かを判定する。ここでの所定の範囲は、±5%であり、隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV’が不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVから±5%以内であれば(ステップ16でyes分岐)、相互コンダクタンス不良として検出する。そして、不良メモリセルと隣接メモリセルとを1対の不良メモリセルとして検出する(ステップ17)。
行アドレス:0x1b、列アドレス:0x50の隣接メモリセルが相互インダクタンス不良と判定されなかった場合(ステップ16でno分岐)は、行アドレス:0x1d、列アドレス:0x50の隣接メモリセルに対しても相互コンダクタンス不良か否かの判定を行う(ステップ18)。具体的には、該隣接メモリセルの制御ゲートに印加する電圧VppをV2に、基準値セルSRCの制御ゲートに印加する電圧VccをV3に設定する(ステップ19)。そして、電圧V2を6.2V及び6.4Vに複数回変化させ(ステップ20)、データ読み出し回路において、隣接メモリセルに流れるドレイン電流として、Id(6.2V)及びId(6.4V)を読み出し(ステップ21)、供給電圧値に対するドレイン電流の勾配値ΔI/ΔV”を算出する(ステップ22)。
そして、予め格納しておいた不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVの値と隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV”の値とをソフトアルゴリズムで比較し(ステップ23)、隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV”が不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVから所定の範囲内にあるか否かを判定する。ここでの所定の範囲は、ステップ16と同様に±5%である。そして、隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV”が不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVから所定の範囲内にある場合には(ステップ23でyes分岐)、相互コンダクタンス不良であると判定し、不良メモリセルと隣接メモリセルとを1対の不良メモリセルとして検出する(ステップ24)。また、隣接メモリセルの勾配値ΔI/ΔV”が不良メモリセルの勾配値ΔI/ΔVから所定の範囲内にない場合には、不良メモリセルは単体での相互コンダクタンス不良であると判定する(ステップ25)。
尚、実際には、メモリセル単体で相互インダクタンス不良となる場合もあれば、ドレインを共有する2つのメモリセルが相互インダクタンス不良となる場合もあるため、本実施形態の如く、不良メモリセルに列方向に隣接するメモリセルについても、相互コンダクタンス不良の判定を行うことで、適切に相互コンダクタンス不良の判定を行い、不良メモリセルを検出することができる。
〈第3実施形態〉
本発明方法の第3実施形態について、図6〜図8を基に説明する。本実施形態では、上記第2実施形態において1対の不良メモリセルを検出した後、該1対の不良メモリセルの冗長救済を同時に行う。具体的には、ドレインを共有する1対の不良メモリセルを、2つの冗長行若しくは1つの冗長列を用いて置き換えて冗長救済を行う。これにより相互インダクタンス不良と判定された1対の不良メモリセルの冗長救済を同時に行うことが可能となる。
図6に一般的なフラッシュメモリセルのNOR型アレイ構成を示す。図6に示すように、フラッシュメモリセルの主メモリアレイであるメモリセルアレイ6は、フローティングゲートと制御ゲートを有する絶縁ゲート型メモリトランジスタからなる複数のメモリセルが行方向及び列方向にマトリクス状に配置され、同一行のメモリセルの制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列のメモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線としている。
冗長行回路29は、メモリセルアレイ6に対して、2つ単位で冗長行が用意されており、各ワード線に接続されているメモリセル夫々のドレイン同士が接続されているような構造となっている。また、冗長列回路30は、メモリセルアレイ6に対して、1つ単位で冗長列が用意されており、冗長列回路30のビット線には構造上等間隔でメモリセルが配置されている。
本実施形態では、図7に示すように、図5のステップ25において不良メモリセルはメモリセル単体での相互コンダクタンス不良であると判定された場合は、割り当て可能な冗長列回路30が残っているかを判定して冗長列回路30(ビット線)での救済が可能かを判断し(ステップ31)、冗長列回路30での冗長救済が可能である場合は(ステップ31でyes分岐)、1つの冗長列回路30で冗長救済を行う(ステップ32)。冗長列回路30での冗長救済が可能でない場合(ステップ31でno分岐)は、FAILとしてリジェクトする(ステップ33)。
また、図8に示すように、図5のステップ17またはステップ24において不良メモリセルと隣接メモリセルとを1対の不良メモリセルとして検出した場合は、割り当て可能な冗長行回路29が残っているかを判定して冗長行回路29(ワード線)での救済が可能かを判定し(ステップ41)、冗長行回路29での冗長救済が可能である場合は(ステップ41でyes分岐)、2つの冗長行回路29で冗長救済を行う(ステップ42)。冗長行回路29での冗長救済が可能でない場合は(ステップ41でno分岐)、割り当て可能な冗長列回路30が残っているかを判定して冗長列回路30(ビット線)での救済が可能かを判断し(ステップ43)、冗長列回路30での冗長救済が可能である場合は(ステップ43でyes分岐)、1つの冗長列回路30で冗長救済を行う(ステップ44)。冗長列回路30での冗長救済が可能でない場合(ステップ43でno分岐)、即ち、冗長行回路29及び冗長列回路30の何れも用いることができず冗長救済が不可能である場合は(ステップ45)、FAILとしてリジェクトする。
〈第4実施形態〉
本発明方法の第4実施形態では、冗長行回路29(ワード線)での救済例を示す。図6に示すように、冗長行回路29はワード線の2本単位で用意されており、各ワード線に接続されている対応するメモリセルのドレイン同士が接続されているような構造となっている。これによりワード線で救済を行う場合は、2つの冗長行回路29を用いて、相互インダクタンス不良と判定された1対の不良メモリセルの冗長救済を同時に行うことが可能となる。
〈第5の実施形態〉
本発明方法の第5の実施形態では、冗長列回路30(ビット線)での救済例を示す。図6に示すように、冗長列回路30はビット線の1本単位で用意されており、ビット線には構造上等間隔でメモリセルが配置されている。これにより、冗長列回路30を用いて冗長救済を行う場合は、冗長列回路30の1つを用いて、相互インダクタンス不良と判定された1対の不良メモリセルの冗長救済を同時に行うことが可能となる。
以上、第1〜第5の実施形態によれば、過消去不良(オーバーイレース)を引き起こす要因となる相互インダクタンス不良の不良メモリセルを効率よく的確に検出することが出来る。また、本発明方法によれば、どのレベルで問題あるかが容易に判定でき、冗長救済等、適切な処置を取ることが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の概略構成例を示す概略ブロック図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し回路の概略構成を示す図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの消去時のId−Vg特性を示す図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法の第1実施形態における処理手順を示すフローチャート 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法の第2実施形態における処理手順を示すフローチャート 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ及び冗長救済回路の概略構成を示す概略構成図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法の第3実施形態における処理手順を示すフローチャート 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法の第3実施形態における処理手順を示すフローチャート 従来技術に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造及びId−Vg特性及び閾値分布の一例を示す説明図 従来技術に係る不揮発性半導体記憶装置のテスト方法の処理手順を示すフローチャート 従来技術に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの断面構造及びId−Vg特性及び等価回路を示す説明図
符号の説明
1 アドレス端子
2 入力バッファ
3 アドレスラッチ
4 ワード線デコーダ
5 ビット線デコーダ
6 メモリセルアレイ
7 出力MUX
8 センスアンプ
9 ステータスレジスタ
10 コマンドステートマシン
11 ライトステートマシン
12 インターフェースレジスタ
13 マイクロコードストレージ
14 書き込み・消去用高電圧回路
15 データラッチ
16 入力バッファ
17 出力バッファ
18 データ端子
19 コントロール端子
20 書き込み・消去用電源端子
21 回路用電源端子
22 グランド端子
23 Vpp電圧調整用入力端子
24 D/Aコンバータ
25 SELECT回路
26 Vcc電圧調整用入力端子
27 D/Aコンバータ
28 SELECT回路
29 冗長行回路
30 冗長列回路
31 センスアンプ
32 メモリセル
33 基準値セル
34 抵抗
41 基板
42 ドレイン
43 ソース
44 制御ゲート
45 フローティングゲート
46 絶縁膜
47 絶縁膜
48 メタル配線
49 プロセス上の欠陥(空洞)
50 プロセス上の欠陥(空洞)
51 比較判定手段
52 抵抗
53 抵抗
54 センスアンプ
60 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置
61 メモリセルの特性異常
62 抵抗成分
63 メモリセル
64 勾配値格納レジスタ

Claims (7)

  1. チャネル領域と制御ゲート間に絶縁膜を介してフローティングゲートの形成されたトランジスタを有するメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列し、同一行の前記メモリセルの前記制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列の前記メモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線として構成されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置のテスト方法であって、
    前記メモリセルアレイに対する消去動作後に、前記メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、前記各ドレイン電流から前記メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求める第1相互コンダクタンス算出工程と、
    前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値と予め設定された所定の基準値とを比較し、前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値が前記基準値以下の場合に前記メモリセルが相互コンダクタンス不良であると判定する第1判定工程と、を実行することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置のテスト方法。
  2. 前記第1判定工程において前記相互コンダクタンス不良の不良メモリセルが検出された場合に、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値を記憶する記憶工程と、
    前記不良メモリセルとビット線を共有し列方向に隣接する隣接メモリセルの少なくとも一方に対し、前記隣接メモリセルの制御ゲートに印加する制御ゲート電圧を変化させ、各制御ゲート電圧に対するドレイン電流を読み出し、前記各ドレイン電流から前記隣接メモリセルの相互コンダクタンスまたは対応する相当値を求める第2相互コンダクタンス算出工程と、
    前記隣接メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値と、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値とを比較し、前記隣接メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値が、前記不良メモリセルの前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値から所定の範囲内にある場合に、前記隣接メモリセルを相互コンダクタンス不良であると判定する第2判定工程と、を実行することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置のテスト方法。
  3. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置のテスト方法において、前記相互コンダクタンス不良と判定されたメモリセルであって、列方向に隣接する1対の不良メモリセルが、予め用意された所定の冗長メモリ領域の内の同一列の2つの冗長メモリセルで置換されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記所定の冗長メモリ領域が、少なくとも2つの冗長行で構成されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記所定の冗長メモリ領域が、少なくとも1つの冗長列で構成されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. チャネル領域と制御ゲート間に絶縁膜を介してフローティングゲートの形成されたトランジスタを有するメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列し、同一行の前記メモリセルの前記制御ゲートを相互に接続して共通のワード線とし、同一列の前記メモリセルのドレインを相互に接続して共通のビット線として構成されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、
    請求項1に記載の第1相互コンダクタンス算出工程、若しくは、請求項2に記載の第2相互コンダクタンス算出工程における前記制御ゲートに印加する電圧を微調整する回路と、前記相互コンダクタンスまたは対応する相当値を算出する算出回路を内蔵することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記第1相互コンダクタンス算出工程若しくは前記第2相互コンダクタンス算出工程において算出した結果を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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