JP2007102835A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】S/N比の高い、高記録密度化に適した、熱揺らぎ障害耐性を備え、しかも安定した品質で得られるような垂直磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】基板1上に、少なくとも非磁性下地層4と垂直磁気記録層5とがこの順に形成された垂直磁気記録ディスク10である。非磁性下地層4は、基板側から第1の下地層4aと第2の下地層4bと第3の下地層4cの三層からなる。第1の下地層4aは、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)のいずれかを含む非晶質材料からなり、第2の下地層4bは、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)を主成分とする非晶質材料からなり、第3の下地層4cは、六方細密充填結晶構造を有する非磁性金属材料からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)等に搭載され、高記録密度化が可能な垂直磁気記録ディスク等の垂直磁気記録媒体に関する。
近年の情報化社会は急激な高度化を続けており、HDD(ハードディスクドライブ)に代表される磁気記録装置では、2.5インチ径の磁気ディスクにして、1枚辺り60Gバイトを超える情報記録容量が求められるようになってきた。
磁気ディスクにおいて、これらの所要に応えるためには1平方インチ辺り100Gビット(100Gbit/inch)を越える情報記録密度を実現することが求められる。このような高記録密度で安定した記録再生を行なうには、磁気記録再生方式として垂直磁気記録方式を採用することが好ましいとされる。特に、垂直磁気記録方式は熱磁気余効による熱揺らぎ障害に対する耐性が高いので、高記録密度領域において特に好ましい。
磁気ディスクを垂直磁気記録方式に対応させるためには、現在普及している面内磁気記録方式用の磁気ディスクから大幅に異なる設計思想が要求される。
垂直磁気記録ディスクにあっては、基板上に軟磁性体からなる軟磁性下地層と、硬磁性体からなる垂直磁気記録層を備える、いわゆる二層型垂直磁気記録ディスクが好ましいとされる。二層型垂直磁気記録ディスクにあっては、磁気記録時に、磁気ヘッドと垂直磁気記録層と軟磁性下地層間に好適な磁気回路を形成することができ、垂直磁気記録層に磁気記録するのを軟磁性下地層が助ける働きをしている。
また、軟磁性下地層と垂直磁気記録層との間に、垂直磁気記録層の垂直配向性を良好にするため、非磁性下地層を形成することも好ましいとされている。
このような二層型垂直磁気記録ディスクとしては例えば、特開2002−74648号公報(特許文献1)に記載されたような垂直磁気記録媒体が知られている。
特開2002−74648号公報
磁気記録媒体において、記録再生信号のS/N比を向上させようとした場合、磁気記録層の磁化遷移ノイズを低減することが肝要である。この磁化遷移ノイズは通常、磁気記録層を形成する磁性グレインの配向性や形状、粒径およびこれらの分散により左右されることが知られている。
また、垂直磁気記録方式にあっても、1平方インチ辺り100Gビット(100Gbit/inch)を越える情報記録密度において良好な情報記録及び再生が行なえる垂直磁気記録媒体を実現するためには、高S/N比及び分解能を確保するため、磁気記録層の磁化容易軸の垂直配向性について、さらに一層の厳密な制御をする必要がある。
また、前述のように、垂直磁気記録ディスクにあっては、基板上に軟磁性体からなる軟磁性下地層と、硬磁性体からなる垂直磁気記録層を備える、いわゆる二層型垂直磁気記録ディスクが好ましいとされているが、本発明者の検討によると、軟磁性下地層を形成することにより、磁気記録層の垂直配向性を阻害してしまう場合がある。この場合、軟磁性下地層と磁気記録層との間に非磁性下地層を形成したとしても、軟磁性下地層によって非磁性下地層の配向性や表面平滑性が乱され、非磁性下地層による磁気記録層の垂直配向性を良好にするという効果が充分に発揮されないことがある。
このため、従来は、垂直磁気記録媒体を更に高S/N比化することは困難であって、高記録密度化への対応が阻害されていた。また、従来は、高S/N比が得られる垂直磁気記録媒体を安定的に量産(大量生産)することは困難であって、出荷製品に高度な品質保証を付与することが阻害されていた。
そこで、本発明は、上記従来の種々の問題点を解決し、S/N比の高い、高記録密度化に適した、熱揺らぎ障害耐性を備え、しかも安定した品質で得られるような垂直磁気記録媒体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく、垂直磁気記録層の下側の非磁性下地層の構造と材料に着目し、鋭意研究した結果、非磁性下地層を三層構造とし、特定の非磁性材料を選定することにより、垂直磁気記録層の垂直配向性を更に良好にするように制御できることを見い出した。そして、このような非磁性下地層を用いた垂直磁気記録媒体によれば高S/N比を実現でき、高記録密度化に好適であることを見い出し、得られた知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)基板上に、少なくとも非磁性下地層と垂直磁気記録層とがこの順に形成された垂直磁気記録媒体であって、前記非磁性下地層は、基板側から第1の下地層と第2の下地層と第3の下地層の三層からなり、前記第1の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)のいずれかを含む非晶質材料からなり、前記第2の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)を主成分とする非晶質材料からなり、前記第3の下地層は、六方細密充填結晶構造を有する非磁性金属材料からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体である。
(構成2)前記第3の下地層は、ルテニウム(Ru)又はルテニウム(Ru)合金材料からなることを特徴とする構成1に記載の垂直磁気記録媒体である。
(構成3)前記基板と前記非磁性下地層との間に、非晶質の軟磁性下地層が形成されていることを特徴とする構成1又は2に記載の垂直磁気記録媒体である。
(構成4)前記軟磁性下地層は、非晶質のコバルト(Co)系合金材料からなることを特徴とする構成3に記載の垂直磁気記録媒体である。
(構成5)前記垂直磁気記録層は、グラニュラー構造を含有することを特徴とする構成1乃至4の何れか一に記載の垂直磁気記録媒体である。
(構成6)前記垂直磁気記録層は、コバルト(Co)系強磁性材料からなることを特徴とする構成1乃至5の何れか一に記載の垂直磁気記録媒体である。
本発明の垂直磁気記録媒体は、構成1にあるように、基板上に、少なくとも非磁性下地層と垂直磁気記録層とがこの順に形成された垂直磁気記録媒体であって、前記非磁性下地層は、基板側から第1の下地層と第2の下地層と第3の下地層の三層からなる。前記第1の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)のいずれかを含む非晶質材料からなり、前記第2の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)を主成分とする非晶質材料からなり、前記第3の下地層は、六方細密充填結晶構造を有する非磁性金属材料からなる。
このような非磁性下地層の上に垂直磁気記録層を形成した垂直磁気記録媒体は、垂直磁気記録層の磁化容易軸の垂直配向性を一層良好にするように制御することができ、高S/N比が得られ、高記録密度化に資することができる。
なお、本発明にいう非晶質とは、結晶学的に言う長距離秩序を備えない物質のことであって、例えば、完全なアモルファス物質や、微結晶(ナノクリスタル)を含むアモルファス物質のことである。長距離秩序を備えないので、X線回折像には結晶質に由来する鋭利なピークが観察されない。
非磁性下地層は、垂直磁気記録層の結晶配向を基板面に対して垂直方向に配向させるのを促進する作用と、垂直磁気記録層の微細化を促進する作用を備える。
本発明における非磁性下地層は、基板側から第1の下地層と第2の下地層と第3の下地層の三層からなるが、このうち最も基板側に位置する第1の下地層は、上層に位置する第2の下地層の微細化を促進する作用を備える。また、構成3にあるように、基板と非磁性下地層との間に非晶質の軟磁性下地層が形成されている場合は、上記第1の下地層は、軟磁性下地層を防護する作用も備える。本発明における第1の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)のいずれかを含む非晶質材料からなる。具体的な材料としては、Co、Cr、Taのいずれか単体、或いはこれらの合金材料等が挙げられる。本発明においては、第1の下地層の材料として特にTaは単体でも非晶質(アモルファス)が形成されやすいので好ましい。
また、前記第2の下地層は、上層に位置する第3の下地層の微細化を促進する作用と、第3の下地層の結晶配向、つまり第3の下地層を構成する六方細密充填(hcp)結晶構造の結晶軸(c軸)を基板面に対して垂直方向に配向させるのを促進する作用とを備える。即ち、第2の下地層は、第3の下地層のhcp結晶構造が微細かつ均一に成長できるよう、第3の下地層の垂直配向と微細化を促進するための核の成長サイトを形成することができる。本発明における第2の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)を主成分とする非晶質材料からなる。具体的な材料としては、これらCoとCrとTaの3成分からなる合金、例えばCoCr33Ta12等が挙げられる。このCoCrTa系合金材料の場合、その組成は特に制約されないが、非磁性層とするためには、Crの含有量が35at%〜50at%の範囲内であることが好ましい。またTaの含有量としては、5at%〜30at%の範囲内であることが好ましい。Taの含有量が5at%未満では、良好な非晶質構造が得られ難くなるので好ましくない。また30at%を超えると、上層の第3の下地層の垂直配向と微細化を促進するための作用が十分に得られない場合があるので好ましくない。なお、Taの含有量が多いと、磁性層の保磁力(Hc)が大きくなり、S/N比が高くなる傾向にある。
前記第3の下地層は、この第2の下地層上に形成されるが、この第2の下地層を構成する例えばCoCrTa系合金材料は、hcp結晶構造を備える第3の下地層の結晶軸(c軸)を垂直方向に配向するよう制御する作用が高く、この作用により第3の下地層のhcp結晶構造が微細かつ均一に成長できる。
前記第3の下地層は、六方細密充填(hcp)結晶構造を有する非磁性金属材料からなり、該第3の下地層の上に形成される垂直磁気記録層の垂直配向と微細化を促進する作用を備える。この第3の下地層の具体的な材料としては、例えばルテニウム(Ru)又はルテニウム(Ru)合金材料等が好ましく挙げられる。このようなRu又はRu合金の場合、hcp結晶構造を備える例えばCoPt系垂直磁気記録層の結晶軸(c軸)を垂直方向に配向するよう制御する作用が高く、hcp結晶構造が微細かつ均一に成長できるため好適である。
このような非磁性下地層の膜厚は、第1の下地層については1〜10nm、第2の下地層については1〜10nm、第3の下地層については3〜30nmがそれぞれ好適である。また非磁性下地層の総膜厚としては、5〜30nmの範囲が好適である。非磁性下地層の総膜厚が5nm未満の場合、第1乃至第3の下地層による作用が相俟って垂直磁気記録層の結晶配向と微細化を制御する作用が十分に得られない場合がある。また30nmを超えると、垂直磁気記録層を構成する磁性結晶粒子のサイズが増大し、ノイズを増大させ、出力が低くなるため好ましくない。
本発明における第1乃至第3の下地層からなる非磁性下地層は、通常のスパッタ法などによる成膜方法を用いて形成することができる。この場合の成膜条件等は適宜決定されるが、特に第3の下地層については、3〜10Pa程度のガス圧で成膜することが好ましい。10Paを超える高ガス圧で成膜された例えばRu下地層の場合、その上に形成される垂直磁気記録層の垂直配向と微細化を促進する作用が十分に得られない場合があるので好ましくない。
本発明において、基板は特に限定されないが、ガラス基板やアルミ合金等の金属基板を用いることができる。平滑性の高いガラス基板を用いると、磁気記録ヘッドの浮上量を低下させることができ、特に好適である。
本発明においては、構成3にあるように、基板と非磁性下地層との間に、垂直磁気記録層の磁気回路を好適に調整するための軟磁性下地層を設けることが好ましい。この軟磁性下地層は、非晶質の軟磁性下地層であって、軟磁性特性を備える軟磁性体からなる。本発明における軟磁性下地層の材料としては、非晶質のCo系合金材料が好ましく、特にCoZr系合金材料が好ましい。具体的には、CoZrTa系合金、CoNbZr系合金、CoFeB系合金などを用いることができる。軟磁性下地層は単層でも、多層(例えば反強磁性結合構造による多層膜)でもよい。また、軟磁性下地層の膜厚としては、50〜200nmの範囲が好適である。
尚、基板に対する軟磁性下地層の付着力を補強する作用を備えた付着層を設けても良い。軟磁性下地層がCoZr系合金からなる場合、付着層の材料としては例えばCrTi系が好適である。付着層を設ける場合の膜厚は、20nm以下とするのが好ましい。
本発明において、垂直磁気記録層はCo系強磁性材料からなる垂直磁気記録層であることが好ましい。さらに、この垂直磁気記録層の結晶構造はhcp結晶構造であることが好ましい。垂直磁気記録層にhcp結晶構造からなるCo系磁性層を用いた場合、hcp結晶構造のc軸を基板面に対し垂直配向させることにより、垂直磁気記録層の磁化容易軸を垂直配向させることができるからである。
本発明においては、垂直磁気記録層が前記第3の下地層上に形成されていることにより、垂直配向性が促進されて形成されている。即ち、第3の下地層は、第2の下地層の作用により、第3の下地層のhcp結晶構造が微細かつ均一に成長されていて、hcp結晶構造のc軸は基板面に対し良好に垂直配向されているため、垂直磁気記録層のhcp結晶構造のc軸は第3の下地層のhcp結晶構造のc軸に倣って基板面に対し良好に垂直配向するように制御されて形成されている。
本発明における垂直磁気記録層は、特にCoPt系垂直磁気記録層であることが好ましい。CoPt系垂直磁気記録層は保磁力Hcが高く、磁化反転核生成磁界Hnをゼロ未満の小さな値とすることができるので熱揺らぎに対する耐性を向上させることが出来るので好適である。
なお、本発明の垂直磁気記録層において、Ptの含有量は10at%〜25at%であることが好ましく、特に12at%〜20at%であることが望ましい。Ptの含有量が10at%未満では異方性磁界Hkが低くなり、熱揺らぎ耐性が低下するので好ましくなく、また、25at%を超えると非磁性下地層の結晶構造との積層欠陥が発生する場合があるので好ましくない。
特に、B、Nb、Zr、Hfの少なくとも一種の元素を含有する場合においては、垂直磁気記録層を構成する磁性結晶粒子を微細化させる作用があるので高記録密度化に好適である。また、本発明の垂直磁気記録層において、B、Nb、Zr及びHfから選択された少なくとも一種の元素の含有量は、1at%〜20at%であることが好ましく、特に1at%〜10at%であることが望ましい。これらの元素の含有量が1at%未満では磁性結晶粒子を微細化させる作用が低下するため好ましくなく、また、20at%を越えると垂直磁気記録層の垂直配向性が低下する場合があるので好ましくない。
また、本発明においては、垂直磁気記録層にCrを含有させることも好ましい。垂直磁気記録層にCrを含有させることにより、磁性結晶粒子の粒界部分にCrを偏析させることができるので、磁性粒子間に好適なCrによる粒界部分を形成せしめて、磁性結晶粒子間の磁気的相互作用を抑制して高記録密度化に資することができる。
垂直磁気記録層にCrを含有させる場合においては、その含有量は、10at%〜25at%とするのが好適であり、更には13at%〜22at%とするのが望ましい。Crの含有量が上記の範囲内であると、磁性結晶粒子間に好適な粒界を形成し易くなる。なお、Crの含有量が25at%を越えると、異方性磁界Hkの低下による熱揺らぎ耐性の低下が見られる場合があり、好ましくない。
また、垂直磁気記録層にケイ素の酸化物(例えばSiOなど)を含有させることも好ましい。垂直磁気記録層にケイ素の酸化物を含有させることにより、所謂グラニュラー構造を含有する磁性層とすることができ、磁性粒子間に好適なケイ素酸化物による粒界部分を形成せしめて、磁性結晶粒子間の磁気的相互作用を遮断又は抑制して、S/N比を向上でき、高記録密度化に資することができる。尚、磁性結晶粒子間に好適な粒界を形成し易くする観点からは、ケイ素酸化物の含有量は、1〜15mol%とするのが好適である。
本発明において、垂直磁気記録層の上に保護層を設けることが好適である。保護層を設けることにより、磁気ディスク上を浮上飛行する磁気記録ヘッドから磁気ディスク表面を保護することができる。保護層の材料としては、たとえば炭素系保護層が好適である。また、保護層の膜厚は3nm〜7nm程度が好適である。
本発明において、上記保護層上に、更に潤滑層を設けることが好ましい。潤滑層を設けることにより、磁気記録ヘッドと磁気ディスク間の磨耗を抑止でき、磁気ディスクの耐久性を向上させることができる。潤滑層の材料としては、たとえばパーフロロポリエーテル系が好ましい。また、潤滑層の膜厚は0.5nm〜1.5nm程度が好適である。
本発明によれば、垂直磁気記録層の良好な垂直配向性が得られ、S/N比の高い、高記録密度化に適した、熱揺らぎ障害耐性を備え、しかも安定した品質で得られる垂直磁気記録媒体を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る垂直磁気記録ディスクの層構成を示す断面図である。
図1において、1はガラス基板、2は付着層、3は軟磁性下地層、4は第1の下地層4a、第2の下地層4b、第3の下地層4cからなる非磁性下地層、5は垂直磁気記録層、6は保護層、7は潤滑層であり、本実施の形態に係る垂直磁気記録ディスク10はこれらの層から構成されている。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
(実施例1)
アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円盤状に成型し、ガラスディスクを作成した。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性のガラス基板1を得た。
このガラス基板1の主表面の表面粗さをAFM(原子間力顕微鏡)で測定したところ、Rmaxが4.8nm、Raが0.42nmという平滑な表面形状であった。なお、Rmax及びRaは、日本工業規格(JIS)に従った。
得られたガラス基板1上に、真空引きを行なった枚葉・静止対向型成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にて、アルゴン(Ar)雰囲気中で、付着層2、軟磁性下地層3を順次成膜した。
付着層2は20nmのCrTi(Cr:55at%、Ti:45at%)合金層となるように、CrTiターゲットを用いて成膜した。また、軟磁性層下地層3は100nmの非晶質のCoZrTa(Co:88at%、Zr:5at%、Ta:7at%)合金層となるように、CoZrTaターゲットを用いて成膜した。このCoZrTa合金は軟磁気特性を示す軟磁性体である。
このようにしてガラス基板1上に軟磁性下地層3までを成膜して得られたディスクの表面粗さをAFMで同様に測定したところ、Rmaxが5.1nm、Raが0.48nmという平滑な表面形状であった。
また、VSM(振動試料型磁化測定装置)で得られたディスクの磁気特性を測定したところ、保磁力(Hc)は2エルステッド(Oe)、飽和磁束密度は810emu/ccであり、好適な軟磁性特性を示していた。
上で得られたディスクを、引き続き真空引きを行なった成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にて、Ar雰囲気中で、非磁性下地層4、垂直磁気記録層5、保護層6を順次成膜した。
非磁性下地層4は、先ず第1の下地層4aとして、非晶質のTa層が3nmの厚さに形成されるように、Taターゲットを用いて成膜した。引続いて第2の下地層4bとして、非晶質のCoCrTa(Co:55at%、Cr:33at%、Ta:12at%)合金層が10nmの厚さに形成されるように、CoCrTaターゲットを用いて成膜した。更に引続いて第3の下地層4cとして、Ru層が25nmの厚さに形成されるように、Ruターゲットを用いて成膜した。
次に、この非磁性下地層4まで形成したディスク基板上に、SiOを含有するCoCrPt合金からなる硬磁性体のターゲットを用いて、15nmのhcp結晶構造からなる垂直磁気記録層5が形成されるように成膜した。該垂直磁気記録層5を形成するためのターゲットの組成は、Co:62at%、Cr:10at%、Pt:16at%、SiO:12at%の合金材料である。
次いで、Arに水素を30%含有させた混合ガスを用いて、カーボンターゲットをスパッタリングすることにより、水素化炭素からなる保護層6(膜厚5nm)を形成した。水素化炭素とすることにより、膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対して垂直磁気記録層5を好適に防護することができる。
この後、PFPE(パーフロロポリエーテル)からなる潤滑層7をディップコート法により形成した。潤滑層8の膜厚は1nmである。
以上の製造工程により、本実施例の垂直磁気記録ディスク10が得られた。
得られた垂直磁気記録ディスク10の垂直磁気記録層5の結晶配向性をX線回折法にて分析したところ、hcp結晶構造を備え、また、結晶軸(c軸)が基板面に対して垂直方向に良好に配向していることを確認した。即ち、結晶配向分散度(Δθ50)は3.9度であった。尚、このΔθ50の数値が小さいほど垂直配向性が優れていることを表わす。また、垂直磁気記録層5直下の第3の下地層4cの結晶配向についても同様に分析したところ、Δθ50は3.6度であり、良好な垂直配向性を有していることを確認した。
また、得られた垂直磁気記録ディスク10の垂直磁気記録層5を透過型電子顕微鏡(TEM)で分析したところ、Coを含有するhcp結晶構造の結晶粒子の間にSiの酸化物からなる粒界部分が形成されたグラニュラー構造を備えていることがわかった。
次に、得られた本実施例の垂直磁気記録ディスク10の磁気特性をVSMで評価したところ、保磁力(Hc)は4200エルステッド、角型比(残留磁化(Mr)/飽和磁化(Ms))は1.0、磁化反転核生成磁界(Hn)は−1000エルステッドという、好適な磁気特性を示した。さらに、MH曲線の傾きは、1.2/4πという好適な磁気特性を示した。
なお、磁気特性としては、保磁力、角型比は数値が高ければ高い程好ましく、磁化反転核生成磁界は0未満のなるべく小さい値であるほど好ましい。また、MH曲線の傾きは、1.0/4πに近ければ近いほど好ましい。理論上、1.0/4πであれば、磁気的相互作用が抑制され実質的に作用していないと考えられるからである。
さらに、得られた垂直磁気記録ディスク10の電磁変換特性を測定したところ、S/N比は25.8dBであり、記録密度が100Gbit/inch以上の磁気ディスクにとって好適な結果が得られた。
なお、電磁変換特性は以下のようにして測定した。
R/Wアナライザー(GUZIK)と、記録側がSPT素子、再生側がGMR素子を備える垂直磁気記録方式用磁気ヘッドとを用いて、780kfciの記録密度で測定した。このとき、磁気ヘッドの浮上量は12nmであった。
また、熱揺らぎ測定についても行なったが、障害は確認されなかった。
(比較例)
実施例1における非磁性下地層4を、非晶質のTa層からなる第1の下地層4aと、Ru層からなる第3の下地層4cの二層構成とし、非晶質のCoCrTa合金層からなる第2の下地層2bを設けなかった。
このように非磁性下地層4の構成が異なる点以外は実施例1と同様の製造方法により垂直磁気記録ディスクを得た。
得られた垂直磁気記録ディスクについて実施例1と同様に分析評価した。
得られた本比較例による垂直磁気記録ディスクの垂直磁気記録層5の結晶配向性をX線回折法にて分析したところ、hcp結晶構造を備え、また、結晶配向分散度(Δθ50)は5.0度であった。また、垂直磁気記録層直下の下地層(Ru層)の結晶配向についても同様に分析したところ、Δθ50は4.7度であり、Ru下地層と垂直磁気記録層の垂直配向性は実施例1と比べて劣っていた。
また、得られた垂直磁気記録ディスクの垂直磁気記録層を透過型電子顕微鏡(TEM)で分析したところ、Coを含有するhcp結晶構造の結晶粒子の間にSiの酸化物からなる粒界部分が形成されたグラニュラー構造を備えていることがわかった。
また、本比較例の垂直磁気記録ディスクの磁気特性をVSMで評価したところ、保磁力(Hc)は4200エルステッド、角型比(残留磁化(Mr)/飽和磁化(Ms))は1.0、磁化反転核生成磁界(Hn)は−1600エルステッドという磁気特性を示した。さらに、MH曲線の傾きは、1.5/4πという磁気特性を示した。
さらに、垂直磁気記録ディスクの電磁変換特性を測定したところ、S/N比は24.0dBであり、記録密度が100Gbit/inch以上の高記録密度化を実現するにはS/N比が少し低かった。
本発明の一実施の形態に係る垂直磁気記録ディスクの層構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ガラス基板
2 付着層
3 軟磁性下地層
4 非磁性下地層
4a 第1の下地層
4b 第2の下地層
4c 第3の下地層
5 垂直磁気記録層
6 保護層
7 潤滑層
10 垂直磁気記録ディスク

Claims (6)

  1. 基板上に、少なくとも非磁性下地層と垂直磁気記録層とがこの順に形成された垂直磁気記録媒体であって、
    前記非磁性下地層は、基板側から第1の下地層と第2の下地層と第3の下地層の三層からなり、前記第1の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)のいずれかを含む非晶質材料からなり、前記第2の下地層は、コバルト(Co)とクロム(Cr)とタンタル(Ta)を主成分とする非晶質材料からなり、前記第3の下地層は、六方細密充填結晶構造を有する非磁性金属材料からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 前記第3の下地層は、ルテニウム(Ru)又はルテニウム(Ru)合金材料からなることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記基板と前記非磁性下地層との間に、非晶質の軟磁性下地層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記軟磁性下地層は、非晶質のコバルト(Co)系合金材料からなることを特徴とする請求項3に記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 前記垂直磁気記録層は、グラニュラー構造を含有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 前記垂直磁気記録層は、コバルト(Co)系強磁性材料からなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の垂直磁気記録媒体。
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