JP2007101833A - マイクロレンズの製造方法、マイクロレンズ、空間光変調装置、スクリーン及びプロジェクタ - Google Patents

マイクロレンズの製造方法、マイクロレンズ、空間光変調装置、スクリーン及びプロジェクタ Download PDF

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JP2007101833A JP2005290804A JP2005290804A JP2007101833A JP 2007101833 A JP2007101833 A JP 2007101833A JP 2005290804 A JP2005290804 A JP 2005290804A JP 2005290804 A JP2005290804 A JP 2005290804A JP 2007101833 A JP2007101833 A JP 2007101833A
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Abstract

【課題】所望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成される事態を低減でき
、良好な光学特性を備えたマイクロレンズを製造することを可能とするマイクロレンズの
製造方法、及びその製造方法で製造されたマイクロレンズ等を提供すること。
【解決手段】基板101に凹部113を形成する凹部形成工程と、凹部113が形成され
た基板101にエッチングを施すことにより、基板101にレンズ形状114を形成する
レンズ形状形成工程と、を含み、凹部形成工程において形成される凹部113は、凹部1
13の深さ方向であるz方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状を有する。
【選択図】図1−3

Description

本発明は、マイクロレンズの製造方法、マイクロレンズ、空間光変調装置、スクリーン
及びプロジェクタ、特に、プロジェクタの空間光変調装置やスクリーンに設けられるマイ
クロレンズを製造する製造方法の技術に関する。
プロジェクタの空間光変調装置、特に、液晶型空間光変調装置には、複数のマイクロレ
ンズを有するマイクロレンズアレイが用いられている。液晶型空間光変調装置の表示領域
内には、データ線、走査線、容量線等の各種配線や、TFT等の各種電子素子が形成され
ている。各画素において、実際に表示に寄与する光が透過又は反射する領域は、各種配線
や電子素子等の存在により限定される。液晶型空間光変調装置に用いられるマイクロレン
ズアレイは、各画素において、各種配線等が存在している非開口領域へ向かって進行する
光を、開口領域へ導く機能を有する。マイクロレンズアレイは、例えば、リアプロジェク
タに設けられる透過型スクリーンにも用いられる。透過型スクリーンに用いられるマイク
ロレンズアレイは、画像信号に応じた光を屈折させ、観察者側へ拡散させる機能を有する
。これらのマイクロレンズを製造するための技術は、例えば、特許文献1に提案されてい
る。
特開2002−6113号公報
従来の技術によると、基板上に設けられたマスク層に開口部を形成し、開口部を中心と
して基板のエッチングを行うことで、曲面を備えるレンズ形状を形成する。この場合、開
口部を中心として基板のエッチングを行うことで、開口部の形状がそのまま保存された状
態のレンズ形状が基板に形成されてしまう。例えば、開口部を上面から見た平面形状が保
存されると、レンズ形状の中央部分に、基板面に略平行な平坦面が形成される。また、開
口部を側面から見た側面形状が保存されると、マイクロレンズの裾部分に当たるレンズ形
状の外周部分に、基板面に略垂直な平坦面が形成される。このように、製造プロセスに起
因して、所望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成されることは、良好な
光学特性を得ることが困難となるため問題である。本発明は、上述の問題に鑑みてなされ
たものであり、所望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成される事態を低
減でき、良好な光学特性を備えたマイクロレンズを製造することを可能とするマイクロレ
ンズの製造方法、その製造方法で製造されたマイクロレンズ、マイクロレンズを備える空
間光変調装置、スクリーン、及びプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、基板に凹部を形成す
る凹部形成工程と、凹部が形成された基板にエッチングを施すことにより、基板にレンズ
形状を形成するレンズ形状形成工程と、を含み、凹部形成工程において形成される凹部は
、凹部の深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状を有することを特徴とするマイクロ
レンズの製造方法を提供することができる。
凹部形成工程には、例えば、ドライエッチングを用いることができる。レンズ形状形成
工程には、例えば、ウェットエッチングを用いることができる。凹部を予め形成した後に
レンズ形状を形成することで、凹部の先端部近傍の形状がレンズ形状の中央部分の形状に
反映されることとなる。深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部を予め形成す
ることにより、レンズ形状の中央部分に形成される平坦面を小さくすることが可能となる
。かかる平坦面を少なくすることにより、非球面等の曲面を備える所望のレンズ形状のマ
イクロレンズを製造することが可能となる。これにより、所望のレンズ形状とは異なる形
状のマイクロレンズが形成される事態を低減でき、良好な光学特性を備えたマイクロレン
ズを製造することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、基板にレジスト層を形成するレジスト層形成工
程と、レジスト層にレジスト形状を形成するレジスト形状形成工程と、を含み、凹部形成
工程において、レジスト形状が形成されたレジスト層及び基板のエッチングにより凹部が
形成され、レジスト形状の、基板側の先端部の幅と比較して、凹部の、深さ方向側の先端
部の幅が小さいことが望ましい。レジスト形状は、例えば、フォトリソグラフィー法によ
って形成することができる。凹部の先端部の幅をレジスト形状の先端部の幅より小さくす
ることで、レジスト形状からのエッチングにより直接レンズ形状を形成する場合と比較し
て、レンズ形状の中央部分に形成される平坦面を小さくすることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、基板にマスク層を形成するマスク層形成工程と
、マスク層に開口部を形成するする開口部形成工程と、を含み、凹部形成工程において、
開口部を介した基板のエッチングにより凹部が形成され、開口部の幅と比較して、凹部の
、深さ方向側の先端部の幅が小さいことが望ましい。開口部は、例えば、レジスト層を用
いたフォトリソグラフィー、及びウェットエッチングにより形成することができる。凹部
の先端部の幅を開口部の幅より小さくすることで、開口部からのエッチングにより直接レ
ンズ形状を形成する場合と比較して、レンズ形状の中央部分に形成される平坦面を小さく
することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、基板の上にシリコン層を形成するシリコン層形
成工程を含み、マスク層形成工程において、シリコン層の上にマスク層を形成し、凹部形
成工程において、シリコン層及び基板のエッチングにより凹部が形成されることが望まし
い。例えば、石英部材を用いて基板を形成する場合、レンズ形状形成工程において、基板
よりシリコン層におけるエッチングレートが高い状態でエッチングを行うことが可能とな
る。基板よりシリコン層において早くエッチングを進行させることにより、レンズ形状の
外周部分における曲率半径を大きくし、基板面に略垂直な平坦面を小さくすることができ
る。
また、本発明の好ましい態様としては、凹部形成工程において、側壁に保護層を形成さ
せながら基板のエッチングを行うことにより、凹部を形成することが望ましい。保護層は
、例えば、エッチングによる反応生成物などが堆積することにより形成される。凹部形成
工程として、例えば反応性イオンエッチングを行う場合、基板面に対して略垂直な方向か
ら反応性イオンを入射させる。保護層により側壁が保護される側壁保護効果により、基板
面に平行な方向よりも基板面に垂直な方向へ早くエッチングを進行させることが可能とな
る。基板面に平行な方向よりも基板面に垂直な方向へ早くエッチングを進行させることで
、凹部の深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部を形成することができる。こ
れにより、簡易な手法により、凹部の深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部
を形成することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、凹部形成工程における基板のエッチングは、基
板をマイナス50度以上プラス100度以下として行うドライエッチングであることが望
ましい。これにより、保護層を形成することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、基板をマイナス20度以上プラス20度以下と
してドライエッチングを行うことが望ましい。これにより、さらに効果的に保護層を形成
することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、凹部形成工程における基板のエッチングは、エ
チレンが添加された反応ガスを用いたドライエッチングであることが望ましい。これによ
り、保護層を形成することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、凹部形成工程における基板のエッチングは、水
素が添加された反応ガスを用いたドライエッチングであることが望ましい。これにより、
保護層を形成することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、基板に対してレーザ光を照射させるレーザ光照
射工程と、レーザ光を集光させるレーザ光集光工程と、基板のうち、レーザ光が集光され
た部分の物性を変化させて変質領域を形成させる変質領域形成工程と、を含み、凹部形成
工程において、基板より変質領域においてエッチングレートが高い状態で基板にエッチン
グを施すことにより、凹部を形成することが望ましい。変質領域は、レーザ光の進行方向
について長手方向を有する形状、例えば、楕円形状に形成される。基板より変質領域にお
いてエッチングレートが高い状態で基板にエッチングを施すことで、凹部の深さ方向へ向
かうに従い漸次小さくなる形状の凹部を形成することができる。これにより、簡易な手法
により、凹部の深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部を形成することができ
る。また、これと同様に、高エネルギーレーザ光である、炭酸ガス励起レーザ、アルゴン
励起レーザ等を基板に照射させるレーザ光照射により基板に凹部を形成する加工工程と、
凹部が形成された基板にウェットプロセスを施すことにより更に加工する工程とにより、
マイクロレンズを製造することとしても良い。この場合も、凹部の先端部近傍の形状がレ
ンズ形状の中央部分の形状に反映された非球面等の曲面を備える所望のレンズ形状のマイ
クロレンズを製造することが可能となる。これにより、所望のレンズ形状とは異なる形状
のマイクロレンズが形成される事態を低減でき、良好な光学特性を備えたマイクロレンズ
を製造することができる。
さらに、本発明によれば、上記のマイクロレンズの製造方法により製造されることを特
徴とするマイクロレンズを提供することができる。上記のマイクロレンズの製造方法によ
り製造されることで、マイクロレンズは、良好な光学特性を備えた構成とすることが可能
である。これにより、良好な光学特性を備えたマイクロレンズを得られる。
さらに、本発明によれば、上記のマイクロレンズを備えることを特徴とする空間光変調
装置を提供することができる。上記のマイクロレンズを備えることにより、空間光変調装
置で変調させる光の進行方向を正確に制御することが可能である。例えば、液晶型空間光
変調装置の開口領域へ光を正確に導くことで、高い効率で光を利用することができる。空
間光変調装置で変調可能な角度範囲の光を増加させることで、高いコントラストを得るこ
とができる。さらに、例えば、空間光変調装置をプロジェクタに用いる場合に、空間光変
調装置より出射側の光学系にて取り込むことが可能な光を増加させることも可能である。
これにより、高い光利用効率で高コントラストな画像を表示させることが可能な空間光変
調装置を得られる。
さらに、本発明によれば、上記のマイクロレンズを備えることを特徴とするスクリーン
を提供することができる。上記のマイクロレンズは、リアプロジェクタに設けられる透過
型スクリーンや、フロント型プロジェクタと併せて用いられる反射型スクリーンに用いる
ことができる。上記のマイクロレンズを備えることにより、観察者の方向へ画像信号に応
じた光を効率良く導くことが可能である。また、画像信号に応じた光を十分拡散させるこ
とで、良好な視野角特性を得ることも可能である。これにより、明るく良好な視野角特性
を得ることが可能なスクリーンを得られる。
さらに、本発明によれば、上記の空間光変調装置を備えることを特徴とするプロジェク
タを提供することができる。上記の空間光変調装置を備えることにより、高い光利用効率
で高コントラストな画像を表示することができる。これにより、高い光利用効率で高コン
トラストな画像を表示することが可能なプロジェクタを得られる。
さらに、本発明によれば、上記のスクリーンを備えることを特徴とするプロジェクタを
提供することができる。上記のスクリーンを備えることにより、明るく良好な視野角特性
を得ることができる。これにより、明るく良好な視野角特性のプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1−1、図1−2及び図1−3は、本発明の実施例1に係るマイクロレンズの製造方
法の手順を示す。本実施例の製造方法により製造されるマイクロレンズは、非球面形状を
有する。まず、図1−1に示す工程aにおいて、基板101上にマスク層102を形成す
る。基板101は、透明部材、例えば石英部材により構成された平行平板である。マスク
層102は、例えば、蒸着又はスパッタによりクロム部材を0.1μm〜1μm程度の厚
みで積層させることにより形成できる。この他、マスク層102は、多結晶シリコン部材
を積層させることで形成することとしても良い。工程bでは、マスク層102の上にレジ
スト層103を形成する。工程cでは、フォトリソグラフィー技術を用いて、レジスト層
103をパターニングする。パターニングにより、レジスト層103が取り除かれた溝部
104が形成される。
次に、工程dにおいて、レジスト層103及びマスク層102のエッチングを行う。エ
ッチングにより、溝部104の形状がマスク層102に転写され、マスク層102が取り
除かれた溝部105が形成される。マスク層102としてクロム膜を用いる場合、例えば
、10%程度の硝酸溶液によるウェットエッチングを用いることができる。マスク層10
2として多結晶シリコン層を用いる場合、例えば、5%程度のフッ酸溶液によるウェット
エッチングや、C48、C46、CHF3、CFx等のCF系ガスを用いたドライエッチン
グを用いることができる。
次に、図1−2に示す工程eにおいて、基板101及びマスク層102上にレジスト層
106を形成する。工程eは、レジスト層形成工程である。レジスト層106の材料は特
に限定されるものではなく、例えば、東京応化工業社製のOFPRシリーズや、クラリア
ント社製のAZシリーズ等を用いることができる。ここで、マスク層102の形状の影響
から、レジスト層106の表面に凹凸を生じる場合がある。かかる凹凸の影響を低減する
ために、レジスト層106は、0.1μm〜0.3μmの厚みで形成することが望ましい
。また、レジスト材料の塗布に先立ち、プラズマ処理によりマスク層102上の濡れ性を
向上させることが望ましい。これにより、略均一な厚みのレジスト層106を形成するこ
とが可能となる。さらに、ノードソン社のスプレーコーター(商品名)を用いたスプレー
コートにより、レジスト材料を均一に塗布することとしても良い。
次に、工程f及びgにおいて、図示するようにレーザ光Lによるレジスト層106の露
光を行う。工程fでは、第1フォトマスク107を介したレーザ光Lの照射を行う。レジ
スト層106には、第1フォトマスク107の開口部108の形状に応じた露光領域10
9が形成される。工程gでは、第1フォトマスク107の開口部108より大きい開口部
111を有する第2フォトマスク110を介したレーザ光Lの照射を行う。第2フォトマ
スク110を介するレーザ光Lの照射により、レジスト層106に形成される露光領域1
09は、開口部111の形状に対応する形状となる。また、工程fにて露光領域109が
形成されていた部分については、露光領域109は、基板101に到達する深い位置にま
で形成される。なお、工程f及びgにおけるレジスト層106の露光は、I線又はG線を
光源に用いた露光装置により行うこととしても良い。
そして、図1−3に示す工程hにおいて現像処理を施すことにより、露光領域109が
取り除かれる。このようにして、レジスト形状112を形成する。工程f〜hは、レジス
ト層106にレジスト形状112を形成するレジスト形状形成工程である。このように、
開口部の大きさが異なる複数のフォトマスクを用いてレジスト層106の露光を行うこと
により、階段形状の断面を備えるレジスト形状112を形成することができる。なお、2
つのフォトマスク107、110を用いた露光によって2つの段を有するレジスト形状1
12を形成する場合に限られない。3つ以上のフォトマスクを用いて、3つ以上の段を有
するレジスト形状を形成することとしても良い。
次に、工程iにおいて、レジスト層106及び基板101のエッチングを行う。かかる
エッチングには、ドライエッチングである反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etchi
ng。以下、適宜「RIE」という。)を用いることができる。RIEは、プラズマから生
成されたイオンを加速して被エッチング物に衝撃させるものである。RIEにより、工程
jに示す基板101に凹部113が形成される。工程i及び工程jは、基板101に凹部
を形成する凹部形成工程である。なお、凹部形成工程では、RIEに代えて、ドライエッ
チングであるプラズマエッチングを用いることとしても良い。プラズマエッチングは、エ
ッチング物にバイアスを印加せずにプラズマより生成したラジカルにより被エッチング物
のエッチングを行うものである。また、工程i及び工程jにおいて、レジスト層106は
、全てをドライエッチングにより除去する場合に限らず、一部を剥離により除去すること
としても良い。
工程jにて形成された凹部113は、凹部113の深さ方向であるz方向へ向かうに従
い漸次小さくなる形状を有している。また、工程hにおけるレジスト形状112の、基板
101側の先端部115の幅d1と、凹部113の深さ方向側の先端部116の幅d2と
を比較すると、d1>d2の関係が成り立つ。z方向へ向かうに従って漸次小さくなる形
状の凹部113を形成した後、工程kに示すレンズ形状形成工程において、凹部113が
形成された基板101にエッチングが施される。レンズ形状形成工程には、25%フッ酸
溶液に基板101を浸漬させるウェットエッチングを用いることができる。凹部113を
基に、例えば等方性エッチングを施すことにより、基板101に非球面であるレンズ形状
114が形成される。レンズ形状形成工程の後、マスク層102の剥離、レンズ形状11
4内への透明部材の充填及び封止を行うことで、マイクロレンズが完成する。
図2は、凹部形成工程において用いられるRIE装置200の概略構成を示す。レジス
ト形状形成工程において基板101上にレジスト形状112(図1−3参照。)が形成さ
れた材料基板210は、エッチング反応槽201内の第2平板電極205上に載置される
。エッチング反応槽201の内部は、排気部203からの排気によって、0.133Pa
〜数百Paの真空状態とされる。真空状態のエッチング反応槽201内には、ガス供給部
202から、例えば、数十sccmの流量の反応ガスが供給される。反応ガスとしては、
48、C46、CHF3、CFx等CF系ガスの混合ガスを用いることができる。
エッチング反応槽201内において、第1平板電極204は、第2平板電極205に対
向する位置に設けられている。第1平板電極204、第2平板電極205は、それぞれ、
陽極電極、陰極電極として機能する。第2平板電極205は、整合器207を介して高周
波電源206と接続されている。高周波電源206により、第1平板電極204及び第2
平板電極205に数十MHz、例えば、13.56MHzの高周波が印加される。これに
より、第1平板電極204及び第2平板電極205の間にプラズマを発生させる。反応ガ
スは、励起状態であるラジカル状態、及び反応性イオン状態となる。材料基板210は、
プラズマから生じるラジカルによる化学的なエッチング効果のほか、プラズマから生じる
反応性イオンによる物理的なスパッタ効果により、エッチングされる。温度調節部209
は、例えば、第2平板電極205の内部に冷媒を循環させることにより、材料基板210
の温度を調節する。凹部形成工程において、温度調節部209により材料基板210をマ
イナス50度以上プラス100度以下に冷却する。
図3は、凹部113のうち先端部116に近い部分の断面形状を示す。材料基板210
面に対して略垂直に反応性イオンが入射することから、RIEは、材料基板210に平行
な方向と比較して材料基板210に垂直な方向へ早くエッチングが進行するような異方性
を示す。かかる異方性により、エッチングによって生じる反応生成物等は、凹部113の
側壁に堆積し易くなる。反応生成物等の堆積により、凹部113の側壁に、不図示の保護
膜が形成される。凹部形成工程において、側壁に保護層を形成させながら材料基板210
のドライエッチングを行う。反応生成物は、例えば、炭素とフッ素との反応により生じる
フロロカーボンである。
保護層により側壁が保護される側壁保護効果により、エッチングの異方性がさらに強め
られる結果、先端部116に近い部分を、z方向へ向かうに従って漸次小さくなるテーパ
形状とすることが可能となる。さらに、材料基板210を適宜冷却することにより、先端
部116付近を細いテーパ形状にできることが確認されている。先端部116に隣接する
側壁の傾斜角θ1は、例えば、材料基板210を156度とする場合に0.07度、材料
基板210を46度とする場合に9.75度、材料基板210を9度とする場合に13.
2度と変化する。
図4は、材料基板210の温度と、側壁の傾斜角θ1との関係を表すものである。材料
基板210をマイナス50度以上、かつプラス100度以下とすることで、傾斜角θ1を
大きくでき、細いテーパ形状を形成することが可能となる。これにより、簡易な手法によ
り、凹部113の深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部113を形成するこ
とができる。図1−3により説明したレンズ形状形成工程では、凹部113を予め形成し
た後にレンズ形状114を形成することで、凹部113の先端部116近傍の形状がレン
ズ形状114の中央部分の形状に反映されることとなる。先端部116近傍を細いテーパ
形状とすることで、レンズ形状114の中央部分である頂点部117(図1−3参照。)
付近に形成される平坦面を小さくすることが可能となる。また、凹部113の先端部11
6の幅d2をレジスト形状112の先端部115の幅d1より小さくすることで、レジス
ト形状112からのエッチングにより直接レンズ形状を形成する場合と比較して、レンズ
形状114の中央部分に形成される平坦面を小さくすることができる。
材料基板210の温度を低くするほど、側壁における反応生成物の堆積速度を大きくし
、効果的に保護層を生じさせることが可能となる。凹部形成工程における基板101のエ
ッチングは、さらに、マイナス20度以上プラス50度以下で行うことが望ましい。これ
により、効果的に保護層を形成することができる。さらに、凹部形成工程における基板1
01のエッチングは、マイナス20度以上プラス20度以下で行うことが望ましい。これ
により、生産工程の安定により歩留まりの高い量産が可能となり、効果的に保護層を形成
することができる。
図5は、本実施例との比較として、従来の技術により形成されるレンズ形状について説
明するものである。従来の技術では、基板101上に設けられたマスク層102に開口部
501を形成し、開口部501を中心として基板101のエッチングを行うことにより、
曲面を備えるレンズ形状を形成する。エッチングの開始により、基板101には、開口部
501の形状と略同じ形状s1が形成される。形状s1には、上面から見た平面形状、及
び、側面から見た側面形状がそのまま保存されている。
エッチングの進行により基板101に形成される形状が初期s1、中間期s2、終期s
3と変化したとする。エッチングが進行しても、初期形状s1にて平坦であった部分は、
曲率を持つようには変化せず、そのまま平坦な部分として残ることとなる。このようにし
て、開口部501の形状がエッチング終期にまで保存されると、レンズ形状s3の中央部
分に、基板101面に略平行な平坦面502が形成される。開口部501の平面形状が保
存されることで、平坦面502の幅d3は、開口部501の幅と略一致する。また、開口
部501の側面形状が保存されると、マイクロレンズの裾部分に当たるレンズ形状s3の
外周部分に、基板101に略垂直な平坦面503が形成される。開口部501の側面形状
が保存されることで、平坦面503の高さd4は、開口部501の深さと略一致する。こ
のように、開口部501と同じ形状s1からエッチングを進行させることにより、開口部
501の形状が保存されたレンズ形状s3が形成されてしまうことになる。このように、
製造プロセスに起因して、所望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成され
ることにより、良好な光学特性を得ることが困難となるという問題を生じる。
本実施例によると、上述のように、レンズ形状114の中央部分に形成される平坦面を
小さくすることが可能となる。かかる平坦面を少なくすることにより、非球面等の曲面を
備える所望のレンズ形状のマイクロレンズを製造することが可能となる。これにより、所
望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成される事態を低減でき、良好な光
学特性を備えたマイクロレンズを製造することができるという効果を奏する。本実施例に
より製造されるマイクロレンズは、マイクロレンズアレイとして、プロジェクタの空間光
変調装置やスクリーンに用いる場合に有用である。
図6−1及び図6−2は、本実施例の変形例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順
を示す。図6−1に示す工程aのうち、シリコン層形成工程において、基板101の上に
シリコン層601を形成する。シリコン層601は、例えば、0.5μmの厚みで形成さ
れる。次に、マスク層形成工程において、シリコン層601の上にマスク層102を形成
する。マスク層102は、例えば、クロム部材を0.2μm程度の厚みで積層させること
により形成できる。マスク層102を形成した後、熱処理を施すアニールにより、シリコ
ン層601のシリコン部材の結晶化を行う。例えば、600度〜1000度程度のアニー
ルにより、シリコン部材を多結晶構造とすることができる。さらに、シリコン層601の
上には、レジスト層103を形成する。
工程bでは、フォトリソグラフィー技術を用いて、レジスト層103をパターニングす
る。パターニングにより、レジスト層103が取り除かれた溝部602が形成される。工
程cでは、レジスト層103、マスク層102、及びシリコン層601のエッチングを行
う。エッチングにより、溝部602の形状がマスク層102及びシリコン層601に転写
され、開口部603が形成される。工程cは、マスク層102に開口部603を形成する
開口部形成工程である。開口部形成工程におけるエッチングには、例えば、20%程度の
硝酸溶液によるウェットエッチングを用いることができる。
次に、工程dにおいて、シリコン層601及び基板101のエッチングを行う。シリコ
ン層601及び基板101のエッチングには、RIEを用いることができる。RIEによ
り、シリコン層601及び基板101に凹部604が形成される。工程dは、基板101
に凹部604を形成する凹部形成工程である。本変形例では、反応ガスとして、CCl又
はCFXに数%のエチレンガスを添加させた混合ガスを用いる。
反応ガスにエチレンガスを添加させることにより、凹部604の側壁に保護層605が
形成される。保護層605は、反応生成物であるポリエチレンによって構成される。保護
層605による側壁が保護される側壁保護効果により、凹部604の深さ方向であるz方
向へ向かうに従って漸次小さくなるテーパ形状の凹部604が形成される。工程cにおけ
る開口部603の幅d5と、凹部604の先端部607の幅d6とを比較すると、d5>
d6の関係が成り立つ。
次に、図6−2に示す工程e及び工程fにおいて、凹部604が形成された基板101
及びシリコン層601にエッチングが施される。工程e及び工程fは、レンズ形状形成工
程である。レンズ形状形成工程には、25%フッ酸溶液によるウェットエッチングを用い
ることができる。凹部604を基にエッチングを施すことにより、基板101に非球面で
あるレンズ形状606が形成される。レンズ形状形成工程の後、マスク層102及びシリ
コン層601の剥離、レンズ形状606への透明部材の充填及び封止を行うことでマイク
ロレンズが完成する。
z方向へ向かうに従って漸次小さくなるテーパ形状の凹部604を基にエッチングを行
うことにより、レンズ形状606の中央部分である頂点部608付近に形成される平坦面
を小さくすることが可能となる。また、凹部604の先端部607の幅d6を開口部60
3の幅d5より小さくすることで、開口部603からのエッチングにより直接レンズ形状
を形成する場合と比較して、レンズ形状606の中央部分に形成される平坦面を小さくす
ることができる。エッチング工程におけるウェットエッチングでは、石英部材からなる基
板101よりも、多結晶シリコン部材からなるシリコン層601におけるエッチングレー
トが例えば1.1倍程度高くなる。基板101よりシリコン層601において早くエッチ
ングを進行させることにより、光線を集光するのに有効な非球面形状を形成できる。
図7−1及び図7−2は、本実施例の変形例2に係るマイクロレンズの製造方法の手順
を示す。図7−1に示す工程a〜工程cは、上記変形例1における工程a〜工程cと同様
である。工程dにおいて、シリコン層601及び基板101のエッチングを行う。シリコ
ン層601及び基板101のエッチングには、RIEを用いることができる。RIEによ
り、シリコン層601及び基板101に凹部704が形成される。工程dは、基板101
に凹部704を形成する凹部形成工程である。本変形例では、反応ガスとして、CF系ガ
スであるCF4と水素との混合ガスを用いる。
図8は、水素H2及びCF4の流量比と、石英SiO2、シリコンSiのエッチング速度
との関係を表すものである。エッチング条件は、エッチング反応槽の内部をおよそ0.1
Paの真空とし、CF4ガス流量20sccm、ガス圧0.13Pa、高周波電力150
Wとしている。H2/CF4流量比を0%から120%まで変化させても、石英のエッチン
グ速度は450Å/min〜400Å/minと10%程度の変化にとどまる。これに対
して、シリコンのエッチング速度は、H2/CF4流量比が0%から70%まで変化するこ
とにより、190Å/minから0Å/minにまで低下する。
2/CF4流量比を70%〜120%とする場合、凹部704(図6−1参照。)の側
壁に保護層705が形成される。保護層705は、反応生成物であるフロロカーボンによ
って構成される。保護層705による側壁が保護される側壁保護効果により、凹部704
の深さ方向であるz方向へ向かうに従って漸次小さくなるテーパ形状の凹部704が形成
される。工程cにおける開口部603の幅d7と、凹部704の先端部707の幅d8と
を比較すると、d7>d8の関係が成り立つ。さらに、凹部形成工程におけるエッチング
は、H2/CF4流量比を90%として行うことが望ましい。これにより、さらに効果的に
保護層705を形成することができる。なお、H2/CF4流量比を0%〜58%とすると
、保護層705の形成より早くエッチングが進行することにより、等方性エッチングが行
われることとなる。
図7−2に示す工程e及び工程fは、上記の変形例1における工程e及び工程fと同様
である。凹部704を基にエッチングを施すことにより、基板101に非球面であるレン
ズ形状606が形成される。本変形例においても、z方向へ向かうに従って漸次小さくな
るテーパ形状の凹部704を基にエッチングを行うことにより、レンズ形状706の中央
部分である頂点部708付近に形成される平坦面を小さくすることが可能となる。また、
基板101よりシリコン層601において早くエッチングを進行させることにより、レン
ズ形状706の外周部分709における曲率半径を大きくし、基板101面に略垂直な平
坦面を小さくすることができる。なお、レンズ形状形成工程である工程e及び工程fでは
、ウェットエッチングに代えて、H2/CF4流量比を0%〜58%としたドライエッチン
グを行うこととしても良い。これにより、凹部形成工程からH2/CF4流量比のみを変化
させることによってレンズ形状を形成することを可能とし、マイクロレンズを製造する手
順を簡素化できる。
図9は、本発明の実施例2に係るマイクロレンズの製造方法にて用いるレーザ加工装置
900の概略構成を示す。超短パルスレーザ光源であるフェムト秒パルスレーザ光源90
1は、パルスレーザ光を発振する。フェムト秒パルスレーザ光源901は、例えば、波長
800nm、パルス幅約100fs(femtosecond)、繰り返し周波数約1k
Hzのパルスレーザ光を発振する。パルスレーザ光は、パルス幅調整器902と、出力調
整器903と、ビーム形偏光調整器904を経てシャッタ905に入射する。
パルス幅調整器902は、パルスレーザ光のパルス幅を所定の値に調整する。出力調整
器903は、例えば、NDフィルタや偏光ビームスプリッタで構成され、パルスレーザ光
の強度を所定値に調整する。そして、ビーム形/偏光調整器904は、可変開口絞りのよ
うなアパーチャおよび、光学的ビーム成形手段であるレンズ、回折格子や偏光面を制御す
る波長板、偏光板など光学部品で構成され、ビーム形および偏光面を調整する。そして、
シャッタ905は、パルスレーザ光のON又はOFFを行う。
シャッタ905から出射されたパルスレーザ光は、ミラー906により光路を90度折
り曲げられる。光路を折り曲げられたパルスレーザ光は、加工ヘッド部907に入射する
。加工ヘッド部907は、集光レンズLSを有している。パルスレーザ光は、集光レンズ
LSにより集光位置f1に集光される。加工ヘッド部907は、集光レンズLSを光軸z
方向に沿って移動させることができる。集光レンズLSのNA=0.8程度である。なお
、図9において、集光レンズLSは、両凸形状の単レンズで示しているが、これに限られ
ず例えばダブレットなど他の構成でも良い。
光学的透明基板である基板920は、xyzステージ908に載置され、不図示の基板
吸着装置にてxyzステージ908上に固定される。基板920は、例えば、透明部材で
ある石英部材により構成されている。xyzステージ908は、サーボモータを備えるス
テージ駆動部909により直交する3軸(x軸、y軸、z軸)にミクロン単位のステップ
で移動可能である。集光レンズLSの光軸に平行に光学センサ912が設けられている。
光学センサ912は、非接触で基板920の第2面920bのz方向の位置を検出する。
界面検出演算部911は、光学センサ912からのデータに基づいて基板920の第2面
920bのz方向の位置データを演算、算出する。位置データは、加工制御回路910へ
出力される。
加工制御回路910は、集光レンズLSのz方向位置を微調整するためのデータを高さ
補正演算回路914に出力する。高さ補正演算回路914は、集光位置調整部913へ加
工ヘッド部907の移動データを送る。そして、集光レンズLSが設けられている加工ヘ
ッド部907は、集光位置調整部913によりz軸方向に沿って集光位置f1を移動させ
る。また、加工制御回路910は、シャッタ905に対しても制御信号を出力し、後述す
る手順でパルスレーザ照射を行う。なお、図9に示した構成に限られず、集光位置f1を
後述する所定位置へアライメントできる構成、例えば、集光レンズLSとxyzステージ
908とが相対的に移動できる構成であれば良い。
また、加工ヘッド部907の位置、及び光学センサ912の位置は予め調整されてキャ
リブレーションされている。さらに、界面検出演算部911で得られたz方向の位置デー
タは、フィードフォワード制御によるデータ転送、フィードバック制御によるデータ転送
、又は別の手段による高さ補正演算回路914へのデータ転送を行うことができる。
図10−1及び図10−2は、本実施例のマイクロレンズの製造方法の手順を示す。本
実施例の製造方法により製造されるマイクロレンズは、非球面形状を有する。工程aは、
基板920に対してレーザ光を照射させるレーザ光照射工程、及びレーザ光を集光させる
レーザ光集光工程である。フェムト秒パルスレーザ光源901からのパルスレーザ光は、
ビーム形/偏光調整器904により楕円形状に整形され、1/4波長板を経て円偏光に変
換される。円偏光に変換されたレーザ光は、集光レンズLSによって集光位置f1に集光
される。
図11に示すように、レーザ光の照射は、基板920のうち第2面920bに近い位置
、例えば、基板920の第2面920bから高さm2の位置に集光位置f1がアライメン
トされた状態で行われる。アライメントは、xyzステージ908のz軸方向の駆動と加
工ヘッド部907のz軸方向の駆動とにより相対的に行う。なお、基板920の厚みm1
に対する高さm2の位置は図示するものに限られず、基板920に形成する凹部の形状に
応じて適宜設定することが可能である。
図10−1に戻って、パルスレーザ光が集光された部分では、非線形吸収過程を介して
レーザ光と物質(石英)との相互作用が生ずる。変質領域形成工程では、かかる相互作用
により、レーザ光が集光された部分の物性を変化させて、損傷領域又は変質領域930を
形成させる。変質領域930は、z軸方向に長軸を有する楕円形状に形成される。例えば
、基板920の第1面920aに近い部分に変質領域930を形成してしまうと、変質領
域930により、第2面920b側へのパルスレーザ光の進行が阻害されてしまう。また
、入射面である第1面920a近傍にパルスレーザ光を集光すると、例えば、空気と第1
面920aとの界面でアブレーションが生じ、溶解する等の損傷を生ずるため好ましくな
い。
本実施形態では、所定の厚さd1を有する基板920の出射面である第2面920bに
近い部分にパルスレーザ光を集光している。このため、パルスレーザ光が入射する第1面
920a側に何ら損傷を生ずることなく特定の領域に変質領域930を形成できる。また
、第2面920bからのパルスレーザ光の反射の影響も低減できる。この結果、溶液を用
いる後述のエッチングにより所望の形状の凹部を正確、かつ安定して形成することができ
る。
変質領域930のエッチングレートは、基板920のエッチングレートよりも高い。工
程bでは、基板920より変質領域930においてエッチングレートが高い状態で基板9
20にエッチングを施す。変質領域930を、z軸方向に長軸を有する楕円形状としてい
ることから、工程bに示すように、エッチングは、基板920面に平行なx方向より基板
920面に垂直なz方向(負方向)へ早く進行する。この結果、工程cに示すように、基
板920内に、第2面920bを底辺とする略V字(三角形)の断面形状を有する凹部9
31が形成される。凹部形成工程では、基板920より変質領域930においてエッチン
グレートが高い状態で基板920にエッチングを施すことにより、凹部931の深さ方向
へ向かうに従い漸次小さくなる形状の凹部931を形成することができる。
次に、図10−2の工程dに示すように、凹部931が形成された基板920の第2面
920b側に第1マスク層932を形成する。フォトリソグラフィーによるレジスト層の
パターニング、及びレジスト形状の転写を経て、第1マスク層932には開口部933が
形成される。開口部933は、凹部931に対応する位置に設けられる。エッチング工程
である工程eでは、開口部933を中心とする基板920のエッチングが行われる。等方
性エッチングを施すことにより、基板920は、凹部931の形状が反映された中間形状
937が形成される。
次に、工程fにおいて、第1マスク層932を剥離した後、基板920上に第2マスク
層934を形成する。第2マスク層934には、第1マスク層932の場合と同様にして
、開口部935が形成される。上面から見ると、開口部935は、基板920に形成され
ている中間形状937より大きくなるように設けられる。かかる開口部935を形成した
後再びエッチングを施すことにより、工程gに示すように、所望のレンズ形状936が形
成される。
本実施例においても、凹部形成工程において、深さ方向へ向かうに従い漸次小さくなる
形状の凹部931を予め形成することから、レンズ形状936の中央部分である頂点部9
38付近に形成される平坦面を小さくすることが可能となる。これにより、所望のレンズ
形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成される事態を低減でき、良好な光学特性を備
えたマイクロレンズを製造することができる。なお、本実施例の製造方法において、凹部
931は、レーザ光照射工程、変質領域形成工程を経た手順により形成する場合のほか、
例えば、高エネルギーレーザ光である、炭酸ガス励起レーザ、アルゴン励起レーザ等を照
射させるレーザ光照射により基板に凹部を形成する加工工程と、凹部が形成された基板に
ウェットプロセスを施すことにより更に加工する工程とにより、レンズ形状を形成するこ
ととしても良い。この場合も、凹部の先端部近傍の形状がレンズ形状の中央部分の形状に
反映された非球面等の曲面を備える所望のレンズ形状のマイクロレンズを製造することが
可能となる。これにより、所望のレンズ形状とは異なる形状のマイクロレンズが形成され
る事態を低減でき、良好な光学特性を備えたマイクロレンズを製造することができる。更
に、基板920の切削により形成することとしても良い。
図12は、本発明の実施例3に係るプロジェクタ10の概略構成を示す。プロジェクタ
10は、観察者側に設けられたスクリーン26に光を供給し、スクリーン26で反射する
光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるフロント投写型のプロジェクタである。光
源部11は、赤色光(以下、「R光」という。)、緑色光(以下、「G光」という。)、
及び青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する超高圧水銀ランプである。イ
ンテグレータ14は、光源部11からの光の照度分布を均一化する。照度分布を均一化さ
れた光は、偏光変換素子15にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換
される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミ
ラー16Rに入射する。
R光透過ダイクロイックミラー16Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光
透過ダイクロイックミラー16Rを透過したR光は、反射ミラー17に入射する。反射ミ
ラー17は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、R光を画像
信号に応じて変調する空間光変調装置20Rに入射する。空間光変調装置20Rは、R光
を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラー
を透過しても、光の偏光方向は変化しないため、空間光変調装置20Rに入射するR光は
、s偏光光のままの状態である。
空間光変調装置20Rは、λ/2位相差板23R、硝子板24R、第1偏光板21R、
液晶パネル25R、及び第2偏光板22Rを有する。λ/2位相差板23R及び第1偏光
板21Rは、偏光方向を変換させない透光性の硝子板24Rに接する状態で配置される。
これにより、第1偏光板21R及びλ/2位相差板23Rが、発熱により歪んでしまうと
いう問題を回避できる。なお、図12において、第2偏光板22Rは独立して設けられて
いるが、液晶パネル25Rの出射面や、クロスダイクロイックプリズム27の入射面に接
する状態で配置しても良い。
空間光変調装置20Rに入射したs偏光光は、λ/2位相差板23Rによりp偏光光に
変換される。p偏光光に変換されたR光は、硝子板24R及び第1偏光板21Rをそのま
ま透過し、液晶パネル25Rに入射する。液晶パネル25Rに入射したp偏光光は、画像
信号に応じた変調により、R光がs偏光光に変換される。液晶パネル25Rの変調により
、s偏光光に変換されたR光が、第2偏光板22Rから出射される。このようにして、空
間光変調装置20Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリ
ズム27に入射する。
R光透過ダイクロイックミラー16Rで反射されたG光及びB光は、光路を90度折り
曲げられる。光路を折り曲げられたG光とB光とは、B光透過ダイクロイックミラー16
Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー16Gは、G光を反射し、B光を透過する
。B光透過ダイクロイックミラー16Gで反射されたG光は、G光を画像信号に応じて変
調する空間光変調装置20Gに入射する。空間光変調装置20Gは、G光を画像信号に応
じて変調する透過型の液晶表示装置である。空間光変調装置20Gは、液晶パネル25G
、第1偏光板21G及び第2偏光板22Gを有する。
空間光変調装置20Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置
20Gに入射したs偏光光は、第1偏光板21Gをそのまま透過し、液晶パネル25Gに
入射する。液晶パネル25Gに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調により、G光
がp偏光光に変換される。液晶パネル25Gの変調により、p偏光光に変換されたG光が
、第2偏光板22Gから出射される。このようにして、空間光変調装置20Gで変調され
たG光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム27に入射する。
B光透過ダイクロイックミラー16Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ18と、
2枚の反射ミラー17とを経由して、B光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置2
0Bに入射する。空間光変調装置20Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液
晶表示装置である。なお、B光にリレーレンズ18を経由させるのは、B光の光路の長さ
がR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。リレーレンズ18を用いることによ
り、B光透過ダイクロイックミラー16Gを透過したB光を、そのまま空間光変調装置2
0Bに導くことができる。空間光変調装置20Bは、λ/2位相差板23B、硝子板24
B、第1偏光板21B、液晶パネル25B、及び第2偏光板22Bを有する。空間光変調
装置20Bの構成は、上述した空間光変調装置20Rと同様の構成を有する。
空間光変調装置20Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置
20Bに入射したs偏光光は、λ/2位相差板23Bによりp偏光光に変換される。p偏
光光に変換されたB光は、硝子板24B及び第1偏光板21Bをそのまま透過し、液晶パ
ネル25Bに入射する。液晶パネル25Bに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調
により、B光がs偏光光に変換される。液晶パネル25Bの変調により、s偏光光に変換
されたB光が、第2偏光板22Bから出射される。空間光変調装置20Bで変調されたB
光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム27に入射する。このように、
色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー16RとB光透過ダイクロイック
ミラー16Gとは、光源部11から供給される光を、R光と、G光と、B光とに分離する
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム27は、2つのダイクロイック膜2
7a、27bをX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜27aは、
B光を反射し、G光を透過する。ダイクロイック膜27bは、R光を反射し、G光を透過
する。このように、クロスダイクロイックプリズム27は、空間光変調装置20R、空間
光変調装置20G、及び空間光変調装置20Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光
を合成する。投写光学系28は、クロスダイクロイックプリズム27で合成された光をス
クリーン26に投写する。これにより、スクリーン26上にフルカラー画像を表示するこ
とができる。
なお、上述のように、空間光変調装置20R及び空間光変調装置20Bからクロスダイ
クロイックプリズム27に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、空
間光変調装置20Gからクロスダイクロイックプリズム27に入射される光は、p偏光光
となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム27に入射される光
の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム27において各色光用空
間光変調装置から出射される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜27a、27bは
、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜27a、27bで反
射されるR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜27a、27bを透過するG光
をp偏光光としている。
図13は、液晶パネル25Rの要部斜視構成を示す。図12で説明したプロジェクタ1
0は、3つの液晶パネル25R、25G、25Bを備えている。これら3つの液晶パネル
25R、25G、25Bは変調する光の波長領域が異なるだけであり、基本的構成は同一
である。このため、液晶パネル25Rを代表例として以後の説明を行う。一つの開口領域
APは、一つの画素に対応している。図13では、液晶パネル25Rのうち一つの画素に
対応する部分のみを示している。
光源部11からのR光は、図13の左側から液晶パネル25Rに入射し、右側からスク
リーン26の方向へ出射する。防塵硝子である入射側防塵プレート31の出射側には、マ
イクロレンズアレイ基板32と光学的に透明な接着剤層34とでマイクロレンズ33が形
成されている。一のマイクロレンズ33は、一つの開口領域APに対応して設けられてい
る。液晶パネル25Rの全体では、複数の開口領域APに対応して設けられた複数のマイ
クロレンズ33が平面に配列されることにより、マイクロレンズアレイが構成されている
。マイクロレンズ33は、上記実施例1及び実施例2の製造方法により、製造することが
できる。マイクロレンズアレイは、同一基板内に複数のレンズ形状を形成することで製造
できる。
マイクロレンズ33の出射側には、ITO膜を備える透明電極37等を有する対向基板
36が形成されている。対向基板36及び透明電極37の間には、遮光部であるブラック
マトリックス35が形成されている。ブラックマトリックス35には、画素に対応する矩
形の開口領域APが設けられている。透明電極37の出射側には、ラビング処理等の所定
の廃港処理が施された配向膜38が設けられている。配向膜38は、例えば、ポリイミド
膜等の透明な有機膜で構成されている。
出射側防塵プレート43の入射側には、TFT基板42が形成されている。TFT基板
42の入射側には、透明電極やTFT形成層41が設けられている。TFT形成層41の
さらに入射側には、配向膜40が設けられている。配向膜38のラビング方向と、配向膜
40のラビング方向とは、略直交するように配置されている。入射側防塵プレート31及
び出射側防塵プレート43は、対向基板36とTFT基板42とを対向させて貼り合わさ
れている。対向基板36とTFT基板42との間には、液晶層39が封入されている。
なお、図12で示した構成では、第1偏光板21R及び第2偏光板22Rを、液晶パネ
ル25Rに対して別体として設けている。これに代えて、入射側防塵プレート31と対向
基板36との間や、出射側防塵プレート43とTFT基板42との間などにも偏光板を設
けることとしても良い。
図14は、図13に示した液晶パネル25Rの断面構成を示す。マイクロレンズ33は
、マイクロレンズアレイ基板32と、接着剤層34とにより構成されている。空間光変調
装置20Rへ入射した入射光Linは、マイクロレンズアレイ基板32と、接着剤層34
との界面で屈折する。マイクロレンズ33は、マイクロレンズ33の中央部分である頂点
部44を中心とする複数の輪帯状部(不図示)によって構成されている。マイクロレンズ
33の形状は、輪帯状部ごとに焦点位置が制御されて設計されている。また、輪帯状部ご
とに、液晶層39へ入射する光の光線角度が光軸AXに対して小さい角度となるようにレ
ンズ形状が定められる。
マイクロレンズ33のうち、頂点部44に近い位置に入射する光L1の焦点位置f2と
、頂点部44から遠い位置に入射する光L2の焦点位置f3とを比較すると、マイクロレ
ンズ33から焦点位置f2までの距離が、マイクロレンズ33から焦点位置f3までの距
離より長い。このように、マイクロレンズ33は、頂点部44に近い位置に入射する光ほ
ど遠い位置に焦点を形成するような非球面形状をなしている。頂点部44から遠い位置に
入射する光ほど強い屈折力を作用させることにより、頂点部44から遠い位置に入射する
光を効率良く開口領域APへ導くことが可能となる。これにより、ブラックマトリックス
35で吸収される光を低減させ、光源部11からの光を効率良く利用することが可能とな
る。
また、頂点部44に近い位置に入射する光ほど弱い屈折力を作用させることにより、光
線角度が小さい光を増加させることができる。空間光変調装置20Rでは、有効に変調可
能な光の角度範囲に限りがあることから、光線角度が小さい光を増加させることにより、
高いコントラストを得ることが可能となる。さらに、光の過度な集光を低減することによ
り、液晶層39や配向膜38、40等の劣化を軽減することもできる。
図15は、本実施例との比較として、従来の技術により形成されるマイクロレンズ53
について説明するものである。上記実施例1において説明したように、従来技術に係る製
造方法によると、製造プロセスに起因して、マイクロレンズ53の中央部分に平坦面55
が形成される場合がある。例えば、マイクロレンズ53の平坦面55に入射した光L4が
、設計により想定されていた十分な屈折作用を受けないために、ブラックマトリックス3
5に吸収されるケースが考えられる。従来の技術では、所望のレンズ形状とは異なる形状
のマイクロレンズが形成されることにより、良好な光学特性を得られない場合がある。
図14に戻って、本実施例の場合、上記実施例1において説明したように、頂点部44
付近に形成される平坦面を小さくし、正確な非球面形状のマイクロレンズ33を形成する
ことが可能である。例えば、マイクロレンズ33の頂点部44付近に入射した光L3を、
開口領域APへ正確に導くことが可能となる。この他、光の進行方向を正確に制御するこ
とで、空間光変調装置20Rより出射側の光学系、例えば投写光学系28にて取り込むこ
とが可能な光を増加させることも可能である。これにより、高い光利用効率で高コントラ
ストな画像を表示することができるという効果を奏する。また、過度な集光による劣化を
低減することで、液晶パネル25Rの長寿命化も図れる。
図16は、本発明の実施例4に係るプロジェクタ60の概略構成を示す。プロジェクタ
60は、スクリーン65の一方の面に光を供給し、スクリーン65の他方の面から出射さ
れる光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタである。上記実施例
3のプロジェクタ10と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
投写光学系28は、クロスダイクロイックプリズム27で合成された光を反射ミラー6
1の方向へ投写する。反射ミラー61は、投写光学系28からの投写光をスクリーン65
の方向へ反射する。スクリーン65は、投写光を透過させることにより観察者OBS側の
面に投写像を表示する透過型スクリーンである。スクリーン65は、フレネルレンズ62
、マイクロレンズアレイ63、及び拡散層64を有する。フレネルレンズ62は、同心円
状の周期構造を有している。フレネルレンズ62は、入射する光を略平行な光に角度変換
させる。フレネルレンズ62で平行光に変換された光は、マイクロレンズアレイ63に入
射する。
マイクロレンズアレイ63は、アレイ状に配列された複数のマイクロレンズ66を有す
る。マイクロレンズ66は、フレネルレンズ62からの光を屈折させる。マイクロレンズ
66は、上記実施例1及び実施例2の製造方法により、製造することができる。マイクロ
レンズアレイは、同一基板内に複数のマイクロレンズ66を形成することで製造できる。
マイクロレンズアレイ63の出射側には、拡散層64が設けられている。拡散層64は
、微粒子状の拡散材を含む。拡散層64は、マイクロレンズアレイ63からの光をさらに
拡散させる。また、拡散層64で光を拡散させることで、フレネルレンズ62やマイクロ
レンズアレイ63の規則的な構造に起因して生じ得る光の周期性を緩和でき、モアレの発
生を低減することもできる。拡散層64としては、微小な凹凸が形成された拡散面を備え
たシート状の構造物を用いることとしても良い。また、拡散層64を設ける代わりに、フ
レネルレンズ62やマイクロレンズアレイ63に拡散材を分散させることとしても良い。
さらに、スクリーン65は、図16に示す構成に限られず、他の構成、例えば、外光の反
射を低減するためのブラックマトリックス層等を追加した構成としても良い。
図17は、マイクロレンズ66及びその周辺部分の断面構成を示す。マイクロレンズ6
6は、マイクロレンズアレイ基板67と、接着剤層69とにより構成されている。接着剤
層69は、マイクロレンズアレイ基板67を構成する部材より高い屈折率を有する透明樹
脂部材により構成されている。スクリーン65への入射光Linは、フレネルレンズ62
(図16参照。)で角度変換された後、マイクロレンズアレイ基板67と、接着剤層69
との界面で屈折する。マイクロレンズ66での屈折により、出射光Loutは、観察者側
へ拡散される。これにより、良好な視野角を得ることができる。マイクロレンズ66は、
水平方向、鉛直方向のいずれにも曲率を持つ非球面形状であるから、水平方向及び鉛直方
向のいずれにも光を拡散させることが可能である。また、マイクロレンズ66の形状に応
じて、水平方向及び鉛直方向の所望の角度範囲において光を拡散させることができる。
図18は、本実施例との比較として、従来の技術により形成されるマイクロレンズ76
について説明するものである。上記実施例1において説明したように、従来技術に係る製
造方法によると、製造プロセスに起因して、マイクロレンズ76の中央部分に平坦面75
が形成される場合がある。この場合、マイクロレンズ76の平坦面75に入射した光Li
nが、設計により想定されていた十分な屈折作用を受けないことが考えられる。よって、
観察者側にて出射光Loutを十分に拡散できず視野角特性が低下するケースが考えられ
る。
図19は、従来のマイクロレンズを用いる場合の視野角特性について説明するものであ
って、スクリーンからの光の出射角の変化と光の強度の変化との関係を示す。図19に示
すグラフの縦軸は任意の強度、横軸は出射角をそれぞれ示す。ここで、スクリーンからの
光の出射角とは、スクリーン面の法線と、スクリーンからの光線とがなす角度であるとす
る。スクリーンの法線上の位置へ進行する光の強度が基準強度P0’である場合に、出射
角α’は、基準強度P0’の2分の1となる強度の光が放射される最大角度とする。同様
に、出射角β’、出射角γ’は、それぞれ、基準強度P0’の4分の1、10分の1の強
度の光が放射させる最大角度とする。図19のグラフから、出射角が0度である場合、言
い換えると法線方向へ進行する光の強度が大きく、出射角が0度からα’へ変化するに従
い、光の強度が急速に低下することがわかる。この場合、スクリーンからの光は法線方向
以外の方向へ十分に振り分けられず、良好な視野角を得られないこととなる。
図20は、本発明のマイクロレンズを用いる場合の視野角特性について説明するもので
あって、本実施例のスクリーン65からの光の出射角の変化と光の強度の変化との関係を
示す。スクリーン65の法線上の位置へ進行する光の強度が基準強度P0である場合に、
出射角αは、基準強度P0の2分の1となる強度の光が放射される最大角度とする。同様
に、出射角β、出射角γは、それぞれ、基準強度P0の4分の1、10分の1の強度の光
が放射させる最大角度とする。本実施例の場合、出射角α、β、γは、いずれも従来の場
合の出射角α’、β’、γ’より大きくなっている。また、出射角が0度から大きくなる
に従い、光の強度が緩やかに低下していることがわかる。
よって、従来のマイクロレンズを用いる場合よりも、スクリーン65からの光は法線方
向以外の方向へ十分に振り分けられ、良好な視野角を得ることが可能となる。マイクロレ
ンズ66は、水平方向、鉛直方向のいずれにも曲率を持つ非球面形状であるから、かかる
視野角特性は、水平方向、鉛直方向のいずれについても同じ傾向となる。また、観察され
る画像がスクリーン65正面の狭い範囲にて極度に明るくなるというような事態も軽減さ
れ、自然な映像を得ることができる。
スクリーン65に設けられるマイクロレンズアレイは、基板に形成された形状を母型と
して金型を形成し、形成された金型を用いて他の部材へ型転写することで製造することと
しても良い。金型は、例えば、無電解Ni鍍金により形成することができる。型転写は、
例えば、溶解した材料を金型中で硬化させるキャスト法や、材料に金型を押し付けるホッ
トプレス等を用いることができる。このように金型を用いた型転写により、マイクロレン
ズアレイの量産性を高めることができる。
図21は、本発明の実施例5に係るスクリーン82の概略構成及び作用を説明するもの
である。本実施例のスクリーン82は、いわゆるフロント投写型のプロジェクタ80と併
せて用いられる反射型スクリーンである。プロジェクタ80については、上記実施例3の
プロジェクタ10と同様の構成を有するため、重複する説明を省略する。
スクリーン82は、複数のマイクロレンズ84からなるマイクロレンズアレイ83を有
する。マイクロレンズ84は、マイクロレンズアレイ基板85と、接着剤層87とにより
構成されている。プロジェクタ80からスクリーン82へ入射した光は、マイクロレンズ
アレイ基板85と接着剤層87との界面で屈折する。マイクロレンズ84で屈折された光
は、反射面86の方向に進行する。
反射面86は、斜め下側へ向けられた平面を備えるブレーズ型に形成されている。反射
面86をブレーズ型とすることで、斜め下側からスクリーン82へ入射する光を観察者の
方向へ角度変換することができる。反射面86の方向へ進行した光は、反射面86で反射
され、再びマイクロレンズ84の方向に進行する。反射面86からマイクロレンズ84の
方向へ進行した光は、マイクロレンズ84で屈折され、観察者の方向へ進行する。スクリ
ーン82は、マイクロレンズアレイ基板85の観察者側に、拡散層を設ける構成としても
良い。また、マイクロレンズアレイ基板85に拡散材を分散させることとしても良い。
スクリーン82への入射光は、マイクロレンズ84での屈折により、観察者側にて拡散
される。スクリーン82は、反射面86のブレーズ角と、各マイクロレンズ84の形状と
を調節することにより、観察者側の広い範囲へ画像信号に応じた光を進行させることがで
きる。よって、良好な視野角を得ることができる。
なお、上記各実施例のプロジェクタは、光源部として超高圧水銀ランプを用いる構成に
限られない。例えば、発光ダイオード素子(LED)等の固体発光素子を用いても良い。
また、3つの透過型液晶表示装置を設けた、いわゆる3板式のプロジェクタに限らず、例
えば、1つの透過型液晶表示装置を設けたプロジェクタや、反射型液晶表示装置を用いた
プロジェクタとしても良い。
以上のように、本発明に係るマイクロレンズの製造方法は、プロジェクタの空間光変調
装置やスクリーンに用いられるマイクロレンズを製造する場合に有用である。
本発明の実施例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 本発明の実施例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 本発明の実施例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 RIE装置の概略構成を示す図。 凹部のうち先端部に近い部分の断面形状を示す図。 材料基板の温度と、側壁の傾斜角との関係を表す図。 従来の技術により形成されるレンズ形状について説明する図。 実施例1の変形例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 実施例1の変形例1に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 実施例1の変形例2に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 実施例1の変形例2に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 水素、CF4の流量比と石英、シリコンのエッチング速度の関係を表す図。 レーザ加工装置の概略構成を示す図。 本発明の実施例2に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 本発明の実施例2に係るマイクロレンズの製造方法の手順を示す図。 レーザ光の集光位置について説明する図。 本発明の実施例3に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 液晶パネルの要部斜視構成を示す図。 液晶パネルの断面構成を示す図。 従来の技術により形成されるマイクロレンズについて説明する図。 本発明の実施例4に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 マイクロレンズ及びその周辺部分の断面構成を示す図。 従来の技術により形成されるマイクロレンズについて説明する図。 従来のマイクロレンズを用いる場合の視野角特性について説明する図。 本発明のマイクロレンズを用いる場合の視野角特性について説明する図。 本発明の実施例5に係るスクリーンの概略構成及び作用を説明する図。
符号の説明
101 基板、102 マスク層、103 レジスト層、104 溝部、105 溝部
、106 レジスト層、107 フォトマスク、108 開口部、109 露光領域、1
10 フォトマスク、111 開口部、L レーザ光、112 レジスト形状、113
凹部、114 レンズ形状、115 先端部、116 先端部、117 頂点部、200
RIE装置、201 エッチング反応槽、202 ガス供給部、203 排気部、20
4 第1平板電極、205 第2平板電極、206 高周波電源、207 整合器、20
9 温度調節部、210 材料基板、501 開口部、502 平坦面、503 平坦面
、601 シリコン層、602 溝部、603 開口部、604 凹部、605 保護層
、606 レンズ形状、607 先端部、608 頂点部、609 外周部分、704
凹部、705 保護層、706 レンズ形状、707 先端部、708 頂点部、709
外周部分、900 レーザ加工装置、901 フェムト秒パルスレーザ光源、902
パルス幅調整器、903 出力調整器、904 ビーム形偏光調整器、905 シャッタ
、906 ミラー、907 加工ヘッド部、908 ステージ、909 ステージ駆動部
、910 加工制御回路、911 界面検出演算部、912 光学センサ、913 集光
位置調整部、914 補正演算回路、920 基板、920a 第1面、920b 第2
面、930 変質領域、931 凹部、932 第1マスク層、933 開口部、934
第2マスク層、935 開口部、936 レンズ形状、937 中間形状、938 頂
点部、10 プロジェクタ、11 光源部、14 インテグレータ、15 偏光変換素子
、16R R光透過ダイクロイックミラー、16G B光透過ダイクロイックミラー、1
7 反射ミラー、18 リレーレンズ、20R、20G、20B 空間光変調装置、21
R、21G、21B 第1偏光板、22R、22G、22B 第2偏光板、23R、23
B λ/2位相差板、24R、24B 硝子板、25R、25G、25B 液晶パネル、
26 スクリーン、27 クロスダイクロイックプリズム、27a、27b ダイクロイ
ック膜、28 投写光学系、31 入射側防塵プレート、32 マイクロレンズアレイ基
板、33 マイクロレンズ、34 接着剤層、35 ブラックマトリックス、36 対向
基板、37 透明電極、38 配向膜、39 液晶層、40 配向膜、41 TFT形成
層、42 TFT基板、43 出射側防塵プレート、AP 開口領域、AX 光軸、44
頂点部、53 マイクロレンズ、55 平坦面、60 プロジェクタ、61 反射ミラ
ー、62 フレネルレンズ、63 マイクロレンズアレイ、64 拡散層、65 スクリ
ーン、66 マイクロレンズ、OBS 観察者、67 マイクロレンズアレイ基板、69
接着剤層、75 平坦面、76 マイクロレンズ、80 プロジェクタ、82 スクリ
ーン、83 マイクロレンズアレイ、84 マイクロレンズ、85 マイクロレンズアレ
イ基板、86 反射面、87 接着剤層

Claims (15)

  1. 基板に凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部が形成された前記基板にエッチングを施すことにより、前記基板にレンズ形状
    を形成するレンズ形状形成工程と、を含み、
    前記凹部形成工程において形成される前記凹部は、前記凹部の深さ方向へ向かうに従い
    漸次小さくなる形状を有することを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  2. 前記基板にレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、
    前記レジスト層にレジスト形状を形成するレジスト形状形成工程と、を含み、
    前記凹部形成工程において、前記レジスト形状が形成された前記レジスト層及び前記基
    板のエッチングにより前記凹部が形成され、
    前記レジスト形状の、前記基板側の先端部の幅と比較して、前記凹部の、前記深さ方向
    側の先端部の幅が小さいことを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  3. 前記基板にマスク層を形成するマスク層形成工程と、
    前記マスク層に開口部を形成する開口部形成工程と、を含み、
    前記凹部形成工程において、前記開口部を介した前記基板のエッチングにより前記凹部
    が形成され、
    前記開口部の幅と比較して、前記凹部の、前記深さ方向側の先端部の幅が小さいことを
    特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  4. 前記基板の上にシリコン層を形成するシリコン層形成工程を含み、
    前記マスク層形成工程において、前記シリコン層の上に前記マスク層を形成し、
    前記凹部形成工程において、前記シリコン層及び前記基板のエッチングにより前記凹部
    が形成されることを特徴とする請求項3に記載のマイクロレンズの製造方法。
  5. 前記凹部形成工程において、側壁に保護層を形成させながら前記基板のエッチングを行
    うことにより、前記凹部を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
    のマイクロレンズの製造方法。
  6. 前記凹部形成工程における前記基板のエッチングは、前記基板をマイナス50度以上プ
    ラス100度以下として行うドライエッチングであることを特徴とする請求項5に記載の
    マイクロレンズの製造方法。
  7. 前記基板をマイナス20度以上プラス20度以下としてドライエッチングを行うことを
    特徴とする請求項6に記載のマイクロレンズの製造方法。
  8. 前記凹部形成工程における前記基板のエッチングは、エチレンが添加された反応ガスを
    用いたドライエッチングであることを特徴とする請求項5に記載のマイクロレンズの製造
    方法。
  9. 前記凹部形成工程における前記基板のエッチングは、水素が添加された反応ガスを用い
    たドライエッチングであることを特徴とする請求項5に記載のマイクロレンズの製造方法
  10. 前記基板に対してレーザ光を照射させるレーザ光照射工程と、
    前記レーザ光を集光させるレーザ光集光工程と、
    前記基板のうち、前記レーザ光が集光された部分の物性を変化させて変質領域を形成さ
    せる変質領域形成工程と、を含み、
    前記凹部形成工程において、前記基板より前記変質領域においてエッチングレートが高
    い状態で前記基板にエッチングを施すことにより、前記凹部を形成することを特徴とする
    請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のマイクロレンズの製造方法により製造されるこ
    とを特徴とするマイクロレンズ。
  12. 請求項11に記載のマイクロレンズを備えることを特徴とする空間光変調装置。
  13. 請求項11に記載のマイクロレンズを備えることを特徴とするスクリーン。
  14. 請求項12に記載の空間光変調装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  15. 請求項13に記載のスクリーンを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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