JP2007101009A - 情報表示装置および換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調装置の点検情報を表示できるようにする。
【解決手段】換気・計測モードボタンを操作して、点検情報の算出・表示モードに切り替える。点検情報の算出・表示モードでは、まず換気ファンモータ10の回転数(第1の情報)が検出され、この回転数から換気ファンの風量(第2の情報)が算出される。次に、この回転数から換気ファンに連結されるダクトの圧力損失を算出し、この圧力損失に関連した直管相当分のダクト長が算出される。算出された風量とダクト長は何れも表示部に表示される。風量およびダクト長は空調装置の稼働状況を把握するための点検情報として活用される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内の換気を行う換気装置に適用して好適な情報表示装置および換気装置に関する。詳しくは、換気ファンに対する風量および換気ファンに連結されるダクト長(直管相当分)などの情報を、点検情報などとして算出表示することで、点検の都度、風量計測計などを設置することなく、直ちに換気ファンの風量やダクト長などの情報を表示できるようにしたもので、定期点検時などに換気ファンの稼働状況を簡単に把握できる情報表示装置等を提供するものである。
空調装置として、室内に設置された換気装置などが知られている。このような換気装置にあっては、竣工前(引渡し前)に換気装置に設置された換気ファンの稼働状態がチェックされる。換気ファンの場合では、何よりも増して風量が規定の風量を満たしているかどうかがチェックされる。規定の風量であるかどうかは、換気装置本体および搬送部材(ダクトや端末部材)の末端の吸気口に風量計を設置し、測定を行う。
なお、風量に関しては、換気ファンに連結されたダクトの損失抵抗を測定して適性換気風量となるように制御するような技術は知られているが、風量を表示部などに表示する機能は付加されていない(例えば特許文献1など)。
また、換気装置の施工の状態を調べるときには、換気ファンに接続されたダクトのダクト長を測る場合がある。これは換気ファンを設置する場合、この換気ファンと排気グリルとの間に配管されたダクトが、設計図通りに配管されていない場合があるからである。設計図通りでないときは、設計時の配管長(ダクト長)よりも長くなったり、折れ曲がり部分が多くなったりして、設計図とは異なった配管がなされる場合がある。
ダクト長が設計通りではないと、所定風量が確保できなかったり、換気ファンに対する稼働負荷が増加し、騒音が大きくなったりする問題を惹起するからである。
特開2000―28192号公報
このように換気装置の施工の状態を確認するためには、その点検情報として、換気ファンの風量やダクト長等の換気装置全体の情報が不可欠である。
換気ファンのこのような情報は、通常その場で測定したり、計測することで求めているのが現状である。例えば換気ファンの風路上に風量計をセットして風量を直接測定したり、ダクト長算出装置に風量実測値を入力することで、直管相当のダクト長を算出したりしなければならない。しかし、このような装置を使用したのでは、簡便に目的の点検情報を入手することが困難である。最小限の点検情報を手軽に入手できることが先決問題である。
そこでこの発明はこのような問題を解決するためになされたもので、風量計などを設置することなく、換気装置などの必要最小限の情報(点検情報など)を簡単に入手できるようにした情報表示装置等を提案するもので、換気装置内に組み込むことによって、点検作業の効率化を図ることができる。
上述した課題を解決するため、この発明に係る情報表示装置は、換気手段に対する第1情報を検出する第1情報検出手段と、上記第1情報検出手段によって検出された第1情報を基に第2情報を算出する第2情報算出手段と、上記第2情報算出手段から算出された情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
またこの発明に係る換気装置は、空気を屋外に排気する排気手段と、上記排気手段を制御する制御部と、この制御部への制御情報を生成する操作部とを備え、この操作部には表示部が設けられると共に、上記制御部には、上記排気手段の第1情報と第2情報をそれぞれ算出して、第2情報を上記表示部に表示するようにしたことを特徴とする。
この発明に係る情報表示装置は換気装置に適用できる。その場合には、室内に設けられたリモートコントロール用の操作部(操作パネル)上の表示部に、換気装置に関する最小限の情報、例えば点検情報が表示される。点検情報は、施工上の不具合が発生したようなときの原因究明用として参照される情報であって、もちろん保守点検時にも参照される。最小限の点検情報としては、換気ファンに関する風量情報(第1の情報)であり、換気ファンに接続された排気グリルまでのダクト長の情報(第2の情報)である。室内の空気を集めて排気することから、室内の揮発性有機化合物(VOC)の濃度などを第1又は第2の情報として表示できれば一層便利である。
第1情報検出手段は風量算出手段であって、この風量算出手段としては、換気ファンを駆動するモータの負荷を検出する負荷検出手段や、風圧、風速を計測することで風量を算出する風圧等計測手段が考えられる。モータ負荷の検出手段としては、モータの回転数を検出すればよい。モータ回転数を直接検出するのではなく、このモータに周波数発電機(FG)を付けておけば、そのFGパルス数をカウントすることでモータ回転数に換算できる。
第2の情報である風量の算出には、モータ回転数Nと風量Qの関係を示す特性曲線が利用される。
換気ファンのダクト長は、直管相当分の長さとして求められる。このダクト長は、風量Qとダクトの圧力損失曲線(P−Q曲線)から、まず圧力損失を求め、この圧力損失に相当するダクトの抵抗損失曲線から直管相当のダクト長が算出される。
情報算出・表示モードの選択は、換気運転モードを選択するボタンを兼用する。このボタンの操作時間を監視して何れのモードであるかを判断する。風量の算出およびダクト長の算出は、テーブル化されたデータを利用することで、直接求める。したがって回転数と風量の関係を示すデータテーブルから風量を直接求め、回転数と圧力損失およびダクト抵抗損失の関係を示すデータテーブルからダクト長を直接求めることができる。したがって、情報算出・表示モードが選択されると、換気ファンが駆動されていれば直ちにこれら点検情報を算出し、表示することができる。
この発明では、換気ファンに対する風量および直管相当分のダクト長などの情報を算出し、表示できるようにしたもので、点検情報等を算出・表示することができる。
これによれば、点検の都度、風量計測計などを設置し、得られた風量情報などの第1情報に基づいて換気ファンに連結されたダクトの直管に相当するダクト長などの第2情報を算出するなどの、手間をかけることなく、極めて簡単に基礎的な点検情報を入手できる特徴を有する。
また、この発明では、複数の運転モードを切り替えて換気ファンなどを制御する制御部に、換気ファンに対する風量やこの換気ファンに設けられたダクトの直管相当分のダクト長を算出・表示できるようにしたものである。
これによれば、換気装置の施工上不具合があったとき、あるいは定期点検時などに換気ファンの稼働状況を簡単に、表示し把握できるので、不具合などの原因究明の手がかりとしてこの点検情報を活用できる利点がある。
以下、図面を参照して本発明の情報表示装置およびこの情報表示装置を備えた換気装置を浴室空調装置に適用した場合について説明する。
図1はこの発明を適用できる浴室空調装置1の設置例であって、洗面所31に隣接した浴室32に浴室空調装置1が設置された状態を示す。浴室空調装置1は浴室32の天井に設置される。浴室32の天井パネルには、浴室空調装置1の下部側が入る開口部が形成され、浴室空調装置1は装置下部側の取り付けられたフロントパネル5が露出するように取り付けられる。実際には、天井裏から吊り下げて取り付けるか、天井パネルに固定した状態で取り付けられる。
浴室空調装置1に設けられた他室排気ダクト接続部33には他室排気ダクト34が接続される。他室排気ダクト34の先端部は、洗面所31の天井に設けられた洗面所排気吸込口35となされる。
浴室空調装置1に設けられた排気ダクト接続部36には排気ダクト37が接続される。排気ダクト37の先端部は、図示しない建物の外壁に取り付けた排気グリル38に接続される。この構成によって、浴室空調装置1で吸込んだ浴室32内の空気および他室排気ダクト34通じて吸込んだ、この例では洗面所31内の空気を、排気ダクト37を介して建物外に排気することができる。
浴室空調装置1は、洗濯物等を乾燥させる乾燥機能を有するので、浴室32には洗濯物等を掛けるランドリパイプ39を備える。ランドリパイプ39に吊り下げられた洗濯物に浴室空調装置1からの吹き出す空気が当たるように、空気の吹き出し方向が設定されている。浴槽32a外の洗い場32bに居る入浴者に吹き出された空気が直接当たると、寒さを感じることがあるが、吹き出し方向をランドリパイプ39側に設定することで、入浴者への直接的な吹き出しを回避できる。なお、この吹き出し方向の調整は自在である。
浴室32の入口に設置された浴室ドア40にはその下部などに空気取入口(ガラリ)40aを備えており、洗面所31等の空気を浴室32内に取り込めるようになっている。
図1では設置されている浴室空調装置1には他室排気ダクト接続部33(他室排気吸込口2c)が1つしかないようになっているが、実際には、その他にトイレからの他室排気ダクト接続部が設けられ、洗面所31からの排気だけではなく、トイレからの排気も可能なように構成されている。
もちろん、洗面所31と浴室32からの排気処理機構のみの浴室空調装置でも、この発明を適用できるし、他室排気吸込口を複数設け、複数の他室からの排気を吸込み、吸込んだ空気を他室排気ダクト34から排気する構成としても、さらには他室排気吸込口を設けず、他室からの排気の吸込みを行わない構成としてもよい。
図2はこの発明を浴室空調装置に適用したときの一例を示す要部を分解した概観図である。図3は図2構成のうち要部のA−A断面を示し、図4は同じく図2構成のうち要部のB−B断面を示す。また、図3および図4においては説明のため、一部の透視した状態を破線で示す。
図2〜図4に示すように、この浴室空調装置1は本体ケース2、換気ユニット3、循環ユニット4およびフロントパネル5を備える。本体ケース2は、図2のように所定の高さを有し、下部が開放された四角形状のケースである。図3および図4に示すように、換気ユニット3が循環ユニット4の上部に位置するように、換気ユニット3と循環ユニット4とが本体ケース2の内部に直接取り付けられる。ここに、換気ユニット3は本体ケース2に対して着脱自在に装着され、循環ユニット4は本体ケース2と換気ユニット3に対してそれぞれ着脱自在に装着される構成となっている。
図3に示すように、本体ケース2の下部開放部側にはフランジ2aが設けられ、このフランジ2aを用いてフロントパネル5が装着固定される。本体ケース2の側面には、屋外への排気のための排気口2bと、浴室以外の洗面所等から空気を吸込むための他室排気吸込口2cを備える。本体ケース2は不燃材が使用される。この例は製造性やコスト等を考慮して鉄材によって構成される。
換気ユニット3は、図3および図4に示すように換気ファンユニット6、換気用吸込部A7aおよび回路基板部8を有する。換気ファンユニット6は、多翼の換気ファン9と、この換気ファン9を回転駆動する換気ファンモータ10で構成され、さらに風路を形成する換気ファンケース11を有する。したがって、換気ファン9、換気ファンモータ10および換気ファンケース11とで換気手段が構成される。
換気ファンケース11は、換気ファン9の軸方向に沿って換気ファン吸込口9aが形成され、換気ファン吸込口9aが上面を向いた状態で、換気ファン9が本体ケース2に取り付けられる。換気ファンケース11は本体ケース2との間で、所定の高さLを保持するように本体ケース2に取り付け固定される。所定の風路を確保するためである。
また、換気ファンケース11の吹き出し方向に形成された開口部が本体ケース2の排気口2bとなる。これによって、換気ファンケース11の内部と、本体ケース2の排気口2bが連通した排気風路12が形成される。
図4に示すように換気用吸込部A7aは、上面および下面がそれぞれ開放された筒状の部材により形成され、所定の高さLを保持した状態で換気ファンケース11の側部に取り付けられる。換気用吸込部A7aの下端面には、循環ユニット4に備えられた換気用吸込部B7bが接続される。換気用吸込部B7bも両端開放の筒状体であって、換気用吸込部A7aの内空間と連通された状態となる。この内空間は換気用吸込風路13の一部となる。
また、脱衣所、トイレ等の他室の空気を吸込む本体ケース2の他室排気吸込口2cと、本体ケース2内部の換気ファンユニット6上部の空間によって他室排気吸込風路14が形成される。
図3に示すように換気ファンユニット6の側部は回路基板部8となされる。回路基板部8には、浴室空調装置1の制御を行うための回路基板などが収納される。
図3および図4に示すように、循環ユニット4は循環ファンユニット15、ヒータ16、吹出部17、換気用吸込部B7bおよびシャッタ26用の駆動室(電動室であって、図示はしない)とで構成される。
循環ファンユニット15は、多翼の循環ファン19と、循環ファン19を回転駆動する循環ファンモータ20を備える。また、循環ファンユニット15は、風路を形成するための循環ファンケース21を有し、その内部所定位置には循環ファン19と循環ファンモータ20が取り付け固定されている。図3に示す実施例では、循環ファン19は給気ファンとして機能し、循環ファンモータ20は給気ファンモータとして機能する。したがって、循環ファンケース21は給気ファンケースとして機能するので、これら循環ファン19、循環ファンモータ20および循環ファンケース21によって給気手段が構成されたことになる。
循環ファンケース21は、循環ファン19の軸方向に沿って循環用吸込口22が形成され、循環用吸込口22が下面を向いた状態で、本体ケース2に取り付けられる。循環ファンケース21の側面の開口部には、吹出部17が取り付けられる。吹出部17は、吸込側と吹出側の二箇所の開口部を備えた内部が空洞の筒状体である。吸込側の開口部は循環ファンケース21に取り付けられ、吹出側の開口部は下面を向いた状態になっている。この吹出部17の下面を向いた開口部が吹出口23となる。吹出部17の内部を通じて、吹出口23と循環ファンケース21の内部が連通するので、この連通部分が循環風路24として機能する。
循環風路24を形成する吹出部17の内部にはヒータ16が固定されている。ヒータ16としては、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを利用できる。
換気用吸込部B7bは、図4に示すように上面および下面が開放した筒状体であって、吹出部17の側部に位置する。換気用吸込部B7bの下面の開放部は、換気用吸込口25を形成する。循環ユニット4が本体ケース2および換気ユニット3に装着された状態では、循環ユニット4の換気用吸込部B7bの上面と、前述した換気ユニット3の換気用吸込部A7aの下面が接続されて一体となる。これにより、上述したように循環ユニット4の換気用吸込部A7aと換気ユニット3の換気用吸込部B7bとで換気用吸込部7が形成され、そしてその内部が換気用吸込風路13となる。
図4に示すように換気用吸込部B7bの換気用吸込口25の近傍には、シャッタ26が回動自在に設けられている。シャッタ26のシャッタ軸27には、図示しないが駆動ギアなどを介してシャッタ用の駆動モータ(図示しない)が連結されている。駆動モータは本体ケース2の電動室内に取り付け固定される。駆動モータとしてはステッピングモータが使用されている。シャッタ駆動モータを駆動することで、シャッタ26が回動し、シャッタ26の回動によって換気用吸込口25の開閉とその開閉度(開口度)を調整できる。
運転モードの一態様として、換気用吸込口25を開放した状態で換気ファン9を駆動する態様を考える。この運転モードでは浴室空調装置1の内部と外部にそれぞれ空気流が生じる。つまり換気ファン9によって、換気用吸込風路13を通じて換気用吸込口25から浴室空調装置1の外部空気を吸込む。さらに他室排気風路12を通じて他室排気吸込口2cから他室空気を吸込む。換気ファン9はこれら吸込んだ空気を、排気風路12を通じて排気口2bから浴室空調装置1の外部に吹き出す(排気する)。
また、運転モードの他の態様として循環ファン19およびヒータ16を動作させた場合には、浴室空調装置1の内部と外部にそれぞれ空気流が生じる。循環ファン19が駆動されると、この循環ファン19によって循環用吸込口22から浴室空調装置1の外部空気を吸込む。そして吸込んだ空気を、循環風路24を通じて吹出口23から浴室空調装置1の外部に吹き出す(排気する)。ヒータ16によって循環ユニット4の外部に吹き出される空気が循環風路24の途中で温められる。さらに詳細な運転モードについては後述する。
なお、図2から図4のように浴室空調装置1を構成した場合には、金属製の本体ケース2に換気ユニット3および循環ユニット4を直接取り付ける構造であるため、浴室空調装置1を構成する各コンポーネントを取り付けるための空間を大きく取ることができる。
そのため、大口径のファンユニットを使用できるようになるから、より低速のファン回転数で同じ風量の吸込みおよび吹き出しの空気の風量を得ることが可能になる。これによってファンの静音化や小型化を実現できる。
本体ケース2および換気ユニット3に対して、循環ユニット4が着脱自在に構成されているため、循環ユニット4および換気ユニット3等のメンテナンス性が向上するなどの特徴がある。
図1に示すように、洗面所31の壁面の所定位置には、浴室空調装置1を制御するための操作部(操作パネル)42が取り付けられている。操作部42はリモートコントロール装置である。
図5は操作部42の一例を示す構成図である。操作部42はLCDなどを使用した表示部42aと、各種操作ボタン等を備える。操作ボタンは運転モードを選択するためのボタン類であって、この例では、暖房運転モードを選択する暖房モードボタン42bと、涼風運転モードを選択する涼風モードボタン42cと、乾燥運転モードを選択する乾燥モードボタン42eを備える。さらに換気運転モードを選択する換気モードボタン42dを備えるが、この換気モードボタン42dは後述するように、浴室空調装置1に備えられた換気ファン9の風量や、この換気ファン9と排気グリル38との間に接続された排気ダクト37のダクト長(施工後の実際のダクト長)をそれぞれ計測するための計測ボタンとの兼用構成となっている。
兼用構成であるため、この例では単発的な押圧操作は換気運転モードの選択と判断し、それよりも長く、例えば2秒以上ボタンが押し込まれている状態が続いたときは、計測モードが選択されたものと判断するようにしている。詳細は後述する。
操作部42には、さらに選択した運転モードを操作者が確認できるように、例えば各ボタンに対応してランプ(LEDなど)42fを備え、選択された運転モードのボタンに対応するランプ42fが点灯するようになっている。各種ボタン42b〜42eと、タイマボタン42gとの操作を組み合わせることで、設定した時間に所望の運転モードが実行される。
図6以下は選択した運転モードによって動作する浴室空調装置1の具体例である。
(1)換気運転モード
図6および図7は換気運転モード時の浴室空調装置1の動作状態を示す。換気モードボタン42dが押されたことを制御部41(後述する)で検出すると、換気運転モードを実行する。
換気運転モードでは換気ファンモータ10により換気ファン9が駆動されると共に、シャッタ26が回動して換気用吸込部7の換気用吸込口25が開放される。循環ファン19は停止制御となる。換気用吸込口25が開放されることで、フロントパネル5の換気用吸込口5cを介して、換気用吸込口25から浴室32の空気が吸込まれる。換気用吸込口25から吸込まれた空気は、換気用吸込風路13を通り換気ファン9に吸込まれる。
他室排気ダクト34および他室排気吸込口2cを通って、洗面所31等の他室の空気が吸込まれる。他室排気吸込口2cから吸込まれた空気は、他室排気風路12を通って換気ファン9に吸込まれる。換気ファン9に吸込まれた空気は、排気風路12および排気口2bを通り、さらに排気ダクト37を通って排気グリル38から屋外へ排気される。浴室32内の空気を屋外に排気することで、浴室ドア40に設けた空気取入口40aや他の居室のドアに設けたアンダーカット等から、洗面所31等やその他居室の空気が吸込まれる。
換気運転モードを実行することで、浴室32内の湯気や湿気を排気して結露等を抑制し、カビの発生を抑えることができる。
換気運転モードには、上述した通常の換気運転モードの他に、24時間換気運転モードなどがある。24時間換気運転モードにおいては、住宅全体又は住宅の所定エリアの容積について所定の換気回数(例えば0.5回/時間)を満たすように換気ファン9が動作して住宅内の換気が行われる。
24時間換気運転モードは、通常は連続運転されるが、断続運転によって所定の換気回数を実現することもできる。24時間換気運転モードは、図5に示す操作部42のボタン42hを操作することで実行される。24時間換気運転モードの動作時は、上述した通常の換気運転モードの動作時と同様に、換気ファンモータ10により換気ファン9が駆動される。さらにシャッタ用モータ30によりシャッタ26が回動され、換気用吸込部7の換気用吸込口25が開放される。
換気ファン9が駆動され、換気用吸込口25が開放されると、フロントパネル5の換気用吸込口5cを介して、換気用吸込口25から浴室32の空気が吸込まれる。換気用吸込口25から吸込まれた空気は、換気用吸込風路13を通り換気ファン9に吸込まれる。
他室排気ダクト34および他室排気吸込口2cを通って、洗面所31等の他室の空気が吸込まれる。他室排気吸込口2cから吸込まれた空気は、他室排気風路12を通って換気ファン9に吸込まれる。換気ファン9に吸込まれた空気は、排気風路12および排気口2bを通り、さらに排気ダクト37を通って排気グリル38から屋外へ排気される。
24時間換気運転モードが実行されている状態で、換気モードボタン42dが選択された際は、次に示すような方法により、住宅全体で換気される空気が所定の量に保たれる。24時間換気運転モードが実行されている状態で、換気モードボタン42dが選択されると、換気用吸込口25のシャッタ26の開度が広げられ浴室32内から吸込まれる空気の量が増やされる。これにより他室排気吸込口2cを介して吸込まれる他室の空気の量は少なくなり、住宅全体で換気される空気は所定の量に保たれる。
また、他室排気吸込口2cが複数備えられているような場合は、他室排気ダクト接続部33に電動式のシャッタを設け、このシャッタの開度を狭くすることにより洗面所31等の他室から吸込まれる空気の量を少なくし、住宅全体で換気される空気が所定の量に保たれるようにしてもよい。
洗面所31等の他室の照明スイッチ等を他室換気スイッチとして用いて、住宅全体で換気される空気が所定の量に保たれるようにしてもよい。他室換気スイッチが選択された際は、換気用吸込口25のシャッタ26の開度を狭くし、浴室32内から吸込まれる空気の量を少なくして、洗面所31等の他室の空気の吸込み量が増やされる。この結果、住宅全体で換気される空気の量が所定の量に保たれる。
なお、換気ファン9の換気ファン吸込口9aが上面に配置されているので、24時間換気運転モードにより常時換気運転を行っても、ファンの運転音(騒音)が、浴室32内および浴室32を通じて洗面所31等に漏れることを防ぐことができる。
(2)暖房運転モード
図8および図9は暖房運転モード時の浴室空調装置1の動作状態を示す。暖房モードボタン42bが押されると、暖房運転モードを実行する。暖房運転モードでは、シャッタ26が回動されて、換気用吸込部7の換気用吸込口25が閉塞される。換気ファン9の回転は停止される。また暖房運転モードでは、循環ファンモータ20により循環ファン19が駆動される。さらに暖房運転モードではヒータ16が通電される。
循環ファンモータ20により循環ファン19が駆動されると、フロントパネル5の循環用吸込口5bを介して、循環用吸込口22から浴室32の空気が吸込まれる。循環用吸込口22から吸込まれた空気は、循環風路24を通り吹出口23から、フロントパネル5の吹出口5aを介して浴室32内に吹き出される。ヒータ16は循環風路24に配置されているので、ヒータ16が通電され加熱された状態では、循環風路24を通る空気が暖められて吹出口23から吹き出す。これにより、暖房運転モードを実行することができ、浴室32内の空気を循環させながら浴室32内を暖房して、室温を上げることができる。
上述では換気ファン9の回転は停止されるとした。しかし、洗面所31等の他室から吸込んだ空気を排気するために、暖房運転モード時に、換気用吸込部7の換気用吸込口25を閉塞した状態で換気ファン9を回転させるようにしてもよい。換気用吸込部7の換気用吸込口25を閉塞することにより、浴室32内の暖められた空気が浴室32の外に逃げることを防ぐことができる。
(3)乾燥運転モード
図10および図11は乾燥運転モード時の浴室空調装置1の動作状態を示す。
乾燥モードボタン42eが押されると、乾燥運転モードを実行する。乾燥運転モードでは、換気ファンモータ10により換気ファン9が駆動される。さらにシャッタ用モータ30によりシャッタ26が回動され、換気用吸込部7の換気用吸込口25が開放される。換気ファン9が駆動され、換気用吸込口25が開放されると、フロントパネル5の換気用吸込口5cを介して、換気用吸込口25から浴室32の空気が吸込まれる。換気用吸込口25から吸込まれた空気は、換気用吸込風路13を通り換気ファン9に吸込まれる。
他室排気ダクト34および他室排気吸込口2cを通って、洗面所31等の他室の空気が吸込まれる。他室排気吸込口2cから吸込まれた空気は、他室排気風路12を通って換気ファン9に吸込まれる。換気ファン9に吸込まれた空気は、排気風路12および排気口2bを通り、排気ダクト37を通って排気グリル38から屋外へ排気される。浴室32内の空気を屋外に排気することで、浴室ドア40に設けた空気取入口40aから、洗面所31等の空気が吸込まれる。
この乾燥運転モードでは、循環ファンモータ20により循環ファン19が駆動され、ヒータ16が通電される。循環ファンモータ20により循環ファン19が駆動されると、フロントパネル5の循環用吸込口5bを介して、循環用吸込口22から浴室32の空気が吸込まれる。循環用吸込口22から吸込まれた空気は、循環風路24を通り吹出口23から、フロントパネル5の吹出口5aを介して浴室32内に吹き出される。ヒータ16は循環風路24に配置されるので、ヒータ16が通電され加熱された状態では、循環風路24を通る空気が暖められて吹出口23から吹き出す。
これにより、乾燥運転モードを実行することで、浴室32内に温風を吹き出して、ランドリパイプ39に掛けられた洗濯物を乾燥させることができる。浴室32内の空気の一部は屋外に排気され、空気取入口40aから洗面所31等の空気を取り込むことで、浴室32内の換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。
(4)涼風運転モード
涼風運転モードを再び図10および図11を参照して説明する。涼風モードボタン42cが押されると、涼風運転モードを実行する。涼風運転モードでは、換気ファンモータ10により換気ファン9が駆動され、そしてシャッタ26が回動されて換気用吸込部7の換気用吸込口25が開放される。
換気ファン9が駆動され、換気用吸込口25が開放されると、フロントパネル5の換気用吸込口5cを介して、換気用吸込口25から浴室32の空気が吸込まれる。換気用吸込口25から吸込まれた空気は、換気用吸込風路13を通り換気ファン9に吸込まれる。他室排気ダクト34および他室排気吸込口2cを通って、洗面所31等の他室の空気が吸込まれる。他室排気吸込口2cから吸込まれた空気は、他室排気風路12を通って換気ファン9に吸込まれる。換気ファン9に吸込まれた空気は、排気風路12および排気口2bを通り、そして排気ダクト37を通って排気グリル38から屋外へ排気される。浴室32内の空気を屋外に排気することで、浴室ドア40に設けた空気取入口40aから、洗面所31等の空気が吸込まれる。
循環ファンモータ20により循環ファン19が駆動されると、フロントパネル5の循環用吸込口5bを介して、循環用吸込口22から浴室32の空気が吸込まれる。循環用吸込口22から吸込まれた空気は、循環風路24を通り吹出口23から、フロントパネル5の吹出口5aを介して浴室32内に吹き出される。
このように涼風運転モードでは、浴室32内の湿度の高い空気を排気し、浴室32内の空気を循環させながら、浴室32内の温度に応じた涼風が吹き出され、浴室空調装置1を夏場等に扇風機として使用することができる。換気ファン9の回転を停止させ、換気用吸込口25を閉塞させてもよい。
なお、換気ファン9の換気ファン吸込口9aが上面に配置されているので、浴室32および他室内の空気を取り込む際のファンの運転音が、浴室32内に大きく漏れることを防ぐことができる。これにより、浴室32内に漏れる浴室空調装置1の運転音が低減する。
上述したような各種運転モードを実現するため、この浴室空調装置1には図12に示すような制御系が設けられている。制御系の一例を図12の要部系統図を参照して説明すると、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)やメモリ等で構成される制御部41には、上述したように換気ファン9を駆動する換気ファンモータ10、循環ファン19を駆動する循環ファンモータ20、シャッタ26を駆動するシャッタ用モータ30、ヒータ16、操作部42等が接続される。
制御部41は、ROMなどのメモリ手段(図示はしない)に格納された処理プログラムを起動することによって、暖房運転モード、換気運転モード、涼風運転モード、乾燥運転モードおよび情報算出・表示モードなどの各種運転モードを、操作部42の操作状態を監視することで実行される。
制御部41にはさらに浴室空調装置1の点検情報を参照するための各種手段が関連付けられている。浴室空調装置1の点検情報として、以下説明する例では、
(1)換気ファン9の風量情報
(2)換気ファン9に接続された直管相当分のダクト長情報
(3)温度、湿度情報
(4)揮発性化学物質(VCO)の濃度情報
を例示する。
これらの点検情報は、いずれも浴室空調装置1の不具合があった場合、その原因究明をするときの参考情報として利用できるからである。例えば、換気ファン9の風量が低下しているときは、換気ファン9自体の他に、換気ファン9の連結経路に存在する部材を点検することで、その原因を突き止めることができる場合があるからである。
換気ファン9に連結されるダクトのダクト長は、設計時と施工時とで異なる場合がある。設計当時とは異なる経路でダクトが施工されているときは、設計時よりも施工時の方がダクト長が長くなることが多く、それによって充分な送風能力を持った換気ファン9が使用されているかどうかの検討材料の目安となるからである。
また、建材や塗料などに含まれるホルムアルデヒド、トルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)についても、換気が充分でないと、その汚染濃度が高まることが知られている。汚染濃度は温度や湿度によっても影響を受ける。温度や湿度が上昇するにつれ汚染濃度が高くなる傾向にある。したがってVOC濃度も、適切な換気がなされているかどうかの指標として利用できる。
そこで、この発明ではこれらの点検情報を算出しそして表示できるようにしたもので、例えば上述した4つの項目を点検情報として表示する。そのため、図12に示す制御部41には風量を算出するための、この例では換気ファンモータ10に対する負荷検出手段50が設けられる。図12の例は、さらに負荷検出手段50として換気ファンモータ10の回転数を検出するため、モータ回転軸に取り付けられた周波数発電機(FG、図示はしない)からのパルス(FGパルス)を検出するためのFGパルス検出部となされ、ここで検出されたFGパルスが制御部41に供給される。制御部41では必要に応じて、単位時間当たりのFGパルス数から換気ファンモータ10の回転数が算出される。
FGパルス検出部50の他に、温度センサ51、湿度センサ52およびVOCセンサ53からの各センサ出力が制御部41に集められる。VOCセンサ53としては、熱線型の半導体センサなどを利用できる。VOC濃度は、温度および湿度などの情報を加味して算出される。そして例えば標準濃度を基準にしてこれよりも低いか高いかを表示することで(図5参照)、換気風量の調整などに活用できる。
点検情報などの情報算出・表示モードの選択は図5に示す操作部42で行う。この例では換気モードボタン42dを情報算出・表示モードボタンとして兼用する。以下、この情報算出・表示モードボタンを換気・計測モードボタンとして説明する。この換気・計測モードボタン42dを押している時間の長短によって、換気モードか情報算出・表示モードかを区別する。
情報算出・表示モードが選択されると、図5に示す表示部42aが時計表示から点検情報表示に切り替わる。点検情報表示例を図13および図14に示す。図13は第1の点検情報表示モードであって、この表示モードでは換気ファン9の風量と、ダクト長が表示される。ダクト長は、浴室空調装置1から外壁に設置された排気グリル38までの長さに相当する。図14は、第2の点検情報表示モードであって、温度、湿度の他に、VOC濃度が3段階表示される例を示す。
上述したダクト長の算出は種々考えられるが、その一例を図15を参照して説明する。
図15において曲線LaはN−Q曲線であって、回転数N(rpm)と風量(m3/h)との関係を示す。回転数Nは換気ファンモータ10の回転数である。この曲線Laは所定(例えば80%)デューティー(電源周波数は50Hzである。以下同様)で、換気ファンモータ10を駆動したときの特性曲線である。
曲線LbはP−Q曲線であって、換気ファン9の風量Qに対する圧力損失P(Pa)との関係を示す特性曲線である。所定(例えば80%)デューティーで駆動したときの特性曲線である。
曲線Lcはダクト抵抗損失曲線であって、直管相当のダクト長の長短によってダクトの抵抗損失が変化する。ここに、ダクトの直管相当長(ダクト長)は、ダクトの曲げ部分やベントキャップ等の末端部分、居室間の建具の隙間等の抵抗損失を直管の長さに換算した長さである。曲線Lc1はダクト長が2m相当のときの抵抗損失曲線であり、曲線Lc2はダクト長が5m相当の抵抗損失曲線であり、曲線Lc3はダクト長が7m相当の抵抗損失曲線であり、そして曲線Lc4はダクト長が10m相当の抵抗損失曲線である。
実際に計測するのは換気ファンモータ10のFGパルス数であるが、このFGパルス数から回転数Nが換算される。回転数Nより風量Qが判る。例えば回転数NがNxであるときの風量QはQx(この例では100m3/h)となる。また、風量Qxであるときの圧力損失PはPxとなり、この圧力損失Pxであるときのダクト抵抗損失は曲線Lc2となるから、この場合の直管相当のダクト長は5mとなる。図13の表示例は回転数NがNxであるときの風量とダクト長の各算出値を示す。
このような点検情報の算出および表示処理例を図16以下を参照して説明する。まず、図16を算出して情報算出・表示モードの遷移例を説明する。まず、図5に示す換気・計測モードボタン42dが操作されたかどうかを監視する(ステップ61)。換気・計測モードボタン42dが操作されたときで、その押されている時間が短いときは(通常の操作)、通常の換気モードが選択されたものとして通常の運転モードに遷移する(ステップ62,63)。したがって、再度同じボタン42dが操作されるとこの運転モードが解除される(ステップ64,65)。
これに対しステップ62で、通常の操作時間よりも長いと判断されたとき、例えば2秒以上連続して操作されていると判断されたときは、情報算出・表示モードに遷移し、直ちに換気ファンモータ10を駆動する(ステップ66)。24時間換気モードで既に換気ファン9が動作しているときは、この駆動指示ステップ66は不要である。
換気ファンモータ10を駆動してから所定時間経過してから、つまり安定した駆動状態となってから、換気ファン9の風量およびダクト長の算出処理が行われる(ステップ67)。算出結果を表示部42aに表示する(ステップ68)。これが第1の算出・表示モードとなる。
この算出結果の表示処理中に換気・計測モードボタン42dの操作状態が監視され(ステップ69)、このボタン42dが操作されるまで算出結果の表示状態が継続される(ステップ69,68)。しかし、換気・計測モードボタン42dが操作されたときで、しかも通常の操作時間であると判断されたときは、運転モードを解除して点検情報算出・表示処理が終了する(ステップ70,65)。24時間換気モードが動作しているときは、点検情報算出・表示処理のみが解除されることになる。
これに対して、ボタン操作時間が所定時間以上連続していると判断されたときは、風量およびダクト長算出処理以外の算出・表示処理(温度・湿度VOC算出・表示処理)が実行される(ステップ71)。温度センサ51からの検出温度T、湿度センサ52からの検出湿度HおよびVOCセンサ53からのセンサ出力に基づいて算出されたVOC濃度情報が表示部42aに表示される。この表示モードが第2の算出・表示モードとなる。
この算出結果の表示処理中でも換気・計測モードボタン42dの操作状態が監視されているので(ステップ72)、このボタン42dが操作されるまでは算出結果の表示状態が継続される(ステップ72,71)。しかし、換気・計測モードボタン42dが操作されたときで、しかも通常の操作時間であると判断されたときは、運転モードを解除して点検情報算出・表示処理が終了する(ステップ72,65)。24時間換気モードが動作しているときは、点検情報算出・表示処理のみが解除されることになる。
このように換気・計測モードボタン42dに対する操作の違いに基づいて通常の換気モードか、点検情報算出・表示処理モードかが選択される。
図17はダクト長算出処理例を示すフローチャートである。この例はFGパルスをカウントし、その値から換気ファン9の回転数N(換気ファンモータ10の回転数)が算出される(ステップ81,82)。次に、(N−Q曲線)の情報が格納された第1のデータテーブルを参照して、回転数Nから換気ファン9の風量Qを算出する。具体的には対応する風量Qの値を読み取る(ステップ83)。算出された風量Qの値は表示部42aに表示される(ステップ84)。
次に、(P−Q曲線)の情報が格納された第2のデータテーブルを参照して、風量Qに対応した圧力損失Pが読み出され(ステップ85)、読み出された圧力損失Pの値を有するダクト抵抗損失を第3のデータテーブルから参照する(ステップ86)。この第3のデータテーブルには、ダクト抵抗損失に関する直管相当のダクト長のデータが格納されているため、第3のデータテーブルによって求めようとするダクト長を参照できる。これが表示部42aに表示される(ステップ87)。
図17では、第1から第3までのデータテーブルを参照して風量とダクト長を算出したが、2つのデータテーブルのみでこれらを算出・表示することもできる。この例では、FGパルスと、それに対応する風量のデータが格納された第1のデータテーブルを使用すると共に、FGパルスと、それに対応したダクト長に関するデータが格納された第2のデータテーブルを使用して算出し、表示する。その例を図18を参照して説明する。
まず、カウントしたFGパルスを用いて、第1のデータテーブルを参照することで風量を直接求める(ステップ91,92)。求められた風量が表示部42aに表示される(ステップ93)。
次に、第2のデータテーブルを参照してカウントされたFGパルス数からダクト長を直接求める(ステップ94)。このダクト長が表示部42aに表示される(ステップ95)。
カウントされたFGパルス数の値から直接風量とダクト長を算出することも可能である。その場合には、参照するデータテーブルとして、FGパルス数から風量とダクト長の2つの値を同時に参照できるようなデータテーブルが使用される。
図19はその一例であって、カウントしたFGパルスを用いて、データテーブルを参照する。FGパルス数に対応した風量とダクト長のそれぞれの値を直接読み出す(ステップ101,102)。求められた風量とダクト長が表示部42aに表示される(ステップ103)。
換気ファン9の風量の検出にあっては、図3に示すように排気口2bに設けられた逆風防止用のダンパー29を利用することもできる。例えばダンパー29の開口角度を、例えばエンコーダ(図示はしない)によって検出し、このエンコーダ出力である開口角度情報から風量を算出すればよいからである。
上述した実施例では、この発明に係る情報表示装置を浴室空調装置に適用した場合であるが、その他の部屋に設置して使用される空調装置にもこの発明を適用できる。
本発明は、室内の換気を行う換気装置に適用できる。
この発明に係る点検情報算出・表示装置を適用した浴室空調装置の設置例を示す図である。 この発明を適用した浴室空調装置の分解斜視図である。 この発明を適用した浴室空調装置のA−A断面図である。 この発明を適用した浴室空調装置のB−B断面図である。 浴室空調装置に使用される操作部の一例を示す平面図である。 換気運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その1)。 換気房運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その2)。 暖房運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その1)。 暖房運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その2)。 乾燥運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その1)。 乾燥運転モード時の浴室空調装置の状態を示す説明図である(その2)。 この発明に係る点検情報算出・表示装置を適用した浴室空調装置の制御系の一例を示す要部構成図である。 点検情報の表示状態を示す図である(その1)。 点検情報の表示状態を示す図である(その2)。 N−Q曲線等の特性図である。 この発明に係る点検情報算出・表示装置の算出・表示処理例を示すフローチャートである。 風量およびダクト長の算出・表示処理例を示すフローチャートである(その1)。 風量およびダクト長の算出・表示処理例を示すフローチャートである(その2)。 風量およびダクト長の算出・表示処理例を示すフローチャートである(その3)。
符号の説明
1・・・浴室空調装置
2・・・本体ケース
2b・・・排気口
2c・・・他室排気吸込口
3・・・換気ユニット
4・・・循環ユニット
6・・・換気ファンユニット
9・・・換気ファン
10・・・換気ファンモータ
31・・・洗面所
32・・・浴室
33・・・他室排気ダクト接続部
34・・・他室排気ダクト
36・・・排気ダクト接続部
37・・・排気ダクト
41・・・制御部
42・・・操作部
50・・・FGパルス検出部
51・・・温度センサ
52・・・湿度センサ
53・・・VOCセンサ

Claims (10)

  1. 換気手段に対する第1情報を検出する第1情報検出手段と、
    上記第1情報検出手段によって検出された第1情報を基に第2情報を算出する第2情報算出手段と、
    上記第2情報算出手段から算出された情報を表示する表示手段を備えた
    ことを特徴とする情報表示装置。
  2. 上記表示手段に第1情報を表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  3. 上記第2情報は、換気手段に連通するダクト長である
    ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  4. 上記第1情報検出手段は風量検出手段であって、該風量検出手段は、
    上記換気手段を駆動する駆動モータの負荷検出手段か、上記換気手段からの風圧又は風速を計測する風圧等計測手段かの何れかである
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の情報表示装置。
  5. 上記負荷検出手段は、上記駆動モータの回転数検出手段である
    ことを特徴とする請求項4記載の情報表示装置。
  6. 上記第1情報検出手段では、上記駆動モータの回転数に換算した出力に基づいて上記換気ファンの風量が算出される
    ことを特徴とする請求項2記載の情報表示装置。
  7. 上記第2情報算出手段では、上記第1情報検出手段から得られる風量から算出される上記換気手段の圧力損失に基づいて、上記ダクト長が算出される
    ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  8. 上記情報の算出表示処理は、運転モードを選択する操作ボタンを兼用して実行される
    ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  9. 空気を屋外に排気する排気手段と、上記排気手段を制御する制御部と、
    この制御部への制御情報を生成する操作部とを備え、
    この操作部には表示部が設けられると共に、
    上記制御部には、上記排気手段の第1情報と第2情報をそれぞれ算出して、第2情報を上記表示部に表示するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の換気装置。
  10. 上記表示部に第1情報を表示する
    ことを特徴とした請求項9記載の換気装置。
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