JP2007100656A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射圧の高圧化による圧力使用範囲の拡大に対応して、広い圧力範囲全域で、高精度な圧力検出が可能な蓄圧式燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料の噴射圧に相当する高圧燃料をコモンレール1内に蓄圧するとともに、そのコモンレール1内に蓄圧された高圧燃料を内燃機関の各気筒に搭載された燃料噴射弁2に分配供給する蓄圧式燃料噴射装置において、燃料の噴射圧に相当する燃料圧信号(出力電圧)を出力する圧力範囲で、分解能が異なる二つの燃料圧力センサ15A、15Bと、各燃料圧力センサ15A、15Bより出力される出力電圧に基づいて、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択し、その選択した燃料圧力センサの出力電圧を検出値として使用する圧力検出処理手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
従来、多気筒ディーゼルエンジン等のエンジンにより回転駆動される燃料供給ポンプによってコモンレール内に高圧燃料を加圧圧送して蓄圧するとともに、そのコモンレール内に蓄圧された高圧燃料をエンジンの各気筒に搭載された燃料噴射弁に分配し、各気筒の燃焼室内へ噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置が知られている(特許文献1等参照)。
この種の燃料噴射装置では、一個の燃料圧力センサによってコモンレール内の燃料圧力を実コモンレール圧として検出し、この実コモンレール圧が、エンジンの運転状態に基づいて設定された目標コモンレール圧と略一致するように、燃料供給ポンプの吐出量をフィードバック制御する吐出量制御を実施している。また、実コモンレール圧およびエンジンの運転状態に基づいて設定された目標噴射量をベースにして噴射パルス幅を演算し、噴射パルス幅に応じた噴射駆動信号をインジェクタに通電制御する噴射量制御を実施している。
このため、高精度な噴射制御には、コモンレール圧検出のための高い検出精度を確保することが重要となっている。
特許文献2の開示する技術では、2個の燃料圧力センサをコモンレールに取り付け、2個のセンサ出力を平均値化することで、検出精度の向上を図っている。この技術では、出力特性のばらつき規格を二分割し、分割規格A、Bに対応する2個のセンサを組み合わせてセンサ信号を平均化処理している。
特公平7−122422号公報 特開2003−161225号公報
近年の排気ガス規制の強化に伴ない、蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射圧力の高圧化が要求されており、従来に比べて実コモンレール圧の検出範囲が大幅に拡大している。
しかしながら、特許文献1等による従来技術では、センサの出力電圧範囲がセンサ単体やECUなどの制御装置の制約から自由に拡張することが難しいため、センサ出力特性の傾きを大きくせざるを得ず(図4中の一点鎖線の特性参照)、結果として、分解能が低下し、圧力検出精度が低下するという問題がある。
なお、特許文献2による従来技術を適用した場合、この方法では、平均化処理することでセンサの特性ばらつきを低減することはできるが、出力特性そのものは変わらないため、検出範囲拡大に伴なう精度低下は避けられない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、燃料噴射圧の高圧化による検出範囲の拡大に対応して、広い圧力検出範囲全域で、高精度な圧力検出が可能な蓄圧式燃料噴射装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至4に記載の発明では、燃料の噴射圧に相当する高圧燃料をコモンレール内に蓄圧するとともに、そのコモンレール内に蓄圧された高圧燃料を内燃機関の各気筒に搭載された燃料噴射弁に分配供給する蓄圧式燃料噴射装置において、
燃料の噴射圧に相当する燃料圧信号を出力する圧力範囲で、分解能が異なる少なくとも二つの燃料圧力センサと、
各燃料圧力センサより出力される燃料圧信号に基づいて、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択し、その選択した燃料圧力センサの燃料圧信号を検出値として使用する圧力検出処理手段とを備えていることを特徴とする。

これによると、圧力に対する燃料圧信号の分解能が異なる燃料圧力センサを少なくとも二つ備え、各燃料圧力センサより出力される燃料圧信号に基づいて、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択し、その選択した燃料圧力センサの燃料圧信号を検出値として使用するので、広い圧力検出範囲全域で、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択することにより高精度な圧力検出が可能である。
さらに、このように分解能が異なる燃料圧力センサを組み合わせることで、従来技術のようにセンサの出力特性の傾きを大きくすることなく、圧力検出範囲の拡大が図れる。
特に、請求項2に記載の発明では、燃料圧力センサは、圧力範囲の高圧側で分解能が高い燃料圧力センサと、圧力範囲の低圧側で分解能が高い燃料圧力センサとを備えていることを特徴とする。
これにより、圧力検出範囲全域に対して、高圧側で分解能が高いものと低圧側で分解能が高いものの二つの燃料圧力センサを組み合わせることができるので、広い圧力検出範囲全域で高精度な圧力検出を確実に行なうことができる。
また、請求項3に記載の発明では、燃料圧力センサは二つであって、圧力検出処理手段は、圧力範囲における中間圧領域では、二つの燃料圧力センサの燃料信号に対応する検出燃料圧力を平均値処理し、その平均値を検出値とすることを特徴とする。
これによると、圧力範囲における中間圧領域では、二つの燃料圧力センサの分解能にほとんど差がない場合において、二つの燃料圧力センサの燃料信号に対応する検出燃料圧力を平均値処理し、その平均値を検出値とするので、個々の燃料圧力センサの特性ばらつきを抑えて検出精度の向上が図れる。
また、請求項4に記載の発明では、圧力検出処理手段は、燃料圧力センサのうちのいずれか一方が故障したとき、一方の燃料圧力センサを除く他の燃料圧力センサを使用することを特徴とする。
これによると、万が一燃料圧力センサのうちのいずれかが故障したとき、故障した燃料圧力センサ以外の正常な燃料圧力センサより選択することができる。したがって、故障した燃料圧力センサにおいて分解能が高い圧力領域では他の燃料圧力センサのいずれかを選択するしかないため、その圧力領域については検出精度が低下するものの、バックアップ運転することができる。
以下、本発明の蓄圧式燃料噴射装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わる分解能の異なる燃料圧力センサを組み合わせたものでのセンサ出力と検出値との関係を示すグラフである。図2は、実施形態に係わる分解能の異なる燃料圧力センサを組み合わせたものから分解能の高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択する制御方法を示すフローチャートである。図3は、本実施形態を適用した蓄圧式燃料噴射装置のシステム全体図である。
図3に示すように、蓄圧式燃料噴射制御装置は、例えば自動車等の車両に搭載された多気筒(例えば、本実施例では4気筒)の図示しないディーゼルエンジン(以下、エンジンと呼ぶ)の各気筒に燃料噴射を行なうシステムであり、コモンレール1、燃料噴射弁としてのインジェクタ2、高圧ポンプとしてのサプライポンプ3、制御手段としての制御ユニット(以下、ECU)、および駆動回路としての駆動ユニット(以下、EDU)を含んで構成されている。
コモンレール1は、インジェクタ2に供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器であり、連続的に燃料噴射圧に相当するコモンレール圧が蓄圧されるように高圧燃料配管(以下、ポンプ配管)6を介して高圧燃料を吐出するサプライポンプ3の吐出口と接続されるとともに、各インジェクタ2へ高圧燃料を供給する複数の高圧燃料配管7が接続されている。
コモンレール1から燃料タンク8へ燃料を戻すリリーフ配管9には、プレッシャリミッタ10が取り付けられている。このプレッシャリミッタ10は圧力安全弁であり、コモンレール1内の燃料圧が限界設定圧を超えたときに開弁して、コモンレール1の燃料圧を限界設定圧以下に抑える。
コモンレール1には、コモンレール1に蓄圧された燃料を溢流させる排出路(コモンレール1とリリーフ配管9を連通する通路)の開度を調整する減圧弁11が取り付けられている。この減圧弁11は、ECU4から与えられる開弁指示信号によって開弁し、リリーフ配管9を介してコモンレール圧を急速に減圧するものである。このように、コモンレール1に減圧弁11を搭載することによって、ECU4はコモンレール圧を車両走行状態に応じた圧力へ素早く低減制御できる。
インジェクタ2は、エンジンの各気筒に搭載されて燃料を各気筒へ噴射供給するものであり、コモンレール1より分岐する複数の高圧燃料配管7の下流端に接続されて、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料を各気筒に噴射供給する燃料噴射ノズル(図示せず)、およびこの燃料噴射ノズル内に収容されたニードルのリフト制御を行なう電磁弁(図示せず)等を搭載する周知構造の燃料噴射弁である。なお、インジェクタ2からのリーク燃料等の余剰燃料も、リリーフ配管9を経て燃料タンク8へ戻される。
サプライポンプ3は、コモンレール1へ高圧燃料を圧送する高圧燃料ポンプであり、燃料タンク8内の燃料をフィルタ12を介してサプライポンプ3へ吸引する予備圧送部としてのフィードポンプ(図示せず)と、このフィードポンプによって吸い上げられた燃料を高圧に圧縮する加圧室、一端が加圧室に臨むプランジャ、およびプランジャを往復移動するカムを有する圧送部としての高圧ポンプ(図示せず)とを備えている。サプライポンプ3のフィードポンプおよび高圧ポンプは、共通のカムシャフト13によって駆動される。なお、このカムシャフト13は、エンジンによって回転駆動されるものである。
サプライポンプ3は、電気的に吐出量を制御する機構を有しており、ECU4から出力される電気信号により、コモンレール圧を車両走行状態に応じた圧力に制御する。
ECU4は、CPU、RAM、ROM等(図示しない)を搭載しており、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて各種の演算処理を行なう。
具体的な演算の一例を示すと、ECU4は、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて、各気筒の目標噴射量、パイロット噴射やマルチ噴射等の噴射形態、インジェクタ2の開弁および閉弁の時期を決定するように構成されている。
EDU5は、ECU4から与えられるインジェクタ開弁信号に基づいてインジェクタ2の電磁弁へ開弁駆動電流を与える駆動回路であり、開弁駆動電流を電磁弁に与えることにより高圧燃料が気筒内に噴射供給され、開弁駆動電流を停止することで燃料噴射が停止するものである。
なお、ECU4には、車両の運転状態等を検出する手段として、コモンレール圧を検出する燃料圧力センサ15A、15Bの他に、アクセル開度を検出するアクセルセンサ(図示せず)、エンジン回転数を検出する回転数センサ(図示せず)、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ(図示せず)等のセンサ類が接続されている。
なお、コモンレール圧を検出する燃料圧力センサ15A、15Bの構成およびその組み合わせ構成での検出値選択方法については、後述する。
なお、ここで、ECU4は、インジェクタ2の噴射動作を制御する噴射手段と、コモンレール1内のコモンレール圧を目標燃料圧力(目標コモンレール圧)に制御するコモンレール圧制御手段とを備えている。なお、ここで、目標コモンレール圧は、インジェクタ2より噴射される燃料噴射圧相当し、エンジンの運転状態に応じた最適な燃料圧力に設定されている。
噴射手段は、目標噴射量決定手段と、噴射時期決定手段と、噴射期間決定手段と、インジェクタ駆動手段とから構成されている。目標噴射量決定手段は、各種センサ類により検出したエンジンの運転状態に応じて最適な目標噴射量Qfinを決定する。噴射時期決定手段は、目標噴射量Qfinとエンジン回転数Neとに基づいて指令噴射時期(通電パルス時期)Tfinを決定する。噴射期間決定手段は、コモンレール圧Pcと目標噴射量Qfinとに基づいて指令噴射期間(通電パルス時間)Tinjを決定する。インジェクタ駆動手段は、各気筒のインジェクタ2に、指令噴射時期(Tfin)から噴射指令パルス時間(Tinj)が経過するまでの間、略パルス状の通電電流を印加する。
コモンレール圧制御手段は、サプライポンプ3のコモンレール1への吐出量を制御する吐出量制御手段とを備えており、燃料圧力センサ15A、15Bによりコモンレール1内の実燃料圧力(以下、実コモンレール圧と呼ぶ)を検出し、実コモンレール圧Pcfが目標コモンレール圧Pcaに略一致するようにフィードバック制御する。
吐出量制御手段は、目標コモンレール圧Pcaと燃料温度Tfとに基づいてSCV14への基本駆動信号を決定してサプライポンプ3を駆動制御し、検出した実コモンレール圧Pcaと目標コモンレール圧Pcaが一致しない場合には、実コモンレール圧Pcaと目標コモンレール圧Pcaの差に応じて基本駆動信号を補正し、補正された補正後駆動信号によりサプライポンプ3を駆動制御する。
次に、コモンレール圧を検出する燃料圧力センサ15A、15Bの構成およびその組み合わせ構成での検出値選択方法を、図1および図2に従って説明する。図1において、横軸は、燃料圧力センサ15A、15Bより出力される燃料圧力信号としての出力電圧、縦軸は、出力電圧に対応する燃料圧力としての検出圧力を示している。
燃料圧力センサ15A、15Bは、第1燃料圧力センサ15Aと第2燃料圧力センサ15Bの二つを組み合わせたものである。なお、燃料圧力センサ15A、15Bは、二つの燃料圧力センサを組み合わせたものに限らず、三つ、四つなどの複数個の燃料圧力センサを組み合わせたものであってもよい。
第1燃料圧力センサ15Aと第2燃料圧力センサ15Bは、図1に示すように、検出圧力範囲(図2では、圧力P2以下)での分解能が異なっており、異なるセンサ出力特性を有している。第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bは、図1に示すように、出力特性の傾きが途中で変化しており、出力特性の傾きが小さい線形領域と、傾きが大きく変化する非線形領域からなる。
詳しくは、第1燃料圧力センサ15Aは、低圧側で、傾きの小さい出力特性を有する第1線形領域(図1では、出力電圧V0〜Va、検出圧力0〜Pamの範囲)となっており、高圧側では、第1線形領域より傾きが大きい第1非線形領域(図1では、出力電圧Va〜V1、検出圧力Pam〜P2の範囲)となっている。一方、第2燃料圧力センサ15Bは、高圧側で、傾きの小さい出力特性を有する第2線形領域(図1では、出力電圧Vb〜V1、検出圧力Pbl〜P2の範囲)となっており、低圧側では、第2線形領域より傾きが大きい第2非線形領域(図1では、出力電圧V0〜Vb、検出圧力0〜Pblの範囲)となっている。
なお、ここで、出力電圧範囲において、Vbは第2線形領域の下限出力電圧、Vaは第1線形領域の上限出力電圧を構成する。また、検出圧力範囲において、Pblは第2線形領域の下限検出圧力、Pamは第1線形領域の上限検出電圧を構成する。
また、本実施形態では、上述のVbとVa、およびPblとPamの関係は、V0<Vb<Va<V1、0<Pbl<Pam<P2の関係にある。ここで、0〜Pblの圧力範囲を低圧側領域、Pbl〜Pamの圧力範囲を中間圧領域、Pam〜P2の圧力範囲を高圧側領域と呼ぶ。
上述の第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bの出力特性において、低圧側領域0〜Pblでは、第1燃料圧力センサ15Aの出力特性の傾きが第2燃料圧力センサ15Bに比べて小さく、検出圧力に対する出力電圧の分解能(以下、分解能と呼ぶ)は、第1燃料圧力センサ15Aが高い。
中間圧領域Pbl〜Pamでは、出力特性の傾きが第1燃料圧力センサ15Aと第2燃料圧力センサ15Bでほぼ同じであり、分解能は第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bの差はほとんどない。
高圧側領域Pam〜P2では、分解能は、第2燃料圧力センサ15Bの方が高い。
本実施形態では、出力特性の傾きを小さく分解能を高めるために、図1に示すように、低圧側領域0〜Pblでは第1燃料圧力センサ15Aを、高圧側領域Pam〜P2では第2燃料圧力センサ15Bを選択し、その選択した燃料圧力センサの出力電圧に基づいて検出値としての検出圧力を決定する。
中間圧領域Pbl〜Pamでは両者15A、15Bの分解能に差がないため、第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bのいずれを選択してもよい。
なお、ここで、本実施形態では、中間領域Pbl〜Pamでは、第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bのいずれを選択する上記方法に代えて、両者15A、15Bの検出圧力を補間処理(詳しくは、平均値処理)し、その平均値を検出圧力として使用することが好ましい。
これにより、分解能がほぼ同じの個々の燃料圧力センサ15A、15Bの出力特性ばらつきを抑えることができ、従って検出精度の向上が更に図れる。
以下の本実施形態の説明では、中間領域Pbl〜Pamでは、第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bの検出圧力を平均値処理するものとする。
次に、上述した構成を有する燃料噴射制御装置の動作、特に燃料圧力センサ15A、15Bの組み合わせ構成での検出値選択方法について、以下図2に従って説明する。
図2に示すように、S201(Sはステップ)では、燃料圧力センサ15A、15Bより出力される信号としての出力電圧Vを読み込む。S202、S203、およびS205の制御処理では、その出力電圧Vの読取値より第1燃料圧力センサ15Aおよび第2燃料圧力センサ15Bがセンサとして正常に機能しているか否かを判定する。
判定方法は、例えばその読取値の出力電圧での検出圧力が、エンジン停止の大気圧相当の検出値として予め定められた所定範囲内か外かを判定し、所定範囲外であればセンサ異常とする。なお、この方法に限らず、他の出力電圧範囲をチェックする方法や、各燃料圧力センサ15A、15Bの相関を調べる方法など、周知のいずれの異常検出方法であってもよい。
以下の本実施形態で説明するセンサ異常判定方法では、エンジン停止の大気圧相当する特定の出力電圧範囲をチェックする方法とする。なお、エンジン停止状態の読取値は、例えばエンジン始動前の出力電圧を読み取ったもの、あるいはエンジン停止後に所定条件を満足したときの出力電圧であってもよい。
S202では、第1燃料圧力センサ15Aの読取値に基づいてセンサ機能が正常か否かを判定する。第1燃料圧力センサ15Aが正常であれば、S203へ移行する。逆に、第1燃料圧力センサ15Aが異常であれば、S205へ移行する。
S203では、第2燃料圧力センサ15Bの読取値に基づいてセンサ機能が正常か否かを判定する。第2燃料圧力センサ15Bが正常であれば、S208へ移行する。逆に、第2燃料圧力センサ15Bが異常であれば、第2燃料圧力センサ15Bが故障状態であると判断し、S204へ移行して第1燃料圧力センサ15Aを選択する。
S205では、第2燃料圧力センサ15Bの読取値に基づいてセンサ機能が正常か否かを判定する。第2燃料圧力センサ15Bが正常であれば、故障状態の第1燃料圧力センサ15Aに対して第2燃料圧力センサ15Bは故障状態にないと判断し、S206へ移行して第2燃料圧力センサ15Bを選択する。逆に、第2燃料圧力センサ15Bが異常であれば、両燃料圧力センサ15A、15Bともに故障状態であると判断し、S207へ移行して読取値をデフォルト値に置き換え、エンジンを搭載する車両の走行が可能な程度の圧力制御および噴射制御を可能する。
上記S202およびS203の制御処理にて両燃料圧力センサ15A、15Bが正常であると判定されると、S208およびS210の制御処理では、出力特性の傾きを小さく分解能を高めるための両両燃料圧力センサ15A、15Bの選択を行なう。
具体的には、S208では、第1燃料圧力センサ15Aの出力電圧Vが上限出力電圧Va以下であるか否かを判定する。第1燃料圧力センサ15Aの出力電圧Vが上限出力電圧Va以下であれば、S210へ移行する。逆に、その出力電圧Vが上限出力電圧Vaを超えれば、その出力電圧Vに対応する検出圧力Pは高圧側領域Pam〜P2の範囲にあり、第2燃料圧力センサ15Bの方が分解能が高い圧力領域にある判断し、S209へ移行し、第2燃料圧力センサ15Bを選択する。
S210では、第2燃料圧力センサ15Bの出力電圧Vが下限出力電圧Vb以上であるか否かを判定する。第2燃料圧力センサ15Bの出力電圧Vが下限出力電圧Vb以上であれば、中間圧領域であると判断し、S211へ移行する。逆に、その出力電圧Vが下限出力電圧Va未満であれば、低圧側領域0〜Pblの範囲にあり、第1燃料圧力センサ15Aの方が分解能が高い圧力領域にある判断し、S212へ移行し、第1燃料圧力センサ15Aを選択する。
S211では、S210で中間圧領域であると判断されると、両燃料圧力センサ15A、15Bの検出圧力Pを平均値処理し、その平均値を検出圧力として使用する。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、本実施形態では、燃料の噴射圧に相当する燃料圧信号としての出力電圧Vを出力する圧力範囲Pで、検出圧力に対する出力電圧の分解能が異なる二つの燃料圧力センサ15A、15Bとを備え、各燃料圧力センサ15A、15Bより出力される出力電圧Vに基づいて、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択し、その選択した燃料圧力センサの出力電圧を検出値として使用する。
これにより、広い圧力検出範囲0〜P2の全域で、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択することができ、従って高精度な圧力検出ができる。
さらに、このように分解能が異なる燃料圧力センサ15A、15Bを組み合わせることで、従来技術のようにセンサの出力特性の傾きを大きくすることなく、圧力検出範囲の拡大が図れる。
また、本実施形態では、第1燃料圧力センサ15Aは低圧側で分解能が高く、第2燃料圧力センサ15Bは高圧側で分解能が高いので、この両者を組み合わせることで広い圧力検出範囲0〜P2の全域で高精度な圧力検出を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、圧力検出範囲0〜P2のうち、中間圧領域Pbl〜Pamでは両燃料圧力センサ15A、15Bの分解能に差がない。この場合、燃料圧力センサの出力電圧Vに対応する検出圧力Pを平均値処理し、その平均値を検出圧力として使用することが好ましい。これにより、個々の燃料圧力センサ15A、15Bの特性ばらつきを抑えて検出精度の向上が更に図れる。
また、本実施形態では、各燃料圧力センサ15A、15Bのセンサ機能が正常か異常を判断し、異常な燃料圧力センサを特定する。このような場合、万が一燃料圧力センサ15A、15Bのうちのいずれかが故障したとき、故障した燃料圧力センサ以外の正常な燃料圧力センサより検出値を選択するように構成することが好ましい。
このような構成にすることによって、故障した燃料圧力センサにおいて分解能が高い圧力領域では他の燃料圧力センサのいずれかを選択するしかないため、その圧力領域については検出精度が低下するものの、バックアップ運転することができる。したがって、蓄圧式燃料噴射装置は、例えばエンジンを搭載する車両等を走行可能な程度の圧力制御および噴射制御が可能となる。
(他の実施形態)
(1)以上説明した本実施形態では、分解能が異なる燃料圧力センサの組み合わせを、二つの燃料圧力センサ15A、15Bの組み合わせで説明したが、組み合わせは二つに限らず、3つ、4つなどの複数個の組み合わせであってもよい。
(2)なお、三つ以上を組み合わせることで、例えば特定の燃料圧力センサが分解能が高い圧力センサを、高圧側領域、中間圧領域、および低圧側領域などの領域ごとに選択することが可能である。したがって、広い圧力検出範囲全域にわたって分解能を高められる。
(3)以上説明した本実施形態では、中間圧領域Pbl〜Pamでは両燃料圧力センサ15A、15Bの検出圧力Pを平均値処理し、その平均値を検出圧力とした。これに対して上記の三つ以上の燃料圧力センサを組み合わせる構成では、中間圧領域だけでなく、例えば低圧側領域および高圧側領域の少なくともいずれか一方についても、平均値処理し、その平均値を検出圧力とすることが可能である。
本発明の実施形態に係わる分解能の異なる燃料圧力センサを組み合わせたものでのセンサ出力と検出値との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係わる分解能の異なる燃料圧力センサを組み合わせたものから分解能の高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択する制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態を適用した蓄圧式燃料噴射装置のシステム全体図である。 従来の燃料圧力センサでのセンサ出力と検出値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 コモンレール
2 インジェクタ(燃料噴射弁)
3 サプライポンプ(高圧ポンプ)
4 ECU(制御手段、制御装置)
14 SCV(吸入調量弁)
15A 第1燃料圧力センサ(燃料圧力センサ)
15B 第2燃料圧力センサ(燃料圧力センサ)

Claims (4)

  1. 燃料の噴射圧に相当する高圧燃料をコモンレール内に蓄圧するとともに、そのコモンレール内に蓄圧された高圧燃料を内燃機関の各気筒に搭載された燃料噴射弁に分配供給する蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記燃料の噴射圧に相当する燃料圧信号を出力する圧力範囲で、分解能が異なる少なくとも二つの燃料圧力センサと、
    前記各燃料圧力センサより出力される燃料圧信号に基づいて、分解能が高い圧力領域にある燃料圧力センサを選択し、その選択した燃料圧力センサの燃料圧信号を検出値として使用する圧力検出処理手段とを備えていることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 前記燃料圧力センサは、前記圧力範囲の高圧側で分解能が高い燃料圧力センサと、前記圧力範囲の低圧側で分解能が高い燃料圧力センサとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 前記燃料圧力センサは二つであって、
    前記圧力検出処理手段は、前記圧力範囲における中間圧領域では、前記二つの燃料圧力センサの燃料信号に対応する検出燃料圧力を平均値処理し、その平均値を検出値とすることを特徴とする請求項2に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 前記圧力検出処理手段は、前記燃料圧力センサのうちのいずれか一方が故障したとき、前記一方の燃料圧力センサを除く他の燃料圧力センサを使用することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
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