JP2007100124A - 内径溶射の評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具 - Google Patents

内径溶射の評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具 Download PDF

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Abstract

【課題】評価に至る工数を低減することができ、ワークの無駄も生じることなく、円筒内面に形成される溶射皮膜を正しく評価できる評価用皮膜を得ることが可能な内径溶射の評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具を提供する。
【解決手段】試験片取付穴4を有する平板状の試験片取付治具1の試験片取付穴4に、試験片3を平坦面3aが試験片取付治具1の第1面2aと同一面となるように着脱自在に取付けて、複数の試験片取付治具1により第1面2aを内側とする筒状体6を形成し、筒状体6内で溶射ガン9によって試験片3の平坦面3aに評価用皮膜11を形成する。溶射皮膜の組織の連続性が保たれるので、試験片に形成された評価用皮膜から溶射皮膜を正しく評価することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばシリンダブロックのボア内面等の円筒内面に溶射によって形成される内径溶射皮膜を評価するための評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具に関する。
シリンダブロックのボア内面への溶射として、ボア内の雰囲気を吸引しながら、溶射ガンをボア内に挿入して回転及び上下動させることにより溶射皮膜を形成する方法や、シリンダブロックをターンテーブルに保持して回転させた状態で、溶射ガンをボア内に挿入して上下動させることにより溶射皮膜を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような円筒内面への溶射を行う内径溶射においては、形成される溶射皮膜の皮膜密着度や組織等が、シリンダブロック等のワークの温度、ワークと溶射ガンとの相対回転速度、溶射ガンの上下動速度、ワーク内面の吸引風速等の溶射条件によって左右されるため、各種の溶射条件で評価用皮膜を形成して、引張り試験により皮膜密着度を測定したり、顕微鏡観察して組織を検査したりして皮膜を評価する必要がある。
ここで、ワークがシリンダブロックの場合における従来の評価用皮膜形成方法としては、例えば、現物のシリンダブロックを用いてそのボア内面に評価用皮膜を形成する方法が知られている。
また、従来の他の評価用皮膜形成方法として、図8に示すように、試験片取付治具としてボアを模したスリーブ101の周面に複数の試験片取付穴102を形成したものを用い、その試験片取付穴102に例えばJIS H8402に規定されている円柱状の試験片103を嵌め込んで、ブラスト処理等の前処理を行った後、図9に示すように、スリーブ101をシリンダブロックのクランクケースを模した箱104に設置して、現物のシリンダブロックに対する溶射の場合と同様に、箱104を通して下方からスリーブ101内の雰囲気を吸引しながら、スリーブ101の上部開口から溶射ガン105を挿入してスリーブ101の中心軸と同一軸で溶射ガン105を回転及び上下動させて溶射を行うことにより、スリーブ101の内周面101a側に位置する試験片103の端面103aに評価用皮膜を形成する方法が知られている。
なお、溶射皮膜を評価する試験方法については、例えば特許文献2に開示されている。
特開2002−4024号公報 特開2002−30410号公報
しかしながら、前者のように、現物のワークを用いて評価用皮膜を形成する方法では、皮膜の評価にあたって、評価用皮膜を形成したワークを適宜切断して、引張り試験や顕微鏡観察等に供するための複数の試験片を作成する必要があるため、評価に至るまでの工数が煩雑になると共に、溶射条件を変更する毎にワークを交換する必要があるため、ワークが無駄になることが懸念される。
これに対し、後者のように、試験片取付治具としてワークを模したスリーブ101を用い、その周面に形成された試験片取付穴102に試験片103を嵌め込んで、試験片103の端面103aに評価用皮膜を形成する方法では、皮膜形成後に試験片103をスリーブ101から取り外して引張り試験や顕微鏡観察等に供することができるので、評価に至る工数が低減でき、ワークの無駄も生じることがない。しかも、試験片103を嵌め込んだスリーブ101の内周面101aをブラスト処理することで、スリーブ101の内周面101aに前回形成された溶射皮膜を除去してスリーブ101を繰り返し使用できるので、コスト的にも有利となる。
しかし、この方法では、円筒形状のスリーブ101に形成された試験片取付穴102に、端面103aが平坦な円柱状の試験片103を嵌め込むため、特にスリーブ101の内径が小さい場合には、例えば図10に図8のIII−III線断面図を示すように、試験片103がスリーブ101の内周面101a側に突出して、スリーブ101の内周面101aと試験片103の端面103aとの間に段差が生じ、この段差によって内周面101aに形成される皮膜と端面103aに形成される皮膜との間に組織の不連続性が生じる場合がある。
例えば、鉄系粉末を大気中でプラズマ溶射する場合は、図11に図9の部分詳細図を示すように、特に、形成する評価用皮膜106の厚さよりもスリーブ101の内周面101aと試験片103の端面103aとの間に生じる段差が大きいと、溶射により生じた酸化物等の不純物は、面積の大きいスリーブ101の内周面101aでは矢印で示すように吸引による空気流によって内周面101aを這うように段差を避けて下降してしまい、また面積の小さい試験片103の端面103aでは吸引による空気流によって端面103aから吸引除去されてしまうことになる。
その結果、図12(a)及び(b)に皮膜断面組織を模式的に示すように、スリーブ101の内周面101aに形成される評価用皮膜106には、図12(a)に示すように酸化物等の不純物107の巻き込みがあっても、試験片103の端面103aに形成される評価用皮膜106には、図12(b)に示すように不純物107の巻き込みが現れず、試験片103が円筒内径溶射の現象を代表しない場合がある。
このため、このような評価用皮膜形成方法によって試験片103に形成された評価用皮膜106を評価しても、正確な評価ができないことになる。
また、スリーブ101に形成された評価用皮膜106を切削除去してスリーブ101を再使用するに際しても、円筒内面に対して切削処理を行うことになるため、特に内径の小さいスリーブの場合には切削処理が比較的煩雑化するため、コストがかかることも懸念される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その主たる目的は、評価に至る工数を低減することができ、ワークの無駄も生じることなく、円筒内面に形成される溶射皮膜を正しく評価できる評価用皮膜を得ることが可能な内径溶射の評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法の発明は、試験片取付穴を有する平板状の試験片取付治具の上記試験片取付穴に、少なくとも一端面が平坦面からなる試験片を該平坦面が上記試験片取付治具の第1面と同一面となる状態に着脱自在に取付け、該試験片が取付けられた複数の上記試験片取付治具により上記第1面を内側とする筒状体を形成し、上記筒状体内に溶射ガンを挿入し、上記筒状体と上記溶射ガンとを上記筒状体の中心軸を中心に相対的に回転させて、上記試験片の上記平坦面に評価用皮膜を形成することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の内径溶射の評価用皮膜形成方法において、上記評価用被膜の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記第1面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の内径溶射の評価用皮膜形成方法において、上記試験片取付治具の再使用にあたり、上記筒状体の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記第1面を切削処理することを特徴とする。
請求項4に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法の発明は、試験片取付穴を有する円筒状の試験片取付治具の上記試験片取付穴に、少なくとも一端面が平坦面からなる試験片を該平坦面と上記試験片取付治具の内周面との段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる状態に着脱自在に取付け、該試験片が取付けられた上記試験片取付治具内に溶射ガンを挿入し、上記試験片取付治具と上記溶射ガンとを上記試験片取付治具の中心軸を中心に相対的に回転させて、上記試験片の上記平坦面に評価用皮膜を形成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4の内径溶射の評価用皮膜形成方法において、上記評価用被膜の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記内周面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することを特徴とする。
請求項6に記載の試験片取付治具の発明は、請求項1に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、平板と、上記平板に形成されて上記試験片を着脱自在に取付ける試験片取付穴と、上記平板の第1面に上記試験片取付穴に連続して該試験片取付穴の周囲に形成された溝とを有し、上記溝は形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有することを特徴とする。
請求項7に記載の試験片取付治具の発明は、請求項2に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、平板と、上記平板に形成されて上記試験片を着脱自在に取付ける試験片取付穴と、上記平板の第1面に上記試験片取付穴に連続して該試験片取付穴の周囲に形成された溝とを有し、上記溝は形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下で、かつ上記ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上の幅を有することを特徴とする。
請求項8に記載の試験片取付治具の発明は、請求項4に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、スリーブと、上記スリーブの周面に形成された上記試験片取付穴と、上記試験片取付穴に装着されて上記試験片を着脱自在に保持する試験片固定枠とを有し、上記試験片取付穴は、スリーブ外周側が上記試験片固定枠を装着する大開口部、及び、スリーブ内周側が上記試験片の上記平坦面の中心を上記スリーブの内周面に一致させた状態で、上記平坦面と上記内周面との間に形成される最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる小開口部からなり、上記試験片固定枠に上記試験片を保持した状態で、上記スリーブ内周側の上記試験片の周囲に、上記試験片、上記小開口部及び上記試験片固定枠により、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有する溝が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の試験片取付治具の発明は、請求項5に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、スリーブと、上記スリーブの周面に形成された上記試験片取付穴と、上記試験片取付穴に装着されて上記試験片を着脱自在に保持する試験片固定枠とを有し、上記試験片取付穴は、スリーブ外周側が上記試験片固定枠を装着する大開口部、及び、スリーブ内周側が上記試験片の上記平坦面の中心を上記スリーブの内周面に一致させた状態で、上記平坦面と上記内周面との間に形成される最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる小開口部からなり、上記試験片固定枠に上記試験片を保持した状態で、上記スリーブ内周側の上記試験片の周囲に、上記試験片、上記小開口部及び上記試験片固定枠により、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下で、かつ上記ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上の幅を有する溝が形成されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の試験片取付治具において、上記試験片の長さをX、上記試験片固定枠の長さをY、上記溝の深さの最小値をZとするとき、X=Y+Zを満足することを特徴とする。
請求項1の発明によると、平板状の試験片取付治具を用い、その試験片取付穴に試験片を取付けた複数の試験片取付治具により筒状体を形成して溶射を行うので、ワークの無駄を生じることが無く、溶射後は試験片取付治具から試験片を取り出して評価試験に供することができるので、評価に至る工数も低減できる。また、平板状の試験片取付治具を用いるので、例えばJIS H8402に規定されている端面が平坦な円柱状の試験片を、その平坦な端面を平板状の試験片取付治具の第1面(溶射面)に容易に一致させて試験片取付穴に取付けることが可能となる。これにより、形成される溶射皮膜の組織の連続性が保たれるので、試験片に形成された評価用皮膜から溶射皮膜を正しく評価することが可能となる。
請求項2の発明によると、評価用被膜の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記第1面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することにより、試験片に形成される評価被膜から溶射皮膜を適切に評価できる。
請求項3の発明によると、試験片取付治具の再使用に際し、試験片取付治具の第1面を切削処理するので、試験片取付治具に前回形成された評価用皮膜を容易に除去して、試験片取付治具を繰り返し使用することができ、切削処理も平板状の試験片取付治具に対して行うので簡単にできる。
請求項4の発明によると、円筒状の試験片取付治具を用い、その試験片取付穴に試験片を取付けて溶射を行うので、ワークの無駄を生じることがなく、溶射後は試験片取付治具から試験片を取り出して評価試験に供することができるので、評価に至る工数も低減できる。また、試験片は、試験片取付治具内面側の平坦面と試験片取付治具の内周面との段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となるように試験片取付穴に取付けるので、形成される溶射皮膜の組織の連続性を保つことができる。従って、試験片に形成された評価用皮膜から溶射皮膜を正しく評価することが可能となる。
請求項5の発明によると、評価用被膜の形成に先立って、試験片取付治具の内周面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することにより、試験片に形成される評価被膜から溶射皮膜を適切に評価できる。
請求項6の発明によると、試験片取付治具を平板で形成すると共に、試験片を着脱自在に取付ける試験片取付穴に連続してその周囲に、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有する溝を形成したので、溶射皮膜を形成する際に、不純物の巻き込み組織の連続性を保ちながら、試験片に形成される溶射皮膜とその周囲に形成される溶射皮膜との間に溶射皮膜の凹部を形成することができる。したがって、溶射後に、試験片取付治具から試験片を取出す際に、溶射皮膜の凹部において溶射皮膜が分離できるので、試験片に形成された評価用皮膜にダメージを与えることなく、試験片取付治具から試験片を容易に取出すことが可能となり、溶射皮膜評価の信頼性の向上が図れる。
請求項7の発明によると、更に、上記溝の幅を、ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上としたので、試験片取付治具のブラスト処理において、グリッドが溝に詰まるのを防止できる。
請求項8の発明によると、試験片取付治具をスリーブで形成すると共に、その試験片取付穴をスリーブ外周面側は大開口部、スリーブ内周側は小開口部として、大開口部に試験片を着脱自在に保持する試験片固定枠を装着して、試験片の平坦面の中心をスリーブ内周面に一致させた状態で、平坦面と内周面との間の最大段差が形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となり、スリーブ内周側の試験片の周囲に形成される溝の幅が形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下となるようにしたので、溶射皮膜を形成する際に、不純物の巻き込み組織の連続性を保ちながら、試験片に形成される溶射皮膜とその周囲に形成される溶射皮膜との間に溶射皮膜の凹部を形成することができる。従って、溶射後に、試験片取付治具から試験片を取出す際に、溶射皮膜の凹部において溶射皮膜を分離できるので、試験片に形成された評価用皮膜にダメージを与えることなく、試験片取付治具から試験片を容易に取出すことが可能となり、溶射皮膜評価の信頼性の向上が図れる。
請求項9の発明によると、上記スリーブ内周側の試験片の周囲に形成される溝の幅が、ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上となるようにしたので、試験片取付治具のブラスト処理において、グリッドが溝に詰まるのを防止できる。
請求項10の発明によると、試験片の平坦面とスリーブ内周面との間の最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となるように、試験片固定枠に試験片を容易に位置決めして取付けることが可能となり、評価用皮膜の形成準備が容易になる。
以下、本発明による内径溶射の評価用皮膜形成方法及びこれに用いる試験片取付治具の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図5は本発明の第1実施の形態を示すもので、図1は試験片取付治具を示す斜視図、図2は図1に示す試験片取付治具を用いて形成する筒状体の一例を示す斜視図、図3は図2に示す筒状体への溶射方法を説明するための図、図4は試験片取付治具における溶射時の不純物の流れを説明するための図、図5は溶射後の試験片取付治具における図1のI−I線断面図である。
本実施の形態では、図1に示すように、試験片取付治具1を平面視の外観形状が長方形の平板2で形成する。この平板2には、幅方向中央部の任意の箇所に試験片3を着脱自在に嵌合して取付けるための円形の試験片取付穴4を形成する。図1では、平板2の長手方向の一端部側及び他端部側の2個所にそれぞれ試験片取付穴4を形成している。
平板2の溶射を行う第1面2aには、試験片取付穴4に連続して、その周囲に第1面2aに形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有する溝5を形成する。また、本実施の形態では、再度、溶射の評価を行う際に、平板2の第1面2aを切削処理して前回形成された皮膜を除去することにより、試験片取付治具1を繰り返し使用すると共に、第1面2a及び試験片3の平坦面3aを前処理としてブラスト処理をするため、溝5の幅をブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上とする条件を満たすように形成する。例えば、JIS H8402に記載された溶射膜厚0.3mm〜0.4mmに対して、実用的なグリッドサイズ#36または#24を用いる場合には、溝5の幅は0.8mm〜1.5mmとする。
試験片取付治具1には、その試験片取付穴4に試験片3を取付けて、この試験片取付治具1を含む複数枚の平板により図2に示すように筒状体6を形成する。
試験片3は、例えばJIS H8402に規定されている平端面3aが平坦な円柱状のものを用い、その平坦面3aを試験片取付治具1の第1面(溶射面)2aに一致、即ち面一状態で試験片取付穴4に取付ける。
また、筒状体6は、試験片3を取付けた複数の試験片取付治具1のそれぞれの一端部を、試験片取付治具1の第1面2aを内側にして平板固定ベース7に固定して形成する。図2は、それぞれ試験片3を取付けた6枚の試験片取付治具1によって断面が6角形の筒状体6を形成した場合を示している。なお、筒状体6を形成する隣接する平板2間の隙間は、図示しないが耐熱テープ等で塞いでおく。
ここで、例えば直径25mmの試験片3を用いる場合、試験片取付治具1の短辺は、直径70mm以上の円筒内径に対して、好ましくは6角形以上の筒状体6が形成される長さとし、より好ましくは直径90mm以上の円筒内径に対しては8角形以上の筒状体6が形成される長さとする。
図2に示すような筒状体6を形成したら、図3に示すように筒状体6がほぼ垂直状態となるように平板固定ベース7を箱8上に取付ける。なお、箱8には、平板固定ベース7の取付部に筒状体6と連通する開口8aを形成する。
筒状体6の内面、即ち試験片取付治具1の第1面2a及び試験片3の平坦面3aを前処理としてブラスト処理をする。このブラスト処理により試験片取付治具1の第1面2a及び試験片3の平坦面3aに付着する不純物が除去され、かつ第1面2a及び平坦面3aに、所定の皮膜密着度を保証するための粗さが得られる。また、溝5の幅を、ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上とする条件を満たすように形成することによって、試験片取付治具1の第1面2a及び試験片3の平坦面3aのブラスト処理においてグリッドが溝5に詰まるのが防止できる。
その後、実際のワークに対する溶射の場合と同様に、箱8を通して下方から筒状体6内の雰囲気を吸引しながら、筒状体6の上部開口から溶射ガン9を挿入して、筒状体6の中心軸と同一軸で溶射ガン9を相対的に回転及び上下動させて溶射を行うことにより、筒状体6の内面側に評価用皮膜を形成する。なお、図3は、筒状体6を固定し、溶射ガン9を筒状体6の中心軸を中心に回転させながら上下動させて溶射を行う場合を示している。
このようにして溶射を行うと、図4に示すように、試験片取付治具1の第1面2a及び試験片3の平坦面3aにおいては、溶射皮膜11が形成される一方、溝5の底部には溶射皮膜11が形成されることがなく該部に分断部11aが形成されるものの、比較的大きな酸化物等の不純物は第1面2aから平坦面3a及び平坦面3aから第1面3aへ溝5を乗り越えて矢印で示すように試験片3の平坦面3aを通して下方に流れることになり、不純物の巻き込み組織の連続性が保たれる。
また、試験片3の周囲には、溝5によって溶射皮膜11の分断部11aが形成されるので、図5に示すように、溶射後に、試験片取付治具1から試験片3を矢印方向に取出す際に、溶射皮膜11の分断部11aにおいて溶射皮膜11を確実に分離できる。これにより、試験片3に形成された溶射皮膜(評価用皮膜)11にダメージを与えることなく、試験片取付治具1から試験片3を容易に取出すことができる。
従って、試験片3に形成された溶射皮膜(評価用皮膜)11から、当該溶射条件でワークに形成される溶射皮膜を正しく評価することができ、その評価の信頼性を向上することができる。
また、試験片取付治具1を用いて形成した筒状体6に溶射を行うので、ワークの無駄を生じることがなく、溶射後は試験片取付治具1から試験片3を取出して評価試験に供することができるので、評価に至る工数も低減できる。また、試験片取付治具1が平板2から構成されているので、例えばJIS H8402に規定されている端面が平坦な円柱状の試験片3を、その平坦面3aを平板2の溶射面である第1面2aに容易に一致させて試験片取付穴4に取付けることができ、取付作業が簡単になる。
更に、筒状体6の形成に先立って、試験片取付治具1を切削処理して前回形成された皮膜を除去することにより、試験片取付治具1を繰り返し使用することができ、この切削処理も平板2に対して行うので簡単にできる。しかも、試験片取付穴4の周囲に形成する溝5の幅を、前処理としてのブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上としたので、ブラスト処理においてグリッドが溝5に詰まることもない。したがって、評価用皮膜11を簡単かつ安価に形成することができる。
(第2実施の形態)
図6及び図7は本発明の第2実施の形態を示すもので、図6は試験片取付治具を示す斜視図、図7は図6のII−II線断面図である。
本実施の形態は、図6に示すように、試験片取付治具21をワークを模したスリーブ22で形成する。このスリーブ22には、試験片23を着脱自在に取付ける円形の複数の試験片取付穴24を形成する。
試験片23は、例えばJIS H8402に規定されている端面が平坦な円柱状のものを用い、この試験片23をその平坦面23aと試験片取付治具21の内周面22aとの段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となるように試験片取付穴24に取付ける。
従って、この試験片取付治具21は、例えばワークの内径が比較的大きい場合のように、スリーブ22の内径に対して試験片23の径が小さい場合に使用される。例えば、直径25mmの試験片23を用いる場合には、ワーク内径(直径)が180mm以上の場合に使用される。
試験片取付穴24は、図7に示すように、スリーブ22の外周側を大開口部24aとして、この大開口部24aに試験片固定枠である試験片固定リング25を装着し、この試験片固定リング25に試験片23を着脱自在に保持することにより、試験片固定リング25を介して試験片23を試験片取付穴24に取付ける。
また、試験片取付穴24のスリーブ22の内周面22a側は小開口部24bとし、その直径は、試験片23の平坦面23aの中心をスリーブ22の内周面22aに一致させた状態で、試験片23の平坦面23aとスリーブ22の内周面22aとの間に形成される最大段差Wが、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となり、かつ試験片23を試験片固定リング25に保持した状態で、スリーブ内周面22aの試験片23の周囲に、試験片23、小開口部24b及び試験片固定リング25によって、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有する溝26が形成される大きさとする。
更に、本実施の形態では、スリーブ22の内周面22aを前処理としてブラスト処理することから、溝26の幅を、ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上とする条件を満たすように形成する。
また、試験片23の平坦面23aとスリーブ22の内周面22aとの間の最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となるように、試験片固定リング25に試験片23を容易に位置決めして取付けられるようにするため、図7に示すように、試験片23の長さをX、試験片固定リング25の長さをY、溝26の深さの最小値をZとするとき、X=Y+Zを満足するようにする。
本実施の形態では、スリーブ22の内周面22aを切削処理して前回形成された皮膜を除去した後、試験片取付穴24に試験片固定リング25を介して試験片23を取付け、この試験片取付治具21を第1実施の形態と同様にして、ほぼ垂直状態となるように箱上に取付けて、実際のワークに対する溶射の場合と同様に、箱を通して下方からスリーブ22内の雰囲気を吸引しながら、スリーブ22の上部開口から溶射ガンを挿入して、スリーブ22の中心軸と同一軸で溶射ガンを相対的に回転及び上下動させて溶射を行うことにより、スリーブ22の内周面22aに評価用の溶射皮膜を形成する。
従って、本実施の形態においても、第1実施の形態と同様に、形成される溶射皮膜の不純物の巻き込み組織の連続性が保たれると共に、溶射後に試験片固定リング25から試験片23を取出す際に、試験片23に形成されている溶射皮膜(評価用皮膜)にダメージを与えることなく容易に取出すことができるので、試験片23に形成された溶射皮膜(評価用皮膜)から、当該溶射条件でワークに形成される溶射皮膜を正しく評価することができ、その評価の信頼性を向上することができる。
また、試験片取付治具21を用いて溶射を行うので、ワークの無駄を生じることがなく、溶射後は試験片取付治具21から試験片23を取出して評価試験に供することができるので、評価に至る工数も低減する。また、試験片23の長さ、試験片固定リング25の長さ、溝26の深さの最小値の関係を上記の条件を満たすようにしたので、試験片23の平坦面23aとスリーブ22の内周面22aとの間の最大段差Wを、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となるように、試験片固定リング25に試験片23を容易に位置決めして取付けることができ、評価用皮膜の形成準備が容易になる。
更に、溶射に先立って、スリーブ22の内周面22aを切削処理して前回形成された皮膜を除去することにより、試験片取付治具21を繰り返し使用できる。しかも、スリーブ22の内周面22aの試験片取付穴24の周囲に形成する溝26の幅を、ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上としたので、ブラスト処理においてグリッドが溝26に詰まることもない。従って、評価用皮膜を簡単かつ安価に形成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1実施の形態において、筒状体6は、評価に使用する試験片3の数に応じて、試験片取付治具1と試験片取付穴の無い平板とを組み合わせて形成することもできる。また、第1実施の形態の溝5や、第2実施の形態の溝26は省略することもできるし、更に第2実施の形態においては試験片取付穴24を同一径で形成することもできる。また、試験片3、23は円柱状に限らず、角柱状とすることもでき、それに応じて試験片取付穴4、24を変更すればよい。更に、試験片取付治具1、21は、切削処理を行うことなく使い捨てとすることもできる。
本発明の第1実施の形態で使用する試験片取付治具を示す斜視図である。 図1に示す試験片取付治具を用いて形成する筒状体の一例を示す斜視図である。 図2に示す筒状体への溶射方法を説明する図である。 第1実施の形態の試験片取付治具における溶射時の不純物の流れを説明するための図である。 第1実施の形態の溶射後の試験片取付治具における図1のI−I線断面図である。 本発明の第2実施の形態で使用する試験片取付治具を示す斜視図である。 図6のII−II線断面図である。 従来の評価用皮膜形成方法で使用する試験片取付治具を示す斜視図である。 図8に示す試験片取付治具への溶射方法を説明する図である。 図8のIII−III線断面図である。 図9の部分詳細図である。 従来の評価用皮膜形成方法による皮膜断面組織を模式的に示す図である。
符号の説明
1 試験片取付治具
2 平板
2a 第1面
3 試験片
3a 平坦面
4 試験片取付穴
5 溝
6 筒状体
8 箱
9 溶射ガン
11 溶射皮膜
11a 分断部
21 試験片取付治具
22 スリーブ
22a 内周面
23 試験片
23a 平坦面
24 試験片取付穴
24a 大開口部
24b 小開口部
25 試験片固定リング(試験片固定枠)
26 溝

Claims (10)

  1. 試験片取付穴を有する平板状の試験片取付治具の上記試験片取付穴に、少なくとも一端面が平坦面からなる試験片を該平坦面が上記試験片取付治具の第1面と同一面となる状態に着脱自在に取付け、該試験片が取付けられた複数の上記試験片取付治具により上記第1面を内側とする筒状体を形成し、上記筒状体内に溶射ガンを挿入し、上記筒状体と上記溶射ガンとを上記筒状体の中心軸を中心に相対的に回転させて、上記試験片の上記平坦面に評価用皮膜を形成することを特徴とする内径溶射の評価用皮膜形成方法。
  2. 上記評価用被膜の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記第1面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することを特徴とする請求項1に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法。
  3. 上記試験片取付治具の再使用にあたり、上記筒状体の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記第1面を切削処理することを特徴とする請求項1または2に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法。
  4. 試験片取付穴を有する円筒状の試験片取付治具の上記試験片取付穴に、少なくとも一端面が平坦面からなる試験片を該平坦面と上記試験片取付治具の内周面との段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる状態に着脱自在に取付け、該試験片が取付けられた上記試験片取付治具内に溶射ガンを挿入し、上記試験片取付治具と上記溶射ガンとを上記試験片取付治具の中心軸を中心に相対的に回転させて、上記試験片の上記平坦面に評価用皮膜を形成することを特徴とする内径溶射の評価用皮膜形成方法。
  5. 上記評価用被膜の形成に先立って、上記試験片取付治具の上記内周面及び試験片の平坦面を前処理としてブラスト処理することを特徴とする請求項4に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法。
  6. 請求項1に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、
    平板と、
    上記平板に形成されて上記試験片を着脱自在に取付ける試験片取付穴と、
    上記平板の第1面に上記試験片取付穴に連続して該試験片取付穴の周囲に形成された溝とを有し、
    上記溝は形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有することを特徴とする試験片取付治具。
  7. 請求項2に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、
    平板と、
    上記平板に形成されて上記試験片を着脱自在に取付ける試験片取付穴と、
    上記平板の第1面に上記試験片取付穴に連続して該試験片取付穴の周囲に形成された溝とを有し、
    上記溝は形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下で、かつ上記ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上の幅を有することを特徴とする試験片取付治具。
  8. 請求項4に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、
    スリーブと、
    上記スリーブの周面に形成された上記試験片取付穴と、
    上記試験片取付穴に装着されて上記試験片を着脱自在に保持する試験片固定枠とを有し、
    上記試験片取付穴は、スリーブ外周側が上記試験片固定枠を装着する大開口部、及び、スリーブ内周側が上記試験片の上記平坦面の中心を上記スリーブの内周面に一致させた状態で、上記平坦面と上記内周面との間に形成される最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる小開口部からなり、上記試験片固定枠に上記試験片を保持した状態で、上記スリーブ内周側の上記試験片の周囲に、上記試験片、上記小開口部及び上記試験片固定枠により、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下の幅を有する溝が形成されることを特徴とする試験片取付治具。
  9. 請求項5に記載の内径溶射の評価用皮膜形成方法に用いる試験片取付治具であって、
    スリーブと、
    上記スリーブの周面に形成された上記試験片取付穴と、
    上記試験片取付穴に装着されて上記試験片を着脱自在に保持する試験片固定枠とを有し、
    上記試験片取付穴は、スリーブ外周側が上記試験片固定枠を装着する大開口部、及び、スリーブ内周側が上記試験片の上記平坦面の中心を上記スリーブの内周面に一致させた状態で、上記平坦面と上記内周面との間に形成される最大段差が、形成すべき評価用皮膜の膜厚以下となる小開口部からなり、上記試験片固定枠に上記試験片を保持した状態で、上記スリーブ内周側の上記試験片の周囲に、上記試験片、上記小開口部及び上記試験片固定枠により、形成すべき評価用皮膜の膜厚の2倍以上乃至5倍以下で、かつ上記ブラスト処理で使用されるグリッドの平均粒径の1.5倍以上の幅を有する溝が形成されることを特徴とする試験片取付治具。
  10. 上記試験片の長さをX、上記試験片固定枠の長さをY、上記溝の深さの最小値をZとするとき、X=Y+Zを満足することを特徴とする請求項8または9に記載の試験片取付治具。
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