JP2007099192A - タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両 - Google Patents

タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2007099192A
JP2007099192A JP2005294859A JP2005294859A JP2007099192A JP 2007099192 A JP2007099192 A JP 2007099192A JP 2005294859 A JP2005294859 A JP 2005294859A JP 2005294859 A JP2005294859 A JP 2005294859A JP 2007099192 A JP2007099192 A JP 2007099192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
diameter portion
trailer
small diameter
semi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005294859A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Nakai
勝章 中井
Takahiro Tabata
隆弘 田畑
Kazuyoshi Hayashi
和由 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2005294859A priority Critical patent/JP2007099192A/ja
Publication of JP2007099192A publication Critical patent/JP2007099192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】高圧に耐え得るタンクの強度を確保しながらも、重心位置が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができるタンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両を提供すること。
【解決手段】タンク2の第1小径部8及び第2小径部9の間に第1小径部8及び第2小径部9の直径よりも大きな直径の大径部10を設けると共に、大径部10を第1小径部8及び第2小径部9と同心に配置するので、牽引車により牽引される場合には、重心位置Gが高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができる。また、大径部10は、第1小径部8及び第2小径部9と同心に配置されているので、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンクに充填される場合にも、圧力による壁面への応力集中を抑制して、高圧に耐え得るタンクの強度を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両に関し、特に、高圧に耐え得るタンクの強度を確保しながらも、重心位置が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができるタンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両に関するものである。
従来、液体燃料やガス燃料等を搬送するためにタンクセミトレーラ式連結車両が用いられている。このタンクセミトレーラ式連結車両100は、図2(a)に示すように、主に、液体燃料等が充填されるタンク101に走行装置108を取り付けたタンクセミトレーラ102と、そのタンクセミトレーラ102を牽引する牽引車103とを備え、タンクセミトレーラ102の前部を牽引車103のフレーム104に設けられた連結部105に連結することで、タンク101に充填された液体燃料やガス燃料等を搬送することができるように構成されている。
ところで、近年では、コストや人件費の削減を図るべく一度に搬送する搬送量を増やして、搬送効率を向上させることが要請されている。この要請(タンク充填量を増加させる)に対しては、タンク101の直径を大きくすることで対応してきたが、この方法では、タンク101の直径の増大に伴って重心位置が高くなるので、タンクセミトレーラ式連結車両100の転倒に対する安定性が不十分になるという問題点があった。
具体的には、図2(b)に示すように、タンク101の直径を大きくすれば、その分、タンク充填量の増大を図ることは可能であるが(D11<D12)、それに伴い重心位置Gが高くなってしまうので(H11<H12)、タンクセミトレーラ式連結車両100の転倒に対する安定性が不十分になる。
そこで、例えば特許文献1には、重心位置Gが高くなることを抑制しながらもタンク充填量の増大を図ることができるタンクセミトレーラ式連結車両106が開示されている。
具体的には、図2(c)に示すように、タンク107の前端部および後端部の下面を地面と水平に切り欠いて、重心位置Gが高くなることを抑制すると共に(H11<H12)、タンク107の中央部を下方に膨出させて、タンク充填量の増大を図っている(D11<D13)。
特開昭62−1649号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されるタンクセミトレーラ式連結車両106ではタンク107の形状が異形であるため、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンクに充填される場合には、圧力が部分的に集中する箇所が発生し、タンクの強度確保が困難になるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、高圧に耐え得るタンクの強度を確保しながらも、重心位置が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができるタンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載のタンクセミトレーラは、充填物が高圧状態で充填されるタンクに走行装置を取り付けて構成され、牽引車により牽引されるものであって、前記タンクは、円筒形状に形成され前記タンクの前端側および後端側に位置する第1小径部および第2小径部と、前記第1小径部および前記第2小径部の間に位置すると共に前記第1小径部および前記第2小径部の直径よりも大きな直径の円筒形状に形成される大径部とを有し、前記大径部は、前記第1小径部および前記第2小径部と同心に配置されている。
請求項2記載のタンクセミトレーラは、請求項1記載のタンクセミトレーラにおいて、前記タンクは、前記第1小径部と前記大径部とを連結して円錐形状に形成される第1傾斜部と、前記大径部と前記第2小径部とを連結して円錐形状に形成される第2傾斜部とを有し、前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は、前記大径部と同心に配置されている。
請求項3記載のタンクセミトレーラは、請求項2記載のタンクセミトレーラにおいて、前記第1小径部は、前記第2小径部よりも前記タンクの軸心に沿う長さが長く形成されている。
請求項4記載のタンクセミトレーラは、請求項1から3のいずれかに記載のタンクセミトレーラにおいて、前記第2小径部の直径は、前記第1小径部の直径よりも小さく形成されている。
請求項5記載のタンクセミトレーラ式連結車両は、請求項1から4のいずれかに記載のタンクセミトレーラと、前記タンクセミトレーラを牽引する牽引車とを備えている。
この請求項5記載のタンクセミトレーラ式連結車両によれば、タンクセミトレーラが牽引車により牽引される。
請求項1記載のタンクセミトレーラによれば、タンクの第1小径部および第2小径部の間に第1小径部および第2小径部の直径よりも大きな直径の大径部を設けると共に、大径部を第1小径部および第2小径部と同心に配置するので、牽引車により牽引される場合には、重心位置が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができるという効果がある。
つまり、タンクセミトレーラは、第1小径部が牽引車のフレーム上に位置していると共に第2小径部がタンクセミトレーラの走行装置上に位置している構成であるため、従来のようにタンクが同一直径の円筒形状に形成されている場合には、タンクの直径を大きくすれば、その分、タンク充填量の増大を図ることは可能であるが、それに伴い重心位置が高くなってしまうので、タンクセミトレーラ式連結車両の転倒に対する安定性が不十分になる。
これに対し、本発明では、第1小径部および第2小径部の直径よりも大径部の直径を大きくすると共に、大径部を第1小径部および第2小径部と同心に配置する、即ち、牽引車のフレームとタンクセミトレーラの走行装置との間に位置する部分の直径のみを上下均一に拡大させるので、重心位置が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができる。
また、大径部は、第1小径部および第2小径部と同心に配置されているので、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンクに充填される場合にも、圧力による壁面への応力集中を抑制して、高圧に耐え得るタンクの強度を確保することができるという効果がある。
例えば、特許文献1のように、タンクの形状が異形の場合には、圧力が部分的に集中する箇所が発生し、タンクの強度確保が困難になる。
さらに、タンクが円筒形状であると共に、第1小径部と第2小径部と大径部とが同心に配置されているので、タンクの製造が容易になるという効果がある。
請求項2記載のタンクセミトレーラによれば、請求項1記載のタンクセミトレーラの奏する効果に加え、第1小径部および第2小径部と大径部とを連結して円錐形状に形成される第1傾斜部および第2傾斜部を設けると共に、第1傾斜部および第2傾斜部を大径部と同心に配置するので、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンクに充填される場合にも、圧力による壁面への応力集中を抑制して、高圧に耐え得るタンクの強度を確保することができるという効果がある。
例えば、第1傾斜部および第2傾斜部の代わりに、タンクの軸心に垂直な壁で連結する場合には、圧力が部分的に集中する箇所が発生し、タンクの強度確保が困難になる。
また、第1傾斜部および第2傾斜部が円錐形状に形成されているので、タンクセミトレーラが牽引車により牽引される場合には、タンクセミトレーラ式連結車両が走行する際に第1傾斜部で空気の流れを円滑にすると共に第2傾斜部で空気の渦の発生を抑制して空気抵抗を低減させることで、安定した走行が可能になるという効果がある。
請求項3記載のタンクセミトレーラによれば、請求項2記載のタンクセミトレーラの奏する効果に加え、第1小径部は、第2小径部よりもタンクの軸心に沿う長さが長く形成されているので、さらにタンク充填量の増大を図ることができるという効果がある。
つまり、タンクセミトレーラが牽引車により牽引される場合には、牽引車およびタンクセミトレーラに備えられている車軸には、その強度から許容可能な許容荷重が決まっているので、例えば、第1小径部と第2小径部との長さを同じ長さにしてタンクの重量配分を前後で均等にした場合には、エンジン等の重量物を搭載している分だけ牽引車の車軸に付与される重量配分がタンクセミトレーラの車軸に対して増加してしまう。
このため、タンク充填量の増加を図ろうとしても、タンクセミトレーラの車軸は問題ないが、牽引車の車軸は許容荷重を超えてしまい、タンク充填量の増大が制限される場合がある。
これに対し、本発明では、第1小径部の長さを第2小径部の長さよりも長くして大径部の位置をタンクの後端側に偏移させているので、タンクセミトレーラ式連結車両前方の重量が後方の重量と均等になり、これによって許容荷重に達していなかったタンクセミトレーラの車軸に負荷を分散させて、さらにタンク充填量の増大を図ることができる。
請求項4記載のタンクセミトレーラによれば、請求項1から3のいずれかに記載のタンクセミトレーラの奏する効果に加え、第2小径部の直径は第1小径部の直径よりも小さく形成されている、即ち、牽引車により牽引される場合には、牽引車のフレーム上に位置している第1小径部よりもタンクセミトレーラの走行装置上に位置している第2小径部の高さが低くなりタンクが後方に傾斜するので、タンク充填量の増大を図りつつ重心位置をさらに低くしてタンクセミトレーラ式連結車両の転倒に対する安定性を向上させることができるという効果がある。
請求項5記載のタンクセミトレーラ式連結車両によれば、請求項1から4のいずれかに記載のタンクセミトレーラと同様の効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両1の側面図であり、図1(b)は、タンクセミトレーラ式連結車両1のタンクセミトレーラ3の上面図である。なお、図1(b)では、牽引車4を省略して図示している。
図1(a)に示すように、タンクセミトレーラ式連結車両1は、主に、タンクセミトレーラ3と、そのタンクセミトレーラ3を牽引する牽引車4とを備えている。また、タンクセミトレーラ3は、高圧ガスが充填されるタンク2と、そのタンク2に取り付けられる走行装置13とを主に備えている。なお、タンク2は走行装置13が直接取り付けられ、それらが一体の単体構造として構成されている。また、タンクセミトレーラ3の走行装置13及び牽引車4は、複数の車軸5を備えている。
ここで、本実施の形態における高圧ガスとは、常用の温度において圧力が0.2MPa以上となる液化ガスであって、現にその圧力が0.2MPa以上である液化ガス又は圧力が0.2MPaとなる場合の温度が35℃以下である液化ガスをいい、例えば、液化天然ガスが例示される。特に、本実施の形態におけるタンク2によれば、0.6MPa以下の高圧ガスに耐え得る強度を確保している。なお、請求項1に記載した高圧状態とは、上述した高圧ガスが充填された状態をいう。
このタンクセミトレーラ式連結車両1は、タンクセミトレーラ3が牽引車4のフレーム6に設けられた連結部7に連結されることで、牽引車4の駆動力によってタンクセミトレーラ3が従動されて、タンク2に充填された高圧ガスを搬送することができる。ここで、図1(a)及び図1(b)を参照して、タンク2の形状について詳細に説明する。
タンク2は、図1(a)及び図1(b)に示すように、タンク2の前端側、即ち、牽引車4側に位置する第1小径部8と、タンク2の後端側に位置する第2小径部9と、それら第1小径部8及び第2小径部9の間に位置する大径部10と、第1小径部8と大径部10とを連結する第1傾斜部11と、第2小径部9と大径部10とを連結する第2傾斜部12とを有している。
第1小径部8及び第2小径部9は直径D1の円筒形状に、大径部10は直径D2の円筒形状に、それぞれ形成されており、大径部10の直径D2は、第1小径部8及び第2小径部9の直径D1よりも大きく形成されている(D1<D2)。また、大径部10は、第1小径部8及び第2小径部9と同心に配置されている。
つまり、第1小径部8と第2小径部10とが同一の直径D1であると共にそれぞれが同心に配置されているため、第1小径部8が牽引車4のフレーム6上に位置していると共に第2小径部9がタンクセミトレーラ3の走行装置13上に位置しているようなタンクセミトレーラ式連結車両1の構成によれば、タンク2の軸心Oが地面と水平に配置される。
よって、図1(a)に示すように、タンクの軸心Oの高さH1が、そのタンクセミトレーラ式連結車両1の重心位置Gの高さと同じ高さH1になる。
これにより、重心位置Gが高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができる。具体的には、タンクセミトレーラ式連結車両1は、第1小径部8が牽引車4のフレーム6上に位置していると共に第2小径部9がタンクセミトレーラ3の走行装置13上に位置している構成であるため、従来のようにタンクが同一直径の円筒形状で形成されている場合には、タンクの直径を大きくすれば、その分、タンク充填量の増大を図ることは可能であるが、それに伴い重心位置Gが高くなってしまうので、タンクセミトレーラ式連結車両1の転倒に対する安定性が不十分になる。
これに対し、本実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両1は、第1小径部8及び第2小径部9の直径よりも大径部10の直径を大きくすると共に(D1<D2)、大径部10を第1小径部8及び第2小径部9と同心に配置する、即ち、牽引車4のフレーム6とタンクセミトレーラ3の走行装置13との間に位置する部分の直径のみを上下均一に拡大させるので、重心位置Gが高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができる。
例えば、第1小径部8及び第2小径部9の直径D1が5mの場合には、タンク充填量の増加を図るために直径D1を7mに変更すると、牽引車4のフレーム6及びタンクセミトレーラ3の走行装置13の高さは一定なので、タンクセミトレーラ式連結車両1の重心位置Gの高さH1は1m分だけ高くなってしまう。しかし、第1小径部8及び第2小径部9の直径D1を5mのまま変更せずに、大径部10の直径D2を7m、或いは、それ以上に変更することで、重心位置Gの高さH1が高くなることを抑制しつつタンク充填量の増大を図ることができる。
また、大径部10は、第1小径部8及び第2小径部9と同心に配置されているので、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンク2に充填される場合にも、圧力による壁面への応力集中を抑制して、高圧に耐え得るタンク2の強度を確保することができる。
例えば、第1小径部8と第2小径部9と大径部10とが同心に配置されていない、即ち、タンク2の形状が異形の場合には、圧力が部分的に集中する箇所が発生し、タンク2の強度確保が困難になる。
さらに、タンク2が円筒形状であると共に、第1小径部8と第2小径部9と大径部10とが同心に配置されているので、タンク2の製造が容易になる。
また、タンク2の第1傾斜部11及び第2傾斜部12は、第1小径部8及び第2小径部9と大径部10との連結部が傾斜するように円錐形状に形成されていると共に、第1傾斜部11及び第2傾斜部12は、大径部10と同心に配置されている。
これにより、高圧ガスのように充填物が高圧状態でタンク2に充填される場合にも、圧力による壁面への応力集中を抑制して、高圧に耐え得るタンクの強度を確保することができる。
例えば、第1傾斜部11及び第2傾斜部12の代わりに、タンクの軸心Oに垂直な壁で連結する場合には、圧力が部分的に集中する箇所が発生し、タンクの強度確保が困難になる。
また、第1傾斜部11及び第2傾斜部12が円錐形状に形成されているので、タンクセミトレーラ式連結車両1が走行する際に第1傾斜部11で空気の流れを円滑にすると共に第2傾斜部12で空気の渦の発生を抑制して空気抵抗を低減させることで、安定した走行が可能になる。
次に、第1小径部8及び第2小径部9の、タンクの軸心Oに沿う長さについて説明する。図1(a)及び図1(b)に示すように、第1小径部8は、第2小径部9よりもタンクの軸心Oに沿う長さが長く形成されている。これにより、さらにタンク充填量の増大を図ることができる。
具体的には、牽引車4及びタンクセミトレーラ3に備えられている車軸5には、その強度から許容可能な許容荷重が決まっているので、例えば、第1小径部8と第2小径部9との長さを同じ長さにしてタンク2の重量配分を前後で均等にした場合には、エンジン等の重量物を搭載している分だけ牽引車4の車軸5に付与される重量配分がタンクセミトレーラ3の車軸5に対して増加してしまう。
このため、タンク充填量の増加を図ろうとしても、タンクセミトレーラ3の車軸5は問題ないが、牽引車4の車軸5は許容荷重を超えてしまい、タンク充填量の増大が制限される場合がある。
これに対し、本実施の形態では、第1小径部8の長さを第2小径部9の長さよりも長くして大径部10の位置をタンク2の後端側に偏移させているので、タンクセミトレーラ式連結車両1の前方の重量が後方の重量と均等になり、これによって許容荷重に達していなかったタンクセミトレーラ3の車軸5に負荷を分散させて、さらにタンク充填量の増大を図ることができる。
次に、図1(c)を参照して、第2実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両20について説明する。第1実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両1は、タンク2の軸心Oが地面と水平に配置される構成としたが、第2実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両20は、タンク21が後方に傾斜される構成である。なお、第2実施の形態において、第1実施の形態と同一の部分については同一の符号を付してその説明及び図示を省略する。
図1(c)は、第2実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両20の側面図である。図1(c)に示すように、第2実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両20は、タンク21の後端側に位置する第2小径部22が直径D3の円筒形状に形成されており、第2小径部22の直径D3は、第1小径部8直径D1よりも小さく形成されている(D1>D3)。また、大径部10は、第1小径部8及び第2小径部22と同心に配置されている。
これにより、タンク充填量の増大を図りつつ重心位置をさらに低くしてタンクセミトレーラ式連結車両20の転倒に対する安定性を向上させることができる。
具体的には、タンク21は、第2小径部22の直径D3が第1小径部8の直径D1よりも小さく形成されていると共に、第1小径部8と第2小径部22と大径部10とが同心に配置されているため、第1小径部8が牽引車4のフレーム6上に位置していると共に第2小径部22がタンクセミトレーラ3の走行装置13上に位置しているようなタンクセミトレーラ式連結車両20の構成によれば、牽引車4のフレーム上に位置している第1小径部8よりもタンクセミトレーラ3の走行装置13上に位置している第2小径部22の高さが低くなりタンク2が後方に傾斜される。
よって、図1(c)に示すように、タンクの軸心Oが後方に傾斜してそのタンクの軸心O上に重心位置Gが位置するため、タンクセミトレーラ式連結車両20の重心位置Gの高さH2は、第1実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両1の重心位置Gの高さH1よりもさらに低くなり、タンクセミトレーラ式連結車両20の転倒に対する安定性を向上させることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、第2実施の形態では、タンク21の第2小径部22の直径D3が第1小径部8の直径D1よりも小さく形成されていたが、第1小径部8の直径D1を第2小径部22の直径D3よりも小さく形成してもよい。この場合には、タンク21が前方に傾斜されて重心位置を低くすることができる。
また、各実施の形態では、第1小径部8の長さが第2小径部9,22の長さよりも長く形成されていたが、第1小径部8の長さを第2小径部9,22の長さと同一に形成してもよい。この場合には、タンクセミトレーラ式連結車両1,20の前方の重量配分が増加するので、タンクセミトレーラ式連結車両1,20が旋回する際の遠心力を抑制して、旋回時の安定性を向上させることができる。
さらに、各実施の形態では、第1小径部8の長さが第2小径部9,22の長さよりも長く形成されていたが、第1小径部8の長さを第2小径部9,22の長さよりも短く形成してもよい。この場合には、第1小径部8の長さが第2小径部9,22の長さよりも長い又は同等に形成されている場合よりも、タンクセミトレーラ式連結車両1,20の前方の重量配分がさらに増加するので、タンクセミトレーラ式連結車両1,20が旋回する際の遠心力を抑制して、旋回時の安定性をさらに向上させることができる。
(a)は本発明の第1実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両の側面図であり、(b)はそのタンクセミトレーラ式連結車両のタンクセミトレーラの上面図であり、(c)は本発明の第2実施の形態におけるタンクセミトレーラ式連結車両の側面図である。 従来のタンクセミトレーラ式連結車両の側面図である。
符号の説明
1,20 タンクセミトレーラ式連結車両
2,21 タンク
3 タンクセミトレーラ
4 牽引車
8 第1小径部
9,22 第2小径部
10 大径部
11 第1傾斜部
12 第2傾斜部
13 走行装置
O タンクの軸心

Claims (5)

  1. 充填物が高圧状態で充填されるタンクに走行装置を取り付けて構成され、牽引車により牽引されるタンクセミトレーラにおいて、
    前記タンクは、円筒形状に形成され前記タンクの前端側および後端側に位置する第1小径部および第2小径部と、前記第1小径部および前記第2小径部の間に位置すると共に前記第1小径部および前記第2小径部の直径よりも大きな直径の円筒形状に形成される大径部とを有し、
    前記大径部は、前記第1小径部および前記第2小径部と同心に配置されていることを特徴とするタンクセミトレーラ。
  2. 前記タンクは、前記第1小径部と前記大径部とを連結して円錐形状に形成される第1傾斜部と、前記大径部と前記第2小径部とを連結して円錐形状に形成される第2傾斜部とを有し、
    前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は、前記大径部と同心に配置されていることを特徴とする請求項1記載のタンクセミトレーラ。
  3. 前記第1小径部は、前記第2小径部よりも前記タンクの軸心に沿う長さが長く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタンクセミトレーラ。
  4. 前記第2小径部の直径は、前記第1小径部の直径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタンクセミトレーラ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のタンクセミトレーラと、
    前記タンクセミトレーラを牽引する牽引車とを備えていることを特徴とするタンクセミトレーラ式連結車両。























JP2005294859A 2005-10-07 2005-10-07 タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両 Pending JP2007099192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294859A JP2007099192A (ja) 2005-10-07 2005-10-07 タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294859A JP2007099192A (ja) 2005-10-07 2005-10-07 タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007099192A true JP2007099192A (ja) 2007-04-19

Family

ID=38026538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005294859A Pending JP2007099192A (ja) 2005-10-07 2005-10-07 タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007099192A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280124A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd タンクセミトレーラ
JP2012530637A (ja) * 2009-06-18 2012-12-06 インターナショナル トランスポート エクイップメント コーポレイション インターモーダル・タンク輸送システム、インターモーダル・タンク輸送用の構成要素、及びインターモーダル・タンク輸送方法
JP2013184725A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 可搬型液化ガスタンク
JP2014073854A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd タンクセミトレーラ
CN104002864A (zh) * 2014-05-12 2014-08-27 贵州航天天马机电科技有限公司 一种特种设备半挂车底盘
JP2015152017A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 タンク
CN109278788A (zh) * 2018-11-21 2019-01-29 中车眉山车辆有限公司 一种公铁两用货车牵引连挂装置
CN112172922A (zh) * 2020-10-28 2021-01-05 安徽开乐专用车辆股份有限公司 一种立式粉罐半挂车
US11241991B2 (en) 2017-01-06 2022-02-08 Dcb Trailer Design, Llc Anti-roll over trailer
US11390337B2 (en) 2017-01-06 2022-07-19 Dcb Trailer Design, Llc Anti-roll over trailer improvements
US11987162B2 (en) 2017-01-06 2024-05-21 Dcb Trailer Design, Llc Anti-rollover trailer

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621649A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Showa Aircraft Ind Co Ltd 液体用タンクトレ−ラ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621649A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Showa Aircraft Ind Co Ltd 液体用タンクトレ−ラ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280124A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd タンクセミトレーラ
JP4624445B2 (ja) * 2008-05-23 2011-02-02 日本車輌製造株式会社 タンクセミトレーラ
JP2012530637A (ja) * 2009-06-18 2012-12-06 インターナショナル トランスポート エクイップメント コーポレイション インターモーダル・タンク輸送システム、インターモーダル・タンク輸送用の構成要素、及びインターモーダル・タンク輸送方法
JP2013184725A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 可搬型液化ガスタンク
JP2014073854A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd タンクセミトレーラ
JP2015152017A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 タンク
CN104002864A (zh) * 2014-05-12 2014-08-27 贵州航天天马机电科技有限公司 一种特种设备半挂车底盘
US11241991B2 (en) 2017-01-06 2022-02-08 Dcb Trailer Design, Llc Anti-roll over trailer
US11390337B2 (en) 2017-01-06 2022-07-19 Dcb Trailer Design, Llc Anti-roll over trailer improvements
US11987162B2 (en) 2017-01-06 2024-05-21 Dcb Trailer Design, Llc Anti-rollover trailer
CN109278788A (zh) * 2018-11-21 2019-01-29 中车眉山车辆有限公司 一种公铁两用货车牵引连挂装置
CN109278788B (zh) * 2018-11-21 2023-10-13 中车眉山车辆有限公司 一种公铁两用货车牵引连挂装置
CN112172922A (zh) * 2020-10-28 2021-01-05 安徽开乐专用车辆股份有限公司 一种立式粉罐半挂车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007099192A (ja) タンクセミトレーラ及びタンクセミトレーラ式連結車両
CN104029728B (zh) 可横向倾斜的多轮辙车辆
US9944328B2 (en) Arcuate frame for a vehicle
CN203740379U (zh) 货物用机架
CN100465051C (zh) 车架结构
US7121575B2 (en) Motorcycle trailer
CN207345927U (zh) 副车架
US10435089B2 (en) Anti-rollover trailer
CN103764477B (zh) 具有金属板制成的车钩壳体的车钩头
CN204526953U (zh) 连续管专用运输车
CN101480985A (zh) 高转向灵活性、高稳定性的三轮车及其所用车架
CN206953913U (zh) 一种汽车后悬挂总成
CN202806918U (zh) 同步转向的液压重型超限运输挂车
FR2898543A1 (fr) Essieu souple arriere de vehicule automobile a barre panhard et traverse cintree, et vehicule correspondant
CN201447013U (zh) 高转向灵活性、高稳定性的三轮车及其所用车架
CN106005174A (zh) 一种三轮车
CN201105743Y (zh) 地板车
SE539349C2 (sv) Dragfordon
CN201447014U (zh) 三轮车车架
CN2883074Y (zh) 罐体承载运油半挂车
CN202337286U (zh) 自卸车厢与副车架连接装置
CN104044611B (zh) 大口径管道运输车
CN204095993U (zh) 机车车架及油箱结构
CN206900557U (zh) 一种三轮车
CN206446746U (zh) 一种带拉杆的制动踏板组件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330