JP2007097139A - 設備機器管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備機器管理装置が遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用する。
【解決手段】通信プログラム51は、接続確立ステップS42と第1接続試行ステップS44と第2接続試行ステップS44とをローカルコントローラ3に実行させる。接続確立ステップS42は、通信回線との接続を確立する。第1接続試行ステップS44は、通信回線との接続を介して遠隔管理サーバ群40に含まれる第1遠隔管理サーバ40A,40B・・・との接続を試行する。第2接続試行ステップS44は、第1遠隔管理サーバ40A,40B・・・との接続に失敗した場合、通信回線との接続を介して遠隔管理サーバ群40に含まれる第2遠隔管理サーバ40A,40B・・・との接続を試行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信プログラム、通信方法、設備機器管理装置及び遠隔管理システムに関する。
近年、ビル等に設置される空調装置や照明器具等の設備機器は、その運転状態データを収集する設備機器管理装置により管理されることが多くなってきている。さらに、こうした設備機器管理装置には、設備機器や設備機器管理装置の遠隔に存在し、遠隔から設備機器を管理する遠隔管理装置が接続されることも多くなってきている。例えば、特許文献1では、設備機器管理装置が1ないし複数台の空調装置からその運転状態データを収集し、通信回線を介して遠隔管理装置へ送信する様子が開示されている。
特開2004−239524号公報
ところで、特許文献1のように、設備機器管理装置が遠隔管理装置と通信回線を介して通信する場合、設備機器管理装置は、まず、通信回線に接続する必要がある。そして、設備機器管理装置は、通信回線との接続が確立された後に、確立された通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する。
しかしながら、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行した際に、遠隔管理装置において停電が生じている、又は他の設備機器管理装置からの接続要求により輻輳が生じている等、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合がある。こうした場合において、不具合が解消されるまで設備機器管理装置と通信回線との接続を維持しようとすると、通信費用が嵩む等の問題が生じる。また、設備機器管理装置と通信回線との接続を一旦切断し、不具合が解消された後に再度接続しようとすると、設備機器管理装置と通信回線との接続に要する処理を繰り返し行うことになり時間的なロスが生じる。
本発明の課題は、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することにある。
第1発明に係る通信プログラムは、設備機器管理装置に、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信させる通信プログラムであって、接続確立ステップと、第1接続試行ステップと、第2接続試行ステップとを設備機器管理装置に実行させる。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立ステップは、通信回線との接続を確立する。第1接続試行ステップは、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行ステップは、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、その通信回線との接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続が失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第2発明に係る通信プログラムは、第1発明に係る通信プログラムであって、優先順位決定ステップをさらに設備機器管理装置に実行させる。優先順位決定ステップは、第1接続試行ステップの前に、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。これにより、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置のうち、適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる。
第3発明に係る通信プログラムは、第2発明に係る通信プログラムであって、優先順位決定ステップは、目安時間参照ステップを含む。目安時間参照ステップは、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を参照する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を考慮して、接続を試行する優先順位を決定する。ここでいう目安時間には、例えば、設備機器管理装置と遠隔管理装置とがHTTPプロトコルで通信する場合であれば、過去のHTTP応答時間などがある。これにより、目安時間が短い遠隔管理装置を優先するようにして優先順位を決定した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
第4発明に係る通信プログラムは、第3発明に係る通信プログラムであって、計測ステップをさらに設備機器管理装置に実行させる。計測ステップは、所定の間隔で、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、所定の間隔で、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。このように、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間が所定の間隔で更新されるため、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
第5発明に係る通信プログラムは、第3発明に係る通信プログラムであって、計測ステップをさらに設備機器管理装置に実行させる。計測ステップは、所定の時間が経過しても遠隔管理装置群に含まれるいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、所定の時間が経過しても遠隔管理装置群に含まれるいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。これにより、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
第6発明に係る通信方法は、設備機器管理装置において、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する通信方法であって、接続確立ステップと、第1接続試行ステップと、第2接続試行ステップとを含む。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立ステップは、通信回線との接続を確立する。第1接続試行ステップは、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行ステップは、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この通信方法では、設備機器管理装置と通信回線との接続が確立される。そして、その通信回線との接続を介して、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続が試行され、その遠隔管理装置との接続が失敗した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続が試行される。
このように、設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続が失敗した場合、設備機器管理装置と通信回線との接続が切断される前に、設備機器管理装置と別の遠隔管理装置との接続が試行される。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第7発明に係る設備機器管理装置は、設備機器を管理するとともに、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する設備機器管理装置であって、接続確立手段と、第1接続試行手段と、第2接続試行手段とを備える。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立手段は、通信回線との接続を確立する。第1接続試行手段は、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、その通信回線との接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続が失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第8発明に係る遠隔管理システムは、設備機器管理装置と、遠隔管理装置群とを備える。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。設備機器管理装置は、接続確立手段と、第1接続試行手段と、第2接続試行手段とを有する。接続確立手段は、通信回線との接続を確立する。第1接続試行手段は、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、通信回線との接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、その通信回線との接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続が失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第9発明に係る遠隔管理システムは、第8発明に係る遠隔管理システムであって、設備機器管理装置は、送信手段をさらに有する。送信手段は、第1接続試行手段又は第2接続試行手段により確立された第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置との接続を介して、第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置に設備機器に関する機器データを送信する。遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置は、それぞれ複数のデータサーバのいずれかに接続されている。データサーバは、機器データを記憶する。複数のデータサーバは、互いに同期を取っている。
この遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置との接続を確立すると、その接続を介して設備機器に関する機器データをその遠隔管理装置に送信する。一方、設備機器管理装置からの機器データが格納される遠隔側の全てのデータサーバは、互いに同期を取っている。従って、設備機器管理装置が機器データを複数の遠隔管理装置に送信する場合にも、遠隔側において同じ設備機器に関する機器データを一元管理することができる。
第1発明に係る通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第2発明に係る通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。これにより、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置のうち、適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる。
第3発明に係る通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を考慮して、接続を試行する優先順位を決定する。これにより、目安時間が短い遠隔管理装置を優先するようにして優先順位を決定した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
第4発明に係る通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、所定の間隔で、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。このように、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間が所定の間隔で更新されるため、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
第5発明に係る通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、所定の時間が経過しても遠隔管理装置群に含まれるいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置についての目安時間を計測する。これにより、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
第6発明に係る通信方法では、設備機器管理装置と通信回線との接続が確立される。そして、設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続が失敗した場合、設備機器管理装置と通信回線との接続が切断される前に、設備機器管理装置と別の遠隔管理装置との接続が試行される。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第7発明に係る設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第8発明に係る遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、通信回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、通信回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立した通信回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができる。
第9発明に係る遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置との接続を確立すると、その接続を介して設備機器に関する機器データをその遠隔管理装置に送信する。一方、設備機器管理装置からの機器データが格納される遠隔側の全てのデータサーバは、互いに同期を取っている。従って、設備機器管理装置が機器データを複数の遠隔管理装置に送信する場合にも、遠隔側において同じ設備機器に関する機器データを一元管理することができる。
図1に、本発明の一実施形態に係るローカルコントローラ3(設備機器管理装置)が含まれる空調装置10の遠隔管理システム1を示す。
<遠隔管理システム1の構成>
遠隔管理システム1は、複数の物件2のそれぞれに設置される複数のローカルコントローラ3と、複数の物件2の遠隔に存在する複数の遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・のそれぞれに設置される複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・及び複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・とを含み、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10を管理している。
複数のローカルコントローラ3は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続されており、インターネット回線5に接続可能になっている。そして、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・もまた、インターネット回線5に接続している。これにより、複数のローカルコントローラ3と複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・とは、インターネット回線5を介して接続可能になっている。また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。以下、簡単のために、単数の物件2に設置される単数の空調装置10が単数のローカルコントローラ3により管理される様子を説明するが、実際には、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10が複数のローカルコントローラ3により管理されるものとする。また、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・をまとめて遠隔管理センター4とし、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・をまとめてデータサーバ41とする。さらに、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の集合を、遠隔管理サーバ群40とする。
ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを所定の間隔(本実施形態では、30分)で収集することにより、空調装置10を管理している。ローカルコントローラ3は、空調装置10の運転状態データに基づいて、空調装置10の管理用データを作成する。そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データを含む日報データをインターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。このとき、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信には、HTTPプロトコルが利用されている。一方、遠隔管理サーバ群40は、ローカルコントローラ3から送信されてくる日報データに基づいて、空調装置10を遠隔から管理している。
(空調装置10の構成)
空調装置10は、室外ユニット11と、室外ユニット11に冷媒連絡配管13を介して接続される複数の室内ユニット12とを含む。また、室外ユニット11と複数の室内ユニット12とは、図示されない通信線により接続されており、協調動作しながら複数の室内ユニット12が設置される室内を空気調和している。以下、簡単のために、空調装置10に単数の室内ユニット12が含まれる様子を説明するが、実際には、複数の室内ユニット12が存在しているものとする。
室外ユニット11及び室内ユニット12には、室外ユニット11及び室内ユニット12の各部の運転状態を計測する様々なセンサが取り付けられている。これらのセンサには、例えば、室外ユニット11に取り付けられているものとしては、圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ、圧縮機の吸入管における温度を検出する吸入温度センサ、吐出管における温度を検出する吐出温度センサ、室外側熱交換器を流れる冷媒の温度を検出する熱交温度センサ、室外の温度を検出する室外温度センサなどがあり、室内ユニット12に取り付けられているものとしては、室内側熱交換器の液側の冷媒の温度を検出する液側温度センサ、室内側熱交換器のガス側の冷媒の温度を検出するガス側温度センサ、室内ユニット12が設置される室内の室温を検出する室温温度センサなどがある。
(ローカルコントローラ3の構成)
図2に、ローカルコントローラ3の構成を示す。
ローカルコントローラ3は、制御部31と、記憶部32と、第1通信部36と、第2通信部37とを含む。
制御部31は、内蔵される制御プログラムに従って、ローカルコントローラ3を制御する。
第1通信部36は、空調装置10の室外ユニット11に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを収集することができるようになっている。そして、制御部31は、空調装置10から収集された運転状態データに基づいて管理用データを作成する。この管理用データは、記憶部32に記憶される。
第2通信部37は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5に接続可能になっており、インターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40と通信できるようになっている。
また、記憶部32は、通信プログラム51と接続先データベース52とを記憶している。通信プログラム51は、ローカルコントローラ3に遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信させるためのプログラムであり、制御部31により読み出されて実行される。接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を格納している。
〔接続先データベース52の構成〕
図3に、接続先データベース52の構成を示す。
接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を1つのレコードとして格納する表形式のデータベースである。
接続先データベース52は、URL及びHTTP応答時間フィールドを有する。
URLフィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLが格納される。HTTP応答時間フィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が格納される。HTTP応答時間フィールドに格納される最新のHTTP応答時間は、実際に計測されたHTTP応答時間のうち最新のものであり、ローカルコントローラ3により接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる。
(遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・の構成)
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれ遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・に設置されており、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。そして、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・は、専用線42を介して相互に接続されており、データの同期が取られている。従って、例えば、データサーバ41Aに対してデータを追加、変更又は削除する処理が行われた場合、データサーバ41Aに対して行われたデータを追加、変更又は削除する処理は、専用線42を介してその他のデータサーバ41B,41C,41D・・・にも伝えられ、反映される。結果として、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・が、仮想的に1つのデータサーバ41を構築している。
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、インターネット回線5を介してローカルコントローラ3から1日1回送信されてくる日報データを受信すると、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。そして、遠隔管理サーバ群40は、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などを行う。
<遠隔管理システム1の動作>
ローカルコントローラ3は、30分間隔で第1通信部36を介して空調装置10にアクセスし、空調装置10の運転状態データを収集するようにプログラムされている。ローカルコントローラ3により収集される空調装置10の運転状態データには、室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値や室外ユニット11及び室内ユニット12の電源のオンオフの記録などが含まれる。
制御部31は、30分間隔で空調装置10の運転状態データが収集される度に、収集された運転状態データに基づいて、遠隔管理サーバ群40に送信する管理用データを作成する。そして、制御部31により作成された管理用データは、記憶部32に記憶される。管理用データには、室外ユニット11及び室内ユニット12の運転時間や室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値の最大値及び最小値が含まれる。また、管理用データには、例えば、空調装置10の冷凍サイクルにおける過冷却度や過熱度のような、空調装置10に取り付けられた各センサの値に基づいて計算されるパラメータの最大値及び最小値も含まれる。
そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データをまとめて日報データを作成し、HTTPプロトコルを利用して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。こうして遠隔管理サーバ群40において受信された日報データは、データサーバ41に格納される。これにより、遠隔管理センター4では、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出が行われたり、空調装置10の利用状況を示す報告書が作成されたりする。
(ローカルコントローラ3による日報データの送信処理の詳細)
図4を参照して、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に日報データを送信する際の送信処理の詳細を説明する。この送信処理は、ローカルコントローラ3において実行される通信プログラム51により1日1回実行される。
ステップS41において、通信プログラム51は、記憶部32から1日分の管理用データを読み出し、それらをまとめて日報データを作成する。
次に、ステップS42において、通信プログラム51は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6にアクセスして、インターネット回線5との接続を確立する。
次に、ステップS43において、通信プログラム51は、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドに格納されるHTTP応答時間を参照して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に含まれる全てのレコードをHTTP応答時間フィールドの値が小さい順にソートし、ソートされた順にそのレコードに対応する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての優先順位が高くなるようにする。
次に、ステップS44において、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立するまで、ステップS43で決定された優先順位に従って、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行する。このとき、通信プログラム51は、接続先データベース52を参照して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを取得する。これにより、通信プログラム51は、インターネット回線5を介して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスすることができるようになっている。そして、接続が確立した場合には、ステップS44が終了する。
次に、ステップS45において、通信プログラム51は、ステップS41において作成された日報データを、HTTPプロトコルの「PUTメソッド」等を利用して、ステップS44において接続が確立された遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。
次に、ステップS46において、通信プログラム51は、HTTP応答時間計測処理ルーチンを実行する。HTTP応答時間計測ルーチンでは、所定の条件に合致した場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が計測される。HTTP応答時間計測ルーチンの詳細は、後述する。
次に、ステップS47において、通信プログラム51は、インターネット回線5との接続を切断する。ステップS47が終了すると、ローカルコントローラ3により日報データが送信される処理が終了する。
〔ローカルコントローラ3によるHTTP応答時刻の計測処理の詳細〕
図5を参照して、ステップS46において実行されるHTTP応答時間計測ルーチンの詳細を説明する。
ステップS51において、通信プログラム41は、ステップS44に要した時間が所定の時間Tよりも長いか否かを判定する。長いと判定された場合には、ステップS53に進み、短いと判定された場合には、ステップS52に進む。すなわち、ステップS44において所定の時間Tが経過しても遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバとの接続も確立されない場合に、ステップS53に進むことになる。
ステップS52では、通信プログラム41は、所定の間隔(本実施形態では、1月に1回)で行われるHTTP応答時間の定期検査の時期に達しているか否かを判定する。定期検査の時期に達していると判定された場合には、ステップS53に進み、達していないと判定された場合には、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。すなわち、1月に1回、ステップS53に進むことになる。
ステップS53では、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を一斉に計測する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に格納される全てのレコードに対応する全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行し、全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。ステップS53が終了すると、ステップS54に進む。
次に、ステップS54では、通信プログラム51は、ステップS53において計測された遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間により、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドを更新する。ステップS54が終了すると、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。
(遠隔管理サーバ群40における同期処理の詳細)
各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3からある空調装置10についての日報データを受信すると、その空調装置10についての日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。このとき、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・の記憶領域のうち、その空調装置10についての日報データを書き込むべき記憶領域にロックをかけ、書き込み後、ロックを解除する。すなわち、ある遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がある空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込んでいる間に、別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が別の空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込むことが可能となる。従って、最小限のロック機構でデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間の同期を取ることができる。
また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出などを行う監視処理を実行する機能を有している。各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3から日報データを受信すると、その日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納し、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対する日報データの格納が終了すると、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納されている日報データに基づいて空調装置10の監視処理を実行する。すなわち、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が空調装置10の監視処理を開始する時点では、その空調装置10についての日報データに関する限り、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間において同期が取られていることになる。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5との接続を確立し、そのインターネット回線5との接続を介して、遠隔管理サーバ群40に含まれるある1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行し、その接続に失敗した場合には、インターネット回線5との接続を切断する前に、遠隔管理サーバ群40に含まれる別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行する。従って、ローカルコントローラ3は、一度確立したインターネット回線5との接続を無駄にすることなく有効利用して、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信することができるようになっている。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、過去のHTTP応答時間の短いものから優先して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定している。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、1月に1回、HTTP応答時間の定期検査を行い、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。このように、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が1月に1回更新されるため、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、所定の時間Tが経過しても、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続も確立されない場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立されるまでの時間が、所定の時間Tを超えにくくなっている。
(5)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がローカルコントローラ3からの日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対して書き込むため、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・側において同じ空調装置10についての日報データが一元管理されるようになっている。
<変形例>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがインターネット回線5を介して接続されるが、遠隔にある機器同士の通信を可能にする任意のネットワークを介して接続されてもよい。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3により空調装置10が管理されているが、この態様に限定されない。本発明は、例えば、照明装置など、空調装置10以外の任意の設備機器を管理する設備機器管理装置に適用され得る。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがHTTPプロトコルにより通信しているが、FTP、SMTP/POP等、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信を可能にする任意のプロトコルが利用され得る。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを保持しており、そのURLを指定することにより、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスできるようになっている。しかしながら、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLでなくIPアドレスを直接格納してもよいし、遠隔管理サーバ群40に電子メールにより日報データを送信してもよい。このように、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40とデータの授受を行うことができるのであれば、どのような遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の指定方法が用いられてもよい。
(5)
上記実施形態の説明では、ローカルコントローラ3から遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信される空調装置10に関するデータとして日報データのみが例示されたが、その他、例えば、ローカルコントローラ3において空調装置10の異常が検出された場合にその異常を通知し解析するための異常発報データが送信されるようになっていてもよい。この場合、こうした異常発報データも、日報データの場合と同様の手順で全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込まれるようになっていてもよい。すなわち、上述の日報データについての同期処理は、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する任意のデータについて実行されるようになっていてもよい。
(6)
上記実施形態では、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などが遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・において実行されることとしたが、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・にアクセス可能な任意の端末において実行されるようになっていてもよい。また、この端末は、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・内に設置されていても、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・外に設置されていてもよい。
本発明は、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置と通信回線との接続を有効に利用することができるという効果を有し、通信プログラム、通信方法、設備機器管理装置及び遠隔管理システムとして有用である。
本発明の一実施形態に係るローカルコントローラが含まれる空調装置の遠隔管理システムの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るローカルコントローラの構成を示すブロック図。 接続先データベースの構成を示す図。 ローカルコントローラにより日報データが送信される処理を示すフローチャート。 HTTP応答時間計測ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
3 ローカルコントローラ
5 インターネット回線
10 空調装置
31 制御部
40 遠隔管理サーバ群
40A〜40D 遠隔管理サーバ
51 通信プログラム
本発明は、通信プログラム、通信方法、設備機器管理装置及び遠隔管理システムに関する。
近年、ビル等に設置される空調装置や照明器具等の設備機器は、その運転状態データを収集する設備機器管理装置により管理されることが多くなってきている。さらに、こうした設備機器管理装置には、設備機器や設備機器管理装置の遠隔に存在し、遠隔から設備機器を管理する遠隔管理装置が接続されることも多くなってきている。例えば、特許文献1では、設備機器管理装置が1ないし複数台の空調装置からその運転状態データを収集し、通信回線を介して遠隔管理装置へ送信する様子が開示されている。
特開2004−239524号公報
ところで、特許文献1のように、設備機器管理装置が遠隔管理装置と通信回線を介して通信する場合、設備機器管理装置は、まず、通信回線に接続する必要がある。そして、設備機器管理装置は、通信回線との接続が確立された後に、確立された通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する。
しかしながら、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行した際に、遠隔管理装置において停電が生じている、又は他の設備機器管理装置からの接続要求により輻輳が生じている等、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合がある。こうした場合において、不具合が解消されるまで設備機器管理装置と通信回線との接続を維持しようとすると、通信費用が嵩む等の問題が生じる。また、設備機器管理装置と通信回線との接続を一旦切断し、不具合が解消された後に再度接続しようとすると、設備機器管理装置と通信回線との接続に要する処理を繰り返し行うことになり時間的なロスが生じる。
本発明の課題は、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することにある。
第1発明に係る設備機器管理装置は、接続確立手段と、第1接続試行手段と、第2接続試行手段とを備え、設備機器を管理するとともに、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立手段は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバにアクセスして、インターネット回線との接続を確立する。第1接続試行手段は、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、インターネット回線との当該接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この設備機器管理装置は、インターネット回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、インターネット回線とのその接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続に失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、インターネット回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立したインターネット回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第2発明に係る設備機器管理装置は、第1発明に係る設備機器管理装置であって、優先順位決定手段をさらに備える。優先順位決定手段は、第1接続試行手段が第1遠隔管理装置との接続を試行する前に、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。第1接続試行手段は、当該優先順位を参照して、第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、当該優先順位を参照して、第1遠隔管理装置の次に優先される第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。これにより、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置のうち、適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる。
第3発明に係る設備機器管理装置は、第2発明に係る設備機器管理装置であって、送信手段と、計測手段とをさらに備える。送信手段は、第1接続試行手段又は第2接続試行手段により確立された第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置との接続を介して、第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置に設備機器に関する機器データを送信する。計測手段は、インターネット回線との接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。当該目安時間は、接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる。優先順位決定手段は、計測手段により計測された目安時間を参照して、優先順位を決定する。
この設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を考慮して、接続を試行する優先順位を決定する。ここでいう目安時間には、例えば、設備機器管理装置と遠隔管理装置とがHTTPプロトコルで通信する場合であれば、過去のHTTP応答時間などがある。これにより、目安時間が短い遠隔管理装置を優先するようにして優先順位を決定した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
第4発明に係る設備機器管理装置は、第3発明に係る設備機器管理装置であって、計測手段は、所定の間隔で、目安時間を計測する。
この設備機器管理装置は、所定の間隔で、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。このように、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間が所定の間隔で更新されるため、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
第5発明に係る設備機器管理装置は、第3発明又は第4発明に係る設備機器管理装置であって、計測手段は、所定の時間が経過してもいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、目安時間を計測する。
この設備機器管理装置は、所定の時間が経過しても遠隔管理装置群に含まれるいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。これにより、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
第6発明に係る遠隔管理システムは、設備機器管理装置と、遠隔管理装置群とを備える。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。設備機器管理装置は、接続確立手段と、第1接続試行手段と、第2接続試行手段とを有する。接続確立手段は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバにアクセスして、インターネット回線との接続を確立する。第1接続試行手段は、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、インターネット回線との当該接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、インターネット回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、インターネット回線とのその接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続に失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、インターネット回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立したインターネット回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第7発明に係る遠隔管理システムは、第6発明に係る遠隔管理システムであって、設備機器管理装置は、送信手段をさらに有する。送信手段は、第1接続試行手段又は第2接続試行手段により確立された第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置との接続を介して、第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置に設備機器に関する機器データを送信する。遠隔管理装置群に含まれる全ての遠隔管理装置は、それぞれ複数のデータサーバのいずれかに接続されている。データサーバは、機器データを記憶する。複数のデータサーバは、互いに同期を取っており、機器データが書き込まれる場合には設備機器についての記憶領域がロックされ、書き込み後にそのロックが解除される。
この遠隔管理システムでは、設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置との接続を確立すると、その接続を介して設備機器に関する機器データをその遠隔管理装置に送信する。一方、設備機器管理装置からの機器データが格納される遠隔側の全てのデータサーバは、互いに同期を取っている。従って、設備機器管理装置が機器データを複数の遠隔管理装置に送信する場合にも、遠隔側において同じ設備機器に関する機器データを一元管理することができる。
第8発明に係る通信プログラムは、設備機器管理装置に接続確立ステップと、第1接続試行ステップと、第2接続試行ステップとを実行させることにより、設備機器管理装置に遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信させる。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立ステップは、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバにアクセスして、インターネット回線との接続を確立する。第1接続試行ステップは、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行ステップは、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、インターネット回線との当該接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この通信プログラムが実行されると、設備機器管理装置は、インターネット回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、インターネット回線とのその接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続に失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、インターネット回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立したインターネット回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第9発明に係る通信方法は、設備機器管理装置において遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する通信方法であって、接続確立ステップと、第1接続試行ステップと、第2接続試行ステップとを含む。設備機器管理装置は、設備機器を管理する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立ステップは、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバにアクセスして、インターネット回線との接続を確立する。第1接続試行ステップは、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行ステップは、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、インターネット回線との当該接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。
この通信方法では、設備機器管理装置とインターネット回線との接続が確立される。そして、インターネット回線とのその接続を介して、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続が試行され、その遠隔管理装置との接続が失敗した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続が試行される。
このように、設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続が失敗した場合、設備機器管理装置とインターネット回線との接続が切断される前に、設備機器管理装置と別の遠隔管理装置との接続が試行される。従って、設備機器管理装置は、一度確立したインターネット回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第1発明によれば、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第2発明によれば、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置のうち、設備機器管理装置が適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる。
第3発明によれば、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
第4発明によれば、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
第5発明によれば、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
第6発明によれば、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第7発明によれば、設備機器管理装置が機器データを複数の遠隔管理装置に送信する場合にも、遠隔側において同じ設備機器に関する機器データを一元管理することができる。
第8発明によれば、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
第9発明によれば、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
図1に、本発明の一実施形態に係るローカルコントローラ3(設備機器管理装置)が含まれる空調装置10の遠隔管理システム1を示す。
<遠隔管理システム1の構成>
遠隔管理システム1は、複数の物件2のそれぞれに設置される複数のローカルコントローラ3と、複数の物件2の遠隔に存在する複数の遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・のそれぞれに設置される複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・及び複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・とを含み、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10を管理している。
複数のローカルコントローラ3は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続されており、インターネット回線5に接続可能になっている。そして、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・もまた、インターネット回線5に接続している。これにより、複数のローカルコントローラ3と複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・とは、インターネット回線5を介して接続可能になっている。また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。以下、簡単のために、単数の物件2に設置される単数の空調装置10が単数のローカルコントローラ3により管理される様子を説明するが、実際には、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10が複数のローカルコントローラ3により管理されるものとする。また、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・をまとめて遠隔管理センター4とし、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・をまとめてデータサーバ41とする。さらに、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の集合を、遠隔管理サーバ群40とする。
ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを所定の間隔(本実施形態では、30分)で収集することにより、空調装置10を管理している。ローカルコントローラ3は、空調装置10の運転状態データに基づいて、空調装置10の管理用データを作成する。そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データを含む日報データをインターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。このとき、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信には、HTTPプロトコルが利用されている。一方、遠隔管理サーバ群40は、ローカルコントローラ3から送信されてくる日報データに基づいて、空調装置10を遠隔から管理している。
(空調装置10の構成)
空調装置10は、室外ユニット11と、室外ユニット11に冷媒連絡配管13を介して接続される複数の室内ユニット12とを含む。また、室外ユニット11と複数の室内ユニット12とは、図示されない通信線により接続されており、協調動作しながら複数の室内ユニット12が設置される室内を空気調和している。以下、簡単のために、空調装置10に単数の室内ユニット12が含まれる様子を説明するが、実際には、複数の室内ユニット12が存在しているものとする。
室外ユニット11及び室内ユニット12には、室外ユニット11及び室内ユニット12の各部の運転状態を計測する様々なセンサが取り付けられている。これらのセンサには、例えば、室外ユニット11に取り付けられているものとしては、圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ、圧縮機の吸入管における温度を検出する吸入温度センサ、吐出管における温度を検出する吐出温度センサ、室外側熱交換器を流れる冷媒の温度を検出する熱交温度センサ、室外の温度を検出する室外温度センサなどがあり、室内ユニット12に取り付けられているものとしては、室内側熱交換器の液側の冷媒の温度を検出する液側温度センサ、室内側熱交換器のガス側の冷媒の温度を検出するガス側温度センサ、室内ユニット12が設置される室内の室温を検出する室温温度センサなどがある。
(ローカルコントローラ3の構成)
図2に、ローカルコントローラ3の構成を示す。
ローカルコントローラ3は、制御部31と、記憶部32と、第1通信部36と、第2通信部37とを含む。
制御部31は、内蔵される制御プログラムに従って、ローカルコントローラ3を制御する。
第1通信部36は、空調装置10の室外ユニット11に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを収集することができるようになっている。そして、制御部31は、空調装置10から収集された運転状態データに基づいて管理用データを作成する。この管理用データは、記憶部32に記憶される。
第2通信部37は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5に接続可能になっており、インターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40と通信できるようになっている。
また、記憶部32は、通信プログラム51と接続先データベース52とを記憶している。通信プログラム51は、ローカルコントローラ3に遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信させるためのプログラムであり、制御部31により読み出されて実行される。接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を格納している。
〔接続先データベース52の構成〕
図3に、接続先データベース52の構成を示す。
接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を1つのレコードとして格納する表形式のデータベースである。
接続先データベース52は、URL及びHTTP応答時間フィールドを有する。
URLフィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLが格納される。HTTP応答時間フィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が格納される。HTTP応答時間フィールドに格納される最新のHTTP応答時間は、実際に計測されたHTTP応答時間のうち最新のものであり、ローカルコントローラ3により接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる。
(遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・の構成)
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれ遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・に設置されており、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。そして、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・は、専用線42を介して相互に接続されており、データの同期が取られている。従って、例えば、データサーバ41Aに対してデータを追加、変更又は削除する処理が行われた場合、データサーバ41Aに対して行われたデータを追加、変更又は削除する処理は、専用線42を介してその他のデータサーバ41B,41C,41D・・・にも伝えられ、反映される。結果として、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・が、仮想的に1つのデータサーバ41を構築している。
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、インターネット回線5を介してローカルコントローラ3から1日1回送信されてくる日報データを受信すると、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。そして、遠隔管理サーバ群40は、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などを行う。
<遠隔管理システム1の動作>
ローカルコントローラ3は、30分間隔で第1通信部36を介して空調装置10にアクセスし、空調装置10の運転状態データを収集するようにプログラムされている。ローカルコントローラ3により収集される空調装置10の運転状態データには、室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値や室外ユニット11及び室内ユニット12の電源のオンオフの記録などが含まれる。
制御部31は、30分間隔で空調装置10の運転状態データが収集される度に、収集された運転状態データに基づいて、遠隔管理サーバ群40に送信する管理用データを作成する。そして、制御部31により作成された管理用データは、記憶部32に記憶される。管理用データには、室外ユニット11及び室内ユニット12の運転時間や室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値の最大値及び最小値が含まれる。また、管理用データには、例えば、空調装置10の冷凍サイクルにおける過冷却度や過熱度のような、空調装置10に取り付けられた各センサの値に基づいて計算されるパラメータの最大値及び最小値も含まれる。
そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データをまとめて日報データを作成し、HTTPプロトコルを利用して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。こうして遠隔管理サーバ群40において受信された日報データは、データサーバ41に格納される。これにより、遠隔管理センター4では、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出が行われたり、空調装置10の利用状況を示す報告書が作成されたりする。
(ローカルコントローラ3による日報データの送信処理の詳細)
図4を参照して、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に日報データを送信する際の送信処理の詳細を説明する。この送信処理は、ローカルコントローラ3において実行される通信プログラム51により1日1回実行される。
ステップS41において、通信プログラム51は、記憶部32から1日分の管理用データを読み出し、それらをまとめて日報データを作成する。
次に、ステップS42において、通信プログラム51は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6にアクセスして、インターネット回線5との接続を確立する。
次に、ステップS43において、通信プログラム51は、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドに格納されるHTTP応答時間を参照して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に含まれる全てのレコードをHTTP応答時間フィールドの値が小さい順にソートし、ソートされた順にそのレコードに対応する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての優先順位が高くなるようにする。
次に、ステップS44において、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立するまで、ステップS43で決定された優先順位に従って、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行する。このとき、通信プログラム51は、接続先データベース52を参照して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを取得する。これにより、通信プログラム51は、インターネット回線5を介して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスすることができるようになっている。そして、接続が確立した場合には、ステップS44が終了する。
次に、ステップS45において、通信プログラム51は、ステップS41において作成された日報データを、HTTPプロトコルの「PUTメソッド」等を利用して、ステップS44において接続が確立された遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。
次に、ステップS46において、通信プログラム51は、HTTP応答時間計測処理ルーチンを実行する。HTTP応答時間計測ルーチンでは、所定の条件に合致した場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が計測される。HTTP応答時間計測ルーチンの詳細は、後述する。
次に、ステップS47において、通信プログラム51は、インターネット回線5との接続を切断する。ステップS47が終了すると、ローカルコントローラ3により日報データが送信される処理が終了する。
〔ローカルコントローラ3によるHTTP応答時刻の計測処理の詳細〕
図5を参照して、ステップS46において実行されるHTTP応答時間計測ルーチンの詳細を説明する。
ステップS51において、通信プログラム41は、ステップS44に要した時間が所定の時間Tよりも長いか否かを判定する。長いと判定された場合には、ステップS53に進み、短いと判定された場合には、ステップS52に進む。すなわち、ステップS44において所定の時間Tが経過しても遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバとの接続も確立されない場合に、ステップS53に進むことになる。
ステップS52では、通信プログラム41は、所定の間隔(本実施形態では、1月に1回)で行われるHTTP応答時間の定期検査の時期に達しているか否かを判定する。定期検査の時期に達していると判定された場合には、ステップS53に進み、達していないと判定された場合には、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。すなわち、1月に1回、ステップS53に進むことになる。
ステップS53では、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を一斉に計測する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に格納される全てのレコードに対応する全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行し、全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。ステップS53が終了すると、ステップS54に進む。
次に、ステップS54では、通信プログラム51は、ステップS53において計測された遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間により、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドを更新する。ステップS54が終了すると、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。
(遠隔管理サーバ群40における同期処理の詳細)
各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3からある空調装置10についての日報データを受信すると、その空調装置10についての日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。このとき、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・の記憶領域のうち、その空調装置10についての日報データを書き込むべき記憶領域にロックをかけ、書き込み後、ロックを解除する。すなわち、ある遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がある空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込んでいる間に、別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が別の空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込むことが可能となる。従って、最小限のロック機構でデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間の同期を取ることができる。
また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出などを行う監視処理を実行する機能を有している。各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3から日報データを受信すると、その日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納し、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対する日報データの格納が終了すると、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納されている日報データに基づいて空調装置10の監視処理を実行する。すなわち、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が空調装置10の監視処理を開始する時点では、その空調装置10についての日報データに関する限り、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間において同期が取られていることになる。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5との接続を確立し、そのインターネット回線5との接続を介して、遠隔管理サーバ群40に含まれるある1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行し、その接続に失敗した場合には、インターネット回線5との接続を切断する前に、遠隔管理サーバ群40に含まれる別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行する。従って、ローカルコントローラ3は、一度確立したインターネット回線5との接続を無駄にすることなく有効利用して、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信することができるようになっている。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、過去のHTTP応答時間の短いものから優先して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定している。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、1月に1回、HTTP応答時間の定期検査を行い、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。このように、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が1月に1回更新されるため、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、所定の時間Tが経過しても、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続も確立されない場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立されるまでの時間が、所定の時間Tを超えにくくなっている。
(5)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がローカルコントローラ3からの日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対して書き込むため、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・側において同じ空調装置10についての日報データが一元管理されるようになっている。
<変形例>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがインターネット回線5を介して接続されるが、遠隔にある機器同士の通信を可能にする任意のネットワークを介して接続されてもよい。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3により空調装置10が管理されているが、この態様に限定されない。本発明は、例えば、照明装置など、空調装置10以外の任意の設備機器を管理する設備機器管理装置に適用され得る。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがHTTPプロトコルにより通信しているが、FTP、SMTP/POP等、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信を可能にする任意のプロトコルが利用され得る。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを保持しており、そのURLを指定することにより、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスできるようになっている。しかしながら、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLでなくIPアドレスを直接格納してもよいし、遠隔管理サーバ群40に電子メールにより日報データを送信してもよい。このように、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40とデータの授受を行うことができるのであれば、どのような遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の指定方法が用いられてもよい。
(5)
上記実施形態の説明では、ローカルコントローラ3から遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信される空調装置10に関するデータとして日報データのみが例示されたが、その他、例えば、ローカルコントローラ3において空調装置10の異常が検出された場合にその異常を通知し解析するための異常発報データが送信されるようになっていてもよい。この場合、こうした異常発報データも、日報データの場合と同様の手順で全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込まれるようになっていてもよい。すなわち、上述の日報データについての同期処理は、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する任意のデータについて実行されるようになっていてもよい。
(6)
上記実施形態では、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などが遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・において実行されることとしたが、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・にアクセス可能な任意の端末において実行されるようになっていてもよい。また、この端末は、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・内に設置されていても、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・外に設置されていてもよい。
本発明は、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができるという効果を有し、通信プログラム、通信方法、設備機器管理装置及び遠隔管理システムとして有用である。
本発明の一実施形態に係るローカルコントローラが含まれる空調装置の遠隔管理システムの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るローカルコントローラの構成を示すブロック図。 接続先データベースの構成を示す図。 ローカルコントローラにより日報データが送信される処理を示すフローチャート。 HTTP応答時間計測ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
3 ローカルコントローラ
5 インターネット回線
10 空調装置
31 制御部
40 遠隔管理サーバ群
40A〜40D 遠隔管理サーバ
51 通信プログラム
本発明は、設備機器を管理するとともに、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する設備機器管理装に関する。
近年、ビル等に設置される空調装置や照明器具等の設備機器は、その運転状態データを収集する設備機器管理装置により管理されることが多くなってきている。さらに、こうした設備機器管理装置には、設備機器や設備機器管理装置の遠隔に存在し、遠隔から設備機器を管理する遠隔管理装置が接続されることも多くなってきている。例えば、特許文献1では、設備機器管理装置が1ないし複数台の空調装置からその運転状態データを収集し、通信回線を介して遠隔管理装置へ送信する様子が開示されている。
特開2004−239524号公報
ところで、特許文献1のように、設備機器管理装置が遠隔管理装置と通信回線を介して通信する場合、設備機器管理装置は、まず、通信回線に接続する必要がある。そして、設備機器管理装置は、通信回線との接続が確立された後に、確立された通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する。
しかしながら、設備機器管理装置が通信回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行した際に、遠隔管理装置において停電が生じている、又は他の設備機器管理装置からの接続要求により輻輳が生じている等、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合がある。こうした場合において、不具合が解消されるまで設備機器管理装置と通信回線との接続を維持しようとすると、通信費用が嵩む等の問題が生じる。また、設備機器管理装置と通信回線との接続を一旦切断し、不具合が解消された後に再度接続しようとすると、設備機器管理装置と通信回線との接続に要する処理を繰り返し行うことになり時間的なロスが生じる。
本発明の課題は、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することにある。
第1発明に係る設備機器管理装置は、接続確立手段と、第1接続試行手段と、第2接続試行手段と、送信手段と、計測手段と、優先順位決定手段とを備え、設備機器を管理するとともに、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する。遠隔管理装置群は、複数の遠隔管理装置からなる。遠隔管理装置は、設備機器を遠隔から管理する。接続確立手段は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバにアクセスして、インターネット回線との接続を確立する。第1接続試行手段は、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、第1遠隔管理装置との接続が失敗した場合、インターネット回線との当該接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる第2遠隔管理装置との接続を試行する。送信手段は、第1接続試行手段又は第2接続試行手段により確立された第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置との接続を介して、第1遠隔管理装置又は第2遠隔管理装置に設備機器に関する機器データを送信する。計測手段は、インターネット回線との接続を切断する前に、インターネット回線との当該接続を介して遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。当該目安時間は、接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる。優先順位決定手段は、第1接続試行手段が第1遠隔管理装置との接続を試行する前に、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。第1接続試行手段は、当該優先順位を参照して、第1遠隔管理装置との接続を試行する。第2接続試行手段は、当該優先順位を参照して、第1遠隔管理装置の次に優先される第2遠隔管理装置との接続を試行する。優先順位決定手段は、計測手段により計測された目安時間を参照して、優先順位を決定する。
この設備機器管理装置は、インターネット回線との接続を確立する。そして、設備機器管理装置は、インターネット回線とのその接続を介して、遠隔管理装置群に含まれるある遠隔管理装置との接続を試行し、その遠隔管理装置との接続に失敗した場合には、遠隔管理装置群に含まれる別の遠隔管理装置との接続を試行する。
このように、設備機器管理装置は、遠隔管理装置との接続に失敗した場合、インターネット回線との接続を切断する前に、別の遠隔管理装置との接続を試行する。従って、設備機器管理装置は、一度確立したインターネット回線との接続を無駄にすることなく、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信することができるようになる。これにより、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる
また、この設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続を試行する優先順位を決定する。これにより、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置のうち、適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる
さらに、この設備機器管理装置は、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を考慮して、接続を試行する優先順位を決定する。ここでいう目安時間には、例えば、設備機器管理装置と遠隔管理装置とがHTTPプロトコルで通信する場合であれば、過去のHTTP応答時間などがある。これにより、目安時間が短い遠隔管理装置を優先するようにして優先順位を決定した場合には、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
発明に係る設備機器管理装置は、第発明に係る設備機器管理装置であって、計測手段は、所定の間隔で、目安時間を計測する。
この設備機器管理装置は、所定の間隔で、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。このように、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間が所定の間隔で更新されるため、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
発明に係る設備機器管理装置は、第発明又は第発明に係る設備機器管理装置であって、計測手段は、所定の時間が経過してもいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、目安時間を計測する。
この設備機器管理装置は、所定の時間が経過しても遠隔管理装置群に含まれるいずれの遠隔管理装置との接続も確立されない場合に、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置についての目安時間を計測する。これにより、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
第1発明によれば、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができる。
また、遠隔管理装置群に含まれる複数の遠隔管理装置のうち、設備機器管理装置が適切な遠隔管理装置との接続を優先的に試行することができる。
さらに、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることができる。
発明によれば、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続を確立するまでの時間を短くすることが容易になる。
発明によれば、設備機器管理装置と遠隔管理装置群に含まれる遠隔管理装置との接続が確立されるまでの時間を所定の時間を超えないように維持することができる。
図1に、本発明の一実施形態に係るローカルコントローラ3(設備機器管理装置)が含まれる空調装置10の遠隔管理システム1を示す。
<遠隔管理システム1の構成>
遠隔管理システム1は、複数の物件2のそれぞれに設置される複数のローカルコントローラ3と、複数の物件2の遠隔に存在する複数の遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・のそれぞれに設置される複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・及び複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・とを含み、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10を管理している。
複数のローカルコントローラ3は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続されており、インターネット回線5に接続可能になっている。そして、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・もまた、インターネット回線5に接続している。これにより、複数のローカルコントローラ3と複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・とは、インターネット回線5を介して接続可能になっている。また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。以下、簡単のために、単数の物件2に設置される単数の空調装置10が単数のローカルコントローラ3により管理される様子を説明するが、実際には、複数の物件2のそれぞれに設置される複数の空調装置10が複数のローカルコントローラ3により管理されるものとする。また、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・をまとめて遠隔管理センター4とし、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・をまとめてデータサーバ41とする。さらに、複数の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の集合を、遠隔管理サーバ群40とする。
ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを所定の間隔(本実施形態では、30分)で収集することにより、空調装置10を管理している。ローカルコントローラ3は、空調装置10の運転状態データに基づいて、空調装置10の管理用データを作成する。そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データを含む日報データをインターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。このとき、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信には、HTTPプロトコルが利用されている。一方、遠隔管理サーバ群40は、ローカルコントローラ3から送信されてくる日報データに基づいて、空調装置10を遠隔から管理している。
(空調装置10の構成)
空調装置10は、室外ユニット11と、室外ユニット11に冷媒連絡配管13を介して接続される複数の室内ユニット12とを含む。また、室外ユニット11と複数の室内ユニット12とは、図示されない通信線により接続されており、協調動作しながら複数の室内ユニット12が設置される室内を空気調和している。以下、簡単のために、空調装置10に単数の室内ユニット12が含まれる様子を説明するが、実際には、複数の室内ユニット12が存在しているものとする。
室外ユニット11及び室内ユニット12には、室外ユニット11及び室内ユニット12の各部の運転状態を計測する様々なセンサが取り付けられている。これらのセンサには、例えば、室外ユニット11に取り付けられているものとしては、圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ、圧縮機の吸入管における温度を検出する吸入温度センサ、吐出管における温度を検出する吐出温度センサ、室外側熱交換器を流れる冷媒の温度を検出する熱交温度センサ、室外の温度を検出する室外温度センサなどがあり、室内ユニット12に取り付けられているものとしては、室内側熱交換器の液側の冷媒の温度を検出する液側温度センサ、室内側熱交換器のガス側の冷媒の温度を検出するガス側温度センサ、室内ユニット12が設置される室内の室温を検出する室温温度センサなどがある。
(ローカルコントローラ3の構成)
図2に、ローカルコントローラ3の構成を示す。
ローカルコントローラ3は、制御部31と、記憶部32と、第1通信部36と、第2通信部37とを含む。
制御部31は、内蔵される制御プログラムに従って、ローカルコントローラ3を制御する。
第1通信部36は、空調装置10の室外ユニット11に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、空調装置10から空調装置10の運転状態データを収集することができるようになっている。そして、制御部31は、空調装置10から収集された運転状態データに基づいて管理用データを作成する。この管理用データは、記憶部32に記憶される。
第2通信部37は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6に接続される。これにより、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5に接続可能になっており、インターネット回線5を介して遠隔管理サーバ群40と通信できるようになっている。
また、記憶部32は、通信プログラム51と接続先データベース52とを記憶している。通信プログラム51は、ローカルコントローラ3に遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信させるためのプログラムであり、制御部31により読み出されて実行される。接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を格納している。
〔接続先データベース52の構成〕
図3に、接続先データベース52の構成を示す。
接続先データベース52は、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と接続するために必要な情報を1つのレコードとして格納する表形式のデータベースである。
接続先データベース52は、URL及びHTTP応答時間フィールドを有する。
URLフィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLが格納される。HTTP応答時間フィールドには、遠隔管理サーバ群40に含まれる各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が格納される。HTTP応答時間フィールドに格納される最新のHTTP応答時間は、実際に計測されたHTTP応答時間のうち最新のものであり、ローカルコントローラ3により接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる。
(遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・の構成)
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれ遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・に設置されており、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に接続されている。そして、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・は、専用線42を介して相互に接続されており、データの同期が取られている。従って、例えば、データサーバ41Aに対してデータを追加、変更又は削除する処理が行われた場合、データサーバ41Aに対して行われたデータを追加、変更又は削除する処理は、専用線42を介してその他のデータサーバ41B,41C,41D・・・にも伝えられ、反映される。結果として、複数のデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・が、仮想的に1つのデータサーバ41を構築している。
遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、インターネット回線5を介してローカルコントローラ3から1日1回送信されてくる日報データを受信すると、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。そして、遠隔管理サーバ群40は、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などを行う。
<遠隔管理システム1の動作>
ローカルコントローラ3は、30分間隔で第1通信部36を介して空調装置10にアクセスし、空調装置10の運転状態データを収集するようにプログラムされている。ローカルコントローラ3により収集される空調装置10の運転状態データには、室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値や室外ユニット11及び室内ユニット12の電源のオンオフの記録などが含まれる。
制御部31は、30分間隔で空調装置10の運転状態データが収集される度に、収集された運転状態データに基づいて、遠隔管理サーバ群40に送信する管理用データを作成する。そして、制御部31により作成された管理用データは、記憶部32に記憶される。管理用データには、室外ユニット11及び室内ユニット12の運転時間や室外ユニット11及び室内ユニット12に取り付けられた各センサの値の最大値及び最小値が含まれる。また、管理用データには、例えば、空調装置10の冷凍サイクルにおける過冷却度や過熱度のような、空調装置10に取り付けられた各センサの値に基づいて計算されるパラメータの最大値及び最小値も含まれる。
そして、ローカルコントローラ3は、1日1回、1日分の管理用データをまとめて日報データを作成し、HTTPプロトコルを利用して遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。こうして遠隔管理サーバ群40において受信された日報データは、データサーバ41に格納される。これにより、遠隔管理センター4では、データサーバ41に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出が行われたり、空調装置10の利用状況を示す報告書が作成されたりする。
(ローカルコントローラ3による日報データの送信処理の詳細)
図4を参照して、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に日報データを送信する際の送信処理の詳細を説明する。この送信処理は、ローカルコントローラ3において実行される通信プログラム51により1日1回実行される。
ステップS41において、通信プログラム51は、記憶部32から1日分の管理用データを読み出し、それらをまとめて日報データを作成する。
次に、ステップS42において、通信プログラム51は、インターネット接続サービス事業者により管理されるインターネット接続サーバ6にアクセスして、インターネット回線5との接続を確立する。
次に、ステップS43において、通信プログラム51は、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドに格納されるHTTP応答時間を参照して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に含まれる全てのレコードをHTTP応答時間フィールドの値が小さい順にソートし、ソートされた順にそのレコードに対応する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての優先順位が高くなるようにする。
次に、ステップS44において、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立するまで、ステップS43で決定された優先順位に従って、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行する。このとき、通信プログラム51は、接続先データベース52を参照して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを取得する。これにより、通信プログラム51は、インターネット回線5を介して、接続を試行する遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスすることができるようになっている。そして、接続が確立した場合には、ステップS44が終了する。
次に、ステップS45において、通信プログラム51は、ステップS41において作成された日報データを、HTTPプロトコルの「PUTメソッド」等を利用して、ステップS44において接続が確立された遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信する。
次に、ステップS46において、通信プログラム51は、HTTP応答時間計測処理ルーチンを実行する。HTTP応答時間計測ルーチンでは、所定の条件に合致した場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が計測される。HTTP応答時間計測ルーチンの詳細は、後述する。
次に、ステップS47において、通信プログラム51は、インターネット回線5との接続を切断する。ステップS47が終了すると、ローカルコントローラ3により日報データが送信される処理が終了する。
〔ローカルコントローラ3によるHTTP応答時刻の計測処理の詳細〕
図5を参照して、ステップS46において実行されるHTTP応答時間計測ルーチンの詳細を説明する。
ステップS51において、通信プログラム41は、ステップS44に要した時間が所定の時間Tよりも長いか否かを判定する。長いと判定された場合には、ステップS53に進み、短いと判定された場合には、ステップS52に進む。すなわち、ステップS44において所定の時間Tが経過しても遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバとの接続も確立されない場合に、ステップS53に進むことになる。
ステップS52では、通信プログラム41は、所定の間隔(本実施形態では、1月に1回)で行われるHTTP応答時間の定期検査の時期に達しているか否かを判定する。定期検査の時期に達していると判定された場合には、ステップS53に進み、達していないと判定された場合には、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。すなわち、1月に1回、ステップS53に進むことになる。
ステップS53では、通信プログラム51は、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を一斉に計測する。具体的には、通信プログラム51は、接続先データベース52に格納される全てのレコードに対応する全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を順次試行し、全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。ステップS53が終了すると、ステップS54に進む。
次に、ステップS54では、通信プログラム51は、ステップS53において計測された遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間により、接続先データベース52のHTTP応答時間フィールドを更新する。ステップS54が終了すると、HTTP応答時間計測ルーチンは終了する。
(遠隔管理サーバ群40における同期処理の詳細)
各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3からある空調装置10についての日報データを受信すると、その空調装置10についての日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する。このとき、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・の記憶領域のうち、その空調装置10についての日報データを書き込むべき記憶領域にロックをかけ、書き込み後、ロックを解除する。すなわち、ある遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がある空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込んでいる間に、別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が別の空調装置10に関する日報データをデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込むことが可能となる。従って、最小限のロック機構でデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間の同期を取ることができる。
また、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、それぞれデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納される日報データに基づいて、空調装置10における異常の検出などを行う監視処理を実行する機能を有している。各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・は、ローカルコントローラ3から日報データを受信すると、その日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納し、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対する日報データの格納が終了すると、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納されている日報データに基づいて空調装置10の監視処理を実行する。すなわち、各遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・が空調装置10の監視処理を開始する時点では、その空調装置10についての日報データに関する限り、全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・間において同期が取られていることになる。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、インターネット回線5との接続を確立し、そのインターネット回線5との接続を介して、遠隔管理サーバ群40に含まれるある1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行し、その接続に失敗した場合には、インターネット回線5との接続を切断する前に、遠隔管理サーバ群40に含まれる別の遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を試行する。従って、ローカルコントローラ3は、一度確立したインターネット回線5との接続を無駄にすることなく有効利用して、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・と通信することができるようになっている。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、過去のHTTP応答時間の短いものから優先して、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についての接続を試行する優先順位を決定している。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、1月に1回、HTTP応答時間の定期検査を行い、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。このように、遠隔管理サーバ群40に含まれる全ての遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間が1月に1回更新されるため、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続を確立するまでの時間が、短く保たれている。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、所定の時間Tが経過しても、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続も確立されない場合に、遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・についてのHTTP応答時間を計測する。これにより、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40に含まれるいずれか1つの遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・との接続が確立されるまでの時間が、所定の時間Tを超えにくくなっている。
(5)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がローカルコントローラ3からの日報データを全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に対して書き込むため、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・側において同じ空調装置10についての日報データが一元管理されるようになっている。
<変形例>
(1)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがインターネット回線5を介して接続されるが、遠隔にある機器同士の通信を可能にする任意のネットワークを介して接続されてもよい。
(2)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3により空調装置10が管理されているが、この態様に限定されない。本発明は、例えば、照明装置など、空調装置10以外の任意の設備機器を管理する設備機器管理装置に適用され得る。
(3)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40とがHTTPプロトコルにより通信しているが、FTP、SMTP/POP等、ローカルコントローラ3と遠隔管理サーバ群40との通信を可能にする任意のプロトコルが利用され得る。
(4)
上記実施形態では、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLを保持しており、そのURLを指定することにより、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・にアクセスできるようになっている。しかしながら、ローカルコントローラ3は、記憶部32に遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・のURLでなくIPアドレスを直接格納してもよいし、遠隔管理サーバ群40に電子メールにより日報データを送信してもよい。このように、ローカルコントローラ3が遠隔管理サーバ群40とデータの授受を行うことができるのであれば、どのような遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・の指定方法が用いられてもよい。
(5)
上記実施形態の説明では、ローカルコントローラ3から遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・に送信される空調装置10に関するデータとして日報データのみが例示されたが、その他、例えば、ローカルコントローラ3において空調装置10の異常が検出された場合にその異常を通知し解析するための異常発報データが送信されるようになっていてもよい。この場合、こうした異常発報データも、日報データの場合と同様の手順で全てのデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に書き込まれるようになっていてもよい。すなわち、上述の日報データについての同期処理は、遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・がデータサーバ41A,41B,41C,41D・・・に格納する任意のデータについて実行されるようになっていてもよい。
(6)
上記実施形態では、空調装置10における異常の検出や空調装置10の利用状況を示す報告書の作成などが遠隔管理サーバ40A,40B,40C,40D・・・において実行されることとしたが、データサーバ41A,41B,41C,41D・・・にアクセス可能な任意の端末において実行されるようになっていてもよい。また、この端末は、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・内に設置されていても、遠隔管理センター4A,4B,4C,4D・・・外に設置されていてもよい。
本発明は、設備機器管理装置がインターネット回線との接続を介して遠隔管理装置との接続を試行する際に、遠隔管理装置において設備機器管理装置と遠隔管理装置との接続を妨げる何らかの不具合が生じている場合にも、一度確立した設備機器管理装置とインターネット回線との接続を有効に利用することができるという効果を有し、設備機器を管理するとともに、遠隔管理装置群に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置と通信する設備機器管理装として有用である。
本発明の一実施形態に係るローカルコントローラが含まれる空調装置の遠隔管理システムの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るローカルコントローラの構成を示すブロック図。 接続先データベースの構成を示す図。 ローカルコントローラにより日報データが送信される処理を示すフローチャート。 HTTP応答時間計測ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
3 ローカルコントローラ
5 インターネット回線
10 空調装置
31 制御部
40 遠隔管理サーバ群
40A〜40D 遠隔管理サーバ
51 通信プログラム

Claims (9)

  1. 設備機器(10)を管理する設備機器管理装置(3)に、前記設備機器(10)を遠隔から管理する複数の遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)からなる遠隔管理装置群(40)に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)と通信させる通信プログラム(51)であって、
    通信回線(5)との接続を確立する接続確立ステップ(S42)と、
    前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第1接続試行ステップ(S44)と、
    前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続が失敗した場合、前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第2接続試行ステップ(S44)と、
    を前記設備機器管理装置(3)に実行させる、通信プログラム(51)。
  2. 前記第1接続試行ステップ(S44)の前に、前記遠隔管理装置群(40)に含まれる全ての遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)についての接続を試行する優先順位を決定する優先順位決定ステップ(S43)、
    をさらに前記設備機器管理装置(3)に実行させる、
    請求項1に記載の通信プログラム(51)。
  3. 前記優先順位決定ステップ(S43)は、前記遠隔管理装置群(40)に含まれる全ての遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)についての接続が試行されてから確立されるまでに要する時間の目安となる目安時間を参照する目安時間参照ステップを含む、
    請求項2に記載の通信プログラム(51)。
  4. 所定の間隔で、前記遠隔管理装置群(40)に含まれる全ての遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)についての前記目安時間を計測する計測ステップ(S52,S53)、
    をさらに前記設備機器管理装置(3)に実行させる、
    請求項3に記載の通信プログラム(51)。
  5. 所定の時間が経過しても前記遠隔管理装置群(40)に含まれるいずれの遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続も確立されない場合に、前記遠隔管理装置群(40)に含まれる全ての遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)についての前記目安時間を計測する計測ステップ(S51,S53)、
    をさらに前記設備機器管理装置(3)に実行させる、
    請求項3に記載の通信プログラム(51)。
  6. 設備機器(10)を管理する設備機器管理装置(3)において、前記設備機器(10)を遠隔から管理する複数の遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)からなる遠隔管理装置群(40)に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)と通信する通信方法であって、
    通信回線(5)との接続を確立する接続確立ステップ(S42)と、
    前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第1接続試行ステップ(S44)と、
    前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続が失敗した場合、前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第2接続試行ステップ(S44)と、
    を含む、通信方法。
  7. 設備機器(10)を管理するとともに、前記設備機器(10)を遠隔から管理する複数の遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)からなる遠隔管理装置群(40)に含まれるいずれか1つの遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)と通信する設備機器管理装置(3)であって、
    通信回線(5)との接続を確立する接続確立手段(31)と、
    前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第1接続試行手段(31)と、
    前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続が失敗した場合、前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第2接続試行手段(31)と、
    を備える、設備機器管理装置(3)。
  8. 設備機器(10)を管理する設備機器管理装置(3)と、
    前記設備機器(10)を遠隔から管理する複数の遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)からなる遠隔管理装置群(40)と、
    を備え、
    前記設備機器管理装置(3)は、
    通信回線(5)との接続を確立する接続確立手段(31)と、
    前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第1接続試行手段(31)と、
    前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続が失敗した場合、前記通信回線(5)との接続を介して前記遠隔管理装置群(40)に含まれる第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を試行する第2接続試行手段(31)と、
    を有する、
    遠隔管理システム(1)。
  9. 前記設備機器管理装置(3)は、
    前記第1接続試行手段(31)又は前記第2接続試行手段(31)により確立された前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)又は前記第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)との接続を介して、前記第1遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)又は前記第2遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)に前記設備機器に関する機器データを送信する送信手段(37)、
    をさらに有し、
    前記遠隔管理装置群(40)に含まれる全ての遠隔管理装置(40A,40B,40C,40D,・・・)は、それぞれ前記機器データを記憶する複数のデータサーバ(41A,41B,41C,41D,・・・)のいずれかに接続されており、
    前記複数のデータサーバ(41A,41B,41C,41D,・・・)は、互いに同期を取っている、
    請求項8に記載の遠隔管理システム(1)。
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