JP2007097033A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スルー画像表示時においては、両方のCCDに蓄積された画像データが交互に読み出されるようにCCD9及びCCD10をスルー画像表示に適した制御により駆動させ(S1)、CCD9及びCCD10から出力される画像データを交互に表示部20に表示させる(S2)。AF処理時は、一方のCCDをAF処理に適した制御により駆動に切り替え、該CCDを用いてAF処理を行うとともに(S4)、他方のCCDで撮像された画像データをスルー画像表示させる(S5)。静止画撮影処理時は、一方のCCDを静止画撮影に適した制御により駆動させて静止画撮影処理を行うとともに(S10)、他方のCCDで撮像された画像データをスルー画像表示させる(S11)。
【選択図】 図5
Description
また、コントラスト検出方式によるAF処理のAF処理時間も画像データのフレームレートに依存し、フレームレートが高ければ、その分AF処理時間を短縮することができる。
そのため、AF処理時間を短縮すべく、AF処理中には、1部読出し駆動させることにより、1部のエリアの画像をリアルタイムに表示させ、1部以外のエリアに対しては、過去に撮像された画像を表示させることにより、AF処理中にスルー画像をリアルタイムに表示させるとともにAF処理時間を短縮させるという技術も登場した(特許文献1)。
また、上記特許文献1記載の技術によれば、AF処理時間を短縮させることはできるが、1部の画像しかリアルタイムに表示させることができず、AF処理中は思うように撮影の構図が決められないという問題点があった。
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
前記第1の撮像素子により変換された画像データと、前記第2の撮像素子により変換された画像データとが交互に出力されるように制御して、前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なう動画撮像制御手段と、
前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子のうち、どちらか一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御するフォーカス制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
オートフォーカスに用いられる前記他方の撮像素子を、AF処理に適した制御により駆動させるようにしてもよい。
AF評価値の検出に適した露出制御による駆動、高速駆動のうち、少なくとも1つ以上の駆動を含むようにしてもよい。
画素加算駆動、1部読出し駆動のうち、少なくとも1つ以上の駆動を行なうようにしてもよい。
前記動画撮像制御手段により得られる画像データのフレームレート以上、又は、前記フォーカス制御手段による制御により動画の撮像に用いられる前記一方の撮像素子から出力される画像データのフレームレート以上であるようにしてもよい。
前記フォーカス制御手段は、
前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子をAF処理に適した制御により駆動させた状態で、前記コントラストAF手段にオートフォーカス動作を行なわせるようにしてもよい。
前記静止画撮影制御手段により前記他方の撮像素子から出力された画像データを記録手段に記録する第1の記録制御手段と、
を備えるようにしてもよい。
前記第1の記録制御手段は、
前記画像生成手段により生成された静止画像データを前記記録手段に記録するようにしてもよい。
動画の撮像に用いられる撮像素子をスルー画像表示に適した制御により駆動させるようにしてもよい。
静止画撮影に必要な静止画用露光時間を前記複数の撮像素子に分担させて、前記複数の撮像素子に露光を行なわせ、該複数の撮像素子に変換されたそれぞれ画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された複数の画像データから1枚の合成画像データを生成する生成手段と、
を備えたことを特徴とする。
飽和している部分が出ないように前記取得手段により取得された画像データから1枚の合成画像データを生成するようにしてもよい。
前記シャッタボタンが半押しされるまでは、前記動画撮像制御手段により前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なわせ、前記シャッタボタンが半押しされると、前記フォーカス制御手段により前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御させ、前記シャッタボタンが全押しされると、前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を制御させるように制御する制御手段と、
を備えるようにしてもよい。
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
前記第1の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を行なうとともに、前記第2の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を行なう静止画撮影制御手段と、
前記静止画撮影制御手段により前記第1の撮像素子から出力される画像データからスルー画像データ又は動画データを順次生成するとともに、その生成の合間に前記第2の撮像素子から出力される画像データを分割して処理することにより静止画像データを生成する画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする。
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
を備えた撮像装置を実行させるためのプログラムであって、
前記第1の撮像素子により変換された画像データと、前記第2の撮像素子により変換された画像データとが交互に出力されるように制御して、前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なう動画撮像処理と、
前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子のうち、どちらか一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御するフォーカス制御処理と、
を含むことを特徴とする。
静止画撮影に必要な静止画用露光時間を前記複数の撮像素子に分担させて、前記複数の撮像素子に露光を行なわせ、該複数の撮像素子に変換されたそれぞれ画像データを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された複数の画像データから1枚の合成画像データを生成する生成処理と、
を含むことを特徴とする。
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
を備えた撮像装置を実行させるためのプログラムであって、
前記第1の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を行なうとともに、前記第2の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を行なう静止画撮影処理と、
前記静止画撮影処理により前記第1の撮像素子から出力される画像データからスルー画像データ又は動画データを順次生成するとともに、その生成の合間に前記第2の撮像素子から出力される画像データを分割して処理することにより静止画像データを生成する画像生成処理と、
を含むことを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動回路3、光路分離手段4、NDフィルタ5、NDフィルタ6、絞り兼用シャッタ7、絞り兼用シャッタ8、CCD9、CCD10、垂直ドライバ11、TG(timing generator)12、ユニット回路13、ユニット回路14、画像生成部15、AF評価値算出部16、DMAコントローラ17、DRAM18、ビデオエンコーダ19、表示部20、CPU21、メモリ22、キー入力部23、圧縮回路24、フラッシュメモリ25、バス26を備えている。
絞りとは、入射される光の量を制御する機構のことをいい、シャッタとは、CCD9、10に光を当てる時間を制御する機構のことをいい、CCD9、10に光を当てる時間は、シャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって変わってくる。露出は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
AF評価値算出部16は、オートフォーカス時に各フォーカスポイント(フォーカスレンズ位置)においてCCDにより取得されるフォーカスエリア内の画像データに基づいて高周波成分を抽出し、該抽出した高周波成分を積算してAF評価値を算出する。CPU21は、この算出されたAF評価値に基づいてレンズ駆動回路3に制御信号を送ることにより、フォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させる。
DRAM18は、書き換え可能な半導体の一種であり、CCD9、CCD10によって撮像された画像データ(画像生成部15で生成されたYUVデータ)を一時記憶しておくバッファメモリであるとともに、CPU21のワーキングメモリとしても利用される。
表示部20は、カラーLCDとその駆動回路を含み、撮影モードの時には、CCD9、CCD10によって撮像され、DRAM18に記憶された画像データ(YUVデータ)を表示部20に表示させ、再生時の時には、フラッシュメモリ25から読み出され伸張された記録画像データを表示させる。
メモリ22には、CPU21の各部の制御に必要な制御プログラム、必要なデータが記録されており、CPU21は該制御プログラムにしたがって動作する。
圧縮回路24は、JPEG(Joint Photographic Experts
group)やMPEG(Moving Picture Experts Group)の圧縮・伸張を行なう部分である。圧縮回路24は、CPU21の制御信号にしたがってDRAM18に記憶されている画像データ(YUV信号)を圧縮したり、フラッシュメモリ25に記録されている画像データを伸張したりする。
フラッシュメモリ25は、圧縮回路24で圧縮された画像データなどを保存しておく記録媒体である。
CCD9、CCD10に蓄積された電荷は、垂直ドライバ11によって生成された所定周波数タイミング信号にしたがって読み出されるが、スルー画像表示時(動画撮像時)、AF処理時、静止画撮影処理時では異なる。なお、垂直ドライバ11は、TG12を介してCPU21によって制御される。
スルー画像表示時においては、CCD9及びCCD10により撮像された画像データを表示部20に表示させるべく、CPU21は、スルー画像表示に適した制御によりCCD9及びCCD10を駆動させる。このとき、CPU21は、CCD9とCCD10とを交互に(CCD9の駆動周期とCCD10の駆動周期とを半周期ずらして)駆動させていく。これにより、CCD9、CCD10は露光、転送が交互に行われ、画像データが交互にCCD9、CCD10から出力されることとなる。
このスルー画像表示に適した制御による駆動とは、スルー画像表示に適した駆動と、スルー画像表示に適した露出制御よる駆動との両方を行なう。
また、スルー画像表示に適した露出制御による駆動とは、例えば、電子シャッタによりスルー画像表示に適した露光時間となるようにCCD9、CCD10の駆動を制御したりする。
このスルー画像表示用の画像処理が施された画像データは順次バッファメモリに記憶され、該記憶された画像データはスルー画像として表示部20に表示される。
図2を見ると、CCD9が露光した電荷を画像データとして転送している最中にCCD10が露光を行ない、また、CCD10の画像データの転送中はCCD9が露光を行なっているのがわかる(露光周期が半周期ずれている)。このように、CCD9、CCD10を交互に露光、転送を行なわせることにより、CCD9、CCD10の駆動周波数を上げずに、スルー画像表示される画像データのフレームレートを2倍にすることが可能となる。
なお、画像生成部15は、スルー画像表示される画像データのフレームレート(CCD9又はCCD10により得られる画像データのフレームレートの2倍のフレームレート)で、画像処理を施す能力を有しており、それ以上の画像処理を施す能力や並列的に画像処理を施す能力を有しないものとする。
AF処理時においては、CPU21は、AF評価値算出部16にフォーカスレンズの各レンズ位置におけるAF評価値を検出させるとともに、被写体のスルー画像を表示させるべく、一方のCCDをスルー画像表示に適した制御により駆動させ、他方のCCDをAF処理に適した制御により駆動させる。
このAF処理に適した制御による駆動とは、AF処理の精度を上げるような駆動のことをいう。
以下、AF処理に適した駆動方法について幾つか説明する。
コントラスト検出方式によるAF処理においては、フォーカスレンズをレンズ端からレンズ端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの各レンズ位置におけるAF評価値を検出し、該検出したAF評価値の中でAF評価値がピークとなるレンズ位置にフォーカスレンズを移動させることによりオートフォーカスを行なう。
しかし、フォーカスレンズの移動スピードを単に早くしても、CCDの読出し周期(転送周期)が変わらないと(フレームレートが変わらないと)、AF評価値を検出するレンズ位置(フォーカスポイント)が少なくなり、フォーカスの精度が荒くなってしまうため、読出し周期を早くし、その読出し周期に対応してフォーカスレンズの移動スピードを早くすればフォーカスの精度を落とさずに、AF処理時間を短縮することができるので、AF処理の精度を高めることができる。
なお、ここでの高速駆動とは、スルー画像表示に適した駆動よりも高速な駆動という意味であり、高速駆動によるフレームレートは、スルー画像表示に適した駆動によるフレームレート、又は、上記したスルー画像表示時に表示されるスルー画像のフレームレート(スルー画像表示に適した駆動によるフレームレートの2倍のフレームレート)より高い。
以下、高速駆動の方法について幾つか述べる。
1部読出し駆動とは、CCDの1部のエリアのライン(該1部のエリアはフォーカスエリアを含む)の画素データを読み出すようにCCDを駆動させる方法である。
ここでは、読み出す1部のエリアは、CCDの全ラインの1/2のラインであって、且つ、CCDの中央部分のラインであるとする。
なお、この1部読みし駆動を行なう場合においても、スルー画像表示に適した駆動を行なう場合と同様に、CCDの1部エリア内において、間引いて読み出したり、画素加算して読み出したりするようにしてもよい。
例えば、CCDの全ラインの1/2のラインを1部読出し駆動により画像データを読み出すと、スルー画像表示に適した駆動より約2倍フレームレートを上げることができる。
画素加算駆動とは、CCDの画素に蓄積された電荷を加算して読み出す方法であり、既に周知技術なので説明を割愛する。
スルー画像表示に適した駆動においても、画素加算駆動をして画素に蓄積された電荷を読み出すようにしてもよいと説明したが、ここでの画素加算駆動は、スルー画像表示には適さない程度に画素に蓄積された電荷を加算させて読み出すことをいう。つまり、画素加算駆動により加算させる画素の数を増やしていくと、フレームレートは上がるが、その分解像度が下がりスルー画像表示に適さなくなってしまうからである。
例えば、スルー画像用表示に適した駆動では、2つの画素に蓄積された電荷を加算することにより画像データを読出し、AF制御に適した駆動(画素加算駆動)においては8画素に蓄積された電荷を加算して画像データを読み出している場合では、AF制御に適した駆動は、スルー画像表示に適した駆動よりもフレームレートが4倍に上がるということである。
1部読出し駆動、画素加算駆動に限らず、間引き読出しによりフレームレートをスルー画像表示に適した駆動より上げるようにしてもよいし、その他の方法であってもよい。また、1部読出し駆動や、画素加算駆動などを組み合わせることにより、フレームレートを上げる方法であってもよい。つまり、フレームレートをスルー画像用表示に適した駆動によるフレームレート、又は、上記したスルー画像表示時に表示されるスルー画像のフレームレートよりフレームレートを上げる駆動方法であれば何でも良いということになる。
AF評価値を検出するときにおいても、スルー画像表示に適した露出制御によりCCDを駆動させると、検出されるAF評価値の検出精度が落ちてしまうため、AF処理時においては、AF評価値の検出に適した露出制御によりCCDを駆動させることによりAF処理の精度を上げるというものである。
このAF評価値の検出に適した露出制御によりCCDを駆動させても、フレームレートが上がるわけではないので(読出し周期が早くならないので)、AF処理時間の短縮は図れないが、検出されるAF評価値の精度が上がるという利点がある。
ここでは、CCD9は、AF処理に適した制御による駆動として、画素加算駆動(4画素加算駆動)及び1部読出し駆動(全ラインの1/2のラインの読出し駆動)と、AF処理に適した露出制御による駆動とを合わせた駆動により駆動されている。
ここでは、CCD9は4画素加算駆動と1部読出し駆動により駆動され、CCD10は2画素加算駆動により駆動されているので、図3を見ると、CCD9から出力される画像データのフレームレート、転送周期、露光周期が、CCD10から出力されるフレームレート、転送周期、露光周期の4倍となっていることがわかる。また、CCD9はAF処理に適した露出制御が、CCD10はスルー画像表示に適した露出制御が行なわれているので、CCD9とCCD10とでは露光時間が異なることもわかる。
また、ユニット回路13を介してCCD9から順次送られてきた画像データは、AF評価値算出部16に送られ、AF評価値算出部16は、該送られてきた画像データに基づいてAF評価値を順次検出していく。
なお、図2と図3とを比べるとわかるように、上述したスルー画像表示(図2のスルー画像表示)においては、CCD9、CCD10から交互に出力される画像データを表示させるので、スルー画像表示される画像データのフレームレートは、CCD9又はCCD10から出力される画像データのフレームレートの2倍となるが、AF処理時におけるスルー画像表示(図3のスルー画像表示)においては、CCD10から出力される画像データのみを表示させるので、スルー画像表示されるフレームレートは、上述したスルー画像表示(図2)で表示される画像データのフレームレートの1/2倍のフレームレートとなる。
静止画撮影処理時のおいては、CPU21は、被写体の静止画撮影を行なうとともに、被写体のスルー画像を表示させるべく、一方のCCDをスルー画像表示に適した制御により駆動させ、他方のCCDを静止画撮影に適した制御により駆動させる。
静止画撮影に適した制御による駆動とは、静止画撮影に適した露出制御を行なうとともに、CCDの全画素に蓄積された電荷を1ラインずつ読み出して全画素に蓄積された電荷を読み出すという駆動を行なう。なお、静止画撮影に適した露出制御による駆動を行なわずに、絞り兼用シャッタ7を用いて露出制御を行なうようにしてもよい。
図4を見ると、画像生成部15は、CCD10の転送周期で順次転送される画像データからスルー画像データを生成するとともに、CCD9から転送された画像データを、CCD10から転送される画像データからスルー画像データを生成する合間に分割して処理することにより静止画像データを生成していっているのがわかる。
また、CCD9は静止画撮影に適した露出制御が、CCD10はスルー画像表示に適した露出制御が行なわれているので、CCD9とCCD10とでは露光時間が異なることもわかる。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図5のフローチャートにしたがって説明する。
ユーザのキー入力部23のモード切替キーの操作により撮影モードに設定されると、CPU21は、TG12を介して垂直ドライバ11を制御することにより、CCD9と、CCD10とを交互にスルー画像表示に適した制御により駆動させることにより両CCDの駆動を開始させる(ステップS1)。このときは、CCD9とCCD10との露光周期、転送周期が半周期ずれることになる。ここでは、スルー画像表示に適した制御による駆動により、CCD9及びCCD10は2画素加算駆動されている。
具体的には、図2に示すように、CCD9とCCD10から交互に転送された画像データは順次画像生成部15に入力され、画像生成部15は、入力された画像データ順にスルー画像用の画像処理を施すことによりスルー画像データを生成し、CPU21は、該生成されたスルー画像データを順々に表示部20に表示させる。これにより、CCD9又はCCD10から出力される画像データのフレームレートより2倍のフレームレートで被写体のスルー画像表示を行うことができる。
次いで、CPU21は、ユーザによってシャッタボタンが半押しされたか否かを判断する(ステップS3)。この判断は、シャッタボタン半押しに対応する操作信号がキー入力部23から送られてきたか否かにより判断する。
なお、AF評価値のピーク値を検出した時点で、AF評価値のサーチを終了させ、AF評価値がピークとなるレンズ位置にフォーカスレンズを移動させてAF処理を完了させるようにしてもよい。
次いで、CPU21は、AF処理が完了したか否かを判断し(ステップS6)、完了していないと判断するとステップS5に戻る。
次いで、CPU21は、シャッタボタンが全押しされたか否かを判断し(ステップS9)、全押しされていないと判断するとステップS8に戻る。この全押しされたか否かの判断は、シャッタボタン全押しに対応する操作信号がキー入力部23から送られてきたか否かにより判断する。
つまり、静止画撮影に適した露出制御を行なうとともに、CCDの全画素に蓄積された電荷を1ラインずつ読み出して全画素に蓄積された電荷(画像データ)を読み出すという駆動を行ない、そして、該読み出された画像データから静止画像データを生成することにより静止画撮影処理が完了する。
次いで、CPU21は、静止画撮影処理が完了したか否か、つまり、画像生成部15により静止画像データの生成が完了したか否かを判断し(ステップS12)、完了していないと判断するとステップS11に戻る。
つまり、CCD9から転送される画像データを、スルー画像データのフレームレート時間程度に分割させて、CCD10から転送された画像データからのスルー画像データの生成の間に静止画像データを生成していくことにより、一枚の静止画像データを生成する。
また、AF処理時においては、一方のCCDをAF処理に適した制御により駆動させ、他方のCCDをスルー画像表示に適した制御により駆動させるので、AF処理中であっても被写体のスルー画像表示を行うことができる。また、一方のCCDをAF処理に適した露出制御により駆動させるので、AF処理の精度を高めることができる。
また、静止画撮影処理においては、一方のCCDを静止画撮影に適した制御により駆動させ、他方のCCDをスルー画像表示に適した制御により駆動させるので、静止画撮影処理中で合っても被写体のスルー画像を表示させることができる。また、スルー画像生成の合間に静止画像データを生成していくので、静止画撮影中であっても、被写体のスルー画像を表示させることができる。
また、スルー画像用の画像処理を施すことによりスルー画像データを生成し、該生成したスルー画像データを表示部20に表示させるようにしたが、画像生成部15は、スルー画像用の画像処理を施す替わりに動画撮影用の画像処理を施すことにより動画データを生成し、CPU21は、該生成した動画データをフラッシュメモリ25に記録させるとともに、表示部20に被写体のスルー画像を表示させるようにしてもよい。このときは、スルー画像表示に適した制御による駆動に替えて、動画撮影に適した制御による駆動によりCCDを駆動させるようにしてもよい。
具体的に説明すると、ステップS2及びステップS8のスルー画像表示においては、CPU21は、CCD9、CCD10から交互に転送される画像データを、表示部20に表示させるとともにフラッシュメモリ25に記録させる。また、ステップS5、ステップS11のスルー画像表示においては、CPU21は、他方のCCDから出力された画像データのみを、表示部20に表示させるとともにフラッシュメモリ25に記録させる。
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、シャッタボタンが全押しされると、一方のCCDで静止画撮影処理を行い、他方のCCDで撮像された画像データをスルー画像として表示させるようにしたが、第2の実施の形態においては、シャッタボタンが全押しされると、両方のCCDを用いて被写体の静止画撮影を行なうというものである。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。
以下、第2の実施の形態のデジタルカメラ1の動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。なお、第1の実施の形態と同様の動作については説明を省略する。
この図7を見ると、全体の静止画露光時間をCCD9とCCD10で分担させているのがわかる。まず、CCD9により露光を開始させ(露光1)、CCD9の露光が終了すると同時にCCD10の露光を開始させる(露光2)とともに、CCD9の画像データを転送させ、CCD10の露光が終了するとCCD10の画像データを転送させているのがわかる。
ここでCCDに被写体の露光を行なわせると暗電流と呼ばれるノイズが発生してしまう。この暗電流ノイズは、露光時間が長くなるにつれて急激に増加するという性質を有しているため、このように露光時間を2つのCCDに分担させることで、各CCDの露光時間を短くして、暗電流ノイズの増加を抑えることが可能となる。
また、露光1の終了と同時に露光2を開始するようにした、露光1が終了する前に、露光2を開始させるようにしてもよい。つまり、CCD9の露光とCCD10との露光が重なるようにしてもよい。
また、全体の静止画露光時間を複数回に分けてCCD9とCCD10とに露光行なわせるようにしてもよい。例えば、全体の静止画露光時間を4回に分ける場合は、まず、どちらか一方のCCDに露光を行なわせ、その次に他方のCCDに露光を行なわせる。そしてまた、一方のCCDに露光を行なわせ、更に他方のCCDに露光を行なわせるようにする。これにより、一回の露光時間が更に短くなるので、更に暗電流ノイズの発生を抑えることができる。この場合には、4枚の画像データが得られることとなる。
このとき、単に2枚の画像データを合成した画像データを合成画像データとしてしまうと、合成後の画像データの中には、飽和してしまう部分(白飛び部分)が出てしまう可能性があるので、ステップS52の合成は、2枚の画像データを加算し、その後、飽和する部分が出ないように該加算した画像データを変換することにより飽和している部分のない1枚の合成画像データを生成する。
このとき、1回の露光で得られる各画素データの値は12bit(0〜4095)とすると、加算された各画素データの値は13bit(0〜8191)となる。
図8は、変換特性を示す図であり、加算された各画素データ(13bit)は、図8に示すような変換特性にしたがって、飽和していない画素データ(12bit)に変換される。
図8を見るとわかるように、画素データの値が小さい範囲では略線形性を保ち、画素データの値が大きい、つまり、飽和に近い値の場合には、クリップされずに階調変化が保たれているのがわかる。
このように、1つのCCDで長時間露光を行なうと、飽和してしまう画素が出てしまうが、CCD9とCCD10とに分担させて静止画露光時間分の露光を行なわせると、露光時間が短くなり、飽和していない画像データがCCD9とCCD10とから得られ、合成する段階で飽和している画素データがわかるので、飽和しない1枚の合成画像データを生成することができる。
また、静止画露光時間を複数回に分けて行い、各露光により得られた複数の画像データを合成するので、合成段階で飽和しそうな画素を認識することができ、それにより、飽和しないように複数の画像データを合成することができる。
なお、上記各実施の形態は以下のような変形例も可能である。
(1)第2の実施の形態においては露光開始タイミングをずらして、CCD9及びCCD10に露光を行なわせ、該露光により得られた複数の画像データを合成して静止画像データを生成するようにしたが、図9に示すように、露光開始タイミングをずらして、CCD9及びCCD10に露光を行なわせ、CCD9から転送された画像データと、CCD10から転送された画像データとを合成せずに、CCD9から転送された該画像データ、及び、CCD10から転送された画像データのそれぞれに対して静止画用の画像処理を画像生成部15に施させることにより2枚の静止画像データを生成させるようにしてもよい。これにより高速に被写体の連写撮影が可能となる。この生成された2枚の静止画像データはそれぞれ圧縮されてフラッシュメモリ25に記録されることとなる。
また、フォーカスレンズを設けずに、CCD9とCCD10とを光軸方向に別々動かすことによりCCD9に入射される光の光路長と、CCD10に入射される光の光路長とを個々に変えるようにしてもよい。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動回路
4 光路分離手段
5 NDフィルタ
6 NDフィルタ
7 絞り兼用シャッタ
8 絞り兼用シャッタ
9 CCD
10 CCD
11 垂直ドライバ
12 TG
13 ユニット回路
14 ユニット回路
15 画像生成部
16 AF評価値算出部
17 DMAコントローラ
18 DRAM
19 ビデオエンコーダ
20 表示部
21 CPU
22 メモリ
23 キー入力部
24 圧縮回路
25 フラッシュメモリ
26 バス
Claims (18)
- 被写体の光を画像データに変換する第1の撮像素子と、
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
前記第1の撮像素子により変換された画像データと、前記第2の撮像素子により変換された画像データとが交互に出力されるように制御して、前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なう動画撮像制御手段と、
前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子のうち、どちらか一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御するフォーカス制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記フォーカス制御手段は、
オートフォーカスに用いられる前記他方の撮像素子を、AF処理に適した制御により駆動させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記AF処理に適した制御による駆動は、
AF評価値の検出に適した露出制御による駆動、高速駆動のうち、少なくとも1つ以上の駆動を含むことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記高速駆動は、
画素加算駆動、1部読出し駆動のうち、少なくとも1つ以上の駆動を行なうことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 前記高速駆動による駆動により前記他方の撮像素子から出力される画像データのフレームレートは、
前記動画撮像制御手段により得られる画像データのフレームレート以上、又は、前記フォーカス制御手段による制御により動画の撮像に用いられる前記一方の撮像素子から出力される画像データのフレームレート以上であることを特徴とする請求項3又は4記載の撮像装置。 - 前記フォーカス制御手段によりオートフォーカスに用いられる前記他方の撮像素子に入射される被写体の光の光路長を変えていくことにより、各光路長における前記他方の撮像素子から出力される画像データに基づいてAF評価値を検出し、該検出したAF評価値の中でAF評価値がピークとなる光路長となるように、前記第1又は/及び第2の撮像素子に入射される光の光路長を制御することにより、被写体に対してオートフォーカスを行なうコントラストAF手段を備え、
前記フォーカス制御手段は、
前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子をAF処理に適した制御により駆動させた状態で、前記コントラストAF手段にオートフォーカス動作を行なわせることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子のうち、どちらか一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、他方の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を制御する静止画撮影制御手段と、
前記静止画撮影制御手段により前記他方の撮像素子から出力された画像データを記録手段に記録する第1の記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の撮像装置。 - 前記静止画撮影制御手段の制御により動画の撮像に用いられている前記一方の撮像素子から出力される画像データから画スルー像データ又は動画データを順次生成するとともに、その生成の合間に静止画撮影に用いられている前記他方の撮像素子から出力される画像データを分割して処理することにより静止画像データを生成する画像生成手段を備え、
前記第1の記録制御手段は、
前記画像生成手段により生成された静止画像データを前記記録手段に記録することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。 - 前記動画撮像制御手段、前記フォーカス制御手段、前記静止画撮影制御手段は、
動画の撮像に用いられる撮像素子をスルー画像表示に適した制御により駆動させることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の撮像装置。 - 前記動画撮像制御手段による動画の撮像により得られる画像データ、又は/及び、前記フォーカス制御手段による動画の撮像に用いられている前記一方の撮像素子から出力される画像データ、又は/及び、前記静止画撮影制御手段により動画の撮像に用いられている前記一方の撮像素子から出力される画像データを表示手段に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の撮像装置。
- 前記動画撮像制御手段による動画の撮像により得られる画像データ、又は/及び、前記フォーカス制御手段による動画の撮像に用いられる前記一方の撮像素子から出力される画像データ、又は/及び、前記静止画撮影制御手段により動画の撮像に用いられる前記一方の撮像素子から出力される画像データを前記記録手段に記録する第2の記録制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の撮像装置。
- 被写体の光を画像データに変換する複数の撮像素子と、
静止画撮影に必要な静止画用露光時間を前記複数の撮像素子に分担させて、前記複数の撮像素子に露光を行なわせ、該複数の撮像素子に変換されたそれぞれ画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された複数の画像データから1枚の合成画像データを生成する生成手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記生成手段は、
飽和している部分が出ないように前記取得手段により取得された画像データから1枚の合成画像データを生成することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。 - 半押し全押し可能なシャッタボタンと、
前記シャッタボタンが半押しされるまでは、前記動画撮像制御手段により前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なわせ、前記シャッタボタンが半押しされると、前記フォーカス制御手段により前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御させ、前記シャッタボタンが全押しされると、前記一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、前記他方の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を制御させるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の撮像装置。 - 被写体の光を画像データに変換する第1の撮像素子と、
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
前記第1の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を行なうとともに、前記第2の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を行なう静止画撮影制御手段と、
前記静止画撮影制御手段により前記第1の撮像素子から出力される画像データからスルー画像データ又は動画データを順次生成するとともに、その生成の合間に前記第2の撮像素子から出力される画像データを分割して処理することにより静止画像データを生成する画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 被写体の光を画像データに変換する第1の撮像素子と、
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
を備えた撮像装置を実行させるためのプログラムであって、
前記第1の撮像素子により変換された画像データと、前記第2の撮像素子により変換された画像データとが交互に出力されるように制御して、前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子を駆動させることにより被写体の動画の撮像を行なう動画撮像処理と、
前記第1の撮像素子及び前記第2の撮像素子のうち、どちらか一方の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御するとともに、他方の撮像素子を用いて被写体に対してオートフォーカスを行なうように制御するフォーカス制御処理と、
を含むことを特徴とするプログラム。 - 被写体の光を画像データに変換する複数の撮像素子を備えた撮像装置を実行させるためのプログラムであって、
静止画撮影に必要な静止画用露光時間を前記複数の撮像素子に分担させて、前記複数の撮像素子に露光を行なわせ、該複数の撮像素子に変換されたそれぞれ画像データを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された複数の画像データから1枚の合成画像データを生成する生成処理と、
を含むことを特徴とするプログラム。 - 被写体の光を画像データに変換する第1の撮像素子と、
被写体の光を画像データに変換する第2の撮像素子と、
を備えた撮像装置を実行させるためのプログラムであって、
前記第1の撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を行なうとともに、前記第2の撮像素子を用いて被写体の静止画撮影を行なう静止画撮影処理と、
前記静止画撮影処理により前記第1の撮像素子から出力される画像データからスルー画像データ又は動画データを順次生成するとともに、その生成の合間に前記第2の撮像素子から出力される画像データを分割して処理することにより静止画像データを生成する画像生成処理と、
を含むことを特徴とするプログラム。
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