JP2012156838A - 撮像装置、撮像制御方法、およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被写体からの入射光が偏光状態の偏った光である場合に、二つの撮像素子で得られる画像の明るさの差を抑制することができるようにする。
【解決手段】ハーフミラー22は、被写体からの入射光を2つの光路に分離する。第1撮像素子24は、ハーフミラー22で分離された入射光の一方を受光する。第2撮像素子25は、ハーフミラー22で分離された入射光の他方を受光する。第1被写体輝度算出部26は、第1撮像素子24の出力から、第1の被写体輝度情報を算出する。第2被写体輝度算出部29は、第2撮像素子25の出力から、第2の被写体輝度情報を算出する。露出補正値算出部32は、第1の被写体輝度情報と第2の被写体輝度情報とを比較する。この開示の技術は、例えば、撮像装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本技術は、撮像装置、撮像制御方法、およびプログラムに関し、特に、被写体からの入射光が偏光状態の偏った光である場合に、二つの撮像素子で得られる画像の明るさの差を抑制することができるようにする撮像装置、撮像制御方法、およびプログラムに関する。
ライブビュー画表示用と静止画撮影用の二つの撮像素子を備え、被写体からの光を、ハーフミラーによってライブビュー画表示用の撮像素子と静止画撮影用の撮像素子へと分岐する構成とした撮像装置がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−97098号公報
しかしながら、そのような構成の従来の撮像装置では、例えば、液晶画面(に表示された画像)や水面を被写体として撮影し、その反射光が入射光とされる場合など、入射光が偏光状態の偏った光である場合に、以下のような問題が発生していた。
図1は、偏光状態の違いによる反射率の違いを説明する図である。
図1Bは、図1Aに示されるように、入射面2に平行な偏光であるp偏光と、入射面2に垂直な偏光であるs偏光が、ガラス1の表面に所定の入射角で入射されたときの、入射角と反射率との関係を示している。
s偏光は入射角の角度が増えていくにしたがって反射率が増えていくのに対して、p偏光は入射角の角度が増えていくにしたがって徐々に反射率が下がっていき、ある角度で反射率が0となる。この反射率が0となる角度は、一般的に、ブリュースター角と呼ばれている。そして、p偏光の入射角の角度がブリュースター角よりも大きくなると、そこからは反射率も上昇していくこととなる。なお、自然光は、光の偏光方向が定まったものではないので、その反射率はs偏光とp偏光の反射率のグラフの間を通る。
例えば、上述した従来の撮像装置で、図2Aに示される、液晶画面に表示された画像全体を画角内に収めるように撮像するシーンを考える。被写体としての液晶画面から反射されて、撮像装置に入射される入射光はp偏光であるとする。また、ハーフミラーで反射された入射光は、ライブビュー画表示用の撮像素子に入射され、ハーフミラーを透過した入射光は、静止画撮影用の撮像素子に入射されるものとする。
図1Bを参照して説明したように、p偏光はブリュースター角に近づくにつれて反射率が低くなる。そのため、入射光がp偏光である場合、自然光である場合よりもライブビュー画表示用の撮像素子へ向かう光量が減少する。
従って、ライブビュー画表示用の撮像素子で決定した露出値を、静止画撮影用の撮像素子にも使用するような露出制御を行った場合、自然光より光量の少ない状態の画像に基づいて露出値を決定することになる。その結果、静止画撮影用の撮像素子で撮影して得られる静止画像は、図2Bに示されるように、本来より露出がオーバーになった画像となってしまう。つまり、図2Bに示される静止画撮影用の撮像素子で撮影された静止画は、ライブビュー画表示用の撮像素子で撮像されたライブビュー画よりも明るい画像となってしまう。
このように、本来、ライブビュー画と静止画は同じように撮影されるのが望ましいところ、従来の撮像装置では、入射光が偏光状態の偏った光である場合に、ライブビュー画と静止画で画像の明るさ(輝度)に差が生じてしまう。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、被写体からの入射光が偏光状態の偏った光である場合に、二つの撮像素子で得られる画像の明るさの差を抑制することができるようにするものである。
本技術の一側面の撮像装置は、被写体からの入射光を2つの光路に分離するハーフミラーと、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の一方を受光する第1撮像素子と、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の他方を受光する第2撮像素子と、前記第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出する第1被写体輝度情報算出部と、前記第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出する第2被写体輝度情報算出部と、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する被写体輝度情報比較部とを備える。
本技術の一側面の撮像制御方法は、被写体からの入射光を2つの光路に分離するハーフミラーと、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の一方を受光する第1撮像素子と、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の他方を受光する第2撮像素子を備える撮像装置の、第1被写体輝度情報算出部が、前記第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出し、第2被写体輝度情報算出部が、前記第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出し、被写体輝度情報比較部が、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較するステップを含む。
本技術の一側面のプログラムは、コンピュータに、被写体からの入射光がハーフミラーで2つの光路に分離されて、その分離された前記入射光の一方を受光した第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出する第1被写体輝度情報算出部と、前記分離された前記入射光の他方を受光した第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出する第2被写体輝度情報算出部と、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する被写体輝度情報比較部として機能させるものである。
本技術の一側面においては、被写体からの入射光がハーフミラーで2つの光路に分離されて、その分離された入射光の一方を受光した第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報が算出され、分離された入射光の他方を受光した第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報が算出される。そして、第1の被写体輝度情報と第2の被写体輝度情報とが比較される。
プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
撮像装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術の一側面によれば、被写体からの入射光が偏光状態の偏った光である場合に、二つの撮像素子で得られる画像の明るさの差を抑制することができる。
偏光状態の違いによる反射率の違いを説明する図である。 偏光状態の偏りの影響について説明する図である。 本技術が適用された撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 撮像素子の詳細構成例を示すブロック図である。 撮像対象の例を示す図である。 偏光状態の偏りの影響について説明する図である。 撮像装置による露出制御処理を説明するフローチャートである。 撮像装置による露出制御処理を説明する図である。 閾値Thのその他の例について説明する図である。 閾値Thのその他の例について説明する図である。 警告表示の例を示す図である。 撮像装置によるその他の露出制御処理を説明するフローチャートである。 分割処理の詳細を説明するフローチャートである。 分割エリアについて説明する図である。 本技術が適用されたコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
[撮像装置の構成例]
図3は、本技術が適用された撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
撮像装置11は、光学レンズ部21、ハーフミラー22、メカニカルシャッタ23、第1撮像素子24、および第2撮像素子25を有している。
被写体12で反射された光は、光学レンズ部21を通って、ハーフミラー22に入射される。ハーフミラー22は、入射された入射光を、反射光と透過光の2つの光路に分離する。反射光と透過光の光量の比は、1対1である。従って、被写体12で反射された光の50%が、ハーフミラー22で反射されて第1撮像素子で受光され、残りの50%が、ハーフミラー22を透過して第2撮像素子25で受光される。ハーフミラー22は、誘電体多層膜がコーティングされた誘電体多層膜鏡であり、図1Bを参照して説明したように、p偏光とs偏光で異なる反射率となる性質を有している。
なお、ハーフミラー22は、固定式としてもよし、図中矢印の示すように可動する可動式としてもよい。可動式にした場合には、ハーフミラー22を介さず、被写体12の光を第2撮像素子25に入射させることができる。また、ハーフミラー22は、反射光と透過光を、1対1以外の所定の比率で分離するものでもよい。
第1撮像素子24および第2撮像素子25は、所定の露光時間に受光した光を光電変換し、電気信号として出力する。第1撮像素子24は、ライブビュー画表示用の撮像素子であり、第2撮像素子25は、静止画撮影用の撮像素子である。ただし、第1撮像素子24と第2撮像素子25の構成および役割は、この例に限定されるものではなく、例えば、第1撮像素子24と第2撮像素子25は、それぞれ反対の構成および役割でもよい。
第1撮像素子24と第2撮像素子25は、全画素出力だけではなく、所定の画素数を間引いての間引き出力、一部の領域のみを切り出して出力する切り出し出力など、各種の出力モードを備えている。また、第1撮像素子24と第2撮像素子25の画素数は、同一でもよいし、異なっていてもよい。第1撮像素子24と第2撮像素子25の画素数が異なる場合には、一般的には、ライブビュー画の撮像として利用される第1撮像素子24の画素数が、第2撮像素子25の画素数より少なく構成される。第1撮像素子24の画素数が第2撮像素子25より少なく構成される場合、第1撮像素子24では、画素間引き動作や画素加算動作は行わないようにしてもよい。
図4は、第1撮像素子24または第2撮像素子25として使用される撮像素子の詳細構成例を示している。
撮像素子は、フォトダイオード部51、AFE部52、ADC部53、およびタイミングジェネレータ部54により構成される。
フォトダイオード部51は、各画素の光信号を電気信号(画素信号)に光電変換し、AFE部52に供給する。AFE部52は、フォトダイオード部51からの電気信号の増幅やノイズリダクション等の所定の信号処理を行う。ADC部53は、AFE部52から出力されるアナログの画像信号をデジタル信号に変換して出力する。タイミングジェネレータ部54は、マスタクロックに基づいてタイミング信号を、フォトダイオード部51、AFE部52、ADC部53に供給し、各部の動作タイミングを制御する。例えば、タイミングジェネレータ部54は、フォトダイオード部51に対し、画素信号の出力タイミングや蓄積時間を制御し、AFE部52に対し、駆動タイミングを制御する。
図3に戻り、撮像装置11では、第1撮像素子24に対応して、第1被写体輝度算出部26、第1露出制御部27、および第1画像信号処理部28が設けられている。また、第2撮像素子25に対応して、第2被写体輝度算出部29、第2露出制御部30、および第2画像信号処理部31が設けられている。
第1被写体輝度算出部26は、第1撮像素子24からの出力を受けて、その出力である第1出力画像を所定数のエリアに分割する。本実施の形態では、第1被写体輝度算出部26は、x方向に8個、y方向に6個に分割し、48個のエリアに第1出力画像を分割する。なお、この第1出力画像は、ライブビュー画として表示されるものと同一である。
そして、第1被写体輝度算出部26は、第1撮像素子24により得られた第1出力画像の被写体輝度情報I1をエリアごとに算出する。各エリアに対して算出された第1出力画像の被写体輝度情報I1を、被写体輝度情報I1(i,j)と記述する(i=1乃至8,j=1乃至6)。算出された被写体輝度情報I1(i,j)は、第1露出制御部27と露出補正値算出部32に供給される。
第1露出制御部27は、第1被写体輝度算出部26から供給される被写体輝度情報I1に基づいて、露出値EV1を算出する。そして、第1露出制御部27は、算出した露出値EV1に基づいて、光学レンズ部21の絞り値、第1撮像素子24のフォトダイオード部51の蓄積時間、および、AFE部52の増幅率などを決定し、制御する。
第1画像信号処理部28は、第1出力画像の画像信号に対して、例えば、ホワイトバランスの調整、欠陥画素の補間などの所定の画像処理を適用する。そして、第1画像信号処理部28は、画像処理適用後の画像信号を、電子ビューファインダ33および液晶パネル34の入力方式である、例えば、RGB(Red, Green, Blue)信号に変換して、電子ビューファインダ33および液晶パネル34に供給する。電子ビューファインダ33および液晶パネル34は、第1画像信号処理部28より供給されたRGB信号に対応する画像(ライブビュー画)を表示する。ユーザ(撮影者)は、電子ビューファインダ33または液晶パネル34に表示されたライブビュー画を見て、撮影前のフレーミングや、画像の明るさ・色合いを確認したりすることができる。
また、第1画像信号処理部28は、ライブビュー画を動画として記録する場合には、画像処理適用後の画像信号を、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等で圧縮符号化し、画像記録部35に供給する。
第2被写体輝度算出部29は、第2撮像素子25からの出力を受けて、その出力である第2出力画像の被写体輝度情報I2をエリアごとに算出する。エリアの分割数は第1出力画像と同一であり、各エリアの被写体輝度情報I2を、被写体輝度情報I1と同様に、被写体輝度情報I2(i,j)と記述する。算出された被写体輝度情報I2(i,j)は、露出補正値算出部32に供給される。
なお、第2出力画像の画素数は、第2撮像素子25が静止画として撮影する際の画素数よりも、間引き出力により少なくされている。第2出力画像は、後述するように、被写体輝度情報の比較をするためのものであり、静止画として記録されるものではないため、高解像度である必要はないからである。勿論、第2出力画像の画素数を、静止画として撮影する際の画素数と同一としてもよい。
露出補正値算出部32は、第1被写体輝度算出部26からの被写体輝度情報I1と、第2被写体輝度算出部29からの被写体輝度情報I2とを比較し、比較結果に基づいて第2撮像素子25で静止画を撮影する際の露出補正値deltaIを算出する。露出補正値deltaIは、入射光が偏光状態の偏った光である場合に、ライブビュー画と静止画で異なる明るさ(輝度)となるのを防止するための、第1撮像素子24と第2撮像素子25との間の露出補正値である。算出された露出補正値deltaIは、第1被写体輝度算出部26から供給された被写体輝度情報I1とともに、第2露出制御部30に供給される。
第2露出制御部30は、露出補正値算出部32からの被写体輝度情報I1と露出補正値deltaIに基づいて、露出値EV2を算出する。より具体的には、ライブビュー画と比較して、静止画に対し、露出の補正が必要である場合、露出補正値算出部32から、被写体輝度情報I1と露出補正値deltaIが供給される。第2露出制御部30は、被写体輝度情報I1と露出補正値deltaIを加算することにより、補正後の被写体輝度情報I2’(=I1+deltaI)を算出する。第2露出制御部30は、補正後の被写体輝度情報I2’に基づいて、露出値EV2を算出する。
一方、ライブビュー画と比較して、静止画に対し、露出の補正が必要ではない場合、露出補正値算出部32からは、被写体輝度情報I1のみが供給される。この場合、第2露出制御部30は、露出補正値算出部32からの被写体輝度情報I1を、そのまま、被写体輝度情報I2’(=I1)とする。そして、第2露出制御部30は、被写体輝度情報I2’に基づいて、露出値EV2を算出する。
そして、第2露出制御部30は、算出した露出値EV2に基づいて、光学レンズ部21の絞り値、第2撮像素子25のフォトダイオード部51の蓄積時間、AFE部52の増幅率、および、メカニカルシャッタ23の開放時間などを決定し、制御する。
なお、ライブビュー画と比較して、撮影される静止画に対し露出の補正が必要ではない場合、第2露出制御部30は、第2被写体輝度算出部29で算出された被写体輝度情報I2を取得して、被写体輝度情報I2に基づいて、露出値EV2を算出するようにしてもよい。
第2画像信号処理部31には、レリーズボタン(不図示)が押下されたとき、静止画として記録される画像の画像信号が、第2撮像素子25から供給される。第2画像信号処理部31は、供給された画像信号に対して、例えば、ホワイトバランスの調整、欠陥画素の補間などの所定の画像処理を適用する。そして、第2画像信号処理部31は、画像処理適用後の静止画の画像信号を、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等で圧縮符号化し、画像記録部35に供給する。
画像記録部35は、第1の画像信号処理部28または第2の画像信号処理部31から供給される、MPEG、JPEG等の所定の符号化方式で符号化された画像信号を、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、光磁気ディスク、若しくは半導体メモリ等の所定の記録媒体にファイルとして記録する。記録媒体に記録された画像のファイルは、図示せぬ入出力部を介して、または、着脱可能な記録媒体を取り外すことにより、他の装置に移動またはコピーすることができる。
[撮像対象(被写体)の例]
図5は、本実施の形態において撮像装置11が撮像する撮像対象(被写体)の例を示している。
撮像装置11は、図5に示されるような、室内に配置されたテーブルと、その上に置かれた果物と液晶表示装置(液晶テレビジョン受像機)を被写体として撮像する。この場合、液晶表示装置の液晶画面からの入射光は、偏光状態の偏った光となる。従って、撮像装置11が、ライブビュー画と静止画で異なる明るさ(輝度)となるのを防止する露出補正を行わない場合、撮像された静止画における液晶画面の領域は、図2Bに示したように、ライブビュー画より露出がオーバーになった画像となってしまう。
図6は、図5に示した撮像対象を、x方向に8個、y方向に6個の計48個のエリアに分割した様子を示している。
例えば、液晶画面の領域以外のエリア(1,1)やエリア(8,6)などでは、被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2は同じになる。即ち、被写体輝度情報I1(1,1)=I2(1,1)、被写体輝度情報I1(8,6)=I2(8,6)となる。
しかし、液晶画面の領域のエリア(5,2)では、撮像素子が受ける光量の比が、第1撮像素子24:第2撮像素子25=1:√2となる。従って、例えば、被写体輝度情報I1(5,2)が7EVであるとすると、被写体輝度情報I2(5,2)は7.5EVとなる。そのため、露出補正を行わない場合、撮像された静止画における液晶画面の領域は、ライブビュー画より露出がオーバーになった画像となってしまう。
[露出制御処理のフローチャート]
そこで、撮像装置11では、図7のフローチャートに示される露出制御処理が行われている。
この露出制御処理では、初めに、ステップS1において、第1被写体輝度算出部26は、第1撮像素子24により得られた第1出力画像の被写体輝度情報I1をエリアごとに算出する。算出されたエリアごとの被写体輝度情報I1(i,j)は、第1露出制御部27と露出補正値算出部32に供給される。
ステップS2において、第1露出制御部27は、第1被写体輝度算出部26から供給された第1出力画像の被写体輝度情報I1に基づいて、露出値EV1を算出する。
ステップS3において、第1露出制御部27は、算出した露出値EV1に基づいて、光学レンズ部21の絞り値、第1撮像素子24のフォトダイオード部51の蓄積時間、および、AFE部52の増幅率などを決定し、制御する。
ステップS4において、第2被写体輝度算出部29は、第2撮像素子25により得られた第2出力画像の被写体輝度情報I2をエリアごとに算出する。算出されたエリアごとの被写体輝度情報I2(i,j)は、露出補正値算出部32に供給される。
ステップS5において、露出補正値算出部32は、48個に分割して得られたエリアの1つを注目エリアに決定する。換言すれば、露出補正値算出部32は、48個のうちのいずれか1つを特定する変数iおよびjを決定する。
ステップS6において、露出補正値算出部32は、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が、予め定めた所定の閾値Thより大であるか否かを判定する。即ち、注目エリアの第1撮像素子24と第2撮像素子25の出力画像に明るさの差があるか否かを判定する。被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値は、注目エリアに入射された光が偏光状態の偏った光である場合に大となり、偏光状態に偏りがないほど小さくなる。所定の閾値Thは、例えば、1/8EVとすることができる。
ステップS6で、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が閾値Thより大であると判定された場合、処理はステップS7に進み、露出補正値算出部32は、輝度差が大きいと判定されたエリアの総数をカウントするためのカウンタNumに1を加算する。なお、初期状態では、カウンタNumには”0”が設定されている。
そして、ステップS8において、露出補正値算出部32は、輝度差が大きいと判定されたエリアの輝度値の総和Sumを被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2ごとに計算するための演算を行う。具体的には、露出補正値算出部32は、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)を、第1出力画像の輝度値の総和SumI1に加算し、注目エリアの被写体輝度情報I2(i,j)を、第2出力画像の輝度値の総和SumI2に加算する。総和SumI1及びSumI2も、初期状態では”0”が設定されている。
一方、ステップS6で、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が閾値Th以下であると判定された場合には、上述したステップS7およびS8がスキップされる。
そして、ステップS9において、露出補正値算出部32は、全エリアについて被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較が終了したかを判定する。
ステップS9で、全エリアについて、被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較がまだ終了していないと判定された場合、処理はステップS5に戻り、ステップS5乃至S9の処理が繰り返される。即ち、まだ注目エリアとされていない所定のエリアが注目エリアに決定され、被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が閾値Thより大であるかが判定される。
一方、ステップS9で、全エリアについて被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較が終了したと判定された場合、処理はステップS10に進む。
ステップS10では、露出補正値算出部32は、輝度差が大きいと判定されたエリアの総数Numが、エリアの総数(48個=6×8)に所定の比率Ratioを乗算した個数よりも大であるかを判定する。即ち、輝度差が大きいと判定されたエリアと画像全体との面積比が、所定の比率Ratioよりも大きいかどうかが判定される。所定の比率Ratioは、0.5以上とすることが望ましい。
面積比が所定の比率Ratio以下である場合には、偏光状態の偏りが与える影響が小さく、第2撮像素子25による静止画の撮影の際に露出補正は必要ないと考えられる。一方、面積比が所定の比率Ratioよりも大きい場合には、偏光状態の偏りが与える影響が大きく、第2撮像素子25による静止画の撮影の際に露出補正が必要であると考えられる。それは、以下の理由による。
例えば、面積比が所定の比率Ratioより大きい場合の例として、図2Aのように、液晶画面の範囲が撮影範囲である場合、露出補正を行わないと、上述したように、撮影された静止画は露出オーバーとなる。
これに対して、例えば、図8Aのように、液晶画面の範囲が撮影範囲の一部であり、面積比が所定の比率Ratioより小さい場合、露出補正を行わないと、図8Bに示されるように、液晶画面の部分は、図2Bと同様、露出オーバーとなる。そこで、露出補正を行うようにすると、図8Cに示されるように、液晶画面の部分は適正な露出となるが、それ以外の領域は、露出補正の影響で暗くなる。即ち、液晶画面の部分は適正な露出であっても、暗い画像となっているその他の部分の面積が大きいので、相対的に、液晶画面の部分が露出オーバーに感じ、違和感を生じてしまう。従って、画像全体に対して、輝度差が大きいと判定されたエリアの面積比が小さい場合は、露出補正を行わない方がよい。
ステップS10で、輝度差が大きいと判定されたエリアと画像全体との面積比が、所定の比率Ratio以下であると判定された場合、処理はステップS11に進み、露出補正値算出部32は、被写体輝度情報I1のみを第2露出制御部30に供給する。そして、第2露出制御部30は、露出補正値算出部32からの被写体輝度情報I1を、そのまま、補正後の被写体輝度情報I2’(=I1)とする。
一方、ステップS10で、輝度差が大きいと判定されたエリアと画像全体との面積比が、所定の比率Ratioより大きいと判定された場合、処理はステップS12に進み、露出補正値算出部32は、露出補正値deltaIを算出する。具体的には、露出補正値算出部32は、輝度値の総和の差の平均{deltaI=(SumI1−SumI2)/Num}を計算することにより、偏光状態の偏りにより生じるエリア単位の輝度差を計算し、それを露出補正値deltaIとする。
なお、輝度差が大きいと判定されたエリアと画像全体との面積比{Num×(8×6)}を勘案して、露出補正値deltaIを算出するようにしてもよい。即ち、deltaI={(SumI1−SumI2)/Num}×{Num×(8×6)}により、露出補正値deltaIを算出してもよい。
算出された露出補正値deltaIは、被写体輝度情報I1とともに、第2露出制御部30に供給される。
ステップS13において、第2露出制御部30は、露出補正値算出部32からの被写体輝度情報I1と露出補正値deltaIを加算することにより、補正後の被写体輝度情報I2’(=I1+deltaI)を算出する。
ステップS14において、第2露出制御部30は、被写体輝度情報I2’に基づいて、露出値EV2を算出する。
なお、画像全体に対する輝度差が大きいエリアの面積比が所定の比率Ratioより大きい場合で、特に、全エリアが偏光の影響を受けている場合には、第2露出制御部30が、第2被写体輝度算出部29から被写体輝度情報I2を取得して、被写体輝度情報I2に基づいて露出値EV2を算出するようにしてもよい。
ステップS15において、第2露出制御部30は、算出した露出値EV2に基づいて、光学レンズ部21の絞り値、第2撮像素子25のフォトダイオード部51の蓄積時間、AFE部52の増幅率、および、メカニカルシャッタ23の開放時間などを決定し、制御して、処理を終了する。
以上のように、撮像装置11の露出制御処理によれば、複数に分割されたエリアの対応するエリアどうしで、被写体輝度情報が比較される。そして、画像全体に対して偏光の与える影響が小さい場合には、即ち、全エリアに対する輝度差が大きいエリアの面積比が所定の比率Ratio以下である場合には、露出補正値算出部32からの被写体輝度情報I1が、そのまま、補正後の被写体輝度情報I2’(=I1)とされる。
一方、偏光の与える影響が大きい場合には、即ち、全エリアに対する輝度差が大きいエリアの面積比が所定の比率Ratioより大きい場合には、被写体輝度情報I1と露出補正値deltaIの加算結果が、補正後の被写体輝度情報I2’(=I1+deltaI)とされる。
これにより、入射光の偏光状態に偏りがある場合に、第1撮像素子24と第2撮像素子25とで得られる画像の明るさの差を抑制し、撮影者の違和感を軽減した静止画を撮影することができる。
撮像装置11は、出力画像を複数のエリアに分割し、分割したエリアごとに輝度差を比較して、偏光の与える影響が大きい場合に、露出補正を行うようにした。これにより、入射光の偏光状態の偏りによる輝度差が、撮像範囲全部ではなく、一部の領域で発生している場合であっても、撮影者の違和感を軽減した静止画を撮影することができる。
上述した露出制御処理においては、被写体輝度情報I1から露出値EV1を算出する際、輝度差の大きいエリアを除外した領域の被写体輝度情報I1を用いて露出値EV1を算出するようにしてもよい。これにより、露出値EV1の算出に、偏光の影響を軽減することができる。なお、この場合には、第1露出制御部27は、各エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値そのものか、または、輝度差が大きいエリアを特定する情報を、露出補正値算出部32から取得する必要がある。
上述した例では、被写体輝度情報I1を用いて露出値EV1を算出した。しかし、被写体輝度情報I2と露出補正値deltaIとから、露出値EV1を算出してもよい。その場合は、次のような手順となる。
初めに、第2被写体輝度算出部29で算出された被写体輝度情報I2が第2露出制御部30に供給され、第2露出制御部30において、被写体輝度情報I2に基づいて、露出値EV2が算出される。
次に、第1撮像素子24により得られた第1出力画像の被写体輝度情報I1がエリアごとに算出され、エリアごとに被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が計算され、露出補正値deltaIが算出される。
そして、画像全体に対する輝度差の大きいエリアの面積比が所定の比率Ratioより大きいと判定された場合、被写体輝度情報I2と露出補正値deltaIの加算結果が、補正後の被写体輝度情報I1’(=I2+deltaI)とされる。画像全体に対する輝度差の大きいエリアの面積比が所定の比率Ratio以下である場合には、被写体輝度情報I2が、そのまま、補正後の被写体輝度情報I1’(=I2)とされる。そして、被写体輝度情報I1’に基づいて露出値EV1が算出される。
算出された露出値EV1およびEV2に基づいて光学レンズ部21の絞り値などを決定し、制御する点は同様である。
[閾値Thのその他の例]
図7の処理では、ステップS6の処理で使用される、輝度差が大きいか否かを判定する閾値Thを固定値としたが、閾値Thは、輝度に応じて適応的に変更されるようにしてもよい。
例えば、出力画像の大部分を占める輝度値にライブビュー画と静止画で輝度差がある場合ほど、撮影者が感じる違和感も強くなると考えられる。そこで、被写体輝度情報I1の分布が、図9に示されるように、中間的な輝度値で平均Iavgとなり、かつ、頻度も最も高いような場合に、平均Iavgに近いほど注目エリアの閾値Thを低く設定してもよい。
即ち、閾値Thは、以下の式により決定することができる。
Th=Th0+k×|Iavg − I12avg|
ここで、Th0およびkは所定の定数、Iavgは被写体輝度情報I1の平均、I12avgは、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の平均値(I12avg=(I1(i,j)+I2(i,j))/2)である。
これにより、図9の輝度分布の例では、中間的な輝度値に対しては閾値を低くして補正がされやすくし、低い輝度値や高い輝度値に対しては積極的には補正をしないという処理がなされる。なお、Iavgは被写体輝度情報I2の平均、または、被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の平均としてもよい。
例えば、Th0=1/8、k=1/32と設定すると、図10に示すように、注目エリアの輝度値の平均値I12avgが、被写体輝度情報I1の平均Iavgと等しいとき、閾値Th=1/8となり、平均Iavgから離れていくにしたがって閾値Thが大きくなる。|Iavg − I12avg|=4のときは、例えば、1/4となる。
また、被写体輝度情報I1の平均Iavgの輝度値と頻度の高い輝度値が一致しない場合もある。例えば、頻度がどの輝度値でも同程度である場合などである。このような場合には、風景画や人物画など、シーンモードに対応する所定の輝度値を基準とし、上述のIavgと置き換えて、基準に近いほど閾値Thが低くなるよう可変にしてもよい。
さらに、画像の中心ほど撮影者の目にとまりやすいとも考えられるので、画像の中心からの距離に応じて閾値Thが設定されるようにしてもよい。この場合、上述の|Iavg − I12avg|の部分が、画像中心と注目エリア中心との距離に置き換えられる。
[警告表示の例]
図7のステップS6の処理で、輝度差が大きいと判定されたエリアが少なくとも1つはある場合、換言すれば、撮影後の静止画がライブビュー画と異なるとユーザ(撮影者)が感じるエリアがある場合、撮像装置11は、その旨をユーザに警告するようにしてもよい。
図11は、警告表示の例を示している。
警告表示としては、例えば、図11に示されるように、所定の記号(マーク)、または、「輝度差発生!!」のようなメッセージ(文字)とすることができる。また、輝度差の大きいエリアを白黒のゼブラパターンとして示すような警告表示でも良い。輝度差の大きいエリアの表示方法を変えて警告表示を行う場合には、ゼブラパターン以外のパターン表示や、第1出力画像の輝度の反転表示や点滅表示などでもよい。また、表示以外の、「輝度差発生!!」や所定の音を出力する音声出力による警告でもよい。
また、警告を行った場合には、ユーザに、露出補正をするか否かを選択させるようにすることができる。あるいは、露出補正を行うか否かは動作設定画面等でユーザが指定できるようにして、警告表示とは別に、動作設定画面の設定情報に基づいて露出補正をする(またはしない)ようにしてもよい。
[露出制御処理のその他の例]
露出制御処理のその他の例について説明する。
上述した露出制御処理において、エリアの分割数を大きくすると、輝度差の演算をより細かい単位で行うことができるので高精度となる。しかし、エリアの分割数を単純に大きくすると、処理負荷が増大し、演算時間も長くなる。
そこで、撮像装置11は、図12のフローチャートに示される露出制御処理を行うようにすることができる。
図12の露出制御処理では、ステップS27の分割処理が、図7のステップS7およびS8の処理にとって代わり、それ以外は図7の露出制御処理と同様であるので、ステップS27以外の処理の説明は省略する。
図12の露出制御処理では、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が閾値Thより大であると判定された場合、注目エリアをさらに複数のエリアに分割し、分割されたエリアどうしで、さらに被写体輝度情報が比較される。
即ち、ステップS26で、注目エリアの被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が閾値Thより大であると判定された場合、ステップS27として、注目エリアに対して分割処理が実行される。
分割処理では、予め、注目エリアをいくつに設定するかが決められており、本実施の形態では、注目エリアを2×2の4分割にする設定がされているとする。
図13は、ステップS27の分割処理の詳細を示すフローチャートである。
分割処理では、初めにステップS41として、露出補正値算出部32は、注目エリアを4分割した分割エリアの1つを選択する。
ステップS42において、露出補正値算出部32は、選択した分割エリアについて、輝度差が所定の閾値Th’より大であるか否かを判定する。即ち、注目エリアを4分割した分割エリアの1つを(i,j)とすると(k=1乃至4のいずれか)、被写体輝度情報I1(i,j)と被写体輝度情報I2(i,j)の差の絶対値が、所定の閾値Th’より大であるか否かを判定する。この閾値Th’は、ステップS26の閾値Thと同一でもよいが、閾値Thより大きい方がなおよい。
ステップS42で、選択した分割エリアの輝度差が閾値Th’より大であると判定された場合、ステップS43とS44の処理が行われ、閾値Th’以下であると判定された場合、ステップS43とS44の処理がスキップされる。ステップS43とS44の処理は、選択した分割エリアについての、図7のステップS7およびS8に対応する処理である。
即ち、ステップS43では、露出補正値算出部32は、輝度差が大きいと判定されたエリアの総数をカウントするためのカウンタNumに、選択した分割エリア分に相当する1/4を加算する。
ステップS44では、露出補正値算出部32は、選択した分割エリアの被写体輝度情報I1(i,j)を、第1出力画像の輝度値の総和SumI1に加算し、選択した分割エリアの被写体輝度情報I2(i,j)を、第2出力画像の輝度値の総和SumI2に加算する。
そして、ステップS45において、露出補正値算出部32は、全ての分割エリアについて被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較が終了したかを判定する。
ステップS45で、全ての分割エリアについて、被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較がまだ終了していないと判定された場合、処理はステップS41に戻り、ステップS41乃至S45の処理が繰り返される。即ち、注目エリア内の、まだ選択されていない分割エリアについて、輝度値の差が閾値Th’より大であるかが判定される。
一方、ステップS45で、全ての分割エリアについて、被写体輝度情報I1と被写体輝度情報I2の比較が終了したと判定された場合、処理は図12に戻り、次のステップS28に進む。
以上の処理により、例えば、図14のエリアI(8,2)のような、偏光状態の偏りがある領域と偏りがない領域の両方が含まれる場合に、輝度差が発生しているエリアの検出精度を向上させることができる。分割数は予め決定されているので、ステップS26の処理(注目エリア単位の輝度差の演算)を行うときに、分割エリア単位の輝度値も記憶しておくようにすれば、演算量もさほど増えない。従って、単純に、細かくエリア分割する場合より、データ量を減らすことが可能となり、演算時間、メモリ容量の節約が可能となる。
なお、ステップS42で、選択した分割エリアについて輝度差が発生していると判定された場合に、その分割エリアをさらに一定数に分割し、分割した孫分割エリア単位で、ステップS43とS44と同様の処理を行うことも可能である。即ち、輝度差が発生しているエリアについてだけ、分割処理を段階的に行うことで、輝度差が発生しているエリアの検出精度をさらに向上させることができる。
上述した露出制御処理において、第2撮像素子25の被写体輝度情報I2を求める測光動作は、静止画の画像出力には関係しない。従って、被写体輝度情報I2を求める場合の第2出力画像の画素数は、画素間引きや、領域切り出しを適宜行い、静止画の撮影時よりも少なくしてもよい。例えば、第2出力画像の画素数は、第2出力画像の画素数と同一の画素数とすることができる。これにより、消費電力を抑えて動作させることができる。また、第2出力画像のフレームレートを遅くすることで、消費電力を抑えてもよい。勿論、第1撮像素子24についても、画素間引きや領域切り出し、フレームレートの変更を行ってもよい。さらには、第2撮像素子25による測光動作は継続的に行う必要はなく、静止画撮影を行う直前にのみ行うようにすれば、さらに消費電力を抑えることができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図15は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部108は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
本技術は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 撮像装置, 12 被写体, 22 ハーフミラー, 24 第1撮像素子, 25 第2撮像素子, 26 第1被写体輝度算出部, 27 第1露出制御部, 28 第1画像信号処理部, 29 第2被写体輝度算出部, 30 第2露出制御部, 32 露出補正値算出部, 33 電子ビューファインダ, 34 液晶パネル

Claims (13)

  1. 被写体からの入射光を2つの光路に分離するハーフミラーと、
    前記ハーフミラーで分離された前記入射光の一方を受光する第1撮像素子と、
    前記ハーフミラーで分離された前記入射光の他方を受光する第2撮像素子と、
    前記第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出する第1被写体輝度情報算出部と、
    前記第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出する第2被写体輝度情報算出部と、
    前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する被写体輝度情報比較部と
    を備える撮像装置。
  2. 前記被写体輝度情報比較部は、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報の比較結果に基づいて、前記第1撮像素子と前記第2撮像素子との間の露出補正値を算出する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1撮像素子と前記第2撮像素子の出力それぞれが、複数のエリアに分割され、
    前記第1被写体輝度情報算出部は、前記第1の被写体輝度情報を前記エリアごとに算出し、
    前記第2被写体輝度情報算出部は、前記第2の被写体輝度情報を前記エリアごとに算出し、
    前記被写体輝度情報比較部は、対応する前記エリアどうしで、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記被写体輝度情報比較部は、全エリアに対する輝度差の大きいエリアの面積比が所定の比率より大きい場合に、前記第1撮像素子と前記第2撮像素子との間の露出補正値を算出する
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報の差が大きい前記エリアを除外した領域の前記第1の被写体輝度情報を用いて、前記第1撮像素子で撮像する際の露出値を算出する露出制御手段をさらに備える
    請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体輝度情報比較部は、対応する前記エリアどうしの前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報の差を、所定の閾値と比較し、
    前記所定の閾値は、被写体輝度情報に応じて適応的に変更される
    請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記被写体輝度情報比較部は、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報の差が大きいと判定されたエリアについて、さらに、複数のエリアに分割し、分割されたエリアどうしで、さらに、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する
    請求項3に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較した結果、すくなくとも一部の領域に、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報の差が生じている場合に、警告を提示する警告手段をさらに備える
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記第1撮像素子の出力または前記第2撮像素子の出力の少なくとも1つは、間引き動作による出力である
    請求項1に記載の撮像装置。
  10. 前記第1撮像素子は、ライブビュー画表示用の撮像素子であり、
    前記第2撮像素子は、静止画撮影用の撮像素子である
    請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記第2撮像素子は、静止画の撮影を行う直前にのみ、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較するための出力を行う
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. 被写体からの入射光を2つの光路に分離するハーフミラーと、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の一方を受光する第1撮像素子と、前記ハーフミラーで分離された前記入射光の他方を受光する第2撮像素子を備える撮像装置の、
    第1被写体輝度情報算出部が、前記第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出し、
    第2被写体輝度情報算出部が、前記第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出し、
    被写体輝度情報比較部が、前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する
    ステップを含む撮像制御方法。
  13. コンピュータに、
    被写体からの入射光がハーフミラーで2つの光路に分離されて、その分離された前記入射光の一方を受光した第1撮像素子の出力から、第1の被写体輝度情報を算出する第1被写体輝度情報算出部と、
    前記分離された前記入射光の他方を受光した第2撮像素子の出力から、第2の被写体輝度情報を算出する第2被写体輝度情報算出部と、
    前記第1の被写体輝度情報と前記第2の被写体輝度情報とを比較する被写体輝度情報比較部
    として機能させるプログラム。
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