JP2000078460A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2000078460A
JP2000078460A JP10248789A JP24878998A JP2000078460A JP 2000078460 A JP2000078460 A JP 2000078460A JP 10248789 A JP10248789 A JP 10248789A JP 24878998 A JP24878998 A JP 24878998A JP 2000078460 A JP2000078460 A JP 2000078460A
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imaging
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Toshihiro Hamamura
俊宏 濱村
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の撮像素子を用いたデジタルカメラにおい
て、画像データを利用したフィードバック式の露光制御
を行う場合に、被写体の輝度に対する露光制御パラメー
タの適正値を得るまでの撮像動作回数を可及的低減し、
短時間で適正値が得られ、迅速な撮影を行うことができ
るようにする。 【解決手段】被写体の光学像を取り込む撮影レンズ14
と、該撮影レンズによる被写体の光学像を受光して光電
変換する複数の撮像素子9a、9bと、該撮像素子から
得られる画像データに基づいて露光制御パラメータを変
化させ、適正値に近づけるフィードバック式の露光制御
手段1と、を備えたデジタルカメラであって、前記適正
値が得られるまでは、前記露光制御パラメータを、前記
撮像素子毎に異なる値に設定して変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラでは、一般に、撮影レン
ズによって結像された被写体像を、CCD(Charg
e Coupled Device)等の撮像素子によ
って光電変換し、得られた電気信号に所定の画像処理を
施してなる撮影画像をデジタル画像データとしてメモリ
カード等の記録手段に記録したり、あるいは記録画像を
表示部、例えばLCD(Liquid Crystal
Display)表示部に表示させるようになってい
る。
【0003】このデジタルカメラの露光制御システムと
して、撮像素子による画像データに基づいて、露光制御
パラメータの適正値を算出する構成のものが知られてい
る。
【0004】このような撮像素子からの画像データを利
用した露光制御システムでは、露光制御パラメータを初
期値に設定して最初の撮像動作が行われるが、撮像素子
の測光可能なダイナミックレンジが狭いため、被写体の
輝度に対する露光制御パラメータの適正値が、前記最初
の撮像動作で得られた画像データに基づいて算出できる
範囲に収まっていることは少なく、多くの場合、露光オ
ーバーかアンダーかの判断しかできない。その場合、と
りあえず露光オーバーかアンダーかで露光制御パラメー
タを変化させる方向が検出できるので、ある所定量パラ
メータを変化させて再び撮像する。この一連の動作は、
露光制御パラメータの適正値が算出可能な範囲内に収ま
る画像データが得られるまで続けられる。つまり、画像
データから得られる情報をフィードバックしながら、露
光制御パラメータの適正値が得られるまで、撮像動作が
繰り返される。
【0005】被写体の輝度に対する露光制御パラメータ
の適正値が、該パラメータの初期値とあまりにもかけ離
れている場合は、上記撮像動作が何回も行われ、時間が
かかることになる。
【0006】例えば被写体輝度がBV=13、撮像素子
のダイナミックレンジが±2EV、露光制御パラメータ
の初期値がBV=5に対応したものとすると、最初の撮
影動作による画像データからは、適正値を算出できず露
光オーバーの情報しか得られない。そこで、パラメータ
を所定量(+4EV)、露光オーバー側へ変化させて2
回目の撮像動作を行う。
【0007】2回目の露光制御パラメータは、被写体輝
度BV=9に対応したものとなるが、被写体輝度BV=
13に対しては、4EVの隔たりがあり、撮像素子のダ
イナミックレンジにまだ収まっていない。
【0008】3回目の撮像動作では、その露光制御パラ
メータをさらに+4EVシフトし、被写体輝度BV=1
3に対応させる。すると,被写体輝度BV=13に対し
てダイナミックレンジの±2EV内に収まり、露光制御
パラメータの適正値を算出可能となる。つまり、3回の
撮影動作で適正値が求められたことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、撮像
素子を複数個用いたデジタルカメラが提案されている。
このように撮像素子を複数個用いることで、種々の利益
を享受することができる。例えば、2個の撮像素子を画
素の1/2ピッチ分ずらして配置するとともに、適当な
補間処理を施すことにより、見かけ上の画素数を増加さ
せることができ、高画質の撮影画像を得ることができ
る。
【0010】そして、このような複数個の撮像素子を用
いたデジタルカメラに対しても、前述したような画像デ
ータを利用した露光制御システムの採用が考えられてい
る。
【0011】しかし、前記露光制御システムを採用した
場合、露光制御パラメータの適正値を得るまでに、何回
もの撮像動作を繰り返さなければならず、迅速な撮影に
対応できないという欠点は、複数個の撮像素子を用いた
デジタルカメラにおいても同様に生じるものであり、対
策が求められている。
【0012】この発明は、上記実情に鑑みてなされたも
ので、複数の撮像素子を用いたデジタルカメラにおい
て、画像データを利用したフィードバック式の露光制御
を行う場合に、被写体の輝度に対する露光制御パラメー
タの適正値を得るまでの撮像動作回数を可及的低減し、
短時間で適正値が得られ、迅速な撮影を行うことができ
るようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、被写体の光
学像を取り込む撮影レンズと、該撮影レンズによる被写
体の光学像を受光して光電変換する複数の撮像素子と、
該それぞれの撮像素子から得られる画像データに基づい
て露光制御パラメータを変化させ、適正値を得るフィー
ドバック式の露光制御手段と、を備えたデジタルカメラ
であって、前記適正値が得られるまでは、前記露光制御
パラメータを、撮像素子毎に異なる値に設定して変化さ
せることを特徴とするデジタルカメラによって解決され
る。
【0014】このデジタルカメラでは、露光制御パラメ
ータの適正値が得られるまでは、露光制御パラメータを
撮像素子毎に異なる値に設定して変化させるから、露光
制御パラメータを各撮像素子で同じ値に設定して変化さ
せる場合に比べて、全体としてみた場合、1回の設定に
ついて適正値を捕捉可能な範囲が広がることになり、適
正値を得るでの撮像回数が少なくてすむ。換言すれば、
全体として撮像素子のダイナミックレンジが広がったこ
とになる。
【0015】露光制御パラメータとしては、露光時間、
あるいは撮像素子からのアナログ画像信号を増幅する増
幅器のゲインを挙げることができる。これらパラメータ
は設定、変更が容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて、図面に基づいて説明する。
【0017】図1は、この発明に係るデジタルカメラA
の制御系を示すブロック図である。
【0018】図1において、1はメインマイクロコンピ
ュータ(以下、メインマイコンという)であり、メイン
マイコン1は、全体制御部として、カメラの各部の機能
を制御する。このメインマイコン1は、露光制御手段を
構成している。
【0019】2は測距モジュールであり、この測距モジ
ュール2は、被写体からの光学像を受光し、被写体の距
離情報をメインマイコン1に対して出力するものであ
る。
【0020】3は操作スイッチ群であり、この操作スイ
ッチ群3は、カメラ本体に装備された電源スイッチ等、
撮影者が操作する複数のスイッチから構成されている。
【0021】4はEEPROMであり、このEEPRO
M4は、カメラ本体毎の工場出荷時の調整値や前回電源
オフ時前のカメラ本体側の状態等を記録するための書き
換え可能なメモリであり、メインマイコン1で制御され
る。
【0022】5は表示部であり、この表示部5は、撮像
素子9a,9bで撮像した被写体の光学像(ライブビュ
ー画像)を表示したり、記憶媒体7に記録された画像デ
ータを再生時に表示するもので、例えばLCDからな
る。
【0023】6は外部インタフェースであり、この外部
インタフェース6は、外部のパーソナルコンピュータや
モニターに対して、メインマイコン1の画像情報等を入
出力するためのインターフェースである。
【0024】7は、撮像した画像情報をデータとして記
録するための記録媒体であり、例えばカメラ本体に対し
て挿脱可能に装着されるメモリカード等からなり、メイ
ンマイコン1で制御される。
【0025】8はRAMであり、撮像された画像データ
を演算処理するための記憶手段である。
【0026】前記撮像素子9a,9bはCCDからな
り、複数、例えばこの実施形態では2個装備されてお
り、撮影レンズ群のうちのフォーカスレンズ群14で取
り込んだ被写体の光学像が結像された際に、この光学像
を光電変換して、アナログ画像信号を出力する。
【0027】10a,10bは、上記撮像素子9a,9
bをそれぞれ駆動するためのパルスを発生する撮像素子
ドライバであり、タイミングジェネレータ(TG1,T
G2)として機能する。
【0028】11a,11bは、撮像素子9a,9bか
ら出力されたアナログ画像信号をそれぞれ増幅する増幅
器である。
【0029】12a,12bはA/D変換器であり、上
記各増幅器11a,11bによりそれぞれ増幅されたア
ナログ画像信号をそれぞれA/D変換して、上記メイン
マイコン1に出力するものである。
【0030】上記メインマイコン1、撮像素子9a,9
b、撮像素子ドライバ10a,10b、増幅器11a,
11b及びA/D変換器12a,12b等により、フィ
ードバック露光制御ループ100が構成される。
【0031】13は、フォーカスレンズ群14を光軸方
向へ駆動させるフォーカスドライバならびにフォーカス
レンズ群14の位置を検出する位置検出センサである。
【0032】撮影光学系である撮影レンズ群のうち前記
フォーカスレンズ群14は、被写体の光学像を取り込む
ためのものである。
【0033】15は、撮影光学系からの被写体の光学像
を、それぞれ撮像素子9a,9bに導くためのビームス
プリッターであり、ハーフミラーで構成しても良い。
【0034】つぎに、この実施形態のデジタルカメラの
動作について、図2のフローチャートを参照して説明す
る。
【0035】以下の説明及び図2において、ステップは
Nで示す。
【0036】撮影者は、まず、スイッチ群3のうち、電
源スイッチをオン操作して、デジタルカメラを起動状態
にすると、N1で、メインマイコン1がリセット状態に
なった後、N2で、内部所期設定を行う。これにより、
EEPROM4に記憶されていた前回電源オフ時のカメ
ラ設定情報を読み取り(N3)、その設定情報にする。
そして、N4で、記録媒体7の記録データを読みにいく
ことで、記録媒体7の有無、種類及び記録可能容量等を
検出する。
【0037】位置検出センサ13がフォーカスレンズ群
14をモニターしながらフォーカスドライバ13を制御
し、フォーカスレンズ群14をEEPROM4から読み
出した初期位置へと駆動する(N5)。
【0038】そして、N6で、LCD表示部5を点灯さ
せ、カメラの設定情報や前記記録媒体7の記録情報を表
示することで、撮影者に報知する。さらに、メインマイ
コン1は、撮像動作の準備として、撮像素子ドライバ1
0aを介して撮像素子9aの初期化動作を行い(N
7)、ついで、撮像素子ドライバ10bを介して撮像素
子9bの初期化動作を行い(N8)、さらに、各増幅器
11a,11bに対しての初期化動作を行う(N9)。
この実施形態では、一方の撮像素子9aについては露光
時間が1/60秒、他方の撮像素子9bについては露光
時間が1/15秒となるように、それぞれ撮像素子ドラ
イバ10a,10bのタイミングジェネレータ(TG)
を初期設定し、各増幅器11a,11bについてはゲイ
ンがともに1倍となるように初期設定する。
【0039】その後、メインマイコン1は、操作スイッ
チ群3のスイッチ操作を監視し、次のカメラ動作のため
に待機する(N10)。メインマイコン1の内部タイマ
ー機能によって一定時間、撮影者がスイッチ群3による
カメラ操作を行わなければ、消費電力の節約のために、
メインマイコン1がカメラをオフ状態にする。通常、前
述の一定時間は、数分に設定されている。
【0040】メインマイコン1は、N11で、前記一定
時間内に、撮影者が操作スイッチ群3のうちの露光開始
スイッチ(以下、レリーズボタンという)の半押し操作
(以下、S1操作という)をなしたかどうかを調べる。
S1操作がなされるまでは(N11にてNO)、N12
で、撮像素子9a,9bにより撮像を行い、N13で、
それぞれの画像信号を取り込み、ついで、後述するよう
に、得られた画像データに基づいて露光時間の演算及び
設定処理を行い(N14)、撮像素子10a、10bに
対して露光時間の適正値を設定する。
【0041】S1操作がなされた場合には(N11にて
YES)、メインマイコン1がそれを検知し、測距モジ
ュール2を駆動させることで、被写体のカメラからの距
離情報が得られる(N15)。
【0042】撮影者は、光学ファインダー(図示せず)
でS1操作時に被写体をとらえることにより、測距モジ
ュール2は、被写体からの反射光を受光し、それによっ
て被写体までの距離に対応する情報が得られる。その測
距モジュール2は、例えば従来の外光パッシブモジュー
ル等である。
【0043】測距原理については、詳しくは説明しない
が、その測距モジュール2からの出力は、距離に対応し
ており、被写体輝度算出の場合と同様に、その対応関係
の情報がEEPROM4に調整値として記憶されてい
る。その得られた被写体距離情報とEEPROM4に予
め記憶されているフォーカスレンズ群14の焦点距離情
報から被写体に合焦すべきフォーカスレンズ群14の繰
り出し量を算出する(N16)。
【0044】算出した繰り出し量情報に基づいて、メイ
ンマイコン1は、フォーカスドライバ13を制御し、フ
ォーカスレンズ群14を駆動し、その位置を位置検出セ
ンサでモニターすることで、目標位置まで駆動する(N
17)。
【0045】そして、上記フォーカス制御の後、メイン
マイコン1は、撮像素子ドライバ10a,10bに対し
てS1操作直前の露光時間の設定を維持する(AEロッ
クと呼ぶ)。
【0046】つぎに、メインマイコン1は、N18、N
19で、撮影者によるレリーズボタンの全押し操作(以
下、S2操作という)を待つ。S1操作が解除された場
合には(N18にてYES)、N10に戻る。
【0047】メインマイコン1が撮影者のS2操作を検
知すると(N19にてYES)、N20のS2オン処理
に進み、N21で、撮像素子ドライバ10a,10bの
タイミングジェネレータ(TG)を制御することによ
り、撮像素子9a,9bを駆動して、結像された被写体
光を光電変換する。得られたアナログ画像信号は、増幅
器11a,11bにより増幅され、A/D変換器12
a,12bでデジタル信号に変換されて、メインマイコ
ン1にデジタル画像信号として入力される(N22)。
【0048】入力された画像データには、N23で所定
の画像処理を施した後、RAM8において、二つの撮像
素子9a,9bからの画像データの合成等の演算処理を
行う(N24)。さらに、記録媒体7に記録するための
圧縮された画像データを作成する(N25)。
【0049】圧縮は、元々、データサイズの大きい画像
データを記録媒体7により多く記録するために行われ
る。一般的には、圧縮方式として、JPEGの方式を用
いる。そして、圧縮された画像データを記録媒体7に記
録する(N26)。
【0050】この実施形態のデジタルカメラでは、二つ
の撮像素子9a,9bを備えており、これらは光学的に
光軸と垂直な方向へ半画素分シフトした位置に配設され
ている。これら撮像素子9a,9bから取り込まれたデ
ジタル画像信号は、RAM8にて演算処理することで、
撮像素子9a,9bの画素ピッチに対して2倍のピッチ
の一つの画像データを作成することができる。
【0051】しかし、LCD表示部5の画像表示ピッチ
は、前記合成された2倍の画素ピッチよりも少ないの
で、LCD表示部5に表示させるための画像データは、
撮像素子9a,9bのうちのいずれか一方の撮像素子9
a(9b)の画像データのみを用いればよい。
【0052】その後、メインマイコン1は、N27で、
撮影者のS1操作,S2操作がオフであることを検出す
ると、S1操作の前の動作(N10)に戻り、以下同様
の動作が繰り返される。
【0053】なお、撮影された画像データは記録媒体7
に記録するだけでなく、外部インターフェース6を介し
て接続されているパーソナルコンピュータ等に出力して
もよい。逆に、外部インターフェース6を介して外部か
らカメラを制御することも可能である。
【0054】一般的には、外部インターフェース6とし
ては、パーソナルコンピュータのRSー422C等のシ
リアルケーブル、テレビへのNTSC出力端子、プリン
タへのプリンタ出力端子等がある。
【0055】次に、図2に示すN14の露光時間の演算
及び設定処理について、図3のフローチャートを参照し
て説明する。
【0056】前述したように、レリーズボタンのS1操
作がなされるまでは、メインマイコン1が撮像素子ドラ
イバ10a,10bを制御し、撮像素子9a,9bによ
り被写体の光学像が撮像される。撮像素子9a,9bか
らのアナログ画像信号は、増幅器11a,11bで増幅
され、A/D変換器12a,12bにより、デジタル信
号に変換された後、画像データとしてメインマイコン1
に取り込まれる。一方の撮像素子9aについては露光時
間が1/60秒、他方の撮像素子9bについては露光時
間が1/15秒となるように初期設定され、各増幅器1
1a,11bはゲインがともに1倍に初期設定されてい
るから、メインマイコン1には2つの異なった画像デー
タが入力される。
【0057】メインマイコン1に取り込まれた一方の画
像データは、RAM8において、その平均値が算出され
る(N31)。そして、N32で、算出された平均値が
露光時間の適正値を算出可能なデータ範囲に有るか否か
が判別され、範囲内であれば(N32にてYES)、適
正平均値で除算する(N39)。さらに、その除算結果
でその画像データに対する露光時間即ち現在の露光時間
を除算し(N40)、その演算結果である算出露光時間
を、N41で、撮像素子ドライバ10a,10bに設定
し、メインルーチンに戻る。
【0058】前記一方の画像データの算出平均値が算出
可能なデータ範囲内になければ(N32にてNO)、他
方の画像データの平均値が算出され(N33)、N34
では、算出された平均値が露光時間の適正値を算出可能
なデータ範囲に有るか否かを判別し、範囲内であれば
(N34にてYES)、N39〜41の処理がなされ
る。範囲内になければ(N34にてNO)、いずれの撮
像素子に対しても新たな露光時間を算出し(N35、N
36)、その露光時間に設定して(N37、N38)、
新たな撮影を行い、以下、上述した動作を繰り返す。
【0059】この一連の繰り返し動作により、適正露光
時間が得られ、この露光時間で撮像された画像データは
適正露光状態となる。実際上、1回の撮像での露光時間
演算で最適な露光時間を得られることは少なく、通常
は、何回かの一連の動作を繰り返すことによって収束す
る。
【0060】しかしながら、この実施形態では、露光時
間の初期値を、各撮像素子9a、9bで異なる値に設定
しており、更に第2回目以降の露光時間を撮像素子ごと
に異なる値に設定しながら露光時間の適正値を求めるか
ら、1回の設定で適正値を捕捉可能な範囲を大きく確保
でき、少ない撮像回数で露光時間の適正値を得ることが
できる。
【0061】これを、各撮像素子9a、9bについて、
露光時間の初期値をともに1/60秒、増幅器11a、
11bのゲインをともに1倍に設定した場合(比較例)
との対比において、図4を参照しつつ説明する。
【0062】〈比較例〉撮影光学系を絞りF2.8に固
定し、ゲイン1倍での撮像素子9a,9bの感度を、銀
塩カメラのフィルムでのISO感度換算で100とす
る。
【0063】被写体の輝度をBV=11とすると、IS
O100、絞りF2.8における最適露光時間は、理論
上、1/8000秒となる。撮影動作の初回は、1/6
0秒の露光時間で行われているため、その画像平均出力
は、その画素上限値255(256階調出力)をオーバ
ーし、最適平均値64に対して7EV、理論上出力値8
192となる。
【0064】初回の撮像動作による画像からの算出平均
値は、255となり、それから算出される露光時間は、
2段オーバー目の1/250秒で、その値が撮像素子ド
ライバ10a,10bに対して設定され、前述した一連
の撮影操作が繰り返される。
【0065】同様に、2回目の撮像動作で算出した露光
時間は、1/1000秒、3回目の算出露光時間は、1
/4000秒である。3回目の露光動作においても、画
像データの平均値は、上限をオーバーしており、図4の
上側の比較例の図に示すように、1/4000秒の露光
時間に設定された4回目の撮像動作で初めて画像データ
の平均値が128となり、その上限値以内に収まり、最
適な露光時間、1/8000秒を算出できる。
【0066】その値が設定された5回目の撮像動作で最
適な露光状態の画像を得ることが可能となる。最適露光
画像が得られた後の上記画像から最適露光時間算出まで
の一連の動作は継続される。
【0067】<実施例>各撮像素子9a、9bに対する
露光時間の設定値を異ならせることにより、1回の撮像
動作の画像データから最適露光時間を算出できる確率が
高くなり、最終的に最適露光画像が得られるまでの一連
の撮像動作回数は少なくなる。
【0068】比較例と同様の条件(フィルム感度ISO
100、絞り値F2,8、被写体輝度BV=11)の場
合、初回の撮像動作で得られる画像データの平均値は、
共に上限値の255となる。
【0069】1回目の撮像後、一方の撮像素子ドライバ
10aに対しては、露光時間を1/250秒、他方の撮
像素子ドライバ10bに対しては、1/1000秒にそ
れぞれ異ならせて設定する。その後、2回目の撮像を行
うが、1回目と同様に画像データの平均値が共に上限値
255となる。
【0070】2回目の撮像後、同様にして、一方の撮像
素子ドライバ10aに対しては、露光時間を1/400
0秒、他方の撮像素子ドライバ10bに対しては、1/
16000秒にそれぞれ異ならせて設定する。
【0071】その後、3回目の撮像を行うと一方の撮像
素子ドライバ10aに対する画像データの平均値は3
2、他方の撮像素子ドライバ10bに対する画像データ
の平均値は16で、最適露光時間を算出可能となり、1
/8000秒という最適露光時間を算出し、両撮像素子
ドライバ10a,10bの両方に対して、露光時間を1
/8000秒に設定し、次の4回目の撮像動作におい
て、最適な露光状態の画像を得ることができる。
【0072】比較例と同様に、最適露光画像が得られた
後の上記撮像から最適露光時間算出の一連の動作は継続
される。撮像動作で得られた画像は、RAM8におい
て、画像データに変換した後、LCD表示部5に表示さ
れ、撮像の度にその表示は更新される。
【0073】なお、比較例及び実施例は共に、画像デー
タの平均値がオーバーフローした時の露光時間の設定
を、2EV分ずつシフトさせるようにしたが、3EV分
ずつシフトさせても構わない。何れにしろ、実施例の方
が全体としての撮像素子のダイナミックレンジが広が
り、最適露光時間に至るまでの一連の撮像動作が少なく
てすみ、迅速な撮影に対応することができる。
【0074】また、露光時間の初期値を異なる値に設定
するとともに1回毎の変化量は一定にして、各露光時間
を異なる値で変化させるものとしたが、露光時間の初期
値は同じで、変化量を撮像素子毎に異ならせることによ
り、露光時間を異なる値で変化させるものとしても良
い。
【0075】また、この実施形態では、露光制御パラメ
ータとして露光時間を異ならせたが、絞り値や増幅器1
1a,11bのゲインを異ならせても良い。
【0076】また、撮像素子9a,9bの数は2個に限
定されることはなく、3個以上であっても良い。
【0077】
【発明の効果】この発明は、上述の次第で、露光制御パ
ラメータの適正値が得られるまでは、露光制御パラメー
タを撮像素子毎に異なる値で変化させるから、露光制御
パラメータが各撮像素子で全く同じ値で変化する場合に
比べて、全体としてみた場合、1回の設定について適正
値を捕捉できる範囲を広くでき、適正値が得られるまで
の撮像回数が少なくてすむ。したがって、適正値が得ら
れるまでの時間を短縮でき、より迅速な撮影に対応する
ことができる。
【0078】また、露光制御パラメータとして、露光時
間、あるいは撮像素子からのアナログ画像信号を増幅す
る増幅器のゲインを採用することにより、露光制御パラ
メータの設定、変更を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態にかかるデジタルカメラの
制御系を示すブロック図である。
【図2】同じくデジタルカメラの露光制御の動作を示す
フローチャートである。
【図3】図2の露光時間演算及び設定処理を示すフロー
チャートである。
【図4】この発明の実施例におけるフィードバック露光
制御の実行状態を、比較例と対比して示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・メインマイコン(露光
制御手段) 9a.9b・・・・・・・・・・撮像素子 11a,11b・・・・・・・・増幅器 14・・・・・・・・・・・・・撮影レンズ 100・・・・・・・・・・・・フィードバック自動露
光制御ループ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光学像を取り込む撮影レンズ
    と、 該撮影レンズによる被写体の光学像を受光して光電変換
    する複数の撮像素子と、 該それぞれの撮像素子から得られる画像データに基づい
    て露光制御パラメータを変化させ、適正値を得るフィー
    ドバック式の露光制御手段と、 を備えたデジタルカメラであって、 前記適正値が得られるまでは、前記露光制御パラメータ
    を、前記撮像素子毎に異なる値に設定して変化させるこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記パラメータが露光時間である請求項
    1または2に記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記パラメータが撮像素子からのアナロ
    グ画像信号を増幅する増幅器のゲインである請求項1ま
    たは2に記載のデジタルカメラ。
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