JP3742450B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに関し、特に、撮影により得られた画像信号を直交変換して得た情報を利用することにより各種撮影条件を設定するようにしたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平4−405号公報や特開平4−248769号公報等において開示されるように、カメラにおける自動焦点調節(AF)、自動露出調整(AE)或いは自動白バランス調整(AWB)等の各種撮影条件を設定するに当たって、撮影レンズを介して結像した被写体光を電気信号に変換し、この画像信号としての電気信号を周波数軸上に直交変換して得た情報をそのパラメータとして利用するようにしたものが知られている。
【0003】
以下、この従来のカメラの構成例を、自動焦点調節を行う場合をその撮影条件設定の具体例にしながら図9に基づき説明する。
【0004】
即ち、レンズ2は、レンズ駆動回路1によりその光軸方向における位置が駆動制御され、被写体光を撮像素子であるCCD3(CCD駆動回路を含む)に結像する。CCD3はその結像した被写体光を電気信号に変換して画像信号として撮像プロセス回路4に出力し、撮像プロセス回路4ではその画像信号に対してガンマ補正や色分離等の処理が施され、次いでA/Dコンバータ(ADC)5によってディジタル画像データに変換された後、このディジタル画像データはバッファメモリ(BUF)6に一旦記憶される。
【0005】
バッファメモリ6からは、周知のように、図示せぬメモリコントローラによって縦横N画素(例えば、8画素)からなるブロックの画像データがブロック単位で読み出され、DCT(離散コサイン変換)回路8において直交変換処理が施される。
【0006】
DCT回路8により画像データが直交変換され、得られた直流変換係数(DC変換係数)は量子化回路9及びレンズ・画像信号制御回路40に供給され、一方、交流変換係数(AC変換係数)は量子化回路10及びレンズ・画像信号制御回路40に供給される。ここで、8画素×8画素からなるブロックの画像データをDCT回路8によりDCT演算して得られる変換係数Cuvの一例が図10に示されている。図10においては、図の右方向、即ちuが大きくなるにしたがってより高い水平周波数成分に対応した係数が示され、又、図の下方向、即ちvが大きくなるにしたがってより高い垂直周波数成分に対応した係数が示されている。従って、C0 0 が当該ブロックにおけるDC成分の大きさ(DC変換係数)を示し、又、残りのものが当該ブロックにおける水平乃至垂直の各周波数に対応したAC成分の大きさ(AC変換係数)を示している。
【0007】
而して、レンズ・画像信号制御回路40は、AC変換係数を受け、レンズ駆動回路1を制御してレンズ2を移動させ、DCT回路8で逐次得られるAC変換係数の絶対値の積分値が最大になるようにレンズ2の光軸方向における位置を制御し、もって焦点調節のための制御を行う。
【0008】
より詳細には、レンズ・画像信号制御回路40は、DCT回路8によって演算されたバッファメモリ6における撮影画面の全ての領域にわたった、或いは予め設定された所定の自動焦点調節用エリア(AFエリア)に対応する領域についてのAC変換係数に基づいて、上述したようにレンズ2の光軸方向における移動制御を行う。
【0009】
図11には、その光軸方向におけるレンズ位置と上記の如くして得られたそのときのAFエリア内のAC変換係数の絶対値の積分値との関係が示されており、レンズ位置が略無限遠距離と最至近距離に対応する位置にある場合には、積分値が小さく、又、合焦位置にある時はその積分値がピークを示している。本構成では、このようなAC変換係数に基づくコントラスト情報を利用した、所謂、山登りAFの原理を利用して、積分値のピークを探索しながらレンズ位置の移動制御を行い自動焦点調節を行うものである。
【0010】
尚、パルス発生回路SSG7は、CCD3、撮像プロセス回路4、A/Dコンバータ5、バッファメモリ6及びレンズ・画像信号制御回路40を制御するための水平、垂直同期信号等の各種パルスを発生する。
【0011】
上記量子化回路9で量子化されたDC変換係数は、遅延回路11と演算回路12に供給され、減算回路12の出力として予測誤差が得られる。この予測誤差は、符号化回路14で符号化されて合成回路16に出力され、一方、量子化回路10で量子化されたAC変換係数は、いわゆるジグザグ走査回路13でブロック毎の係数の並べ変え処理が行なわれた後、符号化回路15で符号化されて合成回路16に出力される。この合成回路16で合成されたDC変換係数に関わる符号化データとAC変換係数に関わる符号化データは、例えば半導体メモリを利用したICメモリカード等の記録装置17に記録される。又、上記撮像プロセス回路4から出力された画像信号には、エリア重畳回路19においてAFエリアを表示するための枠信号が重畳され、この信号が電子ビューファインダ(EVF)20に出力される。尚、これらの各部構成はシステム制御回路18によって系全体のシーケンスが制御される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のカメラは、撮影した画像情報の記録時の圧縮のために本来用いられるべきDCT回路が、撮影条件のためのパラメータ生成、即ち、自動焦点調節を行うためのパラメータ生成の回路としても利用されている点で、構成の簡易化或いは低コスト化等の面から有利である。
【0013】
しかしながら、この種カメラについてはDCT回路より出力された各係数を利用して撮影条件設定のためのパラメータを生成する際に、当該撮影画面におけるその抽出元となる、例えば、AFエリアと上記DCT処理における各ブロックとの空間的な位置関係についてまでは特段の配慮がなされていなかった。そのため、例えば、図2の撮影画面中央部における斜線部(AFエリア)に示すように、DCT演算におけるブロックがAFエリアの境界(枠)上に存在した場合には、そのブロックに基づく係数の扱いに苦慮し、例えば、図3に示すようなフレーミングを設定した際、主要被写体である中央の人物にではなくその背景たる樹木等に焦点が合ってしまうという不都合が生じるものであった。このことは、勿論、上記したAF以外に、AEや,AWBについても同様の不都合を生じる恐れがあった。
【0014】
【発明の目的】
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、この種カメラのDCT演算におけるブロックと当該撮影画面における撮影条件パラメータの抽出元となる抽出対象エリアとの位置関係を考慮した最適な撮影条件パラメータを得ることにより、高精度な撮影条件の設定を可能となしたカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のカメラは、画面の所定領域の画像データから抽出して得られる所定の情報に基いて、撮影のために必要な撮影条件パラメータを生成するカメラであって、光学系を介した被写体光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力信号をA/D変換して得られた画像データを所定の大きさの複数のブロックに分割したときのそれぞれのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演算手段と、上記画面内に上記情報を抽出するための画像データの存在する範囲を示す枠の大きさ又は位置を変更し、上記ブロックの境界に一致するように設定する枠設定手段と、上記枠内のブロックの上記DCT係数に基づいて上記撮影条件パラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段と、を備えて構成される。
【0019】
【実施の形態】
次に本発明に関連する第1の技術について図面を参照しながら説明する
図1は、本発明によるカメラに関連する第1の技術を示すものであって、その構成ブロック図であり、特に撮影条件の具体例として自動焦点調節の例を挙げて示してある。
【0020】
レンズ2は、レンズ駆動回路1によりその光軸方向における位置が駆動制御され、被写体光を絞り22を介して撮像素子であるCCD3(CCD駆動回路を含む)に結像する。CCD3はその結像した被写体光を電気信号に変換して画像信号として撮像プロセス回路4に出力し、撮像プロセス回路4ではその画像信号に対してガンマ補正やホワイトバランス調整更には色分離等の処理が施され、次いでA/Dコンバータ(ADC)5によってディジタル画像データに変換された後、このディジタル画像データはバッファメモリ(BUF)6に一旦記憶される。
【0021】
バッファメモリ6からは、周知のように、図示せぬメモリコントローラによって縦横N画素(例えば、8画素)からなるブロックの画像データがブロック単位で読み出され、DCT(離散コサイン変換)回路8において直交変換処理が施される。
【0022】
DCT回路8により画像データが直交変換され、得られた直流変換係数(DC変換係数)は量子化回路9及びレンズ・画像信号制御回路40に供給され、一方、交流変換係数(AC変換係数)は量子化回路10及びレンズ・画像信号制御回路40に供給される。レンズ・画像信号制御回路40は、上述した図9におけるカメラのAF動作と同様にそのAC変換係数を受け、レンズ駆動回路1を制御してレンズ2を移動させ、DCT回路8で逐次得られる後記せるAFエリア内のAC変換係数の絶対値の積分値(撮影条件パラメータ)が最大になるようにレンズ2の光軸方向における位置を制御し、焦点調節を行う。
【0023】
又、レンズ・画像信号制御回路40は、撮影された画像信号のレベルが最適になるように露出を行うべく、絞り駆動回路23を制御して絞り22を駆動したり、或いはCCD3の素子シャッター速度を制御する。
【0024】
パルス発生回路SSG7は、CCD3、撮像プロセス回路4、A/Dコンバータ5、バッファメモリ6及びレンズ・画像信号制御回路40を制御するための水平、垂直同期信号等の各種パルスを発生する。又、エリア重畳回路19は、撮像プロセス回路4から出力された画像信号に、AFエリアを表示するための、例えば枠を表わす信号を重畳し、この信号を電子ビューファインダ(EVF)20に出力する。このときのAFエリアの枠は、パルス発生回路7からの水平、垂直同期信号S1とA/Dコンバータ5へのA/D変換用クロック信号S2とに基づいて生成され、そのAFエリアの大きさや位置は、レンズ・画像信号制御回路40から自動で選択されたり、或いは、エリア変更操作部21からの操作者の入力により任意に選択変更可能となる。また、エリア変更操作部21はAFのみならず露出、白バランス等の映像信号に影響を与えるエリアを選択できる。
【0025】
量子化回路9で量子化されたDC変換係数は、遅延回路11と演算回路12に供給され、減算回路12の出力として予測誤差が得られる。この予測誤差は、符号化回路14で符号化されて合成回路16に出力され、一方、量子化回路10で量子化されたAC変換係数は、いわゆるジグザグ走査回路13でブロック毎の係数の並べ変え処理が行なわれた後、符号化回路15で符号化されて合成回路16に出力される。この合成回路16で合成されたDC変換係数に関わる符号化データとAC変換係数に関わる符号化データは、例えば半導体メモリを利用したICメモリカード等を適用する記録装置17に記録される。尚、これらの各部構成はシステム制御回路18によって系全体のシーケンスが制御される。
【0026】
図4は、上記した図1のカメラにおける自動焦点調節動作の処理手順を示すためのフローチャートである。
【0027】
ステップS401でプログラムがスタートし、先ず、ステップS402でエリア変更操作部21によりAFエリアが任意の位置に固定設定される。次に、ステップS403でDCT演算における各ブロック境界部とそのAFエリア全ての境界部(枠)とが一致しているか否かが判断され、一致していれば(図7参照)ステップS405に進んで、シャッターレリーズボタンの一段目操作に応動して発生するトリガ信号の受付けを待ち、その信号を受け付けたならばステップS406に進んでAFを行う。尚、ステップS405では、上記トリガ信号が受け付けられるまでステップS402に戻ってエリア変更操作部21によるAFエリアの再設定を可能とし、ステップS403で同様の判断を行ってこの処理ルーチンを繰り返す。
【0028】
上記したステップS403において、DCT演算における各ブロック境界部とそのAFエリア全ての境界部(枠)とが一致していない場合には(図2参照)、ステップS404に進んで重み付け係数を設定する。即ち、図2に示すAFエリアの一部を拡大した図5に示す如く、例えば、DCTブロック1についてはAFエリア内に含まれる面積とAFエリア外に含まれる面積の比が1対3であることからDCTブロック1から得られるAC変換係数を1/4にすべく重み付け係数を1/4に設定する。同様に、DCTブロック2についてはAFエリア内に含まれる面積とAFエリア外に含まれる面積の比が1対1であることからDCTブロック2から得られるAC変換係数を1/2にすべく重み付け係数を1/2に設定する。以下、他のブロックについても同様にAFエリア内に含まれるDCTブロックの面積比に応じて当該ブロックの重み付け係数を設定するが、AFエリア内にDCTブロックが完全に含まれているところでは(例えば、ブロック5、6等)、その重み付け係数を1とする。
【0029】
以上のようにして得られた重み付け係数は、次に、ステップS406でAF動作に利用される。即ち、既述の如くステップS405で一段目トリガ信号を受付けたならば、選択設定されたAFエリア内に含まれる全てのDCTブロックのAC変換係数の絶対値の積分値(撮影条件パラメータ)が最大になるように、レンズ2の光軸方向における位置がレンズ駆動回路1によってフィールド周期で制御され焦点調節が行われる。しかしながらこのとき、選択設定されたAFエリア全ての境界部とDCTブロックの境界部とが一致していない場合には、ステップS404で既にそのブロックに対して重み付け係数が設定されているので、これをその該当するDCTブロックのAC変換係数に掛けて求めた絶対値の積分値も撮影条件パラメータとして合わせてAFに利用される。
【0030】
ステップS406でAFが完了すると、次に、ステップS407でシャッターレリーズボタンの更なる操作に基づく二段目トリガ信号の受付けを待ち、その二段目トリガ信号の受け付けによって、撮影された画像信号の記録装置17における記録を開始する(ステップS409)。一方、ステップS407で、二段目トリガ信号が受け付けられなければ、ステップS408で、シャッターレリーズボタンの一段目操作が解除されたか否かが判断され、その一段目操作が解除されなければステップS407に戻って二段目トリガ信号の受け付けを待ち、又、解除されたならばステップS402に戻る。以上のようにして、AF処理動作のシーケンスが終了する(ステップS410)。
【0031】
上記本発明に関連する第1の技術によれば、AFエリアがエリア変更操作部21により撮影画面の如何なる任意の位置に設定されても、当該AFエリアの上記DCTブロックに対する位置関係に応じてAFのための撮影条件パラメータ、具体的にはAC変換係数の絶対値の積分値の生成の仕方を適応的に変更するように構成したので、常に最適な撮影条件パラメータの抽出が可能となり、その結果、撮影環境の変化に追従した高精度なAFが期待し得る。
【0032】
次に、本発明に関連する第2の技術について説明する。
この第2の技術では、特に撮影条件の具体例として自動露出調整(AE)の例を挙げており、図8にはそのAE動作を行うにあたっての処理手順を示すためのフローチャートが示されている。尚、本技術の構成については、既述の図1に示した構成ブロック図と同一となるのでその説明を省略する。
【0033】
ステップS801でプログラムがスタートし、先ず、ステップS802でエリア変更操作部21によりAEエリアが任意の位置に固定設定される。次に、ステップS803でDCT演算における各ブロック境界部とそのAEエリア全ての境界部(枠)とが一致しているか否かが判断され、一致していれば(図7参照)ステップS805に進んで、シャッターレリーズボタンの一段目操作に応動して発生するトリガ信号の受付けを待つ。
【0034】
上記したステップS803において、DCT演算における各ブロック境界部とそのAEエリア全ての境界部(枠)とが一致していない場合には(図2参照)、ステップS804に進んで重み付け係数を設定する。即ち、図2に示すAFエリアの一部を拡大した図5に示す如く、例えば、DCTブロック1についてはAEエリア内に含まれる面積とAEエリア外に含まれる面積の比が1対3であることからDCTブロック1から得られるDC変換係数(AEの場合には画像信号から得られる輝度信号のDC変換係数を主として利用する。)を1/4にすべく重み付け係数を1/4に設定する。同様に、DCTブロック2についてはAEエリア内に含まれる面積とAEエリア外に含まれる面積の比が1対1であることからDCTブロック2から得られるDC変換係数を1/2にすべく重み付け係数を1/2に設定する。以下、他のブロックについても同様にAEエリア内に含まれるDCTブロックの面積比に応じて当該ブロックの重み付け係数を設定するが、AEエリア内にDCTブロックが完全に含まれている場合には(例えば、ブロック5、6等)、その重み付け係数を1とする。
【0035】
次に、ステップS805でシャッターレリーズボタンの一段目操作に応動して発生するトリガ信号の受付けを待ち、そのトリガ信号が受け付けられなければステップS806において、選択設定されたAEエリア内に含まれる全てのDC変換係数にステップS804で設定した各該当する重み付け係数を掛けて求めた値の積分値(撮影条件パラメータ)が所定の最低値αと所定の最高値βの間に入っているか否かを判断することにより、撮影して得られた画像信号の露出レベルが最適であるか否かを判断する。従って、当該積分値がこの最低値αと最高値βの間に入っていればステップS805に戻り、又、入っていなければ図1の絞り駆動回路23を制御して絞り22を駆動(ステップS807)した後、ステップS805に戻る。このときの絞り22の駆動に当たっては、当該積分値が最低値α以下であった場合は絞りを開放側に制御し、又、最高値β以上であった場合は絞りを閉じる側にそれぞれ、例えば、フィールド周期で制御する。
【0036】
次にステップS805で一段目トリガ信号を受付けたならば、ステップS808で絞りの駆動制御を禁止し、次いで、ステップS809でシャッターレリーズボタンの更なる操作に基づく二段目トリガ信号の受付けを待ち、その二段目トリガ信号の受け付けによって、撮影された画像信号の記録装置17における記録を開始する(ステップS811)。一方、ステップS809で、二段目トリガ信号が受け付けられなければ、ステップS810で、シャッターレリーズボタンの一段目操作が解除されたか否かが判断され、その一段目操作が解除されなければステップS809に戻って二段目トリガ信号の受け付けを待ち、又、解除されたならばステップS802に戻る。以上のようにして、AE処理動作のシーケンスが終了する(ステップS812)。
【0037】
尚、本技術においては、撮影された画像信号の露出レベルを最適にするために絞り制御を用いたが、図1におけるCCDの電荷の排出蓄積及び読出のタイミングを制御することによって行う所謂電子シャッタ機能を用いて画像信号の露出レベルを最適にするようにしても良い。
【0038】
上記した第2の技術によれば、AEエリアがエリア変更操作部21により撮影画面の如何なる任意の位置に設定されても、当該AEエリアの上記DCTブロックに対する位置関係に応じてAEのための撮影条件パラメータ、具体的にはDC変換係数の積分値の生成の仕方を適応的に変更するようになしたので、常に最適な撮影条件パラメータの抽出が可能となり、その結果、撮影環境の変化に追従した高精度なAEが期待し得る。
【0039】
ところで、上記した第1及び第2の技術では、何れもAFやAEのための撮影条件パラメータの生成にあたって、当該パラメータの抽出元となる設定エリアの各DCTブロックに含まれる面積比に応じて各変換係数に重み付けを行なうことにより所望のパラメータを求めていた。しかしながら、本技術においてはこれ以外に、上記パラメータの抽出元となる設定エリアの枠が上記DCTブロック上に存在するときは、当該DCTブロックからの各変換係数を利用しないようにして、即ち、設定エリア内に完全に含まれるDCTブロック(例えば、図5のブロック5、6等)のみからの各変換係数を利用して所望のパラメータを求めることができる。この例の場合、最終的にパラメータを求めるまでの扱うデータ量が極力削減されるため、処理速度の向上等が期待できる。
【0040】
また、上記した第1及び第2の技術では、AFやAEのためのパラメータの抽出元となるエリアの設定については、各処理の動作開始時に固定設定するようにしているが、本発明では、図1に示すレンズ・画像信号制御回路40が、その後の撮影状況に合わせて随時、最適な大きさ、形状、位置等を変化させながら設定するようにしても良く、更には、AFやAEの各処理の動作開始時からレンズ・画像信号制御回路40が撮影状況に合わせて、最適な大きさ、形状、位置等を変化させながら設定していくようにしても良い。そして、新規に設定されたエリアについても同様に、設定エリアの各DCTブロックに含まれる面積比に応じて各変換係数に重み付けを行なうことにより所望のパラメータを求めたり、或いは、パラメータの抽出元となる設定エリアの枠が上記DCTブロック上に存在するときは、当該DCTブロックからの各変換係数を利用しないようにして所望のパラメータを求めることができる。
【0041】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、カメラとしてAFやAEのためのパラメータの抽出元となるエリアの枠を予めDCTブロックの境界に略一致させておく点に特徴を有している。即ち、図6(a)に示す如く、先ず調整モードにおいてレンズ・画像信号制御回路40が、撮影画面内にその大きさと位置又は形状が変更自在となされた、各種パラメータの抽出元となるエリア決定のための調整用エリアを設定する。そして、該調整用エリアを、例えばカメラの製造段階において上記DCTブロックの境界に一致させるべく移動調整を行って、当該撮影画面内にその目的のエリアを図6(b)又は図6(c)に示すように固定設定する。又はこれ以外に、調整モードにおいて、該調整用エリアを、エリア変更操作部21によって、操作者が上記DCTブロックの境界に一致させるべく任意に移動調整を行って、当該撮影画面内にその目的のエリアを図6(b)又は図6(c)に示すように固定設定することもできる。尚、これらのエリアの移動調整時には、操作者がDCTブロックの境界を良好に認識できるようにその移動調整時のモニタ画面(例えば、EVF20を利用する。)には図6(a)〜(c)に示すような破線等による識別表示を合わせて行っておくことが肝要である。
【0042】
以上のようにして一旦設定されたパラメータの抽出元となるエリアは、その後の撮影時、撮影環境に合わせて例えば、エリア変更操作部21によってエリアが移動変更されても、レンズ・画像信号制御回路40が、常に当該エリアを最近傍のDCTブロックの境界に一致させるように移動制御することになる。
【0043】
従って、カメラとしては撮影条件パラメータの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け等による演算等を省略できることにより制御系の処理負担を軽減でき、又、エリア内のデータを全て利用できると共にエリア外のデータによる悪影響を完全に抑止できるため、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可能となる。
【0044】
尚、上記実施の形態では、AFやAEのための各種パラメータの抽出元となるエリアの枠を予めDCTブロックの境界に一致させておく点に特徴を有していたが、このような形態以外に、設定されたエリアの枠がDCTブロック上に存在するときは、当該ブロックのデータは常に利用しないようにカメラとして予め決めておくことも可能である。勿論、この場合、撮影環境に合わせて例えば、エリア変更操作部21によってエリアが移動変更されても、レンズ・画像信号制御回路40は、設定されたエリアの枠がDCTブロック上に存在するときは、当該ブロックのデータは常に利用しないように制御する。
【0045】
従って、上記と同様に、カメラとしては撮影条件パラメータの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け等による演算等を省略できることにより制御系の処理負担を軽減でき、又、エリア外のデータによる悪影響を完全に抑止できるため、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可能となる。
【0046】
尚、本発明においては、上記実施の形態において示したAFやAEの撮影条件設定以外に、自動白バランス調整をその撮影条件設定の一具体例として適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明のカメラによれば、撮影条件パラメータの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け等による演算等を省略できることにより制御系の処理負担を軽減でき、又、エリア内のデータを全て利用できると共にエリア外のデータによる悪影響を完全に抑止できるため、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可能となる。また、リア変更手段によって抽出対象エリアが変更されたそのエリアに対しても、常に上述した同様の効果が期待し得るので、撮影時のエリア変更による使い勝手が向上する。更に、請求項に係る発明のカメラによれば、AF、AE、又はAWBが撮影条件として適用でき、カメラの撮影条件設定におけるDCT係数を利用した自動化に寄与できて撮影時の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関連する第1の技術を示す構成ブロック図である。
【図2】 撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロックとの位置関係を説明するための図である。
【図3】 撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロックとの位置関係に基づくAF動作を説明するための図である。
【図4】 本発明に関連する第1の技術による動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】 図2に示すAFエリアとDCTブロックとの位置関係の一部を拡大して示す図である。
【図6】 本発明による撮影条件パラメータ抽出のための抽出対象エリアを設定する際の説明図である。
【図7】 撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロックとの位置関係を説明するための図である。
【図8】 本発明に関連する第2の技術による動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】 従来のカメラの一例を示す構成ブロック図である。
【図10】 縦横8画素のブロックデータについてDCT演算して得られる変換係数の一例を示す図である。
【図11】 DCT演算により得られた変換係数に基づく撮影条件パラメータとそのときのレンズ位置との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ駆動回路
2 レンズ
3 CCD
4 撮像プロセス回路
5 A/Dコンバータ
6 バッファメモリ
7 パルス発生回路
8 DCT回路
9、10 量子化回路
11 遅延回路
12 減算回路
13 ジグザグ走査回路
14、15 符号化回路
16 合成回路
17 記録装置
18 システム制御回路
19 エリア重畳回路
20 電子ビューファインダ
21 エリア変更操作部
22 絞り
23 絞り駆動回路
40 レンズ・画像信号制御回路

Claims (2)

  1. 画面の所定領域の画像データから抽出して得られる所定の情報に基いて、撮影のために必要な撮影条件パラメータを生成するカメラであって、
    光学系を介した被写体光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    該撮像素子の出力信号をA/D変換して得られた画像データを所定の大きさの複数のブロックに分割したときのそれぞれのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演算手段と、
    上記画面内に上記情報を抽出するための画像データの存在する範囲を示す枠の大きさ又は位置を変更し、上記ブロックの境界に一致するように設定する枠設定手段と、
    上記枠内のブロックの上記DCT係数に基づいて上記撮影条件パラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段と、
    えたことを特徴とするカメラ。
  2. 上記撮影条件パラメータが、上記光学系の焦点調節を行うための自動焦点調節手段に必要なパラメータ、又は、自動露出調整手段に必要なパラメータ、又は、自動白バランス調整手段に必要なパラメータであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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