JPH09159906A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH09159906A
JPH09159906A JP7345849A JP34584995A JPH09159906A JP H09159906 A JPH09159906 A JP H09159906A JP 7345849 A JP7345849 A JP 7345849A JP 34584995 A JP34584995 A JP 34584995A JP H09159906 A JPH09159906 A JP H09159906A
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Kazuya Kobayashi
林 一 也 小
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラのDCT演算におけるブロックと撮影画
面における撮影条件パラメータの抽出元となる抽出対象
エリアとの位置関係に基づくAF等の撮影条件設定時の
不都合を解消すること。 【解決手段】撮像素子から出力された映像信号をA/D
変換してなるディジタル映像信号に該映像信号に係る画
面を複数ブロックに分割したときのブロック毎にDCT
演算を施してDCT係数を得るためのDCT演算手段
と、該DCT演算手段によるDCT係数のうち所定の係
数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パラメー
タを生成する撮影条件パラメータ生成手段と、該撮影条
件パラメータ生成手段により生成される撮影条件パラメ
ータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリアをその
大きさ又は位置について変更を行うエリア変更手段と、
該エリア変更手段によって変更された当該エリアの枠の
上記ブロックに対する位置関係に応じて上記撮影条件パ
ラメータ生成手段によるパラメータの生成の仕方を変更
するように制御する撮影条件パラメータ変更手段と、を
備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに関し、特
に、撮影により得られた画像信号を直交変換して得た情
報を利用することにより各種撮影条件を設定するように
したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平4−405号公報
や特開平4−248769号公報等において開示される
ように、カメラにおける自動焦点調節(AF)、自動露
出調整(AE)或いは自動白バランス調整(AWB)等
の各種撮影条件を設定するに当たって、撮影レンズを介
して結像した被写体光を電気信号に変換し、この画像信
号としての電気信号を周波数軸上に直交変換して得た情
報をそのパラメータとして利用するようにしたものが知
られている。
【0003】以下、この従来のカメラの構成例を、自動
焦点調節を行う場合をその撮影条件設定の具体例にしな
がら図9に基づき説明する。
【0004】即ち、レンズ2は、レンズ駆動回路1によ
りその光軸方向における位置が駆動制御され、被写体光
を撮像素子であるCCD3(CCD駆動回路を含む)に
結像する。CCD3はその結像した被写体光を電気信号
に変換して画像信号として撮像プロセス回路4に出力
し、撮像プロセス回路4ではその画像信号に対してガン
マ補正や色分離等の処理が施され、次いでA/Dコンバ
ータ(ADC)5によってディジタル画像データに変換
された後、このディジタル画像データはバッファメモリ
(BUF)6に一旦記憶される。
【0005】バッファメモリ6からは、周知のように、
図示せぬメモリコントローラによって縦横N画素(例え
ば、8画素)からなるブロックの画像データがブロック
単位で読み出され、DCT(離散コサイン変換)回路8
において直交変換処理が施される。
【0006】DCT回路8により画像データが直交変換
され、得られた直流変換係数(DC変換係数)は量子化
回路9及びレンズ・画像信号制御回路40に供給され、
一方、交流変換係数(AC変換係数)は量子化回路10
及びレンズ・画像信号制御回路40に供給される。ここ
で、8画素×8画素からなるブロックの画像データをD
CT回路8によりDCT演算して得られる変換係数Cu
vの一例が図10に示されている。図10においては、
図の右方向、即ちuが大きくなるにしたがってより高い
水平周波数成分に対応した係数が示され、又、図の下方
向、即ちvが大きくなるにしたがってより高い垂直周波
数成分に対応した係数が示されている。従って、C0 0
が当該ブロックにおけるDC成分の大きさ(DC変換係
数)を示し、又、残りのものが当該ブロックにおける水
平乃至垂直の各周波数に対応したAC成分の大きさ(A
C変換係数)を示している。
【0007】而して、レンズ・画像信号制御回路40
は、AC変換係数を受け、レンズ駆動回路1を制御して
レンズ2を移動させ、DCT回路8で逐次得られるAC
変換係数の絶対値の積分値が最大になるようにレンズ2
の光軸方向における位置を制御し、もって焦点調節のた
めの制御を行う。
【0008】より詳細には、レンズ・画像信号制御回路
40は、DCT回路8によって演算されたバッファメモ
リ6における撮影画面の全ての領域にわたった、或いは
予め設定された所定の自動焦点調節用エリア(AFエリ
ア)に対応する領域についてのAC変換係数に基づい
て、上述したようにレンズ2の光軸方向における移動制
御を行う。
【0009】図11には、その光軸方向におけるレンズ
位置と上記の如くして得られたそのときのAFエリア内
のAC変換係数の絶対値の積分値との関係が示されてお
り、レンズ位置が略無限遠距離と最至近距離に対応する
位置にある場合には、積分値が小さく、又、合焦位置に
ある時はその積分値がピークを示している。本構成で
は、このようなAC変換係数に基づくコントラスト情報
を利用した、所謂、山登りAFの原理を利用して、積分
値のピークを探索しながらレンズ位置の移動制御を行い
自動焦点調節を行うものである。
【0010】尚、パルス発生回路SSG7は、CCD
3、撮像プロセス回路4、A/Dコンバータ5、バッフ
ァメモリ6及びレンズ・画像信号制御回路40を制御す
るための水平、垂直同期信号等の各種パルスを発生す
る。
【0011】上記量子化回路9で量子化されたDC変換
係数は、遅延回路11と演算回路12に供給され、減算
回路12の出力として予測誤差が得られる。この予測誤
差は、符号化回路14で符号化されて合成回路16に出
力され、一方、量子化回路10で量子化されたAC変換
係数は、いわゆるジグザグ走査回路13でブロック毎の
係数の並べ変え処理が行なわれた後、符号化回路15で
符号化されて合成回路16に出力される。この合成回路
16で合成されたDC変換係数に関わる符号化データと
AC変換係数に関わる符号化データは、例えば半導体メ
モリを利用したICメモリカード等の記録装置17に記
録される。又、上記撮像プロセス回路4から出力された
画像信号には、エリア重畳回路19においてAFエリア
を表示するための枠信号が重畳され、この信号が電子ビ
ューファインダ(EVF)20に出力される。尚、これ
らの各部構成はシステム制御回路18によって系全体の
シーケンスが制御される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカメラ
は、撮影した画像情報の記録時の圧縮のために本来用い
られるべきDCT回路が、撮影条件のためのパラメータ
生成、即ち、自動焦点調節を行うためのパラメータ生成
の回路としても利用されている点で、構成の簡易化或い
は低コスト化等の面から有利である。
【0013】しかしながら、この種カメラについてはD
CT回路より出力された各係数を利用して撮影条件設定
のためのパラメータを生成する際に、当該撮影画面にお
けるその抽出元となる、例えば、AFエリアと上記DC
T処理における各ブロックとの空間的な位置関係につい
てまでは特段の配慮がなされていなかった。そのため、
例えば、図2の撮影画面中央部における斜線部(AFエ
リア)に示すように、DCT演算におけるブロックがA
Fエリアの境界(枠)上に存在した場合には、そのブロ
ックに基づく係数の扱いに苦慮し、例えば、図3に示す
ようなフレーミングを設定した際、主要被写体である中
央の人物にではなくその背景たる樹木等に焦点が合って
しまうという不都合が生じるものであった。このこと
は、勿論、上記したAF以外に、AEや,AWBについ
ても同様の不都合を生じる恐れがあった。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記した事情に鑑みなされた
もので、この種カメラのDCT演算におけるブロックと
当該撮影画面における撮影条件パラメータの抽出元とな
る抽出対象エリアとの位置関係を考慮した最適な撮影条
件パラメータを得ることにより、高精度な撮影条件の設
定を可能となしたカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカメラは、光学系を介した被写体光を電気
信号に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力
信号をA/D変換してなるディジタル映像信号に該映像
信号に係る画面を複数ブロックに分割したときのブロッ
ク毎にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDC
T演算手段と、該DCT演算手段によるDCT係数のう
ち所定の係数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条
件パラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段
と、該撮影条件パラメータ生成手段により生成される撮
影条件パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象
エリアをその大きさ又は位置について変更を行うエリア
変更手段と、該エリア変更手段によって変更された当該
エリアの枠の上記ブロックに対する位置関係に応じて上
記撮影条件パラメータ生成手段によるパラメータの生成
の仕方を変更するように制御する撮影条件パラメータ変
更手段と、を備えて構成される。
【0016】本発明の他の形態によるカメラは、光学系
を介した被写体光を電気信号に変換して出力する撮像素
子と、該撮像素子の出力信号をA/D変換してなるディ
ジタル映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロック
に分割したときのブロック毎にDCT演算を施してDC
T係数を得るためのDCT演算手段と、該DCT演算手
段によるDCT係数のうち所定の係数に基づいて当該撮
影のために必要な撮影条件パラメータを生成する撮影条
件パラメータ生成手段とを備え、上記撮影条件パラメー
タ生成手段により生成されるパラメータの抽出元となる
上記画面内の抽出対象エリアの枠を、上記ブロックの境
界に略一致する如く設定して構成される。
【0017】本発明の更に他の形態によるカメラは、光
学系を介した被写体光を電気信号に変換して出力する撮
像素子と、該撮像素子の出力信号をA/D変換してなる
ディジタル映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロ
ックに分割したときのブロック毎にDCT演算を施して
DCT係数を得るためのDCT演算手段と、該DCT演
算手段によるDCT係数のうち所定の係数に基づいて当
該撮影のために必要な撮影条件パラメータを生成する撮
影条件パラメータ生成手段とを備え、上記撮影条件パラ
メータ生成手段により生成されるパラメータの抽出元と
なる上記画面内の抽出対象エリアの枠が、上記ブロック
内に存在するとき、このブロックから抽出される撮影条
件パラメータを当該ブロックのエリアに含まれる面積比
に応じて生成するようにして構成される。
【0018】本発明の更に他の形態によるカメラは、光
学系を介した被写体光を電気信号に変換して出力する撮
像素子と、該撮像素子の出力信号をA/D変換してなる
ディジタル映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロ
ックに分割したときのブロック毎にDCT演算を施して
DCT係数を得るためのDCT演算手段と、該DCT演
算手段によるDCT係数のうち所定の係数に基づいて当
該撮影のために必要な撮影条件パラメータを生成する撮
影条件パラメータ生成手段とを備え、上記撮影条件パラ
メータ生成手段により生成されるパラメータの抽出元と
なる上記画面内の抽出対象エリアの枠が、上記ブロック
内に存在するとき、このブロックから抽出されるDCT
係数を利用しないようにして構成される。
【0019】
【実施の形態】次に本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明することにより、本発明をより明らか
にする。図1は、本発明によるカメラの第1の実施の形
態を示すものであって、その構成ブロック図であり、特
に撮影条件の具体例として自動焦点調節の例を挙げて示
してある。
【0020】レンズ2は、レンズ駆動回路1によりその
光軸方向における位置が駆動制御され、被写体光を絞り
22を介して撮像素子であるCCD3(CCD駆動回路
を含む)に結像する。CCD3はその結像した被写体光
を電気信号に変換して画像信号として撮像プロセス回路
4に出力し、撮像プロセス回路4ではその画像信号に対
してガンマ補正やホワイトバランス調整更には色分離等
の処理が施され、次いでA/Dコンバータ(ADC)5
によってディジタル画像データに変換された後、このデ
ィジタル画像データはバッファメモリ(BUF)6に一
旦記憶される。
【0021】バッファメモリ6からは、周知のように、
図示せぬメモリコントローラによって縦横N画素(例え
ば、8画素)からなるブロックの画像データがブロック
単位で読み出され、DCT(離散コサイン変換)回路8
において直交変換処理が施される。
【0022】DCT回路8により画像データが直交変換
され、得られた直流変換係数(DC変換係数)は量子化
回路9及びレンズ・画像信号制御回路40に供給され、
一方、交流変換係数(AC変換係数)は量子化回路10
及びレンズ・画像信号制御回路40に供給される。レン
ズ・画像信号制御回路40は、上述した図9におけるカ
メラのAF動作と同様にそのAC変換係数を受け、レン
ズ駆動回路1を制御してレンズ2を移動させ、DCT回
路8で逐次得られる後記せるAFエリア内のAC変換係
数の絶対値の積分値(撮影条件パラメータ)が最大にな
るようにレンズ2の光軸方向における位置を制御し、焦
点調節を行う。
【0023】又、レンズ・画像信号制御回路40は、撮
影された画像信号のレベルが最適になるように露出を行
うべく、絞り駆動回路23を制御して絞り22を駆動し
たり、或いはCCD3の素子シャッター速度を制御す
る。
【0024】パルス発生回路SSG7は、CCD3、撮
像プロセス回路4、A/Dコンバータ5、バッファメモ
リ6及びレンズ・画像信号制御回路40を制御するため
の水平、垂直同期信号等の各種パルスを発生する。又、
エリア重畳回路19は、撮像プロセス回路4から出力さ
れた画像信号に、AFエリアを表示するための、例えば
枠を表わす信号を重畳し、この信号を電子ビューファイ
ンダ(EVF)20に出力する。このときのAFエリア
の枠は、パルス発生回路7からの水平、垂直同期信号S
1とA/Dコンバータ5へのA/D変換用クロック信号
S2とに基づいて生成され、そのAFエリアの大きさや
位置は、レンズ・画像信号制御回路40から自動で選択
されたり、或いは、エリア変更操作部21からの操作者
の入力により任意に選択変更可能となる。また、エリア
変更操作部21はAFのみならず露出、白バランス等の
映像信号に影響を与えるエリアを選択できる。
【0025】量子化回路9で量子化されたDC変換係数
は、遅延回路11と演算回路12に供給され、減算回路
12の出力として予測誤差が得られる。この予測誤差
は、符号化回路14で符号化されて合成回路16に出力
され、一方、量子化回路10で量子化されたAC変換係
数は、いわゆるジグザグ走査回路13でブロック毎の係
数の並べ変え処理が行なわれた後、符号化回路15で符
号化されて合成回路16に出力される。この合成回路1
6で合成されたDC変換係数に関わる符号化データとA
C変換係数に関わる符号化データは、例えば半導体メモ
リを利用したICメモリカード等を適用する記録装置1
7に記録される。尚、これらの各部構成はシステム制御
回路18によって系全体のシーケンスが制御される。
【0026】図4は、上記した図1のカメラにおける自
動焦点調節動作の処理手順を示すためのフローチャート
である。
【0027】ステップS401でプログラムがスタート
し、先ず、ステップS402でエリア変更操作部21に
よりAFエリアが任意の位置に固定設定される。次に、
ステップS403でDCT演算における各ブロック境界
部とそのAFエリア全ての境界部(枠)とが一致してい
るか否かが判断され、一致していれば(図7参照)ステ
ップS405に進んで、シャッターレリーズボタンの一
段目操作に応動して発生するトリガ信号の受付けを待
ち、その信号を受け付けたならばステップS406に進
んでAFを行う。尚、ステップS405では、上記トリ
ガ信号が受け付けられるまでステップS402に戻って
エリア変更操作部21によるAFエリアの再設定を可能
とし、ステップS403で同様の判断を行ってこの処理
ルーチンを繰り返す。
【0028】上記したステップS403において、DC
T演算における各ブロック境界部とそのAFエリア全て
の境界部(枠)とが一致していない場合には(図2参
照)、ステップS404に進んで重み付け係数を設定す
る。即ち、図2に示すAFエリアの一部を拡大した図5
に示す如く、例えば、DCTブロック1についてはAF
エリア内に含まれる面積とAFエリア外に含まれる面積
の比が1対3であることからDCTブロック1から得ら
れるAC変換係数を1/4にすべく重み付け係数を1/
4に設定する。同様に、DCTブロック2についてはA
Fエリア内に含まれる面積とAFエリア外に含まれる面
積の比が1対1であることからDCTブロック2から得
られるAC変換係数を1/2にすべく重み付け係数を1
/2に設定する。以下、他のブロックについても同様に
AFエリア内に含まれるDCTブロックの面積比に応じ
て当該ブロックの重み付け係数を設定するが、AFエリ
ア内にDCTブロックが完全に含まれているところでは
(例えば、ブロック5、6等)、その重み付け係数を1
とする。
【0029】以上のようにして得られた重み付け係数
は、次に、ステップS406でAF動作に利用される。
即ち、既述の如くステップS405で一段目トリガ信号
を受付けたならば、選択設定されたAFエリア内に含ま
れる全てのDCTブロックのAC変換係数の絶対値の積
分値(撮影条件パラメータ)が最大になるように、レン
ズ2の光軸方向における位置がレンズ駆動回路1によっ
てフィールド周期で制御され焦点調節が行われる。しか
しながらこのとき、選択設定されたAFエリア全ての境
界部とDCTブロックの境界部とが一致していない場合
には、ステップS404で既にそのブロックに対して重
み付け係数が設定されているので、これをその該当する
DCTブロックのAC変換係数に掛けて求めた絶対値の
積分値も撮影条件パラメータとして合わせてAFに利用
される。
【0030】ステップS406でAFが完了すると、次
に、ステップS407でシャッターレリーズボタンの更
なる操作に基づく二段目トリガ信号の受付けを待ち、そ
の二段目トリガ信号の受け付けによって、撮影された画
像信号の記録装置17における記録を開始する(ステッ
プS409)。一方、ステップS407で、二段目トリ
ガ信号が受け付けられなければ、ステップS408で、
シャッターレリーズボタンの一段目操作が解除されたか
否かが判断され、その一段目操作が解除されなければス
テップS407に戻って二段目トリガ信号の受け付けを
待ち、又、解除されたならばステップS402に戻る。
以上のようにして、AF処理動作のシーケンスが終了す
る(ステップS410)。
【0031】上記第1の実施の形態によれば、AFエリ
アがエリア変更操作部21により撮影画面の如何なる任
意の位置に設定されても、当該AFエリアの上記DCT
ブロックに対する位置関係に応じてAFのための撮影条
件パラメータ、具体的にはAC変換係数の絶対値の積分
値の生成の仕方を適応的に変更するように構成したの
で、常に最適な撮影条件パラメータの抽出が可能とな
り、その結果、撮影環境の変化に追従した高精度なAF
が期待し得る。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。この第2の実施の形態では、特に撮影条件の
具体例として自動露出調整(AE)の例を挙げており、
図8にはそのAE動作を行うにあたっての処理手順を示
すためのフローチャートが示されている。尚、本実施の
形態の構成については、既述の図1に示した構成ブロッ
ク図と同一となるのでその説明を省略する。
【0033】ステップS801でプログラムがスタート
し、先ず、ステップS802でエリア変更操作部21に
よりAEエリアが任意の位置に固定設定される。次に、
ステップS803でDCT演算における各ブロック境界
部とそのAEエリア全ての境界部(枠)とが一致してい
るか否かが判断され、一致していれば(図7参照)ステ
ップS805に進んで、シャッターレリーズボタンの一
段目操作に応動して発生するトリガ信号の受付けを待
つ。
【0034】上記したステップS803において、DC
T演算における各ブロック境界部とそのAEエリア全て
の境界部(枠)とが一致していない場合には(図2参
照)、ステップS804に進んで重み付け係数を設定す
る。即ち、図2に示すAFエリアの一部を拡大した図5
に示す如く、例えば、DCTブロック1についてはAE
エリア内に含まれる面積とAEエリア外に含まれる面積
の比が1対3であることからDCTブロック1から得ら
れるDC変換係数(AEの場合には画像信号から得られ
る輝度信号のDC変換係数を主として利用する。)を1
/4にすべく重み付け係数を1/4に設定する。同様
に、DCTブロック2についてはAEエリア内に含まれ
る面積とAEエリア外に含まれる面積の比が1対1であ
ることからDCTブロック2から得られるDC変換係数
を1/2にすべく重み付け係数を1/2に設定する。以
下、他のブロックについても同様にAEエリア内に含ま
れるDCTブロックの面積比に応じて当該ブロックの重
み付け係数を設定するが、AEエリア内にDCTブロッ
クが完全に含まれている場合には(例えば、ブロック
5、6等)、その重み付け係数を1とする。
【0035】次に、ステップS805でシャッターレリ
ーズボタンの一段目操作に応動して発生するトリガ信号
の受付けを待ち、そのトリガ信号が受け付けられなけれ
ばステップS806において、選択設定されたAEエリ
ア内に含まれる全てのDC変換係数にステップS804
で設定した各該当する重み付け係数を掛けて求めた値の
積分値(撮影条件パラメータ)が所定の最低値αと所定
の最高値βの間に入っているか否かを判断することによ
り、撮影して得られた画像信号の露出レベルが最適であ
るか否かを判断する。従って、当該積分値がこの最低値
αと最高値βの間に入っていればステップS805に戻
り、又、入っていなければ図1の絞り駆動回路23を制
御して絞り22を駆動(ステップS807)した後、ス
テップS805に戻る。このときの絞り22の駆動に当
たっては、当該積分値が最低値α以下であった場合は絞
りを開放側に制御し、又、最高値β以上であった場合は
絞りを閉じる側にそれぞれ、例えば、フィールド周期で
制御する。
【0036】次にステップS805で一段目トリガ信号
を受付けたならば、ステップS808で絞りの駆動制御
を禁止し、次いで、ステップS809でシャッターレリ
ーズボタンの更なる操作に基づく二段目トリガ信号の受
付けを待ち、その二段目トリガ信号の受け付けによっ
て、撮影された画像信号の記録装置17における記録を
開始する(ステップS811)。一方、ステップS80
9で、二段目トリガ信号が受け付けられなければ、ステ
ップS810で、シャッターレリーズボタンの一段目操
作が解除されたか否かが判断され、その一段目操作が解
除されなければステップS809に戻って二段目トリガ
信号の受け付けを待ち、又、解除されたならばステップ
S802に戻る。以上のようにして、AE処理動作のシ
ーケンスが終了する(ステップS812)。
【0037】尚、本実施の形態においては、撮影された
画像信号の露出レベルを最適にするために絞り制御を用
いたが、図1におけるCCDの電荷の排出蓄積及び読出
のタイミングを制御することによって行う所謂電子シャ
ッタ機能を用いて画像信号の露出レベルを最適にするよ
うにしても良い。
【0038】上記した第2の実施の形態によれば、AE
エリアがエリア変更操作部21により撮影画面の如何な
る任意の位置に設定されても、当該AEエリアの上記D
CTブロックに対する位置関係に応じてAEのための撮
影条件パラメータ、具体的にはDC変換係数の積分値の
生成の仕方を適応的に変更するようになしたので、常に
最適な撮影条件パラメータの抽出が可能となり、その結
果、撮影環境の変化に追従した高精度なAEが期待し得
る。
【0039】ところで、上記した第1及び第2の実施の
形態では、何れもAFやAEのための撮影条件パラメー
タの生成にあたって、当該パラメータの抽出元となる設
定エリアの各DCTブロックに含まれる面積比に応じて
各変換係数に重み付けを行なうことにより所望のパラメ
ータを求めていた。しかしながら、本発明においてはこ
れ以外に、上記パラメータの抽出元となる設定エリアの
枠が上記DCTブロック上に存在するときは、当該DC
Tブロックからの各変換係数を利用しないようにして、
即ち、設定エリア内に完全に含まれるDCTブロック
(例えば、図5のブロック5、6等)のみからの各変換
係数を利用して所望のパラメータを求めることができ
る。この例の場合、最終的にパラメータを求めるまでの
扱うデータ量が極力削減されるため、処理速度の向上等
が期待できる。
【0040】また、上記した第1及び第2の実施の形態
では、AFやAEのためのパラメータの抽出元となるエ
リアの設定については、各処理の動作開始時に固定設定
するようにしているが、本発明では、図1に示すレンズ
・画像信号制御回路40が、その後の撮影状況に合わせ
て随時、最適な大きさ、形状、位置等を変化させながら
設定するようにしても良く、更には、AFやAEの各処
理の動作開始時からレンズ・画像信号制御回路40が撮
影状況に合わせて、最適な大きさ、形状、位置等を変化
させながら設定していくようにしても良い。そして、新
規に設定されたエリアについても同様に、設定エリアの
各DCTブロックに含まれる面積比に応じて各変換係数
に重み付けを行なうことにより所望のパラメータを求め
たり、或いは、パラメータの抽出元となる設定エリアの
枠が上記DCTブロック上に存在するときは、当該DC
Tブロックからの各変換係数を利用しないようにして所
望のパラメータを求めることができる。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態では、カメラとしてAFやAE
のためのパラメータの抽出元となるエリアの枠を予めD
CTブロックの境界に略一致させておく点に特徴を有し
ている。即ち、図6(a)に示す如く、先ず調整モード
においてレンズ・画像信号制御回路40が、撮影画面内
にその大きさと位置又は形状が変更自在となされた、各
種パラメータの抽出元となるエリア決定のための調整用
エリアを設定する。そして、該調整用エリアを、例えば
カメラの製造段階において上記DCTブロックの境界に
一致させるべく移動調整を行って、当該撮影画面内にそ
の目的のエリアを図6(b)又は図6(c)に示すよう
に固定設定する。又はこれ以外に、調整モードにおい
て、該調整用エリアを、エリア変更操作部21によっ
て、操作者が上記DCTブロックの境界に一致させるべ
く任意に移動調整を行って、当該撮影画面内にその目的
のエリアを図6(b)又は図6(c)に示すように固定
設定することもできる。尚、これらのエリアの移動調整
時には、操作者がDCTブロックの境界を良好に認識で
きるようにその移動調整時のモニタ画面(例えば、EV
F20を利用する。)には図6(a)〜(c)に示すよ
うな破線等による識別表示を合わせて行っておくことが
肝要である。
【0042】以上のようにして一旦設定されたパラメー
タの抽出元となるエリアは、その後の撮影時、撮影環境
に合わせて例えば、エリア変更操作部21によってエリ
アが移動変更されても、レンズ・画像信号制御回路40
が、常に当該エリアを最近傍のDCTブロックの境界に
一致させるように移動制御することになる。
【0043】従って、カメラとしては撮影条件パラメー
タの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け等によ
る演算等を省略できることにより制御系の処理負担を軽
減でき、又、エリア内のデータを全て利用できると共に
エリア外のデータによる悪影響を完全に抑止できるた
め、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可能となる。
【0044】尚、上記第3の実施の形態では、AFやA
Eのための各種パラメータの抽出元となるエリアの枠を
予めDCTブロックの境界に一致させておく点に特徴を
有していたが、このような形態以外に、設定されたエリ
アの枠がDCTブロック上に存在するときは、当該ブロ
ックのデータは常に利用しないようにカメラとして予め
決めておくことも可能である。勿論、この場合、撮影環
境に合わせて例えば、エリア変更操作部21によってエ
リアが移動変更されても、レンズ・画像信号制御回路4
0は、設定されたエリアの枠がDCTブロック上に存在
するときは、当該ブロックのデータは常に利用しないよ
うに制御する。
【0045】従って、上記と同様に、カメラとしては撮
影条件パラメータの設定にあたって、常にDCT係数の
重み付け等による演算等を省略できることにより制御系
の処理負担を軽減でき、又、エリア外のデータによる悪
影響を完全に抑止できるため、高速且つ高精度な撮影条
件の設定が可能となる。
【0046】尚、本発明においては、上記第1乃至第3
の実施の形態において示したAFやAEの撮影条件設定
以外に、自動白バランス調整をその撮影条件設定の一具
体例として適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラに
よれば、DCT演算におけるブロックと当該撮影画面に
おける撮影条件パラメータの抽出元となる抽出対象エリ
アとの位置関係を考慮した最適な撮影条件パラメータを
得ることにより、高精度な撮影条件の設定を可能となす
ことができる。尚、上述した各実施の形態の構成要旨及
びその具体的効果は次の通りである。
【0048】(1)光学系を介した被写体光を電気信号
に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力信号
をA/D変換してなるディジタル映像信号に該映像信号
に係る画面を複数ブロックに分割したときのブロック毎
にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演
算手段と、該DCT演算手段によるDCT係数のうち所
定の係数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パ
ラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段と、該
撮影条件パラメータ生成手段により生成される撮影条件
パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリア
をその大きさ又は位置について変更を行うエリア変更手
段と、該エリア変更手段によって変更された当該エリア
の枠の上記ブロックに対する位置関係に応じて上記撮影
条件パラメータ生成手段によるパラメータの生成の仕方
を変更するように制御する撮影条件パラメータ変更手段
と、を備えたカメラ。この構成によれば、撮影条件パラ
メータの抽出元となる、例えば、AFエリアがエリア変
更操作部21により撮影画面の如何なる任意の位置に設
定されても、当該AFエリアの上記DCTブロックに対
する位置関係に応じてAFのための撮影条件パラメー
タ、具体的にはAC変換係数の絶対値の積分値の生成の
仕方を適応的に変更するようになしたので、常に最適な
撮影条件パラメータの抽出が可能となり、その結果、撮
影環境の変化に追従した高精度なAF等の制御が期待し
得る。
【0049】(2)上記撮影条件パラメータ変更手段
は、上記エリア変更手段によって変更されたエリアの枠
が上記ブロックの境界に略一致するとき当該エリアを構
成する全てのブロックから抽出されるDCT係数に基づ
いて上記パラメータを生成するように制御し、上記エリ
ア変更手段によって変更されたエリアの枠が上記ブロッ
ク内に存在するとき、このブロックから抽出される撮影
条件パラメータを、当該ブロックのエリアに含まれる面
積比に応じて生成するように制御する(1)のカメラ。
この構成によれば、撮影条件パラメータの抽出元とな
る、例えば、AFエリアがエリア変更操作部21により
変更されたとき、エリア枠上のブロックのDCT係数の
扱いを適応的に変更させる、即ち、その面積比に応じて
撮影条件パラメータを生成するようにしたので、撮影条
件パラメータに与えるエリア外の悪影響を抑止でき、撮
影環境の変化に追従した高精度なAF等の制御が期待し
得る。
【0050】(3)上記撮影条件パラメータ変更手段
は、上記エリア変更手段によって変更されたエリアの枠
が上記ブロックの境界に略一致するとき当該エリアを構
成する全てのブロックから抽出されるDCT係数に基づ
いて上記パラメータを生成するように制御し、上記エリ
ア変更手段によって変更されたエリアの枠が上記ブロッ
ク内に存在するとき、このブロックから抽出されるDC
T係数を利用しないように制御する(1)のカメラ。こ
の構成によれば、撮影条件パラメータの抽出元となる、
例えば、AFエリアがエリア変更操作部21により変更
されたとき、エリア枠上のブロックのDCT係数の扱い
を適応的に変更させる、即ち、その該当ブロックからの
DCT係数を利用しないようにしたので、撮影条件パラ
メータに与えるエリア外の悪影響を抑止でき、撮影環境
の変化に追従した高精度なAF等の制御が期待し得、
又、扱うデータ量が削減されるため処理速度の向上が期
待できる。
【0051】(4)光学系を介した被写体光を電気信号
に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力信号
をA/D変換してなるディジタル映像信号に該映像信号
に係る画面を複数ブロックに分割したときのブロック毎
にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演
算手段と、該DCT演算手段によるDCT係数のうち所
定の係数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パ
ラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備
え、上記撮影条件パラメータ生成手段により生成される
パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリア
の枠を、上記ブロックの境界に略一致する如く設定した
カメラ。この構成によれば、カメラとして、撮影条件パ
ラメータの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け
等による演算等を省略できることにより制御系の処理負
担を軽減でき、又、エリア内のデータを全て利用できる
と共にエリア外のデータによる悪影響を完全に抑止でき
るため、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可能とな
る。
【0052】(5)上記カメラは、上記抽出対象エリア
の大きさ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更
に備え、該エリア変更手段によって変更されたエリアの
枠を上記ブロックの境界に略一致させるように設定した
(4)のカメラ。この構成によれば、エリア変更手段に
よって抽出対象エリアが変更されたそのエリアに対して
も、常に上記(4)と同様の効果が期待し得るので、撮
影時のエリア変更による使い勝手が向上する。
【0053】(6)光学系を介した被写体光を電気信号
に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力信号
をA/D変換してなるディジタル映像信号に該映像信号
に係る画面を複数ブロックに分割したときのブロック毎
にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演
算手段と、該DCT演算手段によるDCT係数のうち所
定の係数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パ
ラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備
え、上記撮影条件パラメータ生成手段により生成される
パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリア
の枠が、上記ブロック内に存在するとき、このブロック
から抽出される撮影条件パラメータを当該ブロックのエ
リアに含まれる面積比に応じて生成するようにしたカメ
ラ。この構成によれば、撮影条件パラメータの設定にあ
たって、DCTブロックの例えば、AFエリアに含まれ
るその面積比に応じて撮影条件パラメータを生成するよ
うにしたので、撮影条件パラメータに与えるエリア外の
悪影響を抑止でき、高速且つ高精度な撮影条件の設定が
可能となる。
【0054】(7)上記カメラは、上記抽出対象エリア
の大きさ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更
に備え、該エリア変更手段によって変更されたエリアに
ついてもその枠が上記ブロック内に存在するとき、この
ブロックから抽出される撮影条件パラメータを当該ブロ
ックのエリアに含まれる面積比に応じて生成するように
した(6)のカメラ。この構成によれば、エリア変更手
段によって抽出対象エリアが変更されたそのエリアに対
しても、常に上記(6)と同様の効果が期待し得るの
で、撮影時のエリア変更による使い勝手が向上する。
【0055】(8)光学系を介した被写体光を電気信号
に変換して出力する撮像素子と、該撮像素子の出力信号
をA/D変換してなるディジタル映像信号に該映像信号
に係る画面を複数ブロックに分割したときのブロック毎
にDCT演算を施してDCT係数を得るためのDCT演
算手段と、該DCT演算手段によるDCT係数のうち所
定の係数に基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パ
ラメータを生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備
え、上記撮影条件パラメータ生成手段により生成される
パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリア
の枠が、上記ブロック内に存在するとき、このブロック
から抽出されるDCT係数を利用しないようにしたカメ
ラ。この構成によれば、カメラとして、撮影条件パラメ
ータの設定にあたって、常にDCT係数の重み付け等に
よる演算等を省略できることにより制御系の処理負担を
軽減でき、又、エリア外のデータによる悪影響を完全に
抑止できるため、高速且つ高精度な撮影条件の設定が可
能となる。
【0056】(9)上記カメラは、上記抽出対象エリア
の大きさ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更
に備え、該エリア変更手段によって変更されたエリアに
ついてもその枠が上記ブロック内に存在するとき、この
ブロックから抽出されるDCT係数を利用しないように
した(8)のカメラ。この構成によれば、エリア変更手
段によって抽出対象エリアが変更されたそのエリアに対
しても、常に上記(8)と同様の効果が期待し得るの
で、撮影時のエリア変更による使い勝手が向上する。
【0057】(10)上記撮影条件パラメータが、上記
光学系の焦点調節を行うための自動焦点調節手段に必要
なパラメータ、又は、自動露出調整手段に必要なパラメ
ータ、又は、自動白バランス調整手段に必要なパラメー
タである(1)乃至(9)のカメラ。この構成によれ
ば、AF、AE、又はAWBが撮影条件として適用で
き、カメラの撮影条件設定におけるDCT係数を利用し
た自動化に寄与できて撮影時の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの第1の実施の形態を示す
構成ブロック図である。
【図2】撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロッ
クとの位置関係を説明するための図である。
【図3】撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロッ
クとの位置関係に基づくAF動作を説明するための図で
ある。
【図4】本発明によるカメラの第1の実施の形態による
動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2に示すAFエリアとDCTブロックとの位
置関係の一部を拡大して示す図である。
【図6】本発明による撮影条件パラメータ抽出のための
抽出対象エリアを設定する際の説明図である。
【図7】撮影画面上におけるAFエリアとDCTブロッ
クとの位置関係を説明するための図である。
【図8】本発明によるカメラの第2の実施の形態による
動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のカメラの一例を示す構成ブロック図であ
る。
【図10】縦横8画素のブロックデータについてDCT
演算して得られる変換係数の一例を示す図である。
【図11】DCT演算により得られた変換係数に基づく
撮影条件パラメータとそのときのレンズ位置との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ駆動回路 2 レンズ 3 CCD 4 撮像プロセス回路 5 A/Dコンバータ 6 バッファメモリ 7 パルス発生回路 8 DCT回路 9、10 量子化回路 11 遅延回路 12 減算回路 13 ジグザグ走査回路 14、15 符号化回路 16 合成回路 17 記録装置 18 システム制御回路 19 エリア重畳回路 20 電子ビューファインダ 21 エリア変更操作部 22 絞り 23 絞り駆動回路 40 レンズ・画像信号制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系を介した被写体光を電気信号に変換
    して出力する撮像素子と、 該撮像素子の出力信号をA/D変換してなるディジタル
    映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロックに分割
    したときのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数
    を得るためのDCT演算手段と、 該DCT演算手段によるDCT係数のうち所定の係数に
    基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パラメータを
    生成する撮影条件パラメータ生成手段と、 該撮影条件パラメータ生成手段により生成される撮影条
    件パラメータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリ
    アをその大きさ又は位置について変更を行うエリア変更
    手段と、 該エリア変更手段によって変更された当該エリアの枠の
    上記ブロックに対する位置関係に応じて上記撮影条件パ
    ラメータ生成手段によるパラメータの生成の仕方を変更
    するように制御する撮影条件パラメータ変更手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】上記撮影条件パラメータ変更手段は、上記
    エリア変更手段によって変更されたエリアの枠が上記ブ
    ロックの境界に略一致するとき当該エリアを構成する全
    てのブロックから抽出されるDCT係数に基づいて上記
    パラメータを生成するように制御し、 上記エリア変更手段によって変更されたエリアの枠が上
    記ブロック内に存在するとき、このブロックから抽出さ
    れる撮影条件パラメータを、当該ブロックのエリアに含
    まれる面積比に応じて生成するように制御することを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】上記撮影条件パラメータ変更手段は、上記
    エリア変更手段によって変更されたエリアの枠が上記ブ
    ロックの境界に略一致するとき当該エリアを構成する全
    てのブロックから抽出されるDCT係数に基づいて上記
    パラメータを生成するように制御し、 上記エリア変更手段によって変更されたエリアの枠が上
    記ブロック内に存在するとき、このブロックから抽出さ
    れるDCT係数を利用しないように制御することを特徴
    とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】光学系を介した被写体光を電気信号に変換
    して出力する撮像素子と、 該撮像素子の出力信号をA/D変換してなるディジタル
    映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロックに分割
    したときのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数
    を得るためのDCT演算手段と、 該DCT演算手段によるDCT係数のうち所定の係数に
    基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パラメータを
    生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備え、 上記撮影条件パラメータ生成手段により生成されるパラ
    メータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリアの枠
    を、上記ブロックの境界に略一致する如く設定したこと
    を特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】上記カメラは、上記抽出対象エリアの大き
    さ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更に備
    え、 該エリア変更手段によって変更されたエリアの枠を上記
    ブロックの境界に略一致させるように設定したことを特
    徴とする請求項4に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】光学系を介した被写体光を電気信号に変換
    して出力する撮像素子と、 該撮像素子の出力信号をA/D変換してなるディジタル
    映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロックに分割
    したときのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数
    を得るためのDCT演算手段と、 該DCT演算手段によるDCT係数のうち所定の係数に
    基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パラメータを
    生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備え、 上記撮影条件パラメータ生成手段により生成されるパラ
    メータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリアの枠
    が、上記ブロック内に存在するとき、このブロックから
    抽出される撮影条件パラメータを当該ブロックのエリア
    に含まれる面積比に応じて生成するようにしたことを特
    徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】上記カメラは、上記抽出対象エリアの大き
    さ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更に備
    え、 該エリア変更手段によって変更されたエリアについても
    その枠が上記ブロック内に存在するとき、このブロック
    から抽出される撮影条件パラメータを当該ブロックのエ
    リアに含まれる面積比に応じて生成するようにしたこと
    を特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】光学系を介した被写体光を電気信号に変換
    して出力する撮像素子と、 該撮像素子の出力信号をA/D変換してなるディジタル
    映像信号に該映像信号に係る画面を複数ブロックに分割
    したときのブロック毎にDCT演算を施してDCT係数
    を得るためのDCT演算手段と、 該DCT演算手段によるDCT係数のうち所定の係数に
    基づいて当該撮影のために必要な撮影条件パラメータを
    生成する撮影条件パラメータ生成手段とを備え、 上記撮影条件パラメータ生成手段により生成されるパラ
    メータの抽出元となる上記画面内の抽出対象エリアの枠
    が、上記ブロック内に存在するとき、このブロックから
    抽出されるDCT係数を利用しないようにしたことを特
    徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】上記カメラは、上記抽出対象エリアの大き
    さ又は位置を変更するためのエリア変更手段を更に備
    え、 該エリア変更手段によって変更されたエリアについても
    その枠が上記ブロック内に存在するとき、このブロック
    から抽出されるDCT係数を利用しないようにしたこと
    を特徴とする請求項8に記載のカメラ。
  10. 【請求項10】上記撮影条件パラメータが、上記光学系
    の焦点調節を行うための自動焦点調節手段に必要なパラ
    メータ、又は、自動露出調整手段に必要なパラメータ、
    又は、自動白バランス調整手段に必要なパラメータであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項9に記載のカメ
    ラ。
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