JP2007096482A - Rfidシステム,リーダ及びタグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 RFIDタグ14を、リーダ1によって送信される受信電力と動作レベル記憶メモリ22に記憶されている下限値とを比較して、受信電力が下限値以上である場合にリーダ1に対して応答を返すように構成する。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1には、タグに相当する無線通信媒体の種類に応じて送信電力レベルを設定し、通信を行なう無線通信媒体処理装置が開示されている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用するタグの種類が同一である場合でも、リーダ側が必要に応じて通信対象を限定して通信を行うことができるRFIDシステム、また、そのシステムに使用されるリーダ及びタグを提供することにある。
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図1は、RFIDタグ用のリーダ(但し、データの書き込み機能も備えている)1の電気的構成を示す機能ブロック図である。リーダ(通信装置)1は、CPU(マイクロコンピュータ,制御手段)2によって制御される。データ符号化部3は、CPU2より出力される送信データを例えばマンチェスタ符号などに符号化してASK変調器4に出力する。
ここで、「動作電力レベル」とは、リーダ1によってコマンドが送信された場合に、RFIDタグ14がそのコマンドを実行してレスポンスを送信するか否かを判定するための下限電力レベル(電圧値)である。従って、比較判断部21は、受信電力検出器18より出力されるデータが、動作レベル記憶メモリ22に書き込まれたデータ以上である場合にアクティブとなる比較判定信号を、CPU20に出力するように構成されている。
また、CPU20が、復調/変調器19に送信データを出力すると、復調/変調器19は、リーダ1によって送信されている搬送波を負荷変調することで、リーダ1側に応答データを送信するようになっている。
動作電力レベル設定コマンドを受信すると(ステップS2,「YES」)、CPU20は、ステップS4に移行して受信したコマンドを実行する。この場合は、上述したようにコマンドフレーム内にセットされる動作電力レベル値を、動作レベル記憶メモリ22に書き込んで記憶させる。それから、リーダ1にレスポンスを送信する(ステップS5)。
CMD1:動作電力レベル設定コマンドコード
FLAG:コマンドの送信対象を全てのタグとするか、特定のタグとするかを
選択するフラグ
UID:特定のタグを選択する場合に設定するタグのID
LEVEL:動作電力レベル値(下限値)
CRC:フレーム誤り検出用のチェックコード(Cyclic Redundancy Check)
FLAG:正常終了、またはエラー終了を示すフラグ
CODE:エラー終了した場合のエラー内容を示すコード
CRC:フレーム誤り検出用のチェックコード
そして、図6は、リーダ1がRFIDタグ14に動作電力レベル設定コマンドを送信した場合における、リーダ1,RFIDタグ14,動作レベル記憶メモリ22間の処理の流れを示すシーケンス図である。
従って、リーダ1は、通信対象を一部のRFIDタグ14に限定して通信を行う必要がある場合は、最初に動作電力設定レベル「1〜3」を夫々設定するようにコマンドを送信する。そして、最初は自身の送信電力レベルが「3」以上で且つ「2」未満となるように高周波増幅器6のゲインを設定してコマンドを送信する。すると、動作電力設定レベルが「3」であるRFIDタグ14だけが、その送信に応答する。
同様にして、動作電力設定レベルが「2」のRFIDタグ14にも「スリープ」させるコマンドを送信し、次に自身の送信電力レベルが「1」以上となるようにゲインを設定してコマンドを送信すれば、動作電力設定レベルが「1」であるRFIDタグ14だけがその送信に応答するようになる。
更に、RFIDタグ14が備える比較判断部21による比較動作が、リーダ1より送信されるコマンドが、電力レベル設定コマンド以外のコマンドである場合に有効としたので、リーダ1が電力レベル設定コマンドを送信した場合、RFIDタグ14は、その時の受信電力レベルにかかわらず送信されたコマンドを受け入れることができる。
図7乃至図10は本発明の第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例の構成は、リーダ1は基本的に第1実施例と同様であるが、図7に示すRFIDタグ31の構成が若干異なっている。また、リーダ1は、RFIDタグ31に対して動作電力レベル設定コマンドを送信する場合に、第1実施例と同様の動作電力レベルの下限値に加えて、上限値も設定するように構成されている。
CMD2:動作電力レベル設定コマンドコード
LEVEL_MIN:動作電力レベル下限値
LEVEL_MAX:動作電力レベル上限値
即ち、フレーム中には動作電力レベルの上限値が追加されている。また、RFIDタグ31が送信するレスポンスフレームは、図4(b)に示すものと同様である。
それから、リーダ1は、自身の送信電力レベルが「2」に相当する範囲となるようにゲインを設定してコマンドを送信する。すると、動作電力設定レベルが「2」に設定されているRFIDタグ31だけがその送信に応答する。
従って、複数のRFIDタグ31の種類が同一であっても、リーダ1は、自身が送信する電力レベルを適宜変更することで、それらの一部を通信対象として選択することができる。また、リーダ1は、特定のRFIDタグ31とだけ通信を行う必要がある場合は、通信対象とするRFIDタグ31が記憶保持している下限値以上で且つ上限値以下となる電力を与えるように送信を行えば良いので、2個若しくは2群以上のRFIDタグ31を夫々異なる通信対象とする場合に、排他制御が容易となる。
尚、上記実施例のような電力設定は、特に搬送波周波数がUHF帯(例えば、953MHz程度)であるものについて有効である。
電力レベルの設定電圧は一例であり、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
第2実施例において、比較判断部34を、コンパレータ及びロジック回路の組み合わせにより、受信電力検出器18より出力されるデータが、下限値以上で且つ上限値以下である場合にアクティブとなる比較判定信号を、CPU33に出力するように構成しても良い。この場合、CPU33のソフトウエアによる判断処理を軽減することができる。
動作電力設定レベルは、リーダによってRFIDタグに書き込むものに限らず、RFIDタグのROMなどに予めセットされていても良い。
Claims (9)
- 所定の電力を送信する送信手段を備えるリーダと、
このリーダによって送信される電力を受信する受信手段と、前記受信電力を検出する電力検出手段と、受信電力の下限値が記憶される記憶手段と、前記受信電力と前記下限値とを比較する比較手段とを備え、前記受信電力が前記下限値以上である場合に前記リーダに対して応答を返すタグとで構成されることを特徴とするRFIDシステム。 - 前記記憶手段には、受信電力の上限値も記憶され、
前記比較手段は、前記受信電力を前記上限値とも比較し、
前記タグは、前記検出された受信電力が前記下限値以上で且つ前記上限値以下であった場合に、前記リーダに対して応答を返すことを特徴とする請求項1記載のRFIDシステム。 - 前記リーダは、コマンドフレーム中に受信電力レベルを配置した電力レベル設定コマンドを送信し、
前記タグは、前記電力レベル設定コマンドを受信すると、当該コマンドフレーム中の受信電力レベルを前記記憶手段に書込んで設定することを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDシステム。 - 前記比較手段による比較動作は、前記リーダより送信されるコマンドが、前記電力レベル設定コマンド以外のコマンドである場合に有効となるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のRFIDシステム。
- 前記電力検出手段は、前記受信電力によって得られるタグの動作電源電圧をA/D変換して、前記比較手段に出力するA/D変換回路を有して構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のRFIDシステム。
- 前記記憶手段は、書換え可能な不揮発性メモリによって構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のRFIDシステム。
- 送信手段を介して送信する信号の電力レベルを変更可能に構成されるリーダと、
このリーダによって送信される電力を受信した場合に、当該リーダに対して応答する条件としての受信電力範囲が異なるように設定される複数のタグとで構成され、
前記リーダは、前記複数のタグから通信対象とするものを選択し、前記通信対象に応じた送信電力レベルを設定して通信を行うように構成されていることを特徴とするRFIDシステム。 - 請求項3,4又は7記載のRFIDシステムに使用されることを特徴とするリーダ。
- 請求項1乃至7の何れかに記載のRFIDシステムに使用されることを特徴とするタグ。
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