JP2007094702A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Wataru Ike
渉 池
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Abstract

【課題】 本発明は、停車禁止領域付近に特別な設備を設けることなく、停車禁止領域への進入に関してドライバーを適切に支援することができる車両用走行制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】 GPSにより特定された自車100の位置座標Aに基づき自車前方の踏切等の停車禁止領域32の位置座標B等の地図情報を地図DBから抽出する手段と、自車100の前方車両200の後方にあって前方車両200と自車前方の停車禁止領域32との間にあるスペースfを前記地図情報を用いて測定する手段と、測定されたスペースが自車100の進入できるスペースであるか否かを判定する手段と、進入できるスペースであると判定された場合に自車100の停車禁止領域32への進入を案内する案内手段とを備える車両用走行制御装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、交差点や踏切等の停車禁止領域を通行する場面での指令を与える車両用走行制御装置に関する。
従来から、踏切等の停車禁止領域で自車両が渋滞により停車することを未然に防止することを目的とする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術は、自車両と前方車両との距離及び自車両と踏切の出口部に設置されたリフレクターとの距離をレーダー装置によって検出し、踏切を越えた側に自車両が進入できるスペースがあるか否かを判定し、スペースがないと判定されたときに自車両の走行を規制するものである。これにより、ドライバーの不注意による踏切への進入や渋滞による踏切内での停車を防止しようとしている。
特開平6−84096号公報
しかしながら、上述の従来技術では、リフレクターを設置していない場所では停車禁止領域を越えた側に自車が進入できるスペースがあるか否かを判定することができない。各地に点在する停車禁止領域にリフレクターを設置することは、コストや設置場所等の問題によって困難な場合が多い。
そこで、本発明は、停車禁止領域付近に特別な設備を設けることなく、停車禁止領域への進入に関してドライバーを適切に支援することができる車両用走行制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
自己の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出された自車位置に基づき自車前方の停車禁止領域の地図情報を地図DBから抽出する抽出手段と、
自車の前方車両の後方にあって該前方車両と自車前方の停車禁止領域との間にあるスペースを前記地図情報を用いて測定する測定手段と、
測定されたスペースが自車の進入できるスペースであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により進入できるスペースであると判定された場合に自車の停車禁止領域への進入を案内する案内手段とを備える車両用走行制御装置が提供される。
本局面によれば、各地に点在する停車禁止領域の地図情報を記憶する地図DBから、自車位置に基づき自車前方に位置する停車禁止領域の地図情報を抽出するので、停車禁止領域付近に特別な設備を設けることなく、停車禁止領域への進入可否を適切に案内することができる。
このとき、前記測定手段によるスペースの測定誤差が大きくなると、そのスペースへの進入可否を誤判定するおそれがある。そこで、前方車両の位置が変化すれば、そのスペースの大きさも変化することを利用し、自車から前方車両までの距離を検出する手段と、自車の前方車両の位置情報を自車外部から無線通信を介して取得する手段とを備え、前方車両までの距離と自車位置とに基づいて前方車両の位置を推定し、推定した前方車両位置情報と無線通信を介して取得した前方車両位置情報とを比較することにより、前記測定手段の測定誤りを検出すると好適である。つまり、2つの異なる方法で前方車両の位置情報を得ている。
また、1台の車両が入手した情報のみでそのスペースへの進入可否の判定を行うと、入手した情報の誤差が大きい場合に誤った判定を下しても誤りを確かめることができない。そこで、自車から前方車両までの距離を検出する手段を自車と前方車両がそれぞれ備え、前記案内手段は、自車が検出した距離と前方車両が検出した距離が異なる場合に、自車の停車禁止領域への進入不可を案内すると好適である。
ところで、自車前方の停車禁止領域の位置情報を含む地図情報と自車から前方車両までの距離がわかれば、前方車両と自車と自車前方の停車禁止領域との位置関係を把握することができるので、自車の前方車両までの距離を検出する手段を備え、前記スペースは、前方車両までの距離と前記地図情報に基づいて測定されると好適である。
また、自車前方の停車禁止領域の位置情報を含む地図情報と前方車両の位置と自車位置がわかれば、前方車両と自車と自車前方の停車禁止領域との位置関係を把握することができるので、自車の前方車両の位置情報を自車外部から無線通信を介して取得する手段を備え、前記スペースは、前方車両の位置情報と自車位置と前記地図情報とに基づいて測定されても好適である。
また、前方車両は自車前方の停車禁止領域を越えた側にいるので、前記スペースを前方車両が測定することも可能である。そこで、前記測定手段は、前方車両が測定した前記スペースの測定情報を自車外部から無線通信を介して取得することも好適である。
なお、前記地図情報には、停車禁止領域の大きさや停車禁止領域の位置を特定する座標データが含まれていることが望ましい。
また、自車が進入できるスペースが無いにもかかわらず自車が進入してしまうことを防ぐには、前記判断手段により進入できるスペースではないと判定された場合に自車の停車禁止領域への進入を規制する規制手段を備えることが好適である。
本発明によれば、停車禁止領域付近に特別な設備を設けることなく、停車禁止領域への進入に関してドライバーを適切に支援することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の実施形態である車両用走行制御装置の構成を示すブロック図の一例である。本車両用走行制御装置は、高精度GPS(Global Positioning System)装置10、車間センサ11、車車間通信装置12、地図データベース(地図DB)13、制御装置14、案内装置15及び走行規制装置16を有している。
高精度GPS装置10は、GPS受信機によるGPS衛星からの受信情報に基づいて、自車の位置を2次元若しくは3次元の座標データによって特定する装置である。高精度の位置検出をするために、例えば、GPS衛星から開示される現在より高精度の情報を利用したり、D‐GPS(Differential-GPS)やRTK‐GPS(Real Time Kinematic-GPS)を利用したりする。D‐GPSやRTK‐GPSとは、基準となる観測点(固定点)と求点となる観測点(移動点)に設置したGPS受信機で同時にGPS衛星からの信号を受信し、固定点で取得した信号を、無線装置等を用いて移動点に転送し、移動点側において即時に基線解析を行うことで位置を決定する測量手法をいう。例えば、固定点を地上にある所定の基地局と考え、移動点を車両とみなせばよい。なお、本発明で使用する位置を特定するための座標データは2次元より3次元のほうが望ましい。本発明の車両用走行制御装置は、平面的な道路に限らず、傾斜した道路にも適用可能であるからである。
車間センサ11は、例えば、ミリ波レーダーや超音波レーダーやCCDカメラであって、自車から目標物までの距離を算出するための自律センサである。自車の前方に車両が存在すれば、自車から前方車両までの距離を算出することが可能である。車間センサ11は、その測定値に応じた信号を制御装置14に対し出力する。
ここで、自車から目標物までの距離は、レーダーが送受信する波の送受信タイミングと波の速さとの関係から容易に算出可能である。また、レーダーではなくカメラの場合であっても、カメラの撮像画像をステレオ処理することによって、自車から目標物までの距離を算出することは可能である。さらに、自車から目標物までの距離は、GPSによる座標データを使って、自車と目標物との位置座標間の距離を算出することによって求めることも可能である。
車車間通信装置12は、前方車両をはじめとする他車と所定のデータを直接送受信する無線通信装置である。なお、所定の情報管理センターを介して所定のデータを送受信したり、路車間通信によって所定のデータを送受信したりしてもよい。
地図DB13は、高精度の地図情報を記憶している。近年、道路の車線数や車線幅、コーナーの半径や曲率やカント、路面勾配等といった詳細な数値情報を含む高精度の地図情報が登場してきている。本実施形態の地図DB13に記憶する高精度の地図情報には、各地に点在する停車禁止領域の大きさやその地点を特定する座標データを含ませるものとする。ここで、停車禁止領域の具体例として、踏切、交差点、消防署や警察署前の出入口付近の道路が挙げられる。
制御装置14は、高精度GPS装置10、車間センサ11、車車間通信装置12、地図DB13などから取得できる情報に基づいて、自車前方の停車禁止領域の向こう側に自車の進入できるスペースがあるか否かを判定し、その判定結果に応じた指令を案内装置15や走行規制装置16に出力する装置である。詳細は後述する。
案内装置15は、制御装置14の判定結果に応じて自車の停車禁止領域への進入可否をドライバーに案内する装置である。案内装置15は、制御装置14によって自車が進入できるスペースがあると判定された場合には自車の停車禁止領域への進入が可能な旨を案内し、自車が進入できるスペースがないと判定された場合には自車の停車禁止領域への進入が不可な旨を案内する。案内装置15によるドライバーへの案内は、「踏切の先にスペースがありますので踏切を渡ってください」「踏切の先にスペースがありませんので踏切手前で止まってください」などと音声やディスプレイ表示によって行われる。
走行規制装置16は、制御装置14によって自車が進入できるスペースがないと判定された場合に自車の停車禁止領域への進入を規制することができる装置である。例えば、ブレーキをかけたり、シフトポジションをNレンジやPレンジにシフトチェンジしたり、エンジンを停止したりすることによって、自車が停車禁止領域に進入することが規制できるようになる。
それでは、本発明の車両用走行制御装置の動作例について以下説明する。
[第1の動作例]
本発明の車両用走行制御装置の第1の動作例を図2及び図5を参照しながら説明する。図2は、本発明の車両用走行制御装置の第1の動作例を示すフローチャートである。図5は、本発明の車両用走行制御装置の第1の動作例を説明するための車間関係図である。
図5において、図の上下方向に伸びる道路30上には停車禁止領域32が設けられ、例えば、40が図の左右方向に伸びる鉄道線路の場合、停車禁止領域32が踏切に相当する。自車100が停車禁止領域32手前の踏切入口側道路35上に存在し、前方車両200が停車禁止領域32を越えた側の踏切出口側道路36上に存在する場面を図示している。第1の動作例では、自車100に本発明の車両用走行制御装置が搭載され、車間センサ11を利用して、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する。
図2において、制御装置14は、自車100の位置を特定可能な高精度GPS装置10から、自車100の位置座標A(座標データ)を取得する(ステップ2)。位置座標Aは、高精度GPS装置10の搭載位置に相当する。位置座標Aを取得した制御装置14は、自車100の位置座標Aに基づき地図DB13の中から自車100の前方に位置する停車禁止領域32の座標データとその区間長データを取得する(ステップ4)。つまり、地図DB13は各地の停車禁止領域32の位置座標を記憶しているので、自車100の位置座標Aと地図DB13に記憶される各地の停車禁止領域32の位置座標とを比較検索することにより、各地の停車禁止領域32の中から自車100の前方に位置する停車禁止領域32の位置座標Bを地図DB13から抽出することができる。また、地図DB13は各地の停車禁止領域32の区間長データを記憶しているので、位置座標Bの停車禁止領域32の区間長2b(説明の便宜上、区間長を2b(=b+b)とする)を地図DB13から抽出することができる。
制御装置14は、自車100の前端部から停車禁止領域32の出口側境界33までの距離dを演算する(ステップ6)。自車100の位置座標Aと前方の停車禁止領域32の位置座標Bとの距離をa、自車100の前端部から高精度GPS装置10の搭載位置までの距離をcとすると、位置座標Bから出口側境界32までの距離はbなので、『d=a−c+b』という関係が成立する。なお、距離aは位置座標AとBの座標間距離を演算し、距離cは既定値として自車100側に予め記憶される。
制御装置14は、車間センサ11の測定信号に基づいて、自車100と前方車両200との距離eを演算し(ステップ8)、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両200の後端部までの距離fを演算する(ステップ10)。図5から明らかなように、『f=e−d』という関係が成立する。
制御装置14は、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両200の後端部までの距離fと自車全長(既定値として自車100側に予め記憶)を比較することにより、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する(ステップ12)。
制御装置14は、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れると判定した場合には、案内装置15に対して停車禁止領域32への進入は可能である旨を案内するように指令を出し、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れないと判定した場合には、案内装置15に対して停車禁止領域32への進入は不可である旨を案内するように指令を出す(ステップ14)。ここで、制御装置14は、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れないと判定した場合には、走行規制装置16に対してブレーキ等により停車禁止領域32へ進入できないようにする旨の指令を出してもよい。
[第2の動作例]
本発明の車両用走行制御装置の第2の動作例を図3及び図6を参照しながら説明する。図3は、本発明の車両用走行制御装置の第2の動作例を示すフローチャートである。図6は、本発明の車両用走行制御装置の第2の動作例を説明するための車間関係図である。自車100と前方車両200と停車禁止領域32との位置関係等は、図5と同様である。第2の動作例では、前方車両200には自車100と同様の高精度GPS装置や車車間通信装置等が搭載され、車車間通信を利用して、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する。
図3において、制御装置14は、自車100の位置を特定可能な高精度GPS装置10から、自車100の位置座標A(座標データ)を取得する(ステップ22)。位置座標Aは、高精度GPS装置10の搭載位置に相当する。制御装置14は、位置座標Aを取得すると同時に、位置座標Aに基づき前方車両200を自車100の前方に位置する車両であると判断し、前方車両200に対し前方車両200の位置座標C(前方車両200上の高精度GPS装置の搭載位置に相当)を取得するように車車間通信装置12を介して要求する(ステップ23)。位置座標Cの取得要求を受けた前方車両200に搭載の制御装置は、高精度GPS装置から、前方車両200の位置座標Cを取得する(ステップ28)。
次に、自車100に搭載の制御装置14は、上述の図2ステップ4と同様に、自車100の位置座標Aに基づき地図DB13の中から自車100の前方に位置する停車禁止領域32の位置座標Bと区間長2bを抽出する(ステップ24)。そして、制御装置14は、車車間通信装置12を介して位置座標Bと区間長2bを自車外部に向けて無線送信する(ステップ26)。
位置座標Bと区間長2bを受信した前方車両200に搭載の制御装置は、ステップ28で既に取得した前方車両200の位置座標Cを用いて、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両200の後端部までの距離iを演算する(ステップ30)。前方車両200の位置座標Cと停車禁止領域32の位置座標Bとの距離をg、前方車両200の後端部から前方車両200の高精度GPS装置の搭載位置までの距離をhとすると、位置座標Bから出口側境界32までの距離はbなので、『i=g−h−b』という関係が成立する。なお、距離gは位置座標BとCの座標間距離を演算し、距離hは既定値として前方車両200側に予め記憶される。
なお、上述したように自車100が前方車両200に向けて位置座標Bと区間長2bを無線送信するのではなく、自車100が位置座標Bのみを無線送信し、前方車両200がその位置座標Bの情報をもとに停車禁止領域32の距離bを上述同様の地図DBから抽出してもよい。
前方車両200の制御装置は、自車100に対し距離iの演算値を無線送信する(ステップ32)。自車100の制御装置14は、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両後端までの距離iの演算値と自車全長(既定値として自車100側に予め記憶)を比較することにより、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する(ステップ34)。
自車100の制御装置14は、上述した図2のステップ14と同様に、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定し、その判定結果に応じた指令を案内装置15や走行規制装置16に出力する(ステップ36)。
[第3の動作例]
本発明の車両用走行制御装置の第3の動作例を図4及び図7を参照しながら説明する。図4は、本発明の車両用走行制御装置の第3の動作例を示すフローチャートである。図7は、本発明の車両用走行制御装置の第3の動作例を説明するための車間関係図である。自車100と前方車両200と停車禁止領域32との位置関係等は、図5と同様である。第3の動作例では、前方車両200には自車100と同様の高精度GPS装置や車車間通信装置等が搭載され、車車間通信を利用して、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する。
図4において、制御装置14は、自車100の位置を特定可能な高精度GPS装置10から、自車100の位置座標A(座標データ)を取得する(ステップ42)。位置座標Aは、高精度GPS装置10の搭載位置に相当する。位置座標Aを取得した制御装置14は、上述と同様に、自車100の位置座標Aに基づき地図DB13の中から自車100の前方に存在する停車禁止領域32の位置座標Bとその区間長2bを抽出する(ステップ44)。
制御装置14は、停車禁止領域32の出口側境界33の位置座標Dを演算する(ステップ46)。位置座標Dは、位置座標Bと位置座標Bから停車禁止領域32の出口側境界33までの距離bとを用いて容易に演算可能である。
制御装置14は、車車間通信装置12を介して位置座標Dを自車外部に向けて無線送信する(ステップ48)。位置座標Dを受信した前方車両200に搭載の制御装置は、高精度GPS装置から、前方車両200の位置座標C(前方車両200上の高精度GPS装置の搭載位置に相当)を取得する(ステップ50)。
前方車両200の制御装置は、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両200の後端部までの距離jを演算する(ステップ52)。前方車両200の位置座標Cと停車禁止領域32の位置座標Dとの距離をk、前方車両200の後端部から前方車両200の高精度GPS装置の搭載位置までの距離をhとすると、『j=k−h』という関係が成立する。なお、距離kは、位置座標CとD間の座標間距離を演算し、距離hは既定値として前方車両200側に予め記憶される。
前方車両200の制御装置は、自車100に対し距離jの演算値を無線送信する(ステップ54)。自車100の制御装置14は、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両後端までの距離jの演算値と自車全長(既定値として自車100側に予め記憶)を比較することにより、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定する(ステップ56)。
自車100の制御装置14は、上述した図2のステップ14と同様に、自車100が停車禁止領域32の向こう側に入れるか否かを判定し、その判定結果に応じた指令を案内装置15や走行規制装置16に出力する(ステップ58)。
以上、本発明の車両用走行制御装置の動作例について説明したが、停車禁止領域32の向こう側にあるスペースを測定したときの誤差が大きくなると、そのスペースへの進入可否を誤判定してしまうおそれがある。例えば、車間センサ11によって前方車両200までの距離を検出する場合、踏切入口側道路35と踏切出口側道路36での路面の高さの違いや悪天候の影響によって、レーダーやカメラによる距離検出が精度良く行われないことがある。そこで、停車禁止領域32の向こう側にあるスペースの測定誤りを検出できる機能を本発明の車両用走行制御装置に備えさせてもよい。
まず、そのスペースの測定誤りを検出するために、自車100の制御装置14は、前方車両200の後端部の位置座標を推定する。前方車両200の後端部の位置座標は、自車100の車間センサ11によって検出される「自車100の前端部から前方車両200の後端部までの距離」と「自車100の前端部の位置座標」とを用いて容易に演算(推定)することができる。なお、「自車100の前端部の位置座標」は、自車100の位置座標Aと高精度GPS装置10の搭載位置から自車100の前端部までの距離cとを用いて演算すればよい。
一方、自車100の制御装置14は、上述のような推定を行わなくても、前方車両200の後端部の位置座標を求めることができる。すなわち、自車100の制御装置14は、前方車両200の後端部の位置座標を、無線通信を介して前方車両200から取得すればよい。なお、前方車両200の後端部の位置座標は、前方車両200の位置座標Cと高精度GPS装置の搭載位置から前方車両200の後端部までの距離hとを用いて容易に演算可能である。
そして、自車100の制御装置14は、上記の推定した前方車両200の後端部の位置座標と上記の無線通信を介して取得した前方車両200の後端部の位置座標とを比較することによって、停車禁止領域32の向こう側にあるスペースの測定値の誤差が大きいか否かを判定することが可能になる。なぜならば、無線通信は踏切入口側道路35と踏切出口側道路36での路面の高さの違いや悪天候に影響されにくいため、上記の無線通信を介して取得した前方車両200の後端部の位置座標を真値(基準値)として扱えばよいからである。
また、自車100の1台が入手した情報のみで停車禁止領域32の向こう側にあるスペースへの進入可否の判定を行うと、入手した情報の誤差が大きい場合に誤った判定を下しても誤りを確かめることができない。
そこで、自車100の制御装置14は、車車間通信を介して前方車両200の位置座標Cを取得し、自車100の位置座標Aと前方車両200の位置座標Cとの座標間距離を演算する。その一方で、前方車両200の制御装置は、車車間通信を介して自車100の位置座標Aを取得し、自車100の位置座標Aと前方車両200の位置座標Cとの座標間距離を演算する。そして、自車100の制御装置14は、車車間通信を介して前方車両200が演算した座標間距離を取得し、自身が演算した座標間距離と比較して、座標間距離の差が所定の閾値以上ある場合は、座標間距離演算に異常があると判断する。座標間距離演算に異常があると判定した自車100の制御装置14は、案内装置15に対して停車禁止領域32への進入は不可である旨を案内するように指令を出すとともに、走行規制装置16に対してブレーキ等により停車禁止領域32へ進入できないようにする旨の指令を出す。若しくは、座標間距離の差が所定の閾値より小さくなるまで、その座標間距離の演算を繰り返してもよい。
つまり、座標間距離演算に誤差が生じているということは、停車禁止領域32の向こう側にあるスペースの測定値が異常である可能性や、そのスペースへの進入可否の判定が誤っている可能性があるため、自車が停車禁止領域32に進入しないように規制するものである。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、前方車両200の後部に設置されたバックモニタなどを用いて、停車禁止領域32の出口側境界33から前方車両200の後端部までの距離i(図6)や距離j(図7)を測定してもよい。
また、上述の実施例では、停車禁止領域32を踏切としていたが、交差点や消防署や警察署前の出入口付近の道路でも同様に考えればよい。
本発明の実施形態である車両用走行制御装置の構成を示すブロック図の一例である。 本発明の車両用走行制御装置の第1の動作例を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第2の動作例を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第3の動作例を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第1の動作例を説明するための車間関係図である。 本発明の車両用走行制御装置の第2の動作例を説明するための車間関係図である。 本発明の車両用走行制御装置の第3の動作例を説明するための車間関係図である。
符号の説明
10 高精度GPS装置
11 車間センサ
12 車車間通信装置
13 地図データベース
14 制御装置
15 案内装置
16 走行規制装置
32 停車禁止領域

Claims (8)

  1. 自己の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された自車位置に基づき自車前方の停車禁止領域の地図情報を地図DBから抽出する抽出手段と、
    自車の前方車両の後方にあって該前方車両と自車前方の停車禁止領域との間にあるスペースを前記地図情報を用いて測定する測定手段と、
    測定されたスペースが自車の進入できるスペースであるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により進入できるスペースであると判定された場合に自車の停車禁止領域への進入を案内する案内手段とを備える車両用走行制御装置。
  2. 自車から前方車両までの距離を検出する手段を備え、
    前記スペースは、前方車両までの距離と前記地図情報に基づいて測定される、請求項1記載の車両用走行制御装置。
  3. 自車の前方車両の位置情報を自車外部から無線通信を介して取得する手段を備え、
    前記スペースは、前方車両の位置情報と自車位置と前記地図情報とに基づいて測定される、請求項1記載の車両用走行制御装置。
  4. 前記測定手段は、前方車両が測定した前記スペースの測定情報を自車外部から無線通信を介して取得する、請求項1記載の車両用走行制御装置。
  5. 前記地図情報は、停車禁止領域の大きさと座標データを含む、請求項1から4のいずれかに記載の車両用走行制御装置。
  6. 前記判断手段により進入できるスペースではないと判定された場合に自車の停車禁止領域への進入を規制する規制手段を備える請求項1から5のいずれかに記載の車両用走行制御装置。
  7. 自車から前方車両までの距離を検出する手段と、
    自車の前方車両の位置情報を自車外部から無線通信を介して取得する手段とを備え、
    前方車両までの距離と自車位置とに基づいて前方車両の位置を推定し、
    推定した前方車両位置情報と無線通信を介して取得した前方車両位置情報とを比較することにより、前記測定手段の測定誤りを検出する、請求項1記載の車両用走行制御装置。
  8. 自車から前方車両までの距離を検出する手段を自車と前方車両がそれぞれ備え、
    前記案内手段は、自車が検出した距離と前方車両が検出した距離が異なる場合に、自車の停車禁止領域への進入不可を案内する、請求項1記載の車両用走行制御装置。
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