JP2007094678A - 地図移動軌跡管理方法および地図移動軌跡管理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 地図の移動の履歴を管理することで、任意の表示状態に戻ることができるようにする。
【解決手段】 地図を表示するとともに、上記地図の表示エリアを移動可能にしたシステムにおける管理方法であって、上記地図の表示エリアの移動操作を検出する工程と、検出した移動操作の履歴をユーザデータベースに格納する工程と、上記ユーザデータベースに格納された移動履歴をリスト形式で表示する工程と、上記移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に上記地図の表示エリアを変更する工程とを備える。
【選択図】 図１

Description

本発明は、地図を表示するとともにその表示エリアを移動可能にしたシステムにおける地図移動軌跡管理方法および地図移動軌跡管理装置に関する。

出願人の提供する「ＹＡＨＯＯ！ＭＡＰＳ（Ｙａｈｏｏ！地図情報）」（Ｙａｈｏｏ！は登録商標）等のインターネット上のサービスでは、主要な施設名、地名、住所、郵便番号等から所望の施設等の検索が行えるようになっており、検索結果は地図画像上にアイコン等によって表示される。また、昨今では、ローカルサーチ（地域情報検索）と呼ばれる、指定した地域内に存在する施設等の情報を検索するサービスに期待が寄せられているが、このようなローカルサーチにあっても、検索結果は地図画像上にアイコン等によって表示されるものである。

一方、特許文献１には店舗の名称、住所等から所望の店舗を検索するシステムが開示されている。また、特許文献２には地域を指定するエリアコードと地域以外を指定するカテゴリーコードとを入力して所望のホームページを検索するシステムが開示されている。
特許第２８７４６４７号公報 特許第３２４７３６０号公報

上述したように、施設等の検索を行うサービスにあっては地図画像の表示が伴うものであるが、ユーザは表示された地図画像でカバーされるエリアの周辺についても見てみたいと欲することが多々あり、地図の表示エリアを移動する機能が提供されることが多い。地図の表示エリアを移動する操作としては、地図画像上でマウスクリックした位置を中心として地図画像が再描画されるもの、地図画像の外枠に設けられた方向矢印アイコンをマウスクリックすることで指示された方向に所定距離だけ地図の表示エリアが移動して地図画像が再描画されるもの、地図画像の外枠に設けられたスクロールバーを操作することで指示された方向に所定距離だけ地図の表示エリアが移動して地図画像が再描画されるもの、地図画像をマウスドラッグすることでドラッグした距離だけ地図画像が移動して再描画されるもの等がある。

ところで、地図の表示エリアの移動はより望ましい施設等を探すために行われるものであり、複数回にわたって行われることが多いが、一通り周辺を見た後で何度か前に見た地図に戻りたいことが多々ある。しかしながら、従来は地図の表示エリアを移動することはできるものの、所望の状態に直接に戻る機能は有しておらず、使い勝手が悪いという問題があった。

本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、地図の移動の履歴を管理することで、任意の表示状態に戻ることのできる地図移動軌跡管理方法および地図移動軌跡管理装置を提供することにある。

上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項１に記載されるように、地図を表示するとともに、上記地図の表示エリアを移動可能にしたシステムにおける管理方法であって、上記地図の表示エリアの移動操作を検出する工程と、検出した移動操作の履歴をユーザデータベースに格納する工程と、上記ユーザデータベースに格納された移動履歴をリスト形式で表示する工程と、上記移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に上記地図の表示エリアを変更する工程とを備えた地図移動軌跡管理方法を要旨としている。

また、請求項２に記載されるように、請求項１に記載の地図移動軌跡管理方法において、上記ユーザデータベースは、移動操作の遷移順番と、移動操作の行われる前の地図の代表的位置の始点座標情報と、移動操作の行われた後の地図の代表的位置の終点座標情報とをデータとして含むものとすることができる。

また、請求項３に記載されるように、地図を表示するとともに、上記地図の表示エリアを移動可能にしたシステムにおける管理装置であって、上記地図の表示エリアの移動操作を検出する地図移動操作検出部と、上記地図移動操作検出部により検出した移動操作の履歴をユーザデータベースに格納する軌跡履歴格納部と、上記ユーザデータベースに格納された移動履歴をリスト形式で表示する軌跡履歴リスト表示部と、上記移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に上記地図の表示エリアを変更する履歴選択検出部とを備えた地図移動軌跡管理装置として構成することができる。

本発明の地図移動軌跡管理方法および地図移動軌跡管理装置にあっては、地図の移動の履歴を管理することで、任意の表示状態に戻ることができ、利用にあたっての操作性を向上させることができる。

以下、本発明の好適な実施形態につき図面を参照して説明する。

図１は本発明の地図移動軌跡管理方法を適用したローカルサーチシステムの構成例を示す図である。図１において、ローカルサーチシステムは、位置データを格納する位置データベースＤ１と、施設データを格納する施設データベースＤ２と、ユーザデータを格納するユーザデータベースＤ６と、検索処理を行うローカルサーチ部１００とを備えている。

ローカルサーチ部１００は、ネットワークを介してアクセスしてくるクライアント１に対してＷｅｂサーバ機能を提供するＷＷＷサーバ部１０１と、ユーザの指定した地域情報（地域入力枠等に入力されたテキスト情報）に対して構文解析処理であるＭＡ、Ｎグラム等を用いて表記の統一化等を行う検索フロント部１０２と、ユーザの指定した地域情報および施設情報（施設入力枠等に入力されたテキスト情報）に基づき、地域情報から位置データベースＤ１を検索し、施設情報から施設データベースＤ２を検索し、位置データベースＤ１の検索で決定された位置を地図中心として、その地図中心点から近いものから順に検索結果を出力するデータベース検索部１０３とを備えている。

また、ローカルサーチ部１００は、位置データベースＤ１の検索で決定された地図中心を中心とする地図をクライアント１の画面に表示する地図・検索結果表示部１０４と、ユーザのマウス等による地図の表示エリアの移動操作を検出する地図移動操作検出部１０５と、検出した移動操作の履歴をユーザデータベースＤ６に格納する軌跡履歴格納部１０６と、ユーザデータベースＤ６に格納された移動履歴をリスト形式でクライアント１の画面に表示する軌跡履歴リスト表示部１０７と、ユーザのマウス等による移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に地図の表示エリアを変更させる履歴選択検出部１０８とを備えている。

図２は本発明を適用したローカルサーチシステム全体の構成例を示す図である。図２において、ローカルサーチシステムは、ユーザの操作するパーソナルコンピュータ等のクライアント１からインターネット等のネットワーク２を介してアクセスされ、Ｗｅｂサーバ機能および総合管理的な機能を有するフロントエンドサーバ３と、このフロントエンドサーバ３からの要求に応じて位置データベースＤ１を検索する位置検索サーバ４と、フロントエンドサーバ３からの要求に応じて施設データベースＤ２を検索する施設検索サーバ５とを備えている。

また、ローカルサーチシステムは、フロントエンドサーバ３からの要求に応じてクライアント１に対して地図画像データベースＤ３から地図画像を提供する地図画像サーバ６と、フロントエンドサーバ３からの要求に応じて住所データベースＤ４を検索する住所検索サーバ７と、クライアント１に対してコンテンツデータベースＤ５から施設情報等のコンテンツを提供するコンテンツサーバ８とを備えている。なお、地図画像サーバ６はフロントエンドサーバ３を介してクライアント１に対して地図画像を提供するようにしてもよいし、地図画像サーバ６から直接にクライアント１に対して地図画像を提供するようにしてもよい。コンテンツサーバ８から提供するコンテンツについても同様である。

図１に示したローカルサーチ部１００は、主として図２におけるフロントエンドサーバ３、位置検索サーバ４、施設検索サーバ５により実現される機能である。

図３は位置データベースＤ１の論理的構成例を示す図であり、「場所名」のフィールドと、座標情報としての「緯度経度」のフィールドと、対応する場所の周辺における検索対象となる施設の密集度合いを示す「密集度スコア」のフィールドと、対応する場所がクリックされた度合いを示す「クリックスコア」のフィールドと、対応する場所が人の多く集まる度合いを示す「属性スコア」のフィールドとを有している。なお、密集度スコア、クリックスコア、属性スコアは、対応する場所が地図の中心点として相応しいか否かの程度を示す地図中心点相応度情報を構成するものである。

ここで、密集度スコアは、例えば、施設データベースＤ２における全データ数をＭ、当該場所を中心に所定距離（例えば３００ｍ）を半径とした範囲内にあるデータ数をＮとした場合、次の式で規格化することができる。ここで、Log_（M）はＭを底とする対数である。

密集度スコア＝Log_（M）N×100
また、クリックスコアは、例えば、直近の所定日数間における当該場所データへのアクセスの頻度を用いることができる。属性スコアは、例えば、駅などのスポット的な場所のポイントを高くするように設定される。

図４は施設データベースＤ２の論理的構成例を示す図であり、「施設名」のフィールドと、座標情報としての「緯度経度」のフィールドとを有している。

図５はユーザデータベースＤ６の論理的構成例を示す図であり、移動操作の遷移の順序を示す「遷移順番」のフィールドと、移動操作の行われる前の地図の代表的位置（例えば中心位置）の始点座標情報（緯度経度）を示す「始点」のフィールドと、移動操作の行われた後の地図の代表的位置の終点座標情報を示す「終点」のフィールドとを有している。

以下、上記のローカルサーチシステムの動作について説明する。

図１において、システムを利用するユーザはクライアント１からＷＷＷサーバ部１０１にアクセスし、検索条件を入力する。図６はクライアント１における表示画面の例を示す図であり、地域入力枠ａに「六本木」を入力し、施設入力枠ｂに「花屋」を入力した状態を示している。

図１に戻り、検索フロント部１０２はユーザの指定した地域情報（地域入力枠に入力されたテキスト情報）に対し、構文解析処理であるＭＡ、Ｎグラム等を用いて表記の統一化を行う。例えば、地域情報として「京都」が入力された場合、その「京都」を一部に含む「東京都」がヒットしないよう、「京都府」といった形にする。また、「○×３−２−１」といった詳細な住所や郵便番号等の場合は、住所検索サーバ７（図２）により代表的な表記に置き換える。

次いで、データベース検索部１０３は、位置データベースＤ１の「場所名」フィールドを対象に検索を行い、ここでヒットしたものの上位のものにつき、「密集度スコア」フィールドと「クリックスコア」フィールドと「属性スコア」フィールドとを判定する。そして、それらを総合的に判断して地図中心点を決定する。例えば、図３に示す位置データベースＤ１について「六本木」で検索した場合、テキストの一致度は「六本木駅」が「８０」、「六本木○○○」（名所となるビル名）が「６０」、「六本木六丁目」が「５０」であったとすると、テキストの一致度からは「六本木駅」がトップであるが、「密集度スコア」「クリックスコア」「属性スコア」を考慮した場合、「六本木○○○」がトップとなり、その緯度経度が地図中心点となる。

図１に戻り、更にデータベース検索部１０３は、決定された地図中心点からの距離を考慮し、ユーザの指定する施設情報（施設入力枠に入力されたテキスト情報）に基づいて施設データベースＤ２を検索する。そして、地図・検索結果表示部１０４は既に決定された地図中心点を中心とする地図画像をクライアント１の画面上に表示するとともに、施設データベースＤ２の検索結果を地図中心点から近いものから順にリスト形式でクライアント１の画面上に表示する。この際、位置データベースＤ１の検索結果が複数ある場合にその候補をリスト形式で表示するようにしてもよい。

次いで、地図移動操作検出部１０５はユーザのマウス等による地図の表示エリアの移動操作を検出し、軌跡履歴格納部１０６は検出した移動操作の履歴をユーザデータベースＤ６に格納する。図７は地図の移動の例を示す図であり、当初の表示エリアＡ１からユーザのマウスドラッグ等の操作で表示エリアＡ２へ移動が行われ、更に表示エリアＡ３へと移動が行われたものとすると、この順序で移動前後の表示エリアの代表的位置（例えば中心位置）がユーザデータベースＤ６の「始点」フィールドおよび「終点」フィールドとして格納されていく。

図１に戻り、軌跡履歴リスト表示部１０７はユーザデータベースＤ６に格納された移動履歴をリスト形式でクライアント１の画面に表示する。図８はクライアント１における表示画面の例を示す図であり、軌跡履歴リストｃ、地図ｄ、検索結果リストｅが表示された状態を示している。

図１に戻り、履歴選択検出部１０８はユーザのマウス等による移動履歴のリストの選択を検出した場合、地図・検索結果表示部１０４に表示すべき地図の位置を伝え、選択された移動履歴の示す表示状態に地図の表示エリアを変更させる。

以上のように、本発明にあっては、地図の移動の履歴を管理することで、任意の表示状態に戻ることができ、利用にあたっての操作性を向上させることができる。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。

本発明の地図移動軌跡管理方法を適用したローカルサーチシステムの構成例を示す図である。 本発明を適用したローカルサーチシステム全体の構成例を示す図である。 位置データベースの論理的構成例を示す図である。 施設データベースの論理的構成例を示す図である。 ユーザデータベースの論理的構成例を示す図である。 クライアントにおける表示画面の例を示す図（その１）である。 地図の移動の例を示す図である。 クライアントにおける表示画面の例を示す図（その２）である。

符号の説明

１００ ローカルサーチ部
１０１ ＷＷＷサーバ部
１０２ 検索フロント部
１０３ データベース検索部
１０４ 地図・検索結果表示部
１０５ 地図移動操作検出部
１０６ 軌跡履歴格納部
１０７ 軌跡履歴リスト表示部
１０８ 履歴選択検出部
Ｄ１ 位置データベース
Ｄ２ 施設データベース
Ｄ３ 地図画像データベース
Ｄ４ 住所データベース
Ｄ５ コンテンツデータベース
Ｄ６ ユーザデータベース
１ クライアント
２ ネットワーク
３ フロントエンドサーバ
４ 位置検索サーバ
５ 施設検索サーバ
６ 地図画像サーバ
７ 住所検索サーバ
８ コンテンツサーバ

Claims (3)

1. 地図を表示するとともに、上記地図の表示エリアを移動可能にしたシステムにおける管理方法であって、
   上記地図の表示エリアの移動操作を検出する工程と、
   検出した移動操作の履歴をユーザデータベースに格納する工程と、
   上記ユーザデータベースに格納された移動履歴をリスト形式で表示する工程と、
   上記移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に上記地図の表示エリアを変更する工程とを備えたことを特徴とする地図移動軌跡管理方法。
2. 請求項１に記載の地図移動軌跡管理方法において、
   上記ユーザデータベースは、移動操作の遷移順番と、移動操作の行われる前の地図の代表的位置の始点座標情報と、移動操作の行われた後の地図の代表的位置の終点座標情報とをデータとして含むことを特徴とする地図移動軌跡管理方法。
3. 地図を表示するとともに、上記地図の表示エリアを移動可能にしたシステムにおける管理装置であって、
   上記地図の表示エリアの移動操作を検出する地図移動操作検出部と、
   上記地図移動操作検出部により検出した移動操作の履歴をユーザデータベースに格納する軌跡履歴格納部と、
   上記ユーザデータベースに格納された移動履歴をリスト形式で表示する軌跡履歴リスト表示部と、
   上記移動履歴のリストの選択を検出し、選択された移動履歴の示す表示状態に上記地図の表示エリアを変更する履歴選択検出部とを備えたことを特徴とする地図移動軌跡管理装置。
   

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