JP2007094359A - プリズムの固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒自体の部品精度に関係なく、プリズム等の光学系を高精度に組み込む。
【解決手段】載置台82に対置されたプリズム37を上部鏡筒36の下部に設けられた開口から挿入し、上部鏡筒36の当接面36fと治具本体81の基準面81aとを当接させる。位置決め用治具87の当接面87aをプリズム37の光入射面37aと当接させた後、位置決め用治具90を、その稜線90aがプリズム37の全反射面37cに当接されるまで移動させる。この移動の過程で、位置決め用治具90の当接面90bが壁面36gを押圧する。位置決め用治具90の稜線90aがプリズム37の全反射面37cに当接されると、プリズム37と上部鏡筒36とが位置決めされる。その後、プリズム37と上部鏡筒36とを接着固定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ並びに銀塩カメラに内蔵されるレンズ鏡筒に対して例えば直角プリズム等のプリズムを固定する方法に関するものである。
一般に、普及しているカメラの中には、撮像光学系によって結像された被写体像を例えばCCDイメージセンサ等の撮像手段で撮像するカメラ、所謂デジタルカメラがある。最近では、小型化されたデザインやスリム化されたデザインのデジタルカメラが主流になってきている。このようなデジタルカメラは、プリズムやミラーを用いて、取り込まれた第1の光軸に沿った被写体光を、第1の光軸に直交する第2の光軸方向に屈曲させて、第2の光軸上に配置されたCCDイメージセンサの結像面上に上記被写体光を結像させる、所謂屈曲光学系を備えている。また、屈曲光学系を備えたデジタルカメラの中には、ズームに寄与する光学系を駆動源により移動させてズーム倍率を変更する、光学ズーム機能を備えたデジタルカメラも開発されている。
このような光学系の場合、プリズムを鏡筒に位置決めする方法として、例えばプリズムを鏡筒に対して接合剤で固定する際に、プリズムの基準面を鏡筒の基準面にバネを用いて押し付けたり(特許文献1)、プリズム取付鏡筒に受凹部を設け、この受凹部にプリズムの角部を挿入した状態で、バネによりプリズム取付鏡筒にプリズムを押し付けることが考えられる(特許文献2)。
このようなバネによってプリズムを鏡筒に位置決めする場合、経年変化によってバネの付勢力が減衰してしまうと、プリズムの自重等によってプリズムがずれてしまうという問題がある。このような問題を解決する方法として、例えば鏡筒にプリズム受けを設け、鏡筒にプリズムをバネ付勢させた状態で仮組みした後に、前記プリズム受けを調整してプリズムの下面に設けられた当接面とプリズム受けとを当接させた後に本固定することが考えられる(特許文献3)。これにより、確実な固定を行うことが可能である。
特公平5−35845号公報 特許第3603481号公報 実用新案登録第2566833号公報
最近では、デジタルカメラの製造コストの削減や、デジタルカメラの軽量化等により、上述したプリズムやレンズ等が組み付けられる鏡筒を樹脂成形品から製造されることが一般的になっている。しかしながら、鏡筒を樹脂成形品とした場合、同一の製造ロットで製造された個々の鏡筒自体に誤差範囲内のばらつきがあり、また、製造ロット毎に誤差範囲内のばらつきがあるため、このような個々の鏡筒にプリズム等を組み付けた場合には、その組み付け精度が悪くなり、結果的に鏡筒に組み付けられた光学系の光学性能が落ちてしまうという問題がある。また、鏡筒自体が高精度で製造されていたとしても、他の部品とでプリズムを固定するため、他の部品との組み付け精度が悪い場合には、プリズム等の位置調整を行う必要があり、面倒である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、鏡筒自体の部品精度に関係なく、プリズムを高精度に組み込むことができるようにしたプリズムの固定方法を提供することを目的とする。
本発明のプリズムの固定方法は、入射した被写体光を直角折り曲げるプリズムを、このプリズムが収納されるプリズム収納部、前記プリズムをプリズム収納部に挿入するための挿入口、及び組み付け固定される他の部材が当接される当接面を備えた保持枠に位置決め固定する方法において、前記当接面が当接される基準面を備えた治具に前記プリズムの光入射面が前記基準面に対して直交するように前記プリズムを保持させた後に、前記挿入口から前記プリズムをプリズム収納部の内部に挿入し、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた状態で、前記プリズム収納部に収納されたプリズムを前記保持枠に接着固定することを特徴とする。
また、前記プリズムは直角プリズムであり、前記プリズムは、光入射面、全反射面、光出射面を除く他の2面を用いて前記保持枠に接着固定されることを特徴とする。
また、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させたときに、前記プリズムと、前記プリズム収納部の内壁面とは非接触状態であることを特徴とする。
また、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた後に、前記保持枠に対するプリズムの位置決めが行われることを特徴とする。
また、前記治具は、前記プリズムの光入射面が前記基準面に対して直交するように、該プリズムを載置する載置部を有する治具本体と、前記プリズム収納部に挿入されたプリズムの光入射面と当接する第1の位置決め部材と、前記プリズム収納部を構成する側面のうち、前記プリズムの全反射面に対峙する側面に設けられた開口から挿入され、前記プリズムの全反射面が当接される第2の位置決め部材とを備えていることを特徴とする。
また、前記第1の位置決め部材は前記プリズムの光入射面を押圧することで、該プリズムの全反射面を前記第2の位置決め部材に当接させることを特徴とする。
前記治具本体は、前記保持枠の位置決めを行う位置決め部を備えていることを特徴とする。
また、前記第2の位置決め部材は、前記プリズムの全反射面が突き当てられる突き当て面を備えているとともに、前記突き当て面の位置を調整するための位置調整部材が設けられていることを特徴とする。
また、前記第2の位置決め部材は、前記プリズムの光入射面に直交する方向にスライド可能であり、前記位置調整部材は、前記第2の位置決め部材の突き当て面を前記プリズム収納部に挿入する方向にスライドさせたときに、前記治具本体に設けられた側壁面に当接されることで、第2の位置決め部材のスライドを防止するストッパを兼ねていることを特徴とする。
また、前記プリズムに合わせて設けられた位置調整具を前記載置台に、前記載置台に載置される位置調整具の移動を防止する移動防止具を前記治具本体にそれぞれ載置し、前記位置調整具を前記移動防止具に当接させることで位置調整具の位置決めを行った後、前記突き当て面を前記位置決めされた位置調整具に当接させたときに、前記位置調整部材が前記治具本体の側壁面に当接されるように、前記位置調整部材における前記突き当て面の位置調整が行われることを特徴とする。
本発明のプリズムの固定方法によれば、入射した被写体光を直角折り曲げるプリズムを、このプリズムが収納されるプリズム収納部、前記プリズムをプリズム収納部に挿入するための挿入口、及び組み付け固定される他の部材が当接される当接面を備えた保持枠に位置決め固定する方法において、前記当接面が当接される基準面を備えた治具に前記基準面に対して直交するように前記プリズムを保持させた後に、前記挿入口から前記プリズムをプリズム収納部の内部に挿入し、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた状態で、前記プリズム収納部に収納されたプリズムを前記保持枠に接着固定するから、保持枠の製造時に高精度にする箇所を、他の部材が組み付けられる際に当接される当接面のみで済むことから、保持枠の製造時のコストを抑えることができる。
また、前記プリズムは直角プリズムであり、前記プリズムは、光入射面、全反射面、光出射面を除く他の2面を用いて前記保持枠に接着固定されるので、プリズム収納部に収納されたプリズムにおいて、光入射面に入射する光の光軸方向のぶれや、光出射面から出車した光の光軸方向のぶれを無くすことができる。
また、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させたときに、前記プリズムと、前記プリズム収納部の内壁面とは非接触状態であるから、従来のように、プリズム収納部の内壁面に当接した状態でプリズムをプリズム収納部に接着固定したときに比べて高精度にプリズムをプリズム収納部に接着固定することができる。また、当接面を高精度に製造すれば、プリズム収納部の内壁面の精度を高精度にする必要はないという利点がある。
また、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた後に、前記保持枠に対するプリズムの位置決めが行われるから、保持枠に対するプリズムを容易に行うことができる。
また、前記治具は、前記プリズムの光入射面が前記基準面に対して直交するように、該プリズムを載置する載置部を有する治具本体と、前記プリズム収納部に挿入されたプリズムの光入射面と当接する第1の位置決め部材と、前記プリズム収納部を構成する側面のうち、前記プリズムの全反射面に対峙する側面に設けられた開口から挿入され、前記プリズムの全反射面が当接される第2の位置決め部材とを備えているから、プリズムの全反射面を一定の位置に保持すれば、プリズム自体の位置決めを高精度に行うことができる。
また、前記第1の位置決め部材は前記プリズムの光入射面を押圧することで、該プリズムの全反射面を前記第2の位置決め部材に当接させるから、プリズムの位置決めを高精度に行うことができる。
前記治具本体は、前記保持枠の位置決めを行う位置決め部を備えているから、治具本体に保持枠を載置したときに保持枠の位置決めが行われているから、プリズムのみの位置調整を行うだけで済むので、プリズムを固定する際の作業効率を良くすることができる。
また、前記第2の位置決め部材は、前記プリズムの全反射面が突き当てられる突き当て面を備えているとともに、前記突き当て面の位置を調整するための位置調整部材が設けられているから、プリズム収納部に収納されたプリズムをプリズム収納部に接着固定された場合に、光入射面に入射する光の光軸方向のぶれや、光出射面から出車した光の光軸方向のぶれを防止することができる。つまり、プリズムの保持枠に対する位置決めを高精度で行うことができる。
また、前記第2の位置決め部材は、前記プリズムの光入射面に直交する方向にスライド可能であり、前記位置調整部材は、前記第2の位置決め部材の突き当て面を前記プリズム収納部に挿入する方向にスライドさせたときに、前記治具本体に設けられた側壁面に当接されることで、第2の位置決め部材のスライドを防止するストッパを兼ねているから、例えばプリズムの製造ロットが変わったときに生じるプリズムの寸法変位に応じた調整を行うことができる。
また、前記プリズムに合わせて設けられた位置調整具を前記載置台に、前記載置台に載置される位置調整具の移動を防止する移動防止具を前記治具本体にそれぞれ載置し、前記位置調整具を前記移動防止具に当接させることで位置調整具の位置決めを行った後、前記突き当て面を前記位置決めされた位置調整具に当接させたときに、前記位置調整部材が前記治具本体の側壁面に当接されるように、前記位置調整部材における前記突き当て面の位置調整が行われることを特徴とするから、第2当接部材の当接面の位置を正確に調整することができる。
図1は、本発明を実施したデジタルカメラの前面を示す斜視図、図2は、図1に示すデジタルカメラの後面を示す斜視図である。デジタルカメラ10の前面には、その中央上部にストロボ光を照射するストロボ発光部12を設けてあり、その側方に撮影開口14を設けてある。撮影開口14からはデジタルカメラ10に内蔵されたレンズ装置16の第1レンズ18が露呈している。上面には電源ボタン20とレリーズボタン22が設けられている。レリーズボタン22を押圧操作することにより、1フレーム分の静止画の撮影が行われ、この撮影で得られる画像データがデジタルカメラ10に装着されたメモリカード(図示せず)に記録される。
図2に示すように、デジタルカメラ10の背面には、LCD(液晶ディスプレイ)26、ズームタイプのレンズ装置16を望遠側、広角側にズーミング(変倍)させるズーム操作ボタン28、デジタルカメラ10の各種操作及び設定を行うカーソルボタン30を配してある。LCD26に表示されるメニューを見ながらカーソルボタン30を操作して指示を与えることで、撮影モードと再生モードの切替え、ストロボ発光のオン/オフなどの各種設定を行うことができる。
LCD26は、撮影モード下では、第1レンズ18を介して得られる被写体像を動画のスルー画像として表示し、ユーザはこのスルー画像を観察することで撮影範囲を知ることができる。また、再生モード下では、メモリカードに記録されている画像データを選択してLCD26に表示することができる。
図3及び図4に示すように、前記レンズ装置16は、プリズム37を用いた屈曲光学系を備えている。この屈曲光学系を用いることによって、デジタルカメラ10の厚みを薄くしている。レンズ装置16は、上部ユニット31と、下部ユニット32と、これら各ユニット31,32の間に組み付けられたシャッタユニット33とからなり、これらはネジ34等によって一体に組み付けてある。
上部ユニット31は、上部鏡筒(保持枠)36と、この上部鏡筒36に組み付けられた第1レンズ群G1,プリズム37,第2レンズ群G2〜第4レンズ群G4等からなる。なお、第1レンズ群G1は、本実施形態では1個の第1レンズ18からなるので、以下、第1レンズ18という。また、第1レンズ群G1は、複数個のレンズから構成してもよい。
上部鏡筒36は、下部ユニット32の下部鏡筒65とともにレンズ装置16のレンズ鏡筒38を構成する。上部鏡筒36は、その上部にプリズム37が収納されるプリズム収納部36aを備えている。このプリズム収納部36aの側壁であって、プリズム37の全反射面37cに対峙する側壁36bはプリズム37の全反射面37cと略平行となるように傾斜している。この側壁36bには、後述する位置決め用治具90が挿通される挿通孔36cが形成されている。
この上部鏡筒36は、その底面が開口された空間36dを有している。この空間36dはプリズム収納部36aと連通しており、この空間36dに第2レンズ群G2が固着される他、第3レンズ群G3が組み付けられる。以下、空間36dをレンズ組み付け空間36dと称する。この上部鏡筒36の底面は開口されており、この開口された部分36e(図5参照)からプリズム37が挿入される。この開口された部分36e(以下、開口36e)の面積は、プリズム37の光出射面37bの面積よりも広く形成されている。
第1レンズ18は、レンズ枠40に保持された状態で、上部鏡筒36の上部に設けられたプリズム収納部36aの前面に取り付けられる。第1レンズ18の背面には、撮影と無関係な光を遮断するための遮光板42を配してある。なお、この第1レンズ18は、遮光板42を介してプリズム37の光入射面37aに当接させることで、プリズム37に対する位置決めが行われた後、上部鏡筒36に組み付けられる。
プリズム37は、光入射面37a、光射出面37b及び全反射面37cを有し、且つ光入射面37aと光出射面37bとが直交するプリズムから構成される。このプリズムはプリズム収納部36aに収納される。プリズム37は、光入射面37aが遮光板42を挟んで第1レンズ18を臨むように配されている。このプリズム37は、第1レンズ18から光入射面37aに入射する被写体光(光軸L1の光束)を全反射面37cにて全反射させ、光射出面37bから光軸L2の光束として射出する。
第2レンズ群G2は、2枚のレンズ45,46からなり、レンズホルダ50に保持される。この第2レンズ群G2とプリズム37との間には、金属製の遮光板43が配設されている。第2レンズ群G2及び遮光板43は、プリズム37と同様に、上部鏡筒36の開口(挿入口)36eから、遮光板43、第2レンズ群G2の順で挿入される。そして、遮光板43がプリズム37の光出射面37bと、第2レンズ群G2のレンズ45とによって挟持された状態で、レンズホルダ50が上部鏡筒36に接着固定される。これにより、第2レンズ群G2がプリズム37に対して位置決めされる。
第3レンズ群G3は、3枚のレンズ52〜54から構成してあり、これらがレンズキャリア55によって保持されている。このレンズキャリア55は、図示しないズームモータによってレンズ装置16の光軸L2に沿って移動し、ズーミングが行われる。第4レンズ群G4は、1枚のレンズ58から構成されている。このレンズ58は、レンズホルダ59に組み付け固定される。レンズホルダ59は、上部鏡筒36の開口36eを遮蔽するように、上部鏡筒36の下部に組み付け固定される。なお、このレンズホルダ59を上部鏡筒36の下部に組み付け固定する際に、レンズホルダ59が当接される上部鏡筒36の面36fを当接面36fとして説明する。
下部ユニット32は、下部鏡筒65と、この下部鏡筒65に組み付けられた第5レンズ群G5,ピント調節用モータ(図示せず)等からなる。第5レンズ群G5は、3枚のレンズ66〜68から構成され、各レンズ66〜68をレンズキャリア69で保持してある。このレンズキャリア69は、ピント調節用モータによってレンズ装置16の光軸L2に沿って上下に移動し、ピント調節が行われる。
下部鏡筒40の下部開口にCCDイメージセンサ70を組み付けてあり、その受光面には、上記のように構成される第1レンズ18〜第5レンズ群G5によって被写体像が結像される。このCCDイメージセンサ70と第5レンズ群G5の間には、モアレや擬色の発生を防止するためのローパスフィルタ71を配してある。
次に、上述した上部鏡筒36に、治具80を用いてプリズム37を接着固定する際の第1実施形態について図5〜図7を用いて説明する。まず、図5に示すように、プリズム37を治具本体81の基準面81aに固定された載置台(載置部)82に載置する。このとき、プリズム37の光出射面37bを載置台82の載置面82aに当接し、かつ載置面82aに設けられた位置決め片31bにプリズム37を当接させる。これにより、プリズム37が載置台82に対して位置決めされる。なお、載置面82aは、治具本体81の基準面81aに対して平行となる面から形成されているので、載置面82aに保持されたプリズム37の光入射面37aは、基準面81aに対して垂直な平面となる。なお、プリズム37を載置台82に位置決めする際に、プリズム37を吸着保持させることが考えられるが、他の方法でプリズム37を載置面82aに保持することも可能である。
プリズム37を載置台82の載置面82aに保持した後に、上部鏡筒36を図5中A方向に移動させ、上部鏡筒36の下部に設けられた開口36eからプリズム37を挿入させる。そして、上部鏡筒36の当接面36fを、治具本体81の基準面81aと当接させる。図6に示すように、上部鏡筒36の当接面36fと治具本体81の基準面81aとが当接された状態では、プリズム収納部36aに挿入されたプリズム37はプリズム収納部36aの内壁面とは非接触状態となる。また、この状態では、プリズム37は、上部鏡筒36に対して位置決めされていない。
プリズム37が上部鏡筒36のプリズム収納部36aの内部に収納された状態で、第1操作ダイヤル85を操作し、第1調整機構86によって位置決め用治具(第1の位置決め部材)87を図6中B方向に移動させる。そして、位置決め用治具87の当接面87aがプリズム37の光入射面37aに当接する(図6中二点差線)まで、第1操作ダイヤル85を操作する。これにより、プリズム37が載置台82に設けられた位置決め片82bと、位置決め用治具87の当接面87aとによって挟持される。
その後、第2操作ダイヤル88を操作し、第2調整機構89を介して位置決め用治具(第2の位置決め部材)90を図6中C方向に移動させる。そして、位置決め用治具90の稜線90aをプリズム37の全反射面37cに当接させる(図6中二点差線)まで、第2操作ダイヤル88を操作する。
なお、位置決め用治具90の稜線90aをプリズム37の全反射面37cに当接させると、プリズム収納部36aの側壁36bに設けられた挿通孔36cの壁面36gに位置決め用治具90の当接面90bが当接している。このとき、位置決め用治具90は図6中C方向へ移動しているから、上部鏡筒36は移動する位置決め用治具90に押圧されて移動することになる。そして、位置決め用治具90の稜線90aがプリズム37の全反射面37cに当接されたときに、上部鏡筒36に対してプリズム37が位置決めされる。なお、プリズム37は、位置決め用治具87と、載置台82の位置決め片82bとによって挟持されているから、位置決め用治具90の押圧を受けてもプリズム37が移動することがない。図7に示すように、プリズム収納部36aに対するプリズム37の位置決めが行われた状態で、プリズム収納部36aの側壁面に設けられた開口95から例えばUV接着剤を注入し、プリズム37をプリズム収納部36aに接着固定する。これにより、プリズム37の光入射面37a、光出射面37b、全反射面37cを除く2面と、プリズム収納部36aの内壁面との間に注入される接着剤によってプリズム37が上部鏡筒36に固定されるから、プリズム37の光学性能を低下させることがない。
プリズム37がプリズム収納部36aに接着固定されると、第1操作ダイヤル85を操作して、位置決め用治具87を図6中D方向に移動させる。同様にして、第2操作ダイヤル88を操作して位置決め用治具90を図6中E方向に移動させる。これら位置決め用治具を移動させた後、上部鏡筒36を治具本体81から取り外す。
図8に示すように、遮光板43、第2レンズ群G2が保持されたレンズホルダ50を、上部鏡筒36の下部に設けられた開口36eから挿入する。その後、遮光板43をプリズム37の光出射面37bに当接させ、さらに第2レンズ群G2のレンズ45の光入射面を遮光板42に当接させた状態で、第2レンズ群G2のレンズホルダ50を上部鏡筒36に固着する。レンズホルダ50を上部鏡筒36に固着した後、第3レンズ群G3を保持したレンズキャリア55を上部鏡筒36に組み込み、第4レンズ群G4となるレンズ58を保持したレンズホルダ59を上部鏡筒36の下部に固定する。このとき、上部鏡筒36の当接面36fは、レンズホルダ59に当接される。なお、レンズホルダ59に対して第4レンズ群G4である、レンズ58が位置決めされているので、プリズム37の光出射面37bから出射した光の光軸L2が上部鏡筒36に組み込まれたレンズによってぶれることがなくなる。
第2レンズ群G2が上部鏡筒36に組み付けられた後に、遮光板42、第1レンズ18が、遮光板42、第1レンズ18の順で上部鏡筒36に組み付けられる。この組み付けの際に、プリズム37の光入射面37aに遮光板42を当接させた状態で、第1レンズ18を遮光板42に当接させる。この状態で第1レンズ18を保持するレンズホルダ40を上部鏡筒36に組み付ける。なお、第1レンズ18の後面は、第1レンズ18の光軸L1に直交する平面から形成されているので、第1レンズ18の光軸L1がプリズム37の光入射面37aと直交するように、第1レンズ18がプリズム37に対して位置決めされる。これにより、上部鏡筒36の部品精度が低い場合であっても、上部鏡筒36に固着されるプリズム37を基準として他のレンズを組み込むことができるので、レンズ装置の光学性能を劣化させることがない。最後に、レンズキャリア55を上下動させる駆動モータ等を組み付けることによって上部ユニット31が完成する。完成した上部ユニットは、シャッタユニット33、下部ユニット32と組み付けられ、レンズ装置16が完成する。
第1実施形態では、位置決め用治具の稜線をプリズムの全反射面に当接させて、プリズムに対する上部鏡筒の位置決めを行うようにしたが、これに限定する必要はなく、例えば、位置決め用治具に突き当て面を設け、この突き当て面をプリズムの全反射面に当接させることによって、プリズムに対する上部鏡筒の位置決めを行うようにしてもよい。
以下では、突き当て面をプリズムの全反射面に当接させることによって、プリズムに対する上部鏡筒の位置決めを行う場合の実施形態(以下、第2実施形態)を説明する。この場合、保持枠36には、後述する位置決め部材102の突き当て面121aが挿通される挿通孔として、第1実施形態とは異なる形状の挿通孔を設けているので、上部鏡筒については、同一の符号(符号36)を付して説明し、挿通孔については第1実施形態と異なる符号(符号36j)を付して説明する。
図10に示すように、治具100は、治具本体101,位置決め部材102、押圧部材103とから構成されている。治具本体101は、基盤となる底板106と、底板106の両端部に対面するように設けられた側板107,108とから構成されている。これら底板106と側板107,108とは、それぞれ直交するように設けられ、これら板が一体に設けられている。底板106の上面106aの略中央には、台座109及び載置台(載置部)110が設けられている。
台座109は、上部鏡筒36が載置される箇所である。この台座109の上面109aは上部鏡筒36の当接面36fが当接される基準面(以下、基準面109a)となる。載置台110は、その上面110aにプリズム37が載置される。なお、以下では、載置台110の上面110aを載置面として説明する。この載置台110にプリズム37を載置すると、プリズム37の光出射面37bと載置面110aとが当接される。載置台110の載置面110aは、台座109に設けられた基準面109aに対して平行な面から構成されている。なお、基準面109aに当接される上部鏡筒36の当接面36fは、レンズホルダ59の上面と当接される面であるから、レンズ58の光軸と、プリズム37の光出射面37bから出射する光軸とを平行、或いは一致させることができる。
台座109の両側方にはボス111,112が設けられている。これらボス111,112の上面には、位置決め用ピン(位置決め部)113,114がそれぞれ立設されている。この位置決め用ピン113,114は、上部鏡筒36に設けられた開口36l,36m(図13参照)に挿入されることで、治具本体101に上部鏡筒36を載置した際に、上部鏡筒36が載置台110に対して位置決めされる。
この治具本体101の側板107には、後述する位置決め部材(第2の位置決め部材)102の位置決め片121が挿通される開口107aが、側板108には、押圧部材(第1の位置決め部材)103の軸部132が挿通される開口108aが、それぞれ設けられている。なお、開口107aの中心軸と、開口108aの中心軸は、それぞれ、載置台110に載置されるプリズム37の光入射面37aの光軸と一致するように形成されている。なお、符号107b,107cは、位置決め部材102に設けられたネジ127,128が螺合されるネジ孔である。
位置決め部材102は、略L字形状から形成されており、位置決め片121の長さが保持片122の長さよりも長く形成され、これら片121,122が直交するように設けられている。位置決め片121は、側板107の開口107aに挿通される。この位置決め片121の先端面121aは、上面から下面に向けて、且つ保持片122に向けて傾斜する傾斜面となっている。この先端面121aは、プリズム収納部36aの側壁36bに設けられた挿通孔36jから、プリズム収納部36aの内部に挿入される。また、挿通孔36jから先端面121aが挿入された後に、載置台110に載置されたプリズム37が押圧部材103によって押圧されると、プリズム37の全反射面37cが先端面(以下、突き当て面)121aに突き当てられ、プリズム37を定位置で保持する。
一方、位置決め片121に直交する保持片122には、ネジ孔123,124,125が形成されている。これらネジ孔のうち、ネジ孔123にはボルト(位置調整部材)126が螺合され、該ボルト126の先端が位置決め片121と同一方向に突出される。このボルト126は、位置決め部材102の移動を禁止するために設けられている。例えばボルト126の先端面126aが側板107の外壁面(側壁面)107dに当接されるまで位置決め片121を側板107の開口107aに挿通させると、位置決め部材102の移動が禁止される。これにより、ボルト126はストッパとして機能する。なお、ボルト126の先端部の突出量によって、位置決め片121の挿通量が決定される、つまり突き当て面121aの位置が決定されるので、例えば突き当て面121aの位置を調整する場合には、ボルト126の先端部の突出量を調整することになる。なお、符号127,128はネジであり、これらネジ127,128は、ネジ孔124,125にそれぞれ螺合された状態で位置決め部材102に保持される。これらネジ127,128は、位置決め部材102を治具本体101に固定する際に、治具本体101の側板107に設けられたネジ孔107b,107cにそれぞれ螺合される。
押圧部材103は、プリズム37の光入射面37aを押圧する押圧部131と、側板108の開口108aに挿通される軸部132とから構成されている。押圧部131は、略直方体形状からなり、軸部132が組み付けられる面とは反対側となる面131aは、軸部132とは反対側に突出するように湾曲された湾曲面(以下、湾曲面131a)から構成されている。この押圧部131は、軸部132が挿通されるコイルバネ133によって、図13中S方向に付勢され、載置面110aに載置されたプリズム37の光入射面37aを押圧する。このとき、押圧部131の湾曲面131aとプリズム37の光入射面37aとは線接触される。
上述した治具100を用いて上部鏡筒36にプリズム37を固定する場合、まず位置決め部材102の突き当て面121aの位置を予め調整する必要がある。この場合、図11に示すように、略L字状のゲージブロック(移動防止具)135を治具本体101に載置する。この際、ゲージブロック135の底板136に設けられた開口136aに載置台110を挿通させた後、ゲージブロック135の底板136に設けられた位置決め孔137,138に、位置決めピン113,114を挿入させることによって、ゲージブロック135を治具本体101に位置決めする。この状態で、例えば位置調整用の丸棒(位置調整具)140を載置台110に載置する。このとき、位置調整用の丸棒140の外周面140aを、ゲージブロック135の当接面135aに当接させ、位置調整用の丸棒140を位置決めする。その後、位置決め部材102の位置決め片121を図11中O方向に移動させて、側板107の開口107aから挿通する。
図12(A)に示すように、例えば突き当て面121aが位置調整用の丸棒140の外周面140aに当接しない場合は、ボルト126の先端面126aが突出しすぎているので、ボルト126を保持片122から取り外す方向に回転させ、ボルト126の先端面126aの突出量を少なくする。一方、図12(B)に示すように、ボルト126の先端面126aが側板107の外壁面107dに当接する前に、突き当て面121aが位置調整用の丸棒140の外周面140aに当接された場合には、ボルト126の先端面126aの突出量が少ないので、ボルト126を保持片122に螺合させる方向に回転させ、ボルト126の先端面126aの突出量を多くする。図12(C)に示すように、ボルト126の先端面126aが側板107の側壁面107dに当接したときに、位置調整用の丸棒140の外周面140aに突き当て面121aが当接された場合に、ボルト126の突出量の調整が完了する。なお、位置調整用の丸棒140は、プリズム37の大きさに合わせた径の丸棒が用いられる。
ボルト126の突出量の調整が終了すると、位置調整用の丸棒140とゲージブロック135とを治具本体101から取り外し、押圧部材103を側板108に取り付ける。このとき、押圧部材103の軸部132にはコイルバネ133が取り付けられているので、作業者は、側板108の外側に突出する軸部132を引っ張った後、例えば軸部132に設けられた開口132aにストッパ145を挿通させる。これにより、押圧部材103が所定位置に保持される(図13参照)。
この状態で、プリズム37の光出射面37bと載置面110aとが当接するように、プリズム37を載置台110に載置する。このとき、プリズム37の光出射面37bと、載置台110の載置面110aとが当接される。その後、上部鏡筒36を図13中P方向に移動させて治具本体101に載置する。このとき、上部鏡筒36の下面に設けられた開口36eからプリズム37及び載置台110を挿入した状態で、上部鏡筒36の下部に設けられた挿通孔36l,36mに位置決めピン113,114をそれぞれ挿通させ、上部鏡筒36を治具本体101に載置する。これにより、上部鏡筒36の当接面36fは、台座109の当接面109aに当接された状態で保持される。この台座109の当接面109aは、載置面110aと平行な面から構成されているので、上部鏡筒36の当接面36fが、プリズム37の光出射面37bに平行な面上に保持される。なお、この状態では、プリズム収納部36aに挿入されたプリズム37は、プリズム収納部36aの内壁面に非接触状態となる。また、プリズム収納部36aに挿入されたプリズム37は、上部鏡筒36に対して位置決めされていない。
上部鏡筒36を治具本体101に位置決めして載置した後、治具本体101に組み付けられた位置決め部材102を図13中Q方向にスライドさせる。このスライドにより、位置決め片121の先端が側板108に向けて突出する。この位置決め部材102のスライドによって、位置決め片121の先端が、上部鏡筒36のプリズム収納部36aの側壁36bに設けられた挿通孔36jからプリズム収納部36aの内部に挿入される。このスライドの際に、保持片122に螺合されたボルト126の先端面126aが側板107の外壁面107dに当接されると、位置決め部材102のスライドが禁止される。このとき、位置決め片121の先端に設けられた突き当て面121aの位置が定位置となる(図14参照)。なお、位置決め部材102のスライドが停止された後に、ネジ127,128を用いて、位置決め部材102を側板107に固定する。
この状態で、押圧部材103の軸部132に設けられた開口132aに挿通されていたストッパ145を図13中R方向に移動させて取り外す。押圧部材103の押圧部131は、コイルバネ133の付勢を受けているから、ストッパ145を取り外すと、押圧部材103が図13中S方向にスライドする。このスライドによって押圧部材103の押圧部131の押圧面131aが載置台110に載置されたプリズム37の光入射面37aに当接され、プリズム37を押圧する。この押圧によってプリズム37が移動することになるが、プリズム収納部36aには、位置決め片121が挿入されているので、位置決め片121の先端に設けられた位置決め面121aに、プリズム37の全反射面37cが当接される(図14参照)。これにより、プリズム37が位置決め部材102の位置決め片121と、押圧部材103の押圧部131とによって位置決めされる。
なお、第1の実施形態と同様に、プリズム37が上部鏡筒36に位置決めされると、プリズム収納部36aに設けられた開口95から例えばUV接着剤を注入し、プリズム37をプリズム収納部36aに接着固定する(図7参照)。このとき、光入射面37a、光出射面37b、全反射面37c以外の面を用いてプリズム37をプリズム収納部36aに接着固定するので、プリズム37を透過する被写体光に影響を与えることがない。
プリズム37がプリズム収納部36aに接着固定されると、押圧部材103を図14中T方向に移動させた後、軸部132の開口132aにストッパ145を挿入し、押圧部材103を所定位置に保持させる。その後、ネジ127,128を緩めて、位置決め部材102と治具101の側板107との固定を解除して、位置決め部材102を図14中U方向にスライドさせる。このスライドによって位置決め片121の先端がプリズム収納部36aから退避する。最後に、治具本体101からプリズム37が固着された上部鏡筒36を取り外す。なお、上部鏡筒36に設けられた挿通孔36jは、シール等によって遮蔽される。
このようにしてプリズム37が固定された上部鏡筒36には、第1の実施形態と同様に、遮光板43、第2レンズ群G2が保持されたレンズホルダ50が固着される。そして、第3レンズ群G3を保持したレンズキャリア55を上部鏡筒36のレンズ組み付け空間36dに組み込んだ後、第4レンズ群G4となるレンズ58を保持したレンズホルダ59を、上部鏡筒36の下部に固定する。このとき、上部鏡筒36の当接面36fは、レンズホルダ59に当接される。なお、レンズホルダ59には第4レンズ群G4である、レンズ58が位置決めされているので、プリズム37の光出射面37bから出射した光の光軸L2が上部鏡筒36に組み込まれたレンズによってぶれることがなくなる。その後、遮光板42及び第1レンズ18が、遮光板42、第1レンズ18の順で上部鏡筒36に組み付けられる。これにより、上部鏡筒36の部品精度が低い場合であっても、上部鏡筒36に固着されるプリズム37を基準として他のレンズを組み込むことができるので、レンズ装置の光学性能を劣化させることがない。最後に、レンズキャリア55を上下動させる駆動モータ等を組み付けることによって上部ユニット31が完成する。完成した上部ユニットは、シャッタユニット33、下部ユニット32と組み付けられ、レンズ装置16が完成する。
第1の実施形態、及び第2の実施形態では、プリズムを上部鏡筒のプリズム収納部に固着する方法として、UV接着剤を用いて固着させる方法を用いたが、これに限定する必要はなく、例えば熱カシメ等により、プリズムをプリズム収納部に固定するようにしても良い。
第1の実施形態、及び第2の実施形態では、プリズムを上部鏡筒に固定する方法について説明したが、これに限定する必要はなく、レンズをプリズムに固定する場合でもよい。
デジタルカメラの前面の外観を示す斜視図である。 デジタルカメラの後面の外観を示す斜視図である。 レンズ装置の前面側の構成を示す斜視図である。 レンズ装置の構成を示す断面図である。 治具を用いて上部鏡筒にプリズムを位置決めする際の断面図である。 治具を用いて上部鏡筒にプリズムを位置決めする際の断面図である。 上部保持枠に位置決めされたプリズムを接着固定する場合の一例を示す正面図である。 第2レンズ群を上部鏡筒に組み付ける際の一例を示す斜視図である。 第1レンズを上部鏡筒に組み付ける際の一例を示す斜視図である。 上部鏡筒のプリズム収納部にプリズムを固定する際に用いられる治具の構成を示す斜視図である。 位置調整用治具の位置決め面の位置を調整する際の治具の構成を示す斜視図である。 位置決め面の位置調整時の位置決め面周辺の構成を示す断面図である。 上部鏡筒を治具に位置決めする際の断面図である。 治具に位置決めされた上部鏡筒に対してプリズムを位置決めする際の断面図である。
符号の説明
2 デジタルカメラ
20 レンズ装置
31 上部ユニット
32 下部ユニット
33 シャッタユニット
36 上部鏡筒(保持枠)
36a プリズム収納部
36c 挿通孔(開口)
36e 開口(挿入口)
36f 当接面
37 プリズム
37a 光入射面
37b 光出射面
37c 全反射面
80,100 治具
81,101 治具本体
81a,109a 基準面
82,110 載置台
87 位置決め用治具(第1の位置決め部材)
90 位置決め用治具(第2の位置決め部材)
102 位置決め部材(第2の位置決め部材)
103 押圧部材(第1の位置決め部材)
107d 外壁面(側壁面)
113,114 位置決めピン(位置決め部)
121a 突き当て面
126 ボルト(位置調整部材)
135 ゲージブロック(移動防止具)
140 丸棒(位置調整具)

Claims (10)

  1. 入射した被写体光を直角折り曲げるプリズムを、このプリズムが収納されるプリズム収納部、前記プリズムをプリズム収納部に挿入するための挿入口、及び組み付け固定される他の部材が当接される当接面を備えた保持枠に位置決め固定する方法において、
    前記当接面が当接される基準面を備えた治具に前記プリズムの光入射面が前記基準面に対して直交するように前記プリズムを保持させた後に、前記挿入口から前記プリズムをプリズム収納部の内部に挿入し、前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた状態で、前記プリズム収納部に収納されたプリズムを前記保持枠に接着固定することを特徴とするプリズムの固定方法。
  2. 前記プリズムは直角プリズムであり、前記プリズムは、光入射面、全反射面、光出射面を除く他の2面を用いて前記保持枠に接着固定されることを特徴とする請求項1記載のプリズムの固定方法。
  3. 前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させたときに、前記プリズムと、前記プリズム収納部の内壁面とは非接触状態であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリズムの固定方法。
  4. 前記保持枠の当接面を前記治具の基準面に当接させた後に、前記保持枠に対するプリズムの位置決めが行われることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のプリズムの固定方法。
  5. 前記治具は、前記プリズムの光入射面が前記基準面に対して直交するように、該プリズムを載置する載置部を有する治具本体と、前記プリズム収納部に挿入されたプリズムの光入射面と当接する第1の位置決め部材と、前記プリズム収納部を構成する側面のうち、前記プリズムの全反射面に対峙する側面に設けられた開口から挿入され、前記プリズムの全反射面が当接される第2の位置決め部材とを備えていることを特徴とする請求項4記載のプリズムの固定方法。
  6. 前記第1の位置決め部材は前記プリズムの光入射面を押圧することで、該プリズムの全反射面を前記第2の位置決め部材に当接させることを特徴とする請求項5記載のプリズムの固定方法。
  7. 前記治具本体は、前記保持枠の位置決めを行う位置決め部を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載のプリズムの固定方法。
  8. 前記第2の位置決め部材は、前記プリズムの全反射面が突き当てられる突き当て面を備えているとともに、前記突き当て面の位置を調整するための位置調整部材が設けられていることを特徴とする請求項5〜7いずれか記載のプリズムの固定方法。
  9. 前記位置調整部材は、前記第2の位置決め部材の突き当て面を前記プリズム収納部に挿入する方向にスライドさせたときに、前記治具本体に設けられた側壁面に当接されることで、第2の位置決め部材のスライドを防止するストッパを兼ねていることを特徴とする請求項8記載のプリズムの固定方法。
  10. 前記プリズムに合わせて設けられた位置調整具を前記載置台に、前記載置台に載置される位置調整具の移動を防止する移動防止具を前記治具本体にそれぞれ載置し、前記位置調整具を前記移動防止具に当接させることで位置調整具の位置決めを行った後、前記突き当て面を前記位置決めされた位置調整具に当接させたときに、前記位置調整部材が前記治具本体の側壁面に当接されるように、前記位置調整部材における前記突き当て面の位置調整が行われることを特徴とする請求項9記載のプリズムの固定方法。
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