JP2007093473A - 車両用衝撃試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インパクタ16が車両2に衝突して跳ね返った場合であってもチャック15との衝突を簡易的に保護することができる車両用衝撃試験装置1を提供する。
【解決手段】車両用衝撃試験装置1は、インパクタ16をチャック15から離脱させるシリンダ部14に揺動可能なシャッター扉18を備えている。このシャッター扉18は、インパクタ16がチャック15から離脱するまではチャック15と車両2との間を開放し、インパクタ16がチャック15から離脱して跳ね返ってきた場合にはシリンダ部14の車両方向移動によりチャック15と車両2との間を閉塞する位置に移動するようにしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、歩行者が車両ボディに衝突する際の衝撃、又は、乗員が車室内加飾品に衝突する際の衝撃を試験する車両用衝撃試験装置に関するものである。
従来の車両用衝撃試験装置は、例えば、特許文献1及び特許文献2などに開示されたものがある。これらは、何れも、歩行者の頭部が車両ボディに衝突した際の衝撃を試験する装置である。すなわち、当該試験装置は、支持本体に設けられたチャックにインパクタを保持させている。そして、チャックを車両ボディ側へスライドさせることにより、インパクタがチャックから離脱して車両ボディへ衝突するようにされている。
特開2004−93516号公報 特開2003−207412号公報
このような試験装置を用いた場合、インパクタが車両ボディへ衝突して、チャック側へ跳ね返ってくることがある。そして、跳ね返ってきたインパクタがチャックに衝突すると、インパクタ及びチャックが、変形したり、大きな傷を形成したり、破壊されたりすることがある。このような場合には、チャック及びインパクタを修理しなければならない。損傷の程度によっては、チャック及びインパクタは、新しいものと交換しなければならないおそれがある。特に、チャック及びインパクタの保持基準面が変形した場合には、インパクタのチャックからの離脱に影響を及ぼすおそれがある。例えば、インパクタが飛び出す方向や、インパクタの飛び出し速度に影響を及ぼすおそれがある。そのため、保持基準面が変形した場合には、チャック及びインパクタは、新しいものと交換しなければならないおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、インパクタが車両の衝突箇所に衝突して跳ね返った場合であってもチャックとの衝突を簡易的に回避することができる車両用衝撃試験装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、インパクタを飛び出させるインパクタ飛出手段の動作により、自動的にチャックと車両の衝突箇所(所定箇所)との間を閉塞するシャッター扉を設けることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の車両用衝撃試験装置は、インパクタを車両の所定箇所に衝突させることにより車両への衝撃試験を行う車両用衝撃試験装置であって、支持本体と、インパクタと、チャックと、インパクタ飛出手段と、シャッター扉とを備えることを特徴とする。インパクタは、車両の所定箇所に衝突させる部材である。チャックは、支持本体に設けられ、インパクタを離脱可能に保持する。インパクタ飛出手段は、支持本体に対して支持本体から車両の所定箇所側へ向かう車両方向移動が可能であり、車両方向移動によりインパクタをチャックから離脱し且つインパクタを車両の所定箇所側へ飛び出させる手段である。シャッター扉は、インパクタ飛出手段に設けられ、インパクタがチャックから離脱するまではチャックと車両の所定箇所との間を開放し、インパクタがチャックから離脱した後にはインパクタ飛出手段の車両方向移動によりチャックと車両の所定箇所との間を閉塞する。
そして、本発明の車両用衝撃試験装置の動作は、以下のようになる。まず、インパクタがチャックに保持される状態にしておく。このとき、インパクタ飛出手段は、車両方向移動を行う前である。さらに、シャッター扉は、チャックと車両の所定箇所との間を開放している。続いて、インパクタ飛出手段が、車両方向移動を行う。このインパクタ飛出手段の車両方向移動により、インパクタがチャックから離脱して、車両の所定箇所側へ向かって飛び出す。そして、インパクタは、車両の所定箇所に衝突する。ここで、インパクタがチャックから離脱するまでは、シャッター扉は、チャックと車両の所定箇所との間を開放している状態となる。すなわち、インパクタがチャックから離脱するまでは、チャックと車両の所定箇所との間にシャッター扉が介在していない。従って、シャッター扉は、インパクタがチャックから車両の所定箇所側へ向かって飛び出す際に、影響を及ぼさない。続いて、インパクタがチャックから離脱した後に、インパクタ飛出手段の車両方向移動を規制する減速加速度が作用することに伴いシャッター扉に生じる慣性力により、シャッター扉がチャックと車両の所定箇所との間を閉塞する方向に移動する。
従って、インパクタが車両の所定箇所に衝突してチャック側に跳ね返ってきた場合に、跳ね返ってきたインパクタはシャッター扉の車両の所定箇所側の面に衝突することになる。つまり、跳ね返ってきたインパクタは、チャックに衝突することなく、シャッター扉に衝突する。このように、跳ね返ってきたインパクタとチャックとが直接的に衝突することを確実に回避できる。
さらに、シャッター扉は、インパクタ飛出手段の車両方向移動を利用して、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する位置に移動している。つまり、シャッター扉は、別途駆動手段を設けることなく、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する位置に移動させることができる。このように、非常に簡易的な構成であり、低コスト化を図ることができる。さらには、小型化を図ることもできる。
ここで、インパクタ飛出手段は、例えば、エアシリンダなど、直動可能な駆動手段を用いることができる。そして、チャックは、支持本体そのものに固定されるようにしてもよいし、インパクタ飛出手段に固定されるようにしてもよい。チャックが支持本体そのものに固定される場合には、インパクタ飛出手段が車両方向移動を行った場合であっても、チャックは移動しないことになる。一方、チャックがインパクタ飛出手段に固定される場合には、インパクタ飛出手段の車両方向移動に伴ってチャックが車両方向移動を行うことになる。
また、チャックは、例えば、電磁チャックなどを用いることができる。電磁チャックを用いた場合には、電磁チャックは磁力によりインパクタを保持することができる。また、インパクタは、歩行者の頭部インパクタ、歩行者の脚部インパクタ、乗員の頭部インパクタなどを含む。歩行者の頭部インパクタ又は歩行者の脚部インパクタを用いた場合には、本発明の車両用衝撃試験装置は、車両ボディ、例えば車両のフード又は車両のバンパに歩行者が衝突した際の衝撃を試験する装置となる。また、乗員の頭部インパクタを用いた場合には、本発明の車両用衝撃試験装置は、車室内加飾品に乗員が衝突した際の衝撃を試験する装置にも応用でき、米国FMVSS201などが挙げられる。
ここで、シャッター扉は、例えば、インパクタ飛出手段に対して揺動可能に設けられるようにしてもよい。すなわち、インパクタ飛出手段の車両方向移動を規制する減速加速度が作用することに伴いシャッター扉に生じる慣性力により、シャッター扉は、所定軸回りに対して回転可能となるようにインパクタ飛出手段に設けられている。シャッター扉がチャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際において、シャッター扉のうち車両の所定箇所側の面を第1面とし、シャッター扉のうちチャック側の面を第2面とした場合に、次のようにしてもよい。すなわち、インパクタがチャックから離脱するまでの間、シャッター扉の第2面が車両の所定箇所側を向くようにしておき、インパクタがチャックから離脱した後においては、シャッター扉の第1面が車両の所定箇所側を向くように回転する。このような構成とすることで、確実に且つ容易にシャッター扉を形成することができる。なお、この場合、シャッター扉は、インパクタ飛出手段に2以上設けるようにしてもよい。
また、シャッター扉は、インパクタ飛出手段に対してスライド可能に設けられるようにしてもよい。すなわち、インパクタ飛出手段の車両方向移動を規制する減速加速度が作用することに伴いシャッター扉に生じる慣性力により、シャッター扉は、所定方向にスライドするようにインパクタ飛出手段に設けられている。そして、シャッター扉はスライドするので、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際におけるシャッター扉の車両の所定箇所側の面は、チャックと車両の所定箇所との間を開放している際においても車両の所定箇所側を向くようにされている。このような構成とすることで、確実に且つ容易にシャッター扉を形成することができる。ここで、シャッター扉がスライドする所定方向は、例えば、インパクタ飛出手段の車両方向移動に対して、90度未満の所定角度を有して交差する方向とするとよい。このようにすることで、インパクタ飛出手段の車両方向移動を規制する減速加速度が作用することに伴いシャッター扉に生じる慣性力により、シャッター扉が確実に所定方向へスライドすることができる。なお、この場合、シャッター扉は、インパクタ飛出手段に2以上設けるようにしてもよい。
また、シャッター扉は、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際における車両の所定箇所側の表面及びシャッター側の表面のうち少なくとも何れか一方に弾性部材を備えるようにするとより良い。チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際におけるシャッター扉の車両の所定箇所側の表面に弾性部材を備えるようにした場合には、跳ね返ってきたインパクタがシャッター扉の弾性部材の部分に衝突することになる。従って、インパクタとシャッター扉とが衝突することによる衝撃を緩和することができる。これにより、インパクタを確実に保護することができる。また、インパクタがシャッター扉に衝突することに伴いシャッター扉がチャックに衝突することがある。このような場合に、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際におけるシャッター扉のチャック側の表面に弾性部材を備えるようにすることで、チャックとシャッター扉とが衝突することによる衝撃を緩和することができる。これにより、チャックを確実に保護することができる。さらに、シャッター扉がチャックと車両の所定箇所との間を閉塞する位置に移動する際にチャックと衝突するような構成の場合にも、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際におけるシャッター扉のチャック側の表面に弾性部材を備えるようにすることで、チャックを保護することができる。
なお、シャッター扉は、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際に、車両の所定箇所側の表面のみに弾性部材を備えるようにしてもよいし、チャック側の表面のみに弾性部材を備えるようにしてもよいし、車両の所定箇所側の表面及びチャック側の表面に弾性部材を備えるようにしてもよいし。さらには、シャッター扉全体が弾性部材からなるようにしてもよい。
また、シャッター扉は、チャックと車両の所定箇所との間を閉塞する位置に移動した場合に、チャックに当接することにより移動を停止するような構成としてもよいし、インパクタ飛出手段に別途設けられたストッパに当接することにより移動を停止するような構成としてもよい。チャックに当接することによりシャッター扉の移動を停止するような構成とする場合には、シャッター扉がチャックと車両の所定箇所との間を閉塞する際におけるチャック側の表面に弾性部材を備えることで、チャックを保護することができる。シャッター扉がチャックに当接することにより移動を停止するような構成の場合には、別途ストッパを不要とすると共に、小型化を図ることができる。なお、シャッター扉の弾性部材とは、例えば、ゴム、ウレタンなどである。
本発明の車両用衝撃試験装置によれば、インパクタが車両の所定箇所に衝突して跳ね返った場合であってもチャックとの衝突を簡易的に回避することができる。従って、インパクタ及びチャックを保護することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)車両用衝撃試験装置の構成
本実施形態の車両用衝撃試験装置1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、車両用衝撃試験装置1の全体概略構成である。図2は、図1のA部分(以下、「先端部分」という)の拡大図である。なお、図2(a)〜図2(d)は、車両用衝撃試験装置1の先端部分の時間経過に伴う動作を示す図である。図3は、図2の車両用衝撃試験装置1の先端部のうちインパクタ16を除く部分の下方側から見た図である。図4は、図3のB−B断面図である。
ここで、本実施形態の車両用衝撃試験装置1は、車両用歩行者頭部衝撃試験装置を例に挙げて説明する。車両用歩行者頭部衝撃試験装置1は、歩行者の頭部が車両2のフード(本発明における所定箇所)に衝突した際に、歩行者の頭部(インパクタ)16が受ける衝撃を試験する装置である。具体的には、歩行者の頭部に相当するインパクタ16を車両2のフードに衝突させた場合に、インパクタ16に備えられたセンサによりインパクタ16が受けた衝撃を計測する装置である。
図1に示すように、車両用歩行者頭部衝撃試験装置1の全体概略構成は、支持本体11と、上下移動台12と、シリンダ本体13と、シリンダ部14と、チャック15と、インパクタ16と、扉保持部17(図2に示す)と、シャッター扉18、18(図2に示す)とから構成される。
支持本体11は、床上に固定された本体部分である。歩行者の頭部に相当するインパクタ16を車両2のフードへ向かって衝突させることが可能な程度の高さを有している。この支持本体11の側面(図1の左側面)には、上下方向へ向かって平行に延伸する2本のガイド11aを有している。このガイド11aは、上下移動台12を上下方向にスライド可能にするためのガイドである。
上下移動台12は、略コの字型をなしている。この上下移動台12のコの字型の底面部分が、支持本体11の図1の左側面のガイド11aに上下方向へスライド可能に取り付けられている。この上下移動台12は、支持本体11の側面のあらゆる高さにて固定することが可能である。従って、上下移動台12は、床からの高さを自由に調整することが可能となっている。そして、上下移動台12のコの字型の開口側が、図1の左側となるように取り付けられている。さらに、上下移動台12のコの字型の両側面部分が、水平方向(図1の前後方向)に対向するように取り付けられている。
シリンダ本体13は、中央に軸孔が形成されている略筒状をなしている。このシリンダ本体13は、上下移動台12のコの字型の両側面部分の間に配置され、上下移動台12に対して水平軸回りに回転可能に取り付けられている。つまり、このシリンダ本体13は、上下移動台12の上下方向移動に伴って、床からの高さが自由に調整される。さらに、シリンダ本体13は、上下移動台12に対して、角度を変更することができる。つまり、シリンダ本体13の軸孔の方向(本発明における車両方向)を調整することができる。
シリンダ部14(本発明におけるインパクタ飛出手段)は、略円柱状をなしており、シリンダ本体13の軸孔に軸方向移動可能に配置されている。つまり、シリンダ部14は、シリンダ本体13から車両2のフード側へ向かう方向への移動(車両方向移動)が可能となる。
チャック15は、シリンダ部14の先端側(図1の左下端側)に固定されている。つまり、シリンダ部14の車両方向移動に伴って、チャック15が車両方向移動を行う。このチャック15は、電磁チャックからなり、先端面にはインパクタ16を保持する保持基準面が形成されている。すなわち、チャック15の先端面には、保持基準面の一部をなす円形の突起部15a(図2〜図4に示す)が形成されている。
インパクタ16は、球形の一部を平面上に切り落とされた形状を成している。このインパクタ16の平面部分が、チャック15の保持基準面に係合する。そして、インパクタ16は、車両2のフードとの衝撃を計測することができるセンサを内蔵している。
扉保持部17は、図1においては詳細には図示しないが、シリンダ部14とチャック15との間に挟持されている。この扉保持部17は、略コの字型形状をなしており、開口側がチャック15側となるように固定されている。シャッター扉18は、図1において図示しないが、扉保持部17の開口側に回転(揺動)可能に取り付けられている。なお、扉保持部17及びシャッター扉18の詳細構成については、後述する。
次に、図2(a)、図3、及び図4を参照して、車両用歩行者頭部衝撃試験装置1の先端部分(図1のA部分)の詳細構成について説明する。特に、扉保持部17及びシャッター扉18、18について詳細に説明する。
図2(a)、図3、及び図4に示すように、シリンダ部14は、シリンダ本体13に対して図2の下方側へ向かって突出可能となるように配置されている。チャック15は、シリンダ部14へボルト(図示せず)によりシリンダ部14の下端面に固定される。
そして、扉保持部17は、全体としては、略コの字型をなしている。そして、扉保持部17のコの字型の底面部分が、シリンダ部14の下面とチャック15の上面との間に挟持されて固定されている。扉保持部17は、鋼板を曲げ加工により形成されている。
この扉保持部17は、底面部17aと、コの字側面部17b、17bと、底面立設部17cと、側面立設部17d、17dと、L字型部17e、17eとから構成される。底面部17aは、平板状をなしており、シリンダ部14の下面とチャック15の上面との間に挟持固定されている。コの字側面部17b、17bは、底面部17aの図2(a)の左右両端側に底面部17aに対して略直角となるように形成されている。すなわち、これらコの字側面部17b、17bは、チャック15を間に挟んで、相互に対向するように配置されている。また、このコの字側面部17bの高さ(図2(a)の上下方向長さ)は、チャック15の高さとほぼ同程度である。
底面立設部17cは、底面部17aの図2(a)の前後両側面に底面部17aに対して略直角となるように形成されている。この底面立設部17cの高さ(図2(a)の上下方向長さ)は、コの字側面部17bの高さに比べると低くされている。この底面立設部17cは、底面部17a及びコの字側面部17bの曲げ強度を補強するものである。側面立設部17d、17dは、コの字側面部17b、17bの図2(a)の前後両側面にコの字側面部17b、17bに対して略直角となるように形成されている。この側面立設部17d、17dの高さ(図2(a)の上下方向長さ)は、コの字側面部17bの高さよりも高くされている。すなわち、側面立設部17dの下端側は、コの字側面部17bの下端よりも延伸されている。さらに、側面立設部17dの下端側には、円形孔が形成されている。
L字型部17e、17eは、L字型をなしている。そして、L字型部17e、17eの一方面が、コの字側面部17b、17bの両外側面に固定されている。L字型部17e、17eの他方面は、L字型部17e、17eの図2(a)の下端側に位置するようにされている。このL字型部17e、17eの他方面の下面側には、着脱可能な粘着材等が付けられている。そして、L字型部17e、17eの他方面は、シャッター扉18が当接するようにされている。つまり、L字型部17e、17eは、シャッター扉18を一時的に保持することが可能とされている。
シャッター扉18、18は、厚肉板状のゴムからなる。このシャッター扉18は、一端側の円形孔が形成されている。そして、シャッター扉18、18は、シャッター扉18の円形孔とそれぞれ扉保持部17の側面立設部17d、17dの円形孔とが一致した状態で、共にボルトにより固定されている。つまり、シャッター扉18、18は、扉保持部17に対して、図2(a)の水平軸回りに回転可能とされている。ここで、図2(a)は、それぞれのシャッター扉18が、回転軸よりも外側に位置している場合を示している。そして、それぞれのシャッター扉18、18の長さは、扉保持部17のコの字側面部17bとチャック15の中心との距離とほぼ等しくされている。つまり、図2(d)に示すように、それぞれのシャッター扉18、18が回転軸よりも内側に位置している場合には、シャッター扉18、18は、チャック15の下端面全てを被覆するようになる。
(2)車両用衝撃試験装置の動作
上述した車両用歩行者頭部衝撃試験装置1の動作について、図2(a)〜図2(d)を参照して説明する。図2(a)〜図2(d)は、車両用衝撃試験装置1の先端部分の時間経過に伴う動作を示す図である。ここで、図2(a)の状態におけるシャッター扉18の上方側の面を第1面18aとし、図2(a)の状態におけるシャッター扉18の下方側の面を第2面18bとする。
まず、図2(a)に示すように、シリンダ部14は、シリンダ本体13に収納された状態となっている。つまり、チャック15及び扉保持部17が、シリンダ本体13の下端面に最も近接した位置に位置している。このとき、シャッター扉18は、回転軸よりも外側に位置している。そして、シャッター扉18の第1面18aが、L字型部17eの他方面に接着している。つまり、シャッター扉18は、水平方向外側へ延伸するように位置している。そして、シャッター扉18の第2面18bが、車両2のフード側を向いている。従って、シャッター扉18、18は、チャック15と車両2のフードとの間を開放する位置に位置している。そして、チャック15の下端面の保持基準面には、インパクタ16の平面部分が係合している。このとき、チャック15の図示しないコイルへ電流を供給することにより、チャック15には、磁力が発生する。そして、チャック15の磁力により、インパクタ16が保持されている。
続いて、図2(b)に示すように、シリンダ部14がシリンダ本体13から車両方向移動を開始する。この動作に伴って、チャック15、インパクタ16、扉保持部17、及び、シャッター扉18が、車両方向移動を開始する。そして、シリンダ部14の速度が所定速度に達した後に減速し始めることにより、インパクタ16に生じる慣性力が、チャック15によりインパクタ16を保持する磁力を越える。その結果、インパクタ16はチャック15から離脱する。
さらに、シリンダ部14が減速し始めることにより、シャッター扉18に生じる慣性力が、扉保持部17のL字型部17eとシャッター扉18の第1面18aとの粘着力を越える。その結果、シャッター扉18の第1面18aは、扉保持部17のL字型部17eから離脱する。その結果、シャッター扉18は、それぞれ、回転軸を中心として図2(b)の下方を通って且つ内側へ向かって揺動し始める。つまり、図2(b)の右側のシャッター扉18は、時計回り方向に揺動し始める。一方、図2(b)の左側のシャッター扉18は、反時計回り方向に揺動し始める。つまり、インパクタ16がチャック15から離脱するまでは、シャッター扉18は、チャック15と車両2のフードとの間を開放した状態とされている。
続いて、図2(c)に示すように、シリンダ部14が減速する状態が継続されると、シャッター扉18は、さらに揺動する。なお、図2(c)は、シャッター扉18が扉保持部17のコの字側面部17bの下方側へ延伸する位置に位置している状態を示している。ところで、インパクタ16は、チャック15から離脱した後は、インパクタ16に生じる慣性力により、そのまま車両2のフードへ向かって(本発明における車両方向へ向かって)飛び出す。そして、チャック15から離脱して飛び出したインパクタ16は、車両2のフードに衝突して、チャック15側へ跳ね返ってくる。
続いて、図2(d)に示すように、インパクタ16がチャック15側へ跳ね返ってくる頃には、シャッター扉18の第2面18bがチャック15の下端面に当接する位置に位置している。つまり、インパクタ16がチャック15から離脱した後にチャック15側へ跳ね返ってくる頃には、シャッター扉18は、チャック15と車両2のフードとの間を閉塞する位置に移動している。このとき、シャッター扉18の第2面18bは、チャック15に当接している。しかし、シャッター扉18の第2面18bは、ゴムからなるため、チャック15に損傷を与えることはない。さらに、インパクタ16がチャック15側へ跳ね返ってきた際に、シャッター扉18の第1面18aに衝突することがある。ここで、シャッター扉18の第1面18aは、ゴムからなるため、インパクタ16に損傷を与えることはない。さらに、インパクタ16がシャッター扉18に衝突することにより、シャッター扉18の第2面18bがチャック15を押圧することになる。しかし、この際においても、シャッター扉18の第2面18bがゴムからなるため、チャック15に損傷を与えることはない。
以上説明したように、インパクタ16が車両2のフードに衝突して跳ね返ってきた場合に、シャッター扉18がチャック15と車両2のフードとの間を閉塞する位置に移動することで、チャック15及びインパクタ16を保護することができる。さらに、シャッター扉18は、シリンダ部14の車両方向移動を規制する減速加速度が作用することにより生じる慣性力により、自動的にチャック15と車両2のフードとの間を開放する位置から閉塞する位置へ移動する。このような簡易的な構成であっても、シャッター扉18が、チャック15と車両2のフードとの間を閉塞する位置へ確実に移動することができる。
なお、上記実施形態においては、インパクタ16がチャック15から離脱する時点と、シャッター扉18が扉保持部17から離脱する時点とを同時としたが、同時でなくてもよい。また、インパクタ16がチャック15から離脱する時点が、シャッター扉18が扉保持部17から離脱する時点よりも先であってもよいし、後であってもよい。少なくとも、インパクタ16がチャック15から離脱する際に、シャッター扉18がチャック15と車両2のフードとの間を開放しており、且つ、インパクタ16がチャック15側に跳ね返ってくる際に、シャッター扉18がチャック15と車両2のフードとの間を閉塞していればよい。
また、上記実施形態において、シャッター扉18は、チャック15に当接するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、扉保持部17のコの字側面部17bのそれぞれが対向する面側に、ストッパを設けるようにしてもよい。つまり、チャック15に替わりストッパに当接することにより、シャッター扉18の内側方向への揺動を所定の位置で規制するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、シャッター扉18は、扉保持部17に対して揺動するような構成としたが、これに限られるものではない。例えば、シャッター扉18が、扉保持部17に対してスライドするような構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、歩行者の頭部が車両2のフードに衝突する場合における衝撃試験を行う装置とした。この他に、例えば、歩行者の脚部が車両2のフードなどに衝突する場合における衝撃試験を行う装置や、乗員の頭部などが車両2の室内加飾品に衝突する場合における衝撃試験(例えば、米国FMVSS201用の試験)を行う装置に、本発明を適用することもできる。
また、上記実施形態において、シャッター扉18は、全てゴムからなるようにしたが、第1面18a及び第2面18bの表面側にゴムやウレタンなどの弾性部材を備えるようにすればよい。さらに、シャッター扉18がチャック15と当接しないような構成の場合には、シャッター扉18のチャック側の面、すなわちシャッター扉18の第2面18bに弾性部材を備えるようにする必要はない。この場合、少なくともシャッター扉18の第1面18aに弾性部材を備えるようにすればよい。
車両用衝撃試験装置1の全体概略構成である。 図1のA部分(以下、「先端部分」という)の拡大図である。 図2の車両用衝撃試験装置1の先端部のうちインパクタ16を除く部分の下方側から見た図である。 図3のB−B断面図である。
符号の説明
1:車両用歩行者頭部衝撃試験装置、 2:車両、 11:支持本体、
11a:ガイド、 12:上下移動台、 13:シリンダ本体、 14:シリンダ部、
15:チャック、 15a:突起部、 16:インパクタ、 17:扉保持部、
17a:底面部、 17b:コの字側面部、 17c:底面立設部、
17d:側面立設部、 17e:L字型部、 18:シャッター扉

Claims (4)

  1. インパクタを車両の所定箇所に衝突させることにより前記車両への衝撃試験を行う車両用衝撃試験装置であって、
    支持本体と、
    前記車両の所定箇所に衝突させる前記インパクタと、
    前記支持本体に設けられ、前記インパクタを離脱可能に保持するチャックと、
    前記支持本体に対して前記支持本体から前記車両の所定箇所側へ向かう車両方向移動が可能であり、前記車両方向移動により前記インパクタを前記チャックから離脱し且つ前記インパクタを前記車両の所定箇所側へ飛び出させるインパクタ飛出手段と、
    前記インパクタ飛出手段に設けられ、前記インパクタが前記チャックから離脱するまでは前記チャックと前記車両の所定箇所との間を開放し、前記インパクタが前記チャックから離脱した後には前記インパクタ飛出手段の前記車両方向移動により前記チャックと前記車両の所定箇所との間を閉塞するシャッター扉と、
    を備えることを特徴とする車両用衝撃試験装置。
  2. 前記シャッター扉は、前記インパクタ飛出手段に対して揺動可能に設けられる請求項1記載の車両用衝撃試験装置。
  3. 前記シャッター扉は、前記インパクタ飛出手段に対してスライド可能に設けられる請求項1記載の車両用衝撃試験装置。
  4. 前記シャッター扉は、前記チャックと前記車両の所定箇所との間を閉塞する際における前記車両の所定箇所側の表面及び前記シャッター側の表面のうち少なくとも何れか一方に弾性部材を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用衝撃試験装置。
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