JP2007093247A - ガス定流量サンプリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(I)ガス流導入部1と、(II)ガス流量計を備えたガス流量を調整するガス流量調整手段2と、(III)ガス総流量を計測・監視する総流量調整手段3であって、該メーターのガス流導入側及び導出部側に設置されるガス流遮断弁3a,3bと、所望の該総流量に係る情報を設定・表示する情報入力部3ciと、該メーターがモニターするガス総流量に係る情報と前記情報入力部により設定される所望の該総流量に係る情報との比較により前記の両ガス流遮断弁の動作を同時に制御する制御部3ciiと、該総流量をモニターする該メーター3ciiiとを具備する該メーター本体3cと、を備えるガス総流量調整手段3と、(IV)ガス流導出部4と、を有する。
【選択図】図1
Description
このような評価を実施する際には、ガス流量を正確に加算しながら、所望のガス総流量を基準にしてガスの定流量サンプリングを行なう必要があり、多くの場合にはガス定流量サンプリング装置(具体的には例えば、ローボリウムサンプラー)等が一般に使用されている(例えば、非特許文献3等参照)。
1.(I)ガス流導入部(1)と、
(II)ガス流量計を備えたガス流量を調整するガス流量調整手段(2)と、
(III)ガス総流量を計測・監視する総流量調整手段であって、
(a)ガス総流量メーターへのガス流導入部側に設置されるガス流遮断弁(3a)と、
(b)ガス総流量メーターからのガス流導出部側に設置されるガス流遮断弁(3b)と、
(c)所望のガス総流量に係る情報を設定・表示する情報入力部(3c i)と、ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報と前記情報入力部により設定される所望のガス総流量に係る情報との比較により前記の両ガス流遮断弁の動作を同時に制御する制御部(3c ii)と、ガス総流量をモニターするガス総流量メーター(3c iii)とを具備するガス総流量メーター本体(3c)と、
を備えるガス総流量調整手段(3)と、
(IV)ガス流導出部(4)と、
を有することを特徴とするガス定流量サンプリング装置(以下、本発明装置と記すこともある。)を提供するものである。
本発明装置は、化学物質が有する吸入毒性作用を評価するための吸入毒性試験において、ガス流量を正確に加算しながら、所望のガス総流量を基準にしてガスの定流量サンプリングを自動的に行なうためのガス定流量サンプリング装置であり、
(I)ガス流導入部(1)と、
(II)ガス流量計を備えたガス流量を調整するガス流量調整手段(2)と、
(III)ガス総流量を計測・監視する総流量調整手段(3)であって、
(a)ガス総流量メーターへのガス流導入部側に設置されるガス流遮断弁(3a)と、
(b)ガス総流量メーターからのガス流導出部側に設置されるガス流遮断弁(3b)と、
(c)所望のガス総流量に係る情報を設定・表示する情報入力部(3c i)と、ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報と前記情報入力部により設定される所望のガス総流量に係る情報との比較により前記の両ガス流遮断弁の動作を同時に制御する制御部(3c ii)と、ガス総流量をモニターするガス総流量メーター(3c iii)とを具備するガス総流量メーター本体(3c)と、
を備えるガス総流量調整手段(3)と、
(IV)ガス流導出部(4)と、
を有することを特徴としている。
本発明装置は、当該装置の底面板にブレーキ付きキャスター(14)を有することにより、容易に移動可能となり、また固定設置にも適したものになる。
先ず図1を参照して説明する。図1は本発明装置の構成を示す配置図である。
本発明装置におけるガス流導入部(1)は、外部から本発明装置内のガス流路(10)に測定すべき対象となるガスを、フレキシブルホース(6)(尚、図中の記載省略)を介して、導入するためのもの(入口)である。
本発明装置内のガス流路(10)としては、ステンレス製の市販のガス管やシリコン製のガス管等を用いればよい。
ガス流導入部(1)から本発明装置内のガス流路(10)に導入された測定すべき対象となるガスは、本発明装置内のガス流路(10)を通じて、ガス流量調整手段(2)に至る。尚、ガス流導入部(1)とガス流量調整手段(2)との間のガス流路には、異物を除去するための(エア)フィルタ(5)を備えることもよい。これにより、万が一、ガス流導入部(1)から導入された測定すべき対象となるガスとともに異物が本発明装置内のガス流路(10)に侵入したとしても、当該フィルタ(5)が当該異物をトラップし、容易にガス流路(10)から除去することが可能となる。
フィルタ(5)が目詰まりして所望のガス流量が得られなくなった場合には、内部エレメントを交換すればよい。
本発明装置内のガス流路を流れる、測定すべき対象となるガスの流量は、当該ガス流量調整手段(2)により調整される。ガス流量を調整するには、ガス流量を表示するためのオリフィス流量メーター(9)を見ながら、所望のガス流量になるように、ガス流量調整用バルブ(8)を左右に回転させながら調節すればよい。ここで「所望のガス流量」とは、単位時間当たりの所望されるガス流量(通常は瞬時におけるガス流量であり、具体的には例えば、0.2L/min〜2Lmin等)を意味しており、後述の「所望のガス総流量」のような、ガス流量が特定の全時間において積算されてなる総量とは区別されるものである。
このようにして、ガス流量調整手段(2)は、本発明装置内のガス流路を流れる、測定すべき対象となるガスの流量を制御する。
一方、ガス総流量メーター(3c iii)からのガス流導出部側に設置されるガス流遮断弁(3b)は、後述するガス総流量メーター本体(3c)と後述するガス流導出部(4)との間のガス流路(10b)に設けられる。当該ガス流遮断弁(3b)は、バック側電磁弁であり、後述のガス総流量メーター本体(3c)により開閉状態が作動制御されるように、電気系回路に係る結線により当該ガス総流量メーター本体(3c)と連結している。当該ガス流遮断弁(3b)としては、前該ガス流遮断弁(3a)と同様な電磁弁、例えば、市販されるステンレス製の電磁弁等を用いればよい。
尚、両ガス流遮断弁(3a),(3b)の動作に関しては、両ガス流遮断弁(3a),(3b)の開閉状態が同時に作動制御されるように、ガス総流量メーター本体(3c)が電気系回路、当該回路に係る結線等により統一的に制御される。
まず手動状態のパターンに関して、手動−自動セレクタスイッチ(16)を手動にすると常にガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に開く。そしてまた、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが連続運転する。この状態で、前述の「ガス流量調整手段によりガス流量の調整についての説明」で示されるように、ガス流量調整手段(2)に付設されるガス流量調整用バルブ(8)により、ガス流量を表示するためのオリフィス流量メーター(9)を見ながら、ガス流量が調節可能となる。当該手動状態においては、ガス流遮断弁(3a),(3b)の開弁状態への移行に係る作動以外にはガス総流量メーター本体(3c)
による作動制御を受けない。
これに対して、自動状態のパターンに関して、手動−自動セレクタスイッチ(16)を自動にするとガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に開く。そしてまた、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが運転する。ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報が、ガス総流量メーター本体(3c)に具備される情報入力部(3c i)で予め設定・入力された所望のガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報に達するまで吸引ポンプは運転を続ける。次いで、ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報が、設定・入力された所望のガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報に達するとブザー用セレクタスイッチ(17)を「入」にしていると、ブザー(15)が鳴り、ガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に閉じる。そしてまた、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが停止する。当該自動状態においては、ガス流遮断弁(3a),(3b)の開弁状態への第一の移行、さらには閉弁状態への第二の移行に係る作動を含む全てはガス総流量メーター本体(3c)による作動制御を受ける。
尚、手動−自動セレクタスイッチ(16)には、手動状態及び自動状態の2パターン以外に「切」という状態のパターンを有する。当該「切」状態のパターンに関して、手動−自動セレクタスイッチ(16)を切にするとガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に閉じ、吸引用手段(7)としての吸引ポンプも停止する。この時点で、情報入力部(3c i)が表示するガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報はリセットされ、数値としてはゼロが表示される。当該手動状態においては、ガス流遮断弁(3a),(3b)の閉弁状態への移行に係る作動及び総流量調整手段(3)のリセットのための動作以外にはガス総流量メーター本体(3c)による作動制御を受けない。
また情報入力部(3c i)は、外部入力として前記の設定・表示される情報をリセットする機能を有する。
さらにまた情報入力部(3c i)は、ガス総流量メーター本体(3c)に係る作動フローチャート(図5参照)を進行させるために設定される他の初期設定値を予め内部設定できる機能を有する。
これらにより、予め設定された所望のガス総流量に係る情報が容易に外部から確認でき、正確性、確実性及び利便性をより高めることができる。
吸引用手段(7)は、吸引ポンプのような吸引用手段であればよく、本発明装置内のガス流路(10)における連続ガスの流れを維持し、且つ、測定すべき対象となるガスを本発明装置内のガス流路(10)から外部(本発明装置外)へ適正に導出することができる。
吸引用手段(7)としての吸引ポンプとしては、具体的には例えば、排気速度約6L/min程度、到達圧力24kPa等のような能力を有する、所謂真空ポンプと呼ばれるものを挙げることができる。
当該サンプリングの概要は、ガス流導入部(1)から吸込んだガスの総流量(即ち、積算流量)を測定し停止制御を行う。ガス総流量メーター本体(3c)を含む総流量調整手段(3)は、情報入力部(3c i)からの所望のガス総流量(即ち、ガス積算流量)の指示と、ガス総流量メーター(3c iii)から制御部(3c ii)への1回転1Lの指針若しくはパルス信号等の「瞬時におけるガス流量に係る情報」の発信と、前記の発信された情報の積算演算と、当該積算演算による値と前記指示による値との比較演算及び当該比較演算結果の判断と、当該判断に基づく弁開閉制御に係る指示等を行う。
(1)図1に示される本発明装置の後面に位置するガス接続口に、プラスチックチューブのようなフレキシブルホース(6)を押し込んで接続する。
(2)当該装置のリールタップ(13)からコードリール(19)を引き出してAC100Vコンセントに接続する。
(3)図1に示される本発明装置の前面に位置するブレーカ(電源)(18)をONにする。
(4)情報入力部(3c i)は、初期の指示値を表示する。
(5)手動−自動セレクタスイッチ(16)を手動にすると常にガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に開き、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが連続運転するので、ガス流量調整手段(2)に付設されるガス流量調整用バルブ(8)により、ガス流量を表示するためのオリフィス流量メーター(9)を見ながら、ガス流量を調節する。
(6)手動−自動セレクタスイッチ(16)を自動にするとガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に開き、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが運転し、ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報が、ガス総流量メーター本体(3c)に具備される情報入力部(3c i)で予め設定・入力された所望のガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報に達するまで吸引ポンプは運転を続ける。
(7)ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報が、設定・入力された所望のガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報に達するとブザー用セレクタスイッチ(17)を「入」にしていると、ブザー(15)が鳴り、ガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に閉じ、吸引用手段(7)としての吸引ポンプが停止する。
(8)手動−自動セレクタスイッチ(16)を切にするとガス流遮断弁(3a),(3b)が同時に閉じ、吸引用手段(7)としての吸引ポンプも停止する。この時点で、情報入力部(3c i)が表示するガス総流量(即ち、ガス積算流量)に係る情報はリセットされ、数値としてはゼロが表示される。
2・・・ガス流量調整手段
3・・・ガス総流量調整手段
3a・・・ガス流遮断弁
3b・・・ガス流遮断弁
3c i・・・情報入力部
3c ii・・・制御部
3c iii・・・ガス総流量メーター
3c・・・ガス総流量メーター本体
4・・・ガス流導出部
5・・・フィルタ
6・・・フレキシブルホース
7・・・吸引用手段
8・・・ガス流量調整用バルブ
9・・・オリフィス流量メーター
10・・・ガス流路
10a・・・ガス流路(ガス流量調整手段(2)とガス総流量メーター本体(3c)との間のガス流路)
10b・・・ガス流路(ガス総流量メーター本体(3c)とガス流導出部(4)との間のガス流路)
11・・・設定手段
12・・・表示手段
13・・・リールタップ
14・・・ブレーキ付きキャスター
15・・・ブザー
16・・・手動−自動セレクタスイッチ
17・・・ブザー用セレクタスイッチ
18・・・ブレーカ(電源)
19・・・コードリール
31・・・ガス流遮断弁の開閉用コック(バルブ)(⇒ 従来のガス定流量サンプリング装置)
32・・・ポンプ用フィルタ(⇒ 従来のガス定流量サンプリング装置)
Claims (5)
- 1.(I)ガス流導入部(1)と、
(II)ガス流量計を備えたガス流量を調整するガス流量調整手段(2)と、
(III)ガス総流量を計測・監視する総流量調整手段であって、
(a)ガス総流量メーターへのガス流導入部側に設置されるガス流遮断弁(3a)と、
(b)ガス総流量メーターからのガス流導出部側に設置されるガス流遮断弁(3b)と、
(c)所望のガス総流量に係る情報を設定・表示する情報入力部(3c i)と、ガス総流量メーターがモニターするガス総流量に係る情報と前記情報入力部により設定される所望のガス総流量に係る情報との比較により前記の両ガス流遮断弁の動作を同時に制御する制御部(3c ii)と、ガス総流量をモニターするガス総流量メーター(3c iii)とを具備するガス総流量メーター本体(3c)と、
を備えるガス総流量調整手段(3)と、
(IV)ガス流導出部(4)と、
を有することを特徴とするガス定流量サンプリング装置。 - ガス流導入部(1)とガス流量調整手段(2)との間のガス流路にフィルタ(5)を備えることを特徴とする請求項1記載のガス定流量サンプリング装置。
- 請求項1又は2記載のガス定流量サンプリング装置のガス流導出部(4)に、測定すべき対象となるガスを吸引するための吸引用手段(11)が繋がれてなることを特徴とするガス定流量サンプリングユニット。
- 所望のガス総流量を、請求項1又は2記載のガス定量サンプリング装置を用いてサンプリングする工程を有することを特徴とするガス定流量サンプリング方法。
- 所望のガス総流量をサンプリングするための、請求項1又は2記載のガス定量サンプリング装置の使用。
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---|---|---|---|
JP2005279470A JP4779535B2 (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | ガス定流量サンプリング装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007093247A true JP2007093247A (ja) | 2007-04-12 |
JP4779535B2 JP4779535B2 (ja) | 2011-09-28 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110792512A (zh) * | 2019-11-23 | 2020-02-14 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种发动机窜气量故障监控装置及方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10111222A (ja) * | 1996-10-03 | 1998-04-28 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関排ガスの定流量希釈サンプリング装置 |
JPH10160652A (ja) * | 1996-12-04 | 1998-06-19 | Suzuki Motor Corp | 呼気濃縮捕集装置 |
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2005
- 2005-09-27 JP JP2005279470A patent/JP4779535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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