JP2007093138A - 空調管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 空調機の過負荷運転状態が生じた際に、実際に空調機の設置された室内に居るものが現場で即時に対応することのできる空調機を管理するための空調管理システムの提供を目的とする。
【解決手段】 空調管理システムは、膨張弁の開度を検出する膨張弁開度検出手段と、前記膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する膨張弁開度移動平均値演算手段と、前記膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて前記冷媒回路の過負荷運転状態の発生を判断する過負荷運転状態判断手段と、前記過負荷運転状態判断手段により前記過負荷運転状態が生じたと判断された場合に前記過負荷運転状態の発生に係る信号を報知出力する報知出力手段とを備えてなるものである。
【選択図】 図4
【解決手段】 空調管理システムは、膨張弁の開度を検出する膨張弁開度検出手段と、前記膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する膨張弁開度移動平均値演算手段と、前記膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて前記冷媒回路の過負荷運転状態の発生を判断する過負荷運転状態判断手段と、前記過負荷運転状態判断手段により前記過負荷運転状態が生じたと判断された場合に前記過負荷運転状態の発生に係る信号を報知出力する報知出力手段とを備えてなるものである。
【選択図】 図4
Description
本発明は、空調管理システムに関するものである。
従来の空調機の管理ステムでは、空調機の運転データを収集し、遠隔地において標準値との比較を行い、空調機の故障等を判断していた(特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、従来の管理システムでは、空調機の膨張弁開度を利用して空調機の運転状態を判断しておらず、判断の精度が十分高いものではなかった。また、空調機が故障等していると判断した場合にその判断結果の出力を遠隔地において行っていたため、実際に空調機の設置された室内に居るものが現場で即時に対応することができなかった。
上記目的を達成するために、本発明に係る空調管理システムは、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、及び利用側熱交換器が順次環状に配管接続されてなる冷媒回路を備える空調機を管理するシステムであって、前記膨張弁の開度を検出する膨張弁開度検出手段と、前記膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する膨張弁開度移動平均値演算手段と、前記膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて前記冷媒回路の過負荷運転状態の発生を判断する過負荷運転状態判断手段と、前記過負荷運転状態判断手段により前記過負荷運転状態が生じたと判断された場合に前記過負荷運転状態の発生に係る信号を報知出力する報知出力手段とを備えてなるものである。
冷媒回路の利用側熱交換器が設置されている室内の空気温度の単位時間当たりの変化量を検出する室内温度変化量検出手段を備え、過負荷運転状態判断手段は、前記室内温度変化量検出手段により検出された室内空気温度変化量、及び膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて室内空間が外部空間に開放されたことによる過負荷運転状態の発生を判断するように構成されていることを特徴とするものである。
冷媒回路の利用側熱交換器が配備された室内機が同一室内に複数台設置され、各々の室内機近傍の室内空気温度を検出する複数の室内機近傍温度検出手段と、前記室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各室内機毎に予め設定されている設定温度に基づいて、前記設定温度が不適切である室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する設定温度不適切特定手段と、前記室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各室内機毎に予め設定されている設定温度に基づいて、前記室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して運転能力が不足している可能性のある室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する能力不足特定手段とを備えることを特徴とするものである。
冷媒回路の利用側熱交換器と膨張弁が配備された室内機が同一室内に複数台設置され、各々の室内機近傍の室内温度を検出する複数の室内機近傍温度検出手段と、各々の室内機の膨張弁の開度を検出する複数の膨張弁開度検出手段と、各々の膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する複数の膨張弁開度移動平均値演算手段と、各々の室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各々の膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された各膨張弁開度移動平均値とに基づいて、前記室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して運転能力が不足している可能性のある室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する平均能力不足特定手段とを備えたことを特徴とするものである。
外部の遠隔監視システムと通信ネットワークを介して通信接続される送信手段を備え、前記送信手段は、報知出力手段から報知出力された過負荷運転状態に係る信号を前記遠隔監視システムへ送信するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の空調管理システムは、膨張弁の開度を検出し、検出した膨張弁開度を基に空調機の過負荷運転状態が生じたことを判断し、その旨の報知出力を行うので、空調機の過負荷運転状態が生じた場合に、空調機が設置された室内に居る者が即時に所定の対応ができて空調機の無駄な運転を少なくすることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る空調管理システムの一例の設置形態の構成をあらわすブロック図である。図1に示すように、この空調管理システムは、空調機100と、集中制御装置4と、運転状態管理装置5と、遠隔監視システム200とから構成されている。空調機100は、室外機1A,1B,1Cと、室内機2A,2B,2Cと、室内機1A,1B,1Cの操作を行うリモコン3A,3B,3Cとを有している。室外機1A,1B,1Cは室内機2A,2B,2Cと各々伝送線9A,9B,9Cを介して、室外機1Aと室外機1Bおよび室外機1Cは伝送線8Bおよび伝送線8Cを介して、リモコン3A,3B,3Cは室内機2A,2B,2Cと伝送線9D,9E,9Fを介してデータの送受信を行っている。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る空調管理システムの一例の設置形態の構成をあらわすブロック図である。図1に示すように、この空調管理システムは、空調機100と、集中制御装置4と、運転状態管理装置5と、遠隔監視システム200とから構成されている。空調機100は、室外機1A,1B,1Cと、室内機2A,2B,2Cと、室内機1A,1B,1Cの操作を行うリモコン3A,3B,3Cとを有している。室外機1A,1B,1Cは室内機2A,2B,2Cと各々伝送線9A,9B,9Cを介して、室外機1Aと室外機1Bおよび室外機1Cは伝送線8Bおよび伝送線8Cを介して、リモコン3A,3B,3Cは室内機2A,2B,2Cと伝送線9D,9E,9Fを介してデータの送受信を行っている。
前記した空調機100の概略構成を図2に示す。この空調機100は一般汎用の空調機であり、室外には室外機1A,1B,1Cが室内には室内機2A,2B,2Cが設置される。室外機1A,1B,1C内には、圧縮機101と、圧縮機101に配管接続された熱源側熱交換器102と、熱源側送風機103とが設置されている。室内機2A,2B,2C内には、膨張弁104と、膨張弁104に配管接続された利用側熱交換器105と、利用側送風機106と、フィルタ107とが設置されている。膨張弁104は室外機1A,1B,1C内の熱源側熱交換器102と配管接続されており、各々室内機2A,2B,2Cに対応する膨張弁開度検出手段20A,20B,20Cを備えている。また、利用側熱交換器104は室外機1A,1B,1C内の圧縮機101と配管接続されている。即ち、圧縮機101、熱源側熱交換器102、膨張弁104、及び利用側熱交換器105が順次配管接続されて冷媒回路を構成する。
室内機2A,2B,2Cの室内空気の吸い込み口近傍には、室内機近傍温度検出手段21A,21B,21Cが各々設けられている。尚、図2に示す108は室内空間であり、109は窓である。
図1に示す各リモコン3A,3B,3Cは、キーボードなどに代表される外部入力手段33A,33B,33Cと、液晶ディスプレーなどに代表される表示手段34A,34B,34Cと、スピーカーなどに代表される音声出力手段35A,35B,35Cを備えている。
集中制御装置4は伝送線8Aによって、前記室内機2A,2B,2C、室外機1A,1B,1C、及びリモコン3A,3B,3Cと接続されることにより、空調機100の運転データを収集できるようになっている。伝送線10によって、集中制御装置4と接続される運転状態管理装置5は、伝送線6によって、遠隔監視システム200と接続されており、遠隔地と接続可能となっている。
前記の運転状態管理装置5は汎用のCPU、ROM、RAM、データバス、入出力ポート、インターフェース(いずれも図示省略)などを備えた演算装置で構成されている。この運転状態管理装置5は図3に示すように、いずれも後で詳述する受信手段32、記憶手段30、タイマ手段31、膨張弁開度移動平均値演算手段22A,22B,22C、過負荷運転状態判断手段23、室内温度変化量検出手段25、設定温度不適切特定手段26、能力不足特定手段27、平均能力不足特定手段28、報知出力手段24、および、送信手段29の各機能を有している。
遠隔監視システム200は、インターフェース7,9と、公衆回線等8と、遠隔監視端末11と、ビル管理者12又はサービスマン13の有する通信装置とから構成されている。遠隔監視端末11はインターフェース9と伝送線14を介して公衆回線等8と接続され、運転状態管理装置5と通信を行い、更に、公衆回線等8を介してビル管理者12又はサービスマン13と通信を行うようになっている。ビル管理者12又はサービスマン13の有する通信装置には、表示手段34D及び音声出力手段35Dが設けられている。
上記した構成の空調機100は、圧縮機101で冷媒を圧縮し、高温高圧となったガス冷媒を熱源側熱交換器102に送り、熱源側熱交換器102でガス冷媒を凝縮させ、気液二相となった冷媒を膨張弁104で更に圧力を下げさせ、最後に利用側熱交換器105に入って液体冷媒が蒸発して室内の熱を奪って空調機100の役目を果たし、蒸発してガスとなった冷媒は圧縮機101に戻され、冷媒回路を繰り返し循環する。
膨張弁104は冷媒流量を調整するとともに、冷房運転時には冷媒の絞り作用により冷媒を低温、低圧のものとし、次に冷媒が導入される利用側熱交換器102において冷媒を効率よく蒸発させるために設けられている。膨張弁104が大きく開いているとき、即ち、膨張弁開度が大きいときは、利用側熱交換器105に導入される冷媒量が増大し、冷媒量が少ないときに比較してより多くの冷媒が蒸発し、これにより室内空気の冷却効果が高まる。従って、膨張弁開度大きい時は小さいときに比較してより多くの冷媒を循環させることになる結果、空調機100の運転負荷が大きくなる。
図4は、一台の室内機(例えば2A)の膨張弁開度瞬時値及び膨張弁開度移動平均値の時系列変化を示した概略図である。膨張弁開度瞬時値は室内機2A内に設けられた膨張弁開度検出手段20Aにより検出されたデジタルデータである。膨張弁開度移動平均値とは、タイマ手段31により計時される所定時間毎に検出された膨張弁開度瞬時値を、検出時点から過去の一定時間までについて平均し、所定時間ごとにずらしながら算出した値であり、例えば、膨張弁開度瞬時値を1分毎に検出するとして、現時点から過去30分間の膨張弁開度瞬時値について平均値を算出して1分毎にずらしながら順次繰り返して算出した値である。
図4は縦軸が膨張弁開度を、横軸が時間を示しており、図4中一点鎖線は膨張弁開度瞬時値を、実線は膨張弁開度移動平均値Lev_aveを、破線は閾値L_borderを示している。図4中、Aの領域は空調機が停止しており、膨張弁開度瞬時値が小さいままであることを示している。Bの領域は、空調機の運転開始直後であることを示し、外気温度とほぼ等しくなっている室内温度を空調機で設定された設定温度まで下げるために膨張弁開度瞬時値が長時間大きくなることを示している。Cの領域は運転開始直後の負荷の大きくなった状態の運転を終了し、膨張弁開度瞬時値が大きくなる状態と小さくなる状態を繰り返しながら、定常運転を行っている。Dの領域は何らかの理由により膨張弁開度が長時間大きくなっており、本来定常運転を行うはずのところであるのに、運転負荷の大き過ぎる無駄な運転状態であり、過負荷運転状態であるといえる。
上記過負荷運転状態を、膨張弁開度移動平均値Lev_aveに基づいて判断する方法を以下に説明する。図4において実線で示す膨張弁開度移動平均値Lev_aveは空調機の運転状態に応じて変化しており、運転開始直後の負荷の大きくなった運転状態であったBの領域に対応する部分(平均値を過去30分のものとした場合は、起動後30分間は平均値が算出されない。このように、Bの領域の瞬時値が平均値に反映されるまでには一定時間を要する)は、膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを上回っている。
ここで、膨張弁開度移動平均値の閾値L_borderは、外部空気温度、室内空気温度及び空調機の運転能力等の諸条件を考慮して個別の室内機毎に任意に設定される値であるとともに、運用状況に応じて書き換えることが可能な値である。この閾値L_borderは、リモコン3A,3B,3C又は、運転状態管理装置5の外部入力手段33A,33B,33C,33Dから各空調機2A,2B,2C毎に予め設定入力されて記憶手段30に記憶されている。
図4において、定常運転状態であったCの領域に対応する部分の膨張弁開度移動平均値Lev_aveは、運転開始時の負荷の大きくなった状態であるBの領域に対応する部分とは逆に閾値L_borderを下回っている。更に、負荷の大きいDの領域に対応する部分は閾値L_borderを上回っている。以上より、膨張弁開度移動平均値Lev_aveに基づけば空調機の運転状態が定常的な負荷の運転状態であるのか負荷の大きくなった運転状態であるのか判断可能である。
上記の考え方により、過負荷運転状態が生じたと判断するにあたっては、空調機2Aの運転開始直後の負荷の大きくなった状態の際に、過負荷運転状態であると判断しないように、図4中に示した運転開始時マスク時間Tmask0(例えば30分)を設け、Tmask0の時間内であれば、膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを超過していても過負荷運転とは認識しないものとすることで、過負荷運転状態の判断精度を向上させている。
同様に、人の出入りのためにドア等を一時的に開放した際等にも膨張弁開度が瞬間的に大きくなることが考えられるが、30分間の平均値でみれば膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを上回ることは起こりにくい。一時的なドアの開閉ではなく、実際にドアなどが開放されたままである場合に過負荷運転状態が生じたと判断するために、例えば5分の発報マスク時間Tmask1を設ける。即ち、膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを発報マスク時間Tmask1の間継続して上回った場合に、過負荷運転状態が生じたと判断し、その旨を報知出力手段24により報知出力する。上記の運転開始時マスク時間Tmask0及び発報マスク時間Tmask1を設定することで、過負荷運転状態の判断精度を向上させることができる。
図5は、運転状態管理装置5における一台の空調機の過負荷運転状態の判断方法に関するフローを表した図であり、3つのstepに大別される。step1(S101〜S107)において、膨張弁開度瞬時値を受信手段32において受信すると膨張弁開度移動平均値演算手段22Aは、膨張弁開度移動平均値Lev_aveを演算する。更に、室内機2Aの運転開始時からの経過時間である運転開始経過タイマT0を算出し、step2(S108)において運転開始経過タイマT0が運転開始時マスク時間Tmask0を超えたかどうかの判断を行う。step3(S109〜S115)では、過負荷運転状態判断手段23において過負荷運転状態が発生したかどうか判断する。
step1において、運転状態管理装置5は膨張弁開度検出手段20Aから室内機2Aの膨張弁開度瞬時値を、室内機近傍温度検出手段21Aから室内温度を、また、外気温度、設定温度及び室内機2Aが運転中かどうかを、伝送線8を介して例えば1分間隔で定期的に受信し、記憶手段30に記憶し(S101)、現時点から過去例えば30分間の膨張弁開度移動平均値Lev_aveを膨張弁開度移動平均値演算手段22Aにより演算する(S102)。かかる演算は空調機100の運転開始前においても常に行うものとする。
次に、タイマ手段31において空調機100が運転開始したかどうかを判断し(S103)、運転開始していなければ、運転開始経過タイマT0を-1とし(S104)、S101に戻る。運転開始していれば運転開始経過タイマT0 > -1かどうか、つまり前回は停止中であったかどうかを判断し(S105)、前回停止中であった場合は運転開始経過タイマT0 = 0とする(S106)。その後、運転開始経過タイマT0をインクリメントし、運転継続時間をカウントする(S107)。
次に、step2において、空調機100が運転開始時の負荷の大きくなった運転状態を終了した、すなわち運転開始経過タイマT0が運転開始時マスク時間Tmask0を超えたかどうかの判断を行う(S108)。運転開始経過タイマT0が運転開始時マスク時間Tmask0を超えていなければS101に戻る。運転開始経過タイマT0が運転開始時マスク時間Tmask0を超えていた場合、step3に移行し、過負荷運転状態判断手段33において、膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを超過しているかどうかを判断する(S109)。膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを超えていなければ、連続超過タイマT1を-1(S110)とし、超えていれば、連続超過タイマT1が-1つまり前回まで超えていたかどうかを判断し(S111)、前回超えていなければ連続超過タイマT1を0(S112)とする。その後、連続超過タイマT1をインクリメント(T1 = T1 + 1:S113)し、連続超過タイマT1の値が、発報マスク時間Tmask1を超えているかどうかを判断し(S114)、超えていなければS101に戻り、もし超えていれば報知出力手段24において報知出力を行う(S115)。
報知出力方法は、まず、運転状態管理装置5の送信手段29により、過負荷運転状態が生じたと判断された室内機2Aのリモコン3Aへ、あるいは通信ネットワークを介して外部の遠隔監視端末11、更にはビル管理者12やサービスマン13の通信装置へ過負荷運転状態にかかる情報を送信する。次に、過負荷運転状態が生じた室内機2Aを特定するための機械番号又は設定場所、過負荷運転状態が生じた時点の室内温度、外気温度及び設定温度等をリモコン3Aやビル管理者12、サービスマン13の表示手段34A,34D又は音声出力手段35A、35Dに出力する。出力の際は、着色信号を点滅させたり、発信音を鳴らしたりすることで、過負荷運転状態の生じた室内機2Aの設置された室内に居る者に開放されたままの窓やドアを閉めさせるよう促すか、あるいは、空調機100からは遠隔地に居るビル管理者12やサービスマン13から過負荷運転状態の生じた室内機2Aの設置された室内に居る者にメールや電話などにより連絡させるよう促す。更に、自動的にビル管理者やサービスマンからの過負荷運転状態にかかる情報が空調機100の設置された室内に居る者にメール送信されるようにしてもよい。
以上より、膨張弁開度移動平均値Lev_aveを利用することで、空調機の過負荷運転状態を判断することができその旨を報知出力できるので、過負荷運転状態にある室内機2Aの設置された室内に居る者が過負荷運転状態の原因を解消して過負荷運転状態を終了させるよう促し、過負荷運転状態が解消すれば無駄な電力の使用を抑えることができる。また、運転開始経過タイマT0が運転開始時マスク時間Tmask0を、連続超過タイマT1が発報マスク時間Tmask1をそれぞれ超えたときにのみ過負荷運転状態と判断されるので判断精度を高く維持することができる。
実施の形態2.
以下に本発明の他の実施形態を記載する。本実施形態では、室内空間108が外部空間に開放された場合に過負荷運転状態であるとの判断を行う方法に関するものである。実施形態1のシステムにおいては膨張弁開度のみに基づき過負荷運転状態であるか否かの判断を行ったが、室内空間108が外部空間に開放された場合には室内温度が大きく変化することが予想されることから、本実施形態においては過負荷運転状態の判断要素として室内温度(室内機の吸込み温度)の変化dta/dtを加える。
以下に本発明の他の実施形態を記載する。本実施形態では、室内空間108が外部空間に開放された場合に過負荷運転状態であるとの判断を行う方法に関するものである。実施形態1のシステムにおいては膨張弁開度のみに基づき過負荷運転状態であるか否かの判断を行ったが、室内空間108が外部空間に開放された場合には室内温度が大きく変化することが予想されることから、本実施形態においては過負荷運転状態の判断要素として室内温度(室内機の吸込み温度)の変化dta/dtを加える。
図6はあるフロアにおける室内機(以下「IC」とする)の設置状況を示した模式図である。図6における窓2を開放した場合の室内機IC2の運転状態について考える。窓2の開放により室内空間は外部空間に開放された状態となっており、室内機IC2から冷却された空気を室内空間にいくら送風しても、外部から温度の高い空気が流入してくるので室内空気温度はあまり下がらない。従って、空調機は、より多くの冷却空気を室内に送風しようという方向に制御され、運転負荷が大きくなる。かかる状態は本来、室内空間が外部空間に継続して開放されなければ、行う必要のなかった過負荷運転状態である。
図7に、室内機IC2の膨張弁開度瞬時値および吸込み温度(室内機近傍温度、即ち、室内温度)の変動予想図を示す。尚、以下の記載においては室内温度が室内機近傍温度(空気の吸込み温度)と等しいと仮定する。図7において、一点鎖線が膨張弁開度瞬時値を、実線が1分毎の膨張弁開度瞬時値を30分間録った平均値である膨張弁開度移動平均値を、破線が吸込み温度をそれぞれ示している。図7より、窓開放後、膨張弁開度瞬時値、膨張弁開度移動平均値ともに大きくなり、膨張弁開度移動平均値は閾値を超え、吸い込み温度も高くなっていることが分かる。
図8に吸い込み温度変化量を判断要素として加えた過負荷運転状態判断方法に関するフローを示す。図8における左半分のフローのS101〜S114までは図5に示した過負荷運転状態判断フローと等しい。即ち、運転開始から運転開始時マスク時間Tmask0経過後に、発報マスク時間Tmask1の時間連続して膨張弁開度移動平均値Lev_aveが閾値L_borderを超過していた場合、過負荷運転状態が生じたと膨張弁開度のみに基づく判断をする(S114)。
次に、図8の右半分のフローについて説明する。運転状態管理装置5は室内機近傍温度検出手段21A,21B,21C,・・・により検出された1分毎の室内機近傍温度(吸込み温度)taを受信手段32により受信し、室内温度変化量検出手段25により、受信時点より過去に取得し記憶手段30に記憶されている吸込み温度taから受信時点の吸込み温度taの単位時間当たりの変化量dta/dtを算出する(S201)。かかる演算は空調機の運転開始前においても常に行うものとする。
次に、算出されたdta/dtの正負判別を行い(S202)、dta/dt > 0だった場合には、冷房中にもかかわらず室内温度が上昇したため、窓開放等の室内空気温度を変化させる事態が発生した恐れがあるので、吸込み温度変化の絶対値|dta/dt|と任意に設定する吸込み温度変化許容最大値DTとの比較を行い(S203)、吸込み温度変化の絶対値|dta/dt|が吸込み温度変化許容最大値DTを上回っていた場合には、窓等が開放されたことによる過負荷運転状態が生じたと判断して、吸込み温度変化異状フラグTAを 1とする(S204)。吸込み温度変化の絶対値|dta/dt|が吸込み温度変化変化許容最大値DTを下回っていた場合には、TAは前回の値のままS207へ移行する
S202において、dta/dt < 0の場合には空調機の冷房運転により室内温度が下がっているということであり、窓等が開放され温度の高い外気が室内に入ってきているとは考えにくい。しかし、長時間にわたり継続して窓等が開放されたままである場合には、かかる状態で室内温度が安定してしまっているということもある。このような場合には室内温度変化量が負となり、窓開放中にも関わらずdta/dt < 0を満たす状況が生じる可能性があり、dta/dt < 0を窓等の開放からの復旧条件とすることは適切ではない。
かかる事態に対応するため、吸い込み温度taの限界値として、リモコンに入力された空調機の設定温度+任意の正数αを吸込み温度変化復旧値Trとして予め設定しておき、この吸込み温度変化復旧値Trと吸い込み温度taとの比較を行う(S202→S205)。吸込み温度taが吸込み温度変化復旧値Trを下回っていた場合には窓等が閉められ、室内空間が外部空間に開放された状態が解消されたとみなして、吸込み温度変化異状フラグTA = 0とする(S206)。ta<Trを満たさない場合は、運転開始直後、もしくは窓開放により空調機の運転効果が充分に得られず、吸込み温度taが設定温度に比較してかなり高い温度になっていると考えられるため、TAは前回の値のままS207へ移行する。
最終的に膨張弁開度移動平均値Lev_aveに基づく連続超過タイマT1>発報マスク時間Tmask1(S114)と、室内温度変化量に基づくフラグTA=1(S207)の両方を満たしていた場合にのみ、現在の運転について室内空間が外部空間に開放されたことにより過負荷運転状態が生じたと確定判断し、報知出力(S208)を行う。なお、S208において報知出力後はTA=0とする。連続超過タイマT1>発報マスク時間Tmask1を満たしているが、フラグTA=0の場合には室内空間が外部空間に開放されていないが、何らかの理由により空調機が過負荷運転状態であると判断してその旨報知出力する(S115)。
また、上記室内空間が外部空間に開放されたことによる過負荷運転状態の判断は、空調機の運転開始後に窓などが開放された場合だけでなく、室内機が運転開始する以前から室内空間が外部空間に開放されていた場合にも対応できる。即ち、室内機近傍温度検出手段21Bにより検出された吸込み温度taを運転状態管理装置5が受信し、記憶手段30に記憶して、室内温度変化量検出手段25により吸込み温度taの単位時間当たりの変化量dta/dtを算出することは、空調機の運転開始前においても運転状態管理装置5において常に行っている。従って、予め室内の窓2が開いている状態で空調機の運転を開始した場合に、運転開始後の運転開始時マスク時間Tmask0を経過しても空調機が定常運転状態にならず、運転負荷の大きくなった状態が継続されて膨張弁開度移動平均値Lev_aveが大きいままで閾値L_borderを下回らない。よって、連続超過タイマT1が発報マスク時間Tmask1を超え、且つ、運転開始前に検知した吸込み温度の急激な変化によりTA=1となった状態が継続される(窓開放時にはta>Trの状態が継続するため、TA=0とならない)ため、室内空間が外部空間に開放されたことによる過負荷運転状態と判断することができる。
以上のように、実施形態1においては室内機の膨張弁開度移動平均値Lev_aveのみで過負荷運転状態を判断していたのに対し、室内機IC2の吸い込み温度taを検出し、吸込み温度の時間変化量dta/dtを判断要素として加えることで、過負荷運転状態を生じさせている原因が何であるかを予測し、判断することを可能にし、特に室内空間が外部空間に開放されたことによる過負荷運転状態であると高精度で判断できる。
また、図6において窓2を開放した際には、室内機IC2と室内機IC3のそれぞれの膨張弁開度及び吸い込み温度は同じような時間変化をすると考えられ、共に室内空間が外部空間に開放されているとの過負荷運転状態の報知出力がある可能性が高い。しかし、室内機IC1については、壁又はパーティション等によって区切られているので、窓2が開放された影響は少ないと考えられ、かかる報知出力はないと考えられる。このように複数台の室内機IC1,IC2,IC3について室内空間が外部空間に開放されているとの過負荷運転状態の報知出力の有無を観測することで、どの窓が開放されているかという情報を得ることができる。
実施形態3.
上記の実施形態2は、室内空間を外部空間に開放したような急激な室内空気の温度変化のある過負荷運転状態の発生についてその判断精度を向上させたものである。これに対し、本実施形態は、空調機の設定温度を誤って不適切な値にした場合や、室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して空調機の運転能力が不足しているため、本来の能力以上の運転負荷が常にかかっている場合等に対応する方法を説明する。
上記の実施形態2は、室内空間を外部空間に開放したような急激な室内空気の温度変化のある過負荷運転状態の発生についてその判断精度を向上させたものである。これに対し、本実施形態は、空調機の設定温度を誤って不適切な値にした場合や、室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して空調機の運転能力が不足しているため、本来の能力以上の運転負荷が常にかかっている場合等に対応する方法を説明する。
図6のゾーン2およびゾーン3のように室内機ICが同一室内に複数台設置されており、リモコンにより入力される設定温度が、室内機IC6のみ極端に低いものとなった場合、ここでは例として、室内機IC4,IC5,IC6の設定温度を24℃に設定しておき、途中で室内機IC6の設定温度を19℃とした場合について考える。
室内機IC5,IC6のそれぞれの膨張弁開度、膨張弁開度移動平均値Lev_ave及び吸込み温度taの時間変化予想図を図9(a),(b)に示す。図9(a),(b)において一点鎖線は膨張弁開度の瞬時値を、実線は膨張弁開度移動平均値Lev_aveを、破線は吸込み温度taをそれぞれ示している。
設定温度を19℃に変更することで室内機IC6は運転負荷が大きくなり、膨張弁開度移動平均値Lev_aveも大きくなるが、同一ゾーン内に設置されている室内機IC4と室内機IC5の設定温度は24℃のままであるため、ゾーン内の室内温度を室内機IC6の設定温度である19℃にまで下げることができない。その結果、室内機IC6の吸込み温度taは設定温度を19℃に変更する前よりも多少下がるものの、設定温度までは下がらない。
また、室内機IC5近傍の室内温度は、室内機IC6近傍の空調空間から流れ込んだ冷気により次第に下がっていき、室内機IC5の運転負荷は小さくなり、膨張弁開度瞬時値は小さい状態が長時間続くようになる。よって、室内機IC6は室内機IC5が休んでいる分代替して運転し、運転負荷を更に大きくさせ、結果的に本来必要のない負荷の大きな運転状態、即ち、過負荷運転状態となる。
図10に設定温度および吸込み温度を判断要素として加えた過負荷運転状態判断方法に関するフローを示す。図5に示した過負荷運転状態判断フローとの相違点は複数の室内機IC6,IC5の設定温度(to,to') 及び吸込み温度(ta,ta')を基に過負荷運転状態の原因についても判断を行う点にある。
図10のS114で連続超過タイマT1>発報マスク時間Tmask1だった場合、運転状態管理装置5の過負荷運転状態が生じた特定室内機に係る信号を報知出力手段24に送信する設定温度不適切特定手段26において、過負荷運転状態が生じた室内機IC6と比較対象の室内機IC5の設定温度(to,to')および吸込み温度(ta,ta')について、設定温度差の絶対値|to-to'|、吸込み温度差の絶対値|ta-ta'|、及び、室内機IC6の設定温度toと吸込み温度taとの差|to-ta|を算出する(S301)。室内機IC6の設定温度が室内機IC5に比較して低すぎる場合には、設定温度差の絶対値|to-to'|は任意に設定された設定温度差判定値Telとの比較を行った場合(S302)、|to-to'|>Te1となると考えられる。
よって、S302においてYESの方向へ移行することになり、toとto'の大小比較を行う。この比較が持つ意味は以下の通りである。
to>to'の場合には、室内機IC6の設定温度を室内機IC5の設定温度に比べ、一定以上高い値(省エネ方向)に設定しているにも関わらず過負荷運転状態となっていることから、空調機の能力不足による過負荷運転状態であると判断でき、フラグTj に2を代入し(S304)、S311へ移行する。
S303においてto<to'だった場合には(to-to')と(ta-ta')との積を計算し(S305)、この値が負だった場合には室内機IC6の設定温度を一定以上室内機IC5の設定温度よりも下げているにも関わらず、吸込み温度は室内機IC5の温度よりも高くなっていることから、空調機の能力不足による過負荷運転状態であると判断でき、フラグTjに2を代入し(S306)、S311へ移行する。
また、S305において(to-to')と(ta-ta')との積が正だった場合には設定温度差|to-to'|と吸い込み温度差|ta-ta'|との差を算出する(S307)。この演算式が持つ意味は以下の通りである。
室内機IC6の設定温度toを誤って低くした場合を想定しているので、室内機IC6の吸込み温度taは室内機IC6の設定温度toに近づこうと低い値になる。また、室内機IC5の吸込み温度ta'も室内機IC6の冷気が室内機IC6の近傍に流れこむため次第に低くなると考えられる。よって、室内機IC6の吸込み温度taと室内機IC5の吸込み温度ta'が共に低くなるためあまり差が生じず、|ta-ta'|の値は|to-to'|に比較して小さい値であると考えられる。これに対し、|to-to'|は室内機IC6と室内機IC5の設定温度の差であるため、ある一定の値をとり、結局、(|to-to'|-|ta-ta'|)の値は一定の値とある小さい値の差をとったものとなる。
上記演算式に、具体的な数値を代入した例を示す。例えば、室内機IC6及び室内機IC5の設定温度to=19℃,to'=24℃、吸込み温度ta=20℃,ta‘=21℃として算出すると、|to-to'|=|19−24|=5となる。予め設定温度差判定値Te1=4としておいたとすると、S302の|to-to'|>Te1を満たし,S303へ移行する。S303においては、to(19℃)<to'(24℃)であるため、そのままS305へ移行する。S305においては、(to-to')*(ta-ta')=(19−24)*(20−21)>0となるため、S307へ移行する。そしてS307においては、(|to-to'|-|ta-ta'|)=|19−24|-|20−21|=5−1=4となる。予め隣接室内機温度差判定値Te2=3としておいたとすると、(|to-to'|-|ta-ta'|)>Te2を満たし不適切な温度設定があったとする。
また、上記以外に、室内機IC6の設定温度toを低くし過ぎたにも関わらず室内機IC6及び室内機IC5の吸込み温度ta,ta'がともに低くならなかった場合を考える。この場合、設定温度差|to-to'|はある一定の値をとるが、吸い込み温度差は殆どなく、よって、|ta-ta'|は小さい値となり、その結果(|to-to'|-|ta-ta'|)は隣接室内機温度差判定値Te2を超える可能性が高い。以上より、室内機IC6の設定温度toを低くし過ぎたにも関わらず室内機IC6及び室内機IC5の吸込み温度ta,ta'がともに低くならなかった場合にも、(|to-to'|-|ta-ta'|)>Te2が不適切な温度設定による過負荷運転状態が生じたと判断する際利用できる。
上記演算式に、具体的な数値を代入した例を示す。室内機IC6の吸込み温度ta=23、室内機IC5の吸込み温度ta‘=24を代入して算出すると、to(19℃)<to'(24℃)、(to-to')*(ta-ta')=(19−24)*(23−24)>0(|to-to'|-|ta-ta'|)=(|19-24|-|23-24|)=4>Te2となる。
S307における算出結果が任意に設定する隣接室内機温度差判定値Te2を上回っていた場合、対象室内機IC6が不適切な温度設定を原因とする過負荷運転状態であると特定し、フラグTjに1を入力する(S308)。S307において、(|to-to'|-|ta-ta'|)>te2を満たさなかった場合はフラグTjは0のままS311へ移行する。
S302において、|to-to'|がTe1を下回っていた場合、室内機IC6の設定温度toは隣接室内機IC5の設定温度to‘と比較して大差ないと判断し、対象室内機IC6の設定温度toと吸込み温度taとの差|to-ta|を算出する(S309)。算出結果が任意に設定する設定・吸込み温度差判定値Te3を上回っていた場合には、設定温度toが不適切な値ではないにもかかわらず、室内機IC6の運転は膨張弁開度が大きくなった運転負荷の大きい状態で、且つ、吸込み温度taが設定温度toに近づかないという空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して室内機IC6の運転能力が不足している状態である。よって、運転状態管理装置5の運転能力の不足している可能性のある室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する能力不足特定手段27は室内機IC6の運転能力不足による過負荷運転状態と判断し、フラグTjに2を代入する(S310)。S309において、|to-ta|>Te3を満たさなかった場合はフラグTjは0のままS311へ移行する。
最終的にフラグTjについての判別を行い(S311)、Tj=1の場合には不適切な温度設定による過負荷運転状態として報知出力手段24により報知出力し(S312)、Tj=2の場合には運転能力不足による過負荷運転状態として報知出力手段24により報知出力(S313)を行う。なお、いずれの場合も報知出力後にフラグTj=0と再設定する。S311においてTj=0の場合は、不適切な温度設定でも、空調機の運転能力の不足でもないが何らかの理由により、膨張弁開度移動平均値Lev_aveの大きくなる過負荷運転状態が生じた旨の報知出力を報知出力手段24により行う(S115)。
以上のように過負荷運転判断に対し、設定温度to、吸込み温度taの隣接室内機との比較および設定温度toと吸込み温度taの差を判断要素として加えることにより、より高精度で過負荷運転状態が生じたことを報知出力できると共に、不適切な温度設定であるか運転能力が不足するのかあるいはそれ以外かの原因についても報知出力することが可能となる。
また、上記実施形態について、比較対象室内機(例においてはIC5)を複数台とし、S301からS311の動作を複数回行うことで、過負荷運転状態の判断精度をより高めることが可能となる。即ち、図11に示されるような同一空間に4台の室内機IC1,IC2,IC3,IC4が配置されている状況を考える。ここで、予め室内機IC1の比較対照として室内機IC2,IC3,IC4の3台を設定しておき、室内機IC1が冷房運転中に不適切な温度設定による過負荷運転状態が生じたとする。このような場合には、報知出力手段24により出力されたリモコン3A又はビル管理者12又はサービスマン13の表示手段34A,34Dの比較対象室内機表示欄に3台の室内機IC2,IC3,IC4すべてが表示されていたとすれば、室内機IC1のみが極端に高いか又は、極端に低い温度に設定されているため、過負荷運転状態が生じたと判断できる。また、上記表示欄に比較対象室内機として室内機IC2のみが表示されていた場合には、室内機IC2の設定温度が高めに設定されているため、その分を補おうとして室内機IC1が過負荷運転状態になったと考えることができる。以上のように複数の室内機(IC)を比較対象とすることで、過負荷運転状態を作り出している原因を特定する作業が容易となる。尚、その際には過負荷運転状態にある室内機については比較対象室内機からは除外するものとする。
実施形態4.
上記実施形態3は、不適切な温度設定や空調機の運転能力不足による過負荷運転状態の判断精度を向上させるようにしたものであるが、本実施形態は空調機の運転能力不足による過負荷運転状態が生じた場合の判断精度を更に向上させるよう特化したものである。
上記実施形態3は、不適切な温度設定や空調機の運転能力不足による過負荷運転状態の判断精度を向上させるようにしたものであるが、本実施形態は空調機の運転能力不足による過負荷運転状態が生じた場合の判断精度を更に向上させるよう特化したものである。
図6のゾーン3に示すように、運転能力のほぼ等しい室内機IC7,IC8,IC9を各機械間の距離を等間隔でなく室内機IC8と室内機IC9の間を広くとって設置し、3台の設定温度toは同一にして運転した場合を想定する。図12には、室内機IC7,IC8,IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_ave及び吸込み温度taの時間変化予想図を示す。図12において、一点鎖線が膨張弁開度移動平均値を、細実線が室内機IC7,IC8,IC9の各々の膨張弁開度移動平均値Lev_aveをゾーン内の全室内機IC7,IC8,IC9で平均した値(以下、ゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zという)を、破線が室内機IC7,IC8,IC9の各吸込み温度taを、太実線が室内機IC7,IC8,IC9の各々の吸込み温度taをゾーン内の全室内機IC7,IC8,IC9で平均した値(以下、ゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zという)を示す。
図12より、室内機IC9により空気調和される空間は室内機IC7および室内機IC8と比べ大きいため、室内機IC9の運転負荷が大きくなり、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値は大きくなっている。また、室内機IC9の吸込み温度taは室内機IC7,IC8の吸込み温度ta‘およびta‘‘に比較して高く維持されている。その結果、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_ave及び吸込み温度taは、共にゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z及びゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zを上回っている。従って、室内機IC9はゾーン3における設置位置が悪いために室内機IC9により空気調和される空間が大きすぎて運転能力が不足し、過負荷運転状態にあるといえる。
上記のような室内機IC9の運転能力不足による過負荷運転状態を判断するため、運転状態管理装置5の特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する平均能力不足特定手段28により、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_aveおよび吸込み温度taがともにゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z、ゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zに、それぞれ共に1.0以上2.0以下の補正係数α,βを乗じた値を一定時間以上継続して上回った場合に過負荷運転状態が生じたと判断する。これにより、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_ave及び吸込み温度taがゾーン内の平均値から大きく離れた場合に能力不足による過負荷運転状態であると判断することとなる。
図13にゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z及びゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zを室内機IC9の過負荷運転判断要素として加えた過負荷運転状態判断方法に関するフローを示す。上記実施形態1,2,3と同様に、運転状態管理装置5は例えば1分単位で空調機のデータを収集し、膨張弁開度移動平均値Lev_aveの算出(S102)を行うが、本実施形態においては、更に、ゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z(S401)、及びゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_z(S402)の算出を行う。
次に、運転開始経過タイマT0が運転開始後起動時の運転開始時マスク時間Tmask0を経過しているかどうかの判別を行い(S108)、超過していた場合に対象室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_aveがゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zに任意の係数αを乗じた値を超過しているかどうかを判断し(S403)、超えていなければ、連続超過タイマT2を-1、フラグTLを0(S404)とし、S408へ移行する。対象室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_aveがゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zに任意の係数αを乗じた値を超えていれば、T2が-1つまり前回まで超えていたかどうかを判断し(S405)、前回超えていなければT2 = 0(S406)とする。
その後、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_aveがゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zを連続して超過した時間をインクリメント(T2 = T2 + 1:S407)し、連続超過タイマT2が、連続超過マスク時間Tmask2を超えているかどうかを判断し(S408)、もし超えていればフラグTLに1を代入し(S409)、S410へ移行する。連続超過タイマT2が、連続超過マスク時間Tmask2を超えていなければそのままS410に移行する。
S410において、対象室内機IC9の吸込み温度taがゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zに任意の係数βを乗じた値を超過しているかどうかを判断し、超えていなければ、連続超過タイマT3を-1、フラグTSを0(S411)とし、S415へ移行する。対象室内機IC9の吸込み温度taがゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zに任意の係数βを乗じた値を超えていれば、連続超過タイマT3が-1つまり前回まで超えていたかどうかを判断し(S412)、前回超えていなければT3 = 0(S413)とする。その後、連続超過時間をインクリメント(T3 = T3 + 1:S414)し、連続超過タイマT3の値が、連続超過マスク時間Tmask3を超えているかどうかを判断し(S415)、もし超えていればフラグTSに1を代入したのちS417する。連続超過タイマT3の値が、連続超過マスク時間Tmask3を超えていなければS101へ戻る。
最後にTLに1が代入されているかどうかの判断を行い、TL=1の場合(TS,TL共に1が代入されている場合)に対象室内機IC9の運転能力不足について報知出力手段24により報知出力を行い、TS、TL共に0とする(S418)。S417においてTL=1を満たさなければS101へ移行する。
具体的に、数値を挙げて示す。室内機IC7,IC8,IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_aveがそれぞれ100,100,200であった時点について考えると、この時のゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zは(100+100+200)/3=133である。α=1.3とすると、Lev_ave_z*α=173であるので、室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_ave(=200)>ゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z*α(=173)となり、この時点では室内機IC9は過負荷運転状態にある(S403)。 かかる過負荷運転状態をインクリメント(S405→S407)し、ある時間継続して過負荷運転状態にあったとき(S408)、TL=1とする(S409)。
上記時点において、室内機IC7,IC8,IC9の吸い込み温度をそれぞれ24℃,24℃,26℃であったとすると、ゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_z=(24+24+26)/3=24.7である。β=1.03とするとta_ave_z*β=25.4であるので、室内機IC9の吸い込み温度ta(=26℃)>ゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_z(=25.4℃)となり、ここでも室内機IC9は過負荷運転状態にある(S410)。 かかる過負荷運転状態をインクリメント(S412→S412)し、ある時間継続して過負荷運転状態にあったとき(S415)、TS=1とし(S416)、S417へ移行する。
S417においてTL=1を満たすので、室内機IC9は能力不足による過負荷運転状態が生じていると判断し、S418において、報知出力手段24により報知出力を行う。
以上のように対象室内機IC9の膨張弁開度移動平均値Lev_ave及び吸込み温度taの値を、任意に設定したゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_z及びゾーン内吸込み温度平均値ta_ave_zと比較することで、空調機の運転能力不足を高精度で判断することができる。
ここで、適切な運転能力を持った1台の室内機と、運転負荷に対し大きなゆとりを持った複数の室内機とで構成されるゾーンに本実施形態を適用した場合を考えるとする。この場合には、ゾーン内膨張弁開度移動平均値Lev_ave_zは小さくなるため、適切な運転能力を持つ室内機の膨張弁開度移動平均値Lev_aveは、実際に適切な運転状態であるにもかかわらず、見かけ上大きいように思える。しかし、本実施形態においては、判断条件に吸込み温度taを加えているため、上記のように運転能力が十分である場合には吸込み温度taが他の能力的にゆとりを持った室内機と同等の値にまで変化すると考えられるので図13において示したフロー上のフラグTSが1にならず、適切な運転能力を持った1台の室内機も運転能力が不足すると判断されることはない。
以上のように、上記諸々の実施形態の空調管理システムは運転状態管理装置が膨張弁の開度及び室内温度を示す吸い込み温度等を検出し、検出した膨張弁開度及び吸い込み温度等を基に空調機の過負荷運転状態が生じたことを高精度で判断し、その旨を空調機のリモコンや遠隔地のビル管理者の通信装置に報知出力する。従って、空調機に過負荷運転状態が生じた場合に、リモコンの報知出力に従って、あるいは、ビル管理者等より過負荷運転状態にある室内機が設置された室内に居る者に連絡されて、空調機が設置された室内に居る者が即時に所定の対応ができて空調機の無駄な運転を少なくすることができるので、高い省エネ効果をもたらす機能を有するものである。
尚、本発明にかかる空調管理システムを構成する室内機、室外機、リモコン等は、上記実施形態に示した台数に制限されるものではなく、いずれの台数の組み合わせであってよく、一台の室外機に複数の室内機が配管及び通信接続されていてもよい。また、遠隔監視端末の台数も一台に制限されず、2台、3台等であってもよい。また、運転開始時マスク時間Tmask0は30分に限定されず、5分以上1時間以下程度の範囲内であればよい。
また、膨張弁開度移動平均値Lev_aveは過去30分間の膨張弁開度の瞬時値の1分毎の平均に限定されず、過去5分以上2時間以下程度の範囲内であればよく、30秒毎以上30分程度毎以下の範囲内であればよい。また、発報マスク時間Tmask1は5分に限定されず、1分以上2時間以下程度の範囲内であればよい。また、設定温度差判断値te1は4に限定されず、隣接室内温度差判断値te2は3に限定されず、それぞれ、空調機100の運転能力、空調条件等により個別具体的に決定される。
また、上記実施形態では空調機100が冷房運転を行う場合について記載したが、必要によりデータの処理を施す等することで、暖房運転の際にも同様な過負荷運転状態発生についての判断に適用できる。また、上記実施形態4では、室内機IC9の設置位置が室内機IC8から離れていたために室内機IC9により空気調和される空間が大き過ぎ、室内機IC9が運転能力不足であると判断される場合を示したが、空調機の運転能力不足であると判断される場合はこのようなものに限定されず、例えば、継続的に室内に居る人数が増えた場合や、新たに発熱機器を設置した場合等に室内温度が高く維持されることとなり、空調機の運転能力が不足する事態が考えられる。
101 圧縮機、102 熱源側熱交換器、104 膨張弁、105 利用側熱交換器、100 空調機、20A,20B,20C 膨張弁開度検出手段、22A,22B,22C 膨張弁開度移動平均値演算手段、23 過負荷運転状態判断手段、24 報知出力手段、25 室内温度変化量検出手段、2A,2B,2C、IC 室内機、21A,21B,21C 室内機近傍温度検出手段、26 設定温度不適切特定手段、27 能力不足特定手段、28 平均能力不足特定手段、200 遠隔監視システム、29 送信手段。
Claims (5)
- 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、及び利用側熱交換器が順次環状に配管接続されてなる冷媒回路を備える空調機を管理するシステムであって、前記膨張弁の開度を検出する膨張弁開度検出手段と、前記膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する膨張弁開度移動平均値演算手段と、前記膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて前記冷媒回路の過負荷運転状態の発生を判断する過負荷運転状態判断手段と、前記過負荷運転状態判断手段により前記過負荷運転状態が生じたと判断された場合に前記過負荷運転状態の発生に係る信号を報知出力する報知出力手段とを備えてなることを特徴とする空調管理システム。
- 冷媒回路の利用側熱交換器が設置されている室内の空気温度の単位時間当たりの変化量を検出する室内温度変化量検出手段を備え、過負荷運転状態判断手段は、前記室内温度変化量検出手段により検出された室内空気温度変化量、及び膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された膨張弁開度移動平均値に基づいて室内空間が外部空間に開放されたことによる過負荷運転状態の発生を判断するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
- 冷媒回路の利用側熱交換器が配備された室内機が同一室内に複数台設置され、各々の室内機近傍の室内空気温度を検出する複数の室内機近傍温度検出手段と、前記室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各室内機毎に予め設定されている設定温度に基づいて、前記設定温度が不適切である室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する設定温度不適切特定手段と、前記室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各室内機毎に予め設定されている設定温度に基づいて、前記室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して運転能力が不足している可能性のある室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する能力不足特定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
- 冷媒回路の利用側熱交換器と膨張弁が配備された室内機が同一室内に複数台設置され、各々の室内機近傍の室内温度を検出する複数の室内機近傍温度検出手段と、各々の室内機の膨張弁の開度を検出する複数の膨張弁開度検出手段と、各々の膨張弁開度検出手段により検出された膨張弁開度を基に前記膨張弁開度の所定時間毎の移動平均値を算出する複数の膨張弁開度移動平均値演算手段と、各々の室内機近傍温度検出手段により検出された各室内機近傍温度、及び各々の膨張弁開度移動平均値演算手段により算出された各膨張弁開度移動平均値とに基づいて、前記室内機により空気調和される空間の大きさ、温度及び湿度に対して運転能力が不足している可能性のある室内機を特定し前記特定した室内機に係る信号を報知出力手段に送信する平均能力不足特定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
- 外部の遠隔監視システムと通信ネットワークを介して通信接続される送信手段を備え、前記送信手段は、報知出力手段から報知出力された過負荷運転状態に係る信号を前記遠隔監視システムへ送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の空調管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005284666A JP2007093138A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | 空調管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
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