JP2007092418A - 木材接合部の補強構造及び木材木口部の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンによる木材木口に向けた割裂破壊や剪断破壊を有効的に防ぐことができ、しかも、それを簡易かつ低コストにて実現することができる木材接合部の補強構造等を提供する。
【解決手段】例えば、木造建物の柱梁接合部において、木梁2の木口2aが柱1の側面と対面し、ピン3が該木口2aよりも基端側の位置で梁2と直交する方向に向けられて梁2の肉内に通され、該ピン3を柱1側からの梁2の抜けを阻止する抜止め材としている柱梁接合部において、ビス7…又は釘が、梁2の木口2aとピン3との間の位置でピン3及び梁2と直交する方向に向けられて梁2の肉内に打ち込まれ、該ビス7…又は釘が、ピン3を挟む一方の側の梁の肉部ともう一方の側の梁の肉部とにわたされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、木造軸組構造の建物などに用いられる木材接合部の補強構造及び木材木口部の補強構造に関する。
例えば、木造軸組構造において、図5(イ)に示すように、接合側である木柱1の側面部に対し木梁2の端面木口2aを対面させるようにして梁2を柱1に接合する構造として、ピン3,3を梁2の木口2aよりも基端側の位置で梁2と直交する水平方向に向けて梁2の肉内に通すと共に、柱1に梁2と反対の側からネジ棒4,4を貫通し、該ネジ棒4,4の先端部を梁2の木口2aを通じて梁2の肉内に通してピン3,3と螺合し、ネジ棒4,4の基端部に螺合したナット5,5を締め込んで梁2を柱1側に引き寄せた状態にすることで接合するようにしたものは、従来より知られている。
しかしながら、上記のような接合構造では、例えば、図5(ロ)(ハ)に示すように、地震等による水平力が作用し、ネジ棒4が引っ張られると、梁2の抜けを阻止しようとする側のピン3に沿う木口2aに向かう濃く示す部分6において、割裂破壊や剪断破壊を生じるおそれがある。特に、木梁2の場合には、繊維が木口2aと直交する方向に延びているため、そのような破壊を生じやすい。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、ピンによる木材木口に向けた割裂破壊や剪断破壊を有効的に防ぐことができ、しかも、それを簡易かつ低コストにて実現することができる木材接合部の補強構造及び木材木口部の補強構造を提供することを課題とする。
上記の課題は、木材の木口が接合側と対面し、ピンが該木口よりも基端側の位置で木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に通され、該ピンを接合側からの該木材の抜けを阻止する抜止め材としている木材接合部において、ビス又は釘が、木材の木口とピンとの間の位置でピン及び木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に打ち込まれ、該ビス又は釘が、ピンを挟む一方の側の木材肉部ともう一方の側の木材肉部とにわたされていることを特徴とする木材接合部の補強構造によって解決される(第1発明)。
この補強構造では、木材に接合側から抜けようとする力が働いて、ピンがその抜けを阻止するように働くと、ピンに沿う木口に向かう部分の木材肉部に割裂破壊や剪断破壊を起こそうとする力が働くが、その部分には、ビス又は釘がピンを挟む一方の側の木材肉部ともう一方の側の木材肉部とにわたすように通されているので、該ビス又は釘が、上記のピンに沿う木口に向かう部分の木材肉部に割裂破壊や剪断破壊を生じるのを阻止するように働き、割裂破壊や剪断破壊の発生を有効的に防ぐことができる。
しかも、木材の肉部にビス又は釘を打ち込むだけでそれを実現でき、割裂破壊や剪断破壊の発生を簡易にかつ低コストにて防ぐことができる。
また、上記の課題は、木材の木口よりも基端側に位置して、木口方向に向く引張り力が作用するピンが、木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に通されるようになされた木材木口部において、ビス又は釘が、木材の木口とピンとの間の位置でピン及び木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に打ち込まれ、該ビス又は釘が、ピンを挟む一方の側の木材肉部ともう一方の側の木材肉部とにわたされていることを特徴とする木材木口部の補強構造によって同様に解決される(第2発明)。第2発明では、木材の木口が接合側と対面するか否か、また、木材が接合側に接合されるかどうかを問わない。
本発明は、以上のとおりのものであるから、抜止め用のピンによる木材木口に向けた割裂破壊や剪断破壊を有効的に防ぐことができ、しかも、それを簡易かつ低コストにて実現することができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す第1実施形態の補強構造は、木造軸組構造における柱梁接合部に用いた場合のもので、基本構造は、図5に示す従来のものと同じであり、この接合構造において、本実施形態では、図1に示すように、ビス7…が、木材としての木梁2の木口2aとピン3,3との間の位置でピン3,3及び木梁2と直交する方向に向けられて木梁2の肉内に打ち込まれて、ピン3を挟む一方の側の木梁肉部ともう一方の側の木梁肉部とにわたされている。
この補強構造によれば、図2(イ)(ロ)に示すように、地震等による水平力が作用し、木梁2の端部のネジ棒4が引っ張られ、ピン3が木梁2の抜けを阻止するように働くと、その部分には、ビス7…がピン3を挟む一方の側の木梁肉部ともう一方の側の木梁肉部とにわたすように通されているので、該ビス7…が、ピン3に沿う木口2aに向かう濃く示す部分6の木梁肉部に割裂破壊や剪断破壊を生じるのを阻止するように働き、割裂破壊や剪断破壊の発生が防がれる。
このように、上記の補強構造は、ピン3,3による木梁端部の割裂破壊や剪断破壊を木梁2にビス7…を打つだけで防ぐことができ、補強を簡易にかつ低コストにて行うことができると共に、既設の柱梁接合部に対する補強も簡易にかつ低コストにて行うことができる。
図3に示す第2実施形態の補強構造は、木製土台8と木柱9との接合部に用いた場合のもので、土台8と木柱9とは、土台8の上面に木材としての木柱9の下端の木口9aを対面させ、木柱9の下端木口9aを介して木柱9の肉内及び土台8の肉内にホゾパイプ10がわたされ、柱9の下端木口9aよりも基端側、即ち上側の位置で柱9と直交する水平方向に向けて柱9の肉内にホゾパイプ10を貫通するようにピン3が通され、土台8にも、ホゾパイプ10を貫通するようにピン11が通されて、柱9と土台8とが接合されている。
そして、この柱・土台接合部において、ビス7…が、木柱9の木口9aと柱側のピン3との間の位置で該ピン3及び木柱9と直交する方向に向けられて木柱9の肉内に打ち込まれ、柱側のピン3を挟む一方の側の木柱肉部ともう一方の側の木柱肉部とにわたされている。
この補強構造によれば、図4(イ)(ロ)に示すように、地震等による水平力が作用し、ホゾパイプ10が引っ張られ、柱側のピン3が木柱9の抜けを阻止するように働くと、その部分には、ビス7がピン3を挟む一方の側の木柱肉部ともう一方の側の木柱肉部とにわたすように通されているので、該ビス7が、ピン3に沿う木口9aに向かう濃く示す部分6の木柱肉部に割裂破壊や剪断破壊を生じるのを阻止するように働き、割裂破壊や剪断破壊の発生が防がれる。
このように、上記の補強構造によっても、ピン3による木柱9の端部の割裂破壊や剪断破壊を木柱9にビス7…を打つだけで防ぐことができ、補強を簡易にかつ低コストにて行うことができる。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、補強に、ビス7を用いた場合を示しているが、釘であってもよいし、ビスや釘に類するものであってもよい。
また、上記の実施形態では、木梁2と木柱9を木材とした場合を示したが、本発明の補強構造は、木梁2や木柱9に限らず、木材の木口を接合側と対面させ、木材の肉内に木材と直交するように通したピンで接合側からの木材の抜けを阻止するようになされた各種接合部の木材の補強に広く用いることができるものである。
更に、「木材」の語は、本来の木材のようにピンで割裂破壊や剪断破壊が生じうるような各種材質の材を含む意味において用いられており、木粉混合樹脂材や樹脂材等を含み、要は、本発明は、ピンによって木口に向けた割裂破壊や剪断破壊を生じうるような材の木口部分の補強に広く用いることができるものである。
第1実施形態の補強構造を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は断面平面図、図(ハ)は断面斜視図である。 図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ作動状態を示す正面図である。 第2実施形態の補強構造を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は断面側面図、図(ハ)は断面平面図、図(ニ)は断面斜視図である。 図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ作動状態を示す正面図である。 従来例を示すもので、図(イ)は柱梁接合部の正面図、図(ロ)及び図(ハ)は接合部の挙動を示す正面図である。
符号の説明
2…梁(木材)
2a…木口
3…ピン
7…ビス
9…柱(木材)
9a…木口

Claims (2)

  1. 木材の木口が接合側と対面し、ピンが該木口よりも基端側の位置で木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に通され、該ピンを接合側からの該木材の抜けを阻止する抜止め材としている木材接合部において、ビス又は釘が、木材の木口とピンとの間の位置でピン及び木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に打ち込まれ、該ビス又は釘が、ピンを挟む一方の側の木材肉部ともう一方の側の木材肉部とにわたされていることを特徴とする木材接合部の補強構造。
  2. 木材の木口よりも基端側に位置して、木口方向に向く引張り力が作用するピンが、木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に通されるようになされた木材木口部において、ビス又は釘が、木材の木口とピンとの間の位置でピン及び木材と直交する方向に向けられて木材の肉内に打ち込まれ、該ビス又は釘が、ピンを挟む一方の側の木材肉部ともう一方の側の木材肉部とにわたされていることを特徴とする木材木口部の補強構造。
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