JP3743958B2 - 側溝用木製蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路側溝の上部開口を閉鎖する蓋に関し、特に材料を木材としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、U字状にコンクリート等で形成した道路側溝の上部開口を閉鎖するためのもので、その材料を木材により製作される蓋は、一枚板で形成するとコスト高となったり、反りを生じて安定さを欠いたりする問題があるので、断面長方形の板、あるいは角材等を数個、長手の端面で継いで所望の大きさの板を形成するようにしている。その例を図9、図10、あるいは図11に示した。図9の端面図、図10の上面図において、91、92、93、94、95はそれぞれ木製の角材であり、それぞれが側溝の嵌め込み寸法に適合する長さLに切断されていて、これらを、いわゆるホチキス状の金具96で隣接するもの同士結合し連結し、さらに図10に示すように、それぞれの板に貫通する穴を設け、ここに金属製のボルト97を挿し込み、端部をナット(図示せず)で締め付ける等、金属製の部品で連結している。また、図11に示したものは、角材91に対し角材92を金属製の釘98で固定し、次に角材92に対し角材93を釘98で固定するという手順を繰り返して連結し所望の大きさに形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の側溝用木製蓋においては、施行現場で切断する必要が生じた場合、金属製のボルト、ホチキス、あるいは釘が使用されているため、普通の木工用鋸では簡単に切断することができない。また、ボルトで連結する場合、板に設けた孔の径と貫通させるボルトの径との間には作業上余裕が必要であるので、ボルトで締め付けてもその後ガタが生じる不都合があるし、ボルト、ホチキスを併用しても経年変化で角材がすこしずつ縮み、継ぎ目にゆるみを生じるおそれもある。本発明は、これらの諸問題を解決した側溝用木製蓋を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、それぞれの木材に連結用の穴を、1箇所あるいは複数箇所、貫通させて穿ち、この穴に、それぞれ木製の棒状材を、一方端の木材から他方端の木材に達するように打ち込んで結合連結するものであり、木材の連結用の穴は丸穴とし、また、この穴に打ち込む棒状材は断面多角形の角柱とし、丸穴の径は、柱状材断面の多角形の外接円の径よりも小さいように構成したものである。これにより、前述した諸問題を解決した側溝用木製蓋が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、複数の角柱状の木材を並べ、互いに結合連結して所定寸法の板状の木製蓋とするものにおいて、それぞれの木材に連結用の穴を、1箇所あるいは複数箇所、貫通させて穿ち、この穴に、それぞれ木製の棒状材を、一方端の木材から他方端の木材に達するように打ち込んで結合連結した側溝用木製蓋としたものであり、所要寸法、形状に切断する際、通常の木工鋸で簡単容易に切断することができるという作用を有する。
【0006】
更に、本発明は、上記木材の連結用の穴は丸穴であり、この穴に打ち込む棒状材は断面多角形の角柱であって、丸穴の径は、柱状材断面の多角形の外接円の径よりも小さいこととしたものであり、連結結合状態が確実強固であり、経年変化で生じるガタもなく、所要寸法、形状に切断する際、通常の木工鋸で簡単容易に切断することができるという作用を有する。
【0007】
(実施の形態)
本発明の実施の形態は請求項1から3までのものを一括して説明する。図1は上面図、図2は端面図、図3は側面図を示し、図1において、1、2、3、4、5はそれぞれ角材であり、側溝の幅寸法に適合するように長さLにて切断されている。各角材の一方の端部寄りには穴11、21、31、41、51が、また、他方の端部寄りには穴12、22、32、42、52がそれぞれ貫通して穿たれ、図1のように平に並べて配置した場合、穴11、21、31、41、51は各穴の中心が合致して一方の端面から他方の端面まで貫通するように形成され、穴12、22、32、42、52も各穴の中心が合致して一方の端面から他方の端面まで貫通するように形成される。図右端に位置する角材5の長手端面には切り欠き5aが形成され、側溝から蓋を取り外す際の手掛け部として機能する。なお、各角材は廃材を利用することもできる。
【0008】
100及び200は木材で形成した棒状材である。本実施の形態における棒状材100及び200は、長さは、並べて配置した角材1、2、3、4、5にわたる両端間をカバーするに充分な長さを備え、断面正四角形であり、断面寸法はその正四角形の外接円の直径が穴11、21、31、41、51の径よりもやや大きく設定してある。従って、図1のように並べて配置した角材1、2、3、4、5の穴11、21、31、41、51を貫通するように、棒状材100を打ち込む際、断面正四角形の各角の部分が穴11、21、31、41、51の内径面に食い込むようになる。また、穴12、22、32、42、52を貫通するように、棒状材200を打ち込む際、断面正四角形の各角の部分が穴12、22、32、42、52の内径面に食い込むようになる。
【0009】
図7は角材に穿った穴と棒状材の断面とを説明する断面図であり、角材1を例としている。φは角材1に穿った穴11の直径であり、Φは棒状材100の外接円の直径である。本実施の形態では棒状材100を正四角形としたので外接円の直径Φは四角形の対角線の長さに等しくなる。角材1に穿った穴11の直径φは、棒状材100の外接円の直径Φよりもわずかに小さくしてある。他の角材、他の穴の関係もすべて同様である。このようにすることで、図1のように並べて配置した角材1、2、3、4、5の穴11、21、31、41、51を貫通するように、棒状材100及び200を打ち込む際、断面正四角形の各角が穴11、21、31、41、51の内径面に食い込むようになる。また、穴12、22、32、42、52を貫通するように、棒状材200を打ち込む際、断面正四角形の各角が穴12、22、32、42、52の内径面に食い込むようになる。言い換えれば、丸穴の径は、柱状材断面の多角形の外接円の径よりも小さいように構成してあるので、打ち込まれた棒状材が穴の内径面を押して広げる力が作用し、角材の連結が強固に行なわれ、遊びやガタない。
【0010】
図4から図6において寸法の互いに異なる角材を使用したものを説明する。図4は上面図、図5は端面図、図6は側面図を示し、図4において、10、20、30、40、50はそれぞれ角材であり、図1から図3において説明したものと異なる点は、各角材の長さはLであって前記同様であるが、幅において互いに異なるものを使用している点である。即ち、角材10の幅W10、W20、W30、W40、W50、W60は互いに寸法が異なり、これらの角材を組み合わせて所定幅Wの木製蓋を得ることができる。100及び200は棒状材であって、前記したものと同様の穴を各角材に設けて、この棒状材100及び200を打ち込み、組み立てる構造は前記同様である。このように、角材の幅が小さいものでも、大きいものでも利用することができるので、木材として、間伐材を利用した編成材を用いることができる。
【0011】
図8はこのように構成した木製蓋を側溝に設置する状態を説明するものである。800は側溝であり、L字状に屈曲した箇所を示している。801、802、803はそれぞれ木製蓋であって、側溝の上部開口に載せて閉鎖する。側溝の上端には木製蓋を嵌合させる段差が形成してあるが、図示、説明を省略する。
【0012】
木製蓋801は単に載せて配置すればよいが、木製蓋802と803は側溝がL字状に屈曲した箇所に配置されるので、突合せ部分Pを斜めに切断しなければならない。このような場合、本実施の形態の木製蓋は、木製蓋を構成する複数の角材を、木製の棒状材で連結しているので、木製蓋802及び803の突合せ部分Pの切断は普通の木工用の鋸を用いて簡単に行なうことができ、作業は簡単容易である。また、木製蓋同士の接合面にガタが生じない。
【0013】
なお、以上の説明では、角材の丸穴に貫通させる棒状材を断面四角形としたが、三角形、あるいは五角形等の多角形であればよい。また、棒状材の断面形状は必ずしも正多角形である必要はなく、角材の丸穴の内径面に対し適度の食い込みを生じるような多角形形状であれば、目的は達成することができる。
【0014】
また、各角材に使用する木材は、廃材や間伐材を使用した編成材を利用することもできる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、それぞれの木材に連結用の穴を、1箇所あるいは複数箇所、貫通させて穿ち、この穴に、それぞれ木製の柱状材を、一方端の木材から他方端の木材に達するように打ち込んで結合連結し、木材の連結用の穴は丸穴であり、この穴に打ち込む柱状材は断面多角形の角柱とし、丸穴の径は、柱状材断面の多角形の外接円の径よりも小さいように構成したので、打ち込まれた棒状材が穴の内径面に対しこれを押して広げる力が作用し、角材の連結が強固に行なわれ、遊び、ガタのない側溝用木製蓋となるという有利な効果が得られる。
【0016】
また、各角材間を木製の棒状材で連結しているので、側溝が屈曲しているような場所でも任意に形状や寸法を木工用の鋸で加工することが容易、簡単であり、現場で即刻使用することが出来るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の木製蓋の上面図である。
【図2】 本発明の木製蓋の端面図である。
【図3】 本発明の木製蓋の側面図である。
【図4】 本発明の木製蓋の上記とは別の例の上面図である。
【図5】 本発明の木製蓋の上記とは別の例の端面図である。
【図6】 本発明の木製蓋の上記とは別の例の側面図である。
【図7】 本発明の木製蓋の部分説明断面図である。
【図8】 本発明の木製蓋の使用状態の説明図である。
【図9】 従来の木製蓋の端面図である。
【図10】 従来の木製蓋の上面図である。
【図11】 従来の木製蓋の上面図である。
【符号の説明】
1〜5 角材
11、21、31、41、51 丸穴
12、22、32、42、52 丸穴
100 棒状材
200 棒状材
Φ 棒状材多角形断面の外接円の直径
φ 丸穴の直径
Claims (1)
- 複数の角柱材の木材を並べ、互いに結合連結して所定寸法の板状の木製蓋とするものであって、それぞれの木材に連結用の穴を、1箇所あるいは複数箇所、貫通させて穿ち、この穴に、木製の棒状材を、一方端の木材から他方端の木材に達するように打ち込んで結合連結する構成において、
上記穴は丸穴に形成し、上記棒状材は断面多角形の角柱に形成すると共に、上記丸穴の径は、上記角柱の外接円の径よりも小さく構成、したことを特徴とする側溝用木製蓋。
Priority Applications (1)
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2003
- 2003-03-18 JP JP2003073778A patent/JP3743958B2/ja not_active Expired - Fee Related
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