JP2007090938A - 路面マーカー照射装置及び駐車支援装置 - Google Patents

路面マーカー照射装置及び駐車支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者が乗車した状態において、駐車スペースと車両との位置関係を容易に且つ確実に判断することが可能な路面マーカー照射装置及び駐車支援装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る路面マーカー照射装置20は、車両に設置されると共に車両周囲の路面に向けて光線を発光する光線発光手段6aと、入射光に対して1軸方向への変化を与えることにより入射光を焦点位置において直線状の光線へ変化させる光学レンズ手段6bとを有し、光線発光手段6aにより発光された光線を、光学レンズ手段6bを介して出力することによって、車体の前後方向又は幅方向に平行となる直線状のラインマーカーを路面に照射させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者が駐車スペースと車両との位置関係を判断し易くするために、路面にラインマーカーを照射する路面マーカー描画装置及び駐車支援装置に関する。
近年、カーナビゲーションシステムの普及に伴い、車室内にディスプレイが設置される車両が多くなっている。このディスプレイに対して車両後方映像を表示させることによって、運転者の駐車操作支援を行う装置も数多く提案されている。
しかしながら、車両後方映像をディスプレイに表示して駐車支援を行う装置は、画像処理技術等が必要となりコストが高くなる傾向にあった。特に、撮影された画像に車輪の予測軌跡を表示させたり、撮影画像を俯瞰画像等に変換させる技術等を用いた場合には、コストが一層高くなってしまうという問題があった。
このようなコスト的な問題を解決するために、カメラやディスプレイを用いることなく運転者の駐車支援を行う駐車支援装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この駐車支援装置を用いて運転者が駐車処理を行う場合には、まず、車両10を駐車スペースTに対して直角に停車させる(図6(a))。このとき、運転者は、駐車スペースTの側部(左ライン)T1の延長上に運転者の着座位置DRが位置するように車両10を停車させる。
この状態において運転者は、ハンドルを左方向へいっぱいに切り、駐車支援装置が警告音を発するまで車両10を前進させ(図6(b))、警告音に従って所定位置で車両10を停車させる(図6(c))。車両10を停車させた後、運転者はハンドルを右にいっぱいに切り、駐車支援装置が警告音を発するまで車両10を後退させ(図6(d))、警告音に従って所定位置で車両10を停車させる(図6(e))。
この状態となったときに運転者はハンドルを中立位置に戻し、車両10が駐車スペースTに収まるように真っ直ぐに車両10を後退させる(図6(f))。
上述した駐車支援装置を用いることによって、運転者は、車両10を目的の駐車スペースTへ簡易に駐車させることが可能となる。さらに、この駐車支援装置は、ディスプレイやカメラを必ずしも必要としないため、装置の低廉化を図ることが容易である。
特開2003−2139号公報(第3−4頁、第1図、第2図)
ところで、上述した駐車支援装置を用いて確実に車両10を駐車スペースTに導くためには、図6(a)に示す状態において、駐車スペースTに対して決まった位置に車両10を停車させる必要がある。
車両10の前後方向位置と駐車スペースTとの位置とを合わせる場合には、例えば、運転席ドアに小さなシールを貼り、そのシールと駐車スペースTの側部T1とを目測により合わせることによって車両10の前後方向位置と駐車スペースTとの位置とを合わせることができる。
しかしながら、シールを用いた方法では、車両10の側部から駐車スペースTの入口ラインT2までの距離Xを確定することが困難である。運転者は、車両10に乗車した状態においてタイヤを直接見ることができないため、自分の車両感覚に頼って車両10と駐車スペースTとの距離を判断し、好適な距離と思われる場所に車両10を停車させる。このように運転者の感覚によって車両10と駐車スペースTとの距離を判断するため、距離Xを常に一定に保つことが困難である。
一方、距離Xは、駐車操作をする場合における回転中心を特定する重要な要素となるため、距離Xが好適距離よりもあまりにも遠すぎたりすると、車両10を大きく旋回させる必要性が生ずるとともに、切り返しタイミングのわずかなズレ等によって、車両10を駐車スペースTに正しく誘導することができなくなる恐れがあるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、運転者が乗車した状態において、駐車スペースと車両との位置関係を容易に且つ確実に判断することが可能な路面マーカー照射装置及び駐車支援装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る路面マーカー照射装置は、車両に設置されると共に該車両の周囲の路面に向けて光線を発光する光線発光手段と、入射光に対して1軸方向への変化を与えることにより前記入射光を焦点位置において直線状の光線へ変化させる光学レンズ手段とを有し、前記光線発光手段により発光された光線を、前記光学レンズ手段を介して出力することによって、前記車体の前後方向又は幅方向に平行となる直線状のラインマーカーを前記路面に照射させることを特徴とする。
また、前記光線発光手段及び前記光学レンズ手段を載置すると共に、前記車両の車両前後延設方向を回転軸方向としてとして回転する回転駆動手段を有し、前記回転駆動手段の回転により前記光学レンズ手段を介して出力される光線の光軸角度を変更し、前記ラインマーカーの照射位置を移動可能とするものであってもよい。
さらに、前記回動駆動手段の回転角度を調整するための角度操作手段を有し、前記角度操作手段により設定された角度に応じて前記回転駆動手段の回動が行われて前記ラインマーカー位置が変更されるものであってもよい。
一方で、本発明に係る駐車支援装置は、車両に設置されると共に該車両の周囲の路面に向けて光線を発光する光線発光手段と、入射光に対して1軸方向への変化を与えることにより前記入射光を焦点位置において直線状の光線へ変化させる光学レンズ手段と、前記車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、前記車両の運転者に対して報知を行う報知手段と、該ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて前記車両の状態を判断すると共に、当該車両の状態を前記報知手段により前記運転者に報知することによって前記車両の駐車操作を支援する駐車支援手段とを有し、前記光線発光手段により発光された光線を、前記光学レンズ手段を介して出力することによって、前記車体の前後方向又は幅方向に平行となる直線状のラインマーカーを前記路面に照射させることを特徴とする。
また、前記光線発光手段及び前記光学レンズ手段を載置すると共に、前記車両の車両前後延設方向を回転軸方向としてとして回転する回転駆動手段を有し、前記回転駆動手段の回転により前記光学レンズ手段を介して出力される光線の光軸角度を変更し、前記ラインマーカーの照射位置を移動可能とするものであってもよい。
さらに、前記回動駆動手段の回転角度を調整するための角度操作手段を有し、前記角度操作手段により設定された角度に応じて前記回転駆動手段の回動が行われて前記ラインマーカー位置が変更されるものであってもよい。
本発明に係る路面マーカー照射装置および駐車支援装置によれば、路面に照射されるラインマーカーを所定の基準点、例えば駐車スペースの入口ラインに合わせることによって、車両と駐車スペースの入口ラインとの距離を正確に保つことができ、駐車支援を行うための好適な位置に車両を停車させることができる。支援処理を行うための好適な位置に車両を止めた状態から駐車支援を行うことができるので、車両を正確且つ確実に駐車スペースに誘導することが可能となり、駐車精度を高めることができる。さらに、支援処理を行うための好適な位置に車両を止めた状態から駐車支援を行うことができるので、駐車操作において車両が大きく旋回しすぎたりすることを防止することができ、駐車操作に必要な車両の移動スペースを小さくすることができる。
また、ラインマーカーが車体の前後方向又は幅方向に平行となるように路面に照射されるので、駐車スペースTに対して車両が直角であるのか、曲がっているのかを瞬時に判断することができる。
さらに、ディスプレイやカメラ等を用いないため、コスト低減を図ることが可能となり、大衆車から高級車まで車種を問わずに安価に搭載することが可能となる。
以下、本発明に係る路面マーカー照射装置及び駐車支援装置について、図面を用いて説明を行う。
図1は、本発明に係る駐車支援装置の概略構成を示したブロック図である。駐車支援装置1は、コントローラ2と、ヨーレートセンサ3と、スピーカー(報知手段)4、駐車支援開始スイッチ5と、レーザー光発光部6と、駆動部(回動駆動手段)7と、角度変更スイッチ8とを有している。
ヨーレートセンサ3は、車両のヨー角(車体の偏揺れ方向角度)を検出する。ヨーレートセンサ3によって検出されるヨー角はコントローラ2に伝達される。コントローラ2はヨー角に基づいて車両の状態を判断する。
スピーカー4は、コントローラ2からの報知信号に応じて所定の報知音を発生させる。運転者は、スピーカー4より発せられる報知音に基づいて車両を所定位置まで旋回前進又は旋回後退させる。
コントローラ2は、図示を省略したCPUと、制御プログラムを記憶したROMと、作業用のRAMとを備えている。ROMには、ハンドルが最大まで操舵された場合における車両の最小旋回半径Rcデータと、駐車支援を行うために必要な制御プログラムとが記録されている。CPUはROMに記録された制御プログラムに従って、後述する駐車支援処理を実行する。
コントローラ2は、ヨーレートセンサ3からヨー角情報を取得することによって、車両の旋回角度を算出して車両状態を判断し、車両状態に応じた報知音をスピーカー4より発生させる。具体的には、車両の旋回角度が所定角度よりも低く、車両が所定位置まで旋回されていない場合には「ピッ、ピッ、ピッ、」とある程度の間隔を開けて短い報知音「ピッ」を発生させ、車両が旋回して所定状態に近づくに従って報知音の発生間隔を短くし、所定状態に達したときに「ピー」と連続音を発生させる。
駐車支援開始スイッチ5は、運転者が駐車支援を開始したい場合に押下するスイッチである。駐車支援開始スイッチ5が運転者により押下されると、コントローラ2は車両のヨー角度を0度位置にあるものとする初期設定を行い、駐車支援処理を開始する。
レーザー光発光部6は、路面に対してレーザー光を照射する装置であり、図2に示すように、光軸を路面方向に向けるようにして駆動部7に担持され、車両10の運転席側の屋根側縁部に設置される。
レーザー光発光部6は、レーザーダイオード(光線発光手段)6aと、シリンドリカルレンズ(光学レンズ手段)6bと、発振器6cとを有している。発振器6cは、レーザーダイオード6aをパルス駆動させるためのパルスを生成し、発振器6cによって作成されたパルスに応じてレーザーダイオード6aがレーザー光を出力する。
シリンドリカルレンズ6bは、円筒面平凸レンズであり、レーザーダイオード6aによって発光されたレーザー光に対して1軸方向への変化を与えることにより焦点位置において直線状の光線(ラインマーカー)へ変化させるレンズである。シリンドリカルレンズ6bにより、車両側部に対して平行な直線状のラインマーカーを路面に照射させることが可能となる。
駆動部7は、載置したレーザー光発光部6のレーザー照射方向を図2に示すように角度αを調整することによって変更する装置である。駆動部7は、車両の車両前後延設方向(図2の紙面に垂直な方向)を回転軸方向としてとして回転する構造となっており、駆動部7にはステッピングモータが用いられている。駆動部7は、載置させたレーザー光発光部6を回動駆動させることによってレーザー光の焦点位置を車両に近づけたり遠ざけたりして、車両側部から所定距離離れた位置にラインマーカー11を照射させる。
角度変更スイッチ8は、運転者がラインマーカー位置を変更したい場合に操作するスイッチであり、UPボタンとDOWNボタンとの2つのボタンにより構成されている。UPボタン又はDOWNボタンが押下されると、この押下に応じてコントローラ2のマイコン2aのカウンタ値が増減し、このカウンタ値の値に応じて駆動部7の駆動角度がドライバ2bを介して制御される。
次に、駐車支援装置1を用いて駐車支援が行われる手順を、図3、図4を用いて説明する。
まず、図3(a)に示すように、駐車スペースTの入口ラインT2の中央点を原点Oとし、道路と垂直で駐車スペースTにおける車両10の後退方向にY軸をとり、道路と平行となるように、即ちY軸と直角となるようにX軸をとる。また、駐車スペースTの駐車枠の幅をW1とする。
運転者は、駐車支援処理の案内によって車両10が駐車スペースTに収納できるように、車両10を所定の場所(図3(a)における車両位置E1)に移動させる必要がある。具体的に運転者は、駐車スペースTに垂直で車両10のリヤアスクル(後輪車軸)中心EOが駐車スペースTの入口ラインT2から距離Dの位置であって、駐車スペースTの側部T1の延長線上に車両10の運転者の位置DRが位置するようにして車両10を停車させる。ここで車両側部から駐車スペースTの入口ラインT2までの距離をXとすると、距離Xは、
X=D−車幅/2 ・・・・式1 となる。
運転者は、車両を図3(a)で示す車両位置E1に停止させるために、レーザー光発光部6より照射されたラインマーカー11を参照することによって駐車スペースTの入口ラインT2から好適な距離Xだけ離れた位置に、車体側部と入口ラインT2とが平行になるようにして車両10を停車させる。
ここでラインマーカー11の照射位置をX2とし、図2に示すように、レーザー光発光部6の設置高さをH、レーザー光の照射角度をαとすると、
X2=H・tanα ・・・・式2
によって求めることができる。
レーザー光発光部6の設置高さHは一定値であり、角度αは角度変更スイッチ8の操作によって変更することができるので、X2=Xとなる角度αにレーザー光の光軸方向を調整することによって、距離Xにラインマーカー11を照射させることができる。
さらに運転者は、運転席のドアに貼った小さなシールを用いて駐車スペースTの側部T1を目測し、駐車スペースTの側部T1と車両10の運転者の位置DRとを一致させる。運転者は、この位置に車両を移動させた状態で駐車支援開始スイッチ5を押下する。駐車支援開始スイッチ5の押下に基づき、コントローラ2は車両10のヨー角を0度に設定すると共に、ヨーレートセンサ3からヨー角を取得し始める。
次に、運転者は、図3(b)に示すように、車両10のハンドルを左側にいっぱいまで回転させてから車両を前進させることによって、車両を最小半径Rcで旋回させて旋回角度θまで前進させて、車両10を図4(a)に示す車両位置F1へと移動する。
車両10が旋回前進されている状態において、ヨーレートセンサ3は、車両10のヨー角を検出し、検出されたヨー角をコントローラ2に出力する。コントローラ2では、取得したヨー角とROMに記録される旋回角度θとの差を求め、求められた旋回角度の差に基づいて車両10が車両位置E1から車両位置F1までのどの位置まで移動しているかを判断し、移動位置に応じた報知音をスピーカー4から出力させる。運転者は、報知音の状態に応じて車両位置を判断し、報知音が「ピー」と連続音に変化した場所で車両10を停車させる(図4(a))。
次に、運転者は、車両位置F1においてハンドルを右側にいっぱいまで回転させてから車両10を後退させることによって、車両10を最小半径Rcで旋回させて旋回角度φまで後退させて、車両10を図4(b)に示す車両位置G1へと移動する。
車両10が旋回後退されている状態においても、ヨーレートセンサ3は、車両10のヨー角を検出し、検出されたヨー角をコントローラ2に出力する。コントローラ2では、取得したヨー角とROMに記録される旋回角度φとの差を求め、求められた旋回角度の差に基づいて車両10が車両位置F1から車両位置G1までのどの位置まで移動しているかを判断し、移動位置に応じた報知音をスピーカー4から出力させる。運転者は、報知音の状態に応じて車両位置を判断し、報知音が「ピー」と連続音に変化した場所で車両を停止させる。
そして運転者は、車両位置G1においてハンドルを中立位置に戻して直進状態とし、車両10を後退させて車両10を駐車スペースTに適正に停車させる。
ここで、ROMに記録されている旋回角度θと旋回角度φについて考える。車両位置E1,F1、G1におけるリヤアスクル中心をそれぞれEO、FO、GOとし、図3(a)の車両位置E1における運転者の位置DRとリヤアスクル中心EOとのX軸方向の距離をLとすると、車両10が車両位置E1から車両位置F1まで旋回する際の旋回中心C1座標(C1x、C1y)は、
C1x=L−W1/2 ・・・式3
C1y=−(D+Rc) ・・・式4
で表すことができる。
また同様に、車両10が車両位置F1から車両位置G1まで旋回する際の旋回中心C2座標(C2x、C2y)は、
C2x=−(Rc+Rc)・sinθ+C1x
=−2Rc・sinθ+L+w1/2 ・・・式5
C2y=(Rc+Rc)・cosθ+C1x
=2Rc・cosθ−(D+Rc) ・・・式6
で表すことができる。
このうち、X座標C2xは、
C2x=−Rc ・・・式7
でもあるため、X座標C2xの2つの関係式(式5と式7)からsinθは、
sinθ=(Rc+L−W1/2)/2Rc ・・・式8
で表され、このθの値を、既知のRc、L、W1を用いて算出することによって旋回角度θを求めることができる。
さらに、車両位置F1から車両位置G1まで車両10が旋回する旋回角度φは、
φ=π/2−θ ・・・式9
によって求めることができる。
コントローラ2のROMには、上述した式8、式9に基づいて求められる旋回角度θ、φが記憶されており、この旋回角度θ、φが車両固有の値である最小回転半径Rcと、同じく車両固有の値である距離Lと、値がほぼ一定範囲となる駐車スペースTの幅W1とによって決定されるため、この旋回角度θ、φに基づいて駐車支援を行うことによって、該当車両を確実に駐車スペースTに誘導させることが可能となる。
さらに、式4、式6に示すように、距離Dは車両10の旋回中心C1、C2を計算するための重要な要素であるため、この距離Dを最適な距離とすることによって、駐車操作において車両10が大きく旋回しすぎたりすることを防止することができ、駐車操作に必要な車両の移動スペースを小さくすることができる。このため、レーザー光によるラインマーカーに基づいて車両を予め設定される最適な距離Dの位置に停車させることにより、車両10を正確且つ確実に駐車スペースTに誘導することが可能となり、駐車精度を高めることができる。
また、レーザー光はシリンドリカルレンズ6bによって、車両10に平行なラインマーカー11として路面に照射されるため、駐車スペースTに対して車両10が直角であるのか、曲がっているのかを瞬時に判断することができる。駐車スペースTの入口ラインT2に対して平行となるようにラインマーカー11位置合わせをして車両を図3(a)の車両位置E1に停車させ、駐車支援開始ボタンを押下して駐車支援処理を開始することによって、図4(b)に示す車両状態G1において車両が駐車スペースTの側部T1に平行となる位置で確実にハンドルを中立位置に戻すことができるようになり、車両10を駐車スペースTに対して真っ直ぐ停止できるように誘導することが可能となる。
また、駐車支援装置1は、ディスプレイやカメラ等を用いないため、コスト低減を図ることが可能となり、大衆車から高級車まで車種を問わずに安価に搭載することが可能となる。
次に、本発明に係る路面マーカー照射装置20について説明を行う。実施例1では、角度変更スイッチ8によるレーザー光の照射角度の変更がコントローラ2のマイコン2aを介して制御されていたが、実施例2においては、実施例1において説明した駐車支援装置1からレーザー光発光部6を分離することによって、路面マーカー照射装置20を構成するものとする(図2の符号20参照)。
レーザー光発光部6は、レーザーダイオード6aと、シリンドリカルレンズ6bと、発振器6cとを有している。レーザーダイオード6a、シリンドリカルレンズ6b、発振器6cについては実施例1において説明したため、ここでの説明を省略する。
路面マーカー照射装置20を、図5に示すように、車両10の屋根端部に設置し、レーザー光の照射角度が一定となるように固定することによって、常に所定距離X3離れた場所にラインマーカー11を照射させることができる。この距離X3が、駐車支援処理において好適となる距離X(X=D−車幅/2)となるようにして、路面マーカー照射装置20を設置することによって、ラインマーカー11を常に車両のリアアクセル中心EOから距離Dの場所に照射させることができる。このため、運転者は、ラインマーカー11と駐車スペースTの入口ラインT2とが一致するように車両10を停車させることにより、車両10を簡単に好適な車両位置E1へ停車させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に好適な実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、実施例2において路面マーカー照射装置20のレーザー光の照射位置を固定することとしたが、このレーザー光の照射位置を変更できるようにしてもよい。例えば、実施例2に示した路面マーカー照射装置を、レーザー光発光部6と駆動部7と角度変更スイッチ8とで構成することによって、角度変更スイッチ8により駆動部7を回動駆動させて、レーザー光発光部6の角度を変更する構成にしても良い。
また、上記の実施例では、シリンドリカルレンズ6を用いて、ラインマーカー11を車両10の側方(図3(a)のY軸方向)に伸びる直線として照射させる構成としたが、レンズを十文字のラインマーカーを照射することが可能なレンズに変更することにより、図3(a)に示すX軸方向とY軸方向との2軸の位置をラインマーカーで照射することができるので、より一層駐車精度を高めることができる。
さらに、ドアミラーに車両側方を撮影するカメラを設置した車両等に本発明に係る駐車支援装置または路面マーカー照射装置を設けることにより、車両側方に照射されるラインマーカー11をカメラで撮影してディスプレイ等に表示することができる。このように、カメラでラインマーカー11を直接撮影することによって、撮影画像に対してラインマーカーをスーパーインポーズ処理により重畳表示させる方法に比べて、カメラのレンズ歪みを考慮する必要が無くなるので、簡易にマーカーを表示させることができる。さらにスーパーインポーズに必要な画像処理部も必要ないため、装置の簡素化が可能となるとともに、カメラが設置された車両に対して、追加的に(後付で)駐車支援装置または路面マーカー照射装置を設けることができる。
また、同様に車両後方の路面にラインマーカーを照射させることにより、後方に照射されたラインマーカーを、リヤカメラで撮影してディスプレイに表示させることができる。このようにラインマーカーをディスプレイに表示させることにより、スーパーインポーズによってマーカーを重畳表示させることなく簡易にマーカーを表示させることが可能となる。
さらに、レーザーダイオード6aより照射されるレーザー光の強さを調整可能な構造としてもよい。
また、実施例で説明した並列駐車だけでなく縦列駐車においても本発明に係る路面マーカー照射装置及び駐車支援装置を適用させることができ、駐車支援開始スイッチに並列駐車スイッチと縦列駐車スイッチとを設けることによって、駐車支援を行う方法を運転者の操作に応じて使い分けるようにしてもよい。
本発明に係る駐車支援装置の概略構成を示したブロック図である。 駐車支援装置を車両に設置した状態を示した図である。 駐車支援装置の支援により車両が移動する様子を示した第1の図である。 駐車支援装置の支援により車両が移動する様子を示した第2の図である。 路面マーカー照射装置を車両に設置した状態を示した図である。 従来の駐車支援装置の支援により車両が移動する様子を示した図である。
符号の説明
1 …駐車支援装置
2 …コントローラ
2a …マイコン
2b …ドライバ
3 …ヨーレートセンサ
4 …スピーカー
5 …駐車支援開始スイッチ
6 …レーザー光発光部
6a …レーザーダイオード
6b …シリンドリカルレンズ
6c …発振器
7 …駆動部
8 …角度変更スイッチ
10 …車両
11 …ラインマーカー
20 …路面マーカー照射装置
T …駐車スペース
T1 …駐車スペースの側部
T2 …入口ライン

Claims (6)

  1. 車両に設置されると共に該車両の周囲の路面に向けて光線を発光する光線発光手段と、
    入射光に対して1軸方向への変化を与えることにより前記入射光を焦点位置において直線状の光線へ変化させる光学レンズ手段とを有し、
    前記光線発光手段により発光された光線を、前記光学レンズ手段を介して出力することによって、前記車体の前後方向又は幅方向に平行となる直線状のラインマーカーを前記路面に照射させる
    ことを特徴とする路面マーカー照射装置。
  2. 前記光線発光手段及び前記光学レンズ手段を載置すると共に、前記車両の車両前後延設方向を回転軸方向としてとして回転する回転駆動手段を有し、
    前記回転駆動手段の回転により前記光学レンズ手段を介して出力される光線の光軸角度を変更し、前記ラインマーカーの照射位置を移動可能とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の路面マーカー照射装置。
  3. 前記回動駆動手段の回転角度を調整するための角度操作手段を有し、
    前記角度操作手段により設定された角度に応じて前記回転駆動手段の回動が行われて前記ラインマーカー位置が変更される
    ことを特徴とする請求項2に記載の路面マーカー照射装置。
  4. 車両に設置されると共に該車両の周囲の路面に向けて光線を発光する光線発光手段と、
    入射光に対して1軸方向への変化を与えることにより前記入射光を焦点位置において直線状の光線へ変化させる光学レンズ手段と、
    前記車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
    前記車両の運転者に対して報知を行う報知手段と、
    該ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて前記車両の状態を判断すると共に、当該車両の状態を前記報知手段により前記運転者に報知することによって前記車両の駐車操作を支援する駐車支援手段とを有し、
    前記光線発光手段により発光された光線を、前記光学レンズ手段を介して出力することによって、前記車体の前後方向又は幅方向に平行となる直線状のラインマーカーを前記路面に照射させる
    ことを特徴とする駐車支援装置。
  5. 前記光線発光手段及び前記光学レンズ手段を載置すると共に、前記車両の車両前後延設方向を回転軸方向としてとして回転する回転駆動手段を有し、
    前記回転駆動手段の回転により前記光学レンズ手段を介して出力される光線の光軸角度を変更し、前記ラインマーカーの照射位置を移動可能とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の駐車支援装置。
  6. 前記回動駆動手段の回転角度を調整するための角度操作手段を有し、
    前記角度操作手段により設定された角度に応じて前記回転駆動手段の回動が行われて前記ラインマーカー位置が変更される
    ことを特徴とする請求項5に記載の駐車支援装置。

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