JP2007090183A - 電解水生成装置及びそれを備えた流し台 - Google Patents

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Abstract

【課題】止水時において吐出管内で増殖した細菌を確実に殺菌することができ、且つこの殺菌洗浄に要する水や時間を適切に抑制することが可能な電解水生成装置、及びそれを備えた流し台を提供する。
【解決手段】電解槽7に印加する電解電圧を制御する制御部18を備え、電解槽7内で生成されたアルカリイオン水と次亜塩素酸水の一方を吐出管13から吐出する電解水生成装置において、上記制御部18を、止水時から通水開始時までの止水経過時間が所定時間内である場合には該止水経過時間と比例した殺菌洗浄時間を設定し、止水経過時間が所定時間を超える場合には一定の殺菌洗浄時間を設定するものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、水道水等の原水を電気分解することで、飲用や医療用として利用されるアルカリイオン水や、化粧水や殺菌洗浄水として利用される酸性イオン水を生成する電解水生成装置、及びそれを備えた流し台に関するものである。
近年、水道水はその水源となる河川や地下水等の汚染によって水質が悪化してきており、安心して飲める水道水を提供するために各地の浄水場では浄水処理の最終段階にて塩素を大量に添加させている。そして、水質の悪化と塩素の大量添加が重なることで、カルキ臭やトリハロメタンの生成等の問題が生じている。
このようなことが背景となって家庭での安全な水や健康に対する関心が高まり、近年は連続電解方式のイオン水生成装置として、水道水等の浄化装置を搭載した電解水生成装置が普及している。この電解水生成装置は、浄化装置内の活性炭によって原水のカルキ臭やトリハロメタン等を除去し、中空糸膜等のろ過フィルタによって微細な浮遊物を除去した後に、この浄化した原水を電解槽内で電気分解して、陽極側に酸性イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成するものである。
しかしながら上記の電解水生成装置にあっては、原水の殺菌洗浄を目的として浄水処理場で投与された残留塩素が浄化装置内で除去されるので、止水時においてこの浄水装置より下流側の水路中には殺菌力のない水が滞留することになる。この状態で例えば吐出管の先端開口から空気中に浮遊する細菌等が侵入すると、吐出管内にて細菌汚染が進行し、止水後に再度通水をしたときに吐出管から細菌汚染された水が吐出されるという問題がある。
これに対して、止水後に吐出管への通水を再開する際にまず酸性イオン水即ち次亜塩素酸水を通水させ、これにより吐出管内の殺菌洗浄を行う殺菌洗浄機能を有する電解水生成装置も提案されている(特許文献1参照)。この電解水生成装置においては、吐出管内への次亜塩素酸水の通水時間を止水時間に依らず一定とする設定や、或いは通水時間を止水時間と比例させる設定がされていた。ところが前者の設定にあっては、過剰に余裕を持った一定時間だけ通水を行うことがあり、また後者の設定にあっては、止水時間が長い場合にはこれと比例する非常に長い時間だけ通水を行うことがあり、いずれにおいても必要以上に長い通水時間を設定してしまう場合があった。
次亜塩素酸水の通水時間が必要以上に長くなることで、水や時間を過剰に消費してしまうという問題がある。更に言えば、長時間の通水により吐出管内は殺菌できるものの該吐出管内には次亜塩素酸濃度が過剰に高い水が滞留することとなり、使用者が実際に飲用可能なアルカリイオン水や浄水を得るためには、殺菌洗浄後に次亜塩素酸濃度が飲用可能域に低下するまでアルカリイオン水や浄水を吐出管内に放流し続ける必要があり、そのために殺菌洗浄時間と放流時間とを合わせた総殺菌洗浄時間が非常に長くなって使い勝手が悪いという問題を有するものであった。
特開平10−43761号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、止水時において吐出管内で増殖した細菌を確実に殺菌することができ、且つこの殺菌洗浄に要する水や時間を適切に抑制することが可能な電解水生成装置、及びそれを備えた流し台を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、原水を電気分解してアルカリイオン水と次亜塩素酸水を生成する電解槽7と、電解槽7に印加する電解電圧を制御する制御部18とを備え、電解槽7内で生成されたアルカリイオン水と次亜塩素酸水の一方を吐出管13から吐出し、他方を排出管11から排出する電解水生成装置において、上記制御部18を、止水時から通水開始時までの止水経過時間が所定時間C内である場合には該止水経過時間と比例した殺菌洗浄時間を設定し、止水経過時間が所定時間Cを超える場合には一定の殺菌洗浄時間Rを設定するとともに、通水開始時には電解槽7内で生成した次亜塩素酸水を上記殺菌洗浄時間だけ吐出管13内に通水させて殺菌洗浄を行わせるように制御するものとする。
このようにすることで、止水時において吐出管13内で増殖した細菌を次亜塩素酸水の通水により殺菌することができ、且つこの殺菌洗浄に要する水や時間を適切に抑制することが可能となる。
また、上記制御部18を、止水経過時間が吐出管13内での細菌繁殖を伴うことのない所定時間A内である場合には、通水開始時には殺菌洗浄を行わずに通水を開始するように制御するものとすることも好適である。このように、止水経過時間が非常に僅かな時間である場合には殺菌洗浄を行わないように設けることで、殺菌洗浄に要する水や時間を更に抑制することが可能となる。
また、上記制御部18を、止水経過時間がアルカリイオン水又は浄水の放流で細菌を排除可能な所定時間B内である場合には、通水開始時には通水するアルカリイオン水又は浄水を所定の放流洗浄時間だけ放流させるように制御するものとすることも好適である。このように、止水経過時間が僅かな時間である場合には殺菌洗浄を行わずに放流によって細菌の影響を排除するように設けることで、殺菌洗浄に要する水や時間を更に抑制することが可能となる。
また、上記制御部18に対して殺菌洗浄時間の設定変更を指示する操作手段を備えることも好適である。このようにすることで、細菌が増殖し易い環境であれば殺菌洗浄時間を比較的長く設定して殺菌洗浄を確実に行うことが可能となり、また細菌が増殖し難い環境であれば殺菌洗浄時間を比較的短く設定して消費する水や時間を抑制することが可能となる。
また、上記制御部18に対して殺菌洗浄時の通水量の設定変更を指示する操作手段を備えることも好適である。このようにすることで、細菌が増殖し易い環境であれば通水量を多く設定して殺菌洗浄を確実に行うことが可能となり、また細菌が増殖し難い環境であれば通水量を少なく設定して消費する水や時間を抑制することが可能となる。
また、上記制御部18に対して殺菌洗浄時の次亜塩素酸濃度の設定変更を指示する操作手段を備えることも好適である。このようにすることで、次亜塩素酸濃度を高めて殺菌洗浄に要する水や時間を抑制することが可能となる。
そして、上記課題を解決するために本発明を、上記構成の電解水生成装置を備えた流し台とすることも好適である。このような流し台にあっては、止水時において電解水生成装置の吐出管13内で増殖した細菌を次亜塩素酸水の通水により確実に殺菌することができ、且つこの殺菌洗浄に要する水や時間を適切に抑制することが可能である。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
本発明は、止水時において吐出管内で増殖した細菌を確実に殺菌することができ、且つこの殺菌洗浄に要する水や時間を適切に抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1には、本発明の実施形態における一例の電解水生成装置の基本構成を示している。図示の如く、電解水生成装置の本体1内の給水管26は水道水や井戸水等の原水を供給する給水管2に水栓3を介して接続されるものであり、給水管26を通じて導入された原水は、原水中に含まれる残留塩素やトリハロメタンを吸着する活性炭及び一般細菌や不純物を取り除く中空糸膜等を備えた浄水部4を経て、グリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等のカルシウムイオンを付与して導電率を高めるカルシウム供給部5に導入される構造である。更に、カルシウム供給部5を通過した原水は、通水の有無を確認するとともに通水流量を検出して後述の制御部18に制御指令する流量センサ6を経由して電解槽7内に導入される。
上記電解槽7は、該電解槽7内を二分して一対の電解室を形成する隔膜8と、各電解室内にそれぞれ配される電極板9,10とを有しており、更に、一方の電極板10が配される側の電解室(以下、「排出側電解室25」という)内の水を排出する排出管11と、他方の電極板9が配される側の電解室(以下、「吐出側電解室24」という)内の水を利用可能に吐出する吐出管13とが連通接続されている。
更に本体1には、上記排出管11中の電解槽7との接続部近辺に配設される流量調整部12と、電解槽7内の滞留水や電極板9,10洗浄時のカルシウム、マグネシウム等から成るスケールが溶解した洗浄水を排水するための電磁弁14と、排出管11を通じて送り込まれる排出側電解室25内の水や電解槽7内の貯留水や洗浄水を排水する放水管15と、電気分解して得られる水のpHを検知するために吐出管13から分岐して排出管11に接続される分岐管中に配されるpHセンサ20と、排出管11中の流量調整部12の下流側に配されて洗浄モード時には閉弁される排出停止用の電磁弁21とを備えている。上記pHセンサ20としてはガラス電極型や、半導体電極型や、イオン導電性隔膜電極型のものを用いる。
また本体1には電気回路系統として電源投入用プラグ16と、この電源投入用プラグ16からの交流電源を直流電源に変換する電源部17とを備えており、電源部17には本体1の動作を制御する制御部18を回路接続させるとともに、この制御部18には本体1の動作に対する操作指示及びその操作状態の表示を行う操作表示部19を回路接続させている。上記制御部18内には、アルカリイオン生成時又は浄水吐出時の通水開始前に吐出管13内に次亜塩素酸を通水させるか否かを判断したうえで電極板9,10への電圧印加を適宜制御する電圧印加制御ブロック22を備えており、ここでの制御によって電解槽7内で隔膜8を介して両電極板9,10の間で電気分解を生じさせ、生成されたアルカリイオン水と次亜塩素酸水の一方を排出管11から排出させるとともに他方を吐出管13から吐出させるようになっている。
次に、上記構成の電解水生成装置の動作について説明する。まず使用者は、操作表示部19に配してあるモード選択ボタン30を操作して、アルカリイオン水生成モード、次亜塩素酸水生成モード、浄水モードのいずれかを選択する。
上記各モードのうちでアルカリイオン水生成モード又は次亜塩素酸水生成モードを選択した場合には操作表示部19に配してあるpH調節ボタン31を操作して所望のpH値を適宜設定し、その後に水栓3を開く。水栓3から通水された原水はまず、本体1内の浄水部4にて残留塩素の臭いや細菌等の不純物の除去がなされ、次にカルシウム供給部5にて電気分解が容易となるように処理され、流量センサ6を経た後に電解槽7内に通水される。制御部18は通水後に流量センサ6の信号を読み取り、その流量レベルが一定レベルを超えたときにその状態を通水中と判断する。
一方、電源投入用プラグ16からAC100Vの交流電源を供給することで、電源部17内のトランス及び制御用電流電源で電気分解に必要な直流電圧電流を発生させ、制御部18を介して電解槽7内の両電極板9,10に給電がなされる。このとき、操作表示部19のモード選択ボタン30及びpH調節ボタン31の操作に応じて既に電気分解条件は設定されており、この条件で電気分解を行わせるように制御部18の電圧印加制御ブロック22は両電極板9,10への電圧印加を制御する。ここで、両電極板9,10のうち相対的にプラス電圧が印可される側が陽極、相対的にマイナス電圧が印可される側が陰極となり、吐出側電解室24と排出側電解室25のうち陽極側が陽極室、陰極側が陰極室となる。なお、アルカリ水生成モードにおいては電極板9が陰極、電極板10が陽極(即ち吐出側電解室24が陰極室、排出側電解室25が陽極室)となり、次亜塩素酸水生成モードにおいては電極板9が陽極、電極板10が陰極(即ち吐出側電解室24が陽極室、排出側電解室25が陰極室)となるように制御する。
これによりアルカリ水生成モードにおいては、陰極室となる吐出側電解室24から吐出管13を通じてアルカリイオン水を吐出させるとともに陽極側となる排出側電解室25から排出管11を通じて次亜塩素酸水を排出させ、次亜塩素酸水生成モードにおいては、陽極室となる吐出側電解室24から吐出管13を通じて次亜塩素酸水を吐出させるとともに陰極側となる排出側電解室25から排出管11を通じてアルカリイオン水を排出させ、また浄水モードにおいては両電極板9,10に電圧印加をせずに電磁弁21を閉弁させることで、排水を停止させたうえで吐出管13から浄水を吐出させるものである。
ここで、アルカリイオン水及び次亜塩素酸水の生成原理について簡単に説明をすると、電解槽7内の隔膜8は、イオン性物質を自由に通過させるが液体は自由に通過させない程度の微細な孔を有するものであり、この隔膜8で隔たれた一対の電極板9,10間に充分な電圧を印加することで電解槽7内の水に電気分解を生じさせる。上記電気分解によって陽極側からは酸素ガスや塩素ガス等が発生すると同時に水中にHが放出され、陰極側からは水素ガス等が発生すると同時に水中にOHが放出され、結果として陽極側の水は酸性サイドに偏った水となり、陰極側の水はアルカリサイドに偏った水となる。このとき各電極板9,10表面で起こる反応は下記の通りである。
・陽極側 2HO → 4H+O+4e
2Cl → Cl+2e
・陰極側 6HO+6e → 6OH+3H
そして、陽極側に生じたClは更に、
Cl+HO → HClO+HCl
HClO → ClO+H
なる解離反応によって上記の如くHClO(次亜塩素酸)、HCl(塩酸)、ClO(次亜塩素酸イオン)及びH(水素イオン)を主成分とする次亜塩素酸水が得られる。
ところで、本例にあっては止水後にアルカリイオン水生成モード又は浄水モードで通水を開始する際に、最初からアルカリイオン水や浄水を通水するのではなく、まず、後述の如く設定される殺菌洗浄時間が経過するまでの間は電極板9を陽極とし、陽極室となる吐出側電解室24から吐出管13を通じて次亜塩素酸水を吐出させ、吐出管13内の殺菌洗浄を行った後にアルカリイオン水や浄水を通水する。ここでの殺菌洗浄時間は、止水開始時から通水開始時までの止水経過時間に応じて決定される。
以下、殺菌洗浄時間の設定について詳述する。本体1内の制御部18には、アルカリイオン水生成モード又は浄水モードで通水を開始する場合にまず最初に次亜塩素酸水を通水させる殺菌洗浄時間を設定し、この殺菌洗浄時間の経過時点で上記通水の終了指令を出力する殺菌洗浄時間制御ブロック23を設けている。この殺菌洗浄時間制御ブロック23には、図2に示す如く、止水時から通水開始時までの止水経過時間が所定時間C内である場合には該止水経過時間と比例した殺菌洗浄時間(以下、「比例殺菌洗浄時間」という)を設定し、止水経過時間が所定時間Cを超える場合には一定の殺菌洗浄時間(以下、「定常殺菌洗浄時間」という)Rを設定する制御モードを備えている。
設定された殺菌洗浄時間が経過した後は、自動的に吐出管13からアルカリイオン水や浄水を吐出するように切換わるのであるが、ここで吐出管13内の次亜塩素酸濃度を飲用可能域にまで低下させる必要があるので、殺菌洗浄時間に応じて設定される放流時間だけ吐出管13内にまずアルカリイオン水や浄水を放流させたうえで、飲用としてのアルカリイオン水や浄水を吐出させる。この殺菌洗浄時間と放流時間とを合わせたものが総殺菌洗浄時間であり、この総殺菌洗浄時間中にはアルカリイオン水生成モード或いは浄水モードに関係なく飲用禁止の警告音を発生させておくことが好適である。
図2に示すような止水経過時間と殺菌洗浄時間との関係は、図3に示すような止水経過時間に応じた細菌増殖挙動により適宜設定されるものである。図示の如く止水直後から止水経過時間Aが経過するまでは細菌が殆ど増殖しない時期であり、更にこの時期を経て止水経過時間B(>A)が経過するまでの間は一般細菌水質基準である10個/mL程度にまで僅かに増殖する時期であり、更にこの時期を経て止水経過時間C(>B)が経過するまでの間は細菌数が10個/mL程度にまで増殖していく時期であり、この時期を過ぎれば細菌数の増殖は飽和域に達し、細菌数がそれ以上顕著に増加することは認められなくなる。
そして図2に示す設定モードにあっては上記の細菌増殖挙動に対して、止水直後から止水経過時間Cが経過するまでの間の時期は、止水経過時間が増加する程に殺菌洗浄時間が0〜Rにまで増加を続けるように設定し、止水経過時間Cを過ぎれば細菌飽和域に対応した定常殺菌洗浄時間Rとなるように設定している。
この設定モードにあっては、従来のように殺菌洗浄時間を一定に設定する場合や、或いは単に止水時間に比例する時間だけ通水時間を設定する場合と比べて、短時間で効率良く吐出管13を殺菌洗浄することが可能である。更に、殺菌洗浄時間が短時間で済むことで殺菌洗浄後の放流時間も短縮可能なので、殺菌洗浄時間と放流時間を合わせた総殺菌洗浄時間が大幅に短縮された使い勝手の良いものとなる。
ここで、細菌の繁殖は環境条件に大きく影響されるものである。例えば定常殺菌洗浄時間Rとしては10秒〜30秒程度とすることが適当であるが、本体1が設定される環境条件が細菌増殖をし易い環境であれば30秒〜数分程度であってもよいし、また増殖し難い環境であれば数秒〜10秒程度であってもよい。上記の環境条件としては気温や水圧等が挙げられ、一般的に気温が高ければ細菌増殖が激しく、気温が低ければ細菌増殖が穏やかである。また水圧が高い地域であれば水圧による細菌放出効果が高いので細菌増殖が穏やかであり、逆に水圧が低い地域であれば細菌増殖が激しい。
そこで、本例の操作表示部19には、制御部18に対して殺菌洗浄時間の設定変更を指示するための殺菌洗浄時間選択ボタン32を配している。この殺菌洗浄時間選択ボタン32から成る操作手段を用いることで、例えば細菌増殖の激しい夏季期間では同一の止水経過時間に対する殺菌洗浄時間を比較的長くし、細菌増殖の穏やかな冬季期間では殺菌洗浄時間を比較的短くすることができるので、夏季期間にあっては安全性を高めるとともに冬季期間にあっては殺菌洗浄に要する時間や電力、水量を節約することが可能である。
なお操作表示部19に、制御部18に対して殺菌洗浄時の通水量の設定変更を指示するための通水量選択ボタンを配し、この操作手段を用いて通水量を直接指定するように設けても構わない。この場合、通水量選択ボタンは例えば「多め」、「普通」、「少なめ」等の文字表記ボタンであってもよいし、「600mL」、「450mL」、「300mL」、「150mL」等の数字表記ボタンであってもよいし、或いは例えば0〜1000mL間を一桁単位で連続的に変更可能な操作ボタンであってもよい。
また操作表示部19に、制御部18に対して殺菌洗浄時の次亜塩素酸濃度の設定変更を指示する操作手段を配し、制御部18の電解電圧制御によって次亜塩素酸濃度を変更させることで、例えば次亜塩素酸濃度を高めて殺菌洗浄時間を短縮させることが可能となる。
図4には、上記構成の電解水生成装置を備えた流し台を示している。この流し台はステンレスや人工大理石等から成るものであり、この流し台の上面に、電解水生成装置のABS等のプラスチックやステンレスから成る本体1を設置している。本体1に原水を供給する給水管2は、流し台の側面及び上面を貫通して取り付けてある。給水管2には使用者が手動で開閉させる水栓3が設定されており、この水栓3の下流側には水路切換弁40が取り付けてある。使用者は上記水路切換弁40を切換操作することで、原水を本体1内に供給するか或いはそのまま流し台の水槽41上に供給するかが選択自在となっている。
本体1には浄水部4及び電解槽7が内蔵されるとともに本体1の上面には吐出管13が設置されており、浄水部4や電解槽7を通過して得られた浄水やアルカリイオン水、或いは次亜塩素酸水が吐出管13を通じて流し台の水槽41上に供給される構造である。水槽41上に供給された水は、排水口42から臭気逆流防止用のトラップ43を有する排水管44を通過した後に、流し台の外部へと排水されることとなる。
次に、本発明の実施形態における他例の電解水生成装置について説明するが、上記した一例と同様の構成については詳しい説明を省略し、本例特有の構成についてのみ以下に詳述する。図5には、本例の制御部18の殺菌洗浄時間制御ブロック23に備えてある制御モードを示している。この制御モードにあっては、一例の制御モードに加えて更に、止水経過時間が吐出管13内での細菌繁殖を殆ど伴うことのない所定時間A内(図3参照)である場合には、通水開始時には殺菌洗浄を行わずに通水を開始するように設定している。
つまり、止水直後から止水経過時間Aが経過するまでの間の時期は細菌が殆ど繁殖しないので殺菌洗浄時間を設定せず(即ち殺菌洗浄時間0)、止水経過時間がAを過ぎてCに至るまでの間の時期は、止水経過時間が増加する程に殺菌洗浄時間が0〜Rにまで増加を続けるように設定し、止水経過時間Cを過ぎれば細菌飽和域に対応した定常殺菌洗浄時間Rとなるように設定する。この制御モードにあっては、殺菌洗浄に要する水や時間を更に短縮することができる。
次に、本発明の実施形態における更に他例の電解水生成装置について説明するが、上記した他例と同様の構成については詳しい説明を省略し、本例特有の構成についてのみ以下に詳述する。図6には、本例の制御部18の殺菌洗浄時間制御ブロック23に備えてある制御モードを示している。この制御モードにあっては他例の制御モードに加えて、その止水経過時間が、吐出管13内にアルカリイオン水又は浄水を放流することで細菌を排除可能な所定時間B内である場合には、通水開始時に通水するアルカリイオン水又は浄水をまず所定の放流洗浄時間だけ放流させるように設定している。
つまり、止水直後から止水経過時間Aが経過するまでの細菌が殆ど繁殖しない時期であれば殺菌洗浄をせず、止水経過時間がAを過ぎてBに至るまでの細菌増殖が100個/mL未満程度の時期(図3参照)であれば、通水開始時に通水させるアルカリイオン水または浄水をまず放流洗浄時間だけ放流させて細菌の影響を排除させるようにし、止水経過時間がBを過ぎてCに至るまでの間の時期にあっては、止水経過時間が増加する程に0〜Rにまで増加を続けるように殺菌洗浄時間を設定して殺菌洗浄を行い、止水経過時間Cを過ぎれば細菌飽和域に対応した定常殺菌洗浄時間Rだけ殺菌洗浄を行うように設定する。この制御モードにあっては、特に止水経過時間がAを過ぎてBに至るまで時期において放流洗浄を行うだけでよいことから、殺菌洗浄に要する水や時間を更に短縮することができる。
なお上記制御モードにおいて、放流洗浄のみで細菌を排除する時期を止水直後から止水経過時間Bが経過するまでの時期に設定しても構わない。
本発明の実施形態における一例の電解水生成装置の概略構成図である。 同上の電解水生成装置における殺菌洗浄時間設定の説明図である。 止水経過時間に対する細菌繁殖の挙動を示す説明図である。 同上の電解水生成装置を備えた流し台の全体を示す説明図である。 本発明の実施形態における他例の電解水生成装置における殺菌洗浄時間設定の説明図である。 本発明の実施形態における更に他例の電解水生成装置における殺菌洗浄時間設定の説明図である。
符号の説明
7 電解槽
11 排出管
13 吐出管
18 制御部

Claims (7)

  1. 原水を電気分解してアルカリイオン水と次亜塩素酸水を生成する電解槽と、電解槽に印加する電解電圧を制御する制御部とを備え、電解槽内で生成されたアルカリイオン水と次亜塩素酸水の一方を吐出管から吐出し、他方を排出管から排出する電解水生成装置において、上記制御部を、止水時から通水開始時までの止水経過時間が所定時間内である場合には該止水経過時間と比例した殺菌洗浄時間を設定し、止水経過時間が所定時間を超える場合には一定の殺菌洗浄時間を設定するとともに、通水開始時には電解槽内で生成した次亜塩素酸水を上記殺菌洗浄時間だけ吐出管内に通水させて殺菌洗浄を行わせるように制御するものとすることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 上記制御部を、止水経過時間が吐出管内での細菌繁殖を伴うことのない所定時間内である場合には、通水開始時には殺菌洗浄を行わずに通水を開始するように制御するものとすることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 上記制御部を、止水経過時間がアルカリイオン水又は浄水の放流で細菌を排除可能な所定時間内である場合には、通水開始時には通水するアルカリイオン水又は浄水を所定の放流洗浄時間だけ放流させるように制御するものとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  4. 上記制御部に対して殺菌洗浄時間の設定変更を指示する操作手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電解水生成装置。
  5. 上記制御部に対して殺菌洗浄時の通水量の設定変更を指示する操作手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電解水生成装置。
  6. 上記制御部に対して殺菌洗浄時の次亜塩素酸濃度の設定変更を指示する操作手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電解水生成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電解水生成装置を備えた流し台。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1976079A2 (en) 2007-03-30 2008-10-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug of internal combustion engine
WO2012144289A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 パナソニック株式会社 電解水生成装置及び当該電解水生成装置を備えた流し台
CN108344772A (zh) * 2017-12-29 2018-07-31 宁波欧琳厨具有限公司 一种净化水槽电解片检测的方法及系统
CN108824572A (zh) * 2018-07-13 2018-11-16 浙江欧琳生活健康科技有限公司 带杀菌消毒功能的台盆

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