JP2007089929A - 骨接合用固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】対側に先端を出さずに固定でき骨質の脆い海綿骨内に固定する場合にも必要な固定力が得られる骨接合用固定具を提供する。
【解決手段】骨接合用固定具1は筒体2と一対のブレード3,3とブレード回転体4と筒体2に螺着する押し下げ円板5とを有する。ブレード3は外形ノ字状に形成され下端が相互に外方を向くようX字形に揃え、軸体3fを挿通して組立てる。ブレード回転体4の脚部4bをブレード3の頭部3aに当接し、押し下げ円板5を筒体2に螺着する。押し下げ円板5を捻じ込むと、ブレード回転体4の脚部4bが、ブレード3の頭部を押し下げることでこれを回動させ、ブレード3は海綿骨内で、その組織を切開しながら拡開した位置で留まる。
【選択図】図1
【解決手段】骨接合用固定具1は筒体2と一対のブレード3,3とブレード回転体4と筒体2に螺着する押し下げ円板5とを有する。ブレード3は外形ノ字状に形成され下端が相互に外方を向くようX字形に揃え、軸体3fを挿通して組立てる。ブレード回転体4の脚部4bをブレード3の頭部3aに当接し、押し下げ円板5を筒体2に螺着する。押し下げ円板5を捻じ込むと、ブレード回転体4の脚部4bが、ブレード3の頭部を押し下げることでこれを回動させ、ブレード3は海綿骨内で、その組織を切開しながら拡開した位置で留まる。
【選択図】図1
Description
この発明は、骨折した骨片を接合する際に用いる骨接合用固定具に関し、詳しくは直接骨に打ち込んだり、あるいは骨折治療用の金属プレートを固定する際に用いるスクリューの代わりとなる骨接合用固定具に関する。
従来、骨折の固定には長年にわたり金属螺子が使われてきた。例えば大腿骨頸部骨折等の場合には複数本の螺子を使用して内固定したり、あるいはプレートとこれを挿通する複数本のスクリューからなる内固定部材を用いて骨接合の治療を行ってきた。
大腿骨頸部骨折治療用の内固定部材としては、例えば下記に示すような文献に記載される骨接合用固定具がある。
特開平8−126650号 この内固定部材は、骨幹部に沿わせるプレートを固定するためのボーンスクリューや、骨頭部に刺入する骨頭部固定スクリューを有していた。一般に骨接合用固定具としてのスクリューには、皮質骨用スクリューと海綿骨用スクリューとがあり、固定する骨質によって使い分けていた。
例えば骨質が脆弱な海綿骨にその本体部を留める海綿骨スクリューの場合、ネジ山部を高くすると共にネジ谷部を深くして抵抗を大きくとれるようにしていた。又海綿骨では必要な固定力が期待できない場合には、皮質骨スクリューを対側の皮質骨まで捻じ込み固定していた。
しかし、従来の海綿骨スクリューの場合、骨粗鬆症等でネジ山に食い込む骨質の脆弱度が進行すると必要な抵抗が得られず抜け出てしまう恐れがあり、固定できない場合があった。又皮質骨スクリューを対側まで捻じ込む場合には、ネジの先端が骨外に出ないと固定できず、結局突出したネジ先端で筋腱等の軟部組織を損傷してしまうことがあった。
この発明は、従来の骨接合用固定具が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、対側に先端を出さずに固定でき、骨質の脆い海綿骨内に固定する場合にも、必要な固定力が得られる骨接合用固定具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明の骨接合用固定具は、外面に雄ネジを螺刻し内面の軸方向に対向する一対の溝部を形成する筒体と、頭部断面が略1/4円形状で尖鋭化する下端に向かって弧状に曲折し、頭部に略1/4円の直線部と平行に軸体を挿通すると共に、平坦な内側面を相互に摺動可能に隣接し外側面より突出する前記軸体の両端が前記溝部に沿って移動可能な一対のブレードと、円形の頂板下面より前記軸体から離隔した前記ブレード頭部の円周近傍に一対の脚部を垂下し頂板の側面より突出する一対の突起部が前記溝部に沿って移動可能なブレード回転体と、少なくとも雄ネジ部を有しブレード回転体の頂板に当接する押し下げ部を備えることを特徴とするものである。
筒体の雄ネジは、穴あけ場合によってはタッピングされた皮質骨や、雌ネジを設けるプレートに螺着したり、その先端を海綿骨内に直接捻じ込む構成である。筒体に設ける溝部は、ブレード及びブレード回転体の回動を阻止しながらこれらを下方にガイドするもので、下端にはストッパーを設けることが望ましい。
又筒体頂部には回動用治具が嵌合する切欠部を形成し、下端にはブレードが回動した際に円周部が筒体と接触しないよう開口部を設けることが望ましい。筒体の長さは少なくとも下端部が海綿骨内に進入し、上端が皮質骨上面若しくはプレート上面(使用する場合)に位置するよう、皮質骨厚及びプレート厚を考慮して設定する。
ブレードは外形ノ字状の下端が相互に外方を向くように揃え、軸体を偏心した位置に挿通して組立てる。この組立体は筒体を通過可能な断面で、軸体を中心にして相互に回動可能とする。ブレードは海綿骨内で、その組織を切開しながら回動し、拡開した位置で留まれる断面形状とする。
ブレード回転体の脚部は、ブレード頭部の円周近傍を押し下げることでブレードを回動させるもので、回動するブレードと連続的に接触するため下端は球面状とすることが望ましい。ブレード回転体も筒体内に収納され常にブレード上部に位置する。
押し下げ部は、ブレード回転体を押圧しブレードの海綿骨内での抵抗力に抗して、これらを押し下げ又は回動するもので、少なくとも雄ネジ部を捻じ込みながらブレード回転体を降下させる。押し下げ部は筒体とは別個の構成でもよい。この場合雄ネジ部を螺着する部材が必要となる。
請求項2記載の骨接合用固定具の筒体は、内面に雌ネジを螺刻し、前記押し下げ部は、この筒体雌ネジに螺着する押し下げ円板であることを特徴とするものである。押し下げ部を筒体内に収納することで蓋体兼用とする。円板には例えば回動用治具嵌合用の孔部を穿設して捻じ込み操作を容易にする。
この発明の骨接合用固定具は、回動する一対のブレードを有するので、海綿骨内でも面で支えることになるために固定力が増強する。又対側に先端を出さずに固定できるので筋腱等の軟部組織を損傷する恐れがない。
請求項2記載の骨接合用固定具は、筒体内面に雌ネジを螺刻し、これに押し下げ部を螺着する構成であるため、筒体の外部に突出するものがなくなる。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の骨接合用固定具の要部を断面で示す正面図、図2は同様に要部を断面で示す右側面図である。骨接合用固定具1は、筒体2と、一対のブレード3,3と、ブレード回転体4と、筒体2に螺着する押し下げ円板5とを有する。
これら骨接合用固定具1を構成する各パーツの詳細を図3乃至図11に基づき説明する。図3は筒体の平面図、図4は図3のA方向矢視図である。筒体2は、外面に雄ネジ2a、内面に雌ネジ2bを夫々螺刻し、内面の軸方向には対向する一対の溝部2c,2cを形成する。溝部2cは筒体2の上端より開設し、下端にストッパー2dを設ける。
筒体2の頂部には、例えば十字レンチ等の回動用治具が嵌合する切欠部2eを形成し、下端には開口部2fを開設する。
次に図5乃至図7に基づきブレードの構成を説明する。図5はブレードの平面図、図6は同正面図、図7は同右側面図である。ブレード3は、図6に示すように夫々が外形ノ字状に形成され、その頭部3aは略1/4円形状の平坦面であって、外面3bは尖鋭化する下端に向かって弧状に曲折する曲面を形成し、内側面3cは平坦面を形成して相互に摺動可能に隣接する。ブレード3は、前方側面3dの下端が相互に外方を向くようX字形に揃える。
ブレード3は、頭部3aの前方側面3d側である略1/4円の直線部3eと平行に軸体3fを挿通して組立てる。この組立体は筒体2を通過可能な断面であって、軸体3fを中心にして相互に回動可能であり、外面3bより突出する軸体3fの両端が筒体2の溝部2cに侵入する。
ブレード回転体を図8及び図9に基づき説明する。図8はブレード回転体の正面図、図9は同平面図である。ブレード回転体4は、円形の頂板4aと、その下面より垂下する一対の脚部4b,4bと、頂板4aの側面4cより突出する一対の突起部4d,4dを有する。ブレード回転体4も筒体2内に収納される大きさで、突起部4d,4dを溝部2cに侵入する。脚部4bの位置は、ブレード3の頭部3aにおける内側面3c側の円周近傍とする。又下端4eの形状は球面状とする。
次に押し下げ円板の構成を図10及び図11に基づき説明する。図10は押し下げ円板の平面図、図11は同正面図である。押し下げ円板5は雄ネジ部5aを有する円板であって、中央に回動用治具嵌合用の孔部5bを穿設する。押し下げ円板5は筒体2の雌ネジ2bに螺着し、ブレード回転体4の頂板4aに当接する。
以上説明した骨接合用固定具を骨に取り付ける手順を図12に基づき説明する。図12は骨接合用固定具の取り付け手順の説明図である。取付箇所の皮質骨6に穴6aを穿設しタッピングを行う(図12(a))。この穴6aに筒体2を螺着し十字レンチ等を用いて上端部が皮質骨6の表面と面一となるよう捻じ込む。この時筒体2の下端部は海綿骨7内に直接捻じ込まれる(図12(b))。
セットした筒体2の溝部2cに、組み立てたブレード3,3の軸体3fを差込みながら頭部3aを押圧して海綿骨7内に先端を押し込む。ブレード3は、その先端が尖鋭であるため押込み力のみで海綿骨7内に進入できる(図12(c))。
次にブレード回転体4の突起部4dを溝部2cに差込み、その脚部4bをブレード3の頭部3aに当接する。続いて押し下げ円板5を筒体2に螺着しブレード回転体4の頂板4aに当接するまで捻じ込む(図12(d))。
更に、押し下げ円板5を回動用治具により捻じ込むと、ブレード回転体4の脚部4bが、ブレード3の頭部を押し下げることでこれを回動させ、ブレード3は海綿骨7内で、その組織を切開しながら拡開した位置で留まる(図12(e))。
筒体は雌ネジを設けるプレートに螺着する構成でもよい。この実施形態を図13に示す。なお図13において、図1乃至図12と同様な構成・作用のものは同一の符号を付して説明は省略する。プレート8には筒体2が螺着する雌ネジを形成する。皮質骨6には予め穴6aを穿設するが、筒体2はプレート8の雌ネジにガイドされるのでタッピングは行わなくても捻じ込み操作は可能である。
この発明の骨接合用固定具は、骨質の脆い海綿骨内に固定する従来の海綿骨スクリューに代わって使用できるものである他、皮質骨スクリューの代わりにも広く適用できる。
1 骨接合用固定具
2 筒体
3 ブレード
4 ブレード回転体
5 押し下げ円板
2 筒体
3 ブレード
4 ブレード回転体
5 押し下げ円板
Claims (2)
- 外面に雄ネジを螺刻し内面の軸方向に対向する一対の溝部を形成する筒体と、頭部断面が略1/4円形状で尖鋭化する下端に向かって弧状に曲折し、頭部に略1/4円の直線部と平行に軸体を挿通すると共に、平坦な内側面を相互に摺動可能に隣接し外側面より突出する前記軸体の両端が前記溝部に沿って移動可能な一対のブレードと、円形の頂板下面より前記軸体から離隔した前記ブレード頭部の円周近傍に一対の脚部を垂下し頂板の側面より突出する一対の突起部が前記溝部に沿って移動可能なブレード回転体と、少なくとも雄ネジ部を有しブレード回転体の頂板に当接する押し下げ部を備えることを特徴とする骨接合用固定具。
- 前記筒体は、内面に雌ネジを螺刻し、前記押し下げ部は、この筒体雌ネジに螺着する押し下げ円板であることを特徴とする請求項1記載の骨接合用固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005285852A JP2007089929A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 骨接合用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005285852A JP2007089929A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 骨接合用固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007089929A true JP2007089929A (ja) | 2007-04-12 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2005285852A Pending JP2007089929A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 骨接合用固定具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007089929A (ja) |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005285852A patent/JP2007089929A/ja active Pending
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