JP2007088982A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を損なうことなく、誤接続による情報漏洩防止が可能な通信端末装置を提供する。
【解決手段】ファクスの着信があり、サブアドレス、パスワードを取得しなかった場合には、通常の画像受信処理を行う(ステップ101〜104)。一方、サブアドレス、パスワードを取得した場合、サブアドレスが2000であると、受信した画像データを共有親展ボックスに蓄積し、プリント処理を行った後、画像データを廃棄する(ステップ105〜109)。また、サブアドレスが2000でない場合には、パスワードが一致した場合のみ、受信した画像データを対応する親展ボックスに蓄積する(ステップ110〜113)。これにより、共有の親展ボックスを指定された受信画像データは自動的にプリントされるので、通常のファクスと同様に利便性を確保することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信端末装置に関し、特に機密性を保持することができる通信端末装置に関する。
従来より、ファクシミリ通信において、サブアドレスを用いて行なうFコード通信が知られている。Fコード通信では、親展通信または中継通信を実現させるためにサブアドレスによって指定したボックスに送信データを格納させたり、ポーリング受信を実現させるためにサブアドレスによって指定したボックスに格納されているデータを受信したりすることができる。
このボックスには、ボックスの種類と、20桁以下のFコードと、必要であれば、20桁以下のパスワードを設定することができるが、同一のFコードを持つボックスは1つしか作成することができない。
このFコードによる親展通信において、送信先の通信端末装置は、送信元の通信端末装置から送られてきたサブアドレス(SUB)が送信先の通信端末装置に登録されているボックス番号のいずれかと一致するか否かを判別し、一致した場合には、送信元の通信端末装置から送られてきたパスワード(PSW)がサブアドレス(SUB)で指定されたボックスに対して登録されているパスワードと一致するか否かを判別する。
そして、送信元の通信端末装置から送られてきたサブアドレス(SUB)が送信先の通信端末装置に登録されているボックス番号のいずれかと一致し、かつ、送信元の通信端末装置から送られてきたパスワード(PSW)がサブアドレス(SUB)で指定されたボックスに対して登録されているパスワードと一致した場合に、送信先の通信端末装置は、ボックスへのアクセスを許可するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−69208号公報
上記のように、親展ボックスの機能を用いることで、通信端末装置を複数のユーザで共用する場合に受信データの秘匿性を高めることができ、また、誤通信などによる事業所外への情報漏洩対策としてこの親展機能により両端末間のサブアドレス、パスワードを照合して交信することが有効である。
しかしながら、親展通信により親展ボックスに受信画像を格納した場合、受信された画像データはプリントアウトされず、プリントアウトするためには、上記の受信時のパスワードとは別のパスIDの入力を伴う印刷指示のオペレーションが必要になり、利便性が著しく低下するという問題が生じる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、利便性を損なうことなく、誤接続による情報漏洩防止が可能な通信端末装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に係る発明の通信端末装置は、ファクス受信を行う制御手段を備えた通信端末装置であって、ファクス受信時に、Fコードのサブアドレスを受信し、受信したサブアドレスが所定の親展ボックスに指定されていた場合、上記制御手段が、受信画像データを指定された親展ボックスに保存した後、受信画像データをプリントアウトすることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の通信端末装置は、請求項1に記載された通信端末装置において、受信したサブアドレスが上記所定の親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトする場合、上記制御手段が、プリントアウト時のパスワードを不要とし、自動的にプリントアウトすることを特徴とし、
請求項3に係る発明の通信端末装置は、請求項1に記載された通信端末装置において、受信したサブアドレスが上記所定の親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトした場合、上記制御手段が、受信画像データを上記所定の親展ボックスから廃棄することを特徴とする。
本発明の請求項1、請求項2に係る発明の通信端末装置によれば、従来のパスID入力による印刷指示が必要な親展ボックスの他に、パスID不要、印刷指示不要な所定の親展ボックスが作成されるので、利便性を損なうことなく、誤接続による情報漏洩防止を可能とすることができる。
すなわち、ファクシミリが間違った相手に送信されても、送信元の通信端末装置から送られてきたサブアドレス(SUB)が送信先の通信端末装置に登録されているボックス番号のいずれとも一致しなかった場合、回線が切断されるので、文書が流出することを防ぐことができる。また、所定の親展ボックスが指定されていれば、パスID入力を伴う印刷指示が不要となり、受信画像データが自動的にプリントされるので、従来のファクシミリ受信と同様の利便性を確保することができる。
また、本発明の請求項3に係る発明の通信端末装置によれば、サブアドレスが所定の親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトした場合、受信画像データが廃棄されるので、受信後の情報漏洩も防止することができる。
以下、本発明の通信端末装置をデジタル複合機に適用した実施例について、図面を用いて説明する。図1はデジタル複合機を備えたシステムのネットワーク構成例を示す図であり、図2はデジタル複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すネットワーク構成図において、1はデジタル複合機、2、3、4・・・はパソコン、5は公衆交換電話網(PSTN)、6はLAN(Local Area Network)、7はインターネット網である。デジタル複合機1はコピーモード、プリンタモード、ファクスモードの各機能を備えるとともに、メール送信機能も備え、PSTN5及びLAN6に接続されており、このLAN6に端末装置として複数のパソコン2、3、4・・・が接続されている。また、このLAN6はインターネット網7にも接続されており、デジタル複合機1はこのインターネット網7を介してメールの送受信を行うことが可能である。
図2はデジタル複合機1の制御系の構成を示す概略ブロック図であり、図に示すように、デジタル複合機1はCPU11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、表示・操作部14、読取部15、画像メモリ16、記録部17、コーデック18、モデム19、ネットワーク制御ユニットNCU20及びLANインターフェース(I/F)21から構成され、各部がバス22を介して接続されている。
CPU11はバス22を介してデジタル複合機1のハードウェア各部を制御するとともに、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて各種のプログラムを実行し、ROM12はデジタル複合機1の動作に必要な種々のプログラムや操作メッセージ等を予め記憶している。また、RAM13はSRAM等で構成され、プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶するとともに、各親展ボックスの20桁以下のサブアドレスと、必要であれば、20桁以下のパスワードを記憶するFコード情報記憶部23を備えている。
表示・操作部14は、デジタル複合機1の動作状態を表示したり、種々の機能の操作画面の表示を行う表示部と、デジタル複合機1を操作するための複数のキーよりなり、図3に示すように、表示部を構成するLCD表示部31と多数の操作キーから構成されている。LCD表示部31には、タッチパネルスイッチが配設され、LCD表示部31に表示された項目部分を押下することで、対応する項目の選択や機能の実行を行うことができる。また、操作キーとして、テンキー32、スタートキー33、リセットキー34、ストップキー35、複数のワンタッチダイヤルキー36、十字キー37、リターンキー38、セットキー39、FAX切替キー40、コピー切替キー41、スキャナ切替キー42等の各種キーが設けられている。なお、LCD表示部31によりこれらの操作キーの一部又は全部を代用することも可能である。
また、読取部15はオートドキュメントフィーダー(ADF)やフラットベッドスキャナ(FBS)等の読取り用原稿載置台を備え、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、ドットイメージデータを出力する。
画像メモリ16は、DRAM等を用いて構成され、送信すべきイメージデータまたは受信したイメージデータあるいは読取部15で読み取ったイメージデータを記憶するものであり、Fコードを付して送信された画像データを蓄積する親展ボックス蓄積領域24を備えている。
この親展ボックス蓄積領域24は、図4に示すように、パスID不要、印刷指示不要な共有親展ボックス51と、パスIDが設定され、パスIDを入力しないと画像データが印刷されない親展ボックス52、53・・・等が設けられている。なお、共有親展ボックス51にはサブアドレスとして、例えば、2000が割当てられ、その他の親展ボックスには他の値がサブアドレスとして割当てられているものとする。
記録部17は電子写真方式等のプリンタ装置を備え、受信したデータ、コピー原稿データあるいは外部のパソコンから送信されたプリントデータをプリントアウトし、コーデック18は所定のプロトコルに対応して符号化・復号するものであり、読み取った原稿の画像データを送信するためにMH、MRまたはMMR方式により符号化し、外部から受信した画像データを復号するとともに、電子メールに添付可能なファイルとして一般的に利用される画像フォーマットであるTIFF方式等にも対応して符号化、復号する。
また、モデム19はバス22に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクスモデムとしての機能を有し、このモデム19は同様にバス22に接続されたNCU20と接続されている。NCU20はアナログ回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム19をPSTN5に接続する。
さらに、LANインターフェース21はLAN6に接続され、外部のパソコンからのデータあるいはインターネット網7からの信号をLAN6を介して受信する一方、LAN6に対して信号やデータを送信するものであり、信号変換やプロトコル変換などのインターフェース処理を実行する。
上記のRAM13のFコード情報記憶部23にFコードの情報を登録する場合、表示・操作部14のLCD表示部31のメニュー画面で、Fコード設定を選択し、LCD表示部31に表示されたFコード入力画面で、親展ボックス毎の20桁以下のサブアドレスと、20桁以下のパスワードを入力することにより、Fコード情報記憶部23に登録することができる。なお、共有親展ボックス51にはパスワードの入力は不要である。
デジタル複合機1は上記のような構成を備えており、ファクシミリ送信時には、原稿の画像データが読取部15で読み取られ、コーデック18で圧縮されて画像メモリ16に蓄積される。この圧縮された画像データが画像メモリ16から読み出されてモデム19で変調され、NCU20からPSTN5を通して通信相手先に送信される。
次に、ファクス受信時のCPU11の作用を図5のフローチャートにより説明する。
デジタル複合機1のCPU11は、常時、図5のフローチャートに示すファクス受信プログラムを実行し、ファクスの着信があったか否かを判定している(ステップ101)。ファクスの着信があったと判定すると、CPU11は、サブアドレス(SUB)、パスワード(PSW)を取得したか否かを判定する(ステップ102)。
サブアドレス、パスワードを取得していないと判定した場合、CPU11は、画像受信処理、すなわち、受信した画像データをモデム19で復調し、画像メモリ16に蓄積した(ステップ103)後、画像メモリ16に蓄積した画像データをコーデック18で復号して記録部17によりプリントする(ステップ104)。
また、ステップ102でサブアドレス、パスワードを取得したと判定した場合、CPU11は、サブアドレスが2000か否かを判定し(ステップ105)、サブアドレスが2000であると判定した場合、受信した画像データをモデム19で復調し、画像メモリ16の共有親展ボックス51に蓄積する(ステップ106)。
次に、CPU11は、共有親展ボックス51に蓄積した画像データをコーデック18で復号して記録部17によりプリント処理を行った(ステップ107)後、プリントが終了したか否かを判定する(ステップ108)。
そして、記録部17によるプリント処理が終了すると、共有親展ボックス51に蓄積された画像データを廃棄した(ステップ109)後、プログラムを終了する。
一方、ステップ105で受信したサブアドレスが2000でないと判定した場合、CPU11は、そのサブアドレスがFコード情報記憶部23に登録されている他の親展ボックスのサブアドレスと一致しているか否かを判定する(ステップ110)。
そのサブアドレスが他の親展ボックスのサブアドレスと一致していると判定した場合、CPU11は、指定された親展ボックスに対応したパスワードをRAM13のFコード情報記憶部23から読み出し、読み出したパスワードと受信したパスワードとが一致するか否かを判定する(ステップ111)。
受信したサブアドレスがFコード情報記憶部23に登録されているボックス番号のいずれとも一致しなかった場合、または受信したサブアドレスがFコード情報記憶部23に登録されているボックス番号のいずれかと一致したが、受信したパスワードがサブアドレスで指定された親展ボックスに対して登録されているパスワードと一致しなかった場合には、切断命令信号(DCN)を送出することにより、回線を切断する(ステップ112)。
また、サブアドレスにより指定された親展ボックスに対応したパスワードと受信したパスワードとが一致したと判定した場合、CPU11は、受信した画像データをモデム19で復調し、画像メモリ16の対応する親展ボックスに蓄積する(ステップ113)。
以上のように、従来のパスID入力による印刷指示が必要な親展ボックスの他に、パスID不要、印刷指示不要な共有の親展ボックスを作成し、この共有の親展ボックスが指定された受信画像データを自動的にプリントすることにより、利便性を損なうことなく、誤接続による情報漏洩を防止することができる。
なお、上記の実施例では、サブアドレスが共有親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトした場合、受信画像データを廃棄したが、廃棄せず共有親展ボックスに保存してもよく、また、共有親展ボックスにパスワードを設定し、パスワードが一致した場合のみ、共有親展ボックスに保存し、プリント処理するようにすることもできる。
さらに、以上の実施例では、本発明の通信端末装置をコピー機能、ファクシミリ機能、プリント機能等を有するデジタル複合機に適用した例を説明したが、本発明の通信端末装置はコピー機能等を持たないファクシミリ装置にも適用することが可能である。
本発明の通信端末装置を適用したデジタル複合機を備えたシステムのネットワーク構成例を示す図である。 デジタル複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。 表示・操作部の詳細を示す図である。 親展ボックス蓄積領域に設けられる親展ボックスの概念を示す図である。 ファクス受信時の作用を示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタル複合機
2、3、4 パソコン
5 PSTN
6 LAN
7 インターネット網
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 表示・操作部
15 読取部
16 画像メモリ
17 記録部
18 コーデック
19 モデム
20 NCU
21 LAN I/F
22 バス
23 Fコード情報記憶部
24 親展ボックス蓄積領域
31 LCD表示部
51 共有親展ボックス
52、53 親展ボックス

Claims (3)

  1. ファクス受信を行う制御手段を備えた通信端末装置であって、
    ファクス受信時に、Fコードのサブアドレスを受信し、受信したサブアドレスが所定の親展ボックスに指定されていた場合、上記制御手段が、受信画像データを指定された親展ボックスに保存した後、受信画像データをプリントアウトすることを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1に記載された通信端末装置において、
    受信したサブアドレスが上記所定の親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトする場合、上記制御手段が、プリントアウト時のパスワードを不要とし、自動的にプリントアウトすることを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1に記載された通信端末装置において、
    受信したサブアドレスが上記所定の親展ボックスに指定され、受信画像データをプリントアウトした場合、上記制御手段が、受信画像データを上記所定の親展ボックスから廃棄することを特徴とする通信端末装置。
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