JP2007088510A - 部品装着方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプラインシャフト13の他端部13bにて空気通路27に接続される第1ブロー装置106にて上記空気通路内を大気圧状態に復帰させ、上記スプラインシャフトの一端部13aの近傍にて上記空気通路に接続される第2ブロー装置107にて上記空気通路内を大気圧状態に復帰させる。これにより上記空気通路内の真空圧を大気圧に復帰させるために要する時間を従来よりも短縮することができる。
【選択図】図1
Description
図5は、従来の電子部品装着装置における、上記ノズルを含む上記部品吸着ヘッド部101と、上記電子部品を上記ノズルにて吸引するための吸引装置103と、ヘッド部101をX,Y方向に移動させるX,Yロボット102と、ヘッド部101、X,Yロボット102、及び吸引装置103の動作制御を行う制御装置104とを示す。ヘッド部101は、以下のような構造を有する。尚、図5にはヘッド部101の主要な構成部品のみを示し、例えばヘッド部101のボディー部等は図示を省略している。図5にて、符号135はスプラインシャフトであり、その一端部135aには、吸引動作にて電子部品138を吸着するノズル136が設けられ、その他端部135bには回転受け143が設けられている。
又、スプラインシャフト135の上記軸方向への移動は、モータ149にて行われる。即ち、モータ149の駆動軸にカップリング148を介して接続されたボールネジ145には、上記回転受け143に形成されている溝143aに係合するローラ144を先端に設けたレバー147が突設されたナット146が螺合している。よって、モータ149によりボールネジ145が回転することで、上記ローラ144が回転受け143に係合した状態で、レバー147が上記軸方向に移動し、それによりスプラインシャフト135は上記軸方向に移動する。
ステップ(図内では「S」にて示す)101では、制御装置104の制御動作によりX,Yロボット102が動作して、ヘッド部101は電子部品の吸着場所である部品吸着位置に移動される。次のステップ102では、制御装置104の制御によりモータ149が駆動され、スプラインシャフト135、即ちノズル136が下降し、かつステップ103にて吸引装置103を駆動してステップ104にてノズル136に電子部品を吸着させる。次にステップ105にて、モータ149にてボールネジ145を逆回転してノズル136を上昇させる。次に、吸着した電子部品の装着方向を補正するため、制御装置104の制御によりモータ142を駆動してノズル136を適正位置まで回転させる。次にステップ106にて、再びX,Yロボットを駆動し、電子回路基板上の部品装着位置までヘッド部101を移動させた後、ステップ107にて再びモータ149を駆動してノズル136を下降させ、又、ステップ108にてブロー装置106を動作させながら電子部品138を電子回路基板上に装着する。装着後、電子部品138の吸着が解除された後、ステップ109にてスプラインシャフト135を介してノズル136を上昇させる。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、従来に比べて上記部品装着時間の短縮を図ることができる、部品保持装置、該部品保持装置を備えた部品装着装置、及び該部品装着装置にて実行される部品装着方法を提供することを目的とする。
上記シャフトに設けられ上記ノズルに連通する空気通路に上記シャフトの他端部にて接続され上記空気通路内を吸引して上記空気通路を介して上記部品を上記ノズルに吸着保持させる吸引装置と、
上記部品の上記ノズルへの吸着を解除するため、上記シャフトの上記他端部にて上記空気通路に接続され上記空気通路内を大気圧状態に復帰させる第1ブロー装置と、
上記部品の上記ノズルへの吸着を解除するため、上記シャフトの上記一端部の近傍にて上記空気通路に接続され上記空気通路内を大気圧状態に復帰させる第2ブロー装置と、
を備えたことを特徴とする。
上記ノズルが上記最下降点に到達した時点から上記ノズルが上記厚み方向に沿って上昇を開始する時点までの間に上記ノズル内が大気圧状態となり上記吸着が解除され上記電子部品が上記回路基板上に装着されるように上記ノズル内への空気供給開始タイミングを設定することを特徴とする。
図4は、本実施形態の部品装着装置50の全体を示す概略図である。2は電子回路基板1を搬入、搬出し、又、生産時には回路基板1を保持する搬送部である。3及び4はともに回路基板1に装着する電子部品を収納し、供給する電子部品供給部であり、電子部品供給部3は電子部品を仮固定したテープをリールに巻回したリール式の電子部品供給部であり、電子部品供給部4は電子部品をトレイに収めたトレイ式の電子部品供給部である。電子部品を吸着するノズル8を備え該ノズル8の昇降、回転動作等を行う部品吸着ヘッド部6は、該ヘッド部6をX,Y方向に移動させるX,Yロボット5に装着されている。電子部品の吸着時には、X,Yロボット5にて部品吸着ヘッド部6、即ちノズル8を、電子部品供給部3又は4における電子部品保持位置へ移動させた後、部品吸着ヘッド部6はノズル8を下降して電子部品を吸着し、吸着後ノズル8を上昇させる。ノズル8に吸着されている電子部品の吸着状況は、部品認識カメラ7にて撮像され、該撮像情報に基づき電子回路基板1への装着前に電子部品の吸着角度の補正等の要否が判断される。ノズル8に吸着された電子部品は、X,Yロボット5によるヘッド部6の移動によりX,Y方向に移動されて電子回路基板1上の所定位置まで移動される。そしてヘッド部6の動作によりノズル8が下降し電子回路基板1上の所定の部品装着位置へ電子部品を装着し、電子部品の吸着を解除する。以上の動作を繰り返すことで、各電子部品が電子部品供給部3又は4から電子回路基板1上へ装着されていく。
詳細は以下に説明するが、従来に比べ本実施形態では、ノズル8を先端部13aに設けたスプラインシャフト13をその軸方向に移動させるために当該スプラインシャフト13にボイスコイルモータを取り付け、さらにスプラインシャフト13の軸方向への移動量を検出するためにスプラインシャフト13に検出装置を設けた。尚、従来のヘッド部101における構成と同様の構成部分については略説する。
又、スプラインシャフト13の先端部13aには、吸引時にゴミの侵入を防ぐため内部にフィルタ137を備え電子部品138を吸着するノズル8が設けられている。又、スプラインシャフト13の先端部13aから後述のボイスコイルモータ21の内部部分を通りスプラインシャフト13の他端部13bまで、スプラインシャフト13の内部にはその軸方向に沿って、フィルタ137を介して吸引される空気、及びブロー用空気の通路として空気通路27が形成されている。該空気通路27には、従来と同様にスプラインシャフト13の他端部13bにて、吸引装置103に連通する吸引用管105が接続される。吸引装置103は制御装置11に接続され制御装置11にて動作制御される。よって、吸引装置103の吸引動作により、空気通路27、及びフィルタ137を介してノズル8の先端から空気が吸引され、これによってノズル8の先端に電子部品138が吸着される。さらに、スプラインシャフト13の他端部13bには、上記吸引用管105から分岐して第1ブロー装置106が接続される。第1ブロー装置106も制御装置11に接続される。
まず、制御装置11の制御により、搬送部2は電子回路基板1を前工程から搬入し装着位置にて支持する。一方、部品吸着ヘッド部6に備わる透過センサ30は、磁気スケール28の先端によって遮光がなされた時点でスプラインシャフト13の移動の原点を検出する。該原点検出情報は、透過センサ30から制御装置11へ送出される。
次に、ステップ1にて、制御装置11の制御により、X,Yロボット5は、部品吸着ヘッド部6をリール式電子部品供給部3またはトレイ式電子部品供給部4における部品保持位置へ移動する。
次に、ステップ2にて、制御装置11の制御により、ボイスコイルモータ21へ通電することでスプラインシャフト13を下降させるが、このとき、磁気スケール28の下降に伴う磁気センサ29の出力情報に基づき制御装置11はスプラインシャフト13の下降量を制御する。ボイスコイルモータ21の駆動によりスプラインシャフト13及びノズル8が下降すると、ステップ3では制御装置11の制御により、吸引装置103によって吸引動作が開始される。よって、空気通路27、及びフィルタ137を介してノズル8の先端から空気が吸引される。ステップ4にて、ノズル8の先端がリール式電子部品供給部3又はトレイ式電子部品供給部4に収納されている電子部品138に接近若しくは接触したとき、ノズル8の先端に電子部品138が吸着される。
次に、ステップ6にて制御装置11の制御により、X,Yロボット5は、部品吸着ヘッド部6を電子回路基板1上に移動する。そしてステップ7にて、制御装置11は、再びボイスコイルモータ21へ通電することで、スプラインシャフト13及びノズル8を下降させる。該下降動作を行いながら、制御装置11は、ステップ8にて第1ブロー装置106及び第2ブロー装置107を動作させ、空気通路27内へ空気を供給し空気通路27内の真空圧を大気圧へ復帰させる。
例えば、ノズル8にて保持している部品が40×40mm程度の大きさにてなるQFP(Quad Flat Gull Wing Leaded Package)や、コネクタ部品等の異形部品のように、上記QFPで約5gを超える部品、上記異形部品で上記約5gより若干軽い重さを超える部品であるときには、第1及び第2のブロー装置106,107の動作時間は上記約60msecに比べて短く、上記最下降点に到達した時点にて第1及び第2のブロー装置106,107の動作が開始され、ノズル8の上昇開始時刻にて動作が終了するような時間に設定している。これは、上記重量を有する大型部品は通常部品に比べて重いので、上記最下降点にノズル8が到達する前に上記ブロー動作を開始すると吸着力低下により、保持している部品が回路基板1上に接地する前に落下してしまう可能性が生じるからである。尚、保持している部品が回路基板1上に接地したことは、上記磁気センサ29の送出情報に基づくスプラインシャフト13の移動量、及びボイスコイルモータ21に作用する荷重値の変化つまりボイスコイルモータ21へ供給する電流値の変化に基づき検出可能である。又、制御装置11には、回路基板1への部品の装着順情報、該装着順情報に従い装着すべき部品に関する情報、及び回路基板1における部品装着位置情報等が予め格納されている。上記部品情報には部品の寸法、重量等の情報が含まれることから、制御装置11は、ノズル8に現在保持している部品の重量を認識しており、上述のようにタイマー設定された第1及び第2のブロー装置106,107の動作時間の内から当該部品に対応した動作時間を選択する。
さらに、スプラインシャフト13の移動を検出する磁気スケール28を剛体であるスプラインシャフトに直結しており、又、ノズル8も剛体であるスプラインシャフト13に直結されている。したがって、スプラインシャフト13の軸方向への移動に伴う磁気スケール28の移動量とノズル8の上記軸方向への移動量とは完全に一致する。このような構造を採用したことから、磁気スケール28の移動量を検出することで、スプラインシャフト13を下降させノズル8の先端を電子部品138に接触させるとき、及びノズル8に吸着した電子部品138を電子回路基板1上に装着するときのスプラインシャフト13の移動量を正確に検出することができる。
したがって、本実施形態によれば、電子部品の装着品質の向上を図ることができる。
13…スプラインシャフト、21…ボイスコイルモータ、
103…吸引装置、106…第1ブロー装置、107…第2ブロー装置。
Claims (3)
- 電子部品を吸着しているノズルを上記電子部品の厚み方向に沿って最下降点まで下降させて回路基板上に上記電子部品を装着する部品装着方法であって、
上記ノズルが上記最下降点に到達した時点から上記ノズルが上記厚み方向に沿って上昇を開始する時点までの間に上記ノズル内が大気圧状態となり上記吸着が解除され上記電子部品が上記回路基板上に装着されるように上記ノズル内への空気供給開始タイミングを設定することを特徴とする部品装着方法。 - 上記ノズル内への空気供給終了は、上記ノズルが上記上昇を開始する時点に一致させている、請求項1記載の部品装着方法。
- 上記供給開始タイミングは、上記ノズルに保持されている電子部品の重量に基づき制御される、請求項1又は2記載の部品装着方法。
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