JP2007088049A - Icパッケージ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】チップから発生する高熱が基板を介して効率よく除去されるとともに、チップと基板の熱膨張係数の差による応力を減少して、反り、クラック、チップ脱落などの発生を防止できるICパッケージ構造を提供する。
【解決手段】基板1と、チップ2と、複数の半田ボール3と、下地充填材4とを備え、基板1は金属材料(銅或はアルミニウム)で作製される。複数の半田ボール3は、その上縁及び下縁がチップ2と基板1にそれぞれ接続されるように、チップ2と基板1との間に設置され、散熱効率を改善する。また、低融点金属合金でなる下地充填材4は、チップ2と基板1との間に設置され、バッファ機能を供給し、基板1やチップ2の変形を有効的に吸収する。
【選択図】図2
【解決手段】基板1と、チップ2と、複数の半田ボール3と、下地充填材4とを備え、基板1は金属材料(銅或はアルミニウム)で作製される。複数の半田ボール3は、その上縁及び下縁がチップ2と基板1にそれぞれ接続されるように、チップ2と基板1との間に設置され、散熱効率を改善する。また、低融点金属合金でなる下地充填材4は、チップ2と基板1との間に設置され、バッファ機能を供給し、基板1やチップ2の変形を有効的に吸収する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ICパッケージ構造、特に、チップから発生する高温を下方向へ伝達でき、その散熱効率を良くさせ、且つバッファ機能を供給し基板やチップの変形を有効に吸収でき、反り、クラック、チップ脱落などの発生を防止できるICパッケージ構造に関するものである。
従来のICパッケージ構造9は、例えば、図1に示すように、基板91と、チップ92と、複数の半田ボール93と、下地充填材(underfill)94とを備える。半田ボール93は、チップ92と基板91との間に設置され、チップ92は半田ボール93を介して基板91に保持される。下地充填材94は、エポキシ樹脂で作製され、チップ92と基板91との間の隙間に充填され、基板91やチップ92が熱膨張により変形する時に発生する応力を低減できるが、基板91及びチップ92両者の熱膨張係数(Coefficient of Thermal Expansion, CTE)の差が大きくない場合に限られる。
基板がセラミックス(ceramics)や有機材料(organic)で作製される場合は、その熱伝導係数TCが低いため、チップから発生する高温は、一般にチップの上に設置される散熱装置(図を省略)で上方向にしか伝達できない。このため、チップの高温は、基板を介して下方向へ伝達できず、散熱効率は比較的に悪い。
また、パッケージ工程は、温度上昇、温度低下の過程を経るため、基板とチップの間の熱膨張係数(Coefficient of ThermalExpansion, CTE)差が大きくなると、変形量が異なり、反り、クラック、チップ脱落などが発生する原因になる。この不具合を防止するためには、熱膨張係数がチップ(主要成分はシリコンである)に近い材料で基板を作製する必要があるが(セラミックスの熱膨張係数は、4〜6ppm/℃であり、チップの熱膨張係数は、2〜4ppm/℃である)、基板材料の種類が大きく制限されてしまう。その結果、銅やアルミニウムなどの熱伝導係数TCが比較的に高い金属材料(銅の熱膨張係数は約16ppm/℃であり、アルミニウムの熱膨張係数は約22ppm/℃である)は、チップの熱膨張係数との差が大きいため使用できなくなる。
そこで、本発明者は、上記の問題点の改善を目的として、技術理論に照らし、鋭意研究開発を行なった結果、設計が合理的で、上記問題点を有効に改善できるICパッケージ構造を完成するに到った。
したがって、本発明の主たる目的は、熱伝導係数TCが比較的に高い金属材料(銅或はアルミニウム)を基板として、基板に導熱機能を備え、チップから発生する高温を、その上に設置される散熱装置で上方向に伝達することに加え、基板を介して下方向へも伝達でき、散熱効率の向上を達成できるICパッケージ構造を提供することにある。また、基板とチップとの間に低融点金属合金でなる下地充填材を設置することにより、バッファ機能を供給し、基板やチップの変形を有効的に吸収でき、熱膨張係数の差による応力を減少し、反り、クラック、チップ脱落などの発生を防止できるICパッケージ構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明のICパッケージ構造は、金属材料で作製される基板と、基板上に設置されるチップと、チップと基板との間に設置され、その上縁及び下縁がチップと基板にそれぞれ接続される複数の半田ボールと、チップと基板との間に充填され、低融点金属合金でなる下地充填材とを含むことを特徴とする。
以下、図面を参照しながら、本発明を好ましい実施例に基づいて詳細に説明するが、以下の実施例は、本発明の理解を促すための例示であって本発明の限定を意図するものではない。
図2及び図3に示すように、本発明のICパッケージ構造は、基板1と、チップ2と、複数の半田ボール3と、下地充填材4とを備える。基板1は、銅或はアルミニウムなど熱伝導係数TCが比較的に高い金属材料で作製される。チップ2を基板1上に設置することで、チップ2が基板1によって支持される。チップ2上には適当な散熱装置(図を省略)を接続しても良い。例えば、ガス冷却或は水冷却の方式を採用すれば、チップ2の散熱に効果的である。
複数の半田ボール3は、チップ2と基板1との間に設置され、これらの半田ボール3の上縁及び下縁が、チップ2と基板1にそれぞれ半田接続され、チップ2が基板1に固定される。これらの半田ボール3は、固定機能のみを提供し、信号伝送機能を備えていない。チップ2の信号は、上面或は側面などの位置から伝送される。下地充填材4は、低融点金属合金で作製され、この低融点金属合金の融点は半田ボール3の融点より低い。下地充填材4は、チップ2と基板1との間に設置され、高温になると低融点金属合金が液体状になり、十分なバッファを供給でき、基板1やチップ2の変形を有効に吸収することができる。このような構成により本発明のICパッケージ構造が形成される。
本発明は、銅或はアルミニウムなどの熱伝導係数TCが比較的に高い金属材料を基板1として、基板1に導熱機能を備え、チップ2が発生する高温は、その上に設置される散熱装置(図を省略)で上方向に伝達する外、基板2を介して下方向へも伝達でき、散熱効率が向上して、上面の散熱装置の負荷を有効に減少できる。
本発明は、チップ2と熱伝導係数差が大きい金属材料(銅或はアルミニウム)を基板1とするが、チップ2と基板1との間に設置される下地充填材(低融点金属合金)4によりバッファ機能を供給でき、液体状の低融点金属合金は圧縮性があるため、基板1やチップ2の変形を効果的に吸収でき、熱膨張係数の差による応力を減少し、反り、クラック、チップ脱落などの発生を防止できる。
また、基板1とチップ2との間に設置される下地充填材4は、低融点金属合金で作製され、比較的高い熱伝導係数を有し、チップ2の高温が基板1を介して下方向へ伝達する効率を高めて、散熱効率をさらに改善する。
また、図4に示すように、本発明においては、基板1の表面に阻隔装置5を設けても良い。阻隔装置5は、後加工或は一体成形で基板1に形成され、本実施例では、阻隔装置5は基板1に設けた溝51によって提供される。下地充填材(低融点金属合金)4は、下地充填材4の外周部が阻隔装置5によって囲まれるように溝51内に収容されるので、下地充填材4が融点以上に達して液体状になっても、阻隔装置5の遮断、阻隔機能が発揮され、液体の低融点金属合金が外へ漏れるのを防ぐことができる。
上記した説明は、本発明の一実施例に過ぎず、本発明の請求の範囲を限定するものではない。従って、同等の効果および目的を達成するために上記実施例になされる種々の等価な変更や修飾等は、本発明の技術思想の範囲に含まれる。
1 基板
2 チップ
3 半田ボール
4 下地充填材
5 阻隔装置
51 溝
9 ICパッケージ構造
91 基板
92 チップ
93 半田ボール
94 下地充填材
2 チップ
3 半田ボール
4 下地充填材
5 阻隔装置
51 溝
9 ICパッケージ構造
91 基板
92 チップ
93 半田ボール
94 下地充填材
Claims (5)
- 金属材料で作製される基板と、前記基板上に設置されるチップと、前記チップと基板との間に設置され、その上縁及び下縁がチップと基板にそれぞれ接続される複数の半田ボールと、前記チップと基板との間に充填され、低融点金属合金でなる下地充填材とを含むことを特徴とするICパッケージ構造。
- 上記基板は、銅或いはアルミニウムで作製されることを特徴とする請求項1に記載のICパッケージ構造。
- 上記基板の表面に、下地充填材の外部を囲むように形成される阻隔装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のICパッケージ構造。
- 上記阻隔装置は基板に凹設される溝であり、上記下地充填材は前記溝内に収容されることを特徴とする請求項3に記載のICパッケージ構造。
- 上記低融点金属合金の融点は、半田ボールの融点より低いことを特徴とする請求項1に記載のICパッケージ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005272435A JP2007088049A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | Icパッケージ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005272435A JP2007088049A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | Icパッケージ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007088049A true JP2007088049A (ja) | 2007-04-05 |
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ID=37974764
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JP2005272435A Pending JP2007088049A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | Icパッケージ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007088049A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1982955A2 (en) | 2007-03-29 | 2008-10-22 | Noritake Co., Limited | Method for producing hydrogen gas separation material |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005272435A patent/JP2007088049A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1982955A2 (en) | 2007-03-29 | 2008-10-22 | Noritake Co., Limited | Method for producing hydrogen gas separation material |
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