例えば、上記特許文献1の技術では、印刷機能設定を実際に行わないとどのような出力結果が得られるかをユーザに認識させることが難しい、という課題があった。また、機能に対する名称を表示するだけでは、どのような出力結果が得られるかをユーザに認識させることが難しいという課題があった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、接続された機器の動作に関する複数の機能に対応した複数項目の条件設定が可能で、設定された条件に従って機器の動作を行うようにしたインターフェースにおいて、現在の設定に対してポイントされた機能が確定された場合に付加される機能がどのように作用するかが分かるような表示を行うことにより、機能設定を確定する前にどのような機能なのかをユーザに認識させるようにしたインターフェースを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、機器の動作に関する複数の機能に対応した複数項目の条件設定が可能で、設定された条件に従って機器の動作を行うようにしたインターフェースにおいて、インターフェースは、複数項目の条件設定を可能とする条件設定画面をインターフェースに接続された表示装置に表示させる手段と、現在の条件設定の状態に関連付けられたアイコンを表示装置に表示する手段と、表示装置に接続されるポインティングデバイスにより表示装置の表示画面に表示されるポインタが、条件設定画面に表示された複数項目の条件設定用の表示領域上のいずれかに存在するときに、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示装置に表示する手段を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、現在の条件設定に関連付けられたアイコンを表示しているときに、複数の条件設定用の表示領域のいずれかにポインタが移動したときに、現在の条件設定に関連付けられたアイコンから、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンに、表示を変更することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、複数項目の条件設定用の表示領域上のいずれかにポインタが存在する状態と、存在していない状態とが識別可能となるように、表示装置によるアイコン表示を行うことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1の技術手段において、現在の条件設定の状態に関連付けられたアイコン、及びポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンは、設定された条件に従って機器から出力される出力イメージを表すように構成されていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1の技術手段において、接続された機器の動作に関する複数の機能は、印刷データを印刷出力するための印刷機能であり、アイコンは、現在の条件設定の状態に関連付けられたアイコン、及びポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンは、印刷機能に関する複数の印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンであることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のステープルの付与条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、ステープルの付与位置、及び個数が分かるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のパンチの付与条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、パンチの位置、及びパンチによる穴の数がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のマージンシフトの付与条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、マージンシフトの位置がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時の両面印刷条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、両面印刷された媒体の綴じ位置がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時の中綴じ印刷の条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、中綴じした場合のページの順番がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のN−Up印刷の条件を設定するための表示領域状にポインタが存在する場合、N−Up印刷により集約される頁の構成がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第11の技術手段において、N−Up印刷により集約されるページの構成がわかるアイコンは、N−Up印刷により集約される各頁の配置順序、または集約される各頁の枠線の有無がわかるアイコンであることを特徴としたものである。
第13の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のズーム印刷またはフィット印刷の条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、入力画像に対して出力される画像が拡大/縮小されることがわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第14の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のポスター印刷の条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、ポスター印刷により使用される記録媒体の枚数がわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第15の技術手段は、第14の技術手段において、アイコンが、記録媒体の印刷出力の順序がわかるアイコンであることを特徴としたものである。
第16の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時のウォーターマーク印刷の条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、どのようなウォーターマークが出力されるかがわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第17の技術手段は、第5の技術手段において、複数の印刷条件設定項目のうち、印刷出力時に複数部数印刷するときの条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、どのような順番で複数部数の印刷を行うかがわかるアイコンを表示することを特徴としたものである。
第18の技術手段は、第1の技術手段において、複数の条件設定項目のうち、いずれかの条件設定項目の条件を設定するための表示領域上にポインタが存在する場合、ポインタが存在する印刷条件設定項目の名称をアイコンの一部に付加して表示することを特徴としたものである。
第19の技術手段は、第1の技術手段において、現在の条件設定の状態に関連付けられたアイコンと、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンとを交互に切り換えながら繰り返し表示することを特徴したものである。
第20の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、複数の設定可能な値にそれぞれ関連付けられたアイコンを順番に切り換えながら繰り返し表示することを特徴としたものである。
第21の技術手段は、第20の技術手段において、切り換えながら繰り返し表示するアイコンが一巡したことがわかるようにアイコンを表示することを特徴としたものである。
第22の技術手段は、第20の技術手段において、切り換えながら繰り返し表示するアイコンが、表示すべきアイコンのうちの何番目のアイコンであるのかがわかるようにアイコンを表示することを特徴としたものである。
第23の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、現在設定されている値を除く他の値にそれぞれ関連付けられたアイコンを順番に切り換えながら表示することを特徴としたものである。
第24の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示するための表示領域を分割し、複数の設定可能な値にそれぞれ関連付けられたアイコンを分割した表示領域に表示することを特徴としたものである。
第25の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示するための表示領域を分割し、複数の設定可能な値にそれぞれ関連付けられたアイコンと、現在の条件設定の状態に関連付けられたアイコンとを分割した表示領域に表示することを特徴としたものである。
第26の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示するための表示領域を分割し、現在設定されている値を除く他の値にそれぞれ関連付けられたアイコンを分割した表示領域に表示することを特徴としたものである。
第27の技術手段は、第1の技術手段において、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示装置に表示するとき、ポインタが条件設定項目の表示領域から外れるまでは、ポインタが存在する条件設定項目に関連付けられたアイコンの表示が変化しないように維持することを特徴としたものである。
第28の技術手段は、第1の技術手段において、複数の機能がグルーピングされてなる条件設定項目があるとき、条件設定項目の表示領域にポインタが存在する場合に、グルーピングされた機能に関連付けられたアイコンを表示することを特徴としたものである。
第29の技術手段は、第1の技術手段において、条件設定画面が複数のタブを持つ画面として構成され、現在選択されているタブと異なるタブ上に、ポインタが移動したときに、ポインタが存在するタブに関連付けられたアイコンを表示することを特徴としたものである。
第30の技術手段は、第1の技術手段において、複数の条件設定項目を一度に呼び出すことができる包括的な条件設定項目が設定され、包括的な条件設定項目の表示領域上にポインタが移動したときに、包括的な条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示することを特徴としたものである。
第31の技術手段は、第1の技術手段において、条件設定画面が、複数の機能に対応する複数項目の条件設定を可能とするための条件設定用ボタンを有し、条件設定用ボタンの位置を変化させながら表示することを特徴としたものである。
第32の技術手段は、第1の技術手段において、条件設定用ボタンのいずれかの表示領域上にポインタが存在する場合、条件設定用ボタンの位置の変化を停止し、条件設定用ボタンのいずれかの表示領域上からポインタが外れた場合には、条件設定用ボタンの位置の変化を再開することを特徴としたものである。
本発明によれば、ポインタが位置する条件設定項目に関連付けられたアイコン表示を行うことにより、上記ポインタが位置する条件設定項目の入力値が確定されたときに、どのような機能が追加(または削減)され、出力にどのように作用するのかをユーザが視覚的に理解することができる。すなわち、ポインタによりポイントした条件設定項目の入力値を確定する前に、その条件設定項目により設定される機能がどのようなものであるのかをユーザが認識することができ、条件設定に関わる操作性を向上させることができるようになる。
ここでは出力イメージを表すアイコンを使用することにより、ポインタにより選択した条件で処理を行った場合の出力イメージをユーザに認識させることが可能となる。
また例えばアイコン表示している領域の枠線を太くしたり、色を変更したり、アイコンの背景色を変更したりすることにより、ユーザに各機能に対応する条件が未確定状態であることを認識させることが可能となる。
また用紙の向き、用紙の綴じ位置、ステープル数によって変化するステープル位置を、アイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにステープルされるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化するパンチ位置を、アイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにパンチされるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化するマージンシフト位置を、アイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように画像がシフトされるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化する両面印刷の出力結果を、アイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように両面印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化する中綴じ印刷の出力結果を、アイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように中綴じ印刷が出力されるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向き、集約(N−Up)の順序、枠線有無の設定によって変化するN−Up印刷の出力結果をアイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにN−Up印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向きによって変化する拡大/縮小印刷の出力結果をアイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように拡大/縮小印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
また用紙の向きやポスター印刷に使用する用紙枚数によって変化するポスター印刷の出力結果をアイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにポスター印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
またウォーターマークの文字列やフォント設定、及び使用する用紙の向きによって変化するウォーターマーク印刷の出力結果をアイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにウォーターマークの印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
また複数部数の出力順序の設定に応じて変換する印刷の出力結果をアイコンによって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように印刷出力が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
また各条件設定項目に関連付けられた名称をアイコンとして表示することにより、ユーザが必要な設定条件を選択する際の手助けとなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
またポインタがポイントしている条件設定項目に関連付けられたアイコン表示と、現在の設定状態を示すアイコン表示とを交互に切り換えて繰り返し表示することにより、ユーザは、ポインタが位置する条件設定項目の入力値が確定されたときに、どのような機能が追加(または削減)され、出力にどのように作用するのかを視覚的に容易に理解することができるようになる。
またポインタが条件設定項目の表示領域上にあるときに、その条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、その複数の設定可能な値を順番に切り換えながら繰り返し表示することにより、ユーザが各条件設定項目の設定値を確定しなくても、どのような出力状態が可能であるかのイメージをユーザに認識させることができ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また切り換え表示を行うときに、アイコンの切り換え表示が一巡したことをユーザが認識できるようにすることにより、現在ポインタでポイントしている条件設定項目によりどのような出力が可能であるのかをユーザに認識させることができ、更にユーザの利便性を向上させることができる。
またポインタがポイントしている印刷条件設定項目に設定可能な値数と、その数が現在何番目であるかを表示する設定数情報を表示することにより、ポインタがポイントしている印刷条件設定項目に設定可能な値の数と、現在表示されているアイコンがそのなかの何番目のアイコンであるのかをユーザが認識することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
またポインタがポイントしている条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを順次切り替えて表示することにより、設定可能な値を示すアイコンの切り替え表示時間を短縮することができ、かつ、現在の設定値を変更したときに、どのような出力形態が可能となるかどうかをユーザに認識させることが可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
またアイコン表示領域を複数に分割して、分割したそれぞれの領域に、条件設定項目に設定可能な複数の設定値を示すアイコンを一覧で表示することより、ユーザは、ポインタでポイントしている条件設定項目に対してどのような印刷出力が可能であるかを一目で認識することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
また上記のアイコン表示領域を分割して表示する構成において、現在の条件設定状態をユーザに認識可能に表示することにより、現在の条件設定の状態と、ポイントしている条件設定項目で設定可能な状態とを一目で認識することができるようになり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
またアイコン表示領域を複数に分割して、分割したそれぞれの領域に、条件設定項目に設定可能な複数の設定値を示すアイコンを一覧で表示することにより、ユーザは、ポインタでポイントしている条件設定項目に対してどのような出力が可能であるかを一目で認識することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
またポインタがポイントしている条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを一覧にして表示することにより、アイコン表示の数を減らすことができ、かつ、現在の設定値を変更したときに、どのような出力形態が可能となるかどうかをユーザに認識させることが可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
また各条件設定項目の表示領域上にポインタがあり、その条件設定項目に関連付けられたアイコン表示を行う場合に、ポインタがその条件設定項目の表示領域から外れるまでは、上記アイコンの表示形態を維持することにより、ユーザがわかりやすく、操作性の良好な条件設定画面を提供することができる。
また複数の機能(条件設定値)がグルーピングされてなる条件設定項目がある場合、その条件設定項目の表示領域にポインタを移動させたとき、グルーピングされた条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示させることにより、グルーピングされた条件設定項目でどのような機能(条件設定値)を設定できるのかがユーザに認識可能となる。
また現在選択されているタブと異なるタブ上にポインタが移動したときに、そのポインタがポイントするタブに関連付けられたアイコンを表示することにより、現在のタブからタブを切り換えようとしたときに、どのような条件設定項目で機能設定ができるのかをユーザが認識することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また複数の条件設定項目を一度に呼び出すことができる包括的な条件設定項目の表示領域上にポインタを移動させたときに、その包括的な条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示することにより、包括的な条件設定項目が、どのような個々の条件設定項目を有しているかをユーザが認識することができる。
また機能に対応した条件設定項目ボタンの数が多い場合、一画面では収まらなくなり、また設定した条件の設定項目がどこに表示されているかがわかりにくいので、上記のように条件設定用ボタンをスライド式に移動可能とすることにより、ユーザは、所望の条件設定用ボタン上にポインタを移動させるだけで、どのような出力形態が得られるのかを認識することができる。
また上記のような条件設定用ボタンを移動させる構成において、条件設定用ボタンのいずれかをポイントしているときは、条件設定用ボタンの移動を停止することにより、ポイントされている条件設定用ボタンに関連付けられた機能(条件設定項目)が現在の条件設定に対してどのように作用するのかをより確実に認識することができるようになる。
以下に本発明のインターフェースの実施形態を添付された図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下に示す実施形態では、本発明のインターフェースを適用可能なプリントシステムによる印刷条件設定処理例を説明するが、本発明のインターフェースは、プリンタドライバに限らず、接続された機器(例えばプリンタ)の動作に関する複数の機能に対応した複数項目の条件設定が可能で、設定された条件に従って上記機器の動作を行うようにしたインターフェースに適用が可能である。
図1は、本発明のインターフェースが適用可能なプリントシステムの構成例を説明するための図である。プリントシステムは、印刷データ及びその印刷データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するクライアントコンピュータ1と、その印刷データを印刷するプリンタ2とが接続されてなっている。
クライアントコンピュータ1は、プリンタ2を制御するために出力データの処理等を行うプリンタドライバ12を備え、アプリケーションプログラム14にて作成した文書に対応した印刷データと、この文書を印刷するために設定された印刷条件データを印刷ジョブとして、これらをデータ送受信部13からプリンタ2に送出する。プリンタドライバ12とデータ送受信部13は、クライアントコンピュータ1のOS11上で動作する。
プリンタ2は、クライアントコンピュータ1から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には、プリンタ2は、印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
図2は、上記実施形態のプリンタドライバが備えるモジュール構成を説明するための図である。プリンタドライバは、アプリケーションプログラム14との通信を行う通信部201と、プリンタドライバから出力する出力データを生成する出力データ生成部202と、プリンタドライバの機能設定表示を行うためのプリンタドライバ設定表示部203と、 機能設定表示を行うときに表示させる表示用テキストを保持する表示用テキストデータ保持部204と、機能設定表示を行うときに表示されるアイコンデータを保持する表示用アイコンデータ保持部205とを備えている。
以下に本発明のインターフェースを適用可能なプリンタドライバの印刷条件設定画面を参照しながら、プリンタドライバの機能について説明する。各プリンタドライバの印刷条件設定画面は、図1の例では、クライアントコンピュータ1が備えるプリンタドライバ12が生成し、クライアントコンピュータ1が有するもしくはクライアントコンピュータ1に接続された図示しない表示画面に表示されるものである。ユーザは、キーボードやマウス等のデバイスを使用して、これら設定画面からプリンタドライバの各種機能に関わる条件設定を行うことができる。
まず、本実施形態において、プリンタドライバにより生成される印刷条件設定画面は、複数機能に対応した複数項目の印刷条件設定が可能に構成され、このときに現在の印刷条件設定状態を示すアイコンが表示される。さらに、マウス等により操作されるポインタが表示され、印刷条件設定が可能な複数項目の表示領域のうち、いずれかの表示領域に上記ポインタがある場合には、その印刷条件設定項目に関連付けられているアイコンを表示する。これらのアイコンは、印刷出力のイメージを表すような画像データ、すなわち出力イメージアイコンとして生成されている。
図3は、プリンタドライバの印刷条件設定画面の表示例を示す図で、タブ構成された印刷条件設定画面のメイン(Main)タブの選択時の画面例を示すものである。
図3において、プリンタドライバの印刷条件設定画面は、タブ308で構成され、ユーザは、所望のタブを選択することで、目的の条件設定を行うようにする。またマウス等のポインティングデバイスの操作に連動するポインタpが表示される。
メインタブの印刷条件設定画面300では、印刷条件設定項目として、印刷枚数を設定するための“Copies”301,部単位やページ単位の複数部数印刷を設定するための“Collate”302,各ページを縮小して1シートに複数のページを印刷するときのページ設定を行うための“N-Up Printing”303,片面印刷や両面印刷等のドキュメントのスタイルを設定するための“Document Style”304,印刷されたシートに対するステープルやパンチ等の設定を行うための“Finishing”305が設定される。また各印刷条件設定項目に入力された入力値を確定するための“OK”306と、これをキャンセルするための“キャンセル”307が表示される。
そして本実施形態では、現在の印刷条件設定状態を示すアイコン311をアイコン表示領域310に表示する。図3の例では、現在の印刷条件は、“Copies”301が1枚であり、“Collate”302が有効であり、“N-Up Printing”303が“1−Up”(1シートに1枚分印刷する)で、ページ枠線“Border”は付与せず、ページの印刷位置(順序)“Order”は設定せず、“Document Style”304はシートの片側をサイドとする“1-Sided”であり、“Finishing”305は左側(Left)を綴じる側とし、マージン(Margin)は0mmであり、ステープル(Staple)は使用しないように設定されている。
アイコン表示領域310では、上記のような現在印刷条件を視覚的に確認することができるアイコン311を表示している。
図4は、プリンタ印刷条件設定画面の他の表示例を示す図で、タブ構成された印刷条件設定画面のペーパー(Paper)タブの選択時の画面例を示すものである。
図4において、ペーパータブの印刷条件設定画面400では、用紙サイズを設定するための“Paper Size”401,印刷画像データを指定用紙サイズに合わせる処理を設定するための“Fit To Paper Size”402,用紙の方向を設定するための“Orientation”403,拡大倍率(ズーム)を設定するための“Zoom”404,ポスター印刷を設定するための“Poster Printing”405,給紙トレイを設定するための“Paper Tray”406が設定されている。また各印刷条件設定項目に入力された入力値を確定するための“OK”407と、これをキャンセルするための“キャンセル”408が表示される。またペーパータブの印刷条件設定画面400においても、上記メインタブと同様に現在の印刷条件設定状態を示すアイコン311がアイコン表示領域310に表示されている。
図5は、プリンタ印刷条件設定画面の更に他の表示例を示す図で、タブ構成された印刷条件設定画面のウォーターマーク(Watermark)タブの選択時の画面例を示すものである。
図5において、ウォーターマークタブの印刷条件設定画面500では、ウォーターマークとして表示するテキストとそのフォントを設定するための“Text”501と、ウォーターマークのサイズを設定するための“Size”502と、ウォーターマークの設定状態を確認するための表示部503と、表示部503に表示したウォーターマークの位置を設定するための縦横のスライドバー506,507とが設定されている。また各印刷条件設定項目に入力された入力値を確定するための“OK”504と、これをキャンセルするための“キャンセル”505が表示される。またウォーターマークタブの印刷条件設定画面500においても、上記メインタブと同様に現在の印刷条件設定状態を示すアイコン311がアイコン表示領域310に表示されている。メインタブに表示されるアイコン311と、ペーパータブに表示されるアイコン311と、ウォーターマークタブに表示されるアイコン311は同じものであり、ユーザがいずれのタブを選択しても、現在の印刷条件設定状態をアイコン311にて確認することができる。
そして、上記のような印刷条件設定画面において、上記のような複数の印刷条件設定項目の表示領域のいずれかにポインタpが移動された場合には、そのポインタpが指し示す印刷設定条件項目に関連付けられているアイコン(出力イメージアイコン)をアイコン表示領域310に表示する。
この場合のアイコンは、印刷設定条件項目に予め関連付けられている画像データであればよく、操作画面における処理の内容や対象を、小さな絵や記号もしくは他の表現方法で適宜表現した画像データを表示したものとする。この画像データは、静止画像でもよく、またアニメーションを含む動画像であってもよい。
図6は、図3の状態の印刷条件設定画面においてポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときの表示例を示す図である。ここでは、ポインタpが、複数の印刷条件設定項目のうち“Finishing”305の中の“Punch”(パンチ)305aの表示領域上に存在している。つまりユーザがマウス等のポインティングデバイスを操作することにより、ポインタpを“Punch”305aの表示領域上に移動させた状態になっている。このときに、アイコン表示領域310に表示したアイコン311を変化させ、アイコン311に対してパンチ位置311aを表示させる。
なお上記の例はポインタpの位置に応じたアイコン表示の一例であり、印刷条件設定項目に関連付けたアイコン(画像データ)を表示させる形態であれば適宜種々の形態をとることができる。以下の実施例においても同様である。
また上記において、印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpが移動したときに、図3の表示から図6の表示に切り替わるように構成することができるが、通常はアイコン表示領域310にアイコン311を表示することなく、印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpが移動したときに図6のようにその印刷条件設定項目に関連付けられた表示を含むアイコン311をアイコン表示領域310に表示させるようにしてもよい。
上記のように、ポインタが位置する印刷条件設定項目に関連付けられたアイコン表示を行うことにより、上記ポインタが位置する印刷条件設定項目の入力値が確定されたときに、どのような機能が追加(または削減)され、印刷出力にどのように作用するのかをユーザが視覚的に理解することができる。すなわち、ポインタによりポイントした印刷条件設定項目の入力値を確定する前に、その印刷条件設定項目により設定される機能がどのようなものであるのかをユーザが認識することができ、印刷条件設定に関わる操作性を向上させることができるようになる。
また図3のアイコン表示から図6のアイコン表示に切り替わるようにすることにより、ポイントされた印刷条件設定項目の入力値が確定された場合に、現在の印刷条件に対して付加される機能がどのように作用するかがユーザに分かるようになり、現在ポイントされている機能が加わることによる現在との差異をユーザに認識させることが可能となってさらに操作性が向上する。
また上記図6において、ポインタpがいずれかの印刷条件設定項目の表示領域上に存在しているときに、枠312を太い線で表示することにより、ポインタpがいずれかの印刷条件設定項目の表示領域をポイントしている状態と、いずれの印刷条件設定項目の表示領域もポイントしていない状態とを明示的に識別できるようにすることができる。この場合も表示の形態は図6の例に限定されることなく、適宜表示形態を設定しておくことができる。
また上記のように、アイコン表示領域310に表示させるアイコン311は、印刷条件設定項目に予め関連付けられている画像データを適宜適用することができるが、図3ないし図6に示すように、アイコン311は印刷出力のイメージを表すアイコンとすることが好適である。図3ないし図6では、印刷出力されるシート(用紙)における文書形態や印刷部数、あるいはパンチ等の付加機能等を視覚的にユーザが視認できるように表現されている。
このように、印刷出力イメージを表すアイコン311を使用することにより、ポインタpにより選択した印刷条件で画像処理を行った場合の出力イメージをユーザに認識させることが可能となる。
次にアイコン表示領域310に表示させるアイコン311の表示例を説明する。
図7は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの表示例を示す図である。図7の例では、図4のペーパータブにおける“Orientation”403と、図3のメインタブにおける“Finishing”305の中の“Binding Edge”の設定に応じたステープルの位置をアイコン上に示している。アイコン311に対するステープル位置の表示は、図6の“Staple”305bにおいてステープルを付与するように現在設定されている場合、もしくは“Staple”305bの表示領域上にポインタpがあるときに行われる。
例えば図7(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、ステープル位置311bは用紙の左上に示される。また図7(B)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、右側を綴る(Binding Edge=Right)場合、ステープル位置311bは用紙の右上に示される。また図7(C)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、ステープル位置311bは用紙の左上に示される。
上記のように、用紙の向き、用紙の綴じ位置、ステープル数によって変化するステープル位置を、アイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにステープルされるのかを容易に認識することができるようになる。
図8は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの他の表示例を示す図である。図8の例では、図4のペーパータブにおける“Orientation”403と、図3のメインタブにおける“Finishing”305の中の“Binding Edge”の設定に応じたパンチの位置をアイコン上に示している。アイコン311に対するパンチ位置の表示は、図6の“Punch”305aにおいてパンチを付与するように現在設定されている場合、もしくは “Punch”305aの表示領域上にポインタpがあるときに行われる。
例えば図8(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、パンチ位置311aは用紙の左側に示される。また図8(B)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、右側を綴る(Binding Edge=Right)場合、パンチ位置311aは用紙の右側に示される。また図8(C)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、パンチ位置311aは用紙の左側に示される。
上記のように、用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化するパンチ位置を、アイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにパンチされるのかを容易に認識することができるようになる。
図9は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図9の例では、図4のペーパータブにおける“Orientation”403と、図3のメインタブにおける“Finishing”305の中の“Binding Edge”の設定に応じたマージンシフト位置をアイコン上に示している。アイコン311に対するマージンシフト位置の表示は、図6の“Margin Shift”305cにおいてマージンシフトが設定されている場合、もしくは“Margin Shift”305cの表示領域上にポインタpがあるときに行われる。
例えば図9(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、マージンシフト位置311cは用紙の左側に示される。また図9(B)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、右側を綴る(Binding Edge=Right)場合、マージンシフト位置311cは用紙の右側に示される。また図9(C)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、左側を綴る(Binding Edge=Left)場合、マージンシフト位置311cは用紙の左側に示される。
上記のように、用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化するマージンシフト位置を、アイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように画像がシフトされるのかを容易に認識することができるようになる。
図10は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図10の例では、図4のペーパータブにおける“Orientation”403と、図3のメインタブにおける“Document Style”304の設定に応じた両面印刷の形式をアイコン上に示している。アイコン311に対する両面印刷の形式は、“Document Style”304の両面印刷設定に応じて表示され、また“Document Style”304の両面印刷の設定項目の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目に応じて表示される。
例えば図10(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、両面印刷を左右開きのブック形式で綴じる(2-Sided[Book])ときの両面印刷の出力形式311dが示される。また図10(B)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、両面印刷を左右開きのブック形式で綴じる(2-Sided[Book])ときの両面印刷の出力形式311dが示される。また図10(C)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、両面印刷を上下開きのブック形式で綴じる(2-Sided[Tablet])ときの両面印刷の出力形式311dが示される。
上記のように、用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化する両面印刷の出力結果を、アイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように両面印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
図11は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図11の例では、“図3のメインタブにおける“Finishing”305の中の“Binding Edge”と、図4のペーパータブにおける“Orientation”403と、図3のメインタブにおける“Document Style”304の中の“Pamphlet Style”の設定に応じた中綴じのページの順序をアイコン上に示している。アイコン311に対する中綴じのページの順序は、“Document Style”304の中の“Pamphlet Style”の設定に応じて表示され、また“Document Style”304の中の“Pamphlet Style”の表示領域上にポインタpがあるときに表示される。
例えば図11(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、左側を綴るようにした(Binding Edge=Left)中綴じ印刷が設定されている場合、左から右に進む中綴じ印刷のページ順序311eが示される。また図11(B)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、右側を綴ようにした(Binding Edge=Right)中綴じ印刷が設定されている場合、右から左に進む中綴じ印刷のページ順序311eが示される。また図11(C)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、上側を綴る(Binding Edge=Top)場合、上から下に進む中綴じ印刷のページ順序311eが示される。
上記のように、用紙の向き、用紙の綴じ位置によって変化する中綴じ印刷の出力結果を、アイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように中綴じ印刷が出力されるのかを容易に認識することができるようになる。
図12は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図12の例では、図6のメインタブにおける“N-Up Printing”303の設定に応じた集約印刷の構成をアイコン上に示している。アイコン311に対する集約印刷の構成は、“N-Up Printing”303に応じて表示され、また“N-Up Printing”303のいずれかの設定項目の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目に応じて表示される。
例えば図12(A)の例では、集約(N−up)の枚数が2枚であり、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、集約印刷する画像の枠線(Border)がOffであり、印刷画像の順序(Order)が左から右(Left To Right)であるときの集約(N−Up)の構成を示すアイコン311が表示される。また図12(B)の例では、集約(N−Up)の枚数が4枚であり、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、集約印刷する画像の枠線(Border)がOffであり、印刷画像の順序(Order)が左上から右上、左下の順序(Right,and Down)であるときの集約(N−Up)の構成を示すアイコン311が表示される。
上記のように、用紙の向き、集約(N−Up)の順序、枠線有無の設定によって変化するN−Up印刷の出力結果をアイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにN−Up印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
図13は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図13の例では、図4のペーパータブにおけるズーム“Zoom”404の設定、及びフィット印刷“Fit To Paper Size”402の設定応じた拡大/縮小印刷をアイコン上に示している。アイコン311に対する拡大/縮小印刷の表示は、“Zoom”404の設定、及びフィット印刷“Fit To Paper Size”402の設定に応じて行われ、また“Zoom”404の設定、及びフィット印刷“Fit To Paper Size”402のいずれかの設定項目の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目に応じて表示される。
例えば図13(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)で、“Fit To Paper Size”402の“Fit To Page”がONであるときの拡大印刷を示すアイコン311を示している。またズーム“Zoom”404がONであるときも拡大倍率に応じて同様の表示が行われる。
また図13(B)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape)で、“Fit To Paper Size”402の“Fit To Page”がONであるときの拡大印刷を示すアイコン311を示している。またズーム“Zoom”404がONであるときも拡大倍率に応じて同様の表示が行われる。
上記のように、用紙の向きによって変化する拡大/縮小印刷の出力結果をアイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように拡大/縮小印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
図14は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図14の例では、図4のペーパータブにおけるポスター印刷“Poster Printing”405の設定に応じたポスター印刷の形態をアイコン311上に示している。ポスター印刷の設定を行う場合、“Poster Printing”405を選択すると図15のようなポスター印刷設定用画面410が表示され、ユーザはこの画面の設定項目である、1頁あたりの用紙枚数“Sheets per Page”411、ポスター印刷時のオーバーラップ“Overlap”412、ポスター印刷時の枠“Border”413などを適宜設定する。
図14において、アイコン311に対するポスター印刷形態の表示は、上記ポスター設定用画面410の各設定項目の設定に応じて行われ、また“Poster Printing”405の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目の設定に応じて表示される。
例えば図14(A)の例では、“Poster Printing”405における1頁あたりの用紙枚数“Sheets per Page”411が2×2であるときの印刷形態を示すアイコン311を示している。また図14(B)の例では、“Poster Printing”405における1頁あたりの用紙枚数“Sheets per Page”411が3×3であるときの印刷形態を示すアイコン311を示している。また図14(C)の例では、“Poster Printing”405における1頁あたりの用紙枚数“Sheets per Page”411が4×4であるときの印刷形態を示すアイコン311を示している。
上記のように、用紙の向きやポスター印刷に使用する用紙枚数によって変化するポスター印刷の出力結果をアイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのような構成でポスター印刷が実行され、どのような順序で用紙が印刷出力されるのかを容易に認識することができるようになる。
図16は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図16の例では、図5のウォーターマークタブの設定に応じたウォーターマークの印刷形態をアイコン311に表示している。アイコン311に対するウォーターマーク印刷の表示形態は、ウォーターマークタブの印刷条件設定画面500における各設定項目の設定に応じて行われ、また上記印刷条件設定画面500の各印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目に応じて表示される。
例えば図16(A)の例では、用紙の向きが縦向き(Portrait)のときのウォーターマークの印刷形態を示すアイコン311を示している。また図16(B)の例では、用紙の向きが横向き(Landscape) のときのウォーターマークの印刷形態を示すアイコン311を示している。印刷するウォーターマーク(ここでは“ABCDE”の文字列とフォント設定は、上記ウォーターマークの印刷条件設定画面500にて設定されたものである。
上記のように、ウォーターマークの文字列やフォント設定、及び使用する用紙の向きによって変化するウォーターマーク印刷の出力結果をアイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのようにウォーターマークの印刷が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
図17は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。図17の例では、図3の“Collate”302による複数部数の設定に応じた印刷出力の形態をアイコン311に表示している。アイコン311に対する複数部数の印刷出力の表示形態は、図3の“Collate”302の設定に応じて行われ、また上記“Collate”302の表示領域上にポインタpがあるときに、その設定項目に応じて表示される。
例えば図17(A)の例では、“Collate”302がONのときの複数部数の印刷形態を示すアイコン311を示している。また図17(B)の例では、“Collate”302がOFFのときの複数部数の印刷形態を示すアイコン311を示している。
上記のように、複数部数の出力順序の設定に応じて変換する印刷の出力結果をアイコン311によって示すことにより、ユーザは現在の設定でどのように印刷出力が実行されるのかを容易に認識することができるようになる。
図18は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を説明するための図である。図18の例では、図6の例のようにポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときに、図6に示すアイコン311に加えて、ポインタpがポイントしている印刷条件設定項目に関連付けられた名称(印刷機能の名称)313を表示する。ここでは、ポインタpは、“Punch(パンチ)”305aの上にあるため、アイコン311の下部に印刷条件設定項目に関連付けられた名称313として“Punch”を表示する。
上記の印刷設定項目に関連付けられた名称313は、上述のようにポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときに表示を行うようにするが、図3のように現在の印刷設定状態をアイコン311によって示すときに付加するようにしてもよい。
上記のように各印刷条件設定項目に関連付けられた名称をアイコン311に付加して表示することにより、ユーザが必要な印刷設定条件を選択する際の手助けとなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、上記の印刷条件設定項目に関連付けられた名称313も、本願発明における印刷条件設定項目に関連付けられた画像データであり、上記アイコン311と名称313とを含む画像データが本発明の「アイコン」に該当するものとする。
図19は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を説明するための図である。図19の例は、ポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときであっても、現在の印刷設定状態を示すアイコン(図3と同様)を表示した状態を示している。
このときに、図18に示すようなポインタpがポイントしている印刷条件設定項目に関連付けられたアイコン表示と、図19に示すような現在の印刷設定状態を示すアイコン表示とを、交互に切り換えて繰り返し表示させるようにする。この場合、図18の印刷設定項目に関連付けられた名称313は表示してもしなくてもよい。
上記のようにポインタpがポイントしている印刷条件設定項目に関連付けられたアイコン表示と、現在の印刷設定状態を示すアイコン表示とを交互に切り換えて繰り返し表示することにより、ユーザは、ポインタpが位置する印刷条件設定項目の入力値が確定されたときに、どのような機能が追加(または削減)され、印刷出力にどのように作用するのかを視覚的に容易に理解することができるようになる。
図20ないし図22は、それぞれ印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を説明するための図である。ここでは、ポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときに、その印刷条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、その複数の設定可能な値を順番に切り換えながら繰り返し表示する。
図20ないし図22の例では、ポインタpは、“Finishing”305の中の“Staple(ステープル)”305bの表示領域上にある。ここで、印刷条件設定項目としてのステープルには、一つのステープルの付与(“1Staple”)、二つのステープルの付与(“2Staple”)、及びステープルを付与せず(“None”)、のいずれかが設定可能である。
この場合、ポインタpが“Staple(ステープル)”305bの表示領域上にあるときに、図20のように“1Staple”314aを表示した表示画面と、図21にように“2Staple”314bを表示した表示画面と、図22のように上記のようなステープルの数に関する表示を行わない表示画面とを、順番に切り換えながら繰り返し表示させる。
上記のように、ポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときに、その印刷条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合、その複数の設定可能な値を順番に切り換えながら繰り返し表示することにより、ユーザが各印刷条件設定項目の設定値を確定しなくても、どのような出力状態が可能であるかのイメージをユーザに認識させることができ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
なお、上記の印刷条件設定項目に関連付けられた設定値“1Staple”314a,“2Staple”314bも、本願発明における印刷条件設定項目に関連付けられた画像データであり、本発明の「アイコン」に該当するものとする。
また上記のようにアイコン311を順次切り換えながら繰り返し表示するときに、順次切り換えられるアイコン表示が一巡したことをユーザに認識させるようにすることができる。
例えば上記図20ないし図22のように、ステープルの設定可能な値を順次切り換えながら表示していくときに、図20及び図21では、アイコン表示領域310の枠312を太く表示し、最後の図22では、アイコン表示領域310の枠312を通常通りに細くする。このような表示により、ユーザは、図20〜図22に表示が切り換えられるときに図22の表示を見て、切り替え表示が一巡したことを確認することができる。
また、上記のように順次切り替えられるアイコン表示が一巡したことをユーザに認識させるために、“1Staple”314a及び“2Staple”314bの表示を一定時間の間消すようにしたり、またアイコン表示領域310の表示そのものを一定時間消すようにしてもよい。またこのときに設定可能な値の数とその数が現在何番目であるかを表示する設定数情報315a,315b(この内容は後述する)を一定時間消すようにしてもよい。
このように、アイコンの切り換え表示が一巡したことをユーザが認識できるようにすることにより、現在ポインタpでポイントしている印刷条件設定項目によりどのような印刷出力が可能であるのかをユーザに認識させることができ、更にユーザの利便性を向上させることができる。
また上記のようにアイコンの切り換え表示を行うときに、ポインタpがポイントしている印刷条件設定項目に設定可能な値数と、その数が現在何番目であるかを表示する設定数情報315a,315bを表示するようにしてもよい。
例えば、ステープルを付与する場合のステープルの数は、1または2である。従って図20の“1Staple”のときの上記設定数情報315aは“1/2”とし、図21の“2Staple”のときの上記設定数情報315bは“2/2”とする。なお、このときに“None”も含めた3種類の設定数情報を表示するようにしてもよい。
このように、ポインタpがポイントしている印刷条件設定項目に設定可能な値数と、その数が現在何番目であるかを表示する設定数情報315a,315bを表示することにより、ポインタがポイントしている印刷条件設定項目に設定可能な値の数と、現在表示されているアイコンがそのなかの何番目のアイコンであるのかをユーザが認識することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
なお、上記の印刷条件設定項目に関連付けられた設定数情報315a,315bも、本発明における印刷条件設定項目に関連付けられた画像データであり、本発明の「アイコン」に該当するものとする。
また上記のように、ポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあるときに、その印刷条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合にその複数の設定可能な値を順番に切り換えながら繰り返し表示するとき、そのポインタpがポイントしている印刷条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを順次切り替えて表示するようにしてもよい。
例えば、上述の例では、ポインタpが“Staple(ステープル)”305bをポイントし、このとき現在設定されているステープルの設定値が“None”であるとき、“None”以外の設定可能な設定値である“1Staple”及び“2Staple”を表示する表示画面を順次切り替えながら表示するようにしてもよい。すなわちこの場合は、図20と図21の表示を交互に切り換えながら表示する。
このようにポインタpがポイントしている印刷条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを順次切り替えて表示することにより、設定可能な値を示すアイコンの切り替え表示時間を短縮することができ、かつ、現在の設定値を変更したときに、どのような出力形態が可能となるかどうかをユーザに認識させることが可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
図23は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を説明するための図である。図23の例は、上述したような印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示するアイコン表示領域を複数(ここでは3つ)に分割して、分割したそれぞれの領域に、印刷条件設定項目に設定可能な複数の設定値を示すアイコン321a,321b,321cを表示する。
図23の例では、アイコン321a,321b,321cは、上述した図20ないし図22に示すアイコン311にそれぞれ相当するものであり、上記実施形態のようにこれら3つのアイコン311を順次切り替えて表示する構成にかえて、図23のようにアイコン表示領域を複数に分割して上記切り替え表示すべきアイコンを一覧で表示させるようにする。
このように、アイコン表示領域を複数に分割して、分割したそれぞれの領域に、印刷条件設定項目に設定可能な複数の設定値を示すアイコンを一覧で表示することより、ユーザは、ポインタpでポイントしている印刷条件設定項目に対してどのような印刷出力が可能であるかを一目で認識することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
また上記のアイコン表示領域を分割して表示する構成において、現在の印刷条件設定状態をユーザに認識可能に表示することができる。図23の例では、アイコン321cを表示する枠312cを細い線で表示し、ポインタpが位置する印刷条件設定項目“staple”305bで設定可能な値を示すアイコン321a,321bの枠312a,312bを太い線で表示する。このアイコン321cは、上述した図3の表示形態に該当し、アイコン321a,321bは、上述した図6の表示形態に該当する。
このように、アイコン表示領域を分割して表示する構成において、現在の印刷条件設定状態をユーザに認識可能に表示することにより、現在の印刷条件設定の状態と、ポイントしている印刷条件設定項目で設定可能な状態とを一目で認識することができるようになり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
図24は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を説明するための図である。図24の例は、上記図23に示したアイコン表示領域を分割して一覧表示する構成において、ポインタpがポイントしている印刷条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを一覧で表示するようにしたものである。
すなわち、ポインタpが印刷条件設定項目の表示領域上にあり、その印刷条件設定項目に設定可能な値が複数ある場合にその複数の設定可能な値を示すアイコンを一覧で表示するとき、そのポインタpがポイントしている印刷条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンのみを一覧で表示する。
図24の例では、ポインタpが“Staple(ステープル)”305bをポイントし、このとき現在設定されているステープルの設定値が“None”であるとき、“None”以外の設定可能な設定値である“1Staple”及び“2Staple”を表示するアイコン321a,321bのみを表示する。この場合は、上述した図20と図21の表示をアイコン表示領域の分割領域にそれぞれ同時に表示した構成に相当する。
このようにポインタpがポイントしている印刷条件設定項目の現在の設定値を除く、設定可能な設定値を示すアイコンを一覧にして表示することにより、アイコン表示の数を減らすことができ、かつ、現在の設定値を変更したときに、どのような出力形態が可能となるかどうかをユーザに認識させることが可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
上述した各実施形態において、各印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpがあり、その印刷条件設定項目に関連付けられたアイコン表示を行う場合に、ポインタpがその印刷条件設定項目の表示領域から外れるまでは、上記アイコンの表示形態を維持する。
これにより、ユーザがわかりやすく、操作性の良好な印刷条件設定画面を提供することができる。
図25は、印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンの更に他の表示例を示す図である。ここでは、複数の機能(印刷条件設定値)がグルーピングされてなる印刷条件設定項目がある場合、その印刷条件設定項目の表示領域にポインタpを移動させたとき、グルーピングされた印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示させる。
図25の例では、図3のメインタブにおける“Document Style”304の印刷条件設定項目、すなわち“1-Sided”,“2-Sided[Book]”,“2-Sided[Tablet]”,及び“Pamphlet Style”のうち、“2-Sided[Book]”と“2-Sided[Tablet]”については、二つの機能(印刷条件設定値)がグルーピングされている。つまり、“2-Sided[Book]”,では、2-Sided形式と、Book形式との二つの機能がグルーピングされ、“2-Sided[Tablet]”では2-Sided形式と、Pamphlet形式との二つの機能がグルーピングされている。
図25(A)の例では、両面印刷を左右開きのブック形式で綴じる(2-Sided[Book])ときの両面印刷の出力形式311fが示される。また図25(B)の例では、両面印刷を左右開きのブック形式で綴じる(2-Sided[Tablet])ときの両面印刷の出力形式311fが示される。また図25(C)の例では、パンフレット形式(中綴じ形式)で綴じる(Pamphlet Style)ときの両面印刷の出力形式311fが示される。
上記のように、ここでは、複数の機能(印刷条件設定値)がグルーピングされてなる印刷条件設定項目がある場合、その印刷条件設定項目の表示領域にポインタpを移動させたとき、グルーピングされた印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示させることにより、グルーピングされた印刷条件設定項目でどのような機能(印刷条件設定値)を設定できるのかがユーザに認識可能となる。
また図3ないし図6に示すように、印刷条件設定画面がタブ構成されているとき、現在選択されているタブと異なるタブ上に、ポインタpが移動したときに、そのポインタpがポイントするタブに関連付けられたアイコンを表示するようにしてもよい。
ポイントされているタブに該当する印刷条件設定画面に複数の印刷条件設定項目がある場合は、それら印刷条件設定項目を示すアイコンを順に切り換えながら表示してもよく、またアイコン表示領域を分割して一覧にして表示してもよい。
このように、現在選択されているタブと異なるタブ上にポインタpが移動したときに、そのポインタpがポイントするタブに関連付けられたアイコンを表示することにより、現在のタブからタブを切り換えようとしたときに、どのような印刷条件設定項目で機能設定ができるのかをユーザが認識することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また上記のような印刷条件設定画面において、複数の印刷条件設定項目を一度に呼び出すことができる包括的な印刷条件設定項目が設定されている場合、その包括的な印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpを移動させたときに、その包括的な印刷条件設定項目
に関連付けられたアイコンを表示する。この場合、包括的な印刷条件設定項目は、名称によって表示されていてもよく、また他の専用のアイコンで表示されていてもよい。
例えば、図4のペーパータブにおける印刷条件設定項目“Poster Printing”405は、包括的な印刷条件設定項目であり、この“Poster Printing”405を選択(確定)することにより、図15に示すポスター印刷設定用画面410を開くことができる。ポスター印刷設定用画面410では、さらに複数の印刷条件設定項目、すなわち、1頁あたりの用紙枚数“Sheets per Page”411、ポスター印刷時のオーバーラップ“Overlap”412、ポスター印刷時枠“Border”413が表示される。
このような場合に、上記包括的な印刷条件設定項目である“Poster Printing”405の表示領域上にポインタpを移動させたときに、個々の各印刷条件設定項目“Sheets per Page”411、“Overlap”412、“Border”413を示すアイコンをサマリとして表示させるようにする。この場合も、各印刷条件設定項目に応じたアイコンを切り換えながら表示してもよく、またアイコン表示領域を分割して一覧で表示してもよい。
このように、包括的な印刷条件設定項目の表示領域上にポインタpを移動させたときに、その包括的な印刷条件設定項目に関連付けられたアイコンを表示することにより、包括的な印刷条件設定項目が、どのような個々の印刷条件設定項目を有しているかをユーザが認識することができる。
図26は、プリンタドライバの印刷条件設定画面の他の表示例を示す図である。図26に示す印刷条件設定画面600では、プリンタドライバの各機能に関わる印刷条件を設定するための印刷条件設定用ボタンを表示する印刷条件設定用ボタン表示領域601が設けられている。印刷条件設定用ボタン表示領域601には、複数の印刷条件設定用ボタン、例えば“Copies”,“Document Style”,“N-Up”,”Finishing“,”Orientation”,“Paper Tray”,“Paper Size”などが表示される。これらの印刷条件設定用ボタンは、図3ないし図5の印刷条件設定画面に表示される印刷条件設定項目と同様の印刷条件を設定可能に構成されている。また各印刷条件設定項目に入力された入力値を確定するための“OK”603と、これをキャンセルするための“キャンセル”604が表示される。
そしてユーザはこれらの印刷条件設定用ボタンから所望の印刷条件設定用ボタンを選択することにより、その選択した印刷条件設定用ボタンに対応する印刷条件を設定することができる。選択した印刷条件設定用ボタンに対応する印刷条件を設定するための画面は、印刷条件設定用ボタンが選択(確定)された際に新たに開かれるようにしてもよく、印刷条件設定画面に特定の表示領域を設け、選択された印刷条件設定用ボタンに対応する印刷条件設定項目をその特定の表示領域に表示させるようにしてもよい。
この印刷条件設定画面600には、上述した例と同様に、アイコン表示領域310が設定され、現在の印刷条件設定状態に関連付けられたアイコン、もしくはポインタが印刷条件設定用ボタンのいずれかの表示領域上にあるときにその印刷条件設定用ボタンに関連付けられたアイコン311を表示させる。このアイコン311は、上述のアイコン表示例と同様の形態で適宜設定することができる。例えば、用紙の向きが“Portrait”状態で印刷条件設定用ボタンのうちの“Document Style”の表示領域上にポインタを移動させると、上述した図25に示すようなアイコン311がアイコン表示領域310に表示される。
図27は、印刷条件設定用ボタンの表示を変化させる例を説明するための図である。図26に示したような印刷条件設定用ボタン表示領域601において、すべての印刷条件設定用ボタンを一度に表示できない場合には、印刷条件設定用ボタンの位置を変化させながら表示する。図27は、図27(A)から図27(C)に進むに従って、順次、印刷条件設定用ボタン列が左方向に一つずつ移動しながら表示される例を示している。
上記のような印刷条件設定用ボタンの移動表示は、ユーザが操作することなく、スライド式に印刷条件設定用ボタンが移動するように設定することができる。このときにスライドバー602をユーザが操作することによっても、印刷条件設定用ボタンの表示を任意に移動させることができるようにする。
すなわち、機能に対応した印刷条件設定項目ボタンの数が多い場合、一画面では収まらなくなり、また設定した印刷条件の設定項目がどこに表示されているかがわかりにくいので、上記のように印刷条件設定用ボタンをスライド式に移動可能とすることにより、ユーザは、所望の印刷条件設定用ボタン上にポインタを移動させるだけで、どのような印刷出力形態が得られるのかを認識することができる。
また上記のような印刷条件設定用ボタンを移動させる構成において、特定の印刷条件設定用ボタンをポイントしているときは、印刷条件設定用ボタンの移動を停止し、ポインタが印刷条件設定用ボタンから外れたときには、印刷条件設定用ボタンの移動を再開するようにしてもよい。
このように、特定の印刷条件設定用ボタンをポイントしているときは、印刷条件設定用ボタンの移動を停止することにより、ポイントされている印刷条件設定用ボタンに関連付けられた機能(印刷条件設定項目)が現在の印刷条件設定に対してどのように作用するのかをより確実に認識することができるようになる。
図28は、プリンタドライバにおける印刷条件設定画面の処理例を説明するためのフローチャートである。
まずプリンタドライバは、アプリケーションプログラムからの印刷条件設定値Dを取得し(ステップS1)、印刷設定画面の生成処理を行う(ステップS2)。そしてイベント処理を行い(ステップS3)、OKイベントかどうか判別する(ステップS4)。OKイベントであれば、アプリケーションプログラムに現在設定されている印刷条件設定値を通知する(ステップS5)。
図29は、図28のイベント処理例を更に詳しく説明するためのフローチャートである。まずアイコン表示変更禁止をオフにする(ステップS11)。この場合のアイコンは、上記各実施形態で説明したような出力イメージを表す出力イメージアイコンを指すものとする。
そしてマウス・キーボード入力による確定イベントを受信したかどうかを判別する(ステップS12)。この確定イベントを受信していなければ、マウスカーソル移動イベントが受信されたか、もしくはTがタイムアップしたかどうか判別し(ステップS13)、マウスカーソルイベントの受信もしくはTがタイムアップしていれば、さらにアイコン表示変更が禁止されているかどうかを判別する(ステップS14)。
そしてアイコンの表示変更が禁止されていなければ、アイコン表示の変更処理を行って(ステップS15)ステップS12に戻る。また上記ステップS13で、マウスカーソル移動イベントの受信がなく、Tがタイムアップしていなければ、ステップS12に戻る。また上記ステップS14で出力イメージアイコンの表示変更が禁止されていればステップS12に戻る。
上記ステップS12で、マウス・キーボード入力による確定イベントが受信されると、出力イメージアイコン表示変更の禁止をセットする(ステップS16)。そしてOKもしくはキャンセルを判別し(ステップS17)、OKもしくはキャンセルであれば処理を終了する。
また上記ステップS17でOKもしくはキャンセルでなければ、タブが変更されたかどうかを判別し(ステップS18)、タブが変更されていれば選択されたタブの設定画面を表示して(ステップS19)、上記ステップS11に戻る。
また上記ステップS18でタブが変更されていなければ、設定ボタンが押下されたかどうかを判別し(ステップS20)、押下されていればダイアローグ画面処理を行って(ステップS21)、ステップS11に戻る。また上記ステップS20で設定ボタンが押下されていない場合は、印刷設定かどうかを判別する(ステップS22)。印刷設定であれば、アイコン表示を確定して(ステップS23)、ステップS11に戻る。また上記ステップS22で印刷設定でない場合もステップS11に戻る。
図30は、図29におけるアイコン出力変更の処理例を更に詳しく説明するためのフローチャートである。
まずマウスカーソルがタブ位置に移動したかどうかを判別し(ステップS31)、移動してればX=Dとポイント中のタブに関連したアイコン数、Y=Dとポイント中のタブに関連したアイコンリストを設定する(ステップS41)。
そしてI=0とし(ステップS45)、Y[I]のアイコンを表示する(ステップS46)。さらにX>Iであるかどうかを判別し(ステップS47)、X>IであればタイマTをセットして(ステップS48)、処理を終了する。また上記ステップS47でX>Iでなければそのまま処理を終了する。
また上記ステップS31でマウスカーソルがタブ位置に移動していない場合、マウスカーソルが印刷機能設定値に移動したかどうかを判別する(ステップS32)。印刷機能設定位置に移動していれば、X=Dとポイント中の設定機能に関連したアイコン数、Y=Dとポイント中の設定機能に関連したアイコンリストを設定し(ステップS42)、ステップS45に進んで上記と同様の処理を行う。
また上記ステップS32でマウスカーソルが印刷機能設定位置に移動していない場合、マウスカーソルが設定画面表示ボタン位置に移動したかどうかを判別する(ステップS33)。設定画面表示ボタン位置に移動していれば、X=Dとポイント中のボタン(設定画面表示ボタン)に関連したアイコン数、Y=Dとポイント中の上記ボタンに関連したアイコンリストを設定し(ステップS43)、ステップS45に進んで上記と同様の処理を行う。
また上記ステップS33でマウスカーソルが設定画面表示ボタン位置に移動していない場合、マウスカーソルがグループ領域位置に移動したかどうかを判別する(ステップS34)。上記グループ領域位置は、複数の印刷条件設定項目をグループ化して表示した包括的な印刷条件設定項目、あるいはボタン等の領域を指す。
そしてグループ領域位置に移動していれば、X=Dとポイント中のグループに関連したアイコン数、Y=Dとポイント中のグループに関連したアイコンリストを設定し(ステップS44)、ステップS45に進んで上記と同様の処理を行う。
上記ステップS34で、マウスカーソルがグループ領域位置に移動していなければ、Tがタイムアップしたかどうかを判別し(ステップS35)、タイムアップしなければ処理を終了し、タイムアップしていれば、Iを更新(I=I+1)して(ステップS36)、I<Xかどうかを判別する(ステップS37)。そしてI<XでなければI=0とし(ステップS38)、Y[I]を表示して(ステップS39)、タイマTをセットし(ステップS40)、処理を終了する。
1…クライアントコンピュータ、2…プリンタ、11…OS、12…プリンタドライバ、13…データ送受信部、14…アプリケーションプログラム、201…アプリケーションとの通信部、202…出力データ生成部、203…プリンタドライバ設定表示部、204…表示用テキストデータ保持部、205…表示用アイコンデータ保持部、300…印刷条件設定画面、301…“Copies”、302…“Collate”、303…“N-UP Printing”、304…“Document Style”、305…“Finishing”、305a…“Punch”、305b…“Staple”、306…“OK”、307…“キャンセル”、308…タブ、310…アイコン表示領域、311…アイコン、311a…パンチ位置、311b…ステープル位置、311c…マージンシフト値、311d…両面印刷の出力形式、311e…中綴じ印刷のページ順序、312…枠、312a,312b…枠、312c…枠、313…名称、314a…“1Staple”、314b…“2Staple”、315a,315b…設定数情報、321a,321b,321c…アイコン、400…印刷条件設定画面、401…“Paper Size”、402…“Fit To Paper Size”403…“Orientation”、404…“Zoom”、405…“Poster Printing”、406…“Paper Tray”、407…“OK”、408…“キャンセル”、410…ポスター印刷設定用画面、411…“Page”、412…“Overlap”、413…“Border”、500…印刷条件設定画面、501…“Text”、502…“Size”、503…表示部、504…“OK”、505…“キャンセル”、506,507…スライドバー、600…印刷条件設定画面、601…印刷条件設定用ボタン表示領域、602…スライドバー、603…“OK”、604…“キャンセル”。