JP2007087024A - 圧力制御弁の弁体及び圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁の弁体及び圧力制御弁 Download PDF

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Abstract

【課題】弁体と弁座との間をシールするシール部材を備えた構成であっても、二次側圧力の圧力降下を抑制して流量特性の悪化を防止することができる圧力制御弁の弁体及び該弁体を有する圧力制御弁を提供する。
【解決手段】圧力制御弁の弁体19は、弁座18に対向する端面に凹部52が凹設されたバルブリテーナ50を備えている。また、弁体19は、凹部52内の受け面52b上に配設されるとともに、凹部52の内周面に形成された係止溝52cに外周部57が挿入される環状のシール部材55を備えている。さらに、弁体19は、バルブリテーナ50に組み付けられることでシール部材55の内周部56を受け面52bと挟持してシール部材55をバルブリテーナ50に固定する固定部材60を備えている。そして、シール部材55のシール部58は、凹部52の内周面と固定部材60によって径方向の外周側と内周側が保持されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、弁体の開度を制御することで二次側圧力が設定圧力となるように制御する圧力制御弁の弁体、及び該弁体を有する圧力制御弁に関する。
この種の圧力制御弁としては、例えば、特許文献1に開示されるものが挙げられる。図5に示すように、特許文献1に開示された圧力制御弁80は、弁本体81を備えており、該弁本体81には、流体としての空気が流通する流路82が形成されている。前記流路82の一端部(図5では左端部)には、一次側圧力の空気が入力される一次側ポート83が形成され、流路82の他端部(図5では右端部)には二次側圧力の空気が出力される二次側ポート84が形成されている。流路82において、前記一次側ポート83と二次側ポート84との間には、弁座86と弁体87が設けられている。そして、弁体87が弁座86に対して接離することにより、流路82が開閉されるようになっている。
また、圧力制御弁80は、弁制御機構88を備えており、該弁制御機構88によって弁座86に対する弁体87の開閉、及び弁体87による流路82の開度が制御されるようになっている。そして、前記一次側ポート83へ流入した空気は、圧力制御弁80によって設定圧力に調節され、その調節された圧力(二次側圧力)で二次側ポート84へ流出するようになっている。
弁体87が弁座86に密接し、流路82が閉じられた状態において、一次側圧力の空気が、弁座86と弁体87との間から二次側圧力の二次側ポート84側へ漏れるのを抑制するため、弁座86と弁体87との間にはシール手段が設けられている。前記シール手段は、例えば、図6に示すように、弁体87にて弁座86に対向する端面87aにゴム材料製のシール面Sを設けることで構成されている。このシール面Sは、前記弁体87の端面87aにゴム材料を接着モールドすることによって設けられている。
そして、シール面Sを有する圧力制御弁80においては、弁体87が弁座86に押し当てられたとき、シール面Sが弁座86に密接することにより、弁体87と弁座86との間がシールされる。このため、流路82が閉じられた状態において、一次側圧力の空気が、弁座86と弁体87との間から二次側ポート84側へ漏れることが抑制されるようになっている。
特開2005−4694号公報
ところで、シール面Sによって弁体87と弁座86との間がシールされた状態にあるとき、シール面Sは弁座86に対して下方から押し当てられている。このため、図6の拡大図に示すように、ゴム材料製のシール面Sは、その厚み方向へ凹むように変形して弁座86に密接している。したがって、流路82を開くべく弁体87が弁座86から離間する方向へ移動し、弁座86による押圧がなくなると、凹んだシール面Sが凹む前の原形状へ復帰する。すると、弁座86に対してシール面Sが追従してしまい、シール面Sを有しない構成に比して、流路82の開きが遅れ、速やかに流路82の通路断面積を確保することができない。その結果として、シール面Sを有しない構成に比して、二次側圧力の圧力降下が大きく、流量特性が悪化してしまうという問題があった。
本発明は、弁体と弁座との間をシールするシール部材を備えた構成であっても、二次側圧力の圧力降下を抑制して流量特性の悪化を防止することができる圧力制御弁の弁体及び該弁体を有する圧力制御弁を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、流体が流通する流路を弁本体に備え、前記流路の一端部に一次側圧力の流体が入力される一次側ポートを有するとともに他端部に二次側圧力の流体が出力される二次側ポートを有し、前記流路における前記一次側ポートと二次側ポートとの間に、弁座に接離することで前記流路を開閉する弁体を有し、該弁体の開度を制御することで前記二次側圧力が設定圧力となるように制御する圧力制御弁における前記弁体であって、前記弁体は、前記弁座に対向する端面に凹部が凹設されたバルブリテーナと、前記凹部内にて前記弁座に対向する受け面上に配設されるとともに、前記凹部の内周面に形成された係止溝に外周部が挿入される環状のシール部材と、前記バルブリテーナに組み付けられることで前記シール部材の内周部を前記受け面と挟持してシール部材をバルブリテーナに固定する固定部材とから構成され、前記シール部材は、前記弁座に密接することで前記弁体と弁座との間をシールするシール部を前記内周部と外周部との間に備え、該シール部は、前記凹部の内周面と前記固定部材によって径方向の外周側と内周側が保持されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧力制御弁の弁体において、前記シール部の厚みは、前記シール部材の内周部及び外周部の厚みよりも厚く形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の圧力制御弁の弁体において、前記シール部材はゴム材料によって形成され、該ゴム材料のゴム硬度は80°〜90°に設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の圧力制御弁の弁体において、前記シール部材の外周部には、前記バルブリテーナの受け面と、前記シール部材との間に入り込んだ流体を弁体の外部へ排出するための排出溝が形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の弁体を有する圧力制御弁であることを要旨とする。
本発明によれば、弁体と弁座との間をシールするシール部材を備えた構成であっても、二次側圧力の圧力降下を抑制して流量特性の悪化を防止することができる。
以下、本発明を具体化した圧力制御弁の弁体及び該弁体を有する圧力制御弁の一実施形態について、図1〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明において圧力制御弁11の「上」「下」「前」「後」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、矢印Y2の方向を前後方向とする。
図1に示すように、圧力制御弁11は、弁本体12の上面にカバー13が組み付けられて外郭が構成されている。前記弁本体12の内部には、流体としての空気が流通する流路14が形成されている。前記流路14の一端部としての前端部には弁本体12の側面に開口する一次側ポート15が形成され、流路14の他端部としての後端部には弁本体12の側面に開口する二次側ポート16が形成されている。そして、前記一次側ポート15には、一次側圧力の空気(流体)が入力され、前記二次側ポート16には、二次側圧力の空気が出力されるようになっている。したがって、一次側ポート15は、一次側圧力領域であり、二次側ポート16は二次側圧力領域である。
また、弁本体12には、前記流路14の一部を構成し、前記一次側ポート15と二次側ポート16とを互いに連通させる弁孔17が形成されている。弁本体12において、前記弁孔17の周囲には弁座18が形成されている。また、弁本体12内には、前記弁座18に接離可能な弁体19が設けられている。弁本体12内の下部には、環状をなす隔壁12aが立設され、該隔壁12aの内側に前記弁体19の下側が挿入されている。そして、弁本体12内の下部には、前記隔壁12aと弁体19によって区画されたボトム室24が形成されている。
前記ボトム室24にはコイルバネ20が配設され、該コイルバネ20によって前記弁体19が支持されている。この弁体19は、前記コイルバネ20によって前記弁座18に接近する方向へ付勢されている。そして、弁座18に対する弁体19の接離によって流路14が開閉され、一次側ポート15から二次側ポート16への空気の供給及び遮断が行われるようになっている。また、弁体19による流路14の開度が調節されることで、一次側ポート15から二次側ポート16に流れる空気の流量が調節されるようになっている。
前記弁本体12において、前記流路14の上側にはフィードバック室21が上方へ開口するように凹設されている。このフィードバック室21は、フィードバック通路22を介して二次側ポート16に通じている。このため、フィードバック室21は二次側圧力領域となっている。弁本体12と前記カバー13の間には、前記フィードバック室21の開口を塞ぐようにダイヤフラム23が配設され、このダイヤフラム23は、弁本体12とカバー13によって挟持されている。そして、ダイヤフラム23は、受圧体として機能し、前記フィードバック室21内の圧力が所定値よりも高くなると上側に反るように変位し、圧力が所定値よりも低くなると下側に反るように変位する。
ダイヤフラム23の中央部は、受圧ディスク27によって挟持されており、該受圧ディスク27の中央部には、前記フィードバック室21に通じるリリーフ通路29が形成されている。受圧ディスク27において、リリーフ通路29の周囲には弁座28が形成されている。前記弁座28には、前記弁体19に組み付けられた弁棒30の上端部が接離可能となっている。そして、受圧ディスク27の弁座28から弁棒30の上端部が離間することにより、フィードバック室21内にある余分な圧縮流体はリリーフ通路29を介してカバー13内へ排出され、さらに、カバー13の上部に形成された排気ポート41を介して圧力制御弁11の外部に排出されるようになっている。
図2に示すように、前記弁棒30は、樹脂材料によって棒状に形成されている。前記弁棒30の下端部には、係止突部31が弁棒30の外方へ突出するように形成されている。前記係止突部31は、弁棒30の長さ方向に沿って上側から下側へ向かうに従い先細となるように形成されている。また、弁棒30において、前記係止突部31よりも上側には、鍔部32が弁棒30の外方へ突出するように形成されている。この鍔部32は、弁棒30の長さ方向に沿って上側から下側へ向かうに従い拡開するように形成されている。
そして、上記弁棒30は、弁体19の内側に前記係止突部31を挿通し、さらに、係止突部31を弁体19の内部に係止させることで弁体19に組み付けられている。弁棒30が弁体19に組み付けられた状態では、弁体19の上面から弁棒30が立設され、前記鍔部32が弁体19の上面に密接している。
図1に示すように、前記弁棒30の長さ方向に沿った中央よりやや上側には、弁棒30を径方向へ貫通する導入孔30aが形成されている。また、弁棒30の内部には、弁棒30の長さ方向へ延びる連通路30bが形成され、この連通路30bは、前記導入孔30aに連通するとともに、弁棒30の下端面で前記ボトム室24に開口している。このため、弁孔17とボトム室24とは、弁棒30の導入孔30a及び連通路30bを介して連通している。
カバー13の上部には圧力設定ノブ43が設けられている。この圧力設定ノブ43には、ネジ棒44の上部が連結され、さらに、前記ネジ棒44にはバネ押さえ部材46が進退可能に螺合されている。また、カバー13内には金属製の調圧コイルバネ42が収容されている。この調圧コイルバネ42の下端は、上側の受圧ディスク27に形成された係合突部27aに外挿され、上端は前記バネ押さえ部材46に形成された係合突部46aに外挿されている。そして、圧力設定ノブ43を回動操作することにより、バネ押さえ部材46の上下位置が変わることでダイヤフラム23を押し下げる弾性力が調節され、二次側圧力が設定された設定圧力に調節されるようになっている。
そして、上述した構成の圧力制御弁11によれば、圧力設定ノブ43を回動操作し、調圧コイルバネ42の弾性力によって受圧ディスク27及び弁棒30を下側に変位させ、弁座18と弁体19との間に隙間を形成する。すなわち、流路14を開いた状態とする。この状態で、一次側ポート15に空気が供給されると、その空気は弁座18と弁体19の間を通過し、弁孔17を介して二次側ポート16へ排出される。すなわち、一次側ポート15に一次側圧力の空気が入力され、二次側ポート16に二次側圧力の空気が出力される。
ここで、二次側ポート16の二次側圧力が設定圧力よりも高くなると、フィードバック通路22を介して二次側ポート16と連通するフィードバック室21内の圧力が高められ、フィードバック室21内が二次側圧力領域となる。また、導入孔30a及び連通路30bを介して弁孔17(二次側ポート16)と連通するボトム室24内の圧力が高められ、ボトム室24内も二次側圧力領域となる。
すると、フィードバック室21内の圧力とボトム室24内の圧力によって、ダイヤフラム23と受圧ディスク27とが調圧コイルバネ42の弾性力に抗して上方に変位するとともに、弁体19と弁棒30も上方に変位する。これにより、弁体19が弁座18に接近し、弁体19による流路14の開度が小さくなり、一次側ポート15から二次側ポート16への空気の流量が少なくなる。
一方、二次側ポート16の圧力が設定圧力よりも低くなると、フィードバック室21及びボトム室24の圧力が低くなり、調圧コイルバネ42の弾性力によりダイヤフラム23と受圧ディスク27とが下方へ変位する。これにより、弁棒30と弁体19とが下方へ移動し、弁体19が弁座18から離間する。その結果、弁体19による流路14の開度が大きくなって、二次側ポート16内の圧力が高まる。以上により、二次側圧力が調圧コイルバネ42にて調節された設定圧力に保持される。
なお、弁体19に組み付けられた弁棒30において、前記導入孔30aは、弁体19よりも上方に配置され、高圧の一次側圧力領域(一次側ポート15)に近い位置(弁体19付近)から上方へ離れた位置に配置されている。このため、ボトム室24へ導入される圧力は、高圧の一次側圧力ではなく低圧となった二次側圧力となる。
また、弁棒30の弁体19への組付状態において、鍔部32の下面が弁体19の上面に密接しており、両面の間を空気が通過することが抑制されている。このため、鍔部32によって弁体19と弁棒30との間がシールされ、高圧の一次側圧力が弁体19と弁棒30との間からボトム室24へ導入されることが防止されている。
次に、前記弁体19について詳細に説明する。
図2に示すように、弁体19の外郭を構成するバルブリテーナ50は、金属材料により円筒状に形成され、バルブリテーナ50の中央部には挿通孔51が形成されている。また、バルブリテーナ50において、前記弁座18に対向する端面(上端面)であって、前記挿通孔51の外周側には円環状をなす凹部52が凹設されている。前記凹部52の内底面であり、弁座18に対向する面には、円環状の受け面52bが形成されている。この受け面52bの内径は前記挿通孔51と同径であり、受け面52bは挿通孔51の内周面に連設されている。さらに、図4に示すように、バルブリテーナ50の内周面であり、前記凹部52の内周面には係止溝52cが形成されている。
上記バルブリテーナ50の受け面52b上には、シール部材55が配設されている。このシール部材55は、弁体19が前記弁座18に接触した際に弁座18に密接することで、一次側圧力領域(一次側ポート15)の空気が、弁体19と弁座18との間から二次側圧力領域(弁孔17)へ漏れるのを抑制し、弁座18と弁体19の間をシールしている。前記シール部材55は、ゴム材料(合成ゴム)によって円環状に形成され、前記ゴム材料のゴム硬度は80°〜90°に設定されるのが好ましい。
前記ゴム硬度が80°より低いと、シール部材55が軟らかく、シール部材55が弁座18に接触したとき、弁座18によって大きく凹むこととなる。この凹み量の増大は、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したときにシール部材55が弁座18に追従してしまい、流路14が速やかに開かれないため好ましくない。一方、前記ゴム硬度が90°より高いと、シール部材55が硬くなり、弁体19が弁座18に接触したときのシール性が良好でなく好ましくない。
シール部材55の内径は、前記受け面52bの内径と同径であり、シール部材55の外径は受け面52bの外径と同径である。また、シール部材55の内周部56は、シール部材55のその他の部位よりも厚みが薄く形成されている。シール部材55の外周部57は、前記内周部56よりも厚みが厚く形成されている。図3(a)及び(b)に示すように、前記外周部57には、4つの排出溝57aがシール部材55の周方向へ等間隔をおいて形成されている。シール部材55において、前記内周部56と外周部57に挟まれた部位にはシール部58が設けられており、このシール部58は、シール部材55において最も厚みが厚く形成されている。そして、シール部58は、弁体19が移動するのに伴い前記弁座18に対して接離する箇所となっている。
図4に示すように、上記シール部材55は、前記外周部57を前記係止溝52cに挿入し、受け面52b上に載置された状態で凹部52内に配設されている。シール部材55が凹部52内に配設された状態では、シール部58の上端面は、バルブリテーナ50の上端面と面一となっている。図2に示すように、凹部52内にシール部材55が配設された状態において、バルブリテーナ50の内側には、金属材料製の固定部材60が組み付けられている。前記固定部材60は、円筒状に形成された圧入部61と、該圧入部61の上端外周に形成された押圧部62とから形成されている。前記圧入部61の外径は前記挿通孔51の直径よりわずかに大きく形成されている。また、前記押圧部62の外径は、前記シール部材55におけるシール部58の内径よりわずかに大きく形成されている。
そして、上記固定部材60は、圧入部61が挿通孔51に圧入されることでバルブリテーナ50に組み付けられている。固定部材60がバルブリテーナ50に組み付けられた状態では、押圧部62がシール部材55の内周部56を上側から押圧している。このため、シール部材55の内周部56は、受け面52bと押圧部62によって挟持されている。さらに、シール部材55の外周部57は、前記係止溝52c内に挿入されることで係止溝52c内に係止されている。したがって、シール部材55が、バルブリテーナ50の上方へ抜け出ることが防止されている。
バルブリテーナ50に固定部材60が組み付けられた状態において、シール部58の内周面は、押圧部62の外周端によってシール部材55の径方向に沿った外周側へ押圧されている。また、シール部58は、押圧部62の外周端によって押圧されることで、シール部58の外周面が凹部52の内周面に押し当てられている。このため、シール部58は、凹部52の内周面と押圧部62の外周端によって径方向の両側から保持されている。したがって、シール部58は、凹部52の内周面と押圧部62の外周端によってシール部材55の径方向に沿った外周側及び内周側への変形が抑制されている。そして、シール部材55は、バルブリテーナ50と固定部材60の協働によってバルブリテーナ50の受け面52b上に保持されている。
前記シール部材55の径方向に沿ったシール部58の幅は、シール部58に対する弁座18の接触幅に、シール部材55の径方向に沿った弁体19のずれ幅、及び弁座18の寸法公差を考慮した値に設定されている。すなわち、シール部材55の径方向に沿ったシール部58の幅は、弁体19の移動の最のずれや弁座18の寸法公差が存在しても、流路14を閉じる際にはシール部58を弁座18に確実に接触させることが可能な値に設定されている。なお、本実施形態では、シール部材55の径方向に沿ったシール部58の幅は1.5mmに設定されている。そして、弁体19は、上記バルブリテーナ50と、シール部材55と、固定部材60とを組み付けることによって構成されている。
さて、上記構成の弁体19を有する圧力制御弁11において、流路14を閉じるために弁座18にシール部58が接触したとき、シール部58は弁座18によって押圧される。このとき、シール部58は、バルブリテーナ50における凹部52の内周面と、押圧部62の外周端によって径方向の両側が保持されている。さらに、シール部材55のゴム硬度は80°〜90°と高硬度となっている。
このため、図4に示すように、シール部58に弁座18が押し当てられた状態において、シール部58はシール部材55の径方向への変形が抑制され、該変形に伴いシール部58が厚み方向へ凹むことが抑えられた状態で弁座18に密接している。その結果として、流路14を開くために、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したとき、凹み変形したシール部58が原形状へ復帰するための変形量が少なく、弁体19の移動に伴いシール部58が弁座18に追従するように変形する量が僅かとなる。このため、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したとき、流路14は速やかに開き、流路14の通路断面積を速やかに確保することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)弁体19を、バルブリテーナ50と、該バルブリテーナ50の凹部52内に配設されたシール部材55と、該シール部材55をバルブリテーナ50に固定する固定部材60とから構成した。そして、シール部材55のシール部58を、バルブリテーナ50(凹部52の内周面)と固定部材60(押圧部62の外周端)によって径方向の両側から保持した。このため、流路14を閉じるために弁座18にシール部58が押し当てられた状態において、シール部58の凹み量を抑制することができる。その結果として、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したときに、流路14を速やかに開いて流路14の通路断面積を確保することができる。したがって、圧力制御弁11において、流路14の通路断面積が確保できないことによる二次側圧力の大きな圧力降下を抑制することができ、さらには、二次側ポート16への流量の低下を抑制することができる。その結果として、圧力制御弁11の流量特性の悪化を防止することができる。
(2)弁体19は、バルブリテーナ50と、シール部材55と、固定部材60とを組み付けて構成され、弁体19と弁座18との間をシールするシール部58は前記シール部材55に設けられている。そして、弁体19は、多数個取りによって量産可能なシール部材55を固定部材60を用いてバルブリテーナ50に固定することで製造される。このため、弁体19と弁座18との間をシールするシール手段を、例えば、ゴム材料を弁体の上面に接着モールドして設ける場合のように、接着モールド用の金型の製造を必要とせず、製造工程においては接着剤の塗布、ゴム材料の注入といった多数の作業を要せず、弁体19の製造を簡素化して製造コストを抑えることができる。
(3)シール部58は内周部56及び外周部57よりも厚みが厚くなっている。このため、例えば、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動した際にシール部材55が弁座18に追従する力が作用したとき、シール部58はその他の部位より湾曲しにくくなる。したがって、シール部58が湾曲することによってシール部58が弁座18へ接近することを防止することができ、シール部58によって流路14が閉じられることを防止して、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したときに流路14を速やかに開くことができる。
(4)シール部材55のゴム硬度は80°〜90°に設定されている。このため、シール部58を径方向の両側からバルブリテーナ50と固定部材60によって保持する構成に加え、シール部58の硬度を高めにすることで、弁座18にシール部58が押し当てられた状態におけるシール部58の凹み量をより一層抑制することができる。その結果として、弁体19が弁座18から離間する方向へ移動したとき、シール部58が弁座18に追従する量がごく僅かとなり、流路14を速やかに開いて流量特性の悪化を防止することができる。
(5)シール部材55の外周部57には、排出溝57aが4箇所形成されている。このため、シール部材55と受け面52bの間に高圧の空気が入り込んでも、該空気を排出溝57aを介して弁体19の外へ排出することができる。したがって、例えば、圧力制御弁11の高圧使用時に、シール部材55と受け面52bの間に入り込んだ高圧の密閉空気によって、圧力制御弁11の圧力を抜いたときにシール部材55がバルブリテーナ50から外れてしまい、圧力制御弁11としての機能が発揮されなくなる不具合の発生を防止することができる。
(6)弁体19に組み付けられる弁棒30は、樹脂材料によって形成されているため、例えば、弁棒30を金属材料で形成する場合に比して弁棒30の製造コストを抑えることができる。また、弁棒30が樹脂材料で形成されるため、弁棒30を撓み変形させて係止突部31を弁体19(固定部材60)に係止させることで弁棒30を弁体19に組み付けることができる。したがって、弁体19と弁棒30との組み付け作業を容易に行うことができ、圧力制御弁11の組付作業を簡素化することができる。
(7)弁棒30は、係止突部31を弁体19(固定部材60)に係止させることで弁体19に組み付けられている。そして、弁棒30の鍔部32の下面が弁体19(固定部材60)の上面に密接することで、鍔部32の下面と弁体19の上面との間をシールすることができる。その結果として、弁棒30と弁体19との間をシールすることができ、弁棒30と弁体19との間から高圧の一次側圧力がボトム室24へ導入されることを抑制することができる。また、導入孔30aは、弁体19よりも上方に配置され、ボトム室24へ導入される圧力は、高圧の一次側圧力ではなく低圧となった二次側圧力となる。したがって、ボトム室24へ導入された一次側圧力によって弁体19が弁座18に向かって押し上げられ、流路14が閉じられることを抑制することができ、流路14の通路断面積が減少することによる流量特性の悪化を防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ シール部材55において、排出溝57aは1つ、2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。
○ シール部材55の排出溝57aは無くてもよい。
○ シール部材55のゴム硬度は70°であってもよい。
○ 流路14を流れて圧力が制御されるものは空気以外の気体であってもよく、液体であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)流体が流通する流路を弁本体に備え、前記流路の一端部に一次側圧力の流体が入力される一次側ポートを有するとともに他端側に二次側圧力の流体が出力される二次側ポートを有し、前記流路における前記一次側ポートと二次側ポートとの間に弁座に接離することで前記流路を開閉する弁体を有し、前記二次側ポート側の流路にフィードバック通路を介して連通するフィードバック室を設け、該フィードバック室の内部圧力に基づいて動作する受圧体を設けるとともに、該受圧体の動作を前記弁体に伝達する弁棒を設け、さらに、前記弁棒に前記二次側ポートに連通する導入孔及び連通路を形成するとともに、前記導入孔及び連通路を介して二次側ポートに連通するボトム室を弁本体に設け、該ボトム室に前記弁体を弁座に接近する方向へ付勢するコイルバネを設け、前記受圧体を前記弁体が弁座から離間する方向に付勢して二次側ポートより出力される流体の二次側圧力を所定の設定圧力に調節する調圧コイルバネを設けた圧力制御弁において、
前記弁棒は樹脂材料によって形成されているとともに、弁棒に形成された係止突部を前記弁体に係止させることで弁体に組み付けられており、前記弁棒には、前記弁体にて前記弁座に対向する端面に密接する鍔部が形成されているとともに、前記鍔部よりも弁体から離れた位置に前記導入孔が形成されている圧力制御弁。
実施形態の圧力制御弁を示す断面図。 弁体及び弁棒を示す断面図。 (a)はシール部材を示す平面図、(b)はシール部材を示す図3(a)の3b−3b線断面図。 弁体と弁座の接触状態を示す部分拡大断面図。 背景技術の圧力制御弁を示す断面図。 弁体と弁座の接触状態を示す部分拡大断面図。
符号の説明
11…圧力制御弁、12…弁本体、14…流路、15…一次側ポート、16…二次側ポート、18…弁座、19…弁体、50…バルブリテーナ、52…凹部、52b…受け面、52c…係止溝、55…シール部材、56…内周部、57…外周部、57a…排出溝、58…シール部、60…固定部材。

Claims (5)

  1. 流体が流通する流路を弁本体に備え、前記流路の一端部に一次側圧力の流体が入力される一次側ポートを有するとともに他端部に二次側圧力の流体が出力される二次側ポートを有し、前記流路における前記一次側ポートと二次側ポートとの間に、弁座に接離することで前記流路を開閉する弁体を有し、該弁体の開度を制御することで前記二次側圧力が設定圧力となるように制御する圧力制御弁における前記弁体であって、
    前記弁体は、前記弁座に対向する端面に凹部が凹設されたバルブリテーナと、
    前記凹部内にて前記弁座に対向する受け面上に配設されるとともに、前記凹部の内周面に形成された係止溝に外周部が挿入される環状のシール部材と、
    前記バルブリテーナに組み付けられることで前記シール部材の内周部を前記受け面と挟持してシール部材をバルブリテーナに固定する固定部材とから構成され、
    前記シール部材は、前記弁座に密接することで前記弁体と弁座との間をシールするシール部を前記内周部と外周部との間に備え、該シール部は、前記凹部の内周面と前記固定部材によって径方向の外周側と内周側が保持されていることを特徴とする圧力制御弁の弁体。
  2. 前記シール部の厚みは、前記シール部材の内周部及び外周部の厚みよりも厚く形成されている請求項1に記載の圧力制御弁の弁体。
  3. 前記シール部材はゴム材料によって形成され、該ゴム材料のゴム硬度は80°〜90°に設定されている請求項1又は請求項2に記載の圧力制御弁の弁体。
  4. 前記シール部材の外周部には、前記バルブリテーナの受け面と、前記シール部材との間に入り込んだ流体を弁体の外部へ排出するための排出溝が形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の圧力制御弁の弁体。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の弁体を有する圧力制御弁。
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