JP2007086397A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実な現像を可能とする現像時における磁気ブラシの直立状態と、キャリアの飛散を効果的に防止する非現像時における磁気ブラシの横倒状態とを容易に実現すると共に、高密度画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保することができる現像装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で安価に提供する。
【解決手段】 磁極ロール522は、現像時には、現像領域における磁気ブラシmを起立させた状態に維持するように、現像スリーブ521の所定方向の回転に伴う二成分現像剤の移動による磁気吸引力によって第一の回転制限位置に保持されると共に、非現像時には、現像領域における磁気ブラシm1が、現像スリーブの周面と略平行な状態で感光体ドラム2の周面と接触するように、磁極ロール522と現像スリーブ521の外部との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 磁極ロール522は、現像時には、現像領域における磁気ブラシmを起立させた状態に維持するように、現像スリーブ521の所定方向の回転に伴う二成分現像剤の移動による磁気吸引力によって第一の回転制限位置に保持されると共に、非現像時には、現像領域における磁気ブラシm1が、現像スリーブの周面と略平行な状態で感光体ドラム2の周面と接触するように、磁極ロール522と現像スリーブ521の外部との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置に関し、特に、非現像時におけるキャリアの感光体ドラムへの付着防止を図った現像装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
一般に、電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては、感光体ドラム等の静電潜像担持体上に形成された静電潜像を現像剤にて可視像化するものが知られている。この種の現像装置に用いられる現像方式としては、現像剤として着色剤粒子であるトナーのみを用いる一成分現像方式と、現像剤として磁性体粒子であるキャリアと着色粒子であるトナーとを混合撹拌したものを用いる二成分現像方式とに大別される。
従来、二成分現像方式の現像装置としては、画質、コスト面や安定性など優れた点が多いことから、トナーを磁性キャリアに混合した現像剤を磁場によって搬送して現像する磁気ブラシ現像方法が広く用いられている。この磁気ブラシ現像方法では、トナーと磁性キャリアとの摩擦で発生した静電気力により、トナーが磁性キャリアの表面に担持されるが、このトナーは、感光体上の静電潜像に接近すると、感光体と現像装置内の現像ロールとの間に形成される電界によって静電潜像上へ飛翔し、静電潜像を可視像化する。
しかし、このような磁気ブラシ現像方法においては、感光体に対する帯電バイアスや、現像ロールに対する帯電バイアスのオンオフタイミングのズレによって、現像ロールと感光体間の電位差が大きくなることがあり、この際は感光体へのキャリア付着が発生するという問題が生じる。
このような感光体へのキャリア付着の発生を防止するために、非現像時に現像ロール上の現像剤層を感光体から離す先行技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここで、特許文献1では、現像時と非現像時とで現像ロールを構成する磁極ロールの設定角度を変更して、非現像時には、磁極ロールを回転駆動して、磁気ブラシを寝かせた状態にし、かつ、トリミング磁極の位置を変えて、現像剤の層厚を変化させ、現像時には磁気ブラシと感光体とを接触させると共に、非現像時には磁気ブラシと感光体とを非接触にして、現像動作のオン・オフを行う現像装置が開示されている。
また、特許文献2では、バネ機構を付加し、このバネ機構による弾性力と現像ロールの回転に伴う磁気吸引力とを用い、磁極ロールの設定角度を変更して、非現像時には、磁気ブラシを寝かせた状態にして感光体と磁気ブラシとを非接触にし、現像動作のオン・オフを行う現像装置が開示されている。
一方、感光体へのキャリア付着は磁気ブラシが感光体に接触して折れ曲がり、この折れ曲がり部分の磁気吸引力が低下することが原因のひとつであることが判明している。そこで、こうした現象を抑制するために、磁気ブラシが現像スリーブと略平行に連なった状態で現像する極間現像の提案もなされている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上述の特許文献に開示された先行技術においては、以下のような問題を有していた。
例えば、特許文献1,2に開示された先行技術においては、いずれも磁極ロールの設定角度を変更するための駆動機構が必要となり、装置の大型化やコストアップといった問題を生じていた。
また、非現像時に、磁気ブラシを感光体と非接触状態に維持することによりキャリア付着を防止するため、感光体と現像ロールとの離隔距離を確保する必要があり、現像時における磁気ブラシと感光体との接触が不十分となり、例えば、高密度画像を現像する際に、必要十分なトナー転移量が得られず、高品質な画像形成ができないといった問題を生じていた。
さらに、特許文献3で開示された極間現像方式によれば、キャリア付着は抑制できるが従来の現像方式に比べて感光体と現像ロール間の間隙精度、現像ロール上の現像剤量精度を高めないと画像濃度ムラが発生するという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、確実な現像を可能とする現像時における磁気ブラシの直立状態と、キャリアの飛散を効果的に防止する非現像時における磁気ブラシの横倒状態とを容易に実現すると共に、高密度画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保することができる現像装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で安価に提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の現像装置は、現像ハウジング内にキャリア及びトナーからなる二成分現像剤を収容すると共に、静電潜像が形成された感光体ドラムと現像領域を介して対向配置され、現像時に所定の方向に回転する現像スリーブと、この現像スリーブの内部に配設された磁極ロールとを有する現像装置において、前記磁極ロールは、前記現像スリーブの前記所定の回転方向と同方向への回転を制限する第一の回転制限位置と、前記所定の回転方向と逆方向への回転を制限する第二の回転制限位置との間で回動可能に形成されており、前記磁極ロールは、現像時には、前記現像領域における磁気ブラシを起立させた状態に維持するように、前記現像スリーブの所定方向の回転に伴う二成分現像剤の移動による磁気吸引力によって前記第一の回転制限位置に保持されると共に、非現像時には、前記現像領域における磁気ブラシが、前記現像スリーブの周面と略平行な状態で前記感光体ドラムの周面と接触するように、前記磁極ロールと前記現像スリーブの外部との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されることを特徴とするものである。
ここで、磁気ブラシを起立させた状態に維持するとは、磁気ブラシが現像スリーブの法線方向に沿って、対向する感光体ドラムに向かって略直立している状態をいうものとする。
また、磁気ブラシが、現像スリーブの周面と略平行な状態で感光体ドラムの周面と接触するとは、磁気ブラシが、現像スリーブの周面に沿って寝た状態(横倒状態)で、現像スリーブ側から見て、少なくともその最外部の磁気ブラシが、感光体ドラムの周面と接触する状態をいうものとする。
このように構成した本発明の現像装置は、磁極ロールが、現像スリーブの所定の回転方向と同方向への回転を制限する第一の回転制限位置と、所定の回転方向と逆方向への回転を制限する第二の回転制限位置との間で回動可能に形成されており、磁極ロールは、現像時には、現像領域における磁気ブラシを起立させた状態に維持するように、現像スリーブの所定方向の回転に伴う二成分現像剤の移動による磁気吸引力によって第一の回転制限位置に保持されると共に、非現像時には、現像領域における磁気ブラシが、現像スリーブの周面と略平行な状態で感光体ドラムの周面と接触するように、磁極ロールと現像スリーブの外部との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されるので、確実な現像を可能とする現像時における磁気ブラシの直立状態と、キャリアの飛散を効果的に防止する非現像時における磁気ブラシの横倒状態とを、装置の大型化やコストアップを生じさせることなく、現像スリーブの回転運動と外部磁気吸引力とを有効に活用し、磁極ロールの所定の回転制限位置を切り替えて容易に実現すると共に、高密度画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保することができる現像装置を簡易な構成で安価に提供することができる。
また、前記磁極ロールを、その軸方向端部にて回動可能に支持する規制部材を備え、該規制部材は、前記第一の回転制限位置に対応して、前記磁極ロールの回転軸と当接する第一の当接部と、前記第二の回転制限位置に対応して、前記磁極ロールの回転軸と当接する第二の当接部とを備えていてもよい。
このように構成した場合には、磁極ロールを、その軸方向端部にて回動可能に支持する規制部材を備え、該規制部材が、第一の回転制限位置に対応して、磁極ロールの回転軸と当接する第一の当接部と、第二の回転制限位置に対応して、磁極ロールの回転軸と当接する第二の当接部とを備えているので、磁極ロールの回動範囲を規制する規制部材を新たに付加することなく、磁極ロールの回転を規制する従来の固定部材を、簡単な加工により磁極ロールの回動範囲を規制する規制部材として流用することが可能となり、これにより、装置の小型化、コストダウンに一層寄与することができる。
さらに、前記現像剤担持体と所定の間隙を維持して対向する、磁性体、あるいは磁石を含んだ層厚規制部材を備え、前記磁極ロールは、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと前記層厚規制部材との間で発生する磁気吸引力によって前記第二の回転制限位置に保持されてもよい。
このように構成した場合には、現像剤担持体と所定の間隙を維持して対向する、磁性体、あるいは磁石を含んだ層厚規制部材を備え、磁極ロールが、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと層厚規制部材との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されるので、磁極ロールを第二の回転制限位置に保持するための特別の駆動源を何ら設けることなく、より装置の小型化・コストダウンに寄与することができる。
さらに、前記現像スリーブに近接して、二成分現像剤が滞留している現像剤溜りを有し、前記磁極ロールは、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと現像剤溜りとの間で発生する磁気吸引力によって前記第二の回転制限位置に保持されてもよい。
このように構成した場合には、現像スリーブに近接して、二成分現像剤が滞留している現像剤溜りを有し、磁極ロールが、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと現像剤溜りとの間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されるので、特別の駆動源を何ら設けることなく、磁極ロールを第二の回転制限位置に保持することができるので、より装置の小型化・コストダウンに寄与することができる。
以上において、前記キャリアは、SF115未満の滑らか表面をもつ球形キャリアであってもよい。
この場合には、二成分現像剤の寿命を維持し、キャリア付着の抑制に一層効果的なキャリアを提供することができる。
さらに、本発明は上述の現像装置と、静電潜像担持体へ静電潜像を形成する潜像形成手段と、静電潜像を現像装置により可視像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段とを備える画像形成装置をも対象とする。
本発明によれば、確実な現像を可能とする現像時における磁気ブラシの直立状態と、キャリアの飛散を効果的に防止する非現像時における磁気ブラシの横倒状態とを、装置の大型化やコストアップを生じさせることなく、現像スリーブの回転運動と外部磁気吸引力とを有効に活用し、磁極ロールの所定の回転制限位置を切り替えて容易に実現すると共に、高密度画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保することができる現像装置を簡易な構成で安価に実現することができる。
<第一の実施形態>
以下に、本発明に係る一実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の一実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は本発明に係わるタンデム型カラー画像形成装置100の概略構成図である。
この画像形成装置100においては、画像読取装置102より読み取られたカラー原稿のカラー画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
図1において、1Y,1M,1C,1Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー画像を形成する画像形成ユニットであり、複数の張架ロールにより張架された無端状の中間転写ベルト9の進行方向に沿って1Y,1M,1C,1Kの順で直列に配設されている。また、中間転写ベルト9は、これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kで順次形成された各色のトナー像が、互いに重ね合わされた状態で転写される中間転写体であり、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kに対応する静電潜像担持体である感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kのそれぞれに対向して配設される一次転写ロール6Y,6M,6C,6Kとの間に挿通され、矢印方向に循環移動可能に形成されている。そして、中間転写ベルト9上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙カセット17等から給紙された記録媒体としての記録用紙18上に一括して転写された後、定着装置15によって記録用紙18上に定着され、カラー画像が形成された記録用紙18が外部に排出されるようになっている。
ここで、画像読取装置102は、プラテンガラス上に載置された原稿を不図示の光源によって照明し、原稿からの反射光像を、走査光学系を介してCCDセンサ等からなる画像読取素子によって所定の解像度で読み取るように構成されている。
また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kと、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ロール3Y,3M,3C,3Kと、当該感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光装置4Y,4M,4C,4Kと、感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成された静電潜像を現像する現像装置5Y,5M,5C,5Kと、着脱自在に配設され現像装置5Y,5M,5C,5Kに所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、ドラムクリーニング装置7Y,7M,7C,7K等とから構成されている。
さらに、本実施の形態において、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kは、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に有機系感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されており、帯電ロール3Y,3M,3C,3Kは、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面と接触し、該感光体層を所定の電位に帯電するように構成されている。
このように構成した画像形成装置における画像形成工程について、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット1Yを代表例として説明する。
まず、感光体ドラム2Yは、帯電ロール3Yにより、その表面が一様に帯電される。次に、例えば、画像読取装置102によって読み取られた画像情報に基づき、露光装置4Yから出力されるレーザービームによりイエロー画像に対応する走査露光がなされ、感光体ドラム2Yの表面にはイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
このイエロー画像に対応する静電潜像は現像装置5Yによってイエロートナー像となり、一次転写手段の一部を構成する一次転写ロール6Yの圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト9上に一次転写される。一次転写後の感光体ドラム2Y上に残留したイエロートナーは、ドラムクリーニング装置7Yよって掻き取られる。その後、感光体ドラム2Yの表面は除電装置8Yによって除電された後、次の画像形成サイクルのために帯電ロール3Yにより再び帯電される。
多色のカラー画像形成を行う本画像形成装置100では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が画像形成ユニット1M,1C,1Kにおいても行われ、中間転写ベルト9上にフルカラートナー像が重ね合わされた状態で形成される。この中間転写ベルト9としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものを用いることができる。
中間転写ベルト9上に一次転写されたフルカラートナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録用紙18上に、中間転写ベルト9を支持するバックアップロール13と、このバックアップロール13に所定のタイミングで圧接する二次転写ロール12との圧接力及び静電吸引力によって二次転写される。なお、記録用紙18上に二次転写できなかった中間転写ベルト9上の残トナーは、そのまま中間転写ベルト9上に付着した状態でベルトクリーニング装置14まで搬送され、このベルトクリーニング装置14により中間転写ベルト9上から除去されて次の画像形成に備える。
一方、記録用紙18は、画像形成装置100内の下部に配置された記録用紙収容部としての給紙カセット17から、所定のサイズのものが給紙ロール17aによって給紙される。給紙された記録用紙18は、複数の搬送ロール19及びレジストロール20によって、所定のタイミングで中間転写ベルト9の二次転写位置まで搬送される。そして、記録用紙18には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール13と二次転写ロール12とによって、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が一括して転写される。
また、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が二次転写された記録用紙18は、中間転写ベルト9から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された定着装置15へと搬送され、この定着装置15によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙18上に定着されるようになっている。定着後の記録用紙18は、排出ロール23を介して排出トレイ24上に排出される。
次に、本発明に係る現像装置の構成について、図2及び図3を参照してさらに説明する。ここで、図2は、現像時における磁極ロールの回転位置(第一の回転制限位置)を示す図であり、図3は、非現像時における磁極ロールの回転位置(第二の回転制限位置)を示す図である。なお、各現像装置5Y,5M,5C,5K及びその構成部材は全て同様な構造であり、簡単のため、以下、各符号は総称表記(例えば、現像装置5)する。
図2(a)に示されるように、本発明に係る現像装置5は、感光体ドラム2に向かって開口する現像ハウジング51を有し、この現像ハウジング51の開口に面して現像剤担持体である現像ロール52を配設し、現像ハウジング51のうち、現像ロール52に隣接した部位には二成分現像剤が収容される第一現像剤収容部53aと、この第一現像剤収容部53aと隔壁Wを介して隣接すると共に、その軸方向両端部において、第一現像剤収容部53aと連通している第二現像剤収容部53bとを備えている。
第一現像剤収容部53a及び第二現像剤収容部53bのそれぞれは、二成分現像剤が収容されるスペースを有すると共に、第一現像剤収容部53aには、二成分現像剤を所定の軸方向(例えば、図中、奥側から手前側)に搬送するスパイラル状のオーガ56aが配設されている。一方、第二現像剤収容部53bには、二成分現像剤を、第一現像剤収容部53aのオーガ56aとは反対方向(例えば、図中、手前側から奥側)に搬送するスパイラル状のオーガ56bが配設されている。そして、第一現像剤収容部53aと第二現像剤収容部53bとは、軸方向両端部において互いに連通しており、二成分現像剤が、これらの第一現像剤収容部53a及び第二現像剤収容部53b間を軸方向に循環するようになっている。
なお、本実施の形態において、現像作用により現像剤収容部53a,53b内のトナー濃度が所定の範囲よりも低下した場合には、例えば、第二現像剤収容部53bの底部に設けられた不図示の濃度センサ及び不図示の現像剤補給手段により、第二現像剤収容部53b内に二成分現像剤が供給されるようになっている。また、本実施の形態において、二成分現像剤は、トナーと磁性キャリアからなる現像剤であり、トナーは、例えば非磁性トナーを用いるが、磁性トナーを用いても差し支えない。
さらに、本実施の形態において、現像ロール52は、現像時に所定の方向(本例では、時計回り方向)に回転する現像スリーブ521と、この現像スリーブ521の内部に配設され、所定の範囲内で回動可能に形成された磁極ロール522とを備えている。
ここで、現像スリーブ521は、所定の方向に回転すると共に、現像ハウジング51の開口部であって、感光体ドラム2と対向している現像領域において、感光体ドラム2と所定の離隔距離Dにて対向するように配置されている。
一方、本実施の形態における磁極ロール522は、複数の磁石部材を周方向に配置してロール状に形成したものであり、現像ロール52の回転方向に沿って、現像磁極S1の下流側には、所定の角度間隔で搬送磁極N1及びピックオフ磁極S2が配設されている。また、現像磁極S1の上流側には、所定の角度間隔でトリミング磁極N2及びピックアップ磁極S3が配設されている。そして、このように内部に各磁極が配置された磁極ロール522により、現像ロール52には、各磁極S1(本例では、例えば、100mT),N1(60mT),S2(60mT),S3(60mT),N2(85mT)のそれぞれの磁力に対応して、所定の磁束密度分布が生じる。なお、磁極ロール522内の各々の磁極の配置や数は適宜選定して差し支えない。
さらに、本実施の形態における磁極ロール522は、その軸方向一端部の断面がD字状に形成された回動軸であるDカット軸522Dを有し、このDカット軸522Dに、装置筐体に固定された板状の規制部材530の開口部530dを挿通させることにより、その回動範囲が物理的に規制されるようになっている。
この規制部材530は、図2(b)に拡大して示されるように、その先端に磁極ロール522のDカット軸522Dが挿通される開口部530dを有し、この開口部530dには、現像ロール52が所定の方向に回転する現像時において、磁極ロール522のDカット軸522Dの当接面522sと当接する第一の当接部530aと、現像ロール52がその回転を停止する非現像時において、磁極ロール522のDカット軸522Dの当接面522sと当接する第二の当接部530bとが形成されている。
このような規制部材530の開口部530dに、磁極ロール522の回転位置を物理的に規制する第一の当接部530aと、第二の当接部530bとを形成することにより、従来の磁極ロール522を固定するために用いられていた固定部材を簡易な加工により流用することが可能となり、これにより、磁極ロール522の回動範囲を規制する規制部材を何ら新たに付加することなく装置の小型化・コストダウンに寄与することができる。
そして、規制部材530により、磁極ロール522は、そのDカット軸522Dの当接面522sが規制部材530の第一の当接部530aに当接する際に、現像領域の中央部(感光体ドラム2と現像ロール52との間隙が最も狭くなる箇所)に現像磁極(本例では、S1)が配置されるような第一の回転制限位置(図2参照)と、Dカット軸522Dの当接面522sが規制部材530の第二の当接部530bに当接する際に、現像領域を挟むように現像磁極(本例では、S1)と、搬送磁極(本例では、N1)とが配置されるような第二の回転制限位置(図3参照)との間を回動可能なように形成されている。
また、本実施の形態では、現像ロール52内のトリミング磁極N2の近傍には、現像ロール52と対向するように層厚規制部材54が配設されている。この層厚規制部材54は、現像ロール52と同程度の幅を有し、一端を現像ハウジング51により支持され、先端部を所定の間隙で現像ロール52に近接させている。
さらに、本実施の形態に係る層厚規制部材54には、現像ロール52の回転方向に沿って、現像状態(図2に示される第一の回転制限位置)におけるトリミング磁極N2の上流側(本例では、層厚規制部材54の図中、右側面)に磁性部材54mが貼り付けられている。なお、本実施の形態では、層厚規制部材54に磁性部材54mを貼り付けた構成を採用しているが、この層厚規制部材54自体を、磁石又は磁性体により構成して、トリミング磁極N2の上流側に配置しても差し支えない。
このような層厚規制部材54を、磁石や磁性体により構成することにより、磁束密度がこの層厚規制部材54に集中して、層厚規制部材54に向かう磁気吸引力と、現像スリーブ521の回転運動とが相俟って、層厚規制部材54と現像スリーブ521とのギャップを通過する二成分現像剤の層厚を、このギャップの約半分程度に薄層化することが可能となる。これにより、感光体ドラム2と現像ロール52との現像領域における対向距離をより近接させて、現像効率及び画像品質を向上させることができる。
次に、このように構成した本実施の形態に係る現像装置5の作動について、図2〜図5を参照してさらに説明する。
まず、現像ロール52が所定の方向へ回転する現像時においては、図2に示されるように、第一現像剤収容部53aにおける二成分現像剤は、オーガ56aにより撹拌され、現像ロール52内のピックアップ磁極(本例では、S3)によって捕獲される。この後、捕獲された二成分現像剤は、ピックアップ磁極S3の磁気吸引力と現像ロール52表面との摩擦力により、現像ロール52(現像スリーブ521)の回転方向に搬送される。この搬送された二成分現像剤は、層厚規制部材54の近傍に到達すると、トリミング磁極N2により穂立ちを形成する。さらに、この二成分現像剤の穂立ちは、層厚規制部材54にて規制されることにより、所定の層厚の現像剤層として現像ロール52上に形成されて、現像領域に搬送される。さらに、現像領域に搬送された二成分現像剤の現像剤層は、現像磁極S1の磁気吸引力により、図4(a)に示されるように、現像ロール52の法線方向に沿って、対向する感光体ドラム2に向かって略直立している状態、すなわち起立した状態で磁気ブラシmを形成し、この磁気ブラシmを形成する二成分現像剤におけるトナーは、感光体ドラム2と現像ロール52との間に形成される現像電界によって、感光体ドラム2上の静電潜像を可視像化する。
このような現像動作の際、本実施の形態に係る現像装置5においては、上述のような現像スリーブ521の所定の方向への回転動作に伴って、現像剤収容部53a中の二成分現像剤が現像スリーブ521の周面に吸着して移動する。すると、この二成分現像剤と磁極ロール522との間に発生する磁気吸引力により、二成分現像剤の移動に伴って磁極ロール522は現像スリーブ521の回転方向(本例では、時計回り方向)と同方向に回転される。そして、磁極ロール522のDカット軸522Dの当接面522sが、前述した規制部材530の第一の当接部530aと当接し、現像ロール52が回転している現像期間中において、磁極ロール522は、その現像磁極S1が現像領域の中央部(現像点)に位置する第一の回転制限位置に保持される。
このように磁極ロール522が第一の回転制限位置に保持されている際に、磁気ブラシmが現像領域において起立した状態で、感光体ドラム2と十分に接触するので、確実な現像が可能となる。
一方、現像ロール52の回転が停止する非現像時においては、図3に示されるように、現像時における現像ロール52の回転に伴う磁気吸引力が消滅し、磁極ロール522のトリミング磁極N2と、層厚規制部材54の磁性部材54mとの間に働く磁気吸引力が支配的となって、磁極ロール522は、現像ロール52の所定の回転方向と逆方向(本例では、反時計回り方向)へ回転される。そして、磁極ロール522のDカット軸522Dの当接面522sが、前述した規制部材530の第二の当接部530bと当接し、現像ロール52の回転が停止している非現像期間中において、磁極ロール522は、その現像磁極S1と搬送磁極N1とが現像領域を挟むように位置する第二の回転制限位置に保持される。
このとき現像領域に生成される磁気ブラシmは、図4(b)に示されるように、現像スリーブ521の周面と略平行に寝た状態(横倒状態)で、現像スリーブ521から見て、少なくともその最外部の磁気ブラシm1が、感光体ドラム2の周面と接触している状態となっている。
ところで、一般に、高密度高画質画像を形成するためには、現像時において、磁気ブラシmと感光体ドラム2との接触を十分に確保する必要がある。そこで、このような高密度画像の形成に必要な磁気ブラシの状態を鋭意検討したところ、起立した状態の磁気ブラシが感光体ドラム2と接触する際に、その長さの半分ぐらいに折れ曲がる(つぶされる)ような接触状態を確保する必要があることが判明した。
ここで、現像領域内での磁気ブラシmが起立した状態(現像領域内での磁気ブラシmが現像磁極S1の直上に形成される極上現像状態)及び磁気ブラシが寝た状態(現像領域内での磁気ブラシmが、現像磁極S1と搬送磁極N1との間に形成される極間現像状態)における感光体ドラム2及び現像ロール52の対向距離Dと、現像スリーブ521上に担持搬送される現像剤量(MOS)との関係を図5に示す。なお、図5中のL1は、極上現像状態における対向距離Dと現像剤量との関係を線形近似した直線であり、L2は、極間現像状態における対向距離Dと現像剤量との関係を線形近似した直線である。
図5のL1及びL2から理解されるように、直線L2の傾き≒直線L1の傾き/2となっていることが分かる。すなわち、高密度高画質の画像形成に必要な所望の現像剤量(例えば、500g/m2)を確保するための極間現像状態での対向距離(約350μm)と、極上現像状態での対向距離(約800μm)とは、極間現像状態での対向距離≒極上現像状態での対向距離/2の関係となる。従って、感光体ドラム2と現像ロール52との対向距離Dを、極間現像状態の対向距離、すなわち、現像領域における横倒状態の磁気ブラシの少なくとも最外部の磁気ブラシm1が、感光体ドラム2と接触するような対向距離Dに設定すれば、上述の高密度高画質の画像形成に必要な磁気ブラシmと感光体ドラム2との十分な接触状態を確保できることが分かる。
そこで、本実施の形態に係る現像装置5においては、現像ロール52と、感光体ドラム2との対向距離が、現像ロール52の回転が停止している非現像状態において、図4(b)に示されるように、現像領域における横倒状態の磁気ブラシの少なくとも最外部の磁気ブラシm1が、感光体ドラム2と接触するような対向距離Dに設定されている。
このような現像装置5を用いて、その性能を検証したところ、本発明に係る現像装置5は、非現像時において、現像領域における磁気ブラシを現像ロール52の周面に沿った寝た状態に維持することにより、図4(a)に示される磁気ブラシが起立した状態に比し、非現像時における磁気ブラシmの感光体ドラム2との接触による折れ曲がりが少なくなり、例えば、感光体ドラム2と現像ロール52へのバイアス電圧の印加タイミングのズレによって感光体ドラム2上に異常電位が発生した場合でも、感光体ドラム2へのキャリア付着を抑制することが確認できた。さらに、感光体ドラム2へのキャリア付着を抑制することにより、感光体ドラム2やクリーニング装置7へのダメージを防止し、両者の寿命を延命化することができた。
また、現像ロール52と感光体ドラム2との対向距離Dを、磁気ブラシm1が現像ロール52の周面に沿って寝た状態で感光体ドラム2の周面に接触するような距離に設定(図4(b)参照)することにより、現像時における磁気ブラシmと感光体ドラム2との十分な接触を実現し、高密度高画質な画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保できるこが確認できた。
なお、本実施の形態に係る現像装置5においては、上述のように感光体ドラム2と現像ロール52との対向距離Dを、例えば、350μm程度の微小な間隙に設定しているため、層厚規制部材54により形成される現像剤層も薄層化されている。
そして、このように現像剤層を薄層化する際には、現像剤に大きなストレスが加わり、現像剤の寿命を縮めてしまう傾向がある。
そこで、このような現像剤の短命化を防止するために、本発明に係る現像装置5に用いられる二成分現像剤中のキャリアとしては、その形状係数SFが105〜115の重合製法により作成されたキャリアを用いることが好ましい。
ここで、キャリアの形状係数SFとは、キャリアの球形の程度を表す指標であり、具体的には、以下の式(1)で示されるものである。なお、形状係数SFは、100に近ければ近いほど球形に近く、真球では形状係数SFが100となる。
SF=(π/4)×(ML2/A)×100・・・(1)
ML:キャリアの投影像における径の最大長
A:キャリアの投影像における投影面積
SF=(π/4)×(ML2/A)×100・・・(1)
ML:キャリアの投影像における径の最大長
A:キャリアの投影像における投影面積
このような形状係数を有し、重合製法により作成されたキャリアを用いることにより、その滑らかな表面によりキャリア間の滑りが大きくなり、シェアストレスを小さくすることによるキャリア寿命の延命化が可能となる。さらに、このような球形キャリアを用いることにより、磁気ブラシが寝た状態になる非現像時に、キャリア間の滑りが大きく、より滑らかな磁気ブラシが形成されるため、感光体ドラム2との接触により磁気ブラシが折れ曲がる確率が減少し、感光体ドラム2へのキャリア付着をより効果的に防止することができる。
なお、本実施の形態に好適なキャリアは、重合製法だけでなく、例えば、多孔性キャリアコア表面又は細孔の少なくとも一部にポリマー又はポリマー混合物を含み、さらに、ポリマー又はポリマー混合物によりコーティングされたキャリアを用いてもよい。
以上のように、本発明に係る現像装置5によれば、特別の駆動源を何ら設けることなく、従来の現像ロール52の回転運動や磁性部材の磁気吸引力を利用し、磁極ロール522を駆動して所定の回転制限位置に保持することにより、確実な現像を可能とする現像時における磁気ブラシの直立状態と、キャリアの飛散を効果的に防止する非現像時における磁気ブラシの横倒状態とを、容易に実現すると共に、高密度画像を形成する際の十分なトナー転移量を確保することができる。
また、磁極ロール522の回動範囲を規制する規制部材を新たに設けることなく、従来の磁極ロールの固定部材を簡易な加工により流用することが可能となり、これにより装置の小型化、コストダウンを容易に実現することができる。
<第二の実施形態>
また、磁極ロール522の回動範囲を規制する規制部材を新たに設けることなく、従来の磁極ロールの固定部材を簡易な加工により流用することが可能となり、これにより装置の小型化、コストダウンを容易に実現することができる。
<第二の実施形態>
次に、本発明に係る現像装置の第二の実施形態について、図6を参照して説明する。
なお、本実施の形態に係る現像装置5Aは、先の実施の形態に係る現像装置5に比し、非現像時における磁極ロール522の回動手段を変更したものであり、先の実施の形態と同様な機能を有する部材には、同様な符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、本実施の形態に係る現像装置5Aが適用可能な画像形成装置も先の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
本実施の形態に係る現像装置5Aは、図6に示されるように、層厚規制部材54と第一現像剤収容部53aとの間に隔壁部W1を設け、これにより、層厚規制部材54の上流側に形成される現像剤溜りGの位置が、従来よりも層厚規制部材54(トリミング磁極N2)から遠ざかるように形成したものである。ここで、図6は、非現像時における磁極ロール522の回転位置(第二の回転制限位置)を示す図である。また、現像ロール52が所定の方向に回転する現像時における磁極ロール522は、先の実施の形態と同様に、現像スリーブ521の回転動作に伴って移動する二成分現像剤の磁気吸引力により駆動されるため、その説明は省略する。
このように構成した本実施の形態に係る現像装置5Aにおいて、現像スリーブ521の回転が停止した非現像時には、図6に示されるように、現像スリーブ521の回転動作に伴って移動する二成分現像剤による磁気吸引力が消滅し、層厚規制部材54と、隔壁部W1を介して、離れた位置に形成された現像剤溜りGと、磁極ロール522内のトリミング磁極N2との間に生じる磁気吸引力により、磁極ロール522は、現像スリーブ521の所定の回転方向と逆方向に回転駆動され、先の実施の形態と同様な作用により、その現像磁極S1と搬送磁極N1とが現像領域を挟むように位置する第二の回転制限位置に保持される。
このように構成した本実施の形態に係る現像装置5Aにおいても、先の実施の形態と同様に、特別の駆動源を何ら設けることなく、従来の現像ロール52の回転運動や、現像剤溜りGの磁気吸引力を利用して、磁極ロール522を駆動して所定の回転制限位置に保持することが可能となると共に、磁極ロール522の回動範囲を規制する規制部材を新たに設けることなく、従来の磁極ロールの固定部材を簡易な加工により流用することが可能となり、これにより装置の小型化、コストダウンを実現することができる。
また、本実施の形態においては、非現像時において、層厚規制部材54による磁気吸引力を利用していないので、先の実施の形態のように、磁性部材54mの位置をトリミング磁極N2より上流側にずらして回転力を得る必要がなく、現像時におけるトリミング磁極N2が層厚規制部材54と正対するように、トリミング磁極N2を層厚規制部材54の直上に配置することができ、これにより一層安定した現像剤層を形成して画像品質の向上に寄与することができる。
さらに、本実施の形態においては、現像剤溜りGの位置を、従来よりもトリミング磁極N2(層厚規制部材54)より遠ざけているので、磁極ロール522の回動ストロークを長くとることができ、これにより、磁極ロール522内の磁極の配置数や、配置構成の自由度が増大すると共に、任意の回転制限位置をより容易に実現することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、層厚規制部材54で規制される現像剤層を薄層化するために、先の実施の形態と同様に、層厚規制部材54を磁性体もしくは、磁性部材により構成してもよい。
このように構成した場合には、現像剤溜りGの位置や体積を、現像剤溜りGによる磁気吸引力が層厚規制部材54による磁気吸引力よりも大きくなるように調整することにより、同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態における現像剤溜りGは、トリミング磁極N2の上流側に形成されればよく、このような条件を満たすならば、例えば、隔壁部W1を省略し、現像剤溜りGが層厚規制部材54の上流側に隣接して形成されるようにしてもよい。
この場合は、先の実施の形態における磁性部材54mと同様に、現像剤溜りGが作用することとなり、先の実施の形態と同様な回転力を得ることができる。
さらに、本実施の形態に係る現像装置5Aにおいては、層厚規制部材54の上流側の現像剤溜りGの位置を変更し、従来よりも上流側で堰き止めているため、現像剤に加わるストレスが増大するが、このようなストレスの増大に対しては、先の実施の形態と同様に、その形状係数SFが105〜115の、例えば、重合製法により作成されたキャリアを用いることにより、キャリアに対するストレスを軽減して安定した薄層化を可能すると共に、現像剤収容スペースの変更の自由度を高めることができる。
1Y−1K:画像形成ユニット、2Y−2K:感光体ドラム、3Y−3K:帯電ロール、4Y−4K:露光装置、5Y−5K:現像装置、6Y−6K:一次転写ロール、7Y−7K:ドラムクリーニング装置、9:中間転写ベルト、10Y−10K:トナーカートリッジ、12:二次転写ロール、14:ベルトクリーニング装置、15:定着装置、17:給紙カセット、18:記録用紙、51:現像ハウジング、52:現像ロール、53a,53b:現像剤収容部、54:層厚規制部材、54m:磁性部材、56a,56b:オーガ、100:画像形成装置、521:現像スリーブ、522:磁極ロール、522D:Dカット軸、522s:当接面、530:規制部材、530a:第一の当接部、530b:第二の当接部、530d:開口部、D:対向距離、m,m1:磁気ブラシ、S1:現像磁極、N1:搬送磁極、N2:トリミング磁極、S2:ピックオフ磁極、S3:ピックアップ磁極、W1:隔壁部
Claims (6)
- 現像ハウジング内にキャリア及びトナーからなる二成分現像剤を収容すると共に、静電潜像が形成された感光体ドラムと現像領域を介して対向配置され、現像時に所定の方向に回転する現像スリーブと、この現像スリーブの内部に配設された磁極ロールとを有する現像装置において、
前記磁極ロールは、前記現像スリーブの前記所定の回転方向と同方向への回転を制限する第一の回転制限位置と、前記所定の回転方向と逆方向への回転を制限する第二の回転制限位置との間で回動可能に形成されており、
前記磁極ロールは、現像時には、前記現像領域における磁気ブラシを起立させた状態に維持するように、前記現像スリーブの所定方向の回転に伴う二成分現像剤の移動による磁気吸引力によって前記第一の回転制限位置に保持されると共に、非現像時には、前記現像領域における磁気ブラシが、前記現像スリーブの周面と略平行な状態で前記感光体ドラムの周面と接触するように、前記磁極ロールと前記現像スリーブの外部との間で発生する磁気吸引力によって第二の回転制限位置に保持されることを特徴とする現像装置。 - 前記磁極ロールを、その軸方向端部にて回動可能に支持する規制部材を備え、該規制部材は、前記第一の回転制限位置に対応して、前記磁極ロールの回転軸と当接する第一の当接部と、前記第二の回転制限位置に対応して、前記磁極ロールの回転軸と当接する第二の当接部とを備えていることを特徴とする請求項1の記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体と所定の間隙を維持して対向する、磁性体、あるいは磁石を含んだ層厚規制部材を備え、前記磁極ロールは、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと前記層厚規制部材との間で発生する磁気吸引力によって前記第二の回転制限位置に保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記現像スリーブに近接して、二成分現像剤が滞留している現像剤溜りを有し、前記磁極ロールは、非現像時に、少なくとも該磁極ロールと現像剤溜りとの間で発生する磁気吸引力によって前記第二の回転制限位置に保持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記キャリアは、SF115未満の滑らか表面をもつ球形キャリアであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の現像装置と、
静電潜像担持体へ静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記静電潜像を前記現像装置により可視像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2005275002A JP2007086397A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011164323A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Ricoh Co Ltd | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-09-22 JP JP2005275002A patent/JP2007086397A/ja not_active Withdrawn
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