JP2007085281A - ターボチャージャーの可変ノズル制御装置 - Google Patents
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Abstract
電子制御アクチュエータの出力軸に外乱となる振動等が加わると出力軸の実位置は、外乱振幅に従い変化するので、電子制御回路部に於ける演算に用いる偏差も追従して振幅し、出力軸の振幅を増大させ最終的には制御が発散してしまうという問題点があった。
【解決手段】
出力軸15に加わった振動は、演算手段18としてのPID演算部に入力されるが、角度センサ14からの実出力軸の角度信号と角度信号変換手段17からの出力軸15の目標角度信号とを比較手段16で比較して、出力軸15の実角度信号が目標角度信号近傍に到達したと位置偏差判定手段26で判断された場合、利得切替回路25及び利得可変手段24により、PID演算に用いる微分項利得を制限し、モータ駆動出力に与える振動成分の影響を低減する。
【選択図】
図2
Description
これについて説明すれば、1はターボチャージャーであって、センターハウジング、コンプレッサハウジング及びタービンハウジングを備えている。
前記ターボチャージャー1には、空気が導入される吸気入口1aと、ターボチャージャー1によって圧縮された空気をエンジン2に供給する圧縮空気供給孔1bとが設けられ、更に、エンジン2から排気が供給される排気ガス吸入口1cと、排気ガスを排出する排出口1dとが設けられている。前記ターボチャージャー1内に備えられた可変ノズル(開示せず)は、上記センターハウジングとタービンハウジングとの間に配設されている。3はステッピングモータであり、このステッピングモータ3の駆動により操作片4が操作され、可変ノズルに備えたリングプレートを同方向に押圧し、相互の可変ノズルのベーン間の隙間の大きさを調整し、タービンホイールへ吹き付けられる排気ガスの流速が調節される。5はエンジンのECU(電子制御ユニット)であり、エンジンに設けられた各種のセンサの検出出力を入力し、これらの検出出力に基づいて、エンジンの運転状態を識別して上記ステッピングモータ3を駆動制御し、これによって、可変ノズルの各ノズルのベーンの開度を開閉制御し、タービンホイールへ吹き付けられる排気ガスの流速を調節し、併せて、燃焼のために強制的に送り込まれる空気の量も調整される。
そして、当該従来技術によれば、内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制御装置の異常発生時又は冷間始動時、若しくはアイドル時には、可変ノズルの全開位置を可変ノズルの初期位置として設定することにより全開位置近傍での各ノズルベーンの位置制御を行なう内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制御装置である。
8はターボチャージャーであって、エンジンへの吸入空気を過給するシステムであり、コンプレッサホイールを有するコンプレッサ及び該コンプレッサと同軸上にロータシャフトにより結合されて、排気ガスにて回転駆動される該ターボチャージャー8のタービンホイールを有するタービン(図示せず)が設けられている。該ターボチャージャー8の空気通路7にはエンジンの吸入空気の吸気圧力、つまり、ブースト圧を検出する圧力センサ9をホース10を介して接続している。また、前記ターボチャージャー8のタービン内には、前記タービンホイールを取巻くように、可変ノズル部材が配置されている。
電子制御アクチュエータ13の出力軸15には、レバー13aの一端部が連結され、該レバー13aの他端部はロッド13bの一端部に連結され、該ロッド13bの他端部はターボチャージャー8の可変ノズルのベーン13cに連結されている。
該駆動部A2の出力側から角度センサ14を介してその出力軸15の実角度信号を該電子制御回路部A1の比較手段16にフィードバックしている。前記電子制御回路部A1は、角度信号変換手段17、比較手段16、PID演算部等でなる演算手段18、及びモータ駆動ロジック生成手段19を順次接続し、エンジンの始動に基づき前記エンジンECU11からの種々の通信情報、特に、可変ノズルのベーン13cの開度指示情報を制御信号線12を経由して取込み、その情報若しくは信号を処理演算し、後段に配置した駆動部A2に出力している。その出力信号により動作する該駆動部A2は前記モータ駆動ロジック生成手段19の出力信号により動作するモータ駆動手段としてのモータドライバ20、駆動源としてのモータ部21、減速機構22、及び当該電子制御アクチュエータ13の出力軸15を備えて構成し、これらを順次動作させている。
このように本発明装置によれば、角度センサ14により可変ノズルのベーン13cに連結された出力軸15の回転角度を検出して出力軸15の実角度信号を出力し、角度信号変換手段17によりエンジンECU11からの可変ノズルのベーン13cの開度指示情報を出力軸15の目標角度信号に変換し、この両信号を比較して該両信号の差に応じて、可変ノズルのベーン13cを駆動して該ベーン13cを目標開度に制御したので、可変ノズルのベーン13cの開度の適否の判定又は比較処理は自動的に行われ、フィードバック信号による制御が可能となるターボチャージャーの可変ノズル制御装置となる。
1a 吸気入口
1b 圧縮空気供給孔
1c 排気ガス吸入口
1d 排出口
2 エンジン
3 ステッピングモータ
4 操作片
5 エンジンECU
6 ラジエター
7 空気通路
8 ターボチャージャー
8a 吸気通路
9 ステッピングモータ
10 ホース
11 エンジンECU
12 制御信号線
13 電子制御アクチュエータ
13a レバー
13b ロッド
13c 可変ノズルのベーン
14 角度センサ
15 出力軸
16 比較手段
17 角度信号変換手段
18 演算手段
19 モータ駆動ロジック生成手段
20 モータダライバ(モータ駆動手段)
21 モータ部
22 減速機構
23 通信信号変換手段
24 利得可変手段
25 利得切替回路
26 位置偏差判定手段
A1 電子制御回路部
A2 駆動部
Claims (1)
- 可変ノズルを持つターボチャージャーを備えたエンジンに設けられた複数のセンサからの検出出力が入力され、該センサの検出出力でエンジンの運転状況を識別するエンジンECUからの制御信号によって前記ターボチャージャーの可変ノズルのベーンの開度を制御する電子制御アクチュエータを備えたターボチャージャーの可変ノズル制御装置において、前記電子制御アクチュエータは、駆動源となるモータ部と、このモータ部に減速機構を介して連結され、前記ターボチャージャーの可変ノズルのベーンに連結された出力軸と、この出力軸の回転角度を検出して出力軸の実角度信号を出力する角度センサと、この実角度信号をベーン開度信号に変換してエンジンECUへ送信する通信信号変換手段と、前記モータ部を駆動する駆動信号を出力するモータ駆動手段と、前記エンジンECUからの可変ノズルのベーンの開度指示情報を前記出力軸の目標角度信号に変換する角度信号変換手段と、前記角度信号変換手段からの目標角度信号及び前記角度センサからの実角度信号を比較して、この両信号の差に応じた指示信号を出力する比較手段と、この比較手段からの指示信号を演算処理する演算手段と、この演算手段からの出力信号を前記モータ駆動手段に供給するモータ駆動ロジック生成手段と、前記比較手段からの指示信号が入力され,前記指示信号の値が予め定められた値よりも小さい場合に利得切替信号を発生する位置偏差判定手段と、前記位置偏差判定手段から利得切替信号が供給されると前記演算手段の利得を小さな値に切替える利得切替え回路とを有したことを特徴とするターボチャージャーの可変ノズル制御装置。
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- 2005-09-26 JP JP2005277026A patent/JP2007085281A/ja active Pending
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