JP2007083718A - 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インクを補充する際に、プレス機構51によって吸収体50を押圧して吸収体50を潰すように圧縮する。これにより、吸収体50に吸着(保持)されているインクを一旦、強制的に吸収体50から排出することができる。これにより、プレス機構51による押圧を解除すると、吸収体50は、自身の復元力により元の大きさに膨張しようとするので、膨張時に内部で発生する負圧により、圧縮時に排出したインクは勿論のこと、吸収体50の周りに存在する補充されたインクも吸収体50に吸収される。したがって、吸収体50の周りに存在するインクを確実に吸収体50に吸収(吸着)させることができるので、インクの補充効率及び混合性を向上させることができる。
【選択図】 図9
Description
請求項4に記載の発明では、プレス手段は、吸収体に接触して吸収体に押圧力を作用させる押圧部、及び補充タンクの移動によって押圧部を移動させる伝達部を有しており、さらに、押圧部には、液体が流通可能な複数個の連通口が設けられていることを特徴とする。
吸着)させることができ、液体の補充効率を更に向上させることができる。
本実施形態は、本発明に係る液滴噴射装置を用いたインクジェット記録装置を、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能等を備えたいわゆる多機能装置に適用したものである。
図1は、本実施形態に係る多機能装置10の外観斜視図であり、この多機能装置10の下部にはインクジェット方式のプリンタ部11が設けられ、一方、上部にはスキャナ部12が設けられている。
原稿を載置するためのものであり、このプラテンガラスの下方に画像読取装置が原稿の載置面全体を走査可能に設けられている。
、この操作パネル18には各種操作ボタンや液晶表示部が備えられている。そして、多機能装置10は、この操作パネル18からの操作指示、又はプリンタドライバを介してコンピュータから送信される指示に従って動作する。
2.1.概略構成
図2はプリンタ部11の構造を示す模式図である。
すなわち、例えば、給紙ローラ25は、給紙トレイ14に接離可能に上下動する給紙アーム26の先端に軸支され、駆動伝達機構を介してモータに連結されている。給紙アーム26は、基端軸27の周りに回転可能に設けられ、かつ、待機状態では、図示されていない給紙クラッチやバネ等により上側へ跳ね上げられ、記録用紙を供給する際には下側へ揺動する。
図3は画像記録部23の構成を模式的に示す斜視図であり、図4は記録ヘッド43の下面の拡大図であり、図5はサブタンク29〜36、記録ヘッド43及びインクタンク37〜40の断面図であり、図6は押圧部51aの正面図であり、図7は接続部66の断面図である。
そして、押圧部51aには、図6(b)に示すように、インクが流通可能な複数個の連通口51dが設けられており、サブタンク29〜36に補充(供給)されたインクは、これらの連通口51dを通って吸収体50に吸収される。なお、本実施形態では、押圧部51aと吸収体50との間に多数個の小さな孔が形成されたメッシュフィルタ51e(図6(a)参照)を介在させて連通口51dの通路抵抗を調整している。
インクタンク37〜40は、サブタンク29〜36に補充供給するインクが貯蔵された補充タンクであり、本実施形態では、図3に示すように、インクタンク37〜40の個数はサブタンク29〜36の個数よりも少なく、かつ、各インクタンク37〜40には、基
本となる色のインク(以下、基本インクという。)が貯蔵されている。
図2及び図3に示すように、画像記録部23の上流側には、駆動ローラ60及び押さえローラ61が設けられており、これら駆動ローラ60及び押さえローラ61は、搬送路22を搬送される記録用紙47を狭持し、プラテン41上へ送る。なお、駆動ローラ60は、モータ64により回転駆動される。
図8は多機能装置10の制御装置の構成を示すブロック図である。
制御装置は、CPU、ROM及びRAMを備えた中央処理部70を有して構成されたマイクロコンピュータであり、この中央処理部70は、バス71及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)72を介して、各種センサ、プリンタ部11、スキャナ部12、操作パネル18等とデータ送受信可能に接続されている。
本実施形態に係るプリンタ部11(インクジェット記録装置)は、インクタンク37〜40からサブタンク29〜36にインクを補充供給するための構造及びその作動が、通常のインクジェット記録装置と相違している。そこで、以下、インク補充作動を中心として、プリンタ部11(インクジェット記録装置)の作動を説明する。
先ず、供給するインク色が貯蔵されているインクタンク37〜40の直下に、インクの供給を受けるサブタンク29〜36が位置するように走査キャリッジ42を移動させる。
に、押圧力付与部69が復元用バネ51c(押圧力伝達部51b)から離れて復元用バネ51cの復元力により押圧力伝達部51b及び押圧部51aが上昇し、これに追従するように圧縮していた吸収体50が膨張していく。
図10は、上述したインクタンク37〜40からサブタンク29〜36への基本インクの補充作動を示したフローチャートであり、以下、このフローチャートを説明する。
次に、混合インクの生成が必要であるか否かが判定される(S7)。なお、この判定は、例えば各サブタンク29〜36におけるインクレベル(インク液面高さ)を検出するセンサからの入力信号に基づいて行われる。そして、混合インクの生成が必要であると判定された場合には(S7:YES)、ベルト駆動モータ46が駆動され、走査キャリッジ42が所定の位置に移動させられる。
が接続され、接続部66の開閉弁58が開かれとともに、ポンプ68が作動され、当該サブタンク33にインクタンク38から第1の基本インクが供給される(S8)。
4.3.1.基本インクの補充
図11は、基本インク(Bkインク、Cインク、Yインク、Mインク)がインクタンク37〜40から基本色サブタンク29〜32に供給される作動を図示した模式図である。
このとき、各インクタンク37〜40の接続部66がサブタンク29〜32の供給口52に挿入されと、ポンプ68が作動して基本インクがサブタンク29〜32に供給される。
図12は、Bインクの生成作動を示す模式図である。
Bインクは、基本インクのうちCインクとMインクとが混合されることによって生成される。そこで、先ず、図12(a)に示されるように、混合インク(Bインク)が生成されるために割り当てられたサブタンク33の直上にインクタンク38が移動した後、インクタンク38が降下してインクタンク38とサブタンク23とが接続されてCインクがサブタンク33に供給される。
図13は、Rインクの生成作動を示す模式図である。
Rインクは、基本インクのうちYインクとMインクとが混合されることによって生成される。そこで、先ず、図13(a)に示すように、混合インク(Rインク)が生成されるために割り当てられたサブタンク34の直上にインクタンク39移動が移動した後、インクタンク39が降下してインクタンク39とサブタンク34とが接続されてYインクがサブタンク34に供給される。
4.3.4.混合インク(Gインク)
図14は、Gインクの生成作動を示す模式図である。
4.3.5.混合インク(Pbインク)の生成
図15は、Pbインクの生成作動を示す模式図である。
本実施形態では、インクを補充する際に、プレス機構51によって吸収体50を押圧して吸収体50を潰すように圧縮するので、吸収体50に吸着(保持)されているインクを一旦、強制的に吸収体50から排出することができる。
本実施形態では、ヘッド部28が特許請求の範囲に記載されたヘッドユニットに相当し、走査キャリッジ42が特許請求の範囲に記載されたヘッドユニット移動手段に相当し、インクタンク37〜40及びスライドシリンダ67が特許請求の範囲に記載された液体補充手段に相当する。
上述の実施形態では、インクタンク37〜40に押圧力付与部69を一体形成してインクタンク37〜40の上下動を利用して吸収体50を圧縮又は膨張させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば手動操作にて押圧力伝達部51bを押下して吸収体50を圧縮してもよい。
14…給紙トレイ、15…排紙トレイ、16…スライドトレイ、17…原稿カバー、
18…操作パネル、21…分離傾斜板、22…搬送路、23…サブタンク、
23…画像記録部、25…給紙ローラ、26…給紙アーム、27…基端軸、
28…ヘッド部、29〜36…サブタンク、37〜40…インクタンク、
41…プラテン、42…走査キャリッジ、43…記録ヘッド、44…案内シャフト、
45…無端ベルト、46…ベルト駆動モータ、47…記録用紙、48…インク吐出口、
50…インク吸収体、50…吸収体、51…プレス機構、51a…押圧部、
51b…押圧力伝達部、51c…復元用バネ、51d…連通口、
51e…メッシュフィルタ、52…供給口、52a…プッシュロッド、
52b…連通口、58…開閉弁、60…駆動ローラ、61…押さえローラ、
61…駆動ローラ60及び押さえローラ、62…排紙ローラ、63…押さえローラ、
64…モータ、65…ホルダ、66…接続部、66a…インク補充口、
67…スライドシリンダ、68…ポンプ、69…押圧力付与部、70…中央処理部、
73…コンピュータ。
Claims (7)
- 液体が貯蔵されたサブタンク、及びこのサブタンクから供給される液体を液滴として噴射する噴射ヘッドを有するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを移動させるヘッドユニット移動手段と、
前記サブタンク内に収納され、液体を吸収する多孔質弾性部材からなる吸収体と、
前記吸収体を圧縮するプレス手段と
を備えていることを特徴とする液滴噴射装置。 - 液体が貯蔵されたサブタンク、及び前記サブタンクから供給される液体を液滴として噴射する噴射ヘッドを有するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを移動させるヘッドユニット移動手段と、
前記サブタンク内に収納され、液体を吸収する多孔質弾性部材からなる吸収体と、
前記吸収体を圧縮するプレス手段と、
前記サブタンクに液体を補充する液体補充手段と、
前記液体補充手段により前記サブタンクに液体が補充される際に、前記プレス手段を作動させて前記吸収体を圧縮するプレス作動手段と
を備えていることを特徴とする液滴噴射装置。 - 前記液体補充手段は、補充する液体が貯蔵された補充タンク、及び前記補充タンクを所定位置から前記サブタンク側に移動させて前記補充タンクと前記サブタンクと接続させるアクチュエータ手段を有しており、
さらに、前記プレス作動手段は、前記補充タンクの移動によって前記プレス手段を作動させることを特徴とする請求項2に記載の液滴噴射装置。 - 前記プレス手段は、前記吸収体に接触して前記吸収体に押圧力を作用させる押圧部、及び前記補充タンクの移動によって前記押圧部を移動させる伝達部を有しており、
さらに、前記押圧部には、液体が流通可能な複数個の連通口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液滴噴射装置。 - 前記補充タンクには、前記プレス手段に接触して前記伝達部に押圧力を付与する押圧力付与部が設けられており、
前記押圧力付与部により前記プレス作動手段が構成されていることを特徴とする請求項4に記載の液滴噴射装置。 - 前記補充タンクが複数個設けられているとともに、前記サブタンクの個数は前記補充タンクの個数より多く、かつ、前記複数個の補充タンクぞれぞれには、異なる種類の基本液体が貯蔵されており、
さらに、前記複数個のサブタンクのうち少なくとも1つのサブタンクに、複数種類の前記基本液体を供給する混合供給手段が備えられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の液滴噴射装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の液滴噴射装置を有し、
前記液滴噴射装置にてインクを被記録媒体に噴射することを特徴とするインクジェット記録装置。
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