JP2007083153A - 下水処理方法及び装置 - Google Patents

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光春 寺嶋
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Abstract

【課題】下水を嫌気性生物処理した後、好気性生物処理するに当たり、処理水水質を維持した上で、下水流量が増大した場合の汚泥の流出を防止する。
【解決手段】下水は初沈1に導入されて固液分離され、上澄水が配管2を介して嫌気処理用の第1槽3に導入される。第1槽3にて嫌気処理された水は、第2槽5に導入され、散気管6からの散気により好気処理される。好気処理された水は、終沈7に導入され、固液分離処理され、上澄水が処理水として系外へ排出される。終沈7で沈降した汚泥の一部は汚泥返送管8を介して第1槽3へ返送され、余剰の汚泥は配管8aより余剰汚泥として排出される。上澄水流量が所定流量以下の場合、或いは上澄水流量が所定流量を超えても、SVIが所定値未満の場合には、上澄水の全量が第1槽3へ送られ、全量が嫌気処理及び好気処理される。上澄水流量が所定流量を超過し、かつSVIが所定値以上の場合には、上澄水の一部のみを第1槽3及び第2槽5に通水し、残部はバイパス管9を介して第2槽5へ直接に導入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水流量が所定流量以下のときには下水を嫌気性生物処理した後、好気性生物処理し、降雨等により下水流量が増大した場合には、ステップフィードを行うことにより汚泥流出を防止する方法及び装置に関するものであり、特に、ステップフィードにより汚泥流出を防止すると共に、処理水水質を維持するようにした下水処理方法及び装置に関する。
下水を好気性生物処理した後、最終沈殿池(終沈)にて固液分離する活性汚泥処理方法において、好気性処理の前段において嫌気性処理を行うことにより、終沈での汚泥の沈降性が向上することは周知である。
しかし、この方法において、降雨等により下水流量が増大した場合、嫌気生物処理部からの汚泥流出量が増大し、終沈からの流出水に汚泥が混入するようになる。
本出願人は、降雨等により下水流量が急激に増加した場合でも、終沈からの汚泥流出が少ない下水処理方法及び装置として、下水を最初沈殿池(初沈)で沈殿処理した後、その上澄水(初沈処理水)を前段生物処理部と後段生物処理部とで処理し、終沈で固液分離する下水処理において、下記(1)又は(2)のように、初沈処理水の流量に応じて初沈処理水の一部をステップフィード(前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に流入させること)する方法及び装置を提案した(特願2004−80607号。以下「先願」という。)。
(1) 初沈処理水流量が所定流量以下のときには、初沈処理水の全量を嫌気処理用の前段生物処理部と好気処理用の後段生物処理部とにこの順で流通させ、初沈処理水の流量が該所定流量を超えるときには、初沈処理水の一部を前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、初沈処理水の残部は前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に流入させる。
(2) 初沈処理水流量が所定流量以下のときには、前段生物処理部を嫌気処理状態とし、初沈処理水流量の全量を該前段生物処理部と好気処理用の後段生物処理部とにこの順で流通させ、初沈処理水流量が該所定流量を超えるときには、該前段生物処理部を好気処理状態とすると共に、初沈処理水の一部を該前段生物処理部と好気処理用の後段生物処理部とにこの順で流通させ、初沈処理水の残部は前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に流入させる。
先願の方法においては、年間の大部分の期間は上澄水流量が所定流量以下のときであり、上澄水は嫌気処理された後、好気処理されるため、この下水処理系に保持される汚泥は沈降性が良好となる。
(1)の方法において、初沈処理水流量が所定流量以下のときには、上述のように該所定流量の初沈処理水は嫌気処理された後、好気処理されるため、保持されている汚泥は沈降性が良好である。初沈処理水流量が所定流量を超えた場合、初沈処理水の一部を前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、初沈処理水の残部は、前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に流入して好気処理される。流量超過は、一般的には降雨により生じるものであるため、前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に流入する水は、前段生物処理部の混合液に比べ、固形分濃度が非常に低い。そのため、前段生物処理部から後段生物処理部へ流入する混合液はバイパス流入する初沈処理水で希釈され、固形分濃度は低くなり、後段生物処理部から流出する流量は増加するものの、流出水中の固形分濃度は低いものとなるため、固液分離における固形分負荷は大きく増加せず、十分に固液分離され、固形分濃度の低い処理水が得られる。
(2)の方法において、初沈処理水流量が所定流量を超過するときには、初沈処理水の一部は前段生物処理部に流通させるとともに、残部は(1)と同様にして前段生物処理部を経ることなく後段生物処理部に導入する。この場合も、後段生物処理部からの流出水中の固形分濃度が低く、初沈処理水流量が所定流量以下のときに形成された沈降性の良好な活性汚泥が保持されているので、固液分離により固形分濃度の低い処理水が得られる。
(2)の方法においては、初沈処理水流量が所定流量を超えるときには、前段生物処理部においても好気処理を行う。これにより前段生物処理部においてもBOD成分の好気性処理が行われることになり、処理水の溶解性BOD濃度が(1)の方法に比べて低下する。
特願2004−80607号
上記先願の方法では、系内に保持されている活性汚泥の沈降性(SVI:sludge volume index)に関わらず、初沈処理水流量が大きくなった時には、ステップフィードを行うが、この方法では、ステップフィードを行うことにより、得られる処理水の水質が悪くなる場合があるという不具合がある。即ち、SVIが極めて低く、汚泥の沈降性が極めて良い場合には、終沈から流出する汚泥量はステップフィードの有無に大きく関係しないのに対して、ステップフィードを行った場合には、溶解性BODの除去率が若干悪くなるために、処理水のBODで水質を比較したとき、ステップフィードを行うとかえって水質が悪くなる結果となる。
本発明は上記先願の問題点を解決し、下水を嫌気性生物処理した後、好気性生物処理するに当たり、処理水水質を維持した上で、下水流量が増大した場合の汚泥の流出を防止する下水処理方法及び装置を提供することを目的とする。
第1発明の下水処理方法は、下水を沈殿処理した後、その上澄水を生物処理部で生物処理し、その処理液を処理水と汚泥とに固液分離し、分離汚泥の一部を生物処理部の入口側に返送する下水処理方法において、該生物処理部として、嫌気処理用の前段生物処理部と、好気処理用の後段生物処理部とが設けられており、下記条件1又は2の場合には、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、下記条件3の場合には、前記上澄水の一部を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理部を経ることなく該後段生物処理部に流入させることを特徴とする。
第2発明の下水処理方法は、下水を沈殿処理した後、その上澄水を生物処理部で生物処理し、その処理液を処理水と汚泥とに固液分離し、分離汚泥の一部を生物処理部の入口側に返送する下水処理方法において、該生物処理部として、嫌気処理及び好気処理のいずれもが可能な前段生物処理部と、好気処理用の後段生物処理部とが設けられており、下記条件1の場合には、該前段生物処理部を嫌気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、下記条件2の場合には、該前段生物処理部を好気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、下記条件3の場合には、該前段生物処理部を好気処理状態とすると共に、該上澄水の一部を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理部を経ることなく該後段生物処理部に流入させることを特徴とする。
条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
所定のSVI値未満である場合
条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
該所定のSVI値以上である場合
この下水処理方法において、前記所定のSVI値は、100〜200の間の値とすることが好ましい。或いは、前記所定のSVI値は、好気処理を行う生物処理部のMLSS濃度に依存して変化するものであることが好ましく、この場合、前記所定のSVI値(SVIc)を、例えば、下記(1)式により決定することができる。
SVIc=SVI−(MLSS−MLSS)×f ‥(1)
ただし、
SVI:基準SVIであり、100〜200の間の任意の値
MLSS:基準MLSSであり、500〜3000mg/Lの間の任意の値
MLSS:好気処理を行う生物処理部のMLSS
f:ファクターであり、0.01〜0.1の間の任意の値
上記第1発明のための下水処理装置は、最初沈殿池と、該最初沈殿池からの上澄水を受け入れる嫌気性の前段生物処理手段と、該前段生物処理手段の生物処理水を受け入れる好気性の後段生物処理手段と、該後段生物処理手段の生物処理水を受け入れる最終沈殿池とを有する下水処理装置において、上記条件1又は2の場合には、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、上記条件3の場合には、前記上澄水の一部を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理手段を経ることなく後段生物処理手段に流入させる手段とを設けたことを特徴とする。
上記第2発明のための下水処理装置は、最初沈殿池と、該最初沈殿池からの上澄水を受け入れる嫌気性及び好気性のいずれの生物処理も可能な前段生物処理手段と、該前段生物処理手段の生物処理水を受け入れる好気性の後段生物処理手段と、該後段生物処理手段の生物処理水を受け入れる最終沈殿池とを有する下水処理装置において、上記条件1の場合には、該前段生物処理手段を嫌気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、上記条件2の場合には、該前段生物処理手段を好気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、上記条件3の場合には、該前段生物処理手段を好気処理状態とすると共に、前記上澄水の一部を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は、該前段生物処理手段を経ることなく該後段生物処理手段に流入させる手段とを設けたことを特徴とする。
本発明においては、初沈処理水(最初沈殿池からの上澄水)流量が所定流量を超える場合であっても、生物処理部汚泥のSVIが所定値未満であり、汚泥の沈降性が良好である場合には、ステップフィードを行わず、初沈処理水の全量をそのまま前段生物処理部と後段生物処理部に通水する。汚泥の沈降性が良好な場合には、初沈処理水量が増加しても汚泥流出の問題は殆どないため、このように前段生物処理部と後段生物処理部とで処理を行うことにより、BODの低い良好な水質の処理水を得ることができる。
そして、初沈処理水流量が所定流量を超え、かつ生物処理部汚泥のSVIが所定値以上の場合で、汚泥の流出のおそれがある場合においてのみ、ステップフィードを行うことにより、汚泥の流出を防止する。
なお、第1の発明及び第2の発明における前段生物処理部及び後段生物処理部による処理機構及びそれによる効果は、前述の先願におけるものと同様である。
以下に本発明の下水処理方法及び装置の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明に係る下記条件1〜3について説明する。
条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
所定のSVI値未満である場合
条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
該所定のSVI値以上である場合
上記条件1〜3における上澄水の「所定流量」とは、当該下水処理系の処理能力に応じて適宜決定される。
また、上記条件2,3における汚泥のSVIについては、下水処理系内の汚泥のうち、生物処理反応槽の汚泥、好ましくは生物処理反応槽のうち最も後段の好気性処理槽の汚泥、例えば、後述の図1(a),(b),図2(a),(b)においては槽5の汚泥のSVIであり、このSVIは、上澄水流量が所定流量以下のとき(晴天時)のSVI値であっても、上澄水流量が所定流量を超えた場合(雨天時)のSVI値であっても良い。即ち、通常、晴天が続くときに一時的に雨天になっても、汚泥性状が大きく変わることはないため、どちらのSVI値を採用しても良い。また、梅雨期のように雨天が続く場合には、雨天時のSVI値を採用しても良い。SVI値は連続的に測定しても良く、間欠的に測定しても良い。
上澄水流量が所定流量を超える場合にステップフィードを行うか否かの判断基準となるSVI値は100〜200の間の所定の値であっても良く、好気処理を行う生物処理部、例えば、後述の図1(a),(b),図2(a),(b)においては槽5のMLSS濃度に依存して、MLSS濃度が比較的大きい場合には、SVIを低めに設定し、MLSS濃度が比較的小さい場合には、SVIを高めに設定するようにしても良い。
この場合、ステップフィードを行うか否かの判断基準となるSVI値(SVIc)は、例えば、下記(1)式により決定することができる。
SVIc=SVI−(MLSS−MLSS)×f ‥(1)
ただし、
SVI:基準SVIであり、100〜200の間の任意の値
MLSS:基準MLSSであり、500〜3000mg/Lの間の任意の値
MLSS:好気処理を行う生物処理部のMLSS
f:ファクターであり、0.01〜0.1の間の任意の値
なお、上記(1)式において、SVI、MLSS及びfは、それぞれ100〜200、500〜3000及び0.01〜0.1の範囲であれば任意の値で良いが、シミュレーターを用いて様々なSVIとMLSSの条件でシミュレーションを行い、最適な基準値を求めることが好ましい。
以下、図面を参照して本発明についてさらに詳細に説明する。図1(a)は第1発明の実施の形態に係る下水処理方法及び装置の系統図であり、図1(b)は第2発明の実施の形態に係る下水処理方法及び装置の系統図である。
図1(a)において、下水は最初沈殿池(初沈)1に導入されて固液分離され、上澄水(初沈処理水)が配管2を介して前段生物処理部としての嫌気処理用の第1槽3に導入される。この第1槽3には撹拌機4が設けられている。第1槽3にて嫌気処理された水は、後段生物処理部としての第2槽5に導入され、散気管6からの散気により好気処理される。好気処理された水は、最終沈殿池(終沈)7に導入され、固液分離処理され、上澄水が処理水として流出する。終沈7で沈降した汚泥の一部は汚泥返送管8を介して第1槽3へ返送され、余剰の汚泥は配管8aより余剰汚泥として排出される。
前記条件1又は条件2の場合には、上記のフローに従って上澄水の全量が第1槽3にて嫌気処理された後、第2槽5にて好気処理される。上澄水流量が所定流量を超えるのは、一般的には降雨によるものであるため、年間の大部分の期間は、嫌気処理した後、好気処理することになるため、好気槽(第2槽5)の流出水中の汚泥の沈降性が良好なものとなる。また、上澄水流量が所定流量を超えた場合であっても、前記条件2の場合には、汚泥の沈降性が良いため、上記のフローであっても汚泥の流出は防止される。
前記条件3の場合には、上澄水の一部は配管2から分岐したバイパス配管9を介して、第1槽3を経ることなく直接に第2槽5へ導入される。なお、この配管9には流量調節弁10が設けられている。
この上澄水流量が所定流量を超えるのは、一般的には、降雨によるものであるため、バイパス配管9を流れる水は下水が雨水で希釈され、固形分濃度が極めて低い水となっている。そのため、第1槽3から第2槽5へ流入する混合液は、バイパス流入する上澄液で希釈され、固形分濃度は低くなり、第2槽5から流出する流量は、増加するものの、流出水中の固形分濃度は低いので、終沈7の固形分負荷は大きく増加せず、終沈7からの処理水中の固形分濃度も、降雨前と大差のない低いものとなる。汚泥の沈降性も、一時的な処理フローの変更では良好に維持される。
図1(b)は第2発明の実施の形態を示すものである。
この実施の形態では、前段生物処理部として、第1槽3の代わりに、撹拌機4と散気管11とを備えた第1槽13が設けられている。その他の構成は図1(a)と同一である。
この図1(b)のフローでは、前記条件1の場合には、図1(a)と全く同一の処理が行われる。即ち、上澄水の全量が第1槽13へ送られる。また、第1槽13では、散気は全く行われず、第1槽13は第1槽3と同じく嫌気槽となる。従って、下水は、全量が嫌気処理された後、好気処理されるので、終沈7での汚泥沈降性が良好となる。
前記条件2の場合には、図1(a)と同じく上澄水の全量が第1槽13へ送られるが、散気管11から散気し、第1槽13にて好気処理を行う点で図1(a)での処理と異なる。このように第1槽13にて好気処理を行うと、2段にわたって好気処理を受けることになり、終沈7から流出する処理水中の溶解性BOD濃度が低下する。上澄水流量が所定流量を超えた場合であっても、前記条件2の場合には、汚泥の沈降性が良いため、汚泥の流出は防止される。
前記条件3の場合には、図1(a)と同じく上澄水の一部はバイパス管9を介して第2槽5へ直接に導入される。
この条件3の場合には、散気管11から散気し、第1槽13にて好気処理を行う。このように第1槽にて好気処理を行うと、第1槽13を経て第2槽5へ流れる水は、2段にわたって好気処理を受けることになり、終沈7から流出する処理水中の溶解性BOD濃度が低下する。なお、この場合、第1槽13では嫌気処理は行われないが、条件1の期間に、上澄水は嫌気処理された後、好気処理されるために、汚泥の沈降性は良好に維持されるとともに、上記の通り処理水中の溶解性BOD濃度は図1(a)よりも低下する。
図1は本発明の下水処理方法の簡明な構成例であり、本発明は槽を多段に設ける構成など、他の態様をもとりうる。図2(a),(b)は前段生物処理部及び後段生物処理部をそれぞれ2槽で構成したものであり、図2(a)は第1発明の実施の形態に係り、図2(b)は第2発明の実施の形態に係る。
図2(a)では、第1槽3の流出水を撹拌機4を有した嫌気槽3Aに導入して第2段目の嫌気処理を行った後、好気槽5Aに導入して好気処理し、この流出水を第2槽5に導入している。前記条件1又は条件2の場合にはバイパス配管9へは上澄水は分岐されず、前記条件3の場合には、上澄水の一部が配管2からバイパス配管9を介して第2槽5へ導入される。図2(a)のその他の構成は図1(a)と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この図2(a)の下水処理方法でも図1(a)と同様の作用効果が奏される。なお、嫌気処理及び好気処理をそれぞれ多段に行うことにより、処理水の水質が向上する。
図2(b)では、第1槽13の流出水の全量を、該第1槽13と同じく撹拌機4及び散気管11を備えた槽13Aに導入し、この槽13Aの流出水を好気槽5Aに導入する。この好気槽5Aの流出水を第2槽5に導入する。
この図2(b)においても、前記条件1の場合にはバイパス配管9へは上澄水は分岐されず、また、槽13,13Aは散気されず嫌気処理を行う。
前記条件2の場合には、バイパス配管9へは上澄水は分岐されないが、槽13,13Aは散気管11から散気が行われ、好気処理を行う。
前記条件3の場合には、上澄水の一部がバイパス配管9から第2槽5へ導入される。そして、槽13,13Aは散気管11から散気が行われ、好気処理を行う。図2(b)のその他の構成は図1(b)と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この図2(b)の下水処理方法でも図1(b)と同様の作用効果が奏される。なお、好気処理をさらに多段に行うことにより、処理水の溶解性BOD濃度が低くなる。
図2(a),(b)では、前段生物処理部を槽3と槽3A、槽13と13Aの2槽で構成しているが、1槽でもよく、3槽以上でもよい。後段生物処理部も、1槽又は3槽以上でもよい。
図2(a),(b)では、上澄水の一部をバイパス配管9から第2槽5にのみ導入しているが、槽5Aにも導入してもよく、槽5Aのみに導入してもよい。また、図示はしないが、後段生物処理部を3槽以上で構成した場合、第1槽13のほかにこれらの槽のうちの任意の一部にのみ上澄水を分割注入してもよく、全槽に上澄水を分割注入してもよい。
図1,2では、各槽が独立したものである様に図示されているが、1つの槽体を仕切ることにより各槽を形成してもよい。
なお、散気管6としては各種のものを用いることができる。図1(b)と図2(b)の槽13,13Aには、攪拌機4および散気管11の両方の機能を備えた装置として、空気供給機能付きの攪拌装置を用いることができる。
上記図1(b),図2(b)の槽13,13Aに用いられる散気管11は、該槽13,13Aで嫌気処理を行うときには通気されないものである。上澄水流量が所定流量以下である状態が継続するときには、該散気管は長期にわたり通気されず、そのため、内部において汚泥が固化して次回の通気時の散気に支障が生じるおそれがある。そこで、この散気管11としては、非通気時には内部に槽内の汚泥が入り込まない構成のものが好適である。図3はこのような汚泥侵入防止特性を有した散気管の一例を示している。
図示のように一端が閉じ、他端に送気ヘッダ(図示略)に接続する接続口22が設けられた中空筒状の支持体21を有し、この支持体は両端部の間に、軸方向にほぼ半周が切割られた切欠き開放部23を有する。この支持体の外周のほぼ全長を、多数の微細なスリット25が刻まれた弾力性があるチューブ(被包体)24が包む。26は上記チューブの各端部を支持体の各端部の外周に固定する留め輪を示す。
チューブ24に形成されたスリット25は、(b),(c)図に示したように、円周方向Eに対し正側に角度α(30〜60°)で配列されたスリット25bと、負側に角度α(30〜60°)で配列されたスリット25bとからなり、スリット25a同志、及びスリット25bは夫々平行で、スリット25aの延長方向に隣接してスリット25bが配置され、スリット25bの延長方向に隣接してスリット25aが配置されたパターンであることが好ましい。それは、支持体内に空気が供給されたチューブ24が膨らむと、各スリット25a,25bは円周方向に対して同一角度を有するため各スリットは同程度に開口し、全スリットから均等に気泡が発生すること、又、全スリットが有効なスリットとして作用し、均等に通気するので、通気抵抗が低下すること、更に、各スリット当りの通気量が小さいので、微細な気泡が連続して発生すること、スリットの方向が集中した局所的な脆弱部が生じないため、チューブは円周方向、及び軸方向共に引張強度が全般的に高くなること等の理由による。尚、チューブの材質は軟質塩化ビニール系樹脂、肉厚は0.8mm、スリット25a,25bの円周方向に対する角度αは45°、各スリットの長さは1.0mm、スリットの間隔はX=3.7mm、Y=3.2mm、チューブの長さ、及び肉径は支持体の長さ、及び外径に対応させることが好ましい。
従って、支持体21の接続口22を送気ヘッダ(図示略)に連結し、送気ヘッダから支持体21の内部に空気を供給すると、支持体の切欠き開放部23から出る空気によってスリット25を有するチューブ24は膨らみ、チューブの回りに刻まれた全部のスリットは空気で押し開かれ、空気はそのスリットを通じチューブの全長、全周から気泡となって噴出する。空気供給を停止すると、スリット25は閉口し、汚泥が入り込まないので、スリットや散気管内部が汚泥などにより閉塞されることがない。
以下、実施例及び比較例について説明する。
実施例1
図2(a)の構成の下水処理装置において、各槽の面積ないし容積を次の通りとした。
最初沈殿槽面積:100m
前段生物処理部,槽3容積 :150m
槽3A容積:150m
後段生物処理部,槽5A容積:300m
槽5容積 :300m
最終沈殿槽面積:150m
晴天が継続し、この間平均して下水のCODCrは130mg/L、上澄水(初沈処理水)流量は105m/Hrであった。第2槽5のMLSS1020mg/Lであった。各槽5A,5における散気量を1.1m/m・hr(25℃で)とした。バイパス配管9の流量はゼロとした。
この晴天期間中の処理水質等は次の通りであった。
SVI(第2槽5出口の汚泥の沈降性) 220[−]
曝気槽(第2槽5)出口のSS濃度 1020[mg/L]
終沈流出処理水のSS濃度 0.9[mg/L]
終沈流出処理水のBOD濃度 0.7[mg/L]
終沈流出処理水の溶解性BOD濃度 0.2[mg/L]
その後、降雨があり、上澄水流量が320m/Hrに増加したので、そのうちの200m/Hrについては第1槽3へ送り、残りの120m/Hrをバイパス配管9から第2槽5へ直接に送った(ステップフィードあり)。このときの運転結果を表1に示す。
比較例1
実施例1と同一構成の下水処理装置を実施例1の下水処理装置と並設し、同一時期に同一流入下水流量にて運転した。ただし、この比較例1では、降雨時にもバイパス流量をゼロとした(ステップフィードなし)。このときの降雨時の運転結果を表1に示す。なお、晴天時の運転結果は実施例1の場合と同一であった。
実施例2
図2(a)の構成の下水処理装置において、実施例1とは異なる時期に次のようにして運転を行った。なお、各槽の面積ないし容積は実施例1におけると同様である。
晴天が継続し、この間平均して下水のCODCrは125mg/L、上澄水(初沈処理水)流量は105m/Hrであった。第2槽5のMLSS1050mg/Lであった。
この晴天期間中は、実施例1と同様にして運転を行った。このときの処理水質等は次の通りであった。
SVI(第2槽5出口の汚泥の沈降性) 80[−]
曝気槽(第2槽5)出口のSS濃度 1050[mg/L]
終沈流出処理水のSS濃度 0.4[mg/L]
終沈流出処理水のBOD濃度 0.3[mg/L]
終沈流出処理水の溶解性BOD濃度 0.2[mg/L]
その後、降雨があり、上澄水流量が310m/Hrに増加したが、SVIが80と低いので、そのまま上澄水の全量を第1槽3へ送った(ステップフィードなし)。このときの運転結果を表1に示す。
比較例2
実施例2と同一構成の下水処理装置を実施例2の下水処理装置と並設し、同一時期に同一流入下水流量にて運転した。ただし、この比較例2では、降雨時には、上澄水のうちの一部120m/Hrをバイパス配管9から第2槽5へ直接送り、残部を第1槽3に送った(ステップフィードあり)。このときの降雨時の運転結果を表1に示す。なお、晴天時の運転結果は実施例2の場合と同一であった。
Figure 2007083153
実施例3
実施例1の下水処理装置と並設して設けられた図2(b)に示す下水処理装置に実施例1と同一流量にて下水を流して処理した。この下水処理装置は、実施例1(図2(a))の下水処理装置において、槽3,3Aにそれぞれ散気管11を設置して槽13,13Aとしたこと以外は実施例1と同一構成のものである。なお、晴天時には槽13,13Aは嫌気運転とし、雨天時には全槽好気運転とした。各槽13,13Aの散気管11への送気量はそれぞれ1.1m/m・hr(25℃で)とした。降雨時のバイパス流量も実施例1と同一とした(ステップフィードあり)。降雨時の運転結果を表2に示す。なお、晴天時の運転結果は実施例1と同一であった。
比較例3
実施例3と同一構成の下水処理装置を実施例3の下水処理装置と並設し、同一時期に同一流入下水流量にて運転した。ただし、この比較例3では、降雨時には全槽を好気運転としたが、バイパス流量はゼロとした(ステップフィードなし)。このときの降雨時の運転結果を表2に示す。なお、晴天時の運転結果は実施例3の場合と同一であった。
実施例4
実施例2の下水処理装置と並設して設けられた図2(b)に示す下水処理装置に実施例2と同一流量にて下水を流して処理した。この下水処理装置は、実施例2(図2(a))の下水処理装置において、槽3,3Aにそれぞれ散気管11を設置して槽13,13Aとしたこと以外は実施例2と同一構成のものである。なお、晴天時には槽13,13Aは嫌気運転とした。晴天時の運転結果は実施例2と同一であった。
その後、降雨があり、上澄水流量が310m/Hrに増加したが、SVIが80と低いので、全槽を好気運転としたのみで、上澄水の全量を第1槽13へ送った(ステップフィードなし)。このときの運転結果を表2に示す。
比較例4
さらに、実施例4と同一構成の下水処理装置を実施例4の下水処理装置と並設し、同一時期に同一流入下水流量にて運転した。ただし、この比較例4では、降雨時には、全槽を好気運転とすると共に、上澄水のうちの一部120m/Hrをバイパス配管9から第2槽5へ直接送り、残部を第1槽13に送った(ステップフィードあり)。このときの降雨時の運転結果を表2に示す。なお、晴天時の運転結果は実施例4の場合と同一であった。
Figure 2007083153
表1,2より、次のことが明らかである。
即ち、SVIが220で汚泥の沈降性が悪い場合には、先願と同様に雨天時の初沈処理水流量が多い場合には、ステップフィードを行った実施例1,3の方がステップフィードを行わない比較例1,3に比べて処理水のBOD濃度が低くなるが、SVIが80と、汚泥の沈降性が良好な場合には、ステップフィードの有無は処理水のSS濃度には大きな影響を及ぼすことはなく(実施例2,4と比較例2,4)、むしろステップフィードを行うことにより、処理水の溶解性BOD濃度が若干上昇する結果、処理水のBODが悪くなる。このため、このような場合には、ステップフィードを行わない実施例2,4の方がステップフィードを行った比較例2,4よりも処理水のBODが良好となる。
従って、初沈処理水流量のみならず、汚泥の沈降性をも考慮して、ステップフィードの有無を制御する本発明の方法によれば、初沈処理水の流量のみからステップフィードの有無を制御する先願の方法に比べて、処理水BOD及びSS濃度が共に良好な処理水を得ることができることが分かる。
実施の形態に係る下水処理方法及び装置の系統図である。 実施の形態に係る下水処理方法及び装置の系統図である。 散気管の構成を示すものであり、(a)図は一部を断面とした断面図、(b)及び(c)図は被包体(チューブ)の展開図である。
符号の説明
1 最初沈殿池
3 第1槽
5 第2槽
6,11 散気管
7 最終沈殿池
9 バイパス配管
10 流量調節弁

Claims (7)

  1. 下水を沈殿処理した後、その上澄水を生物処理部で生物処理し、その処理液を処理水と汚泥とに固液分離し、分離汚泥の一部を生物処理部の入口側に返送する下水処理方法において、
    該生物処理部として、嫌気処理用の前段生物処理部と、好気処理用の後段生物処理部とが設けられており、
    下記条件1又は2の場合には、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、
    下記条件3の場合には、前記上澄水の一部を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理部を経ることなく該後段生物処理部に流入させることを特徴とする下水処理方法。
    条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
    条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    所定のSVI値未満である場合
    条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    該所定のSVI値以上である場合
  2. 下水を沈殿処理した後、その上澄水を生物処理部で生物処理し、その処理液を処理水と汚泥とに固液分離し、分離汚泥の一部を生物処理部の入口側に返送する下水処理方法において、
    該生物処理部として、嫌気処理及び好気処理のいずれもが可能な前段生物処理部と、好気処理用の後段生物処理部とが設けられており、
    下記条件1の場合には、該前段生物処理部を嫌気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、
    下記条件2の場合には、該前段生物処理部を好気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、
    下記条件3の場合には、該前段生物処理部を好気処理状態とすると共に、該上澄水の一部を該前段生物処理部と後段生物処理部とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理部を経ることなく該後段生物処理部に流入させることを特徴とする下水処理方法。
    条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
    条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    所定のSVI値未満である場合
    条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    該所定のSVI値以上である場合
  3. 請求項1又は2において、前記所定のSVI値が、100〜200の間の値であることを特徴とする下水処理方法。
  4. 請求項1又は2において、前記所定のSVI値が、好気処理を行う生物処理部のMLSS濃度に依存して変化することを特徴とする下水処理方法。
  5. 請求項4において、前記所定のSVI値(SVIc)を、下記(1)式により決定することを特徴とする下水処理方法。
    SVIc=SVI−(MLSS−MLSS)×f ‥(1)
    ただし、
    SVI:基準SVIであり、100〜200の間の任意の値
    MLSS:基準MLSSであり、500〜3000mg/Lの間の任意の値
    MLSS:好気処理を行う生物処理部のMLSS
    f:ファクターであり、0.01〜0.1の間の任意の値
  6. 最初沈殿池と、該最初沈殿池からの上澄水を受け入れる嫌気性の前段生物処理手段と、該前段生物処理手段の生物処理水を受け入れる好気性の後段生物処理手段と、該後段生物処理手段の生物処理水を受け入れる最終沈殿池とを有する下水処理装置において、
    下記条件1又は2の場合には、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、下記条件3の場合には、前記上澄水の一部を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は該前段生物処理手段を経ることなく後段生物処理手段に流入させる手段と
    を設けたことを特徴とする下水処理装置。
    条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
    条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    所定のSVI値未満である場合
    条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    該所定のSVI値以上である場合
  7. 最初沈殿池と、該最初沈殿池からの上澄水を受け入れる嫌気性及び好気性のいずれの生物処理も可能な前段生物処理手段と、該前段生物処理手段の生物処理水を受け入れる好気性の後段生物処理手段と、該後段生物処理手段の生物処理水を受け入れる最終沈殿池とを有する下水処理装置において、
    下記条件1の場合には、該前段生物処理手段を嫌気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、
    下記条件2の場合には、該前段生物処理手段を好気処理状態とし、前記上澄水の全量を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、
    下記条件3の場合には、該前段生物処理手段を好気処理状態とすると共に、前記上澄水の一部を該前段生物処理手段と後段生物処理手段とにこの順で流通させ、該上澄水の残部は、該前段生物処理手段を経ることなく該後段生物処理手段に流入させる手段と
    を設けたことを特徴とする下水処理装置。
    条件1:前記上澄水の流量が所定流量以下の場合
    条件2:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    所定のSVI値未満である場合
    条件3:前記上澄水の流量が該所定流量を超え、かつ前記生物処理部汚泥のSVIが
    該所定のSVI値以上である場合
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054608A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Takasago Thermal Eng Co Ltd 排水処理方法及び排水処理システム
CN104671408A (zh) * 2014-12-31 2015-06-03 广西汇泰环保科技有限公司 农村分散式小型一体化污水处理装置
JP2017121595A (ja) * 2016-01-05 2017-07-13 株式会社日立製作所 活性汚泥法を用いた監視制御システム

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