JP2007081571A - メジアンフィルタ、メジアンフィルタの初期化方法及び位置同定装置 - Google Patents

メジアンフィルタ、メジアンフィルタの初期化方法及び位置同定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間で安定したデータを出力する。
【解決手段】初期値供給部13は、各シフトレジスタ11−1〜11−11のうち、奇数段のものに、入力値の最大値を越える初期値を、偶数段に、入力値の最小値未満の初期値を供給する。シフトレジスタ11−1には、順次、入力値が入力され、シフトレジスタ11−1〜11−11は、入力値を、順次、シフトする。ソータ12は、各シフトレジスタ11−1〜11−11が出力した複数の出力値のうち、その中央値を出力する。初期値供給部13が供給する初期値は、入力値の範囲を越えているので、入力値が入力されると、その入力値は、ソータ12の中央値となってすぐに出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、メジアンフィルタ、メジアンフィルタの初期化方法及び位置同定装置に関するものである。
従来より、スライディング型のメジアンフィルタがある(例えば、特許文献1参照)。
従来のメジアンフィルタ50は、図6に示すように、複数のシフトレジスタ51−1〜51−p(p;整数)と、ソータ52と、を備えている。各シフトレジスタ51−1〜51−pには、初期値0が供給される。
シフトレジスタ51−1には、順次、入力値が入力され、入力値が入力される毎に、シフトレジスタ51−1〜51−pは、順次、データを移送する。
ソータ52は、各シフトレジスタ51−1〜51−pが出力した複数の出力値のうちの中央値を出力する。
かかる従来のメジアンフィルタは、送信機の位置同定システムに適用される。位置同定システムは、複数の受信機を設置して送信機の位置を特定するものである。設置されたこれらの各受信機は、それぞれ送信機からの電波を、受信方向を変更しつつ受信する。位置同定システムは、その各受信方向における電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得し、各受信機が取得した最大電波強度を有する方向データと各受信機の位置データとの関係に基づいて送信機の位置を特定する。
メジアンフィルタは、入力値として各時刻毎に最大電波強度を有する方向データが入力されて、その中央値を出力する。位置同定システムは、このメジアンフィルタが出力した中央値と各受信機の位置データとに基づいて送信機の位置を同定する。
メジアンフィルタは、複数のシフトレジスタを備え、入力データを、順次、シフトして、中央値を出力するフィルタである。従来のメジアンフィルタでは、初期値として、例えば、0が入力される。
特開平7−239378号公報(第10頁、図7)
しかし、従来のメジアンフィルタでは、初期値として0が入力されるため、シフトレジスタに入力値が満たされるまでは、メジアンフィルタの出力は安定しない。
即ち、最初の入力値が入力された時点では、最初の入力値以外は初期値0であるため、中央値も0になる。また、例えば、シフトレジスタ51−1〜51−pの段数を21段とすると、10個のデータが入力されても、残りの11個のデータは、0なので、メジアンフィルタ50の出力値は0のままとなる。
11個の正のデータが入力されると、従来のメジアンフィルタ50は、そのうちの最小値を全体の中央値として出力する。このように、従来のメジアンフィルタ50では、出力が安定するまでに時間を要することになる。
また、このようなメジアンフィルタ50を位置同定システムに適用した場合、短時間で送信機の位置を同定することが困難になる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、短時間で安定したデータを出力することが可能なメジアンフィルタ及びその初期化方法を提供することを目的とする。
また、短時間で送信機の位置を同定することが可能な位置同定装置を提供する。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るメジアンフィルタは、
複数の入力値を、順次、入力される毎に移送する直列接続された複数の移送器と、
前記複数の移送器から出力された複数の出力値のうちの中央値を出力する中央値出力部と、
前記複数の移送器のうちの初段の移送器に前記入力値が入力される前に、前記複数の入力値の最大値を越える初期値と最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に供給する初期値供給部と、を備えたことを特徴とする。
前記初期値供給部が、前記最大値を越える初期値と前記最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に、交互に供給するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係るメジアンフィルタの初期化方法は、
複数の入力値を、順次、入力される毎に移送する直列接続された複数の移送器と、
前記複数の移送器から出力された複数の出力値のうちの中央値を出力する中央値出力部と、を備えたメジアンフィルタの初期化方法であって、
前記複数の移送器のうちの初段の移送器に前記入力値が入力される前に、前記複数の入力値の最大値を越える初期値と最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に供給することを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る位置同定装置は、
受信方向を変更しつつ送信機からの電波を受信して、当該各受信方向における電波強度を取得する第1の受信部と、
受信方向を変更しつつ前記送信機からの電波を受信して、当該各受信方向における電波強度を取得する第2の受信部と、
前記第1の受信部が取得した前記各受信方向における前記電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得する第1の方向取得部と、
前記第2の受信部が取得した前記各受信方向における前記電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得する第2の方向取得部と、
前記第1の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第1のメジアンフィルタと、
前記第2の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第2のメジアンフィルタと、
前記第1のメジアンフィルタから出力された前記中央値と前記第2のメジアンフィルタから出力された前記中央値とから前記送信機の位置を特定する位置算出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る位置同定装置は、
送信機からの電波を受信して、当該電波の特性を取得する第1の受信部と、
前記送信機からの電波を受信して、当該電波の特性を取得する第2の受信部と、
前記第1の受信部が取得した前記電波の特性から推定される当該電波の到来方向に対応した方向データを取得する第1の方向取得部と、
前記第2の受信部が取得した前記電波の特性から推定される当該電波の到来方向に対応した方向データを取得する第2の方向取得部と、
前記第1の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第1のメジアンフィルタと、
前記第2の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第2のメジアンフィルタと、
前記第1のメジアンフィルタから出力された前記中央値と前記第2のメジアンフィルタから出力された前記中央値とから前記送信機の位置を特定する位置算出部と、を備えたことを特徴とする
本発明によれば、短時間で安定したデータを出力することができる。また、短時間で送信機の位置を同定することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るメジアンフィルタ、位置同定装置(システム)を図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係るメジアンフィルタの構成を図1に示す。
本実施形態に係るメジアンフィルタ1は、順次入力される入力値の中央値を出力するフィルタであり、シフトレジスタ11−1〜11−11と、ソータ12と、初期値供給部13と、からなる。
シフトレジスタ11−1〜11−11は、入力値を、順次、入力される毎に移送する直列接続された複数の移送器である。
ソータ12は、各シフトレジスタ11−1〜11−11から出力された複数の出力値S1〜S11を昇順又は降順に並べ替えて、その出力値F1〜F11のうちから中央値F6を出力するものである。
初期値供給部13は、初段のシフトレジスタ11−1に入力値が入力される前に、各シフトレジスタ11−1〜11−11に、順次入力される入力値の範囲を越える初期値を供給するものである。初期値供給部13は、入力値の範囲を越える初期値として、入力値の最大値を越える初期値、最大値未満の初期値を、各シフトレジスタ11−1〜11−11に、交互に供給する。
即ち、本実施形態では、順次入力される入力値の最大値、最小値を、それぞれ、90,−90として、初期値供給部13は、初段のシフトレジスタ11−1に入力値が入力される前に、奇数段のシフトレジスタ11−(n+1)に初期値100を供給する。但し、nは0〜10までの間の偶数である。また、初期値供給部13は、偶数段のシフトレジスタ11−nに初期値−100を供給する。
かかるメジアンフィルタ1は、例えば、図2に示す位置同定システム2に備えられる。次に、この位置同定システム2の構成について説明する。
位置同定システム2は、送信機400の位置を同定するものであり、受信部100,200と、位置算出部300と、からなる。
受信部100,200は、送信機400からの電波を受信するものである。受信部100は、角度θ1'を制御して受信方向を変更しつつ、送信機400からの電波を受信するものであり、アンテナ素子101〜104と、位相シフタ(PS)111〜114と、加算器115と、受信機116と、制御部117と、からなる。
アンテナ素子101〜104は、アレーアンテナ(array antenna)を構成するものであり、等間隔に配列される。また、アンテナ素子101〜104は、それぞれの電波受信点が直線上に並ぶように配列される。
位相シフタ111〜114は、それぞれ、制御部117から位相シフト量が供給されて各アンテナ素子101〜104の位相を、供給された位相シフト量だけシフトするものである。このアンテナ素子101〜104と位相シフタ111〜114とによってフェーズドアレーアンテナが構成される。
ここで、受信部100を例として、フェーズドアレーアンテナの原理を説明する。図3に示すように、各アンテナ素子101〜104の間隔をdとし、直線A−A'を、アンテナ素子101〜104の電波受信点を結ぶ直線とする。直線B−B'は、等位相面を示す。また、Xは、直線A−A'に垂直な各アンテナ素子101〜104のメインローブの方向を示し、Xsは、直線B−B'に垂直な電波受信方向を示す。
この直線A−A'と直線B−B'との角度をθ1'として、直線B−B'に等位相面を形成する場合、アンテナ素子101からn個目の位相シフト量φqは、以下の式(1)で表される。
φq=(n−1)×d×sinθ1' ・・・(1)
ここで、dは、一例として、λ/4又はλ/2に設定される。尚、λは、受信する電波の波長を示す。
各位相シフタ111〜114にこの位相シフト量φqが供給されることにより、アンテナ素子101〜104は、方向Xに対し、電波受信方向Xs(角度θ1')が可変のフェーズドアレーアンテナとして機能する。
加算器115は、各アンテナ素子101〜104が受信した電波信号を加算するものである。
受信機116は、加算器115が加算した電波信号に対し、受信処理を行って、信号を復調し、このときの電波強度の測定データを取得するものである。受信機116は、取得した測定データを、位相をシフトする一定時刻毎に、順次、制御部117に出力する。
制御部117は、受信部100を制御するものである。具体的に、制御部117は、位相シフタ111〜114の各位相シフト量φqを設定し、一定時刻毎に、設定した位相シフト量φqを各位相シフタ111〜114に供給する。
また、制御部117は、図4に示すように、方向取得部117aとメジアンフィルタ117bとを備え、受信機116から測定データを取得して、最大電波強度を有する方向データを位置算出部300に送信する。
方向取得部117aは、電波の到来方向を取得するものである。方向取得部117aは受信機116が取得した電波強度の測定データに基づいて最大電波強度を有する方向データを取得し、取得した方向データをメジアンフィルタ117bに供給する。
メジアンフィルタ117bは、図1に示す構成を有するメジアンフィルタ1と同等のものであり、シフトレジスタ11−1〜11−11と、ソータ12と、初期値供給部13と、からなる。
メジアンフィルタ117bは、方向取得部117aから、順次、入力(供給)された最大電波強度を有する方向データを入力値として、順次、入力値を移送して、複数の入力値のうちの中央値を位置算出部300に供給する。
方向取得部117aが出力した方向データには、受信信号の信号成分と雑音成分とが含まれている。通常、雑音成分は入力値の中央値から離れた値となる。このため、メジアンフィルタ117bは、方向取得部117aが出力した入力値の中央値を出力することにより、方向データから信号成分のみを取り出す。
制御部117は、メジアンフィルタ117bが取り出した方向データの信号成分を位置算出部300に一定時刻毎に送信する。
受信部200は、角度θ2'を制御して受信方向を変更しつつ送信機400からの電波を受信するものであり、アンテナ素子201〜204と、位相シフタ211〜214と、加算器215と、受信機216と、制御部217と、からなる。受信部200の各部は、それぞれ、受信部100の対応する各部と同様に構成されたものである。
図4に示すように、制御部217は、方向取得部217aとメジアンフィルタ217bとを備える。方向取得部217a、メジアンフィルタ217bは、それぞれ、制御部117の方向取得部117a、メジアンフィルタ117bと同様のものである。そして、制御部217は、メジアンフィルタ217bが取り出した方向データの信号成分を位置算出部300に一定時刻毎に送信する。
位置算出部300は、受信部100の制御部117、受信部200の制御部217がそれぞれ出力した方向データの信号成分に基づいて、送信機400の位置を特定するものである。
具体的には、位置算出部300は、制御部117,217がそれぞれ出力したデータに基づいて、受信部100の電波受信面に対する送信機400の角度θ1と、受信部200の電波受信面に対する送信機400の角度θ2と、を取得する。そして、位置算出部300は、取得したこれらの角度θ1、θ2と受信部100,200の位置データとに基づいて送信機400の位置を特定する。
次に本実施形態に係る位置同定システム2の動作を説明する。
受信部100の制御部117は、位相シフタ111〜114の各位相シフト量φqを設定し、設定した位相シフト量φqを各位相シフタ111〜114に供給する。
各位相シフタ111〜114は、制御部117から供給された位相シフト量だけ、各アンテナ素子101〜104の位相をシフトする。これにより、受信部100が図3に示す直線B−B'等位相面として、受信方向(Xs方向)を変更しつつ送信機400からの電波を受信する。
アンテナ素子101〜104は、送信機400からの電波を受信し、加算器115は、アンテナ素子101〜104が受信した電波の信号を加算する。
受信機116は、加算器115が加算した電波信号に対し、受信処理を行って、信号を復調し、各受信方向における電波強度を示す測定データを取得して測定データを制御部117の方向取得部117aに出力する。
方向取得部117aは、受信機116からの測定データを取得する。そして、方向取得部117aは、受信機116からの測定データに基づいて電波強度が最大となったときのアンテナの指向方向に対応した測定データ(方向データ)をメジアンフィルタ117bに出力する。
メジアンフィルタ117bでは、例えば、図1に示す初期値供給部13が、図5に示すように、時刻t0前において、初期値100を各シフトレジスタ11−(n+1)に、初期値−100をシフトレジスタ11−nに供給する。
時刻t0において、各シフトレジスタ11−1〜11−11は、それぞれ、供給された測定データをシフトして、データS1〜S11を出力する。ソータ12は、このデータS1〜S11を並べ替えて、その中央値F6=100を出力する。
方向取得部117aからメジアンフィルタ117bのシフトレジスタ11−1に測定データ“10”が供給されると、時刻t1において、シフトレジスタ11−1〜11−11は、それぞれ、供給された測定データをシフトして、データS1〜S11を出力する。ソータ12は、これらのデータS1〜S11を並べ替えて、その中央値F6=10を出力する。
このようにして、順次、シフトレジスタ11−1〜11−11は、データを順次、シフトして、データS1〜S11を出力する。ソータ12は、シフトレジスタ11−1〜11−11が出力したデータS1〜S11を並べ替えて、その中央値F6を出力する。このようにして、メジアンフィルタ117bは、各時刻t0〜t15毎に、中央値F6を出力する。
この例では、図5に示すように、メジアンフィルタ117bが出力したデータは、時刻t9から“5”となり、その後、このデータは安定している。
一方、従来のものでは、各シフトレジスタに初期値“0”が供給されるため、時刻t11にならなければ、データは安定せず、正しいデータは出力されない。
このため、本実施形態に係るメジアンフィルタ117bは、従来のものと比較して、(t11−t9)だけ早く、安定したデータを出力することになる。
制御部117は、メジアンフィルタ117bが出力した中央値を、方向データの信号成分として位置算出部300に送信する。
また、受信部200の制御部217も、位相シフタ211〜214の各位相シフト量φqを設定し、設定した位相シフト量φqを各位相シフタ211〜214に供給する。各位相シフタ211〜214は、制御部217から供給された位相シフト量だけ、各アンテナ素子201〜204の位相をシフトする。これにより、受信部200が受信部100と同様に受信方向を変更しつつ送信機400からの電波を受信する(図3参照)。
アンテナ素子201〜204は、送信機400からの電波を受信し、加算器215は、アンテナ素子201〜204が受信した電波の信号を加算する。受信機216は、加算器215が加算した電波信号に対し、受信処理を行って、信号を復調し、各受信方向における電波強度を示す測定データを取得して制御部217の方向取得部217aに出力する。
方向取得部217aは、受信機216からの測定データを取得する。そして、方向取得部217aは、受信機216からの測定データに基づいて電波強度が最大となったときのアンテナの指向方向に対応した測定データ(方向データ)をメジアンフィルタ217bに出力する。
メジアンフィルタ217bでは、メジアンフィルタ117bと同様に動作して、安定したデータを短時間で出力する。制御部217は、メジアンフィルタ217bが出力した中央値を、方向データの信号成分として位置算出部300に送信する。
位置算出部300は、制御部117のメジアンフィルタ117b、制御部217のメジアンフィルタ217bから出力されたデータに基づいて、受信部100の電波受信面に対する送信機400の角度θ1と、受信部200の電波受信面に対する送信機400の角度θ2と、を取得する。そして、位置算出部300は、これらの角度θ1、θ2と受信部100,200の位置データとに基づいて送信機400の位置を特定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、メジアンフィルタ1の初期値供給部13は、各シフトレジスタ11−1〜11−11に、入力値の範囲を越える初期値を供給するようにした。
従って、メジアンフィルタ1は、入力値が供給されると、すぐに入力値の正しい中央値を出力することができる。また、このメジアンフィルタ1が位置同定システム2に備えられた場合、位置同定システム2は、動作開始直後から、送信機400の位置を特定することができる。特に、送信機400が移動通信機の場合であっても、タイミングを逃すことなく短期間で送信機400の位置を特定することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、初期値供給部13は、各シフトレジスタ11−1〜11−11に、初期値±100を供給するようにした。しかし、初期値は、入力値の範囲を越える値であればよく、±100以外の数値であってもよく、また、例えば、+200と−100であってもよい。
また、初期値供給部13は、交互に供給しなくても、ソータ12が出力する中央値に影響を与えない範囲で、例えば、シフトレジスタ11−1,11−2,11−5,11−6,11−9,11−10に初期値+100を、シフトレジスタ11−3,11−4,11−7,11−8,11−11に初期値−100を供給するように構成されることもできる。
また、上記実施形態では、所謂ビームフォーミングを利用して送信機400からの電波の到来方向を推定するようにした。すなわち、受信部100,200において、それぞれ受信方向を変更しつつ送信機400からの電波を受信して、当該各受信方向における電波強度を取得する。そして、方向取得部117a、217aは、それぞれ受信部100,200が取得した各受信方向における電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得するようにした。
しかし、この方式に限らず、送信機400からの電波を受信してその電波の振幅や位相等の特性を取得し、その特性から電波の到来方向を推定するようにしてもよい。
すなわち、制御部117の方向取得部117a、制御部217の方向取得部217aは、それぞれ、例えばMUSIC(MUltiple Signal Classification)法を利用して送信機400からの電波の到来方向を推定するようにしてもよい。そして、方向取得部117a,217aは、それぞれ、その方向データをメジアンフィルタ117b,217bに供給する。位置算出部300は、メジアンフィルタ117b,217bからの出力値と受信部100,200の位置データとに基づいて送信機400の位置を特定する。位置同定システムは、このように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、メジアンフィルタ1を位置同定システム2に適用した場合について説明した。しかし、本実施形態に係るメジアンフィルタ1を、これ以外の装置にも適用することができる。
例えば、本実施形態に係るメジアンフィルタ1を画像処理装置に適用して、画像のエッジ近辺の画素値の中央値を出力することにより、画像のエッジのぼけを防止しつつ、雑音を除去することもできる。
画像処理装置では、処理するデータ量が多い。本実施形態に係るメジアンフィルタ1を画像処理装置に適用した場合、処理するデータ量が多くても、正しいデータを短時間で出力することができ、効果は大きい。さらに、例えば、データ量の多い統計処理等にも本実施形態のメジアンフィルタ1を適用することもできる。
また、本実施形態に係るメジアンフィルタ1はハードウェアによって構成されてもよいし、ソフトウェアによって構成されてもよい。
本発明の実施形態に係るメジアンフィルタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る位置同定システムの構成を示す図である。 フェーズドアレーアンテナの原理を示す図である。 図2に示す制御部の構成を示すブロック図である。 図1に示すメジアンフィルタに供給される入力値と出力値とを示す図である。 従来のメジアンフィルタの構成を示す図である。
符号の説明
1、117b,217b メジアンフィルタ
2 位置同定システム
11−1〜11−11 シフトレジスタ
12 ソータ
13 初期値供給部
100,200 受信部
117a,217a 方向取得部
300 位置算出部
400 送信機

Claims (5)

  1. 複数の入力値を、順次、入力される毎に移送する直列接続された複数の移送器と、
    前記複数の移送器から出力された複数の出力値のうちの中央値を出力する中央値出力部と、
    前記複数の移送器のうちの初段の移送器に前記入力値が入力される前に、前記複数の入力値の最大値を越える初期値と最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に供給する初期値供給部と、を備えた、
    ことを特徴とするメジアンフィルタ。
  2. 前記初期値供給部が、前記最大値を越える初期値と前記最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に、交互に供給する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のメジアンフィルタ。
  3. 複数の入力値を、順次、入力される毎に移送する直列接続された複数の移送器と、
    前記複数の移送器から出力された複数の出力値のうちの中央値を出力する中央値出力部と、を備えたメジアンフィルタの初期化方法であって、
    前記複数の移送器のうちの初段の移送器に前記入力値が入力される前に、前記複数の入力値の最大値を越える初期値と最小値未満の初期値とを、前記複数の移送器に供給する、
    ことを特徴とするメジアンフィルタの初期化方法。
  4. 受信方向を変更しつつ送信機からの電波を受信して、当該各受信方向における電波強度を取得する第1の受信部と、
    受信方向を変更しつつ前記送信機からの電波を受信して、当該各受信方向における電波強度を取得する第2の受信部と、
    前記第1の受信部が取得した前記各受信方向における前記電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得する第1の方向取得部と、
    前記第2の受信部が取得した前記各受信方向における前記電波強度から最大電波強度を有する方向データを取得する第2の方向取得部と、
    前記第1の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第1のメジアンフィルタと、
    前記第2の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第2のメジアンフィルタと、
    前記第1のメジアンフィルタから出力された前記中央値と前記第2のメジアンフィルタから出力された前記中央値とから前記送信機の位置を特定する位置算出部と、を備えた、
    ことを特徴とする位置同定装置。
  5. 送信機からの電波を受信して、当該電波の特性を取得する第1の受信部と、
    前記送信機からの電波を受信して、当該電波の特性を取得する第2の受信部と、
    前記第1の受信部が取得した前記電波の特性から推定される当該電波の到来方向に対応した方向データを取得する第1の方向取得部と、
    前記第2の受信部が取得した前記電波の特性から推定される当該電波の到来方向に対応した方向データを取得する第2の方向取得部と、
    前記第1の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第1のメジアンフィルタと、
    前記第2の方向取得部が取得した方向データが入力値として供給されて、当該方向データのうちの中央値を出力する請求項1又は2に記載の第2のメジアンフィルタと、
    前記第1のメジアンフィルタから出力された前記中央値と前記第2のメジアンフィルタから出力された前記中央値とから前記送信機の位置を特定する位置算出部と、を備えた、
    ことを特徴とする位置同定装置。
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