JP2007080398A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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貴夫 水野
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Abstract

【課題】利得可変増幅部の利得をRF信号のピークレベルの逆数に定数を乗じた値とするときに、複雑な手順を用いることなく、定数を精度のよいものとする。
【解決手段】再生対象となる光ディスク1をデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号401の振幅をピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶する比率値記憶手段15を備え、利得制御手段17は、ピーク検出部8により検出されたピークレベルに比率値記憶手段15が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め、利得可変増幅部5の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部5の利得としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RF信号を増幅する利得可変増幅部の利得を、RF信号のピークレベルの逆数に比例した利得に設定する光ディスク再生装置に係り、より詳細には、光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅をピークレベルで除して得られた標準比率値に基づいて、利得可変増幅部の利得を設定する光ディスク再生装置に関する。
DVD等の光ディスクの再生を行う装置にあっては、光ピックアップの出力から生成されたRF信号を利得可変増幅部に導いており、この利得可変増幅部の利得を、RF信号の振幅に基づいて制御している。しかし、再生の対象となる光ディスクは、データが記録された光ディスクばかりではなく、データが未記録の光ディスクの場合もある。図3(A)は、データが未記録の場合のRF信号の波形を示しており、波形501は光ディスクの反射率が高い場合のRF信号の波形、波形502は反射率が中程度の場合のRF信号の波形、波形503は反射率が低い場合のRF信号の波形を示している。しかし、振幅については、いずれの反射率の場合でも微小となっている。従って、このときでは、利得可変増幅部の利得は極めて大きな値に設定される。
一方、データが記録された光ディスクの場合では、RF信号は、図3(B)〜(D)の破線511〜513によって示したように、未記録の場合の振幅に比すると、極めて大きい振幅となっている。従って、未記録の領域を再生していたために、利得可変増幅部の利得が極めて大きい値に設定された状態にあるとき、再生位置が記録領域に移行すると、利得が記録領域に適切となる値に減少されるまでの期間においては、利得可変増幅部の利得が過大となる。従って、前記期間ではRF信号がクリップするという事態が生じ、データの再生に支障が発生する。
このため、RF信号のピークレベルに基づいて利得可変増幅部の利得を制御する従来技術が提案されている。すなわち、この技術では、ピークレベルを検出するピークホールド回路を設け、ピークホールドされたレベルの逆数が利得となるように、利得可変増幅部の利得を制御している。従って、例えば、ピークレベルがP1となるときでは、RF信号の波形が破線511に示す波形に相当するとして、利得可変増幅部の利得が設定される。また、ピークレベルがP2となるときでは、RF信号の波形が破線512に示す波形に相当するとして、利得可変増幅部の利得が設定され、ピークレベルがP3となるときでは、RF信号の波形が破線513に示す波形に相当するとして、利得可変増幅部の利得が設定される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−220632号公報
しかしながら、上記技術を用いるときでは、以下に示す問題を生じていた。すなわち、利得可変増幅部に設定される利得をGにより示し、ピークレベルをPにより示すとすると、利得Gは、(G=K/P)として示される(Kは定数)。一方、実機においては、定数Kを適切に設定できないときでは、動作が不安定となる。しかし、定数Kは、未記録時のRF信号に対するものであり、振幅が極めて微小な信号に対するものであるため、振幅に基づいて算出することはできず、試行錯誤的に値を決めている。すなわち、適切な定数Kを設定することは、設計の現場においては困難な課題となっており、適切な定数Kを得るまでには長い期間を要していた。また、光ピックアップの特性にばらつきがあるため、個々の装置において、定数Kを違える必要があり、さらに手間を要することになっていた(上記した従来技術においては、定数Kの具体的な算出方法については、全く記載されていない)。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、利得可変増幅部の利得をRF信号のピークレベルの逆数に定数を乗じた値とするときに、複雑な手順を用いることなく、定数を精度のよいものとすることのでき、且つ、再生位置が未記録領域であるときの利得可変増幅部の利得の精度を高めるときにも、再生位置が記録領域となるときの利得可変増幅部の利得の精度の低下を防止することのでき、且つ、未記録領域なのか記録領域なのかの判別の精度を高めることのできる光ディスク再生装置を提供することにある。
また本発明の目的は、対象となる光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅を、RF信号のピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶し、ピークレベルに標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求めた後、振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除することによって求めた想定利得を利得可変増幅部の利得とすることにより、利得可変増幅部の利得をRF信号のピークレベルの逆数に定数を乗じた値とするときに、複雑な手順を用いることなく、定数を精度のよいものとすることのできる光ディスク再生装置を提供することにある。
また、上記目的に加え、再生位置が未記録領域であるときには利得可変増幅部の利得を想定利得とし、再生位置が記録領域であるときには振幅検出手段により検出された振幅に基づいて利得可変増幅部の利得を設定することにより、再生位置が未記録領域であるときの利得可変増幅部の利得の精度を高めるときにも、再生位置が記録領域となるときの利得可変増幅部の利得の精度の低下を防止することのできる光ディスク再生装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、光ピックアップの出力からRF信号を生成するアナログ信号部と、光ピックアップの出力からDPD信号を生成するDPD信号生成部と、RF信号のピークレベルを検出するピーク検出部と、RF信号を増幅する利得可変増幅部と、RF信号の振幅を検出する振幅検出手段と、利得可変増幅部の利得を、ピーク検出部により検出されたピークレベルの逆数に比例した利得に設定する利得制御手段とを備えた光ディスク再生装置に適用している。そして、光ピックアップにより反射光が検出される光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅を、前記RF信号のピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶する比率値記憶手段と、DPD信号のレベルに基づいて、光ピックアップが反射光を検出する位置が、データが記録されていない未記録領域なのか、あるいはデータが記録された記録領域なのかを判別する記録/未記録判別手段とを備え、利得制御手段は、記録/未記録判別手段の判別結果が未記録領域を示すときには、ピーク検出部により検出されたピークレベルに比率値記憶手段が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め且つ利得可変増幅部の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部の利得とし、記録/未記録判別手段の判別結果が記録領域を示すときには、目標振幅値を振幅検出手段により検出された振幅値で除して得られた実測利得を利得可変増幅部の利得とするようになっている。
すなわち、標準比率値は光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。従って、ピーク検出部により検出されたピークレベルに標準比率値を乗じた値である想定振幅値も、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となる。一方、再生の対象となる光ディスクを、データが記録された光ディスクとしたときのRF信号の振幅値である実測振幅値は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。このため、想定振幅値と実測振幅値との差異(想定振幅値に生じる誤差)においては、光ピックアップの特性のばらつきが相殺される。従って、想定振幅値と実測振幅値と差異(想定振幅値に生じる誤差)は、標準光ディスクの特性と、再生対象となる光ディスクの特性との差異からのみ生じるに過ぎず、小さい値に抑制される。また、再生位置が記録領域であるときには、実測されたRF信号の振幅に基づいて利得可変増幅部の利得が設定される。また、DPD信号のレベルは、再生位置が未記録領域であると記録領域であるときとで、レベルが極めて大きく変化する。
また本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、光ピックアップの出力からRF信号を生成するアナログ信号部と、RF信号のピークレベルを検出するピーク検出部と、RF信号を増幅する利得可変増幅部と、利得可変増幅部の利得を、ピーク検出部により検出されたピークレベルの逆数に比例した利得に設定する利得制御手段とを備えた光ディスク再生装置に適用している。そして、光ピックアップにより反射光が検出される光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅を、前記RF信号のピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶する比率値記憶手段を備え、利得制御手段は、ピーク検出部により検出されたピークレベルに比率値記憶手段が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め、利得可変増幅部の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部の利得とするようになっている。
すなわち、標準比率値は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。従って、ピーク検出部により検出されたピークレベルに標準比率値を乗じた値である想定振幅値は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となる。一方、再生の対象となる光ディスクを、データが記録された光ディスクとしたときのRF信号の振幅値(実測振幅値)は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。このため、想定振幅値と実測振幅値との差異(想定振幅値に生じる誤差)においては、光ピックアップの特性のばらつきが相殺される。従って、想定振幅値と実測振幅値と差異は、標準光ディスクの特性と、再生対象となる光ディスクの特性との差異からのみ生じるに過ぎず、小さい値に抑制される。
また、上記構成に加え、光ピックアップが反射光を検出する位置が、データが記録されていない未記録領域なのか、あるいはデータが記録された記録領域なのかを判別する記録/未記録判別手段と、RF信号の振幅を検出する振幅検出手段とを備え、利得制御手段は、記録/未記録判別手段の判別結果が未記録領域を示すときには利得可変増幅部の利得を想定利得とし、記録/未記録判別手段の判別結果が記録領域を示すときには目標振幅値を振幅検出手段により検出された振幅値で除して得られた実測利得を利得可変増幅部の利得とするようになっている。すなわち、再生位置が記録領域であるときには、実測されたRF信号の振幅に基づいて利得可変増幅部の利得が設定される。
本発明によれば、標準比率値は光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっているので、ピーク検出部により検出されたピークレベルに標準比率値を乗じた値である想定振幅値も、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となる。一方、再生の対象となる光ディスクを、データが記録された光ディスクとしたときのRF信号の振幅値である実測振幅値は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。このため、想定振幅値と実測振幅値との差異(想定振幅値に生じる誤差)においては、光ピックアップの特性のばらつきが相殺される。従って、想定振幅値と実測振幅値と差異は、標準光ディスクの特性と、再生対象となる光ディスクの特性との差異からのみ生じるに過ぎず、小さい値に抑制される。また、再生位置が記録領域であるときには、実測されたRF信号の振幅に基づいて利得可変増幅部の利得が設定される。また、DPD信号のレベルは、再生位置が未記録領域であると記録領域であるときとで、レベルが極めて大きく変化する。このため、利得可変増幅部の利得をRF信号のピークレベルの逆数に定数を乗じた値とするときに、複雑な手順を用いることなく、定数を精度のよいものとすることができ、且つ、再生位置が未記録領域であるときの利得可変増幅部の利得の精度を高めるときにも、再生位置が記録領域となるときの利得可変増幅部の利得の精度の低下を防止することができ、且つ、未記録領域なのか記録領域なのかの判別の精度を高めることができる。
また本発明によれば、標準比率値は、光ピックアップの特性のばらつきを含むので、ピーク検出部により検出されたピークレベルに標準比率値を乗じた値である想定振幅値も、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となる。一方、再生の対象となる光ディスクを、データが記録された光ディスクとしたときのRF信号の振幅値(実測振幅値)は、光ピックアップの特性のばらつきを含む値となっている。このため、想定振幅値と実測振幅値との差異(想定振幅値に生じる誤差)においては、光ピックアップの特性のばらつきが相殺される。従って、想定振幅値と実測振幅値と差異は、標準光ディスクの特性と、再生対象となる光ディスクの特性との差異からのみ生じるに過ぎず、小さい値に抑制される。このため、利得可変増幅部の利得をRF信号のピークレベルの逆数に定数を乗じた値とするときに、複雑な手順を用いることなく、定数を精度のよいものとすることができる。
また、さらに、再生位置が記録領域であるときには、実測されたRF信号の振幅に基づいて利得可変増幅部の利得が設定されるので、再生位置が未記録領域であるときの利得可変増幅部の利得の精度を高めるときにも、再生位置が記録領域となるときの利得可変増幅部の利得の精度の低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ディスク再生装置の一実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図であり、記録系統に関しては図示が省略されている。図2は、アナログ信号処理部とDPD信号生成部との電気的構成を示すブロック線図である。
図において、光ピックアップ3は、4分割された受光素子301を備えており、スピンドルモータ2によって回転駆動されるDVD(光ディスク)1にレーザ光を照射するとともに、受光素子301を用いてDVD1からの反射光を検出する。そして、受光素子301の出力をアナログ信号処理部4とDPD信号生成部7とに出力する。アナログ信号処理部4は、受光素子301の4分割された各領域の出力を加算器41で加算し、加算結果を、RF信号401として、ピーク検出部8、ボトム検出部9、および、利得可変増幅部5に出力する。また、アナログ信号処理部4は、図示されない演算器を用いてフォーカスエラー信号を生成し、サーボ制御部6に出力する。
ピーク検出部8はRF信号401のピークレベルを検出し、マイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)11に送出する。ボトム検出部9はRF信号401のボトムレベルを検出し、マイコン11に送出する。利得可変増幅部5は、マイコン11から指示された利得でもってRF信号401を増幅し、図示されない信号処理部(デジタルデータの復調やエラー訂正等を行う)に出力する。
DPD信号生成部7は、受光素子301の4分割された各領域の出力からDPD信号701を生成し、生成したDPD信号701を、トラッキングエラー信号としてサーボ制御部6に出力する。また、生成したDPD信号701をマイコン11に出力する(図2に示す構成の詳細については、後述する)。サーボ制御部6は、アナログ信号処理部4から出力されるフォーカスエラー信号(図示を省略)とDPD信号701とに基づき、光ピックアップ3のトラッキングとフォーカシングとをサーボ制御する。また、スピンドルモータ2の回転をサーボ制御する。
記録/未記録判別手段18は、DPD信号701のレベルに基づき、光ピックアップ3が反射光を検出する位置が、データが記録されていない未記録領域であるのか、あるいは、データが記録された記録領域であるのかを判別する。振幅検出手段16は、ピーク検出部8によって検出されたピークレベルと、ボトム検出部9によって検出されたボトムレベルとの差異を求める。すなわち、RF信号401の振幅を検出する。
比率値検出手段14は、光ピックアップ3により反射光が検出されるDVD1を、データが記録された標準光ディスクとしたとき、振幅検出手段16によって検出された振幅をピークレベルで除することによって標準比率値を求める。比率値記憶手段15は、比率値検出手段14によって求められた標準比率値を記憶する。
利得制御手段17は、利得可変増幅部5の利得を、ピーク検出部8により検出されたピークレベルの逆数に比例した利得に設定する。詳細には、記録/未記録判別手段18の判別結果が未記録領域であることを示すときには、ピーク検出部8により検出されたピークレベルに、比率値記憶手段15が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め、利得可変増幅部5の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部5の利得とする。また、記録/未記録判別手段18の判別結果が記録領域を示すときには、目標振幅値を、振幅検出手段16によって検出された振幅値で除して得られた実測利得を利得可変増幅部5の利得とする。
以下に、DPD信号生成部7の構成の詳細について説明する。
増幅器73A〜73Dは、受光素子301の各領域から送出される信号を所定の増幅率で増幅し、対応する2値化回路74A〜74Dに出力する。2値化回路74A〜74Dは、増幅器73A〜73Dの出力を2値化することによって2値化信号を生成する。第1の位相比較回路71は、トラック軸Trに対して同じ側に位置する領域A,Bのそれぞれの出力の2値化信号の位相の差異を検出し、加算回路75に出力する。また、第2の位相比較回路72は、トラック軸Trに対して同じ側に位置する領域C,Dの出力の2値化信号の位相の差異を検出し、加算回路75に出力する。ローパスフィルタ76は、加算回路75の出力から高周波成分を除去した信号を、DPD信号701として、マイコン11とサーボ制御部6とに出力する。
DPD信号生成部7は、上記した構成となっている。従って、DVD1が未記録であるため、RF信号401の振幅がノイズレベルに準じる程度の微小レベルとなる場合、2値化回路74A〜74Dの出力は変化しない。そのため、第1の位相比較回路71の出力および第2の位相比較回路72の出力も変化しない。従って、DPD信号701のレベルはノイズレベル程度の微小レベルに留まる。一方、DVD1が記録済みである場合、RF信号401の振幅は充分なレベルとなり、2値化回路74A〜74Dの出力は、ピットの通過に対応して変化する。その結果、第1の位相比較回路71の出力と第2の位相比較回路72の出力とのそれぞれには、位相差を示すパルスが現れる。このため、DPD信号701のレベルは、充分なレベルとなる。
すなわち、DPD信号701のレベルは、DVD1が未記録であるときにはノイズレベル程度の微小レベルとなるが、DVD1が記録済みであるときには、充分にレベルの大きい信号となる。つまり、DPD信号701は、DVD1が未記録であるときと記録済みであるときとで、そのレベルが大きく異なる信号となっている。このため、DPD信号701のレベルが所定レベルより大きいかどうかに基づき、DVD1が未記録であるのか、あるいは、記録済みであるのかを判別する場合、判別の基準となる所定レベルの設定が極めて容易であり、且つ、判別の精度も極めて高いものとなっている。
図4は、標準比率値を取得するときの実施形態の主要動作を示すフローチャート、図5は、利得可変増幅部の利得を設定するときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
標準比率値を取得して記憶させるときには、データが記録された標準ディスク(反射率等の種々の特性が、規格の中央値となるように形成されたDVDであり、以下では、標準DVDと称する)1を再生位置にセットする(ステップS1)。次いで、標準DVD1の再生を行う(ステップS2)。
再生が開始されると、アナログ信号処理部4からRF信号401が出力されるので、ピーク検出部8はピークレベルを検出してマイコン11に出力し、ボトム検出部9はボトムレベルを検出してマイコン11に出力する。振幅検出手段16は、ピークレベルとボトムレベルとの差異である振幅を求める。比率値検出手段14は、振幅検出手段16により検出された振幅をピークレベルで除した値である比率値を求め(ステップS3)、図示されない所定エリアに記憶する(ステップS4)。そして、比率値を求める動作が所定回数(例えば、5回)となったかどうかを調べる(ステップS5)。
このときでは、1回目であるので、動作は、ステップS5からステップS9に移行し、再生位置を少しだけ移動した後、再度、標準DVD1の再生を行い、比率値を求め、所定エリアに記憶する(ステップS2〜S4)。そして、上記動作を5回繰り返した後には、動作をステップS5からステップS6に移行し、所定エリアに記憶した5つの比率値の平均値を求め、求めた平均値を標準比率値として、比率値記憶手段15に記憶する。なお、上記した一連の動作は、製造ライン等において実施される(標準比率値は0.7であるとする)。
製造ラインを離れたときでは、比率値記憶手段15には標準比率値が記憶されている。この状態において、通常の記録可能なDVD1を再生すると(ステップS11)、ピーク検出部8はピークレベルを検出し、マイコン11に出力する。また、ボトム検出部9はボトムレベルを検出し、マイコン11に出力する。また、記録/未記録判別手段18は、DPD信号701のレベルに基づき、DVD1の再生位置が未記録領域であるのか、あるいは、記録領域であるのかを判別する(ステップS12)。
利得制御手段17は、記録/未記録判別手段18の判別結果が未記録領域であることを示す場合、ピーク検出部8により検出されたピークレベル(100mVであるとする)に、比率値記憶手段15に記憶された標準比率値(0.7)を乗じることによって想定振幅値(70mV)を算出する(ステップS13)。なお、この想定振幅値は、DVD1が、データが記録されたディスクであると仮定した場合に、利得可変増幅部5に入力されるRF信号401の振幅の想定値を示している。このため、利得制御手段17は、利得可変増幅部5から出力されるRF信号501の目標振幅値(200mVであるとする)を、想定振幅値(70mV)で除することによって得られた値(20/7)を、利得可変増幅部5の利得とする(ステップS14)。
一方、ステップS12の判別において、判別結果が記録領域であることを示す場合、動作はステップS18に移行し、振幅検出手段16によってRF信号401の振幅が検出される。そして後、目標振幅値を、振幅検出手段16によって検出された振幅で除して得られた値である実測振幅値を、利得可変増幅部5の利得とする(ステップS19)。
以下に補足的な説明を行う。図6(A)の551、図6(B)の561は、標準DVD1を再生したときにアナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の波形の概略を示しており、波形551は、光ピックアップ3の出力レベルが大きい場合の波形、波形561は、光ピックアップ3の出力レベルが小さい場合の波形を示している。すなわち、同じ標準DVD1を再生するときであっても、光ピックアップ3の特性のばらつきによって、アナログ信号処理部4から出力されるRF信号401のレベルにはばらつきがあることを示している。
RF信号401の波形が551に示す波形(ピークレベルがPLa、ボトムレベルがBLa)となる場合、比率値記憶手段15に記憶される標準比率値M1は、
M1=(PLa−BLa)/PLa
となる。このとき、標準DVD1に反射率が準じる未記録ディスクを再生すると、RF信号401の波形は552となり、そのレベルはPLaとなる。従って、想定振幅値SG1は、
SG1=PLa×M1
として求められるので、
SG1=PLa−BLa
となる。すなわち、破線553によって示す波形に該当することになる。一方、波形553は、標準DVD1を再生したときにアナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の波形551に極めて近似した波形となっている。すなわち、想定振幅値は、再生しているDVD1にデータが記録されていると仮定した場合に、アナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の振幅を極めて精度よく示すことになる。
一方、RF信号401の波形が561に示す波形(ピークレベルがPLb、ボトムレベルがBLb)となる場合、比率値記憶手段15に記憶される標準比率値M2は、
M2=(PLb−BLb)/PLb
となる。このとき、標準DVD1に反射率が準じる未記録ディスクを再生すると、RF信号401の波形は562となり、そのレベルはPLbとなる。従って、想定振幅値SG2は、
SG2=PLb×M2
として求められるので、
SG2=PLb−BLb
となる。すなわち、破線563によって示す波形に該当することになる。一方、波形563は、標準DVD1を再生したときにアナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の波形561に極めて近似した波形となっている。すなわち、想定振幅値は、再生しているDVD1にデータが記録されていると仮定した場合に、アナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の振幅を極めて精度よく示すことになる。
以上説明したように、光ピックアップ3の特性にばらつきがあるときにも、想定振幅値SG1,SG2は、再生しているDVD1にデータが記録されていると仮定した場合に、アナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の振幅を極めて精度よく示すことになる。
言い換えるなら、光ピックアップ3の特性にばらつきがあり、光ピックアップ3の出力レベルが異なる場合にも、利得可変増幅部5の出力レベルが目標振幅値となるように、利得可変増幅部5の利得が精度よく設定されることを意味している。すなわち、製造時に簡単な操作(標準DVD1を再生させる操作)を行うのみで、利得可変増幅部5の利得をK/P(ピークレベルの逆数に定数Kを乗じた値)とするときの定数Kの精度を高めることが可能となっている。
以上で、光ピックアップ3の特性のばらつきがあるときの想定振幅値についての説明を終了し、以下に、再生対象となるDVD1の反射率が異なる場合について説明する。
再生位置が未記録領域であるとすると、反射率が高い場合には、RF信号401は、図3(A)の501に示す波形となり、ピークレベルはP1となる。従って、想定振幅値は図3(B)の破線511に示す信号波形の振幅を示すことになる。また、反射率が中程度の場合には、RF信号401は502に示す波形となり、ピークレベルはP2となる。従って、想定振幅値は図3(C)の破線512に示す信号波形の振幅を示すことになる。また、反射率が低い場合には、RF信号401は503に示す波形となり、ピークレベルはP3となる。従って、想定振幅値は図3(D)の破線514に示す信号波形の振幅を示すことになる。
すなわち、反射率が異なることから、RF信号401のピークレベルが異なる場合でも、想定振幅値は、データが記録されていると仮定した場合に、アナログ信号処理部4から出力されるRF信号401の振幅を精度よく示すことになる。その結果、再生対象となるDVD1の反射率が異なる場合であっても、利得可変増幅部5の出力レベルが目標振幅値となるように、利得可変増幅部5の利得が精度よく設定されることになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の主旨が変更されない限りでは、その他の構成とすることができる。
本発明に係る光ディスク再生装置の一実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。 アナログ信号処理部とDPD信号生成部との電気的構成を示すブロック線図である。 光ディスクの反射率が異なる場合のRF信号のピークレベルを示す説明図である。 標準比率値を取得するときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 利得可変増幅部の利得を設定するときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 RF信号のレベルとピークレベルとの関係を示す説明図である。
符号の説明
1 DVD(光ディスク)
3 光ピックアップ
4 アナログ信号処理部
5 利得可変増幅部
7 DPD信号生成部
8 ピーク検出部
15 比率値記憶手段
16 振幅検出手段
17 利得制御手段
18 記録/未記録判別手段
401 RF信号
701 DPD信号

Claims (3)

  1. 光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、
    光ピックアップの出力からRF信号を生成するアナログ信号部と、
    光ピックアップの出力からDPD信号を生成するDPD信号生成部と、
    RF信号のピークレベルを検出するピーク検出部と、
    RF信号を増幅する利得可変増幅部と、
    RF信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    利得可変増幅部の利得を、ピーク検出部により検出されたピークレベルの逆数に比例した利得に設定する利得制御手段とを備えた光ディスク再生装置において、
    光ピックアップにより反射光が検出される光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅を、前記RF信号のピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶する比率値記憶手段と、
    DPD信号のレベルに基づいて、光ピックアップが反射光を検出する位置が、データが記録されていない未記録領域なのか、あるいはデータが記録された記録領域なのかを判別する記録/未記録判別手段とを備え、
    利得制御手段は、記録/未記録判別手段の判別結果が未記録領域を示すときには、ピーク検出部により検出されたピークレベルに比率値記憶手段が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め且つ利得可変増幅部の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部の利得とし、記録/未記録判別手段の判別結果が記録領域を示すときには、目標振幅値を振幅検出手段により検出された振幅値で除して得られた実測利得を利得可変増幅部の利得とすることを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、
    光ピックアップの出力からRF信号を生成するアナログ信号部と、
    RF信号のピークレベルを検出するピーク検出部と、
    RF信号を増幅する利得可変増幅部と、
    利得可変増幅部の利得を、ピーク検出部により検出されたピークレベルの逆数に比例した利得に設定する利得制御手段とを備えた光ディスク再生装置において、
    光ピックアップにより反射光が検出される光ディスクをデータが記録された標準光ディスクとしたときのRF信号の振幅を、前記RF信号のピークレベルで除して得られた標準比率値を記憶する比率値記憶手段を備え、
    利得制御手段は、ピーク検出部により検出されたピークレベルに比率値記憶手段が記憶した標準比率値を乗じることによって想定振幅値を求め且つ利得可変増幅部の出力の振幅の目標値である目標振幅値を想定振幅値で除して得られた想定利得を利得可変増幅部の利得とすることを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 光ピックアップが反射光を検出する位置が、データが記録されていない未記録領域なのか、あるいはデータが記録された記録領域なのかを判別する記録/未記録判別手段と、
    RF信号の振幅を検出する振幅検出手段とを備え、
    利得制御手段は、記録/未記録判別手段の判別結果が未記録領域を示すときには利得可変増幅部の利得を想定利得とし、記録/未記録判別手段の判別結果が記録領域を示すときには目標振幅値を振幅検出手段により検出された振幅値で除して得られた実測利得を利得可変増幅部の利得とすることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
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