JP2007078526A - 電源制御集積回路装置の試験方法および試験回路 - Google Patents

電源制御集積回路装置の試験方法および試験回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 スイッチングノイズの影響を受けないようにした電源制御集積回路装置の試験方法を提供する。
【解決手段】 IC回路部10は、内蔵基準電圧源11、エラーアンプ12、PWMコンパレータ13、および抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路を備え、さらにその他に図示しない三角波発振器やドライブ回路などをも備えている。IC回路部10の入力端子10c(VIN)には、DC−DCコンバータの出力電圧Voutがフィードバックされたとき、抵抗器R1,R2で分割された電圧がエラーアンプ12の反転入力端子に供給されるが、試験時にはDC−DCコンバータを構成せずに、端子10f(FB)と入力端子10c(VIN)とを直結することで正相の増幅回路が構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、誤差電圧に基づくPWM制御によってスイッチング電源を一定電圧出力となるように制御する電源制御集積回路装置の試験方法および試験回路に関し、とくにスイッチング電源からフィードバックされる出力電圧を抵抗分割する直列抵抗回路が内蔵されている電源制御集積回路装置の試験方法および試験回路に関する。
DC−DCコンバータは、各種の電子機器に動作電圧を供給するスイッチング電源として利用されている。このスイッチング電源の電源制御回路では、直列抵抗回路で抵抗分割された出力電圧がフィードバックされ、内部の基準電圧からの誤差電圧をエラーアンプ(誤差増幅器)によって検出し、PWM制御信号などを生成する。そして、スイッチング電源のスイッチングトランジスタがこのPWM制御信号によってオンオフ制御されて、一定の電圧出力が得られるように構成されている。
こうしたスイッチング電源の電源制御回路は、集積回路装置(電源制御集積回路装置)として構成されることが多い。したがって、この種の電源制御集積回路装置の出荷検査工程、あるいは受入検査工程などでは、各種の機能試験を行って集積回路装置の良否を判断する必要がある。特許文献1には、被試験IC(集積回路装置)を動作状態において、その動作が正常か否かの機能試験を行うためのIC試験装置の発明が記載されており、以下にその概略構成について説明する。
図4は、特許文献1に開示されている従来のIC試験装置の構成を示すブロック図である。
このIC試験装置は、ICの動作を試験する機能試験装置100と、被試験IC10の各端子10a〜10hの直流特性を試験する直流試験装置200とを含み、さらにプログラム電源300、テストプロセッサ400、パフォーマンスボード500などによって構成される。機能試験装置100は、パターン発生回路101、パターン比較回路102、およびプログラマブルロード103などを含み、スイッチK1〜K3により被試験IC10の端子に接続されて、正常に動作するか否かを試験する。直流試験装置200は、電流検出回路201、電圧検出回路202を含み、これらの電流検出回路201、電圧検出回路202で電流、電圧を測定して、各端子の直流特性が正規の特性を有するかどうかの試験をする。プログラム電源300は、機能試験時に被試験IC10の電源端子に与える電圧をテストプロセッサ400の指示に従って変化させる。パフォーマンスボード500は、被試験IC10をこのIC試験装置と電気的に接続する。
ここでは、機能試験装置100と電流検出回路201、電圧検出回路202が被試験IC10の各端子10a〜10hに一組ずつ接続される構成になっているため、一度に全ての端子を直流試験状態にすることができ、試験に要する時間を短縮できるというものである。
さて、電子機器の電源回路には、接続される負荷のマージンが減少しているために、高精度の出力電圧を供給する機能が要求される。この要求に応えるため、電源回路の構成要素を可能な限り電源制御装置内に取り込むことにより、出力精度の向上および電源回路の信頼性向上が図られる。後述する別の特許文献2に記載された電源制御装置は、2つの抵抗器からなる直列抵抗回路が集積回路装置に内蔵されている場合でも、電源回路の構成要素を脱着することなく容易に電源回路の出力電圧を可変でき、電源回路に接続された負荷の動作を試験することができるものである。
図5は、特許文献2に開示されている電源制御装置を用いたDC−DCコンバータの基本回路構成を示す図である。
図5のDC−DCコンバータは、トランジスタTr1、インダクタL1、フライホイールダイオードD1、コンデンサC1、および制御用のIC回路部(前述した図4の被試験IC10に対応するものであって、以下ではIC回路部10という。)を備えている。トランジスタTr1は、FET(Field Effect Transistor)を用いて構成されており、そのソース端子はDC−DCコンバータの入力電圧ラインに接続されている。これにより、トランジスタTr1のソース端子には入力電圧Vinが印加される。
また、トランジスタTr1のゲート端子は、IC回路部10の出力端子10a(OUT)に接続されている。これにより、トランジスタTr1はIC回路部10の動作によってオンオフするようになる。トランジスタTr1のドレイン端子は、インダクタL1の一端に接続されている。このインダクタL1は、トランジスタTr1がオンのときに供給される電力を蓄積するものである。このインダクタL1の一端とアースとの間には、フライホイールダイオードD1が設けられている。このフライホイールダイオードD1は、トランジスタTr1がオフのときに、インダクタL1に蓄積された電力を放出するためのものである。
インダクタL1の他端は、DC−DCコンバータの出力端子Voutに接続されている。このDC−DCコンバータの出力端子Voutには図示しない負荷が接続される。インダクタL1の他端とアースとの間には、コンデンサC1が設けられている。コンデンサC1は、出力端子Voutの出力電圧から脈動成分を除去するものである。このコンデンサC1により、平滑化された電圧がDC−DCコンバータの出力端子Voutから出力される。
IC回路部10は、単一のLSI(Large Scale Integration circuit)により構成され、ここには内蔵基準電圧源11、エラーアンプ(誤差増幅器)12、PWM(Pulse-Width Modulation)コンパレータ13、および抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路を備え、その他に図示しない三角波発振器やドライブ回路などをも備えている。また、前述したトランジスタTr1のゲート端子にPWM制御信号を出力する出力端子10a(OUT)とともに、動作電圧が印加される入力端子10e(VCC)を有している。IC回路部10は、この他に出力端子Voutと接続される入力端子10c(VIN)を有し、ここからIC回路部10にDC−DCコンバータの出力電圧がフィードバックされ、抵抗器R1,R2で分割された電圧がエラーアンプ12の反転入力端子に供給されている。さらに、IC回路部10の端子10f(FB)と端子10g(IN)の間には、発振防止のための位相補償回路20が接続されている。
特許文献2によれば、図5に示す制御用のIC回路部10によってDC−DCコンバータを組み立てて、実際にIC回路部10を動作させたときの入力端子10c(VIN)の電圧を測定することで、IC回路部10の機能試験を行うことができる。また、実動作状態におけるDC−DCコンバータの出力電圧を確認するマージン試験についても、試験時には内蔵基準電圧源11とは別の基準電圧を図5には図示しない手段によりIC回路部10の外部から与え、その出力電圧を可変とすることによって、負荷が正常に動作し得る電圧の範囲で実際に負荷を正常に動作させることができるか否かの確認ができる。
このように、図5の試験装置によって実施されているテスト項目は、IC回路部10の内蔵基準電圧源11および出力電圧を分割する直列抵抗回路の製造ばらつきが存在することを前提として、それぞれのIC回路部10を実動作させた場合の出力電圧を確認している。しかし、こうした試験方法に関しては、出力端子10a(OUT)の電圧によってトランジスタTr1をスイッチング動作するように構成されているために、電圧測定される入力端子10c(VIN)の端子電圧にノイズが入ってしまう。そのため、測定精度が低くなってしまう。そこで、ノイズの混入という課題を回避するべく、以下の試験装置が考えられている。
図6は、図5に示す制御用のIC回路部を試験するための試験装置を示す回路構成図である。
この試験装置は、IC回路部10の入力端子10e(VCC)に電源電圧E1を接続するとともに、端子10f(FB)に電圧計VM1を接続し、さらに入力端子10c(VIN)に可変電圧源E2とその電圧値を測定する電圧計VM2を接続して構成されている。この試験装置による測定方法は、以下の手順1〜4によって実施される。
手順1では、入力端子10c(VIN)に接続した可変電圧源E2により、入力端子10c(VIN)の電圧を設定する。手順2では、端子10f(FB)に接続した電圧計VM1により、エラーアンプ12の誤差電圧を端子電圧として測定する。手順3では、エラーアンプ12の誤差電圧が反転するまで、手順1と手順2を繰り返して実行する。手順4では、端子10f(FB)の電圧の正負が反転したときの入力端子10c(VIN)の端子電圧を測定する。
この試験手順によれば、図5の測定方法とは異なり、IC回路部10の出力端子10a(OUT)の電圧変化などによるスイッチングノイズの影響を受けないで、入力端子10c(VIN)の端子電圧を測定できる利点がある。
特開昭63−101782号公報(第1〜4頁、図3) 特開平09−65648号公報(段落番号〔0051〕〜〔0084〕、図5,6)
しかしながら、図6に示す測定方法にあっては、前述の手順3(すなわち、手順1,2を何度も繰り返すこと)によって測定時間が長くなるという問題があった。また、可変電圧源E2により設定される入力端子10c(VIN)の電圧値を階段状にしか変化させることができないため、誤差が大きい。また、精度を上げるためにステップを細かくすると、測定時間が余分にかかるという問題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、スイッチングノイズの影響を受けないようにした電源制御集積回路装置の試験方法を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、測定時間を短縮し、かつ測定精度の向上が可能な電源制御集積回路装置の試験回路を提供することである。
本発明では、上記問題を解決するために、スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧を抵抗分割して分圧信号を出力する直列抵抗回路並びに前記分圧信号および基準電圧が入力される誤差増幅器が内蔵され、前記誤差増幅器の出力である誤差電圧に基づくPWM制御によって前記スイッチング電源を一定電圧出力となるように制御する電源制御集積回路装置の試験方法であって、前記誤差電圧に応じた試験電圧を前記直列抵抗回路にフィードバックし、安定したときの前記試験電圧の電圧値を測定するようにしたことを特徴とする電源制御集積回路装置の試験方法が提供される。
また、本発明の電源制御集積回路装置の試験回路は、スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧を抵抗分割して分圧信号を出力する直列抵抗回路並びに前記分圧信号および基準電圧が入力される誤差増幅器が内蔵され、前記誤差増幅器の出力である誤差電圧に基づくPWM制御によって前記スイッチング電源を一定電圧出力となるように制御する電源制御集積回路装置の試験回路において、直流電源と、ソース端子、あるいはドレイン端子のいずれか一方が前記直流電源に接続され、他方の端子が前記スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧が入力される外部端子に接続され、ゲート端子電圧が前記誤差電圧に基づいて制御されるMOSトランジスタと、を備え、前記誤差増幅器、前記直列抵抗回路および前記基準電圧に対して、前記直流電源と前記MOSトランジスタがシリーズレギュレータの構成要素となっているものである。
本発明によれば、電源制御集積回路装置および試験回路の電源を入れると、自動的に測定したい出力電圧がスイッチングノイズの影響を受けることなしに出力され、その出力電圧を測るだけでよいので、測定時間が短く、従来の方法よりも測定精度を高くすることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る電源制御集積回路装置の試験装置を示す回路図である。
ここでは、電源制御集積回路装置としてのIC回路部10は、内蔵基準電圧源11、エラーアンプ12、PWMコンパレータ13、および抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路を備え、その他に図示しない三角波発振器やドライブ回路などをも備えたものであって、単一のLSIにより構成されている。IC回路部10は、一点鎖線によって示すトランジスタTr1、インダクタL1、フライホイールダイオードD1、コンデンサC1などが接続されることでDC−DCコンバータが構成され、その入力端子10c(VIN)にDC−DCコンバータの出力電圧Voutがフィードバックされたとき、抵抗器R1,R2で分割された電圧がエラーアンプ12の反転入力端子に供給される。
この試験装置では、IC回路部10の入力端子10e(VCC)に電源電圧E1を接続するとともに、端子10f(FB)と端子10g(IN)の間に発振防止のための位相補償回路20が接続され、PWMコンパレータ13から出力端子10a(OUT)を介して出力される制御信号により、トランジスタTr1をスイッチング動作するように構成されている。なお、IC回路部10を試験するための試験装置としてではなく、実動作するDC−DCコンバータとして構成するときは、入力端子10c(VIN)から位相補償回路20まで、および入力端子10c(VIN)から端子10f(FB)までの接続は切断されている。
図1の試験装置は、実際には一点鎖線によって示す部品を接続しないで、DC−DCコンバータとして構成されていない状態で、端子10f(FB)と入力端子10c(VIN)とを直結することで正相の増幅回路(入力は内蔵基準電圧源11から出力される基準電圧)を構成し、下記(1)式で示す大きさの出力電圧Voutを入力端子10c(VIN)から抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路に供給するものである。そして、入力端子10c(VIN)に電圧計VM3を接続することによって、この出力電圧Voutを計測する。
ここで、内蔵基準電圧源11の基準電圧をVREFとすると、エラーアンプ12の反転入力と非反転入力とが仮想短絡した状態であるため、入力端子10c(VIN)へフィードバックされる出力電圧Voutは次式で示すことができる。
Vout=VREF×(R1+R2)/R2・・・(1)
このように、エラーアンプ12の誤差電圧が出力される端子10f(FB)を入力端子10c(VIN)に直結した試験装置によって、入力端子10c(VIN)から抵抗器R1,R2を介してエラーアンプ12へ誤差電圧をフィードバックすることで、このIC回路部10によりDC−DCコンバータを構成して動作させた場合の出力電圧Voutの大きさを確認することができる。しかも、この試験方法では、IC回路部10がDC−DCコンバータを構成していないため、出力端子10a(OUT)の出力信号などに起因するスイッチングノイズの影響を受けることがない。
ただし、この実施の形態1のような試験方法では、IC回路部10の電源電圧E1以上の電圧信号を入力端子10c(VIN)からは出力することができない。ところが、実際にはDC−DCコンバータの出力電圧VoutがIC回路部10の電源電圧E1より高くなることがあらかじめ想定される場合、あるいは高くなってもよいような構成とするためには、つぎに説明する実施の形態2の試験回路をIC回路部10の外部に挿入することが考えられる。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2に係る試験装置を示す回路図である。
図2は図1に示す試験装置に試験回路30を追加したものになっている。この試験回路30は、トランジスタTr2,Tr3、電源E3、コンデンサC2,C3、および抵抗器R3から構成され、IC回路部10の端子10f(FB)と入力端子10c(VIN)との間に接続されている。電源E3は、コンデンサC2、抵抗器R3の一端、およびトランジスタTr3のソース端子に接続され、抵抗器R3の他端はトランジスタTr2を介して接地されるとともに、トランジスタTr3のゲート端子と接続されている。また、トランジスタTr3のドレイン端子はコンデンサC3を介して接地されている。
被試験回路であるIC回路部10は、その入力端子10e(VCC)に電源電圧E1を接続するとともに、端子10f(FB)と端子10g(IN)の間に発振防止のための位相補償回路20が接続され、PWMコンパレータ13から出力端子10a(OUT)を介して出力される制御信号により、トランジスタTr1をスイッチング動作させる。
このIC回路部10は、実際には一点鎖線によって示す部品を接続せずに、したがってDC−DCコンバータとして構成されていない状態で、端子10f(FB)と入力端子10c(VIN)との間に試験回路30が接続される。すなわち、端子10f(FB)が試験回路30のトランジスタTr2のゲート端子と接続され、トランジスタTr3のドレイン端子がIC回路部10の入力端子10c(VIN)と接続され、さらに入力端子10c(VIN)に電圧計VM3が接続されて、試験回路30から入力端子10c(VIN)に入力される電圧を計測している。
ここでは、IC回路部10の内蔵基準電圧源11、エラーアンプ12、抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路、位相補償回路20および試験回路30がシリーズレギュレータを構成している。試験回路30をシリーズレギュレータとして見直すとき、その電源E3がシリーズレギュレータの入力電圧(電源)に相当し、コンデンサC3が出力コンデンサ、抵抗R3およびトランジスタTr2がインバータ兼レベルシフト回路、トランジスタTr3がシリーズレギュレータのキーパーツである電圧調整素子に相当する。IC回路部10の出力電圧Voutを抵抗器R1,R2で分割した電圧が端子10g(IN)から出力されるが、この電圧が内蔵基準電圧源11の基準電圧より小さくなると、端子10f(FB)から出力される誤差電圧が正となって、試験回路30のトランジスタTr2がオンする。これによりトランジスタTr3もオンしてコンデンサC3が充電される。その結果、IC回路部10の入力端子10c(VIN)の電圧が上昇する。反対に、IC回路部10で端子10g(IN)の電圧が内蔵基準電圧源11の基準電圧より大きくなると、誤差電圧が負となって、IC回路部10の端子10f(FB)からの電圧によって試験回路30のトランジスタTr2がオフされるため、トランジスタTr3もオフして入力端子10c(VIN)の電圧が下がる。こうして、最終的には端子10g(IN)が内蔵基準電圧源11の基準電圧と釣り合うように、出力電圧Voutが設定される。
以上、実施の形態2に係る試験回路では、IC回路部10および試験回路30の電源を入れると、IC回路部10の端子10g(IN)の電圧とエラーアンプ12の基準電圧とが釣り合うように、入力端子10c(VIN)の電圧が自動的に調整される。したがって、その後の測定では、この釣り合った状態の電圧を電圧計VM3で測定するだけでよく、しかもスイッチングノイズの影響を受けないですむ。
(実施の形態3)
図3は、実施の形態3に係る電源制御集積回路装置の試験装置を示す回路図である。
この実施の形態3は、電源制御集積回路装置としてのIC回路部10に外部基準電圧Vrefを供給し、エラーアンプ12の基準電圧をIC回路部10の内蔵基準電圧源11の基準電圧から外部基準電圧Vrefに切り替えて、マージン試験を行うものである。
すなわち、IC回路部10は内蔵基準電圧源11、エラーアンプ12、PWMコンパレータ13、および抵抗器R1,R2からなる直列抵抗回路のほか、抵抗器R4、2つの入力端子βとγを有するスイッチ(セレクタ)14、コンパレータ15、および比較電圧源E4を備えている。また、スイッチ14の入力端子γおよびコンパレータ15の非反転入力端子がそれぞれ入力端子10d(REF)と接続され、この入力端子10d(REF)は図示しない外部基準電圧源から印加される外部基準電圧Vrefが入力されている。
スイッチ14は、コンパレータ15の出力信号レベルに応じて選択動作が行われる。コンパレータ15の非反転入力端子は、スイッチ14の入力端子γと入力端子10d(REF)とを接続する信号線に接続されている。一方、コンパレータ15の反転入力端子は、比較電圧源E4に接続されている。このコンパレータ15では、外部基準電圧Vrefが比較電圧源E4の電圧値と対比され、外部基準電圧Vrefが比較電圧源E4よりも大きい場合には、H(ハイレベル)信号をスイッチ14に出力し、外部基準電圧Vrefが比較電圧源E4よりも小さい場合には、L(ロウレベル)信号をスイッチ14に出力するようになっている。
比較電圧源E4の電圧値は、印加を予定する外部基準電圧Vrefの値よりも小さい値に設定されている。このため、外部基準電圧VrefがIC回路部10に印加された場合には、コンパレータ15がH信号を出力するようになっている。そして、スイッチ14にH信号が与えられた場合は、スイッチ14の入力端子γが選択され、L信号が与えられた場合にはスイッチ14の入力端子βが選択される。
また、入力端子10d(REF)とスイッチ14の入力端子γとを接続する信号線には、抵抗器R4の一端が接続され、他端が接地されている。これにより、図示しない外部基準電圧源から外部基準電圧Vrefが供給されない場合には、入力端子10d(REF)とスイッチ14の入力端子γとを接続する信号線の電位がアース電位になる。スイッチ14の出力端子αは、エラーアンプ12の非反転入力端子(+)に接続されている。
なお、上述した各実施の形態2,3では、そのエラーアンプ12の基準電圧を反転入力端子(−)あるいは非反転入力端子(+)のいずれに入力するかに応じて、試験回路30のロジックを変更する必要がある。図3のIC回路部10の構成では、エラーアンプ12の非反転入力端子(+)に内蔵基準電圧源11が接続されているが、基準電圧を入力する側が反転入力端子(−)であるエラーアンプを用いた場合には、たとえば抵抗R3およびトランジスタTr2からなるインバータ兼レベルシフト回路と同様な回路をもう1段設けて、試験回路30のロジックを反転させればよい。
以上、実施の形態3の試験装置によれば、IC回路部10の外部から電圧値を変更可能な外部基準電圧を供給して、IC回路部10のマージン試験を行うようにしたので、測定時間を短縮し、かつ測定精度の向上が可能になる。
実施の形態1に係る電源制御集積回路装置の試験装置を示す回路図である。 実施の形態2に係る試験装置を示す回路図である。 実施の形態3に係る電源制御集積回路装置の試験装置を示す回路図である。 特許文献1に開示されている従来のIC試験装置の構成を示すブロック図である。 特許文献2に開示されている電源制御装置を用いたDC−DCコンバータの基本回路構成を示す図である。 図5に示す制御用のIC回路部を試験するための試験装置を示す回路構成図である。
符号の説明
10 IC回路部
11 内蔵基準電圧源
12 エラーアンプ
13 PWMコンパレータ
14 スイッチ(セレクタ)
15 コンパレータ
20 位相補償回路
30 試験回路
R1〜R4 抵抗器
Tr1〜Tr3 トランジスタ
E1〜E4 電源
C1〜C3 コンデンサ
D1 フライホイールダイオード
L1 インダクタ

Claims (5)

  1. スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧を抵抗分割して分圧信号を出力する直列抵抗回路並びに前記分圧信号および基準電圧が入力される誤差増幅器が内蔵され、前記誤差増幅器の出力である誤差電圧に基づくPWM制御によって前記スイッチング電源を一定電圧出力となるように制御する電源制御集積回路装置の試験方法であって、
    前記誤差電圧に応じた試験電圧を前記直列抵抗回路にフィードバックし、安定したときの前記試験電圧の電圧値を測定するようにしたことを特徴とする電源制御集積回路装置の試験方法。
  2. 前記分圧信号が前記基準電圧より小さい場合には前記直列抵抗回路に供給される前記試験電圧が大きくなるように制御し、前記分圧信号が前記基準電圧より大きい場合には前記直列抵抗回路に供給される前記試験電圧が小さくなるように制御して、前記分圧信号と前記基準電圧を仮想短絡させることを特徴とする請求項1記載の電源制御集積回路装置の試験方法。
  3. 前記誤差電圧を前記試験電圧として直接前記直列抵抗回路にフィードバックし、前記誤差電圧を前記直列抵抗回路によって抵抗分割した電圧が、前記基準電圧より小さい場合には前記直列抵抗回路に供給される前記試験電圧が大きくなるように制御し、前記基準電圧より大きい場合には前記直列抵抗回路に供給される前記試験電圧が小さくなるように制御して、前記分圧信号と前記基準電圧を仮想短絡させることを特徴とする請求項1記載の電源制御集積回路装置の試験方法。
  4. 前記電源制御集積回路装置の外部から電圧値を変更可能な外部基準電圧を供給して、前記スイッチング電源のマージン試験を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の電源制御集積回路装置の試験方法。
  5. スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧を抵抗分割して分圧信号を出力する直列抵抗回路並びに前記分圧信号および基準電圧が入力される誤差増幅器が内蔵され、前記誤差増幅器の出力である誤差電圧に基づくPWM制御によって前記スイッチング電源を一定電圧出力となるように制御する電源制御集積回路装置の試験回路において、
    直流電源と、
    ソース端子、あるいはドレイン端子のいずれか一方が前記直流電源に接続され、他方の端子が前記スイッチング電源からフィードバックされる出力電圧が入力される外部端子に接続され、ゲート端子電圧が前記誤差電圧に基づいて制御されるMOSトランジスタと、 を備え、
    前記誤差増幅器、前記直列抵抗回路および前記基準電圧に対して、前記直流電源と前記MOSトランジスタがシリーズレギュレータの構成要素となっていることを特徴とする電源制御集積回路装置の試験回路。
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