JP2007078413A - 気圧式液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定中に気体流量損失の影響を考慮する必要がなく、給気管の洗浄を自動的に行うことができる気圧式液面検出装置を提供する。
【解決手段】 ポンプを一定周期ごとに駆動して給気管を介してタンク内に一定の圧力で空気を送り込み(SP1)、ポンプ駆動後所定時間T5を経過後に給気管内の背圧を測定して液位を演算してホールドし(SP2,SP3)、電磁弁を開放してポンプ内の圧縮された空気を給気管に噴出してジェットバブルを送り込むことで給気管を洗浄する(SP4)。駆動時間経過直後の変動期間経過後におけるポンプ停止中に検出された圧力を基準値として記憶し(SP5,SP6)、その後に測定された液位が基準値に対して変動するか間欠動作設定時間が経過していればポンプを再駆動する(SP6〜SP9)。
【選択図】 図7

Description

この発明は気圧式液面検出装置に関し、特に、タンク内の液面を検出する気圧式液面検出装置に関する。
パージ式の気圧式液面検出装置は、タンク内の液中に給気管を挿入し、ポンプから定流量弁(パージセット)を介して一定流量の気体を連続して給気管に供給し、給気管の気体供給側に取付けられた圧力センサで給気管の圧力(背圧)を測定し、測定した圧力に基づいて液位を演算して表示する。
このような気圧式液面検出装置において、給気管の内部を気体が流動すると圧力損失(流量損失)が発生するが、一定流量の気体を給気管に供給すると、圧力損失は一定になる。測定物(タンク内の液)がない場合でも給気管内に気体が流れると圧力損失が発生する。このため、圧力センサは圧力損失を伴った圧力を背圧として検出することになる。
このように連続して一定流量の気体を給気管に供給する気圧式液面検出装置では、検出する圧力には、実際の圧力に圧力損失が加算された値になるが液面のレベルが変化しても圧力損失の値が一定のため無視しており、測定した圧力から液位を演算する制御回路には特別な演算を行っていない。
一方、特許第2951954号公報(特許文献1)には、間欠式の気圧式液面検出装置について記載されている。この気圧式液面検出装置では、液面のレベル変動に応じて、ポンプを高速動作させたり低速動作させたりするなどの間欠動作により、給気管に圧縮空気を供給して給気管の圧力を測定することで変動した液位を測定している。
特許第2951954号公報(段落番号0026〜0029、図4)
パージ式の気圧式液面検出装置は、ポンプを連続して駆動する必要があるため、ポンプを駆動するモータとして耐用年数の長いものを用いる必要があり、モータが高価になる。コストを低減するために、低価格のモータを使用することも考えられるが、例えば低価格の圧力ポンプは、寿命が3000時間程度であり、連続で使用すると125日程度で寿命を終えることになり実用的でない。また、通常の低価格のポンプは、駆動(ON),停止(OFF)しか制御できず、回転数などを変化させるには高価な制御回路が必要になってくる。
特許文献1に記載されている気圧式液面検出装置では、流量が一定ではなく、ポンプの高速動作時と低速動作時で流量が変化するので、高速動作時と低速動作時で生じる圧力損失が異なり、表示する液位に誤差を生じるという問題がある。さらに、この気圧式液面検出装置は、パルスモータやサーボモータなどを用いているためコストが高くなってしまうという問題もある。
給気管は長年の使用により、内部に異物などが付着することがあるが、従来では手動的に洗浄せざるを得ず、保守点検のために不必要に労力と時間を費やさざるを得ないという問題もあった。
そこで、この発明は、測定中に気体流量損失の影響を考慮する必要がなく、給気管の洗浄を自動的に行うことができる気圧式液面検出装置を提供することを目的とする。
この発明は、その一端がタンク内の液中に挿入される給気管と、給気管の他端に圧縮した気体を供給するポンプと、常時は閉鎖されており、駆動されることで開放されてポンプから給気管の他端への気体の供給を制御する電磁弁と、給気管内の圧力を計測する圧力計測手段と、ポンプを駆動するとともに駆動後の所定時間経過後に、電磁弁を開放して給気管に気体を噴出させて洗浄する駆動制御手段と、圧力計測手段で計測された給気管内の圧力に基づいて、タンク内の液位を演算して出力する演算制御手段とを備える。
この発明では、ポンプ駆動後所定時間経過すると電磁弁を開放することで、ポンプで圧力の高められた気体を給気管に噴出させることで、ジェットバブルにより給気管を自動的に洗浄できる。
一実施形態では、駆動制御手段は、ポンプの駆動を停止後に電磁弁を開放し、給気管内に液を流入させて給気管内の背圧を大気圧に等しくしてゼロ調整を行う。
他の実施形態では、気体が流入する流入口と、圧力計測手段に接続される計測口と、給気管に接続される流出口とを有するジョイントを含み、電磁弁は、ポンプとジョイントの流入口との間に設けられ、常時は開閉弁が閉鎖されており、駆動されることで開閉弁が開放される第1の電磁弁と、ジョイントの流出口と給気管との間に設けられ、常時は開閉弁が開放されており、駆動されることで閉鎖される第2の電磁弁とを含み、駆動制御手段は、第1の電磁弁を開放し、第2の電磁弁を閉鎖することにより、圧力計測手段内を大気圧にすることでゼロ調整を行う。
より好ましくは、ポンプで圧縮された気体を蓄積し、電磁弁が開放されたことに応じて圧縮された気体を給気管に噴出させるサブタンクを含む。サブタンクに圧縮された気体を蓄積することで、給気管に圧縮比の高い気体を噴出させることができる。
より好ましくは、演算制御手段は、圧力計測手段によって計測された電磁弁を駆動する直前の圧力値を記憶してポンプ駆動中および駆動停止から一定時間経過後まで保持し、ポンプ駆動中の給気管内の一時的な圧力昇圧の影響を受けなくする。
さらに、演算制御手段は、電磁弁の駆動前に、圧力計測手段によって連続的に計測された圧力値を出力し、ポンプ停止後に圧力計測手段によって計測された圧力値を記憶し、駆動制御手段は、圧力計測手段によって計則された圧力値が予め定める基準値に対して所定の幅を超えて変動したかあるいは予め設定された時間を経過したことに応じて、ポンプを駆動する。
さらに、演算制御手段は、ポンプが駆動を停止し、圧力変動による影響がなくなるまでの一定時間経過後、給気管内の圧力値を測定して基準値として記憶する。
さらに、警報表示手段を備え、演算制御手段は、ポンプを駆動した回数を計数して、保守点検または交換時期を警報表示手段に表示する。
この発明によれば、ポンプを駆動するとともに駆動後の所定時間経過後に、電磁弁を開放して給気管に気体を噴出するようにしたので、測定中に気体流量損失の影響を考慮する必要がなく、給気管の洗浄を自動的に行うことができる
図1はこの発明の一実施形態における気圧式液面検出装置の概略ブロック図である。
図1において、タンク1内には水や油などの液体が注入されており、液中に給気管2の一端が挿入されている。給気管2の他端にはT字型ジョイント8が設けられている。T字型ジョイント8は、電磁弁9に接続される接続口と、圧力検出手段としての圧力検出素子4に接続される計測口と、給気管2に接続される接続口とを有している。
電磁弁9は「ノーマルクローズ」形電磁弁を使用することで、機械的に逆止動作をするため、従来より用いられている逆止弁より強力な逆止効果を得ることができる。すなわち、電磁弁9の弁部分に少しの付着物があっても確実に動作させることができる。
電磁弁9とポンプ3との間にはサブタンク7が設けられている。サブタンク7はポンプ3で圧縮された空気を貯えておき、所定時間経過後に電磁弁9が開かれると、貯えている圧縮空気を電磁弁9とT字型ジョイント8とを介して給気管2に一気に噴出させることにより給気管2を自動洗浄するとともに、給気管2の一端からバブリングする。なお、サブタンク7は必ずしも必要とされるものではなく、省略してポンプ3を電磁弁9に直結してもよい。
圧力検出素子4によって給気管2内の圧力が背圧として検出される。圧力検出素子4で検出された圧力の圧力検出信号は、駆動制御手段および演算制御手段としての制御回路5に与えられる。制御回路5は圧力検出信号に応じてポンプ3に駆動,停止信号を与えて、駆動停止制御するとともに検出された圧力に基づいて、液位を演算して表示器6に液位を表示する。なお、ポンプ3の駆動制御および電磁弁9の開閉制御は、制御回路5によって行われる。
図2は図1に示した制御回路5の具体的なブロック図である。図2を参照して、制御回路5のより具体的な構成について説明する。制御回路5は、A/D変換器51と、マイクロコンピュータ52と、D/A変換器53と、警報表示器54と、ポンプ駆動停止制御回路55と、電磁弁駆動停止制御回路56とを含む。
A/D変換器51は圧力検出素子4で検出されたアナログの圧力検出信号をデジタル信号に変換してマイクロコンピュータ52に出力する。マイクロコンピュータ52は、圧力検出信号に基づいて、液位を演算する。この演算は、例えば予め圧力と液位との関係を記憶しておき、検出された圧力に対応する液位を読出して演算出力とすることができる。この演算出力は、D/A変換器53によってアナログ信号に変換されて出力信号として導出され、図1に示した表示器6に与えられて液位が表示される。これにより、液位の視認が容易になる。
マイクロコンピュータ52には警報表示器54が接続されていて、警報表示器54にはポンプ3の寿命が表示される。例えば、マイクロコンピュータ52は、ポンプ3を駆動した回数あるいは駆動した時間を計数していて、ポンプ3の保守点検あるいは交換時期になったことを判別すると警報表示器54に警報表示する。これにより、ポンプ3の保守点検が容易になる。さらに、マイクロコンピュータ52には、ポンプ駆動停止制御回路55と電磁弁駆動停止制御回路56とが接続されていて、ポンプ駆動停止制御回路55によってポンプ3の駆動,停止が制御され、電磁弁駆動停止制御回路56によって電磁弁9が制御される。
図3はポンプ3の一例の断面図であり、(A)は縦断面図であり、(B)は(A)の線B−Bに沿う平面図であり、(C)は(B)の線C−Cに沿う断面図である。ポンプ3は図3(A)に示すようにモータ31を含み、モータ31の回転軸に偏心フランジ32が取付けられていて、軸33の下端面が偏心フランジ32の外周面に当接している。軸33の上端はダイヤフラム34の中心に固定されている。ダイヤフラム34は円板状に形成されており、その周囲がポンプ室35の内壁に固定されている。
ポンプ室35上には、逆止パッキン部42を挟んでポンプヘッド部38が設けられている。モータ31が回転すると、偏心フランジ32の回転に伴って、軸33が上下することでダイヤフラム34が上下動し、吸入側逆止弁部36からポンプ室35に空気が吸入され、排出側逆止弁部37から排出される。
逆止弁部39,41は図3(B)に示すように、逆止弁パッキン部42上に一体構造として形成されている。吸入側逆止弁部36と、逆止弁部39とによりポンプ室35内部から外部に空気が逆流するのが防止される。同様にして、排出側逆止弁部37と、逆止弁部41とにより外部から空気がポンプ室35内に逆流するのが防止される。
なお、逆止弁部39と、ポンプヘッド部38内に設けられた吸入側逆止弁部36との間には、ポンプ停止時に若干の隙間が設けられており、逆止弁部39とポンプヘッド部38とが密着するのを防いでいる。また、逆止弁部41とポンプ室35に設けられた排出側逆止弁部37も同様にして構成されている。
図4はポンプの間欠動作を示すタイミング図である。まず、図4を参照して、この発明の一実施形態の気圧式液面検出装置の概略の動作について説明する。この発明の一実施形態では、ポンプ3を駆動して電磁弁9の駆動直前まで、給気管2内の液位背圧を圧力検出素子4で連続して検出し、その信号をそのまま同期出力動作する。そして、図4(E)に示すように、ポンプ3と電磁弁9との間の圧力が最大となるポンプ圧縮時間T5経過後に、図4(D)に示す電磁弁動作タイミング時間において電磁弁9が動作し、給気管2へ圧縮空気を噴出する。
このときに、給気管2に急激な気圧の上昇が発生して出力に影響を与えるため、電磁弁9の動作直前の背圧を記憶し、出力を電磁弁動作時間T4の間ホールドする。また、電磁弁9およびポンプ3が停止した後、液面変動が落ち着くまでの期間、図4(C)に示すサンプリング停止時間T6の間、出力をホールドする。すなわち、図4(A)に示すホールド時間T2は電磁弁動作時間T4+サンプリング停止時間T6となる。このような動作が図4(F)に示す一定周期の間欠動作T1=1〜5分ごとに繰り返される。また、液位の変動を検出する基準液位は、図4(B)に示す基準値サンプリングタイミングにおいて、背圧を計測して基準値として記憶し、データを更新する。
図5は図4に示したポンプ動作の時間軸を拡大して示す。図5を参照して、図4に示した動作波形について詳細に説明する。
図4(F)に示したポンプ動作時間T3の時間軸を拡大して示すと図5(E)に示すポンプ動作波形となり、ポンプ3の動作時間T3におけるポンプ3と電磁弁9との間に発生する背圧は図5(B)に示す背圧変動波形のように上昇する。電磁弁9が動作すると空気が給気管2へ一気に流入し、背圧変動波形の立ち上がり部分では、オーバーシュートなどの変動が生じている。
図5(C)に示すように、電磁弁駆動直前の圧力計測値のサンプリングタイミングにおいて、液位表示用背圧測定を行い、さらに、ポンプ休止後の図5(D)に示す測定値が安定する時間T6の経過後における再駆動用基準値のサンプリングタイミングにおいて、液位表示用背圧測定を行う。
図5(C)に示すポンプ駆動動作直前圧力の計測値サンプリングタイミングから図5(D)に示すポンプ再駆動用基準値のサンプリングタイミングまでの期間は、図5(G)に示すようにポンプ駆動における圧力のホールド時間T2となる。また、この期間を除いて、入出力同期測定動作(ポンプ停止動作)が実行される。
図6はポンプ動作と出力表示のタイミング図である。
次に、図6を参照して、ポンプ3および電磁弁9の動作と出力信号について説明する。間欠動作時間T1を経過すると、ポンプ3は駆動を開始する。図6(D)に示すポンプ圧縮遅延時間T5が経過すると、図6(C)に示すように電磁弁9が動作を開始し、ポンプ3と電磁弁9との間の圧力空気を一気に給気管2内に放出する。図6(B)に示す出力信号波形は、電磁弁9が動作する直前の背圧の値を記憶して出力をホールドする。出力ホールド時間は、ポンプ3および電磁弁9が停止後、測定液圧圧縮空気安定時間T6が経過するまで続けられ、液位ホールド時間T2は電磁弁動作時間T4+サンプリング停止時間T6となる。
ポンプ停止時における液位変化を監視するための基準液位の計測は、測定圧縮空気安定時間T6が経過直後にサンプリングされる。図6(D)に示すように、間欠動作設定時間T1ごとに一定の周期でポンプ3および電磁弁9が駆動されるが、図6(B)に示すように液面変動により測定した背圧が基準液位よりも低ければ(あるいは高ければ)、間欠動作設定時間T1よりも短い短縮時間ΔT1であっても、ポンプ3は再駆動する。すなわち、液面変動の監視幅が基準値を超えると、ポンプ3を再駆動する。
図7はこの発明の一実施形態における気圧式液面検出装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図4〜図6について説明した処理をマイクロコンピュータ52が行うものである。
まず、マイクロコンピュータ52はステップ(図示ではSPと略称する)SP1において、ポンプ3を駆動する。すなわち、ポンプ駆動停止制御回路55により、駆動信号をポンプ3に与える。この駆動信号は図5(E)に示すように、T3=10秒だけ「H」レベルに立ち上がる信号である。この駆動信号によりポンプ3が駆動されて、サブタンク7内に空気が送り込まれる。
マイクロコンピュータ52は、ステップSP2において、図5(F)に示したポンプ圧縮遅延時間T5が経過したか否かを判別し、経過していなければ経過するまで待機する。ポンプ圧縮遅延時間T5が経過したことを判別すると、SP3において、図5(C)に示す電磁弁9の動作直前における圧力のサンプリングホールドパルスに基づいてA/D変換器51によってデジタル信号に変換された圧力検出素子4からの圧力検出信号をサンプリングして背圧を計測する。
マイクロコンピュータ52は計測された背圧に基づいて、液位を演算して電磁弁動作時間T4および測定圧縮空気安定時間T6の期間ホールドする。また、その演算結果は、D/A変換器53によってアナログ信号に変換されて出力され、表示器6に液位が表示される。
その後、ステップSP4において、電磁弁9を図5(F)に示す電磁弁動作時間T4だけ駆動する。電磁弁9が開放されると、ポンプ3で圧縮されてサブタンク7内に貯えられていた圧縮空気がT字型ジョイント8を介して給気管2内に一気に流れるので、給気管2内にジェットバブルが噴出する。そして、電磁弁動作時間T4が経過すると、電磁弁9が閉じられる。このとき、給気管2内の背圧は図5(A)に示すように変化する。
ステップSP5において、図5(F)に示す液面変動停止タイミング時間T6が経過したか否かを判別する。経過していなければ経過するまで待機し、所定時間が経過していれば、ステップSP6において、A/D変換器51によってデジタル信号に変換された圧力検出素子4からの圧力検出信号を取込んで液位の基準値を記憶する。
ステップSP7において、ポンプ停止動作時に、図5(G)に示す入出力動作を行う。すなわち、ポンプ休止後にデジタル信号に変換された圧力検出素子4からの圧力検出信号を取込み、現時点の液位と、ステップSP6で記憶した基準液位とを比較する。ステップSP8において、測定した液位が基準液位に対して変化したことを判別したときには、ステップSP1に戻り、ポンプ3を再駆動する。
ステップSP8において、液位が変動していないことを判別したときには、ステップSP9において間欠動作設定時間T1を経過したか否かを判別する。間欠動作設定時間T1を経過していなければ、ステップSP7に戻り、入出力同期動作を行う。
すなわち、図6(D)に示すように、間欠動作設定時間T1ごとに一定の周期でポンプ3が駆動されるが、ポンプ動作中の液位を測定して記憶しておき、図6(B)に示すように背圧変動により測定した液位が基準液位よりも低ければ、間欠動作設定時間T1よりも短い短縮時間ΔT1であってもポンプ3を再駆動することにより、液位が急激に変化しても直ちに液位を測定できる。
上述のごとく、この実施形態によれば、ポンプ3を駆動してサブタンク7内の圧力を高めておき、ポンプ圧縮遅延時間T5を経過後に電磁弁9を開くことにより、ポンプ3内の圧縮された空気が一気に給気管2に流れ込むので、給気管2にジェットバブルを噴出させることができる。このジェットバブルにより給気管2を洗浄することができる。
また、電磁弁9として「ノーマルクローズ」形電磁弁を使用することで、機械的に逆止動作をするため、従来より用いられている逆止弁より強力な逆止効果を得ることができ、電磁弁9の弁部分に少しの付着物があっても確実に動作させることができる。さらに、ポンプ3を停止させて電磁弁9を開き、液体を給気管2内に流入させると、背圧は大気圧と等しくなるためゼロ調整をすることができる。すなわち、給気管2がタンク1内の液体中にありかつ給気管2が固定されている場合でもゼロ調整が可能になる。
さらに、この実施形態によれば、再駆動液位基準値を大きくとっても、ポンプ3の停止時における液位を連続計測して出力しているので、追尾性が非常に良好になる。すなわち、背圧変動があっても常に液位変動を連続計測しているので、微小な液位変動の検出および警報の設定が可能となる。例えば、スパン2mで再起動液位基準値内を±15cmとすると、液位が30cm上下に移動しても出力は追従する。
再駆動液位基準値および間欠動作設定時間T1を大きく設定しても、出力がホールドされる時間は、電磁弁9を駆動した時間T4の5秒と、測定圧縮空気安定時間T6の時間2秒の合わせた7秒だけであり、間欠動作設定時間T1を5分とすると、5分5秒は連続的に計測されていることになる。これにより、液位追従性は飛躍的に向上するので、間欠動作設定時間T1を長くし、かつ再起動液位基準値を大きくとることができる。
また、ゼロ,スパン点近くで再起動液位基準値が大きく設定されても、ポンプ停止時の連続計測のためゼロ,スパン値まで液位測定が可能となり、安全性が向上する。
さらに、この実施形態では、ポンプ3の停止時に液位を測定するようにしているため、気体流量損失の影響がなくなるので、給気管2の形状や長さ,材質などによる液位測定の影響を受けることがなく、測定の精度や信頼性を向上できる。
また、再駆動基準値を大きく取れるため、ポンプ寿命をさらに延ばすことが可能になる。さらに、ポンプ3の停止時に、下限値であるゼロ点と上限値との差のスパンを調整するゼロ・スパン調整などの取扱いがより簡単になる。しかも、ゼロ・スパン調整を静的に行うことができ、工場出荷時にゼロ・スパン調整が可能となり、据え付け後の調整を不要にできる。その結果、現場での据付時間の短縮、労力の軽減を図ることができる。
また、ポンプ3の停止時における液位を連続して検出し、電磁弁9の駆動時は駆動直前の液位を保持して、給気管2内に発生する一時的な圧力上昇をキャンセルして出力信号への影響を排除できる。このため、この方法によると、微小の出力ホールド時間T2を除いて見かけ上連続的な液位測定が可能となり、より円滑な計測が可能になる。
図8は、この発明の他の実施形態における気圧式液面検出装置の概略ブロック図である。図1に示した気圧式液面検出装置は、サブタンク7とT字型ジョイント8との間に電磁弁9を設けたのに対して、図8に示した実施形態では、サブタンク7とT字型ジョイント8との間に第1の電磁弁9を設けるとともに、T字型ジョイント8と給気管2との間に第2の電磁弁10を設けたものである。第1の電磁弁9はノーマルクローズ形であり、第2の電磁弁10はノーマルオープン形が用いられる。第2の電磁弁10も制御回路5により開閉制御される。
図9は図8に示した実施形態において、ゼロ調整を行う概念を説明するための図である。
ゼロ調整を行う場合に、ポンプ3を停止し、図9に示すように第2の電磁弁10を閉じ、第1の電磁弁9を開くと、圧力検出素子4内の空気がT字型ジョイント8から第1の電磁弁9とサブタンク7とポンプ3とを介して、大気圧に開放されるので、圧力検出素子4のゼロ調整を行うことが可能になる。このとき、第2の電磁弁10が閉じられているので、給気管2から液体が逆流することはない。
なお、第2の電磁弁10を設けたことにより自己診断機能を持たせることができる。すなわち、電磁弁9を開放し、電磁弁10を閉じた状態でポンプ3を駆動する。一定時間後にポンプ3の最大圧力を検出できない場合、ポンプ3,サブタンク7,圧力検出素子4の故障あるいは配管の破損,漏れなどが予想される。
また、電磁弁9を開放し、電磁弁10を閉鎖してポンプ3を駆動した後、電磁弁9を閉鎖した場合に、配管内の圧力が低下していれば、電磁弁9の故障あるいは配管の漏れなどを予想できる。
さらに、自己診断機能が正常であることが判別した後、電磁弁9を開放し、電磁弁10を閉鎖してポンプ3の全発生圧力を圧力検出素子4に加えることにより、スパン調整も可能となる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明の気圧式液面検出装置は、液面のレベル変動がなくてもポンプを一定周期で間欠動作させて液位を測定できる液位センサとして利用できる。
この発明の一実施形態における気圧式液面検出装置の概略ブロック図である。 図1に示した制御回路のより具体的なブロック図である。 この発明の一実施形態における気圧式液面検出装置に用いられるポンプの断面図である。 ポンプの間欠動作を示すタイミング図である。 図4に示したポンプ動作の時間軸を拡大して示すタイミング図である。 ポンプ動作と出力表示のタイミング図である。 この発明の一実施形態における気圧式液面検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の他の実施形態における気圧式液面検出装置の概略ブロック図である。 図8に示した実施形態において、ゼロ調整を行う概念を説明するための図である。
符号の説明
1 タンク、2 給気管、3 ポンプ、4 圧力検出素子、5 制御回路、6 表示器、7 サブタンク、8 T字型ジョイント、9,10 電磁弁、39,41 逆止弁、31 モータ、32 偏心フランジ、33 軸、34 ダイヤフラム、35 ポンプ室、36 吸入側逆止弁部、37 排出側逆止弁部、38 ポンプヘッド部、39,41 逆止弁部、42 逆止弁パッキン部、51 A/D変換器、52 マイクロコンピュータ、53 D/A変換器、54 警報表示器、55 ポンプ駆動停止制御回路、56 電磁弁駆動停止制御回路。

Claims (8)

  1. その一端がタンク内の液中に挿入される給気管と、
    前記給気管の他端に圧縮した気体を供給するポンプと、
    常時は閉鎖されており、駆動されることで開放されて前記ポンプで圧縮された気体を前記給気管の他端に供給するように制御する電磁弁と、
    前記給気管内の圧力を計測する圧力計測手段と、
    前記ポンプを駆動するとともに駆動後の所定時間経過後に、前記電磁弁を開放して前記給気管に気体を噴出させて洗浄する駆動制御手段と、
    前記圧力計測手段で計測された前記給気管内の圧力に基づいて、前記タンク内の液面レベルを演算して出力する演算制御手段とを備える、気圧式液面検出装置。
  2. 前記駆動制御手段は、前記ポンプの駆動を停止後に前記電磁弁を開放し、前記給気管内に液を流入させて前記給気管内の背圧を大気圧に等しくしてゼロ調整を行う、請求項1に記載の気圧式液面検出装置。
  3. さらに、前記気体が流入する流入口と、前記圧力計測手段に接続される計測口と、前記給気管に接続される流出口とを有するジョイントを含み、
    前記電磁弁は、
    前記ポンプと前記ジョイントの流入口との間に設けられ、常時は開閉弁が閉鎖されており、駆動されることで前記開閉弁が開放される第1の電磁弁と、
    前記ジョイントの流出口と前記給気管との間に設けられ、常時は開閉弁が開放されており、駆動されることで閉鎖される第2の電磁弁とを含み、
    前記駆動制御手段は、前記第1の電磁弁を開放し、前記第2の電磁弁を閉鎖することにより、前記圧力計測手段内を大気圧にすることでゼロ調整を行う、請求項1に記載の気圧式液面検出装置。
  4. さらに、前記ポンプで圧縮された気体を蓄積し、前記電磁弁が開放されたことに応じて前記圧縮された気体を前記給気管に噴出させるサブタンクを含む、請求項1から3のいずれかに記載の気圧式液面検出装置。
  5. 前記演算制御手段は、前記圧力計測手段によって計測された前記電磁弁を駆動する直前の圧力値を記憶して前記ポンプ駆動中および駆動停止から一定時間経過後まで保持し、ポンプ駆動中の前記給気管内の一時的な圧力昇圧の影響を受けなくする、請求項1から4のいずれかに記載の気圧式液面検出装置。
  6. 前記演算制御手段は、前記電磁弁の駆動前に、前記圧力計測手段によって連続的に計測された圧力値を出力し、前記ポンプ停止後に前記圧力計測手段によって計測された圧力値を記憶し、
    前記駆動制御手段は、前記圧力計測手段によって計則された圧力値が予め定める基準値に対して所定の幅を超えて変動したかあるいは予め設定された時間を経過したことに応じて、前記ポンプを駆動する、請求項1から5のいずれかに記載の気圧式液面検出装置。
  7. 前記演算制御手段は、前記ポンプが駆動を停止し、圧力変動による影響がなくなるまでの一定時間経過後、前記給気管内の圧力値を測定して前記基準値として記憶する、請求項1から6のいずれかに記載の気圧式液面検出装置。
  8. さらに、警報表示手段を備え、
    前記演算制御手段は、前記ポンプを駆動した回数を計数して、保守点検または交換時期を前記警報表示手段に表示する、請求項1から7のいずれかに記載の気圧式液面検出装置。
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