JP2007076092A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007076092A
JP2007076092A JP2005265048A JP2005265048A JP2007076092A JP 2007076092 A JP2007076092 A JP 2007076092A JP 2005265048 A JP2005265048 A JP 2005265048A JP 2005265048 A JP2005265048 A JP 2005265048A JP 2007076092 A JP2007076092 A JP 2007076092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
plate member
filter
chamber
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005265048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4696800B2 (ja
Inventor
Atsushi Ito
敦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2005265048A priority Critical patent/JP4696800B2/ja
Priority to US11/470,046 priority patent/US7837315B2/en
Publication of JP2007076092A publication Critical patent/JP2007076092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4696800B2 publication Critical patent/JP4696800B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】フィルタ部の下側から上側への流れとしてマニホールドにインクを供給することで、フィルタ面積を大きくすることなく、従来と同程度のフィルタ寿命を確保する。
【解決手段】キャビティユニット2は、フィルタ部16A〜16Dを部分的に有するフィルタプレート16の上側に、複数の圧力室がなす列方向に延びる共通インク室23A〜23Dを形成するマニホールドプレート14,15を積層する。インク取り込み通路部24A〜24Dから取り込まれたインクを、フィルタ部16A〜16Dへの流入に先立って、案内通路部25A〜25Dにてフィルタ部16A〜16Dの下面に沿って流れる方向に案内し、フィルタ部16A〜16Dの下側から上側への流れとして共通インク室23A〜23Dに供給する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクジェット式記録装置に関するものである。
従来、インクを取り込むインク取り込み通路部(インク供給孔)、インクを噴射する複数のノズル穴、前記複数のノズル穴にインクを供給する複数の圧力室および前記圧力室に供給するインクを一時的に貯留する共通インク室(マニホールド)を含み複数のプレート部材の積層によって構成されるキャビティユニットを備え、前記圧力室が加圧されることで記録媒体に前記ノズル穴よりインクを噴射して記録するインクジェット式記録装置は知られている。
そのようなインクジェット式記録装置においては、インクに含まれる異物を取り除くために、前記インク取り込み通路部の上流端開口に、異物を除去するフィルタ部を設けるのが一般的であるが、フィルタ部を囲むようにフィルタ部よりも厚いプレート部材を配置して、フィルタ部とその上流側に位置するインク供給部材の下面との間に偏平な空間を形成し、フィルタ部に停滞する気泡を、扁平な空間をインク流が速く流れることによって除去しやすくしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、共通インク室(マニホールド)の上側に積層されるプレート部材に、インク供給孔に相当する位置に多数のフィルタ孔を並べて穿設し、フィルタ部を構成するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
そのようなフィルタ部は、そのフィルタ部に堆積する異物量を想定して、つまり異物によりある程度目詰まりしても一定の期間はフィルタ効果を確保できるように製作されている。
特開2004−306540号公報(段落0033および図4) 特開2003−311951号公報(段落0061および図6)
前述した特許文献1,2に記載したフィルタ部は、インク供給孔と直接対向しており、インク供給孔から流入したインクがフィルタ部に直角に当たり、フィルタ部に捕捉した異物がインク供給孔と対向する位置にそのまま堆積されてしまう。このため、フィルタ面全体において目詰まりが早期に発生しやすく、インク供給孔とフィルタ部の面積を、必要以上に大きくする必要があった。
本発明は、フィルタ部の下側から上側への流れとして共通インク室(マニホールド)にインクを供給することで、フィルタ部への異物の堆積を回避し、フィルタ面積を大きくすることなく、従来と同程度のフィルタ寿命を確保することができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、インクを取り込むインク取り込み通路部、前記取り込まれたインクに含まれる異物を除去するフィルタ部、インクを噴射する複数のノズル穴、前記複数のノズル穴にインクを供給する複数の圧力室及び前記圧力室に供給するインクを一時的に貯留する共通インク室を含み複数のプレート部材の積層によって構成されるキャビティユニットを備え、前記圧力室が加圧されることで記録媒体に前記ノズル穴よりインクを噴射して記録するインクジェット式記録装置において、前記キャビティユニットは、前記フィルタ部を部分的に有する第1のプレート部材の一側に、前記複数の圧力室がなす列方向に延びる前記共通インク室を形成する第2のプレート部材が配置され、前記第1のプレート部材の他側に、前記インク取り込み通路部から取り込まれたインクが、前記フィルタ部への流入に先立って、前記インクを前記フィルタ部の下面に沿って流れる方向に案内する案内通路部を有する第3のプレート部材が配置され、前記取り込まれたインクが、前記案内通路部を通じて、前記フィルタ部の下側から上側への流れとして前記共通インク室に供給されることを特徴とする。
このようにすれば、前記取り込まれたインクが、前記案内通路部を通じて、フィルタ部への流入に先立って、前記フィルタ部の下面に沿って流れる方向に案内され、前記フィルタ部の下側から上側への流れとして共通インク室に供給されるので、異物に対し落下する方向(フィルタ部から離れる方向)に力が作用し、フィルタ部側への進入が抑制され、フィルタ部の目詰まりが回避される。よって、フィルタ面全体にわたっての目詰まりが回避され、フィルタ面積を大きくすることなく、従来と同程度のフィルタ寿命を確保することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1のインクジェット式記録装置において、前記インク取り込み通路部が、前記取り込んだインクを前記プレート部材の厚さ方向に流すもので、前記フィルタ部に対して前記案内通路部内の流れ方向にずれて配置され、前記案内通路部は、前記第3のプレート部材に貫通穴として形成されるとともに、上流端部が前記インク取り込み通路部の下流側に、下流端部が前記フィルタ部の上流側にそれぞれ連通されることを特徴とする。
このようにすれば、案内通路部を貫通穴とすることで、インクをフィルタ部の下面に沿って流れる方向に案内する案内通路部の構成が簡単になる。また、フィルタ部に対してインク取り込み部を前記案内通路内の流れ方向においてずらせて配置することで、フィルタ部の下面に沿っての流れを簡単に生成することが可能になる。
請求項3の発明は、請求項1または2のインクジェット式記録装置において、前記キャビティユニットが、さらに、前記圧力室が貫通穴として形成された第4のプレート部材を備え、前記第4のプレート部材、第2のプレート部材、第1のプレート部材および第3のプレート部材の順に積層して構成され、前記インク取り込み通路部は、前記第1のプレート部材、第2のプレート部材および第4のプレート部材に貫通穴として形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、フィルタ部、案内通路、圧力室、共通インク室などの、記録ヘッドのとして必要な構成要素を有するプレート部材を積層することによってキャビティユニットが構成されるので、キャビティユニットの構造が簡単になる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのインクジェット式記録装置において、前記キャビティユニットが、さらに、前記フィルタ部に対応して、異物の溜まり凹部が形成されている第5のプレート部材を備え、前記第5のプレート部材が、前記第3のプレート部材に対して、前記第1のプレート部材と反対側に配置され、前記溜まり凹部が前記案内通路部を挟んでフィルタ部と対応して配置されていることを特徴とする。
このようにすれば、異物は案内通路方向に流れるインクによって運ばれ、フィルタ部の下側から上側への流れとして共通インク室に供給されるが、その際に前記異物に対し落下する方向(フィルタ部から離れる方向)に力が作用するので、フィルタ部側への進入が抑制され、案内通路部を挟んでフィルタ部と対応して配置される溜まり凹部に前記異物は蓄積される。その結果、フィルタ部への流入に先立って、インクに含まれる異物が減少するので、フィルタ部の目詰まりが低減される。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかのインクジェット式記録装置において、前記第3のプレート部材には、前記共通インク室に対応して、ダンパー室が貫通穴または凹部として形成され、そのダンパー室と前記共通インク室との間に挟まれる前記第1のプレート部材の部分は、そのダンパー室および共通インク室側に撓む弾性を有していることを特徴とする。
このようにすれば、インクの噴射にともない共通インク室に伝播したインクの圧力波を、第1のプレート部材の撓みにより吸収することができ、他の圧力室に伝播するいわゆるクロストークを防止することができる。
請求項6の発明は、請求項5のインクジェット式記録装置において、前記フィルタ部が、前記共通インク室に沿って長く形成され、前記ダンパー室はそのフィルタ部と平行に形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、ダンパー室とフィルタ部とのレイアウトを工夫して、フィルタ部の面積を確保することができる。
以上のように構成したから、本発明は、取り込まれたインクを、案内通路部を通じて、フィルタ部への流入に先立って、前記フィルタ部の下面に沿って流れる方向に案内し、前記フィルタ部の下側から上側への流れとして共通インク室に供給するので、異物に落下する方向に力を作用させ、フィルタ部の目詰まりを回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、本実施の形態に係るインクジェット式記録装置は、記録媒体に沿って往復移動するキャリッジ上に記録ヘッドが搭載され、記録ヘッドからインク液滴を前記記録媒体に向けて噴射させる、周知のインクジェット式記録装置である。
図1は本発明に係るインクジェット式記録装置に用いられる圧電式の記録ヘッドの断面図、図2は同記録ヘッドの分解斜視図である。
図1に示すように、記録ヘッド1は、複数枚の金属プレートを備えるキャビティユニット2の上側にプレート型の圧電アクチュエータ3が接合され、このプレート型の圧電アクチュエータ3の上側に外部機器との接続のためのフレキシブルフラットケーブル4が重ね接合されている。
キャビティユニット2は、図1に示すように、9枚のプレート11〜19それぞれを積層状態で接着剤にて重ね接合した構造となっている。つまり、上側から順に積層される、キャビティプレート11(第4のプレート部材)、ベースプレート12、アパチャプレート13、2枚のマニホールドプレート14,15(第2のプレート部材)、フィルタプレート16(第1のプレート部材),ダンパープレート17(第3のプレート部材)、スペーサプレート18およびノズルプレート19の合計9枚の薄いプレートで構成される。そして、キャビティユニット2の下面側に開口されたノズル穴(つまりノズルプレート19に形成されたノズル穴19B,19C,19Dのみ図示)から、下向きにインクを噴射する構成とされている。そして、圧力室11A1,11A2,11B,11C,11Daは、それに対応するノズル穴よりインクを噴射する際に、上側から圧電アクチュエータ3によって加圧される。なお、各プレート11〜19は50〜150μm程度の厚さを有し、42%ニッケル合金鋼板製の金属プレートである。
キャビティプレート11には、複数の、平面視細長形状の圧力室11A〜11Dが、それらの長手方向がキャビティプレート11の短辺方向(図1の左右方向)に沿うようにして貫通穴として形成されている。圧力室11A〜11Dは、平面視で、キャビティプレート11の長辺方向(図1の紙面に直角方向、図2のX方向)に沿って、千鳥配列状で5列に配列されている。ここで、圧力室11A〜11Dは、ブラックについて2列、シアン、イエロー、マゼンタについてそれぞれ1列ずつ設けられている。
各圧力室11A〜11Dの長手方向の一端部は、連通路部21を通じてノズルプレート19の各ノズル穴に連通する。この連通路部21は、キャビティプレート11の下側に積層される7枚のプレート12〜18それぞれに設けられる貫通穴の集合体として形成される。
一方、各圧力室11A〜11Dの長手方向の他端部は、絞り通路部22を通じて後述する共通インク室23A1,23A2,23B,23C,23D(マニホールド)と連通している。この絞り通路部22は、キャビティプレート11の下側に積層される2枚のプレート12,13それぞれに設けられる貫通穴の集合体として形成され、共通インク室23A〜23Dから各圧力室11A〜11Dへインクを供給する際に流路抵抗となるように断面積を小さくして形成されている。
2枚のマニホールドプレート14,15には、その長辺方向に沿って長い5つの共通インク室23A〜23Dがノズル穴の各列に沿って延びるように板厚を貫通して形成されている。すなわち、図1に示すように、2枚のマニホールドプレート14,15を積層し、かつその上面をアパチャプレート13で覆い、下面をフィルタプレート16にて覆うことにより、合計5つの共通インク室23A〜23Dが独立して形成される。各共通インク室23A〜23Dは、各プレート11〜19の積層方向から平面視したときに、圧力室11A〜11Dの一部と重なって圧力室11A〜11Dの列方向(ノズル穴の列方向)に沿って長く延びている。ここで、共通インク室23A〜23Dは、ブラックについて2つ、シアン、イエロー、マゼンタについてそれぞれ1つずつ設けられている。
また、ダンパープレート17には、共通インク室23A〜23Dに対応してダンパー室26が貫通穴として形成されている。そして、ダンパプレート17とマニホールドプレート15との間に挟まれたフィルタプレート16は、ダンパー室26と対応する部分において、共通インク室23A〜23D側とダンパー室26側とに向け撓む弾性を有している。これにより、インクの噴射にともない共通インク室23A〜23Dに伝播したインクの圧力波を、フィルタプレート16の撓みにより吸収することができ、他の圧力室に圧力波が伝播して噴射に影響を与えるいわゆるクロストークを防止することができる。
ノズルプレート19には、図2に示すように、微小径(この実施の形態では25μm程度)のインク噴射用ノズル穴が微小間隔で多数個穿設されている。このノズル穴は、ノズルプレート19における長辺方向(図1の紙面に直角な方向、図2のX方向)に沿って配列され、ノズル列を構成している。
一方、圧電アクチュエータ3は、特開平4−341853号公報等に開示された公知のものと同様に、複数枚の圧電シート31を積層した構造で、1枚の厚さが30μm程度の各圧電シートのうち下側から偶数段目の圧電シート31aの上面(広幅面)には、キャビティユニット2における各圧力室11A〜11Dに対応した箇所ごとに細幅の個別電極32が長辺方向に沿って列状に形成されている。下から奇数段目の圧電シート31bの上面(広幅面)には、複数個の圧力室11A〜11Dに対して共通のコモン電極33が形成されている。
そして、このような構成のプレート型の圧電アクチュエータ3における下面(圧力室111A〜11Dと対面する広幅面)全体に、接着剤としてのインク非浸透性の合成樹脂材からなる接着材シート(図示せず)を予め貼着し、次いで、キャビティユニット2に対して、圧電アクチュエータ3が、その各個別電極32をキャビティユニット2における各圧力室11A〜11Dの各々に対応させて接着固定される。また、この圧電アクチュエータ3における上側の表面には、各電極32に接続される配線パターンを有するフレキシブルフラットケーブル4が固定される。
また、各共通インク室23A〜23Dの一端部は、図3および図4に示すように、インク取り込み通路部24A〜24Dおよび案内通路部25A〜25Dを介してインク供給源(図示せず)に連通している。この案内通路部25A〜25Dの下流端が、インクに含まれる異物を除去するフィルタ部16A〜16Dを通じて共通インク室23A〜23Dに連通されている。ここで、ブラックについてのインク取り込み通路部24Aは、2つのブラック用の案内通路25A,25Bについて共用され、シアン、イエロー、マゼンタについての案内通路25C〜25Eはそれぞれ1つの共通インク室23A〜23Dについて用いられる。
インク取り込み通路部24A〜24Dは、キャビティプレート11、ベースプレート12、アパチャプレート13、2枚のマニホールドプレート14,15、フィルタプレート16に貫通穴として形成されている。案内通路部25A〜25Dは共通インク室23A〜23Dよりも下側においてインク取り込み通路部24A〜24Dと共通インク室23A〜23Dを結ぶ方向に長い穴状にダンパープレート17に貫通穴として形成されている。案内通路部25A〜25Dは、上流端部がインク取り込み通路部24A〜24Dの下流側端部に、下流端部が共通インク室23A〜23Dの上流側端部にそれぞれ連通されている。これによって各インク取り込み通路部24A〜24Dは案内通路部25A〜25Dを介して、各共通インク室23A〜23Dにインク色毎に連通されている。なお、案内通路部25A〜25Dは、それぞれ、上流側から下流側に向けて徐々に通路断面積が大きくなっている。
一方、フィルタ部16A〜16Dは、マニホールドプレート15の下面に隣接するフィルタプレート16に、各案内通路部25A〜25Dと各共通インク室23A〜23Dとが重なる部分に対応して、微細な多数の開孔が形成されたフィルタ穴として部分的に形成されている。ここで、フィルタ部14A〜14Dは、(i)フィルタプレートの所定の位置に微細な多数の開孔を穿孔して部分的に形成しもよいし、(ii)フィルタプレートに形成された開孔にフィルタ部材を嵌め込んで形成してもよいし、(iii)フィルタプレートを、所定の位置に開孔が形成されたプレート部材と全体にわたって微細な多数の開孔が穿孔されたプレート部材とを重ね合わせ接合することで形成してもよい。
インク取り込み通路部24A〜24Dは、前記インク供給源より取り込んだインクをプレート11〜19の厚さ方向に流すもので、フィルタ部16A〜16Dに対して案内通路部25A〜25D内の流れ方向にずれて、インク取り込み通路部24A〜24Dは、スペーサプレート18の壁面と対向している。これにより、インク取り込み通路部24A〜24Dから流入したインクは、スペーサプレート18に衝突して流れ方向を変える。そして、案内通路部25A〜25Dによって、インクは、フィルタ部14A〜14Dへの流入に先立って、フィルタ部14A〜14Dの下面(上流側面)に沿って流れる方向に案内され、フィルタ部16A〜16Dの下側から上側への流れとして共通インク室23A〜23Dに供給される。
上記記録ヘッドによれば、インク取り込み通路部24A〜24Dからノズル穴に至るインク流通路では、まず、インクは、インク取り込み通路部24A〜24Dからインク供給チャンネルとしての共通インク室23A〜23Dに供給される。この際、スペーサープレート18の、案内通路部25A〜25Dの上流端に対応する部分は、インク取り込み通路部24A〜24Dからのインクが衝突して流れ方向を変更させる邪魔板として機能し、インクの流れ方向を変更させるとともに流速を低下させるようになっている。
そして、フィルタ部16A〜16Dの上流側の案内通路部25A〜25Dによって、フィルタ部16A〜16Dへの流入に先立って、フィルタ部16A〜16Dの下面(上流側面)に沿って流れる方向にインクを案内し、フィルタ部16A〜16Dの下側から上側への流れとして共通インク室23A〜23Dに供給されるので、フィルタ部16A〜16Dに侵入しようとするインクに含まれる異物は、案内通路部25A〜25Dの下流端部に押しやられるとともに重力により落下する方向(フィルタ部から離れる方向)に力が作用し、フィルタ部16A〜16Dの方向へインクとともに異物が流れることなく、フィルタ部16A〜16Dに対向する案内通路部25A〜25Dの壁面上に蓄積される。よって、フィルタ部16A〜16Dの目詰まりが回避され、インクの流通が長期にわたって確保される。
その後、共通インク室23A〜23Dから絞り通路部22を経由して各圧力室11A〜11Dに分配供給される。そして、圧電アクチュエータ3の駆動により、インクは各圧力室11A〜11D内から連通路部21を通って、その圧力室11A〜11Dに対応するノズル穴に至るという構成になっている。
本発明は、前記実施の形態に制限されるものではなく、次のように変更することも可能である。
(i)前記実施の形態においては、ダンパープレート17に案内通路部を単に設けているだけであるが、図5に示すように、ダンパープレート17に対して、フィルタプレート16と反対側に配置されるスペーサプレート18’に、フィルタ部16Dに対応して、異物の溜まり凹部31Dを形成し、この溜まり凹部31Dが案内通路部25Dの下流端部を挟んでフィルタ部16Dと対応して配置されている構成とし、より多くの異物を蓄積することも可能である。
(ii)前記実施の形態においては、フィルタ部を共通インク室の一端にのみに対応して設けているが、例えば図6〜図8に示すように、フィルタプレート16のフィルタ部16D’および案内通路部25D’は、前記共通インク室23Dの長手方向に沿って長く形成され、ダンパー室26D’はその案内通路部25D’の両側に平行に仕切壁27を隔てて形成されている構成とすることも可能である。
本発明に係る実施の形態であるインクジェット式記録装置に用いられる圧電式の記録ヘッドの断面図である。 同記録ヘッドの分解斜視図である。 同記録ヘッドにおけるキャビティユニットのインク取り込み通路部付近の平面図である。 図3のA−A線における断面図である。 他の実施の形態についての図4と同様な図である。 別の実施の形態であるキャビティユニットのインク取り込み通路部付近の平面図である。 図6のB−B線における断面図である。 図7のC−C線における断面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャビティユニット
3 圧電アクチュエータ
11 キャビティプレート(第4のプレート部材)
11A1,11A2,11B,11C,11Da 圧力室
13 アパチャプレート
14,15 マニホールドプレート(第2のプレート部材)
16 フィルタプレート(第1のプレート部材)
16A1,16A2,16B,16C,16D フィルタ部
17 ダンパープレート(第3のプレート部材)
19 ノズルプレート
19B,19C,19D ノズル穴
23A1,23A2,23B,23C,23D 共通インク室(マニホールド)
24A〜24D インク取り込み通路部
25A1,25A2,25B,25C,25D 案内通路部

Claims (6)

  1. インクを取り込むインク取り込み通路部、前記取り込まれたインクに含まれる異物を除去するフィルタ部、インクを噴射する複数のノズル穴、前記複数のノズル穴にインクを供給する複数の圧力室及び前記圧力室に供給するインクを一時的に貯留する共通インク室を含み複数のプレート部材の積層によって構成されるキャビティユニットを備え、前記圧力室が加圧されることで記録媒体に前記ノズル穴よりインクを噴射して記録するインクジェット式記録装置において、
    前記キャビティユニットは、前記フィルタ部を部分的に有する第1のプレート部材の一側に、前記複数の圧力室がなす列方向に延びる前記共通インク室を形成する第2のプレート部材が配置され、
    前記第1のプレート部材の他側に、前記インク取り込み通路部から取り込まれたインクが、前記フィルタ部への流入に先立って、前記インクを前記フィルタ部の下面に沿って流れる方向に案内する案内通路部を有する第3のプレート部材が配置され、
    前記取り込まれたインクが、前記案内通路部を通じて、前記フィルタ部の下側から上側への流れとして前記共通インク室に供給されることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 前記インク取り込み通路部は、前記取り込んだインクを前記プレート部材の厚さ方向に流すもので、前記フィルタ部に対して前記案内通路部内の流れ方向にずれて配置され、
    前記案内通路部は、前記第3のプレート部材に貫通穴として形成されるとともに、上流端部が前記インク取り込み通路部の下流側に、下流端部が前記フィルタ部の上流側にそれぞれ連通されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記キャビティユニットは、さらに、前記圧力室が貫通穴として形成された第4のプレート部材を備え、
    前記第4のプレート部材、第2のプレート部材、第1のプレート部材および第3のプレート部材の順に積層して構成され、
    前記インク取り込み通路部は、前記第1のプレート部材、第2のプレート部材および第4のプレート部材に貫通穴として形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記キャビティユニットは、さらに、前記フィルタ部に対応して、異物の溜まり凹部が形成されている第5のプレート部材を備え、
    前記第5のプレート部材が、前記第3のプレート部材に対して、前記第1のプレート部材と反対側に配置され、前記溜まり凹部が前記案内通路部を挟んでフィルタ部と対応して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  5. 前記第3のプレート部材には、前記共通インク室に対応して、ダンパー室が貫通穴または凹部として形成され、そのダンパー室と前記共通インク室との間に挟まれる前記第1のプレート部材の部分は、そのダンパー室および共通インク室側に撓む弾性を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 前記フィルタ部は、前記共通インク室に沿って長く形成され、前記ダンパー室はそのフィルタ部と平行に形成されていることを特徴とする請求項5記載のインクジェット式記録装置。
JP2005265048A 2005-09-05 2005-09-13 インクジェット式記録装置 Expired - Fee Related JP4696800B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005265048A JP4696800B2 (ja) 2005-09-13 2005-09-13 インクジェット式記録装置
US11/470,046 US7837315B2 (en) 2005-09-05 2006-09-05 Cavity unit and ink-jet recording head and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005265048A JP4696800B2 (ja) 2005-09-13 2005-09-13 インクジェット式記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007076092A true JP2007076092A (ja) 2007-03-29
JP4696800B2 JP4696800B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37936863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005265048A Expired - Fee Related JP4696800B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-13 インクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4696800B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07178917A (ja) * 1993-12-22 1995-07-18 Rohm Co Ltd インクジェットプリントヘッド及びその製造方法
JP2003311951A (ja) * 2002-02-15 2003-11-06 Brother Ind Ltd インクジェットヘッド
JP2004025636A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタヘッド

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07178917A (ja) * 1993-12-22 1995-07-18 Rohm Co Ltd インクジェットプリントヘッド及びその製造方法
JP2003311951A (ja) * 2002-02-15 2003-11-06 Brother Ind Ltd インクジェットヘッド
JP2004025636A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP4696800B2 (ja) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7004576B2 (en) Ink-jet printhead
US7669982B2 (en) Laminated and bonded structure of plates
US7431444B2 (en) Inkjet head with filter for ink supply openings
JP2007176161A (ja) 吐出タイミング決定方法及び液滴吐出方法
JP4735144B2 (ja) インクジェット式記録装置
US7566119B2 (en) Inkjet printhead and method of producing the same
US7717547B2 (en) Inkjet head
US7837315B2 (en) Cavity unit and ink-jet recording head and apparatus
US7530677B2 (en) Inkjet head
JP4235819B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
US7896478B2 (en) Fluid path unit for fluid ejection device
US7611231B2 (en) Inkjet printhead
JP4696800B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4640468B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2008030354A (ja) 液滴吐出装置
JP4760238B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4553111B2 (ja) 薄板状部品の積層接着構造
JP4923809B2 (ja) インクジェットプリンタ用ヘッド及びインクジェットプリンタ
JP5141062B2 (ja) 液滴吐出ヘッド
JP6582725B2 (ja) 液体吐出装置
JP2004223880A (ja) インクジェットヘッド
JP2007320061A (ja) 液滴吐出装置
JP2009160759A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4696800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees