JP2007075767A - 吐出重量測定方法および吐出重量測定装置ならびにカラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造装置 - Google Patents

吐出重量測定方法および吐出重量測定装置ならびにカラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造装置 Download PDF

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知也 児玉
Takeshi Kaneda
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Abstract


【課題】 ノズルから吐出されるインクの蒸発による重量変化を抑制し、より高い精度でインクの重量を測定することができる吐出重量測定方法を提供する。
【解決手段】 重量測定手段15上のインク着弾位置に撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14を設けることによって、インクジェットヘッド12のノズル13から吐出されて着弾するインクの表面積を小さくし、蒸発による重量変化を小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吐出重量測定方法および吐出重量測定装置ならびにカラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造装置に関する。
コンピュータ、携帯用の情報機器、液晶テレビジョンなどの表示部として用いられる液晶表示装置のカラー化に伴い、カラー液晶ディスプレイの需要が増加している。カラー液晶ディスプレイには、画像をカラー表示するためにカラーフィルタが用いられる。
カラーフィルタは、透明基板上に光を遮断するブラックマトリックス、カラー表示用の赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の着色パターン、着色パターンを保護する透明な保護膜および液晶を駆動するための透明電極からなる。
カラーフィルタの製造においては、製造過程の大部分を着色パターンの形成工程が占め、着色パターンの形成方法としては、従来大別して、染色法、顔料分散法、電着法および印刷法の4つのうちいずれかの方法が用いられる。そして、これらはいずれの方法であっても、着色、クリーニング、乾燥、現像およびエッチングを含む比較的複雑な工程を要求するものであり、製造コストを低減することはかなり困難である。また、作業工程数が多いので、各工程ごとの歩留損失が累積し、歩留が低下するという問題もあり、作業工程数が少なく、低コストが図れるカラーフィルタの製造方法が求められている。
このような低コスト化および作業工程数削減の要求に対して、たとえば、ピエゾ素子(圧電素子)の収縮圧力によってインクを吐出するインクジェット方式によってカラーフィルタを製造する方法が用いられている。インクジェット方式によるカラーフィルタの製造は、インクジェットヘッドに備えられる複数のノズルから、赤、緑、青の各インクを基板の予め定められる位置に吐出し着色することによって行われる。インクジェット方式によるカラーフィルタの製造工程では、赤、緑、青の各着色パターンの形成を一度に行うことが可能であるので、大幅な製造工程の簡略化とともに低コスト化を図ることができる。
ところで、インクジェット方式によってカラーフィルタを製造する場合には、赤、緑、青のインクが適正な量で均一に吐出されないと、カラーフィルタの着色パターンに色むらが生じ、表示装置として高画質な画像を表示することができない。カラーフィルタ製造におけるインク着色の均一性は、一般の紙への印刷に比して厳しい均一性が求められる。このため、カラーフィルタ製造に用いられるインクジェット方式では、インクジェットヘッドの各ノズルから吐出されるインク量を調整し制御することがきわめて重要であり、各ノズルからのインクの吐出量を調整した後、インクをフィルタ基板の予め定められる位置に吐出して着色パターンを形成するという方法が用いられる。
各ノズルからのインクの吐出量を調整する方法としては、フィルタ基板へインクを吐出する前に、各ノズルから吐出されるインクの量を測定し、その測定量に基づいて、たとえば、ピエゾ素子(圧電素子)に対する印加電圧の周波数または電圧値を変化させることによって調整するという方法がある。着色均一性の高いカラーフィルタを製造するためには、ノズルから吐出されるインク量の均一化が重要であり、そのためには吐出されるインク量の測定をより高くすることが求められる。
インクの吐出量を測定する方法として、ノズルからガラスなどの透明基板上にインクを吐出して着弾させ、基板背部に設けられる光源から光を透過させ、その光の透過率を画像解析することによって吐出したインクの濃度を求めるという方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示される方法においては、光の透過率からインクの濃度を求めるという原理自体は有効であるが、実際に測定する際、着弾したインクの外形形状によって照射する光の散乱および反射の状態が異なり、インクの正確な濃度を測定することができない場合がある。また、透過光を画像解析するための装置が必要となり、装置全体が煩雑化するという問題もある。
このような問題に対応する従来技術に、乾燥させたインクの高さをレーザ光の照射によって測定し、その測定面積内における高さから吐出インクの体積を求めるという方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この方法によれば、レーザ光照射手段として光ピックアップを用いるので装置を小型かつ安価とすることができ、かつ正確な吐出量を算出できるとされている。また、インクを乾燥させるのに時間がかかるけれども、測定自体は短時間で行うことができる。この方法では、1滴または少数滴のインクを吐出着弾させ乾燥させて高さを測定し、複数のノズルそれぞれからの吐出インクの高さを光ピックアップによって順次測定するという方法が用いられる。しかしながら、特許文献2に開示されるような複数のノズルそれぞれから吐出されたインクの高さを順次測定する方法では、カラーフィルタ製造装置のように多数のノズルを含む場合、測定時間中に各ノズルから吐出されたごく少量のインクが蒸発してしまうという問題が発生する。したがって、各ノズルから吐出されるインク同士で乾燥度の違いが生じ、測定するインクの高さが変わるので、正確なインクの体積を求めることができないという問題がある。乾燥度の差を生じさせないように少数のノズルごとに測定を行うと、ノズル全体の測定所要時間に占めるインク乾燥時間が極めて長くなり、測定時間が非常に長くなる。また、乾燥状態を一定にするのが難しく、同じノズルから吐出されたインクであっても測定する度に測定値が変化してしまうので、インク量測定の再現性を得ることが難しい。
また、より高い精度および小型化した装置でインク量を測定する他の従来技術に、電子天秤などの重量測定手段によってインクジェットヘッドのノズルから吐出されるインクの重量を測定するという方法が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。この方法によれば、比較的簡易な装置で、正確なインク重量を測定することができるとされる。この特許文献3に開示される方法では、電子天秤の最小分解能より大きい重量のインクである少なくとも20万滴以上のインクを、ノズルから吐出し被塗布部材に着弾させて重量を測定する必要があるけれども、多量のインクが被塗布部材に着弾すると、被塗布部材の性質によっては、インクと被塗布部材との界面張力が小さくなることがある。図6は、特許文献3において被塗布部材2に着弾するインク1を模式的に示す構造図である。被塗布部材2に着弾するインク1と被塗布部材2との間の界面張力が小さいと濡れ性が良くなる。その結果、被塗布部材2に着弾するインク1の表面積は大きくなり、インクが蒸発する速度を増大させる。したがって、ノズルからインクが吐出される時間およびインクを測定する際の電子天秤が安定するまでの時間の合わせて30秒ほどの時間であっても、インクが蒸発して重量が変化するので、実際にノズルから吐出されるインクの重量と測定される重量とが異なるという問題がある。
特開平9−48111号公報 特開平10−339807号公報 特開平11−248927号公報
本発明の目的は、ノズルから吐出されるインクの蒸発による重量変化を抑制し、より高い精度でインクの重量を測定することができる吐出重量測定方法および吐出重量測定装置ならびにこれらの方法および装置を用いて着色均一性の高い高品質のカラーフィルタを製造することができるカラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造装置を提供することである。
本発明は、インクジェット方式によってノズルから吐出されるインクの重量を測定する吐出重量測定方法において、
ノズルからインクを吐出させて撥インク性を有する薄板状の被塗布部材に着弾させるステップと、
被塗布部材に着弾したインクの重量を測定するステップとを含むことを特徴とする吐出重量測定方法である。
また本発明は、前記撥インク性を有する薄板状の被塗布部材が、ポリイミドフィルムであることを特徴とする。
また本発明は、前記撥インク性を有する薄板状の被塗布部材が、撥インク性を有する有機高分子または樹脂を被覆したポリイミドフィルムまたはガラス基板であることを特徴とする。
また本発明は、インクジェット方式によってノズルから吐出されるインクの重量を測定する吐出重量測定装置において、
ノズルから吐出されるインクが着弾する撥インク性を有する薄板状の被塗布部材と、
被塗布部材に着弾したインクの重量を測定する重量測定手段と、
重量測定手段によって測定されるインクの重量に基づいて、ノズルに対して指令信号を出力し各ノズルから吐出されるインクの量を制御する制御手段とを含むことを特徴とする吐出重量測定装置である。
また本発明は、被塗布部材を収容する容器を含み、
容器は、開口部が形成され、ノズルから吐出されるインクが開口部を通過するように設けられることを特徴とする。
また本発明は、インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法において、
基板にインクを吐出する前に前記のいずれか1つに記載の吐出重量測定方法によってインクの重量を測定するステップと、
測定されたインクの重量に基づいて各ノズルから吐出されるインクの量を調整するステップと、
インクジェットヘッドから基板の予め定められる位置にインクを吐出するステップとを含むカラーフィルタ製造方法である。
また本発明は、インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、
前記の吐出重量測定装置と、
インクを吐出する複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、
フィルタ基板を載置するステージと、
インクジェットヘッドを保持し、かつインクジェットヘッドを重量測定手段とステージとの間で移動させるヘッド移動手段とを含むことを特徴とするカラーフィルタ製造装置である。
また本発明は、インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、
前記の吐出重量測定装置と、
インクを吐出する複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、
フィルタ基板を載置するステージと、
重量測定手段およびステージが装着され、
重量測定手段およびステージが交互にインクジェットヘッドから吐出されるインクの着弾位置となるように、移動させる移動手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、ノズルから吐出されるインクは、撥インク性を有する薄板状の被塗布部材に着弾し、着弾したインクの表面積は被塗布部材の撥インク性によって小さくなるので、インクの蒸発による重量変化を小さくすることができ、より精度の高いインク重量の測定を行うことができる。また、測定環境による蒸発の影響が小さくなるので、異なる測定機会ごとの測定値にばらつきのない、再現性のある測定値を得ることができる。
また本発明によれば、撥インク性を有する薄板状の被塗布部材は、撥インク性に優れるポリイミドフィルムもしくは撥インク性を有する有機高分子または樹脂を被覆したポリイミドフィルムまたはガラス基板であり、着弾したインクの表面積をより小さくすることができるので、インクの蒸発による重量変化をさらに小さくすることができ、インク重量測定を高精度で行うことができる。また、フィルムのインク着弾面内における撥インク性のばらつきが小さいので、インクの着弾位置にかかわらずインク重量測定条件にばらつきがなく、異なるノズル間においても同一の条件でインク重量の測定を行うことができる。
また本発明によれば、吐出重量測定装置が撥インク性を有する薄板状の被塗布部材を含み、ノズルから吐出され着弾したインクの表面積は被塗布部材の撥インク性によって小さくなるので、インクの蒸発による重量変化を小さくすることができ、より高い精度でのインク重量の測定を行うことができる。また、測定環境による蒸発の影響が小さくなるので、異なる測定機会ごとの測定値にばらつきのない、再現性のある測定値を得ることができる。
また本発明によれば、ノズルから吐出されるインクが着弾する被塗布部材が、開口部を有する容器内に備えられるので、着弾したインクの蒸発量をさらに小さくすることができる。
また本発明によれば、前記の吐出重量測定方法によって測定し、測定したインクの重量に基づいて各ノズルから吐出されるインクの量を調整した後、フィルタ基板にインクを吐出する方法によってカラーフィルタを製造する。したがって、高精度のインク重量測定結果に基づいた適正量のインクが各ノズルから吐出されるので、着色均一性に優れる高品質のカラーフィルタを製造することができる。
また本発明によれば、カラーフィルタ製造装置は、前記の吐出重量測定装置と、インクジェットヘッドを重量測定手段とフィルタ基板を載置するステージとの間で移動させるヘッド移動手段とを含むので、高精度のインク重量測定結果に基づいた適正量のインクを吐出するインクジェットヘッドによって、着色均一性に優れるカラーフィルタを製造することができる。また、重量測定手段とフィルタ基板を載置するステージとの移動が容易で、カラーフィルタ製造中であっても必要に応じてインクの重量を測定することが可能であるので、インクの量を常時管理することができ、高品質のカラーフィルタを製造することができる。
また本発明によれば、カラーフィルタ製造装置は、前記の吐出重量測定装置と、重量測定手段およびステージが交互にインクジェットヘッドから吐出されるインクの着弾位置となるように移動させる移動手段とを含むので、高精度のインク重量測定結果に基づいた適正量のインクを吐出するインクジェットヘッドによって、着色均一性に優れるカラーフィルタを製造することができる。また、重量測定手段とフィルタ基板を載置するステージとの移動が容易で、カラーフィルタ製造中であっても必要に応じてインクの重量を測定することが可能であるので、インクの量を常時管理することができ、高品質のカラーフィルタを製造することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である吐出重量測定装置11の構成を簡略化して示す斜視図である。
吐出重量測定装置11は、インクジェットヘッド12に備えられるノズル13から吐出されるインクが着弾する撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14と、被塗布部材14に着弾するインクの重量を測定する重量測定手段15と、重量測定手段15によって測定されるインクの重量に基づいて、ノズル13に対して指令信号を出力し各ノズルから吐出されるインクの量を制御する制御手段16とを含む。
インクジェットヘッド12は、たとえば、ピエゾ素子(圧電素子)を用いたヘッドであり、インクジェットヘッド12のインク吐出面には、複数のノズル13が備えられる。これらのノズル13には、それぞれ不図示のピエゾ素子が設けられる。ピエゾ素子は、不図示の電圧印加手段によって電圧が印加され、その印加される電圧に応じて伸縮する。このピエゾ素子の伸縮によってノズル13内のインクに圧力が付加され、インクがノズル13から吐出される。
重量測定手段15は、たとえば、0.1mgの最小分解能を有する程度の微小単位まで計測可能な高精度の電子天秤である重量測定部17と、重量測定部17の上に装着されノズル13から吐出されるインクが着弾する被塗布部材14を載置する載置部18とを含む。
重量測定部17の電子天秤は、インクジェットヘッド12のノズル13から吐出されたインクの1滴あたりの重量を測定して管理するために、インクジェットヘッド12のノズル13から、最小分解能に合わせた複数滴のインクを受ける。重量測定部17の電子天秤の最小分解能が、たとえば0.1mg程度であれば、1滴あたりのインク重量は5ngであるので、少なくとも20万滴のインクが吐出される必要がある。重量測定手段15は、この20万滴のインクの重量を測定し、重量の測定値を20万の数字で割ることにより、1滴あたりのインクの重量を算出する。
載置部18の上には、ノズル13から吐出されるインクが着弾する被塗布部材14であって、撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14が載置される。
本実施の形態では、被塗布部材14として、撥インク性を有するポリイミドフィルムが用いられる。ポリイミドフィルムの大きさおよび形状としては、ノズル13から吐出されるインクが着弾できるようなものであればよい。
ポリイミドフィルムは、撥インク性に優れるので、ノズル13から吐出され着弾したインクの表面積をより小さくすることができる。図2は、撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14の表面に着弾するインク19を模式的に示す構造図である。撥インク性を有する被塗布部材14であるポリイミドフィルムに着弾するインク19は、ポリイミドフィルムとの界面張力が大きいので、表面積が小さくなる。インク19の表面積が小さくなることによって、インク19の蒸発量を小さくし、重量変化を小さくすることができるので、インク19の重量を高い精度で測定することができる。また、インク19の蒸発量が小さくなるので、蒸発量に及ぼす測定環境の影響が小さくなり、測定機会が異なる場合においても測定値のばらつきを抑え、再現性のある測定値を得ることができる。
本実施の形態においては、被塗布部材14としてポリイミドフィルムを用いるけれども、これに限定されることなく、撥インク性を有する有機高分子または樹脂を被覆したポリイミドフィルムまたはガラス基板などを用いてもよい。
撥インク性を有する有機高分子としては、たとえば、フルオロアルキルポリマーなどが挙げられる。撥インク性を有する樹脂としては、たとえば、フッ素樹脂などが挙げられる。
ポリイミドフィルムまたはガラス基板への撥インク性を有する有機高分子または樹脂の被覆は、真空蒸着法またはスピンコート法によって行うことが好ましい。真空蒸着法においては加熱温度、蒸着速度などを制御することができ、スピンコート法においてはスピンコーターの回転数などを制御することができるので、有機高分子または樹脂の被覆条件を詳細に設定することができる。これらの方法によれば、撥インク性の均一な被塗布部材を作成することが容易になり、被塗布部材14のインク着弾面内においても撥インク性のばらつきを少なくすることが可能である。このような撥インク性を有する有機高分子または樹脂を被覆したポリイミドフィルムまたはガラス基板を被塗布部材として用いることによっても、ポリイミドフィルムと同様の効果を得ることができる。
本実施の形態においては、重量測定部17として電子天秤を用いてインク滴の重量測定を行うけれども、これに限定されることなく電子天秤以外の方式、たとえば、ロードセル方式で重量測定を行うようにしてもよい。また、インクの重量測定をする場合、重量測定部17の方式に応じて、たとえば被塗布部材14に着弾させるインクの滴数を1滴ないし20万滴、もしくはそれ以上として測定し、インクの滴数で割ることによってインク1滴あたりの重量を求めるようにしてもよい。
またインクジェットヘッド12は、水平方向に移動可能な可動部材に装着されることが好ましい。インクジェットヘッド12が装着される可動部材を移動させることによって、いずれのノズルから吐出されるインクをも被塗布部材14に着弾させることが可能になる。
載置部18の形状としては、たとえば円形状であっても四角形状であってもよい。載置部18の大きさとしては、重量測定部17により重量が正確に測定できるのであれば、すべてのノズルから吐出されるインクを被塗布部材14に着弾させることができるような大きさに設定してもよい。
制御手段16は、中央処理装置(CPU)またはチップ(集積回路)によって実現される処理回路であり、重量測定手段15およびノズル13に設けられるピエゾ素子に電圧を印加する電圧印加手段に接続される。制御手段16は、重量測定手段15から得られる1滴あたりのインク重量の測定結果に基づいて、ノズル13に設けられるピエゾ素子に対して電圧を印加する電圧印加手段に制御信号を出力し、電圧印加手段による印加電圧値を変化させてピエゾ素子の伸縮量を変化させることによってノズル13からのインクの吐出量を適正に調整する。
制御手段16は、ピエゾ素子に対する印加電圧値を変化させるように制御するけれども、ピエゾ素子に対する印加電圧の周波数を変化させるように制御するものであってもよい。印加電圧の周波数を変化させることによって、ピエゾ素子が伸縮する速度を変化させることができ、インクの粘度に応じた負荷力とピエゾ素子の伸縮力との間でバランスをとることによって適量のインクをノズルから吐出させることができる。
吐出重量測定装置11を用いる本発明の吐出重量測定方法は、ノズル13からインクを吐出させて撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14に着弾させるステップと、被塗布部材14に着弾したインクの重量を測定するステップとを含む。
インクジェットヘッド12に備えられる所定のノズルから吐出されるインクは、重量測定手段15の載置部18上に載置される被塗布部材14に着弾する。着弾したインクは重量測定手段15によってその重量を測定され、測定された値は制御手段16に入力される。制御手段16は、その値に基づいてノズルに備えられるピエゾ素子に印加する電圧値を制御する信号を出力し、ノズルから吐出されるインクの量を適正量に調整する。
図3は、本発明の実施の第2形態である吐出重量測定装置21の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施形態の吐出重量測定装置21は、前述の第1実施形態の吐出重量測定装置11に類似し、対応する部分については同一の参照符合を付して説明を省略する。
本実施形態の吐出重量測定装置21は、被塗布部材14を収容する容器22を含み、容器22には開口部23が形成され、ノズル13から吐出されるインクが開口部23を通過するように設けられることを特徴とする。
容器22は、たとえばガラス製の有底角筒状を有する部材である。容器22は、重量測定手段15の載置台18の上に有底部の反対側を接し、その内部に被塗布部材14を収容するようにして設けられる。容器22は、載置台18に接する側と反対側の有底部22aに直径2mm程度の開口部23が形成され、容器22の内部空間は開口部23以外において、容器外部と遮断される。容器22は、ノズル13から吐出されたインクが開口部23を通過して被塗布部材14に着弾するように設けられる。
重量測定手段15は、どのノズルから吐出されるインクであっても開口部23を通過して被塗布部材14にインクが着弾するように、XYステージ24上に移動可能に備えられる。XYステージ24としては、たとえば、水平2軸方向に移動可能な公知の2軸ステージを用いることができる。
このような吐出重量測定装置21を用いてノズル13から吐出されたインクの重量を測定することによって、開口部23を通過して被塗布部材14に着弾されるインクは、容器22によって内部空間が外部と遮断されるので、たとえば大気の対流による気化損失が抑制され、蒸発によるインクの重量変化をより小さくすることができる。
さらに、重量測定手段15は、XYステージ24上に備えられるので、開口部23の位置を、インクを吐出するノズルの位置に応じて移動させることができる。したがって、いずれのノズルから吐出されるインクをも被塗布部材14に着弾させることができるので、複数備えられる各ノズルから吐出されるインクの重量を測定することが可能である。
なお、ノズル13から吐出されるインクが開口部23を通過して被塗布部材14に着弾されればよいので、重量測定手段15がXYステージ24上に設けられる構成に限定されることなく、インクジェットヘッド12が水平平面内において移動可能な構成であってもよい。
また、開口部23を有する容器22は、容器22の内部空間が開口部23以外において外部と遮断される状態であればその形状は特に限定されない。容器は、たとえば、載置台18に載置される被塗布部材14が覆われるようなドーム状の形状であってもよい。
以上のような本発明の吐出重量測定方法および装置は、ノズルから吐出されるインクの蒸発による重量変化を抑制し、より高い精度でインクの重量を測定することができる。さらに、高精度な測定により得られる値に基づいてノズルに備えられるピエゾ素子に対する印加電圧の値を適正に調整することができ、各ノズルからのインク吐出量を均一に設定することができる。したがって、このような吐出重量測定方法および装置は、たとえば、インクの塗布により形成される着色パターンの着色が均一に行われることが必要であるカラーフィルタ製造装置に好適に用いることができる。
図4は、本発明の吐出重量測定装置11を備えるカラーフィルタ製造装置31の構成を簡略化して示す斜視図である。本発明のカラーフィルタ製造装置31は、フィルタ基板に対して着色パターンを形成するパターン形成に用いられる。
カラーフィルタ製造装置31は、大略、吐出重量測定装置11と、フィルタ基板32にインクを吐出する複数のノズルを備えるインクジェットヘッド33と、フィルタ基板32を載置するステージ34と、インクジェットヘッド33を保持し、かつインクジェットヘッド33を、重量測定手段15とステージ34との間で移動させるヘッド移動手段である第1移動手段35とを含む。
ステージ34は、水平に設けられ、不図示の突起形状の位置決めピンと、フィルタ基板32を真空吸着によって固定する真空吸着手段とによってフィルタ基板32を位置決めし固定する。
フィルタ基板32としては、透明基板であり適度の機械的強度と共に光透過性の高いものが用いられ、たとえば、透明ガラス基板、アクリル樹脂基板、プラスチック基板、プラスチックフィルムおよびこれらの表面処理品などが適用される。
フィルタ基板32は長方形形状を有し、フィルタ基板32の一方の面に対して光透過性のない樹脂であって好ましくは黒色の樹脂がスピンコート法などの方法によって所定の厚さ(たとえば2μm)で塗布され、フォトリソグラフィ法などの方法によってパターンが形成される。黒色の樹脂によって形成されるパターンをブラックマトリックスとよぶ。ブラックマトリックスを形成する樹脂は、たとえばヒータによる加熱によって焼成される。このブラックマトリックスのパターンで囲まれる、たとえば、幅30μm、長さ100μm程度の大きさの部分が最小の表示要素となり、この部分の予め定められる位置に赤、緑、青の各色のインクを塗布することによって着色パターンが形成される。着色パターンとしては、ストライプ型、モザイク型、デルタ型などがある。
吐出重量測定装置11は、撥インク性の被塗布部材14を含み、ステージ34に並設される。
インクジェットヘッド33には、赤、緑、青の各色のインクを吐出する複数のノズルが備えられ、それぞれの色のインクを吐出するノズルは、フィルタ基板32のブラックマトリックスのパターンで囲まれる部分の所定の位置に所定の色のインクが着弾するような間隔および配置で設けられる。また、インクジェットヘッド33は、重量測定手段15とステージ34との間を移動するヘッド移動手段である第1移動手段35によって保持される。
第1移動手段35は、重量測定手段15とステージ34とが並設される方向に平行に移動可能に設けられる。この重量測定手段15とステージ34とが並設される方向をX軸方向と呼ぶ。
第1移動手段35は、案内部36と、係合部37とを含む。案内部36は、形状が細長い直方体形状を有し、重量測定手段15とステージ34とを挟んでX軸方向に延びて1対が設けられる。各案内部36には、案内部36と同様X軸方向に伸び上方に臨んで開口するガイド溝36aが形成される。係合部37も1対が設けられ、各係合部37は、角柱形状を有し、一端部が、案内部36に形成されるガイド溝36a内に挿入される。ガイド溝36a内に挿入される係合部37の一端部は、たとえば案内部36内に設けられる1対のプーリに掛けまわされる無端ベルトに係合部材によって装着される。プーリは電動機に接続されて回転駆動し、プーリの駆動力が無端ベルトを介して係合部37に伝達されて、係合部37がX軸方向に移動可能になる。
1対の係合部37は、ステージ34または重量測定手段15を跨ぐように設けられる第2移動手段38を保持する。第2移動手段38は、ヘッド移動部39と、ヘッド移動部39に移動可能に装着されるヘッド保持部40とを含む。ヘッド可動部39は、係合部37に保持され、第1移動手段35と類似の機構によって、水平面内においてX軸方向と直交する方向であるY軸方向にヘッド保持部40を移動させることができる。ヘッド保持部40には、インクジェットヘッド33が装着される。このように、第1および第2移動手段35,38によって、インクジェットヘッド33が、X軸およびY軸方向の2次元平面内で移動可能になる。
第1および第2移動手段35,38の電動機は、不図示の駆動制御手段に接続され、不図示の画像処理装置によって検出される位置データに応じて、駆動制御手段が出力する動作制御信号に従って所望の位置で停止するように制御される。
以下カラーフィルタ製造装置31の動作について説明する。
まず、インクジェットヘッド33は、第1移動手段35をX軸方向に移動させることによって、重量測定手段15の上方に配置される。インクジェットヘッド31に設けられるノズルは、所定の滴数、たとえば20万滴のインクの吐出を行い、インクを被塗布部材14に着弾させる。重量測定手段15は、被塗布部材14に着弾された20万滴のインクの重量を測定して、その結果からインク1滴あたりの重量を算出し、算出結果を制御手段16へ出力する。制御手段16は、ピエゾ素子に電圧を印加する電圧印加手段に対する電圧値を制御することによって、該ノズルについて吐出される1滴あたりのインクの重量を予め定める所望の値になるように調整する。
複数備えられる各ノズルから吐出されるインク1滴あたりの重量調整が終了すると、第1移動手段35はX軸方向にステージ34側へ向かって移動し、インクジェットヘッド33をステージ34の上方に位置させる。なおフィルタ基板32は、既にステージ34に備えられる位置決めピンと真空吸着部とによって、ステージ34に固定して載置されている。このステージ34に載置されるフィルタ基板32内の予め定められる位置に所定のインクを塗布できるように、第1移動手段35をX軸方向に、第2移動手段38をY軸方向にそれぞれ駆動制御手段が出力する動作制御信号に従って移動させて、インクジェットヘッド33を所定の位置に移動させる。
インクジェットヘッド33は、ノズルからフィルタ基板32の予め定められる位置に対して赤、緑、青の各色のインクを同時に適正量で吐出し、着弾させる。
またカラーフィルタ製造中であっても、必要に応じて第1移動手段35および第2移動手段38を移動させ、インクジェットヘッド33を重量測定手段15の上方に位置させ、前述のようにしてインク重量を測定し、ノズルからのインク吐出量を適正に調整することができる。調整が終わると、第1移動手段35および第2移動手段38を移動させ、インクジェットヘッド33をステージ34に載置されるフィルタ基板32の所定位置上方に配置させて、再びフィルタ基板32に対するインクの吐出を行う。
このように、ノズルからフィルタ基板32に対するインクの吐出とインク重量測定に基づくノズルからのインク吐出量調整とを繰返して、フィルタ基板32上に赤、緑、青の各色の着色を行い、カラーフィルタの着色パターンを形成する。
なお、着色パターン形成後、公知慣用の任意の手段によって、所定の温度で所定時間加熱を行い、インクを乾燥させる。次いで着色パターンの保護およびフィルタ表面の平坦化のために、たとえば、スピンコート法、ロールコート法などの方法によって保護膜を形成する。さらに保護膜の上に、たとえば、スパッタ法、真空吸着法などの方法によって透明電極を保護膜の全面にわたって形成する。このようにして、カラーフィルタの製造を完了する。
本発明のカラーフィルタ製造装置31は、吐出重量測定装置11を備えるので、高い精度で測定されるインク重量に基づいて適正量のインクを吐出させることができ、製造されるカラーフィルタを着色均一性に優れたものとすることができる。
またインクジェットヘッド33は、重量測定手段15とフィルタ基板32を載置するステージ34との間を移動することができる第1移動手段35を含み、重量測定手段15とステージ34との間をインクジェットヘッド33が容易に移動することができる。したがって、フィルタ基板34にインクを塗布する途中であっても必要に応じてインクの吐出重量を測定し、各ノズルから吐出されるインクの重量を調整することが可能である。このように、インクの吐出量を常時適正に保持することが可能であるので、高品質のカラーフィルタを製造することができる。
なお、本発明のカラーフィルタ製造装置31においては、赤、緑、青の各色のインクを同時に吐出する方法を用いるけれども、各色のインクを同時に吐出する方法に限らず、赤、緑、青の各色を1色ずつ吐出する方法であってもよい。またこのような場合、インクジェットヘッド33は、赤、緑、青の3色のインクを吐出するノズルを各色について備えるものである必要はなく、このうちから1色もしくは2色のインクを吐出するノズルを備えるものであってもよい。
カラーフィルタ製造装置31の第1移動手段35および第2移動手段38は、電動機に接続されて駆動する駆動プーリの動作によって移動する機構のものであるが、これに限らずリニアモータなどの機構を用いることもできる。
さらに、カラーフィルタ製造装置31は、カラーフィルタの製造用途に限定されることなく、吐出するインクに含有される物質を、たとえば、金属材料、絶縁材料などに変更することによって、金属配線、絶縁膜などの微細パターンの直描が可能になり、新規な高機能デバイスの作製にも応用できる。
図5は、本発明の実施のもう1つの形態であるカラーフィルタ製造装置41の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施形態のカラーフィルタ製造装置41は、前述の実施形態のカラーフィルタ製造装置31に類似し、対応する部分については同一の参照符合を付して説明を省略する。カラーフィルタ製造装置41は、カラーフィルタ製造装置31と同様にフィルタ基板に対して着色パターンを形成するパターン形成に用いられる。
本実施形態のカラーフィルタ製造装置41は、重量測定手段15とステージ34とが、交互にインクジェットヘッド33から吐出されるインクの着弾位置となるように移動可能な移動手段である第3移動手段42を含むことを特徴とする。
第3移動手段42は、水平に設けられる略直方体形状の固定テーブル43と、固定テーブル43の上に装着される可動テーブル44とを含む。
可動テーブル44は、固定テーブル43と装着される側の面にガイドレール44aが設けられ、固定テーブル43の可動テーブル44が装着される側の面に形成されるガイド溝43aと摺動可能に係合される。可動テーブル44には、不図示部分においてX軸方向に延びてラックが設けられ、該ラックに噛合するように固定テーブル43にピニオンとピニオンが出力軸に設けられた電動機とが装着される。このことによって、電動機の回転駆動力が、ピニオンとラックとに作用し、可動テーブル44が、固定テーブル43に形成されるガイド溝43aに案内されてX軸方向に可動に構成される。
可動テーブル44の上には、重量測定手段15およびステージ34が、可動テーブル44の移動する方向であるX軸方向に並んで設けられ、可動テーブル44の移動によって、重量測定手段15およびステージ34がX軸方向に一体的に移動可能となる。
固定テーブル43には、可動テーブル44に設けられる重量測定手段15またはステージ34を挟んで1対の保持部材45が固定される。保持部材45は、インクジェットヘッド33を移動可能に保持する第2移動手段38のヘッド保持部40が装着されるヘッド移動部39を保持する。
カラーフィルタ製造装置41は、可動ステージ44を移動させることによって、インクジェットヘッド33のノズルから吐出されるインクの着弾地点が、吐出重量測定装置11によってインクの重量を測定する工程時においては重量測定手段15の上方に、インクジェットヘッド33からフィルタ基板32の予め定められる位置にインクを吐出する工程時においてはステージ34の上方に位置することによって、ノズルから吐出されるインク重量の調整と、フィルタ基板32上に対する着色パターンの形成とを、任意のタイミングで切換えて実行することができる。
本発明のカラーフィルタ製造装置41においては、可動テーブル44によって、重量測定手段15およびステージ34が交互にインクジェットヘッド33から吐出されるインクの着弾位置となるように移動させることが容易となる。したがって、前述のカラーフィルタ製造装置31と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の一形態である吐出重量測定装置11の構成を簡略化して示す斜視図である。 撥インク性を有する薄板状の被塗布部材14の表面に着弾するインク19を模式的に示す構造図である。 本発明の実施の第2形態である吐出重量測定装置21の構成を簡略化して示す斜視図である。 本発明の吐出重量測定装置11を備えるカラーフィルタ製造装置31の構成を簡略化して示す斜視図である。 本発明の実施のもう1つの形態であるカラーフィルタ製造装置41の構成を簡略化して示す斜視図である。 特許文献3において被塗布部材2に着弾するインク1を模式的に示す構造図である。
符号の説明
11,21 吐出重量測定装置
12,33 インクジェットヘッド
13 ノズル
14 被塗布部材
15 重量測定手段
16 制御手段
22 容器
23 開口部
24 XYステージ
31,41 カラーフィルタ製造装置
32 基板
34 ステージ
35 第1移動手段
38 第2移動手段
42 第3移動手段

Claims (8)

  1. インクジェット方式によってノズルから吐出されるインクの重量を測定する吐出重量測定方法において、
    ノズルからインクを吐出させて撥インク性を有する薄板状の被塗布部材に着弾させるステップと、
    被塗布部材に着弾したインクの重量を測定するステップとを含むことを特徴とする吐出重量測定方法。
  2. 前記撥インク性を有する薄板状の被塗布部材は、ポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項1記載の吐出重量測定方法。
  3. 前記撥インク性を有する薄板状の被塗布部材は、撥インク性を有する有機高分子または樹脂を被覆したポリイミドフィルムまたはガラス基板であることを特徴とする請求項1記載の吐出重量測定方法。
  4. インクジェット方式によってノズルから吐出されるインクの重量を測定する吐出重量測定装置において、
    ノズルから吐出されるインクが着弾する撥インク性を有する薄板状の被塗布部材と、
    被塗布部材に着弾したインクの重量を測定する重量測定手段と、
    重量測定手段によって測定されるインクの重量に基づいて、ノズルに対して指令信号を出力し各ノズルから吐出されるインクの量を制御する制御手段とを含むことを特徴とする吐出重量測定装置。
  5. 被塗布部材を収容する容器を含み、
    容器は、開口部が形成され、ノズルから吐出されるインクが開口部を通過するように設けられることを特徴とする請求項4記載の吐出重量測定装置。
  6. インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法において、
    基板にインクを吐出する前に請求項1〜3のいずれか1つに記載の吐出重量測定方法によってインクの重量を測定するステップと、
    測定されたインクの重量に基づいて各ノズルから吐出されるインクの量を調整するステップと、
    インクジェットヘッドから基板の予め定められる位置にインクを吐出するステップとを含むカラーフィルタ製造方法。
  7. インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、
    請求項4または5記載の吐出重量測定装置と、
    インクを吐出する複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、
    フィルタ基板を載置するステージと、
    インクジェットヘッドを保持し、かつインクジェットヘッドを重量測定手段とステージとの間で移動させるヘッド移動手段とを含むことを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  8. インクジェットヘッドからインクを基板の予め定められる位置に吐出して着色することによりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置において、
    請求項4または5記載の吐出重量測定装置と、
    インクを吐出する複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、
    フィルタ基板を載置するステージと、
    重量測定手段およびステージが装着され、
    重量測定手段およびステージが交互にインクジェットヘッドから吐出されるインクの着弾位置となるように、移動させる移動手段とを含むことを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
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