JP2007075443A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定回数の変動表示の間だけ継続する第1特別遊技状態における決定で新たに第2特別遊技状態に制御されたときでも、第1特別遊技状態における残りの変動表示の回数が無効となることを遊技者に悟られにくくする。
【解決手段】 特別図柄の表示結果として「7」が導出される(飾り図柄は「確変大当たり」)と、30秒15ラウンドの大当たり制御の後、50回の確率変動状態、さらに50回の時短状態に制御される(普通確変大当たり)。特別図柄の表示結果として「3」が導出される(飾り図柄は「ハズレ」)と、遊技者の関知しづらい1秒2ラウンドの大当たり制御の後、100回の確率変動状態に制御される(突確大当たり)。普通確変大当たりによる50回の確率変動状態の間に突確大当たりした場合には、普通確変大当たりによる確率変動状態の開始から50回の変動表示の終了後に、確率変動状態の継続を示す演出(継続演出)が行われる。
【選択図】 図19

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ遊技機)等の遊技機に関し、特に所定回数の変動表示が行われる間だけ継続する第1特別遊技状態に制御されているときの決定に基づいて第2特別遊技状態に制御されたときに、該第2特別遊技状態への制御を遊技者に報知するための演出の実行に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置における識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定の表示結果(特定表示結果)となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となるように構成されたものがある。
特定遊技状態とは、所定の遊技価値が付与された遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、特定遊技状態は、例えば特別可変入賞装置の状態を打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(大当たり遊技状態)、遊技者にとって有利な状態となるための権利が発生した状態、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態などの、所定の遊技価値が付与された状態である。
上記した遊技機では、特別図柄(識別情報)を表示する可変表示装置の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せ(特定表示結果)となることを、通常、「大当たり」という。大当たりが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当たり遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当たり遊技状態は終了する。
また、可変表示装置における識別情報の可変表示の表示結果の違いによって、例えば、通常の大当たり遊技状態の他にその大当たり遊技状態終了後からの可変表示装置における識別情報が特定表示結果となる確率を変動させる(確変状態)確率変動大当たりや、大当たり遊技状態終了後からの可変表示装置にて識別情報の可変表示を開始してから表示結果が導出表示されるまでの時間(可変表示時間)を短くする(時短状態)時間短縮大当たりなど、遊技価値の異なる複数種類の大当たりを用意することで、遊技興趣の一層の向上を図った遊技機も数多く知られている。
このような遊技機において、予め定められた所定の条件が成立したとき、例えば、可変表示装置における表示結果が所定の識別情報の組み合わせとなったことによる大当たり遊技状態が終了したときに、上述した確変状態を発生させ、当該確変状態における識別情報の可変表示が予め定められた所定回数実行されたときに当該確変状態を終了させる。そして、当該確変状態中に可変表示装置における表示結果が所定の識別情報の組み合わせとなったことによる大当たり遊技状態となったときに当該確変状態を終了し、当該大当たり遊技状態が終了した後、新たに確変状態を発生させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、予め定められた所定の条件とは異なる条件が成立したとき、例えば、可変表示装置における表示結果が所定の識別情報の組み合わせとは異なる組み合わせとなったことによる大当たり遊技状態が終了したときに、上述した時短状態を発生させ、当該時短状態における識別情報の可変表示が予め定められた所定回数実行されたときに当該時短状態を終了し、また、当該時短状態中に大当たりとなったときに当該時短状態を終了するものがあった。また、時短状態が発生したときに前回および前々回の時短状態における所定回数の残り回数と、今回の所定回数の残り回数と、を報知するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
さらに、可変表示装置における表示結果が所定の識別情報の組み合わせとは異なる組み合わせになったときであっても、上記したような大当たり遊技状態に移行させることはない(但し、上記とは異なる極めて短期間の大当たり遊技状態に制御することはあり)ものの、遊技状態を確率変動状態に制御するものがあった(例えば、非特許文献1参照)。
特開2004−33569号公報(第16−18頁、第6図) 特開平9−10395号公報(第7−8頁、第6図) パチンコ必勝ガイド2005年1・2号(第63−68頁)
ところが、上記した特許文献1および特許文献2の遊技機においては、例えば、大当たりとなったときに所定回数の確変状態および時短状態の可変表示が行われていない場合であっても確変状態および時短状態を終了させるため、これまでの確変および時短状態の所定回数の残りの可変表示の回数が無効となることを遊技者に悟られてしまい、興趣が低下する虞があった。特に非特許文献1の遊技機のように新たに確率変動状態に制御されても大当たり遊技状態に移行されないものであると、これまでの確変および時短状態の所定回数の残りの可変表示の回数が無効となることによって興趣を低下させる虞が大きいものとなっていた。
本発明は、所定回数の変動表示の間だけ継続する第1特別遊技状態(確変状態または時短状態)における決定で新たに第2特別遊技状態(突確または突時)に制御されたときでも、第1特別遊技状態における残りの変動表示の回数が無効となることを遊技者に悟られにくい遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態(時短状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1105、S1106、S1109、S716)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を該事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くするとともに前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態(第3確変状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120の変形)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS510(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS512)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS819(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS821(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS822)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態(時短状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1105、S1106、S1109、S716)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を該事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くするとともに前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS510(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS512)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS821(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS822)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第1突時図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態(時短状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1105、S1106、S1109、S716)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態(第2時短状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120の変形)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS510(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS512)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS819(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS821(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS822の変形)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2突時図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態(時短状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1105、S1106、S1109、S716)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態(第3時短状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120の変形)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS510(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS512)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS803(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS805(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS806)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第1特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態(第1確変状態)である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1109、S1110)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第2特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS504(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS506)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS803(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS805(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS806)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第6の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とも該第2特定表示態様とも異なる特定表示態様である第3特定表示態様(第3確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様または前記第3特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定表示態様の導出に基づいて制御された前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第1特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)と、
前記第3特定表示態様の導出に基づいて制御された前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第2特別遊技状態(第3確変状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段と(ステップS1119、S1120の変形)を備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS504(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS506)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第3特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS803(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS805(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS806の変形)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第7の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS504(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS506)を含み、
前記特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて新たに特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS803(NO))、該新たな特別遊技状態よりも前に制御されていた先の特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS805(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS806)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第8の観点にかかる遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄表示器10)と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段(飾り図柄表示部9)とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様(特定表示結果(大当たり表示態様))が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する遊技機であって、
所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段(ステップS105、S106)と、
前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段(ステップS520、S521、S701、表示制御基板80)と、
前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様(確変図柄、非確変図柄)とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様(第2確変図柄)とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様(ハズレ図柄)とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段(ステップS305、S407)と、
前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態(第1大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段(ステップS904、S907)と、
前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態(第2大当たり遊技状態)に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段(ステップS905、S909)と、
前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第1特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)と、
前記第1特別遊技状態に制御されているときにおける前記第2特定表示態様の導出に基づいて制御された前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第2特別遊技状態(第2確変状態)に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段(ステップS1119、S1120)とを備え、
前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに(ステップS504(YES))、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段(ステップS506)を含み、
前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて(ステップS803(NO))、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに(ステップS805(YES))、特定の演出を実行する演出手段(飾り図柄表示部9、ステップS806)をさらに備える
ことを特徴とする。
上記第1〜第8の観点にかかる遊技機では、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)に制御されたときには、所定回数の変動表示が行われる間だけ当該第1特別遊技状態が継続する。もっとも、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)に制御されているときにおいて第2特定表示態様(または第3特定表示態様)が導出されると、遊技状態は、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)が終了して第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御される。このとき、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)での変動表示手段における識別情報の変動表示の残り回数は、無効となってしまう。
もっとも、演出手段により特定の演出が行われるのは、第2特定表示態様(または第3特定表示態様)が導出されたときや第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されたときではなく、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)に制御されたときから起算して変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が所定回数になったとき、すなわち第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されていなければ第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)が終了となるときである。
このため、第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されることで第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)における残りの変動表示の回数が無効になったことが、遊技者に悟られにくいものとなる。また、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態に制御されたときから起算して実行された識別情報の変動表示の回数が所定回数になったときに特定の演出を行うことで、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)における変動表示の回数の無効よりも、第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)として遊技者に有利な状態が続くことを遊技者に強く印象づけることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
しかも、第2の特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)への制御は、変動表示手段に第2特定表示態様(または第3特定表示態様)が導出されることを契機としているが、このときに演出用変動表示手段に導出される演出用表示態様は、変動表示手段に特定表示態様以外の表示態様が導出されたときに導出されるものと同じである。このため、変動表示手段よりも視認容易な演出用変動表示手段に導出された演出用表示態様だけでは第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)への制御の契機を遊技者が分からないので、第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されたことを当該時点で遊技者に悟られにくくすることができる。
また、第2の特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御される前に変動表示手段に第2特定表示態様(または第3特定表示態様)が導出されることを契機として制御される第2特定遊技状態は、第1特定遊技状態よりも短期間で終了する。特定遊技状態に制御されているときには変動表示手段における識別情報の変動表示が行われないが、この変動表示の行われない期間が短期間で終了するため、第2特定遊技状態に制御されていること、すなわちその後に第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されることを遊技者に悟られにくくすることができる。
なお、特定遊技状態は、例えば、遊技領域に打ち出された遊技球を受け入れる特定の入賞口を開放状態とする状態とすることができる。この場合、第2特定遊技状態を第1特定遊技状態よりも短期間で終了するものとするためには、この特定の入賞口を開放状態とする回数および/または1回の開放時間を、第2特定遊技状態では第1特定遊技状態よりも少なくするものとすることができる。また、特定の入賞口を複数回開放状態とする場合において、第2特定遊技状態を第1特定遊技状態よりも短期間で終了するものとするためには、特定の入賞口の開放が次の回に継続する条件を第2特定遊技状態では第1特定遊技状態よりも難しくするものとすることができる。
このように第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)への制御を遊技者に悟られにくくすることで、第1特別遊技状態(または先の特別遊技状態)に制御されたときから起算して変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が所定回数となったときに実行する所定の演出についての演出効果を高めることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
特に第1、第2の観点にかかる遊技機では、第1特別遊技状態は、変動表示手段における識別情報の変動表示の時間を短縮させても事前決定手段が特定表示態様とする旨を決定する確率は通常遊技状態と同じ状態(いわゆる時短状態)であるが、第2特別遊技状態は、変動表示の時間を短縮させるだけではなく、事前決定手段が特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする状態(いわゆる確率変動状態)である。このため、遊技状態が第1特別遊技状態から第2特別遊技状態に変化した旨を特定の演出で示すことで、遊技者の期待感を高めさせることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1、第4、第6の観点にかかる遊技機では、第1特別遊技状態は、所定回数の変動表示で終了してしまうが、第2特別遊技状態は、次に変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨が事前決定手段により決定されるまで継続する。このため、遊技状態が第1特別遊技状態から第2特別遊技状態に変化した旨を特定の演出で示すことで、遊技者の期待感を高めさせることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
上記第1〜第6、第8の観点にかかる遊技機は、
前記変動表示制御手段による識別情報の変動表示の開始から終了までの変動時間として用意された複数種類の変動時間のうちから、前記第1特別遊技状態に制御されているときと前記第2特別遊技状態に制御されているときとで異なる確率で、いずれかの変動時間を選択する変動時間選択手段(ステップS505、S506、S511、S512)をさらに備えるものとすることができる。
この場合において、上記第1〜第6、第8の観点にかかる遊技機は、
前記変動時間選択手段により選択された変動時間に応じて、前記演出用変動表示制御手段による演出用識別情報の変動表示の開始から終了までの態様として用意された複数種類の変動態様(通常、ノーマルリーチ、リーチA、リーチB、リーチC)のうちから、前記第1特別遊技状態に制御されているときと前記第2特別遊技状態に制御されているときとで異なる確率で、いずれかの変動態様を選択する変動態様選択手段(ステップS505、S506、S511、S512)をさらに備えるものとしてもよい。
第1特別遊技状態と第2特別遊技状態とでは、変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を通常遊技状態と同じ確率とするか高い確率とするかの違いはあるが、変動表示の時間は両者とも同じように短縮される。このため、変動表示手段における識別情報の変動表示の時間によって、第2特別遊技状態への制御を遊技者に悟らせないようにすることができる。もっとも、第1特別遊技状態から第2特別遊技状態に制御されると、変動時間(及び変動態様)の選択率が異なるものとなることから、選択された変動時間(及び変動表示のパターン)に応じて第2特別遊技状態に制御されたことを遊技者に期待させることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
上記第1〜第4の観点にかかる遊技機において、前記第1特別遊技状態に制御する所定の条件は、例えば、前記第1特定遊技状態が終了したこととすることができる。また、前記第1特定遊技状態の終了後に所定回数だけ確率変動状態(第5の観点にかかる遊技機における第1特別遊技状態と同じ)に制御する場合には、第1特定遊技状態の終了後にさらに該確率変動状態が終了したこととすることができる。
また、上記第1〜第4の観点にかかる遊技機において、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させるとは、前記第1、第2の特別遊技状態における識別情報の変動表示の平均時間が通常遊技状態よりも短くなるということを意味する。例えば、平均時間さえ短いのであれば、前記第1、第2の特別遊技状態において選択されるいずれかの変動時間に、通常遊技状態において選択されるいずれかの変動時間よりも変動表示の時間が長いものがあっても構わない。
上記第2、第3、第5、第8の観点にかかる遊技機において、
前記演出手段は、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となった後も前記第2特別遊技状態で前記変動表示手段において実行される前記識別情報の変動表示の残り回数に応じて異なる態様で、前記特定の演出を行うものとすることができる(図6)。
上記第7の観点にかかる遊技機において、
前記演出手段は、前記特別遊技状態制御手段により前記先の特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となった後も前記新たな特別遊技状態で前記変動表示手段において実行される前記識別情報の変動表示の残り回数に応じて異なる態様で、前記特定の演出を行うものとすることができる(図6)。
このように第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)における変動表示の残り回数に応じて異なる態様の演出を行うものとすることで、演出の態様が豊富になり、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、演出の内容に応じて第2特別遊技状態における変動表示の残り回数を遊技者が知ることができるようになることで、特に第2特別遊技状態における変動表示の残り回数が多い場合には、ここでの演出によって遊技者の期待感を高めさせることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
なお、上記記第2、第5、第6、第8の観点にかかる遊技機において、前記第2所定回数は、前記所定回数と同じ回数であっても構わない。
上記第1〜第8の観点にかかる遊技機は、
前記特別遊技状態が継続している状態で前記変動表示手段において実行されている前記識別情報の変動表示の累計継続回数を計数する継続回数計数手段(ステップS502、S508)と、
前記継続回数計数手段の計数している累計継続回数を報知する継続回数報知手段(ステップS522、表示制御基板80、飾り図柄表示部9)とをさらに備えるものとすることができる。
これにより、通常遊技状態よりも遊技者に有利な状態である特別遊技状態(第1特別状態または第2特別遊技状態)が継続している変動表示の回数が遊技者に分かりやすく示されることとなる。そして、有利な状態の継続が遊技者に分かりやすくなることから、遊技者の遊技意欲を高めさせて、遊技の興趣を向上させることができる。
上記第1〜第8の観点にかかる遊技機において、
前記非特定導出制御手段は、前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出された後、前記第2特定遊技状態が終了したときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させるものとすることができる。
ここでは、演出用変動表示手段における演出用表示態様が導出されたときには既に第2特定遊技状態が終了している。このため、遊技者が演出用変動表示手段を見て遊技を行っていた場合には、演出用表示態様が導出されたときに第2特定遊技状態に制御されているかどうかを確認しても、実際に第2特定遊技状態に制御されていたのかどうかが分からない。このように第2特定遊技状態に制御されていたのかどうかを分からなくすることにより、第2特別遊技状態(または新たな特別遊技状態)に制御されたことを遊技者に悟らせないようにすることができる。
上記第1〜第8の観点にかかる遊技機において、
前記第2特定遊技状態制御手段は、前記変動表示手段に前記第2特定表示態様(及び前記第3特定表示態様)が導出されたとき以外で所定の条件が成立したときにも、前記第2特定遊技状態に遊技状態を制御する手段を含むものとすることもできる。
ここでは、第2特定遊技状態は、変動表示手段に第2特定表示態様(及び第3特定表示態様)が導出されることで制御されることもあるが、それ以外の所定の条件の成立で制御されることもある。遊技者が演出用変動表示手段を見るだけで変動表示手段を見ずに遊技を行っていれば、第2特定遊技状態に制御されたことが確認できても、それが第2特定表示態様(及び第3特定表示態様)の導出に基づくものなのか所定の条件の成立に基づくものなのかが分からない。このように第2特定遊技状態に制御された原因を分からなくすることで、第2特別遊技状態(新たな特別遊技状態)に制御されたことを遊技者に悟らせないようにすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態に適用される弾球遊技機1を正面からみた正面図である。弾球遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、弾球遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)と、を含む構造体である。
図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、回転操作することにより遊技領域7に打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が始動入賞口14へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄10a)の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置8を備えている。可変表示装置8は、その右下部に7セグメントLEDにより構成される特別図柄表示器10と、中央に液晶表示装置(LCD)により構成される飾り図柄表示部9とを備えている。特別図柄表示器10では、7セグメントLEDによって表示される特別図柄10aの比較的単調な可変表示を行なっている。また、飾り図柄表示部9では、複数の表示領域(本実施形態では3つ)9a〜9cにて飾り図柄の可変表示を行っている。飾り図柄表示部9は、特別図柄表示器10で行われる可変表示の内容を、より演出効果を高めて遊技者に表示するための可変表示装置である。
特別図柄表示器10に表示される表示結果のうち特定表示結果(大当たり図柄)には、第1特定表示結果(第1確変図柄、例えば、「0」〜「9」の図柄のうち「3」以外の奇数図柄)と、第1特定表示結果とは異なる第2特定表示結果(非確変図柄、例えば、「0」〜「9」の図柄のうち「0」以外の偶数図柄)と、第1、第2特定表示結果とは異なる第3特定表示結果(第2確変図柄、例えば、「3」)と、が含まれる。第1特定表示結果、第2特定表示結果、第3特定表示結果以外の表示結果は、ハズレ図柄となる。
特別図柄表示器10に第1特定表示結果(第1確変図柄)を表示した後には、後述する第1大当たり遊技状態に遊技状態を制御する。第1大当たり遊技状態の終了後に、特別図柄表示器10において50回の変動表示が行われるまでの間、大当たり遊技状態(第1大当たり遊技状態及び後述する第2大当たり遊技状態)とは異なる特別遊技状態としての第1確変状態に制御される。第1確変状態で50回の変動表示が行われた後、さらに特別図柄表示器10において50回の変動表示が行われるまでの間、第1確変状態とは異なる特別遊技状態である時短状態に制御される。時短状態で50回の変動表示が行われた後は、通常遊技状態に制御される。但し、第1確変状態で50回の変動表示が終了するよりも前に特別図柄表示器10に新たに特定表示結果が導出された場合は、第1確変状態はそこで終了となり、新たに導出された特定表示結果に応じてその後の遊技状態が制御されることとなる。第1確変状態の後に制御されることとなっていた50回の時短状態もなくなる。
特別図柄表示器10に第2特定表示結果(非確変図柄)を表示した後には、後述する第1大当たり遊技状態に遊技状態を制御する。第1大当たり遊技状態の終了後に、特別図柄表示器10において50回の変動表示が行われるまでの間、時短状態に制御される。時短状態で50回の変動表示が行われた後は、通常遊技状態に制御される。但し、時短状態で50回の変動表示が終了するよりも前に特別図柄表示器10に新たに特定表示結果が導出された場合は、時短状態はそこで終了となり、新たに導出された特定表示結果に応じてその後の遊技状態が制御されることとなる。第1確変状態の終了後の50回の時短状態についても同様である。
なお、特別図柄表示器10に第1特定表示結果または第2特定表示結果が導出されることで第1大当たり遊技状態に制御されることを、第1大当たりという。また、第1大当たりのうちで第1特定表示結果(確変図柄)の導出に基づくものを確変大当たり、第2特定表示結果(非確変図柄)の導出に基づくものを通常大当たりと呼ぶ場合がある。
特別図柄表示器10に第3特定表示結果(第2確変図柄)を表示した後には、後述する第2大当たり遊技状態に遊技状態を制御する。第2大当たり遊技状態の終了後に、特別図柄表示器10において100回の変動表示が行われるまでの間、第1確変状態とも時短状態とも異なる特別遊技状態としての第2確変状態に制御される。第2確変状態で100回の変動表示が行われた後は、通常遊技状態に制御される。但し、第2確変状態で100回の変動表示が終了するよりも前に特別図柄表示器10に新たに特定表示結果が導出された場合は、第2確変状態はそこで終了となり、新たに導出された特定表示結果に応じてその後の遊技状態が制御されることとなる。なお、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出されることで第2大当たり遊技状態に制御されることを、第2大当たりという。また、第2大当たりのことを突確大当たりと呼ぶ場合がある。
大当たり遊技状態は、後述する大入賞口21を開放状態とし、遊技領域7に打ち出された遊技球の入賞を容易とする状態である。ここで、第1大当たり遊技状態は、後述するように大入賞口21の開放時間及び開放ラウンド数が多く、この間にかなりの数の遊技球の入賞が見込まれるが、第2大当たり遊技状態は、後述するように大入賞口21の開放時間及び開放ラウンドが僅かで、この間に見込める遊技球の入賞数は極僅かである。
また、時短状態は、通常遊技状態よりも特別図柄表示器10における可変表示の実行時間が短縮される遊技状態である。時短状態において特別図柄表示器10の表示結果が特定表示結果とされる確率は、通常遊技状態と変わりがない。第1確変状態と第2確変状態とは、継続回数と制御への契機となった事象が異なるだけで、内容的には同じ遊技状態であり、両者をまとめて確率変動状態という。確率変動状態では、特別図柄表示器10の表示結果が特定表示結果となる確率が通常遊技状態よりも高くなり、また、時短状態と同様に特別図柄表示器10における可変表示の実行時間も通常遊技状態よりも短縮される。通常遊技状態とは、特別遊技状態(第1確変状態、第2確変状態、時短状態)、及び大当たり遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)とは異なる遊技状態のことである。
飾り図柄表示部9の表示結果は、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出された場合を除いて、特別図柄表示器10の表示結果に対応している。例えば、特別図柄表示器10の表示結果が第1特定表示結果になる場合には、飾り図柄表示部9の表示結果も第1特定表示結果に応じた確変大当たり図柄になり、特別図柄表示器10の表示結果が第2特定表示結果になる場合には、飾り図柄表示部9の表示結果も第2特定表示結果に応じた通常大当たり図柄となる。また、特別図柄表示器10の表示結果が特定表示結果とは異なる非特定表示結果(ハズレ図柄)となる場合には、飾り図柄表示部9の表示結果もハズレ図柄となる。
もっとも、特別図柄表示器10の表示結果が第3特定表示結果になる場合には、飾り図柄表示部9の表示結果は、第3特定表示結果と対応しないハズレ図柄となる。第3特定表示結果の導出により制御される第2大当たり遊技状態は、大入賞口21の開放時間及びラウンド数も僅かであり、また、後述するように第1大当たり遊技状態のような大当たり演出も行われないため、遊技者が飾り図柄表示部9を見ている限りは、第2大当たりの発生による遊技状態の変化を遊技者に悟られ難くすることができる。
飾り図柄表示部9の上方には、後述する始動入賞口14に遊技球が入り始動条件が成立したが未だ特別図柄表示器10の開始条件(例えば、前回の特別図柄10aの可変表示の終了、第1大当たり遊技状態および第2大当たり遊技状態の終了)が成立していない始動条件の成立回数として後述する主基板31のRAM55(図2参照)に記憶された保留記憶数を表示する保留記憶数表示手段として特別図柄保留記憶表示器11が設けられている。特別図柄保留記憶表示器11は、4つのLEDから構成され、始動入賞口14への有効始動入賞(本実施形態では、保留記憶数が4未満のときの始動入賞)がある毎に、LEDを1つ点灯し、特別図柄表示器10にて特別図柄10aの可変表示が開始される毎に、点灯しているLEDを1つ減らす。すなわち、LEDを1つ消灯する。
RAM55には、特別図柄表示器10における特別図柄10aの始動条件が成立(打球が始動入賞口14へ入賞)したときに主基板31のCPU56(図2参照)により抽出された大当たり判定用乱数等の各種乱数の抽出順番を特定可能に記憶する4つの保留記憶バッファが設けられている。特別図柄保留記憶表示器11は、保留記憶バッファのうちで各種乱数の記憶された保留記憶バッファの数(保留記憶数)を特定可能に表示する。保留記憶バッファには、抽出された各種乱数のうち未だ開始条件(例えば、前回の特別図柄10aの可変表示の終了、第1大当たり遊技状態および第2大当たり遊技状態の終了)が成立していない数値データが予め定められた上限数として4個まで記憶される。
可変表示装置8の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口14を有する可変入賞装置15が設けられている。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動ロスイッチ62(図2参照)によって検出される。可変入賞装置15は、ソレノイド71(図2参照)によって開状態とされる。ソレノイド71により可変入賞装置15が開状態となることにより、遊技球が始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
可変入賞装置15の下方には、大当たり遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)においてソレノイド72(図2参照)によって大入賞口21が開状態とされる特別可変入賞装置20が設けられている。特別可変入賞装置20が設けられている位置は、遊技者が飾り図柄表示部9を見て遊技を進めている場合には、大入賞口21が開状態となっているのかどうかが遊技者にほとんど分からないような位置となっている。
特別可変入賞装置20は、ソレノイド72により可動して大入賞口21に遊技球が入賞可能な受入可能状態と、大入賞口21に遊技球が入賞不能な受入不能状態とに変化可能である。また、特別可変入賞装置20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、V入賞領域に入った入賞球はV入賞スイッチ64(図2参照)で検出され、10カウント入賞領域に入った入賞球はカウントスイッチ63(図2参照)で検出される。遊技盤6の背面には、大入賞口21内の経路を切り換えるためのソレノイド73(図2参照)も設けられている。
特別可変入賞装置20は、第1大当たり遊技状態または第2大当たり遊技状態において、大入賞口21の開放から一定時間経過するまで、または所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するまで大入賞口21を開放状態とする。大入賞口21が開閉されてから一定期間(例えば、第1大当たり遊技状態においては30秒、第2大当たり遊技状態においては1秒)経過するまで、または所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口21に入賞するまでが1ラウンドである。1ラウンド中において大入賞口21の開放中に打球が大入賞口21内のV入賞領域に入賞し、V入賞スイッチ64で検出されると、継続権が発生し特別可変入賞装置20により大入賞口21の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば、第1大当たり遊技状態においては15ラウンド、第2大当たり遊技状態においては2ラウンド)許容される。
特別可変入賞装置20の左側方には、「○」及び「×」と付された左右一対のLEDからなる普通図柄表示器12が設けられている。この普通図柄表示器12は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」及び「×」)を可変表示可能なものである。
ゲート28aまたは28bを遊技球が通過したことがゲートスイッチ61(図2参照)で検出されると、普通図柄当たり判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55の普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55の普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当たり判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。普通図柄表示器12において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する可変表示を開始できる状態(前回の普通図柄表示器12における可変表示の終了)であれば、普通図柄表示器12において普通図柄の可変表示が開始される。
普通図柄表示器12の下方には、普通図柄バッファに格納される普通図柄当たり判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する普通図柄保留記憶表示器13が設けられている。この普通図柄保留記憶表示器13は、ゲート28を遊技球が通過したことがゲートスイッチ61で検出されて新たに普通図柄当たり判定用乱数が記憶されると、点灯するLEDを1つ増やす。普通図柄表示器12にて普通図柄(例えば、「○」及び「×」)の可変表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。
普通図柄表示器12にて、○と×の付された左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば、29.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に○の付された左側のランプが点灯すれば当たりとなる。当たりとするか否かは、ゲート28を遊技球が通過し、ゲートスイッチ61で遊技球が検出されたときに抽出された普通図柄当たり判定用乱数の値が所定の普通図柄当たり判定値と合致したか否かによって決定される。普通図柄表示器12における可変表示の表示結果が当たりである場合には、可変入賞装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が始動入賞口14に入賞しやすい状態になる。
更に、確率変動状態では、特別図柄表示器10にて可変表示される特別図柄10aの停止図柄が特定表示結果になる確率が通常遊技状態より高められるとともに可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮されるだけでなく、普通図柄表示器12において、停止図柄が大当たり図柄になる確率も通常遊技状態より高められるとともに、普通図柄表示器12における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮され、さらに可変入賞装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常遊技状態より高められる。また、時短状態では、特別図柄表示器10に可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮されるだけでなく、普通図柄表示器12における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周上部、外周左部および外周右部には、前面枠に設けられた天枠ランプ40、枠ランプ左41および枠ランプ右42が設けられている。また、枠ランプ左41の近傍には賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が、枠ランプ右42の近傍には補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が、設けられている。
また、図1には示していないが。弾球遊技機1には打球操作ハンドル5を操作することにより駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置45(図2参照)が設けられている。打球発射装置45から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技領域7に下りてきた遊技球は、ゲート28a、28bを通過し、可変入賞装置15または特別可変入賞装置20に入賞することがある。可変入賞装置15及び特別可変入賞装置20のいずれにも入賞しなかった遊技球は、アウト口26から排出されるものとなっている。
図2は、本実施形態に係る弾球遊技機1の回路構成の概要を表したブロック図である。主基板31には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御する基本回路53が搭載されている。基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って遊技の信号を制御するCPU56、及び表示制御基板80等に制御信号を送信するI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54、RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。
なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。また、この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータとは、主基板31に搭載されるCPU56、ROM54、RAM55、I/Oポート部57、等の周辺回路のことである。
また、ゲートスイッチ61、始動ロスイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、余剰球受皿4がいっぱいになったときに検出する満タンスイッチ(図示しない)、カウントスイッチ短絡信号(図示しない)、からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路32、可変入賞装置15を開閉するソレノイド71、特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72、大入賞口21内に設けられたシーソーを可動するソレノイド73、等を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路33、電源投入時に基本回路53をリセットするためのシステムリセット回路(図示しない)、基本回路53から与えられるデータに従って、大当たり遊技状態(第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態)の発生を示す大当たり情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路34、も主基板31に搭載されている。
また、主基板31に搭載されたCPU56は、可変表示装置8に設けられた特別図柄表示器10の表示制御、および、普通図柄表示器12の表示制御を行う。さらに、特別図柄保留記憶表示器11および普通図柄保留記憶表示器13の発光制御を行う。
主基板31に設けられた遊技制御用マイクロコンピュータ(CPU56及びROM54、RAM55等の周辺回路)は、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50、遊技盤6に設けられた複数の入賞口にて遊技球の入賞を検出したことにより賞球払い出しを行う球払出装置44、を制御する払出制御基板36に払出制御信号を送信する。また、遊技制御用マイクロコンピュータは、打球操作ハンドル5を操作することにより打球発射装置45を駆動制御して遊技球を遊技領域7に向けて発射制御する発射制御基板37に発射制御信号を送信する。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータは、表示制御基板80に演出制御コマンド(演出制御信号)を送信する。演出制御コマンドを受信することにより表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータ(表示制御用CPU(図示しない)、RAM(図示しない)、ROM(図示しない)、I/Oポート部(図示しない)、等の周辺回路)は、可変表示装置8の飾り図柄表示部9の表示制御を行う。
表示制御用CPUは、ROMに格納されたプログラムに従って動作し、主基板31から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドに従って可変表示装置8の飾り図柄表示部9の表示制御を行う。具体的には、画像表示を行う表示制御機能及び高速描画機能を有するVDP(図示しない)により飾り図柄表示部9の表示制御を行う。表示制御用CPUは、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示しない)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、飾り図柄表示部9に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、怪物、文字、図形または記号等を予め格納しておくためのものである。
そして、表示制御用CPUは、キャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは、表示制御用CPUからデータが入力されたことに基づいて動作する。この実施の形態では、飾り図柄表示部9の表示制御を行うVDP(図示しない)が表示制御基板80に搭載されている。また、VDPは、表示制御用CPUとは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM(図示しない)をマッピングしている。VDPは、キャラクタ画像データに従って飾り図柄表示部9に表示するための画像データを生成し、VRAMに展開する。VRAMは、VDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。そして、飾り図柄表示部9に出力する。
また、この実施の形態では、表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータは、音声出力基板70にスピーカ27の駆動信号を出力することによりスピーカ27の音声出力制御を行うとともに、ランプドライバ基板35にランプ・LEDの駆動信号を出力することにより弾球遊技機1に設けられたランプ・LEDの発光制御を行う。すなわち、表示制御基板80に搭載される表示制御用マイクロコンピュータは、主基板31から送信される飾り図柄表示部9の表示制御、ランプ・LEDの点灯制御、遊技音発生等の演出の制御に関する指令情報としての演出制御コマンド(制御信号)に基づいて飾り図柄表示部9、スピーカ27、弾球遊技機1に設けられるランプ・LED等の発光体の制御を行う演出制御用マイクロコンピュータである。
以下、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における特別図柄表示器10における特別図柄の変動表示、及び飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動表示について説明する。特別図柄の変動表示の結果を大当たりとするか否か、大当たりとする場合にはいずれの大当たりとするか、さらには特別図柄の変動時間及び飾り図柄の変動パターンをいずれとするかは、始動入賞時に抽出される各種乱数に基づいて、特別図柄表示器10における特別図柄の変動表示の始動条件が成立したときに決定される。
ここで、この実施の形態で用いられる乱数を説明する。図3は、この実施の形態で用いられる各種乱数を示す説明図である。図3においては、特別図柄及び飾り図柄の変動表示の決定のために用いられる乱数以外の乱数も示している。この実施の形態にかかる弾球遊技機1において、各乱数は、以下のように使用される。
(1)大当たり判定用乱数:大当たりを発生させるか否かを決定する。
(2)大当たり図柄決定用乱数:大当たりとする場合に、確変大当たりとするか、通常大当たりとするか、突確大当たりとするか、を決定する。
(3)変動パターン決定用乱数:特別図柄10aの変動表示の時間および飾り図柄の変動パターンを決定する。
(4)普通図柄当たり判定用乱数:普通図柄に基づく当たりを発生させるか否かを決定する
(5)大当たり判定用乱数初期値決定用乱数:当たり判定用乱数の初期値を決定する。
(6)普通図柄当たり判定用乱数初期値決定用乱数:普通図柄当たり判定用乱数の初期値を決定する。
(7)ガセ演出決定用乱数:突確大当たりが発生していないときに後述するプレ継続演出またはプレ発展演出を行うかどうかを、決定する。
次に、大当たりの決定について説明する。図4は、大当たり判定テーブルの一例を示す説明図である。特別図柄の表示結果を大当たりとするか否かは、大当たり判定用乱数の値と、そのときの遊技状態に応じて決定される。図4に示すように、低確率時(通常遊技状態または時短状態)では、大当たりと判定される大当たり判定値は「3」だけとなっているが、高確率時(確率変動状態)では、大当たりと判定される大当たり判定値は「3」、「7」、「79」、「103」、「107」となっており、高確率時における大当たりとなる確率は、低確率時における大当たりとなる確率の5倍高くなっている。特別図柄の表示結果を大当たりとすることが決定されると、主基板31のRAM55に大当たりフラグがセットされる。
大当たりとする旨が決定された場合には、さらに大当たり図柄決定用乱数の値に基づいて、いずれの種類の大当たりとするかが決定される。大当たり図柄決定用乱数の値は、そのまま大当たり時における飾り図柄の表示結果に対応している。大当たり図柄決定用乱数の値が「1」〜「9」のときは、その値は特別図柄の表示結果にも対応するが、大当たり図柄決定用乱数の値が「0」及び「10」のときには、特別図柄の表示結果としてそれぞれ「2」、「8」に、大当たり図柄決定用乱数の値が「11」のときには、特別図柄の表示結果として「7」に対応している。大当たり図柄を「3」とすることが決定されると、すなわち第2大当たりとすることが決定されると、主基板31のRAM55に第2大当たりフラグがセットされる。
大当たり判定用乱数及び大当たり図柄決定用乱数に基づいて、特別図柄の変動表示の結果を大当たりとするか否か、大当たりとする場合にいずれの種類の大当たりとするかが決定されると、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンが決定される。特別図柄の変動表示の時間は、飾り図柄の変動表示のパターンに従って自動的に決まるものとなる。ここで、飾り図柄の変動表示のパターンは、決定された特別図柄の変動表示の結果とそのときの遊技状態とに応じて決定されるものとなる。
図5は、変動パターン選択テーブルを示す図である。この図に示す通り、飾り図柄の変動パターンとしては、通常変動、ノーマルリーチ、リーチA、リーチB、リーチCの5種類があり、それぞれに短縮バージョン(飾り図柄の変動表示の態様は同じであるが、最終的な表示結果が導出されるまでの変動時間が通常バージョンよりも4秒ずつ短い)がある。
「通常変動」とは、リーチ表示態様を伴わない変動パターンである。「ノーマルリーチ」とは、所定のリーチ表示態様を伴う変動パターンである。「リーチA」は、「ノーマルリーチ」とは異なるリーチ表示態様を持つ変動パターンである。また、リーチ表示態様が異なるとは、リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。例えば、「ノーマルリーチ」では単に1種類の変動態様によってリーチ表示態様が実現されるのに対して、「リーチA」では、変動速度や変動方向が異なる複数の変動態様を含むリーチ表示態様が実現される。また、「リーチB」は、「ノーマルリーチ」および「リーチA」とは異なるリーチ表示態様を持つ変動パターンであり、「リーチC」は、「ノーマルリーチ」、「リーチA」、および、「リーチB」とは異なるリーチ表示態様を持つ変動パターンである。
ここで、リーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当たり図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については可変表示(変動表示)が行われていること、および全てまたは一部の図柄が大当たり図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。なお、この実施の形態では、特別図柄表示器10は7セグメントLEDにより構成され、1つの特別図柄10aの可変表示を行うため、リーチ表示態様となることはない。そのため、通常変動以外の変動パターンでは、飾り図柄表示部9にて飾り図柄をリーチ表示態様とする。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(特別図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、飾り図柄表示部9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
変動パターンの選択について説明すると、「通常変動」以外の変動パターンを除いて、いずれの変動パターンについても飾り図柄の変動表示の結果がハズレとなるものと大当たりとなるものがある。また、変動パターンは、遊技状態に応じて選択されるものであり、通常遊技状態にあるときには通常バージョンの中から飾り図柄の変動パターンが選択される。確率変動状態にあるときと時短状態にあるときとはいずれも短縮バージョンの中から飾り図柄の変動パターンが選択される。
もっとも、時短状態のときにおける変動パターンの選択比率は、通常遊技状態における変動パターンの選択比率と同じであるが、確率変動状態では、「通常変動」の選択比率は同じではあるものの、それ以外の変動パターンの選択比率は、通常遊技状態及び時短状態のときの選択比率とは異なっている。特に、飾り図柄の表示結果をハズレとする場合では、リーチCの変動パターンは、確率変動状態にある場合にしか選択されないものとなっている。
このように飾り図柄の変動パターンは、飾り図柄の表示結果を大当たりとするか否かとそのときの遊技状態に応じて決定されるものとなるが、通常遊技状態においてハズレとなるパターンを選択するためのテーブルを通常時ハズレテーブルと呼び、大当たりとなるパターンを選択するためのテーブルを通常時大当たりテーブルと呼ぶものとする。また、時短状態においてハズレとなるパターンを選択するためのテーブルを時短時ハズレテーブルと呼び、大当たりとなるパターンを選択するためのテーブルを時短時大当たりテーブルと呼ぶものとする。確率変動状態においてハズレとなるパターンを選択するためのテーブルを確変時ハズレテーブルと呼び、大当たりとなるパターンを選択するためのテーブルを確変時大当たりテーブルと呼ぶものとする。
ところで、前述したように、特別図柄表示器10における特別図柄の表示結果が第1特定表示結果または第2特定表示結果となる場合には、飾り図柄の表示結果も大当たり図柄となるが、特別図柄の表示結果が第3特定表示結果となる場合、すなわち第2大当たりとなる場合には、飾り図柄の表示結果はハズレ図柄となる。従って、特別図柄の表示結果を大当たりとすることが決定されても、第2大当たりとすることが決定された場合には、変動パターンを選択するためのテーブルには、遊技状態に応じて通常時ハズレテーブル、時短時ハズレテーブルまたは確変時ハズレテーブルが用いられる。
なお、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動表示は、表示制御基板80の表示制御用CPUにより制御されるが、主基板31のCPU55は、こうして決定した変動パターンで飾り図柄を変動表示させ、こうして決定した表示結果を飾り図柄表示部9に導出させるため、特別図柄表示器10において特別図柄の変動表示を開始するタイミングで、決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドと表示結果を示す停止図柄コマンドとを表示制御基板80に送信するものとしている。
以下、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における特別遊技状態(時短状態、第1確変状態及び第2確変状態)の制御、及び遊技状態の変化に伴って飾り図柄の変動表示以外に飾り図柄表示部9において実行される演出について説明する。
前述した通り、特別図柄表示器10の表示結果が第1特定表示結果となって確変大当たりが発生すると、第1大当たり遊技状態に制御された後に、特別図柄の変動表示が50回行われる間だけ確率変動状態(第1確変状態)に制御され、第1確変状態が終了した後に特別図柄の変動表示が50回行われる間だけ時短状態に制御される。特別図柄表示器10の表示結果が第2特定表示結果となって通常大当たりが発生すると、第1大当たり遊技状態に制御された後に、特別図柄の変動表示が50回行われる間だけ時短状態に制御される。また、特別図柄表示器10の表示結果が第3特定表示結果となって突確大当たりが発生すると、第2大当たり遊技状態に制御された後に、特別図柄の変動表示が100回行われる間だけ確率変動状態(第2確変状態)に制御される。
このような特別遊技状態の制御のため、主基板31のRAM55には、第1確変カウンタと、第2確変カウンタと、時短カウンタとが設けられている。確変大当たりが発生したときには、第1大当たり遊技状態の終了後に第1確変カウンタと時短カウンタにそれぞれ初期値として50がセットされ、第2確変カウンタの値が0にクリアされる。通常大当たりが発生したときには、第1大当たり遊技状態の終了後に時短カウンタに初期値として50がセットされ、第1確変カウンタと第2確変カウンタの値が0にクリアされる。突確大当たりが発生したときには、第2大当たり遊技状態の終了後に第2確変カウンタの初期値として100がセットされるが、第1確変カウンタ及び時短カウンタの値は、場合によって異なる値となるので、これについては、後に詳しく述べるものとする。
第2確変カウンタの値が0でなければ、第1確変カウンタ及び時短カウンタの値に関わらず、遊技状態が第2確変状態にあるということである。第2確変状態では、特別図柄の変動表示が1回行われる毎に第2確変カウンタの値が1ずつ減算されると共に、第1確変カウンタ及び時短カウンタの値も0でなければ1ずつ減算される。第2確変カウンタの値が0であって第1確変カウンタの値が0でなければ、時短カウンタの値に関わらずに、遊技状態が第1確変状態にあるということである。第1確変状態では、特別図柄の変動表示が1回行われる毎に第1確変カウンタの値が1ずつ減算されるが、時短カウンタの値は減算されない。
第1確変カウンタの値も第2確変カウンタの値も0であって時短カウンタの値が0でなければ、遊技状態が時短状態にあるということである。時短状態では、特別図柄の変動表示が1回行われる毎に時短カウンタの値が1ずつ減算される。第1確変カウンタ、第2確変カウンタ、時短カウンタのいずれの値も0であれば、通常遊技状態である。第1確変カウンタ、第2確変カウンタ及び時短カウンタの値によって大当たり遊技状態以外の遊技状態は判断可能であるが、第1大当たり遊技状態及び第2大当たり遊技状態を含めて現時点でいずれの遊技状態にあるかを示す遊技状態フラグが、RAM55に記憶されている。
また、突確大当たりが発生したときの第1確変カウンタ及び時短カウンタの値について説明する。確変大当たりに基づいてセットされた第1確変カウンタの値が0となるまで、すなわち確変大当たり後における特別図柄の変動表示の回数が50回となるまでは、突確大当たりが発生しても第1確変カウンタの値はそのままとなる。確変大当たり後における特別図柄の変動表示の回数が50回となるまでに既に突確大当たりが発生して第2確変カウンタの値が0となっていないときも同様である。ここで値が0となるまでは、第1確変カウンタの値は、確変大当たりに基づいて第1確変状態に遊技状態が制御された後の特別図柄の変動表示が50回に達するまでの残りの変動表示の回数を示すこととなる。また、第1確変状態において突確大当たりすると、次の通常大当たりまたは確変大当たりまで時短状態に制御されることはなくなるので、時短カウンタの値が0にクリアされる。
第1確変カウンタの値が0となった(通常大当たりにより初期値として0がセットされた場合を含む)後、時短カウンタの値が0となるまで、すなわち時短状態に制御されてからの特別図柄の変動表示の回数が50回となるまでは、突確大当たりが発生しても時短カウンタの値はそのままとなる。時短状態に制御された後における特別図柄の変動表示の回数が50回となるまでに既に突確大当たりが発生して第2確変カウンタの値が0となっていないときも同様である。ここで値が0となるまでは、時短カウンタの値は、時短状態に遊技状態が制御された後の特別図柄の変動表示が50回に達するまでの残りの変動表示の回数を示すこととなる。
第1確変カウンタ及び時短カウンタの値がいずれも0で第2確変カウンタの値が0でないとき、すなわち第2確変カウンタの値を0でなくした突確大当たりが発生しなかったと仮定すると通常遊技状態にあるときには、さらに突確大当たりが発生すると、これまでの第2確変カウンタの値(変動表示の実行に基づく減算後の値)が第1確変カウンタにセットされる。その後、第2確変カウンタに初期値として100がセットされる。ここで値が0に達するまでは、第1確変カウンタの値は、突確大当たりに基づいて第2確変状態に遊技状態が制御された後における特別図柄の変動表示が100回に達するまでの残りの変動表示の回数を示すこととなる。第2確変カウンタの値が0でない限り、第1確変カウンタの値は、第2確変カウンタの値より常に小さいこととなる。
ところで、第1大当たり遊技状態または第2大当たり遊技状態に遊技状態が制御される場合以外に、特別遊技状態としての時短状態、第1確変状態、及び第2確変状態、並びに通常遊技状態の間で遊技状態が制御されることとなると、その遊技状態の変化を示す演出が飾り図柄の変動表示と共に飾り図柄表示部9において行われることとなる。もっとも、確変大当たりに基づく第1確変状態への移行、通常大当たりに基づく時短状態への移行は、特別図柄表示器10の表示結果だけではなく、飾り図柄表示部9の表示結果によっても示されているため、これらの場合に飾り図柄の変動表示以外の演出が行われることはない。これらの場合以外の遊技状態の移行が、飾り図柄の変動表示以外の演出で示されるものとなる。
ここで、通常遊技状態に制御されているとき以外の突確大当たりに基づく第2確変状態への遊技状態の移行を示す演出は、その移行が行われたタイミングで行われるとは限らない。遊技状態が第1確変状態に制御された後に特別図柄の変動表示の回数が50回(50回目を含む)に達するまでに突確大当たりした場合には、50回目の特別図柄の変動表示が終了した(すなわち、第1確変カウンタの値が0に変化したタイミング)で、確率変動状態の継続を示す継続演出が行われる。遊技状態が時短状態に制御された後に特別図柄の変動表示の回数が50回(50回目を含む)に達するまでに突確大当たりした場合には、50回目の特別図柄の変動表示が終了した(すなわち、時短カウンタの値が0に変化したタイミング)で、時短状態から確率変動状態に遊技状態が移行した旨を示す発展演出が行われる。
遊技状態が第2確変状態に制御された後に特別図柄の変動表示の回数が100回(100回目を含む)に達するまでにさらに突確大当たりした場合(但し、第1確変状態に制御されてから50回までと時短状態に制御されてから50回までと第2確変状態に制御されてから100回までに突確大当たりした場合を除く)には、先の突確大当たりの後に100回目の特別図柄の変動表示が終了したタイミング(すなわち、第2確変カウンタの値がセットされた後に第1確変カウンタの値が0に変化したタイミング)で、確率変動状態の継続を示す継続演出が行われる。
また、継続演出または発展演出が行われるよりも1回だけ前の変動表示が終了したタイミング(すなわち、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値が1に変化したタイミング)においても、それぞれプレ継続演出またはプレ発展演出が行われる。もっとも、プレ継続演出またはプレ発展演出は、新たな突確大当たりが発生していないときであっても、突確大当たりが発生していたと仮定すればプレ継続演出またはプレ発展演出が行われることとなるタイミング(すなわち、第1確変カウンタ、時短カウンタまたは第2確変カウンタの値が1に変化したタイミング)で行われることがある。
新たな突確大当たりが発生していないときにプレ継続演出またはプレ発展演出を行うかどうかは、前述したガセ演出決定用乱数を抽出して、その値に応じて決めることとなる。プレ継続演出及びプレ発展演出は、それぞれ確率変動状態が継続する旨、時短状態から確率変動状態への遊技状態が移行される旨を比較的高い信頼度で遊技者に示すものではあるが、継続演出及び発展演出のように確定的に遊技者に示すものではない。
また、突確大当たりに基づく第2確変状態への遊技状態の移行の他に遊技状態の移行を示す演出は、当該遊技状態の移行が行われたタイミングで行われる。このような演出としては、第1確変状態から時短状態に遊技状態が移行したことを示す時短移行演出、時短状態が終了したことを示す時短終了演出、時短状態への移行以外で確率変動状態(ここでは、第2確変状態だけ)が終了したことを示す確変終了演出、通常遊技状態に制御されているときの突確大当たりで確率変動状態(ここでは、第2確変状態だけ)に制御されたことを示す開始演出がある。
図6は、これらの遊技状態の移行に伴って、飾り図柄の変動表示以外に飾り図柄表示部9において行われる演出の態様を示す図である。ここで、プレ継続演出、継続演出、プレ発展演出、及び発展演出の演出態様は、第2確変カウンタの値及び第2大当たりフラグの状態によって、すなわち第2確変状態がさらに継続することとなる特別図柄の変動表示の回数が75回以上となるかどうかによって異なるものとなっている。新たな突確大当たりが発生していないときのプレ継続演出またはプレ発展演出の態様は、ガセ演出決定用乱数の値に応じて決められる。時短移行演出、時短終了演出、確変終了演出、及び開始演出の態様は、それぞれ1種類だけである。
なお、これらの遊技状態の移行を示す演出は、主基板31のCPU56から送信される演出コマンドに従って、表示制御基板80の表示制御用CPUが制御することとなる。ここで、プレ継続演出、継続演出、プレ発展演出、及び発展演出の実行を指示するプレ継続演出コマンド、継続演出コマンド、プレ発展演出コマンド、及び発展演出コマンドは、それぞれ2種類ずつ用意されていることになる。時短移行演出、時短終了演出、確変終了演出、及び開始演出の実行を指示する時短移行演出コマンド、時短終了演出コマンド、確変終了演出コマンド、及び開始演出コマンドは、それぞれ1種類だけである。
さらに、この実施の形態にかかる弾球遊技機1では、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(時短状態、第1確変状態または第2確変状態)で特別図柄の変動表示が継続している回数が、各回の変動表示毎に飾り図柄表示部9に表示されるものとなっている。このため、主基板31のRAM55には、時短状態、第1確変状態または第2確変状態が継続している回数をカウントするための特別回数カウンタが設けられ、各ゲーム毎に特別回数カウンタの値を示す特別回数コマンドが表示制御基板80に送られるものとなっている。
以下、この実施の形態にかかる弾球遊技機1において遊技の進行のために行われる処理について説明する。弾球遊技機1における遊技の進行は、2ms毎に実行されるタイマ割り込み処理に従って実行される。なお、打球操作ハンドル5の操作に基づく遊技領域7への遊技球の発射だけは、2ms毎のタイマ割り込み処理とは独立して行われるものとなっている。
図7は、CPU56が実行するメイン処理にて2ms毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込が発生すると、CPU56は、レジスタの退避処理(ステップS21)を行った後、ステップS22〜S36の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路32を介して、ゲートスイッチ61、始動ロスイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定するスイッチ処理を行う(ステップS22)。
次に、遊技制御に用いられる大当たり判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。CPU56は、更に、初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理(ステップS24)及び表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS25)。
更に、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じて特別図柄表示器10、飾り図柄表示部9、特別可変入賞装置20、等を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器12の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。普通図柄プロセス処理を実行することにより普通図柄表示器12の表示制御および可変入賞装置15の開閉制御が実行される。
次いで、CPU56は、特別図柄プロセス処理でRAM55の所定の領域に設定され、飾り図柄表示部9において表示を行うための演出制御コマンドを表示制御基板80に送出する特別図柄コマンド制御処理を行う(ステップS28)。また、普通ざらプロセス処理でRAM55の所定の領域に設定された普通図柄に関する演出制御コマンドを演出制御コマンドを送出する普通図柄コマンド制御処理を行う(ステップS29)。
更に、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当たり情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。
また、CPU56は、始動ロスイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、等の検出信号に基づく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具体的には、始動ロスイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、等の何れかがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板36に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板36に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置44を駆動する。
そして、CPU56は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS32)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS33)。更に、所定の条件が成立したときにソレノイド回路33に駆動指令を行う(ステップS34)。可変入賞装置15、特別可変入賞装置20、を開状態または閉状態としたり、大入賞口21内の遊技球通路を切り替えたりするために、ソレノイド回路33は、駆動指令に応じてソレノイド71〜73を駆動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS35)、割込許可状態に設定する(ステップS36)。
図8は、ステップS26においてCPU56が実行する特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では、CPU56は、まず、遊技盤6に設けられている始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための始動ロスイッチ62がオンしているかどうか、すなわち遊技球が始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生しているかどうかを判定し(ステップS101)、始動入賞が発生していたら始動口スイッチ通過処理(ステップS102)を行う。その後、特別図柄プロセスフラグの状態に応じてステップS103〜S109のうちのいずれかの処理を行う。始動入賞が発生していなければ、そのまま特別図柄プロセスフラグの状態に応じてステップS103〜S109のうちのいずれかの処理を行う。なお、始動口スイッチ通過処理の詳細については、後述する。
特別図柄通常処理(ステップS103):特別図柄10aの可変表示を開始できる状態になるのを待つ。CPU56は、特別図柄10aの可変表示が開始できる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)を確認する。保留記憶カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄10aの可変表示の結果、大当たり判定用乱数の値に基づいて大当たりとするか否か(特定表示結果とするか否か)を決定し、大当たりとする場合には、大当たり図柄決定用乱数の値に基づいて大当たりの種類も決定する。なお、特別図柄通常処理の詳細については、後述する。
変動パターン設定処理(ステップS104):特別図柄表示器10における特別図柄の変動時間および飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターン(可変表示データ)を、始動入賞発生時に抽出した変動パターン決定用乱数の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターンの中から選択する。決定された変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間を特別図柄プロセスタイマ(ダウンタイマにより構成される)にセットした後、特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。このとき、特別図柄表示器10に特別図柄の変動表示開始を指示する信号を出力するとともに、表示制御基板80に対して選択した変動パターンに応じた変動パターンコマンドと、停止図柄を示す停止図柄コマンドを送信する。なお、変動パターン設定処理の詳細についても、後述する。
特別図柄変動処理(ステップS105):ステップS104の変動パターン設定処理で選択された変動パターンに応じて変動時間のセットされた特別図柄プロセスタイマの計時時間を監視し、当該変動時間が経過して特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、次に特別図柄停止処理に移行させるよう制御を行う。なお、特別図柄変動処理の詳細についても後述する。
特別図柄停止処理(ステップS106):特別図柄表示器10にて可変表示する特別図柄の可変表示を停止するとともに、飾り図柄表示部9にて可変表示する飾り図柄の可変表示を停止するように制御する。具体的には、特別図柄の停止を示す信号を特別図柄表示器10に出力される状態に設定するとともに、飾り図柄の停止を示す演出制御コマンド(飾り図柄停止コマンド)を表示制御基板80に送信される状態に設定する。また、遊技状態の変化を飾り図柄表示部9にて示すための演出制御コマンド(各種演出コマンド)を設定する処理もここで行う。なお、特別図柄停止処理の詳細についても、後述する。
大入賞口開放前処理(ステップS107):大当たり後に最初にこの処理が行われるときには大入賞口21のラウンド数を設定した後、大入賞口21を開放する制御を開始する。具体的には、ソレノイド72を駆動して大入賞口21を開状態として特別可変入賞装置20を開放状態とする。また、大入賞口21の開放されたラウンド数をカウントすると共に、開放タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定する。なお、大入賞口開放前処理の詳細についても、後述する。
大入賞口開放中処理(ステップS108):第1大当たり遊技状態中および第2大当たり遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを表示制御基板80に送出する制御や大入賞口21の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。なお、大入賞口開放中処理の詳細についても、後述する。
大当たり終了処理(ステップS109):第1大当たり遊技状態または第2大当たり遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行わせるための制御を行う。また、発生した大当たりの種類に基づいて、第1確変カウンタ、第2確変カウンタ、及び時短カウンタの値を初期化する処理も大当たり終了処理において行う。なお、大当たり終了処理の詳細についても、後述する。
図9は、ステップS101の始動口スイッチ通過処理を詳細に示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、保留記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS201)。保留記憶数が4に達していれば、そのまま始動口スイッチ通過処理を終了する。
保留記憶数が4に達していなければ、保留記憶数を1増やし(ステップS202)、大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、及び変動パターン決定用乱数の各乱数の値を抽出する(ステップS203)。乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。そして、抽出した各乱数の値を保留記憶数の値に対応した保存領域(保留記憶バッファ)に格納する(ステップS204)。そして、始動口スイッチ通過処理を終了する。
図10は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS103)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、特別図柄表示器10において特別図柄の変動表示を開始することができる状態には、保留記憶カウンタの値により保留記憶数の値を確認する(ステップS301)。なお、特別図柄の変動表示を開始することができる状態とは、特別図柄プロセスフラグの値がステップS103を示す値となっている状態であり、特別図柄表示器10にて特別図柄10aの変動表示がなされておらず、かつ、特別図柄表示器10に大当たり図柄が導出表示されたことに基づく第1大当たり遊技状態または第2大当たり遊技状態が実行中でもない場合である。保留記憶数が0であれば、そのまま特別図柄通常処理を終了する。
保留記憶数が0でなければ、RAM55の保留記憶バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS302)、保留記憶数の値を1減らし(保留記憶カウンタのカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS303)。すなわち、RAM55の保留記憶バッファにおいて保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
次いで、CPU56は、保留記憶バッファから大当たり判定用乱数を読み出し(ステップS304)、大当たり判定処理を実行して、特別図柄の表示結果を大当たりとするか否か、大当たりとする場合には大当たりの種類も決定する(ステップS305)。なお、大当たり判定処理の詳細については、後述する。大当たり判定処理を終了すると、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップS306)。そして、特別図柄通常処理を終了する。
図11は、ステップS305の大当たり判定処理を詳細に示すフローチャートである。大当たり判定処理において、CPU56は、遊技状態フラグにより遊技状態が確率変動状態(第1確変状態または第2確変状態)であるか否かを判定する(ステップS401)。確率変動状態であれば、大当たり判定テーブル中の高確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS402)。確率変動状態でなければ、大当たり判定テーブル中の低確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS403)。
そして、抽出されている大当たり判定用乱数の値を使用を決定した大当たり判定テーブルに登録されている値と比較し(ステップS404)、比較の結果として大当たり判定用乱数の値と合致する値があるかどうかを判定する(ステップS405)。合致する値がなければ、そのまま大当たり判定処理を終了する。
合致する値があれば、RAM55に大当たりフラグをセットする(ステップS406)。さらに、大当たり図柄決定用乱数を読み出し(ステップS407)、読み出した大当たり図柄決定用乱数が「0」〜「11」のうち奇数の値で、すなわち確率変動状態への移行と伴う図柄であるかどうかを判定する(ステップS408)。大当たり図柄決定用乱数の値が偶数であれば、大当たり判定処理を終了する。大当たり図柄決定用乱数の値が奇数の値である場合には、さらに第2大当たりであるか否か、すなわち、読み出した大当たり図柄決定用乱数が「3」であるかどうかを判定する(ステップS409)。
大当たり図柄決定用乱数の値が「3」以外の奇数であれば、RAM55に確変フラグをセットする(ステップS410)。大当たり図柄決定用乱数の値が「3」であれば、RAM55に第2大当たりフラグをセットする(ステップS411)。確変フラグまたは第2大当たりフラグをセットした後、大当たり判定処理を終了する。
図12は、ステップS104の変動パターン設定処理を詳細に示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、遊技状態フラグを参照して、現在の遊技状態が確率変動状態(第1確変状態または第2確変状態)にあるかどうかを判定する(ステップS501)。確率変動状態にあれば、RAM55の特別回数カウンタの値を1だけ加算する(ステップS502)。
次に、大当たり判定処理の実行結果としてRAM55に大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS503)。大当たりフラグがセットされていれば、さらにRAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS504)。第2大当たりフラグがセットされていないときは、特別図柄の変動表示の表示結果により通常大当たりまたは確変大当たりとなる場合であり、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして確変時大当たりテーブルを設定する(ステップS505)。そして、ステップS517の処理に進む。
大当たりフラグがセットされていないときは、特別図柄の変動表示の表示結果によりハズレとなる場合である。大当たりフラグがセットされていても第2大当たりフラグもセットされているときには、特別図柄の変動表示の表示結果により突確大当たりとなる場合である。これらの場合には、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして確変時ハズレテーブルを設定する(ステップS506)。そして、ステップS517の処理に進む。
また、現在の遊技状態が確率変動状態でない場合には、現在の遊技状態が時短状態にあるかどうかを判定する(ステップS507)。時短状態にあれば、RAM55の特別回数カウンタの値を1だけ加算する(ステップS508)。次に、大当たり判定処理の実行結果としてRAM55に大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS509)。大当たりフラグがセットされていれば、さらにRAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS510)。第2大当たりフラグがセットされていないときは、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして時短時大当たりテーブルを設定する(ステップS511)。そして、ステップS517の処理に進む。大当たりフラグがセットされていないとき、或いは第2大当たりフラグもセットされているときには、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして時短時ハズレテーブルを設定する(ステップS512)。そして、ステップS517の処理に進む。
また、現在の遊技状態が時短状態でもない場合には、現在の遊技状態は通常遊技状態である。ここでは、大当たり判定処理の実行結果としてRAM55に大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS513)。大当たりフラグがセットされていれば、さらにRAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS514)。第2大当たりフラグがセットされていないときは、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして通常時大当たりテーブルを設定する(ステップS515)。そして、ステップS517の処理に進む。大当たりフラグがセットされていないとき、或いは第2大当たりフラグもセットされているときには、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンを選択するためのテーブルとして通常時ハズレテーブルを設定する(ステップS516)。そして、ステップS517の処理に進む。
ステップS517では、保留記憶バッファから変動パターン決定用乱数を抽出する。そして、ステップS505、S506、S511、S512、S515、またはS516で設定した変動パターン選択テーブルに登録されている変動パターンのうちから抽出した変動パターン決定用乱数に対応した変動パターンを、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンとして選び出す(ステップS518)。
変動パターンを選択すると、CPU56は、決定した変動パターンの変動時間データを特別図柄プロセスタイマに設定する(ステップS519)。そして、CPU56は、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドをRAM55にセットする(ステップS520)。さらに、大当たり図柄決定用乱数の値に応じて停止図柄コマンドをRAM55にセットし(ステップS521)、特別回数カウンタの値を示す特別回数コマンドをRAM55にセットする(ステップS522)。
ここでセットされた変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、特別回数コマンドは、次に特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に順次送信されるものとなる。表示制御基板80の表示制御用CPUは、受信した変動パターンコマンドに応じた変動パターンで飾り図柄表示部9において飾り図柄の変動表示を開始させる。また、受信した特別回数コマンドに基づいて、特別遊技状態(時短状態、第1確変状態または第2確変状態)が継続している回数を飾り図柄表示部9に表示させる。停止図柄コマンドは、表示制御基板80のRAMに保存され、変動表示を終了させる飾り図柄の種類を定めるものとなる。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセスタイマをスタートした後(ステップS523)、特別図柄プロセスフラグを特別図柄変動処理に対応した値に変更する(ステップS524)。そして、変動パターン設定処理を終了する。
図13は、ステップS105の特別図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。特別図柄変動処理では、CPU56は、特別図柄表示器10を制御して特別図柄の変動表示を継続させる(ステップS601)。次に、特別図柄プロセスタイマの値が0となったかどうか、すなわち特別図柄の変動表示を開始してからの経過時間がステップS104で選択した変動パターンに対応した時間となったかどうかを判定する(ステップS602)。特別図柄プロセスタイマの値が0となってなければ、そのまま特別図柄変動処理を終了する。特別図柄プロセスタイマの値が0となっていれば、特別図柄プロセスフラグを特別図柄停止処理に対応した値に変更する(ステップS603)。そして、特別図柄変動処理を終了する。
図14は、ステップS106の特別図柄停止処理を詳細に示すフローチャートである。特別図柄停止処理では、CPU56は、飾り図柄の停止を指示する図柄停止コマンドをRAM55にセットする(ステップS701)。ここでセットされた図柄停止コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。図柄停止コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において飾り図柄の変動表示を停止させるものとなる。
次に、特別図柄の変動表示として1回分を消化したこととなり、ここで大当たりの発生となる場合もあるので、特別遊技状態(時短状態、第1確変状態または第2確変状態)に制御されているときに時短カウンタ、第1確変カウンタおよび/または第2確変カウンタの値を更新するカウンタ処理を行う。カウンタ処理においては、これらのカウンタの値に応じた演出も、飾り図柄表示部9において飾り図柄の変動表示以外に行わせるものとなる(ステップS702)。なお、カウンタ処理の詳細については、後述する。
カウンタ処理が終了すると、RAM55に大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS703)。大当たりフラグがセットされている場合には、さらにRAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS704)。第2大当たりフラグがセットされている場合には、突確大当たりの発生となるので、大当たり図柄決定用乱数の値に従って「3」で特別図柄の変動表示を停止させる(ステップS705)。さらに、遊技状態フラグを第2大当たり遊技状態に更新して(ステップS706)、ステップS711の処理に進む。
第2大当たりフラグがセットされていない場合には、RAM55に確変フラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS707)。確変フラグがセットされている場合には、確変大当たりの発生となるので、大当たり図柄決定用乱数の値に従って「1」、「5」、「7」または「9」で特別図柄の変動表示を停止させる(ステップS708)。確変フラグがセットされていない場合には、通常大当たりの発生となるので、大当たり図柄決定用乱数の値に従って「2」、「4」、「6」または「8」で特別図柄の変動表示を停止させる(ステップS709)。
ステップS708またはS709で特別図柄の変動表示を停止した後、遊技状態フラグを第1大当たり遊技状態に更新する(ステップS710)。その後、ステップS711の処理に進む。ステップS711では、特別図柄プロセスフラグを大入賞口開放前処理に対応した値に更新する。そして、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS703で大当たりフラグがセットされていなかった場合には、特別図柄の変動表示の結果はハズレとなるので、「0」で特別図柄の変動表示を停止させる(ステップS712)。次に、ステップS702のカウンタ処理で更新後の第2確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS713)。第2確変カウンタの値が0であれば、さらに更新後の第1確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS714)。第2確変カウンタおよび/または第1確変カウンタの値が0でなければ、次回の変動表示も今回の変動表示に引き続き確率変動状態で行われるので、そのままステップS719の処理に進む。
更新後の第1確変カウンタの値も0であれば、更新後の時短カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS715)。更新後の時短カウンタの値が0でなければ、次回のゲームの遊技状態はいずれにしても時短状態となるので、遊技状態フラグを時短状態に更新して(ステップS716)、ステップS719の処理に進む。
更新後の時短カウンタの値も0であれば、次回の変動表示における遊技状態はいずれにしても通常遊技状態となり、特別遊技状態の連続とはならないことになるので、RAM55の特別回数カウンタに0をセットする(ステップS717)。さらに、遊技状態フラグを通常遊技状態に更新して(ステップS718)、ステップS719の処理に進む。ステップS719では、特別図柄プロセスフラグを特別図柄通常処理に対応した値に更新する。そして、特別図柄停止処理を終了する。
図15は、ステップS702のカウンタ処理を詳細に示すフローチャートである。カウンタ処理では、まず、第1確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS801)。第1確変カウンタの値が0でなければ、ここで1回分の変動表示を消化したものとなるので、第1確変カウンタの値を1だけ減算する(ステップS802)。
次に、第2確変カウンタの値も0であるかどうかを判定する(ステップS803)。第2確変カウンタの値も0でなければ、第2確変状態において1回分の変動表示を消化したこととなるので、第2確変カウンタの値を1だけ減算する(ステップS804)。次に、ステップS802での減算の結果として第1確変カウンタの値が0となったかどうかを判定する(ステップS805)。
第1確変カウンタの値が0となった場合には、確変大当たりに基づいて第1確変状態に制御された後に突確大当たりをしたが、第1確変状態に制御されたときからの変動表示の回数が50回に達したことになったか、突確大当たりに基づいて第2確変状態に制御された後にさらに突確大当たりをしたが、先の突確大当たりに基づいて第2確変状態に制御されたときからの変動表示の回数が100回に達したということになる。この場合には、第2確変カウンタの値に応じた継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS806)。ここでセットされた継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
第1確変カウンタの値が0となっていなければ、第1確変カウンタの値が1となったかどうかを判定する(ステップS807)。第1確変カウンタの値が1にもなっていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。第1確変カウンタの値が1になった場合には、先の第1確変状態または第2確変状態の開始からの変動表示の回数が、突確大当たりがなかったとしたら確率変動状態の終了となる場合の1回前(49回目または99回目)となったということになる。この場合には、第2確変カウンタの値に応じたプレ継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS808)。ここでセットされたプレ継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。プレ継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS803で第2確変カウンタの値が0であった場合には、今回の変動表示は第1確変状態で行われていたということであるが、ステップS802での減算の結果として第1確変カウンタの値が0となったかどうかを判定する(ステップS809)。第1確変カウンタの値が0となっている場合には、RAM55に第2大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS810)。
第2大当たりフラグが設定されていなければ、今回の変動表示で第1確変状態が終了となって次回の変動表示からは遊技状態が時短状態となる。この場合には、時短移行演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS811)。ここでセットされた時短移行演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。時短移行演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において時短移行演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
第2大当たりフラグが設定されている場合には、先の第1確変状態が開始してからの変動表示の回数が今回で50回となったが、今回の変動表示で突確大当たりとなって、次の変動表示からは新たな第2確変状態が開始されるということである(第2確変カウンタに初期値がセットされるのは、大当たり処理終了時)。この場合には、第2確変カウンタの値に応じた継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS812)。ここでセットされた継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS809で第1確変カウンタの値が0となっていなければ、第1確変カウンタの値が1となったかどうかを判定する(ステップS813)。第1確変カウンタの値が1にもなっていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。第1確変カウンタの値が1になった場合には、第1確変状態の開始からの変動表示の回数が第1確変状態の終了となる場合の1回前(第1確変状態の開始から49回目)となっても突確大当たりが生じていないということである。この場合には、ガセ演出決定用乱数を抽出し、抽出した乱数の値に応じてプレ継続演出を実行するかどうかを抽選する(ステップS814)。
そして、ここでの抽選に当選したかどうかを判定する(ステップS815)。ここでの抽選に当選していなければ、表示制御基板80に何のコマンドも送らずに、すなわち飾り図柄表示部9に演出を行わせずに、カウンタ処理を終了する。抽選に当選していれば、ガセ演出決定用乱数の値に応じたプレ継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS816)。ここでセットされたプレ継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。プレ継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS801で第1確変カウンタの値が0であった場合には、時短カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS817)。時短カウンタの値が0でなければ、ここで1回分の変動表示を消化したものとなるので、時短カウンタの値を1だけ減算する(ステップS818)。
次に、第2確変カウンタの値も0であるかどうかを判定する(ステップS819)。第2確変カウンタの値も0でなければ、第2確変状態において1回分の変動表示を消化したこととなるので、第2確変カウンタの値を1だけ減算する(ステップS820)。次に、ステップS818での減算の結果として時短カウンタの値が0となったかどうかを判定する(ステップS821)。
時短カウンタの値が0となった場合には、時短状態に制御された後に突確大当たりをしたが、時短状態に制御されたときからの変動表示の回数が50回に達したということになる。この場合には、第2確変カウンタの値に応じた発展演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS822)。ここでセットされた発展演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。発展演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において発展演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
時短カウンタの値が0となっていなければ、時短カウンタの値が1となったかどうかを判定する(ステップS823)。時短カウンタの値が1にもなっていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。時短カウンタの値が1になった場合には、時短状態の開始からの変動表示の回数が、突確大当たりがなかったとしたら時短状態の終了となる場合の1回前(時短状態の開始から49回目)となったということになる。この場合には、第2確変カウンタの値に応じたプレ発展演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS824)。ここでセットされたプレ発展演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。プレ発展演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9においてプレ発展演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS819で第2確変カウンタの値が0であった場合には、今回の変動表示は時短状態で行われていたということであるが、ステップS818での減算の結果として時短カウンタの値が0となったかどうかを判定する(ステップS825)。時短カウンタの値が0となっている場合には、RAM55に第2大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS826)。
第2大当たりフラグが設定されていなければ、今回の変動表示で時短状態が終了となる。この場合には、時短終了演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS827)。ここでセットされた時短終了演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。時短終了演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において時短終了演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
第2大当たりフラグが設定されている場合には、時短状態が開始してからの変動表示の回数が今回で50回となったが、今回の変動表示で突確大当たりとなって、次の変動表示からは新たな第2確変状態が開始されるということである(第2確変カウンタに初期値がセットされるのは、大当たり処理終了時)。この場合には、第2確変カウンタの値に応じた発展演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS828)。ここでセットされた発展演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。発展演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において発展演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS825で時短カウンタの値が0となっていなければ、時短カウンタの値が1となったかどうかを判定する(ステップS829)。時短カウンタの値が1にもなっていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。時短カウンタの値が1になった場合には、時短状態の開始からの変動表示の回数が時短状態の終了となる場合の1回前(時短状態の開始から49回目)となっても突確大当たりが生じていないということである。この場合には、ガセ演出決定用乱数を抽出し、抽出した乱数の値に応じてプレ発展演出を実行するかどうかを抽選する(ステップS830)。
そして、ここでの抽選に当選したかどうかを判定する(ステップS831)。ここでの抽選に当選していなければ、表示制御基板80に何のコマンドも送らずに、すなわち飾り図柄表示部9に演出を行わせずに、カウンタ処理を終了する。抽選に当選していれば、ガセ演出決定用乱数の値に応じたプレ発展演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS832)。ここでセットされたプレ発展演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。プレ発展演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9においてプレ発展演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS817で時短カウンタの値が0であった場合には、第2確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS833)。第2確変カウンタの値が0でなければ、ここで第2確変状態において1回分の変動表示を消化したものとなるので、第2確変カウンタの値を1だけ減算する(ステップS834)。減算の結果、第2確変カウンタの値が0となったかどうかを判定する(ステップS835)。第2確変カウンタの値が0となっている場合には、RAM55に第2大当たりフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS836)。
第2大当たりフラグが設定されていなければ、今回の変動表示で第2確変状態が終了となり、時短状態にも移行されずに確率変動状態が終了となる。この場合には、確変終了演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS837)。ここでセットされた確変終了演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。確変終了演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において確変終了演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
第2大当たりフラグが設定されている場合には、先の第2確変状態が開始してからの変動表示の回数が今回で100回となったが、今回の変動表示で突確大当たりとなって、次の変動表示からは再び第2確変状態が開始されるということである(第2確変カウンタに初期値がセットされるのは、大当たり処理終了時)。この場合には、第2確変カウンタの値に応じた継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS838)。ここでセットされた継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
ステップS835で第2確変カウンタの値が0となっていなければ、第2確変カウンタの値が1となったかどうかを判定する(ステップS839)。第2確変カウンタの値が1にもなっていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。第2確変カウンタの値が1になった場合には、第2確変状態の開始からの変動表示の回数が第2確変状態の終了となる場合の1回前(第2確変状態の開始から99回目)となっても突確大当たりが生じていないということである。この場合には、ガセ演出決定用乱数を抽出し、抽出した乱数の値に応じてプレ継続演出を実行するかどうかを抽選する(ステップS840)。
そして、ここでの抽選に当選したかどうかを判定する(ステップS841)。ここでの抽選に当選していなければ、表示制御基板80に何のコマンドも送らずに、すなわち飾り図柄表示部9に演出を行わせずに、カウンタ処理を終了する。抽選に当選していれば、ガセ演出決定用乱数の値に応じたプレ継続演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS842)。ここでセットされたプレ継続演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。プレ継続演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
さらに、ステップS833で第2確変カウンタの値も0でなかった場合には、RAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS843)。第2大当たりフラグがセットされていなければ、そのままカウンタ処理を終了する。第2大当たりフラグがセットされていれば、通常遊技状態から突確大当たりしたということになる。この場合には、開始演出コマンドをRAM55にセットする(ステップS844)。ここでセットされた開始演出コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。開始演出コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において開始演出を行うものとなる。そして、カウンタ処理を終了する。
図16は、ステップS107の大入賞口開放前処理を詳細に示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、CPU56は、まず、RAM55に開放動作実行中フラグがセットされているか否か確認する(ステップS901)。開放動作実行中フラグは、後述するステップS902でセットされ、第1大当たり遊技状態および第2大当たり遊技状態の実行中であることを示すフラグである。開放動作実行中フラグが既にセットされていれば、ステップS906の処理に進む。
開放動作実行中フラグがセットされていなければ、RAM55に開放動作実行中フラグをセットする(ステップS902)。次に、RAM55に第2大当たりフラグがセットされている否かを判定する(ステップS903)。第2大当たりフラグがセットされていなければ、第1大当たり遊技状態として開放回数カウンタに第1大当たり遊技状態にて実行可能なラウンドの最大数「15」をセットして(ステップS904)、ステップS906の処理に進む。第2大当たりフラグがセットされていれば、第2大当たり遊技状態として開放回数カウンタに第2大当たり遊技状態にて実行可能なラウンドの最大数「2」をセットして(ステップS905)、ステップS906の処理に進む。
ステップS906では、再びRAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する。第2大当たりフラグがセットされていなければ、第1大当たり遊技状態として開放タイマ(ダウンタイマ)に第1大当たり遊技状態の1回のラウンドにて特別可変入賞装置20を開放状態とすることが可能な最大時間として「30秒」をセットする(ステップS907)。
大当たり処理の現在のラウンド(16から開放回数カウンタの値を減算した値)を示す大当たりラウンドコマンドをRAM55にセットする(ステップS908)。ここでセットされた大当たりラウンドコマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。大当たりラウンドコマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において大当たりラウンド演出を行うものとなる。そして、ステップS910の処理に進む。
ステップS906で第2大当たりフラグがセットされていれば、第2大当たり遊技状態として開放タイマに第2大当たり遊技状態の1回のラウンドにて特別可変入賞装置20を開放状態とすることが可能な最大時間として「1秒」をセットして(ステップS909)、ステップS910の処理に進む。
ステップS910では、開放回数カウンタの値を1だけ減算する。その後、特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72をオンとすることにより特別可変入賞装置20を開放状態にするとともに(ステップS911)、開放タイマをスタートし(ステップS912)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理に対応した値に更新する(ステップS913)。そして、大入賞口開放前処理を終了する。
図17は、ステップS108の大入賞口開放中処理を詳細に示すフローチャートである。大入賞口開放中処理では、大入賞口21から10個以上の遊技球の入賞があったかどうかを判定する(ステップS1001)。10個以上の遊技球の入賞がなければ、開放タイマの示す時間が0秒となったかどうか、すなわち、大入賞口21を開放してからステップS907またはS909でセットした時間を経過したかどうかを判定する(ステップS1002)。開放タイマの示す値が0秒となっていなければ、そのまま大入賞口開放中処理を終了する。
10個以上の遊技球の入賞があったか、開放タイマの示す値が0秒となっていれば、ソレノイド72をオフすることにより特別可変入賞装置20を閉状態とし(ステップS1003)、さらに開放回数カウンタの値が0となっているかどうかを判定する(ステップS1004)。開放回数カウンタの値が0となっていなければ、今回のラウンドでV入賞があったかどうかを判定する(ステップS1005)。V入賞があれば、特別図柄プロセスフラグを大入賞口開放処理に対応した値に更新する(ステップS1006)。そして、大入賞口開放中処理を終了する。
開放回数カウンタの値が0となったか、今回のラウンドでV入賞がなかった場合には、RAM55の開放動作実行中フラグをリセットする(ステップS1007)。さらに、第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS1008)。第2大当たりフラグがセットされていれば、今回の大当たりは突確大当たりということになり、大当たりラウンド演出も行われていないので、そのままステップS1010の処理に進む。
第2大当たりフラグがセットされていなければ、今回の大当たりは第1大当たり(通常大当たりまたは確変大当たり)ということになり、特別可変入賞装置20の開放中は大当たりラウンド演出が行われている。ここでは、大当たり終了コマンドをRAM55にセットする(ステップS1009)。ここでセットされた大当たり終了コマンドは、次の特別図柄コマンド制御処理が行われる際に、表示制御基板80に送信される。大当たり終了コマンドを受信した表示制御基板80の表示制御用CPUは、飾り図柄表示部9において大当たり終了演出を行うものとなる。そして、ステップS1010の処理に進む。
ステップS1010では、特別図柄プロセスフラグの値を大当たり終了処理に対応した値に更新する。そして、大入賞口開放中処理を終了する。
図18は、ステップS109の大当たり終了処理を詳細に示すフローチャートである。大当たり終了処理では、まず、RAM55にセットされている大当たりフラグをリセットする(ステップS1101)。次に、RAM55に第2大当たりフラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS1102)。
第2大当たりフラグがセットされていなければ、今回の大当たり遊技状態に移行させる契機となった大当たりは第1大当たり(通常大当たりまたは確変大当たり)であるので、次の特別図柄の変動表示から適用される遊技状態は第2確変状態とはならない。ここでは、まず、RAM55の第2確変カウンタの値を0に初期化する(ステップS1103)。次に、RAM55に確変フラグがセットされているかどうかを判定する(ステップS1104)。
確変フラグがセットされていなければ、今回の大当たり遊技状態に移行させる契機となった大当たりは通常大当たりであるので、次の特別図柄の変動表示から適用される遊技状態は時短状態となる。そこで、RAM55の第1確変カウンタの値を0に、時短カウンタの値を50に初期化し(ステップS1105)、さらに遊技状態フラグを時短状態に更新する(ステップS1106)。また、ここで特別遊技状態の終了となったので、特別回数カウンタの値を0に初期化する(ステップS1107)。そして、ステップS1121の処理に進む。
確変フラグがセットされていなければ、今回の大当たり遊技状態に移行させる契機となった大当たりは確変大当たりであり、次の特別図柄の変動表示から適用される遊技状態は第1確変状態となる。また、第1確変状態で突確大当たりしなければ、さらに50回の時短状態が与えられることとなる。ここでは、まず、RAM55にセットされている確変フラグをリセットする(ステップS1108)。さらに、RAM55の第1確変カウンタの値を50に、時短カウンタの値も50に初期化し(ステップS1109)、さらに遊技状態フラグを確率変動状態に更新する(ステップS1110)。そして、ステップS1121の処理に進む。
ステップS1102で第2大当たりフラグがセットされていた場合には、今回の大当たり遊技状態に移行させる契機となった大当たりは突確大当たりであり、次の特別図柄の変動表示から適用される遊技状態は第2確変状態となる。ここでは、まず、RAM55にセットされている第2大当たりフラグをリセットする(ステップS1111)。次に、第1確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS1112)。第1確変カウンタの値が0でなければ、第1確変状態で突確大当たりして時短状態の回数が残っていたとしても次に第1大当たりするまでは時短状態に制御されることはないので、RAM55の時短カウンタの値を0に初期化する(ステップS1113)。そして、ステップS1119の処理に進む。
第1確変カウンタの値が0であれば、さらに時短カウンタの値が50であるかどうかを判定する(ステップS1114)。時短カウンタの値が50であれば、第1確変状態の50回目の変動表示で突確大当たりしたということになる。ここでは、既に継続演出が行われており、また次に第1大当たりするまでは時短状態に制御されることはないので、RAM55の時短カウンタの値を0に初期化する(ステップS1115)。そして、ステップS1119の処理に進む。
時短カウンタの値が50でなかった場合には、さらに時短カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS1116)。時短カウンタの値が0でなければ、遊技状態が時短状態に制御されてから50回の変動表示を終了するよりも前に突確大当たりしたということであるので、ここでは時短カウンタの値も第1確変カウンタの値も更新することなくステップS1119の処理に進む。
時短カウンタの値が0でもなかった場合には、さらに第2確変カウンタの値が0であるかどうかを判定する(ステップS1117)。第2確変カウンタの値も0であった場合には、通常遊技状態で突確大当たりしたということであり、そのままステップS1119の処理に進む。第2確変カウンタの値が0でない場合には、第2確変状態(先の時短状態または確率変動状態の開始から50回または100回の変動表示を経過していない場合を除く)において突確大当たりしたということになる。この場合には、現在の第2確変カウンタの値を第1確変カウンタにセットして(ステップS1118)、ステップS1119の処理に進む。
ステップS1119では、次の変動状態から適用される遊技状態が第2確変状態となるので、RAM55の第2確変カウンタの値を100に初期化する。さらに遊技状態フラグを確率変動状態に更新する(ステップS1120)。そして、ステップS1121の処理に進む。
ステップS1121では、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に対応した値に更新する。そして、大当たり終了処理を終了する。
以下、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における遊技の進行を、3つの具体的な例に基づいて説明する。なお、以下の具体例では、特別図柄及び飾り図柄の1回分の変動表示を単位として“ゲーム”と呼ぶこととする。
図19は、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における遊技の進行の第1具体例を示すタイミングチャートである。この第1具体例では、通常遊技状態から確変大当たりし、該確変大当たりの後における特別図柄表示器10における特別図柄の変動表示の回数が50回に達するよりも前に2回突確大当たりをし、2回目の突確大当たりによる第2確変状態では大当たりが発生しない場合を示している。
この例では、第1確変カウンタ、時短カウンタ、第2確変カウンタの値がともに0である通常遊技状態における第0ゲームにおいて特別図柄表示器10に第1特定表示結果である「7」が導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9には確変図柄が導出され、また、第0ゲームの終了後の遊技状態が第1大当たり遊技状態となって大入賞口21が最大で30秒15ラウンド開放される。第0ゲームで確変大当たりとなったので、第1大当たり遊技状態の終了時において第1確変カウンタに50が、時短カウンタにも50がセットされる。
第0ゲームの確変大当たりに基づく第1大当たり遊技状態が終了した後の第1ゲームからは、第1確変カウンタの値が50であるので確率変動状態となる。第1ゲームの結果として特別図柄表示器10に「0」(ハズレ)が導出され、これに合わせて飾り図柄表示部9にもハズレの表示結果が導出される。この第1ゲームの終了時において第1確変カウンタの値が1だけ減算されて49になるが、時短カウンタの値に変化はない。同様にして結果がハズレとなるゲームの消化毎に第1確変カウンタの値が減算されていき、第24ゲームの開始時点においては27となる。
ここで、第24ゲームにおいて特別図柄表示器10に第3特定表示結果である「3」が導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9にはハズレの表示結果が導出される。第24ゲームの終了時において第1確変カウンタの値は26に減算されるが、ここで突確大当たりをしているために、時短カウンタの値が0にクリアされ、第2確変カウンタの初期値として100がセットされる。また、第24ゲームの終了後には第2大当たり遊技状態に制御されるが、第1大当たり遊技状態と違って僅かな時間しか要しない。また、第1大当たり遊技状態のときのような大当たりラウンド演出も行われない。
第24ゲームの突確大当たりに基づく第2大当たり遊技状態が終了した後の第25ゲームからは、第2確変カウンタの値が100であるので確率変動状態が継続することとなる。第25ゲームの結果として特別図柄表示器10に「0」(ハズレ)が導出され、これに合わせて飾り図柄表示部9にもハズレの表示結果が導出される。この第1ゲームの終了時において第2確変カウンタの値が1だけ減算されて99になり、第1確変カウンタの値も1だけ減算されて25になる。同様にして結果がハズレとなるゲームの消化毎に第2確変カウンタ及び第1確変カウンタの値が減算されていき、第41ゲームの開始時点においてはそれぞれ10、84となる。
ここで、第41ゲームにおいて特別図柄表示器10に第3特定表示結果である「3」が再び導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9にはハズレの表示結果が導出される。第41ゲームの終了時において第1確変カウンタの値は0ではないので、当該ゲームの開始時点よりも1減算された9となるだけである。一方、第2確変カウンタには、第41ゲームの突確大当たりに基づいて100がセットされる。また、第41ゲームの終了後にも第2大当たり遊技状態に制御されるが、第1大当たり遊技状態と違って僅かな時間しか要しない。
また、第42ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタ及び第1確変カウンタの値が減算されていき、第49ゲームの開始時点においてはそれぞれ93、2となる。第49ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第49ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は92に、第1確変カウンタの値は1に減算される。ここで、第1確変カウンタの値が1となって第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出が行われるものとなる。
さらに第50ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第50ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は91に、第1確変カウンタの値は0に減算される。ここで、第1確変カウンタの値が1から0に変化しても第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9において継続演出が行われるものとなる。ここで、継続演出が行われるゲームは、突確大当たりが発生しなかったなら第0ゲームの確変大当たりに基づく確率変動状態が継続せずに終了することとなるゲームであり、プレ継続演出が行われるゲームは、それよりも1ゲーム前のゲームということである。
さらに、第51ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタの値が減算されていき、第140ゲームの開始時点においては2となる。第140ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第140ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は1に減算される。このときには、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出が行われることがある。
さらに第141ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第141ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は0に減算される。ここで、第1確変カウンタの値も時短カウンタの値も0であるので、この時点において飾り図柄表示部9において確変終了演出が行われるものとなる。ここで、確変終了演出が行われるゲームは、突確大当たりが発生しないまま第41ゲームの突確大当たりに基づく確率変動状態が継続せずに終了することとなるゲームであり、プレ継続演出が行われるゲームは、それよりも1ゲーム前のゲームということである。
図20は、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における遊技の進行の第2具体例を示すタイミングチャートである。第2具体例では、通常遊技状態から確変大当たりし、該確変大当たりに基づく50回の第1確変状態の間に大当たりしないが、さらに50回の時短状態の間に突確大当たりする場合を示している。
この例では、第1確変カウンタ、時短カウンタ、第2確変カウンタの値がともに0である通常遊技状態における第0ゲームにおいて特別図柄表示器10に第1特定表示結果である「7」が導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9には確変図柄が導出され、また、第0ゲームの終了後の遊技状態が第1大当たり遊技状態となって大入賞口21が最大で30秒15ラウンド開放される。第0ゲームで確変大当たりとなったので、第1大当たり遊技状態の終了時において第1確変カウンタに50が、時短カウンタにも50がセットされる。
第0ゲームの確変大当たりに基づく第1大当たり遊技状態が終了した後の第1ゲームからは、第1確変カウンタの値が50であるので確率変動状態となる。第1ゲームの結果として特別図柄表示器10に「0」(ハズレ)が導出され、これに合わせて飾り図柄表示部9にもハズレの表示結果が導出される。この第1ゲームの終了時において第1確変カウンタの値が1だけ減算されて49になるが、時短カウンタの値に変化はない。同様にして結果がハズレとなるゲームの消化毎に第1確変カウンタの値が減算されていき、第49ゲームの開始時点においては2となる。
さらに第49ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第49ゲームの終了時において第1確変カウンタの値は1に減算される。このときには、第2確変カウンタの値が0のままであるので、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出が行われるものことがある。ここで、プレ継続演出が行われるゲームは、第50ゲームでも突確大当たりが発生しなければ第0ゲームの確変大当たりに基づく確率変動状態が継続せずに終了することとなるゲームの1ゲーム前のゲームということである。
さらに第50ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第50ゲームの終了時において第1確変カウンタの値は0に減算される。ここで、時短カウンタの値が50であるので、次の第51ゲームからは遊技状態が時短状態に制御されることとなり、飾り図柄表示部9において時短移行演出が行われるものとなる。
さらに、第51ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に時短カウンタの値が減算されていき、第61ゲームの開始時点においては40となる。第61ゲームにおいて特別図柄表示器10に第3特定表示結果である「3」が再び導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9にはハズレの表示結果が導出される。第61ゲームの終了時において第1確変カウンタの値が0で時短カウンタの値が0ではないので、時短カウンタの値が1だけ減算されて39となる。一方、第2確変カウンタには、第61ゲームの突確大当たりに基づいて100がセットされ、次の第62ゲームからの遊技状態は確率変動状態となる。また、第61ゲームの終了後にも第2大当たり遊技状態に制御されるが、第1大当たり遊技状態と違って僅かな時間しか要しない。
また、第62ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタ及び時短カウンタの値が減算されていき、第99ゲームの開始時点においてはそれぞれ63、2となる。第99ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第99ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は62に、時短カウンタの値は1に減算される。ここで、時短カウンタの値が1となって第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9においてプレ発展演出が行われるものとなる。
さらに第100ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第100ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は61に、時短カウンタの値は0に減算される。ここで、時短カウンタの値が1から0に変化しても第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9において発展演出が行われるものとなる。ここで、発展演出が行われるゲームは、突確大当たりが発生しなかったなら第0ゲームの確変大当たりに基づく特別遊技状態が継続せずに終了することとなるゲームであり、プレ発展演出が行われるゲームは、それよりも1ゲーム前のゲームということである。
図21は、この実施の形態にかかる弾球遊技機1における遊技の進行の第3具体例を示すタイミングチャートである。第3具体例では、通常遊技状態から1回目の突確大当たりをし、該1回目の突確大当たりに基づく100回の第2確変状態の間に2回目の突確大当たりをし、さらに2回目の突確大当たりに基づく100回の第2確変状態の間に通常大当たりする場合を示している。
この例では、第1確変カウンタ、時短カウンタ、第2確変カウンタの値がともに0である通常遊技状態における第0ゲームにおいて特別図柄表示器10に第3特定表示結果である「3」が導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9にはハズレの表示結果が導出される。このとき、第2確変カウンタには初期値として100がセットされるが、第1確変カウンタ及び時短カウンタの値は0のままである。ここでは、通常遊技状態から次のゲームで確率変動状態となるので、飾り図柄表示部9において開始演出が行われる。また、第0ゲームの終了後には第2大当たり遊技状態に制御されるが、第1大当たり遊技状態と違って僅かな時間しか要しない。また、第1大当たり遊技状態のときのような大当たりラウンド演出も行われない。
第0ゲームの確変大当たりに基づく第2大当たり遊技状態が終了した後の第1ゲームからは、第2確変カウンタの値が100であるので確率変動状態となる。さらに、第1ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタの値が減算されていき、第70ゲームの開始時点においては31となる。
第70ゲームにおいて特別図柄表示器10に第3特定表示結果である「3」が再び導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9にはハズレの表示結果が導出される。第70ゲームの終了時において第2確変カウンタの値が1だけ減算されて30となるが、この時点で第1確変カウンタの値が0であるので、第2確変カウンタの値30が第1確変カウンタにセットされるものとなる。その後、第2確変カウンタには、第70ゲームの突確大当たりに基づいて100がセットされる。また、第70ゲームの終了後には第2大当たり遊技状態に制御されるが、第1大当たり遊技状態と違って僅かな時間しか要しない。
第71ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタ及び第1確変カウンタの値が減算されていき、第99ゲームの開始時点においてはそれぞれ72、2となる。第99ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第99ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は71に、第1確変カウンタの値は1に減算される。ここで、第1確変カウンタの値が1となって第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9においてプレ継続演出が行われるものとなる。
さらに第100ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第100ゲームの終了時において第2確変カウンタの値は70に、第1確変カウンタの値は0に減算される。ここで、第1確変カウンタの値が1から0に変化しても第2確変カウンタの値が0でないので、飾り図柄表示部9において継続演出が行われるものとなる。ここで、継続演出が行われるゲームは、第70ゲームのような2回目の突確大当たりがなければ、第0ゲームの突確大当たりに基づく確率変動状態が終了することとなるゲームであり、プレ継続演出が行われるゲームは、それよりも1ゲーム前のゲームということである。
第101ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に第2確変カウンタの値が減算されていき、第148ゲームの開始時点においては23となる。ここで、第148ゲームにおいて特別図柄表示器10に第2特定表示結果である「2」が導出されたものとする。このとき、飾り図柄表示部9には非確変図柄が導出され、また、第148ゲームの終了後の遊技状態が第1大当たり遊技状態となって大入賞口21が最大で30秒15ラウンド開放される。第148ゲームで通常大当たりとなったので、第1大当たり遊技状態の終了時において時短カウンタに50がセットされる。
また、第149ゲームから特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が継続していくと、ゲームの消化毎に時短カウンタの値が減算されていき、第197ゲームの開始時点においては2となる。第197ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第197ゲームの終了時において時短カウンタの値は1に減算される。ここで、時短カウンタの値が1となる。このときには、第2確変カウンタの値が0のままであるので、飾り図柄表示部9においてプレ発展演出が行われることがある。ここで、プレ発展演出が行われるゲームは、第198ゲームでも突確大当たりが発生しなければ特別遊技状態が継続せずに終了することとなるゲームの1ゲーム前のゲームということである。
さらに第198ゲームでも特別図柄表示器10の表示結果として「0」(ハズレ)が導出されたとすると、第198ゲームの終了時において時短カウンタの値は0に減算される。ここで、時短カウンタの値が1から0に変化したが、第1確変カウンタの値も第2確変カウンタの値も0であるので、特別遊技状態が終了となる。ここでは、飾り図柄表示部9において時短終了演出が行われるものとなる。次の第199ゲームからは、第1確変カウンタ、時短カウンタ、第2確変カウンタのいずれも値が0であるので、通常遊技状態となる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる弾球遊技機1では、特別図柄表示器10の表示結果により通常大当たりが発生すると、第1大当たり遊技状態に制御された後に50回の変動表示が行われる間だけ時短状態に制御される。確変大当たりが発生すると、第1大当たり遊技状態に制御された後に50回の変動表示が行われる間だけ第1確変状態に制御され、さらに50回の変動表示が行われる間だけ時短状態に制御される。突確大当たりが発生すると、第2大当たり遊技状態に制御された後に100回の変動表示が行われる間だけ第2確変状態に制御される。
時短状態、第1確変状態または第2確変状態に制御されている間に大当たりが発生すると、該大当たりの種類に応じて新たに時短状態または確率変動状態に制御されるが、先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態における残りの変動表示の回数が無効となる。ここで、第1大当たり(通常大当たりまたは確変大当たり)が発生したときには最大で30秒15ラウンドという長期間に亘って継続する第1大当たり遊技状態に制御されるので、いずれにしても先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態における残りの変動表示の回数が無効になったことを遊技者に悟られてしまう。
これに対して、第2大当たり(突確大当たり)が発生したときには、第2確変状態に制御される前に、まず第2大当たり遊技状態に制御される。ここで、第2大当たり遊技状態は、最大でも1秒2ラウンドという短期間しか継続しない。大入賞口21の開放時間が短いことから第1ラウンドでV入賞する可能性が低く、第2大当たり遊技状態が1秒1ラウンドだけで終了することも少なくない。従って、第2大当たりが発生した後に比較的早く次の変動表示が開始されることとなる。
また、第2大当たり(突確大当たり)の発生は、表示領域が小さく視認性の低い特別図柄表示器10に第3特別表示結果の「3」が導出されて示されるが、このときにおいて表示領域が大きく視認性の高い飾り図柄表示部9においてはハズレ図柄が導出されるものとなっている。また、第2大当たりの発生時においては、先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態の最終回の変動表示で突確大当たりした場合と通常遊技状態で突確大当たりした場合とを除いては、何らの演出も行われない。また、第2大当たりの発生に基づいて制御される第2大当たり遊技状態においても、第1大当たり遊技状態のような大当たりラウンド演出や大当たり終了演出は行われない。
このように第2大当たり(突確大当たり)の発生時において行われる制御は、第2大当たり遊技状態や特別図柄表示器10への第3特定表示結果の導出といった遊技者に気付かれないものだけである。従って、第2大当たりの発生そのものが遊技者に悟られにくく、第2大当たりの発生により先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態における残りの変動表示の回数が無効になってしまったことが遊技者に悟られにくくなる。第2大当たりの発生が遊技者に悟られにくくなることで、その後の継続演出、プレ継続演出、発展演出或いはプレ発展演出の演出効果を高めることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
また、突確大当たりにより既に第2確変状態に遊技状態が制御されていても、突確大当たりが発生する前の先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態が開始した後の変動表示の回数がそれぞれの規定回数に達したときにおいて継続演出または発展演出が行われる。これにより、遊技者は、継続演出または発展演出が行われるまで先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態の残りの回数が有効であったものと考えることが可能になり、先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態の残りの回数が無効になったことによる遊技の興趣の低下を可能な限り防ぐことができる。
一方、遊技者の心理として、突確大当たりが発生する前の先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態が開始した後の変動表示の回数がそれぞれの規定回数に近づいて来ると、遊技者に有利な状態がこのまま終了してしまうのではないかと考えるようになる。継続演出及び発展演出は、遊技者が有利な状態の終了を考えてしまうようなタイミングで行われるものであるため、先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態の残りの回数が無効になったことよりも、むしろ遊技者に有利な状態(ここでは、第2確変状態)が継続することの方を強く印象づけることができるようになり、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
また、突確大当たりが発生する前の先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態が開始した後の変動表示の回数がそれぞれの規定回数に達する1回前にもプレ継続演出またはプレ発展演出が行われる。このため、遊技者が何も分からずに先の時短状態、第1確変状態または第2確変状態が終了してしまうと考えてしまう前に新たな第2確変状態への移行の可能性を示して遊技者に期待感を与えることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
もっとも、プレ継続演出またはプレ発展演出は、新たな突確大当たりが発生しないまま時短状態、第1確変状態または第2確変状態が開始した後の変動表示の回数がそれぞれの規定回数に達する1回前にも行われるものとなっている。このため、継続演出または発展演出によって第2確変状態への制御が確定的に示されるまで、或いは時短終了演出、時短移行演出または確変終了演出によって時短状態、第1確変状態または第2確変状態の終了が確定的に示されるまで遊技者の期待感を持続させることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。このように実際には新たな突確大当たりに制御されていないときにもプレ継続演出またはプレ発展演出を行うものとしても、その次の回の変動表示が終了するタイミングでは確定的な結果が演出により報知されるため、遊技者に不信感を感じさせることもない。
また、例えば、確変大当たりに基づいて第1確変状態が開始した後に50回の変動表示を終了するまでの間で2回以上突確大当たりをした場合には、実際には1回目の突確大当たりで第2確変状態に制御され、さらに2回目以後の突確大当たりで新たな第2確変状態に制御されるものとなっている。もっとも、このような場合でも最初の第1確変状態が開始した後の49回目の変動表示が終了したタイミングでプレ継続演出が、50回目の変動表示が終了したタイミングで継続演出が行われるものとなっている。
つまり、突確大当たりが1回も発生しなかったとするならば第1確変状態が終了することになったタイミングを基準として第2確変状態への制御が演出により遊技者に報知されるため、第1確変状態の終了を遊技者が考えてしまうようなタイミングで効果的に第2確変状態への移行を遊技者に示すことができる。第1確変状態が開始した後に50回の変動表示を終了するまでの間の最後の突確大当たり以外の突確大当たり(例えば、2回の突確大当たりがあったなら1回目の突確大当たり)に基づく第2確変状態への制御が遊技者に示されることはないが、最後の突確大当たりがあったタイミングで1回だけ突確大当たりがあったのと同じ状態になっているだけなので、特に遊技者に不信感を感じさせることもない。
また、継続演出、発展演出、プレ継続演出及びプレ発展演出の態様は、突確大当たりが発生していないにも関わらず行われるプレ継続演出及びプレ発展演出を除いて、第2確変カウンタの値、すなわちさらに第2確変状態が継続する変動表示の回数に応じて異なる態様で行われる。このように演出の態様が多彩になることで、遊技の興趣を向上させることができる。また、この態様の違いにより、第2確変状態における残りの変動表示の回数を遊技者がある程度分かるようになる。特に第2確変状態における残りの変動表示の回数が多い場合の態様で継続演出、発展演出、プレ継続演出またはプレ発展演出が行われた場合は、第2確変状態における残りの変動表示の回数に対する遊技者の期待感も高めることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、継続演出及びプレ継続演出では、突確大当たりが発生していないにも関わらず行われるプレ継続演出を除いて、その前後における遊技状態は確率変動状態で変化しないが、発展演出及びプレ発展演出では、突確大当たりが発生していないにも関わらず行われるプレ発展演出を除いて、それが行われる前の時短状態から行われた後には確率変動状態に遊技状態が移行されることとなる。ここで、時短状態は、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態であるといっても単に変動表示の時間が短縮されるだけであるのに対して、確率変動状態は、変動表示の時間が短縮されるだけではなく特別図柄の変動表示の結果を大当たりとする確率も高められる。このように発展演出及びプレ発展演出は、時短状態よりもさらに遊技者にとって有利な確率変動状態への移行を遊技者に期待させるものであり、より一層遊技の興趣を向上させることができる。
ところで、時短状態において突確大当たりをして確率変動状態(ここでは、第2確変状態)に移行されたことは、発展演出及びプレ発展演出で遊技者に示される。発展演出及びプレ発展演出が行われる前において実際には時短状態から確率変動状態に移行されていても、確率変動状態において選択される飾り図柄の変動パターンは、時短状態にあったときに選択されていた変動パターンと同じように変動時間が短縮されている。特に最も多くの場合に選択される通常変動については、時短状態と確率変動状態で選択率も同じである。このため、飾り図柄の変動パターンでは、時短状態から確率変動状態に制御されたことが遊技者に悟られない。
もっとも、通常変動以外の変動パターンについては、変動時間の短縮という点では時短状態も確率変動状態も同じであるが、時短状態と確率変動状態とで選択率が異なっている。このため、通常変動以外で実行されている飾り図柄の変動パターンの違いによって、時短状態から確率変動状態への制御を遊技者に期待させることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。特にリーチCは、ハズレの変動パターンとしては確率変動状態にあるときにしか選択されないので、リーチCで飾り図柄が変動表示されたときには、確率変動状態への移行を確かなものとして遊技者に期待させることができる。
さらに、特別遊技状態(時短状態、第1確変状態または第2確変状態)で変動表示が行われる度に、特別回数カウンタの値が加算されていき、この値が各回の変動表示において遊技者に示されるものとなっている。特別回数カウンタの値は、通常遊技状態に制御されない限りクリアされない。このため、遊技者にとって有利な状態で変動表示が行われている継続回数が分かりやすくなり、これによって遊技者の遊技意欲を高めて遊技の興趣を向上させることができる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、確率変動状態または時短状態にあるときに突確大当たりをして第2確変状態に遊技状態が制御されたときに、先の確率変動状態または時短状態が開始した後に突確大当たりがなかったとしたら当該先の確率変動状態または時短状態が終了することとなる変動表示が終了したタイミングで継続演出または発展演出を行って、第2確変状態に遊技状態が制御されて特別遊技状態が継続する旨を遊技者に報知するものとしていた。また、当該先の確率変動状態または時短状態が終了することとなる1回前の変動表示が終了したタイミングでプレ継続演出またはプレ発展演出を行って、第2確変状態に遊技状態が制御されて特別遊技状態が継続する可能性を遊技者に報知するものとしていた。
もっとも、継続演出または発展演出と、プレ継続演出またはプレ発展演出のいずれか一方のみを行うものとしてもよい。先の確率変動状態または時短状態が終了することとなる変動表示が終了したタイミングで継続演出または発展演出を行い、プレ継続演出またはプレ発展演出を行わないものとする場合には、本来は特別遊技状態が継続しない場合でも所定の割合で特別遊技状態が継続する旨を継続演出または発展演出にて報知し、それから所定回数(1回でもよい)の変動表示を行った後に特別遊技状態が継続していなかった旨を報知するものとしてもよい。
先の確率変動状態または時短状態が終了することとなる1回前の変動表示が終了したタイミングでプレ継続演出またはプレ発展演出を行い、継続演出または発展演出を行わないものとする場合には、そこまでに突確大当たりをしていない場合には、特別遊技状態が継続する旨をプレ継続演出またはプレ発展演出で報知しないものとしてもよい。この場合は、プレ継続演出またはプレ発展演出を行うかどうかの抽選も行われない。
上記の実施の形態では、プレ継続演出またはプレ発展演出は、先の確率変動状態または時短状態が開始した後に突確大当たりがなかったとしたら当該先の確率変動状態または時短状態が終了することとなる変動表示の1回前の変動表示が終了したタイミングで行うものとしていた。もっとも、プレ継続演出またはプレ発展演出は、突確大当たりをした後先の確率変動状態または時短状態が終了する前の任意の期間において行うことができる。例えば、この間に行われる複数回の変動表示の間で連続した演出で行うものとすることもでき、断続的に演出を行うものとすることもできる。
ここで、連続演出によりプレ継続演出またはプレ発展演出を行うものとする場合には、その連続演出の期間は、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値(例えば、1以上5以下など)により定めることができる。また、断続的な演出でプレ継続演出またはプレ発展演出を行う場合において個々の演出を行うタイミングも、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値(例えば、1、3、6、10、…)により定めることができる。断続的な演出でプレ継続演出またはプレ発展演出を行う場合において個々の演出を行うタイミングは、第2大当たり遊技状態が終了した後、先の確率変動状態または時短状態からの変動表示の回数が突確大当たりがなかったとしたら該状態の終了するよりも前までの間(つまり、第2確変カウンタの値が0でなく、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値が0でない間)で変動表示が行われる度に行われる抽選で決めることができる。この抽選の当選確率は、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値に応じて変えることもできる。
また、プレ継続演出またはプレ発展演出として連続または断続的な演出を行うものとする場合には、このような演出が行われる変動表示の回数が多さによって、実際に突確大当たりにより第2確変状態に制御されていることの信頼度を示すようにすることもできる。例えば、第2確変カウンタの値に関わらず第1確変カウンタまたは時短カウンタの値が1以上3以下のときには連続演出を行うが、第1確変カウンタまたは時短カウンタの値が4のときには第2確変カウンタの値が0でないときには第2確変カウンタの値が0であるときよりも高い確率で連続演出を行うものとすることができる。断続的な演出とする場合でも、各回の変動表示毎に演出を行うかどうかを決定する確率を第2確変カウンタの値が0であるかどうかにより異なるものとすることができる。
上記の実施の形態では、通常大当たりが発生したときは、第1大当たり遊技状態の終了後に50回の変動表示の間だけ時短状態に制御されるものとなっていた。確変大当たりが発生したときには、第1大当たり遊技状態の終了後に50回の変動表示の間だけ第1確変状態に制御され、その後に50回の変動表示の間だけ時短状態に制御されるものとなっていた。また、突確大当たりに基づく第2確変状態は、さらに新たな突確大当たりがない限り、その後の100回の変動表示の間だけ遊技状態を確率変動状態とするものであった。
もっとも、通常大当たりが発生したときに第1大当たり遊技状態の終了後に通常遊技状態に制御したり、確変大当たりが発生したときに第1大当たり終了後に50回の変動表示の間だけ第1確変状態に制御した後には通常遊技状態に制御されるものとしてもよい。通常大当たりが発生したときに第1大当たり遊技状態の終了後に通常遊技状態に制御する場合には、確変大当たりに代えて、或いはこれに加えて、第1大当たり遊技状態の終了後に所定回数(例えば、50回)の変動表示の間だけ時短状態に制御する時短大当たり(上記の実施の形態における通常大当たりと同じ)を適用してもよい。また、時短状態、第1確変状態、または第2確変状態が継続する変動表示の回数は、上記の実施の形態に限るものではなく、有限の任意の回数とすることができる。
さらに、突確大当たりに基づく第2確変状態は、次に第1大当たり(確変大当たりまたは通常大当たり)をするまで変動表示の回数の制限なく遊技状態を確率変動状態とするものであってもよい。この場合、突確大当たりをした場合には、第2確変カウンタに初期値とセットするのではなく、RAM55に第2確変フラグをセットするものとしてもよい。回数無制限の確率変動状態の間にさらに突確大当たりをした場合には、そのまま第2確変フラグがセットされた状態となるだけであり、次に第1大当たり(確変大当たりまたは通常大当たり)したときに第2確変フラグをリセットすればよい。
このように回数の制限された確率変動状態から回数無制限の確率変動状態に移行された場合にも、上記の実施の形態と同じタイミングで継続演出及びプレ継続演出を行うことができるが、その内容は、確率変動状態がさらに継続する旨を示すだけのもの1種類でよい。また、回数の制限された時短状態から回数無制限の確率変動状態に移行された場合にも、上記の実施の形態と同じタイミングで発展演出及びプレ発展演出を行うことができるが、その内容は、時短状態から確率変動状態に発展した旨を示すだけのもの1種類でよい。
突確大当たりに基づく第2大当たりが、次に第1大当たり(確変大当たりまたは通常大当たり)をするまで変動表示の回数の制限なく遊技状態を確率変動状態とするものであると、第2確変状態に制御されたことが継続演出などにより遊技者に示されることで、遊技者の期待感をさらに高めることができ、一層の遊技の興趣の向上が図れる。
また、変動表示の回数を限って確率変動状態に制御する突確大当たり(第1突確大当たりとする)と回数を限らずに確率変動状態とする突確大当たり(第2突確大当たりとする)があってもよい。この第2突確大当たりに基づく確率変動状態は、第3確変状態と呼ぶことができる。第1突確大当たりでは、上記の実施の形態で示した突確大当たりであり、この場合には第2確変図柄が特別図柄表示器10に導出されるが、第2突確大当たりでは、第2確変図柄とは異なる第3確変図柄(例えば、「9」)が特別図柄表示器10に導出される(この場合の「9」は、第1確変図柄ではないものとなる)。飾り図柄表示部9には、第1突確大当たりでも第2突確大当たりでも、ハズレ図柄が導出されるものとなる。
ここで、第2突確大当たりに基づいて遊技状態が確率変動状態に制御されている間に第1突確大当たりした場合には、第2確変フラグをリセットして、第2確変カウンタに初期値をセットするものとしてもよい。すなわち、次に第1大当たりをするまでの回数無制限の確率変動状態から変動表示の回数が制限された確率変動状態に移行させるものとしてもよい。もっとも、第2確変フラグも第2確変カウンタの値もそのままで、次に第1大当たりをするまでの回数無制限の確率変動状態のままとしておいてもよい。
また、第1突確大当たりに基づいて遊技状態が確率変動状態(第2確変状態)に制御されている間に第2突確大当たりした場合には、第2突確大当たりがなければ先の第1突確大当たりが終了することとなるタイミングで確率変動状態の継続を示す継続演出を行ったり、これよりも前のタイミングでプレ継続演出を行ったりすることができる。例えば、第1突確大当たりに基づく第2確変状態が100回の変動表示の間だけ継続するものであるとした場合、これが終了する前に第2突確大当たりして第3確変状態に遊技状態が制御されたときには、第2確変状態に制御されてから実行された変動表示の回数が100回となったときに、継続演出を行うものとすることができ、これよりも前で第3確変状態に制御された後にプレ継続演出を行うものとすることができる。
一方、第2突確大当たりに基づいて遊技状態が第3確変状態に制御されている間に第2突確大当たりをした場合には、ここで新たな第3確変状態が開始されたとしても、該第3確変状態が終了するまでは何らの演出を行う必要もない。もっとも、第2突確大当たりに基づいて第3確変状態に制御されている間に、回数制限のある第2確変状態への制御を伴う第1突確大当たりをした場合には、該第1突確大当たりに基づく第2確変状態が終了するタイミングで確率終了演出を行うものとすることができる。もっとも、第1突確大当たり時に何らかの演出を行うことを排除するものではない。
また、所定回数の変動表示で終了する時短状態に遊技状態が制御されているときには、第2大当たり遊技状態の後に確率変動状態に制御する突確大当たりに代えて、或いはこれに加えて、第2大当たり遊技状態の後にさらに時短状態に遊技状態を制御する突時大当たりを適用するものとしてもよい。突時大当たりは、次に第1大当たり(確変大当たりまたは通常大当たり)をするまで変動表示の回数の制限なく遊技状態を時短状態とするもの(第1突時大当たり)であっても、所定回数の変動表示で時短状態を終了させるもの(第2突時大当たり)であってもよい。第1突時大当たり、第2突時大当たりの場合も、特別図柄表示器10にはそれぞれ第1突時図柄、第2突時図柄を導出させ、飾り図柄表示部9にはいずれもハズレ図柄を導出させるものとすることができる。
所定回数の変動表示で終了する時短状態(上記の実施の形態のような第1大当たり遊技状態後の時短状態(第1時短状態)であっても、第1突時大当たりに基づく変動表示の回数制限のある時短状態(第2時短状態)であってもよい)の間に突時大当たり(第1突時大当たりと変動表示の回数の制限のない第3時短状態への制御を伴う第2突時大当たりのいずれも可)した場合にも、上記の実施の形態のように所定回数の変動表示で終了する確率変動状態の間に突確大当たりした場合に行われる継続演出やプレ継続演出のような演出を行うものとすることができる。第1突時大当たりに基づく第2時短状態が終了する前に、さらに新たな突時大当たりがない場合でも、所定の割合でプレ継続演出をすることができる。
また、第1突時大当たりに基づいて変動表示の回数制限のある第2時短状態に制御されている間に、突確大当たり(第1突確大当たりと第2突確大当たりのいずれも可)した場合にも、上記の実施の形態の時短状態(ここでは、第1時短状態)に制御されているときに突確大当たりした場合のような発展演出やプレ発展演出のような演出を行うものとすることができる。第1突時大当たりに基づく第2時短状態が終了する前に、さらに新たな突確大当たりがない場合でも、所定の割合でプレ発展演出をすることができる。
以上説明した点を整理すると、本発明のような発展演出或および/またはプレ発展演出を行うことのできる遊技状態の組み合わせは次の通りである。なお、大当たり図柄及びハズレ図柄とは、ここでは飾り図柄表示部9に導出されるものを指す。ここで、数字の右肩に※が付されているものは、上記の実施の形態で説明した弾球遊技機1において実行されている形態である。
(1)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態
(2)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態
(3)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の確率変動状態
(4)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の確率変動状態
また、本発明のような継続演出および/またはプレ継続演出を行うことのできる遊技状態の組み合わせは次の通りである。なお、大当たり図柄及びハズレ図柄とは、ここでも飾り図柄表示部9に導出されるものを指す。ここで、数字の右肩に※が付されているものは、上記の実施の形態で説明した弾球遊技機1において実行されている形態である。
(5)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態
(6)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態
(7)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の確率変動状態
(8)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された確率変動状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の確率変動状態
(9)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態
(10)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態
(11)大当たり図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の時短状態
(12)ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数制限された時短状態→ハズレ図柄の導出に対応して制御される回数無制限の時短状態
上記(2)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に第1突時図柄が導出されて、第2大当たり遊技状態に制御される。第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりか100回の変動表示が終了するまで継続する第2時短状態に制御される。第2時短状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第2確変図柄が導出される。この第2確変図柄の導出も続く第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりから100回の変動表示が終了するまで継続する第2確変状態に制御される。ここでは、第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに発展演出が行われ、第2確変状態に制御された後であって第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ発展演出が行われる。
また、上記(4)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に第1突時図柄が導出されて、第2大当たり遊技状態に制御される。第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりから100回の変動表示が終了するまで継続する第2時短状態に制御される。第2時短状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第3確変図柄が導出される。この第3確変図柄の導出も続く第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりまで継続する第3確変状態に制御される。ここでは、第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに発展演出が行われ、第3確変状態に制御された後であって第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ発展演出が行われる。
また、上記(7)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に確変図柄が導出されて第1大当たり遊技状態に制御された後、次の大当たりから50回の変動表示が終了するまで継続する第1確変状態に制御される。第1確変状態に制御されている間の50回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第3確変図柄が導出される。この第3確変図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりまで継続する第3確変状態に制御される。ここでは、第1確変状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が50回に達したときに継続演出が行われ、第2確変状態に制御された後であって第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が50回に達するよりも前にプレ発展継続が行われる。
また、上記(8)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に第2確変図柄が導出されて、第2大当たり遊技状態に制御される。第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりから100回の変動表示が終了するまで継続する第2確変状態に制御される。第2確変状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第3確変図柄が導出される。この第3確変図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりまで継続する第3確変状態に制御される。ここでは、第2確変状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに継続演出が行われ、第2確変状態に制御された後であって第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ発展継続が行われる。
また、上記(9)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に確変図柄または非確変図柄が導出されて第1大当たり遊技状態に制御された後、(50回の第1確変状態を経てから)次の大当たりから50回の変動表示が終了するまで継続する第1時短状態に制御される。第2時短状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に再び第1突時図柄が導出される。後の第1突時図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、新たに第2時短状態に制御される。ここでは、先の第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに継続演出が行われ、新たな第2時短状態に制御された後であって先の第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ継続演出が行われる。
また、上記(10)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に第1突時図柄が導出されて、第2大当たり遊技状態に制御される。第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりから100回の変動表示が終了するまで継続する第2時短状態に制御される。第2時短状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に再び第1突時図柄が導出される。後の第1突時図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、新たに第2時短状態に制御される。ここでは、先の第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに継続演出が行われ、新たな第2時短状態に制御された後であって先の第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ継続演出が行われる。
また、上記(11)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に確変図柄または非確変図柄が導出されて第1大当たり遊技状態に制御された後、(50回の第1確変状態を経てから)次の大当たりから50回の変動表示が終了するまで継続する第1時短状態に制御される。第1時短状態に制御されている間の50回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第2突時図柄が導出される。この第2突時図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、次の大当たりまで継続する第3時短状態に制御される。ここでは、第1時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が50回に達したときに継続演出が行われ、第3時短状態に制御された後であって第1時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が50回に達するよりも前にプレ継続演出が行われる。
また、上記(12)の場合を具体的に説明すると、特別図柄表示器10に第1突時図柄が導出されて、第2大当たり遊技状態に制御される。第2大当たり遊技状態の終了後、例えば、次の大当たりから100回の変動表示が終了するまで継続する第2時短状態に制御される。第2時短状態に制御されている間の100回の変動表示が終了するよりも前で特別図柄表示部10に第2突時図柄が導出される。この第2突時図柄の導出に続く第2大当たり遊技状態の終了後、次の大当たりまで継続する第3時短状態に制御される。ここでは、第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達したときに継続演出が行われ、第3時短状態に制御された後であって第2時短状態に制御されたときから起算して実行された変動表示の回数が100回に達するよりも前にプレ継続演出が行われる。
上記の実施の形態では、確率変動状態にあるときと時短状態にあるときとで飾り図柄の変動表示の結果をハズレとするときは、通常変動以外の全てのリーチパターンで選択率が異なるものとなっていた。しかしながら、特定のリーチパターン(例えば、ノーマルリーチ以外のリーチA、リーチB、リーチC)のみの選択率が変わるものとしてもよい。飾り図柄の変動表示の結果を大当たりとするときも、特定のリーチパターンのみの選択率が変わるものとしてもよい。リーチCは、飾り図柄の変動表示の結果がハズレとなるときには確率変動状態でのみ選択される変動パターンであったが、大当たりとなるときも確率変動状態でのみ選択される変動パターンとしてもよい。
さらに、飾り図柄表示部9において飾り図柄の変動表示が行われている間に該変動表示とは別の予告を行う(例えば、所定のキャラクタの表示などにより行う)ものとした場合に、当該予告を行う頻度を確率変動状態にあるときと時短状態にあるときとで異ならせるものとしてもよい。確率変動状態にあるときと時短状態にあるときとで頻度の異なる予告を行う場合には、飾り図柄の変動パターンの選択率が確率変動状態と時短状態とで同じになるものとしてもよい。
上記の実施の形態では、特別遊技状態(時短状態または確率変動状態)が継続している回数を特別回数カウンタでカウントし、このカウント回数を示す特別回数コマンドを表示制御基板80に送信することにより、特別遊技状態が継続している回数も遊技者に報知するものとしていた。これに対して、継続演出、発展演出または開始演出を行った後は、さらに第2確変カウンタの値、または特別回数カウンタの値と第2確変カウンタの値とを加算した値を示すコマンドを表示制御基板80に送信することにより、既に継続の確定が遊技者に示されている特別遊技状態が継続する回数を遊技者に報知するものとしてもよい。
上記の実施の形態では、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出されて突確大当たりとなる場合は、遊技状態に関わらずに飾り図柄表示部9にハズレ図柄を導出するものとしていた。もっとも、通常遊技状態における突確大当たりでは、開始演出によって突確大当たりに基づいて第2確変状態に制御された旨が即座に遊技者に示されることとなる。従って、通常遊技状態において突確大当たりした場合には、変動パターンを通常時大当たりテーブルから選択するものとして、飾り図柄表示部9に大当たり図柄を導出させるものとしてもよい。通常遊技状態において突確大当たりした場合には、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンとして他の場合には選択されない特別な変動パターンを選択し、該特別は変動パターンにより通常遊技状態における突確大当たりを遊技者に報知するものとしてもよい。この場合、さらに開始演出も行うものとしても、行わないものとしてもよい。一方、突確大当たりとなる場合の特別図柄表示器10における表示結果もハズレの表示結果としてもよい。
上記の実施の形態では、第2大当たり遊技状態では特別可変入賞装置20の開放を最大で1秒2ラウンドとしていた。もっとも、第2大当たり遊技状態となったことを遊技者に悟られない程度の時間で終了させるものであれば、特別可変入賞装置20の開放を最大で1秒2ラウンドとするものに限られない。第1大当たり遊技状態における特別可変入賞装置20の開放も、第2大当たり遊技状態での開放時間及びラウンド数よりも多いのであれば、30秒15ラウンドに限られない。第2大当たり遊技状態は、開放のラウンド数だけが第1大当たり遊技状態よりも少なくなるものでもよい。また、第2大当たり遊技状態は、1回当たりの開放時間だけが第1大当たり遊技状態よりも少なくなるものでもよい。
また、突確大当たりが発生したときには、そもそも大当たり遊技状態に制御するものとせずに、そのまま第2確変状態に遊技状態を移行させるものとしてもよい。また、V入賞をラウンド継続の条件とせずに、第1大当たり遊技状態では30秒15ラウンドの、第2大当たり遊技状態では1秒2ラウンドの特別可変入賞装置20の開放が必ず行われるものとしてもよい。第1大当たり遊技状態と第2大当たり遊技状態とで、最大で規定されている特別可変入賞装置20の1回当たりの開放時間および/またはラウンド数は同じであるが、第2大当たり遊技状態は、第1大当たり遊技状態よりも継続が困難になるものであってもよい(例えば、第2大当たり遊技状態だけ、V入賞をラウンド継続の条件とするなど)。
また、特別可変入賞装置20は、特別図柄表示器10に特定表示結果が導出されたとき以外であっても、所定の条件が成立したときに開放されることがあるものとしてもよい。例えば、飾り図柄表示部10における飾り図柄の変動パターンとしてリーチパターンが選択されたときには、突確大当たりしたかどうかに関わらず、同様に1秒2ラウンドの開放(或いはこれに近い態様での開放)を行うものとしてもよい。この場合、突確大当たりしたときの変動パターンは、リーチパターンの中だけから選択するものとすればよい。
この場合には、特別可変入賞装置20が1秒2ラウンドで開放されたことを遊技者が認識したとしても、飾り図柄表示部9だけを見ていて特別図柄表示器10を見ずに遊技を行っていた場合には、これが突確大当たりに基づく第2大当たり遊技状態への制御により行われたのか、それともハズレのときにたまたまリーチパターンが選択されたことにより行われたのかが分からない。これにより、特別可変入賞装置20の開放に遊技者が気づいても、第2確変状態への移行を遊技者に悟らせないようにすることができる。
上記の実施の形態では、特別可変入賞装置20は、遊技領域において1つだけ設けられていたが、2つ以上設けてもよい。この場合において、突確大当たりに基づく第2大当たり遊技状態では、突確大当たり以外の大当たりに基づく第1大当たり遊技状態で開放状態とする特別可変入賞装置とは別の特別可変入賞装置を開放状態とするものとしてもよい。第1大当たり遊技状態では全ての特別可変入賞装置を開放状態とするが、第2大当たり遊技状態ではそのうちの一部の特別可変入賞装置のみを開放状態とするものとしてもよい。
上記の実施の形態では、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出されるタイミングと、飾り図柄表示部9にハズレ図柄が導出されるタイミングとは実質的に同じであった。これに対して、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出される場合、すなわち突確大当たりをする場合には、飾り図柄表示部9における飾り図柄の変動パターンとして、特別図柄の変動時間に第2大当たり遊技状態に要する時間を加えた時間で継続される変動パターンを選択するものとしてもよい。この場合、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出されたタイミングでは図柄停止コマンドを表示制御基板80に送出せず、第2大当たり遊技状態の終了したタイミングで図柄停止コマンドを表示制御基板80に送出するものとすればよい。
このような制御を行うことで、特別図柄表示器10に第3特定表示結果が導出されたときであっても、飾り図柄表示部9にハズレ図柄が導出されたタイミングでは既に第2大当たり遊技状態も終了している。このため、遊技者が飾り図柄表示部9だけを見て遊技を行っていた場合には、飾り図柄表示部9に表示結果が導出されてから特別可変入賞装置20の状態を確認したのでは、第2大当たり遊技状態に制御されていたのかどうかが分からない。このように特別可変入賞装置20の開放に遊技者が気づきにくいものとすることで、第2確変状態への移行を遊技者に悟らせないようにすることができる。
また、第2大当たり遊技状態だけではなく第1大当たり遊技状態も、上記したような特別可変入賞装置20の開放に限るものではなく、次のようなものでもよい。
(1)打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞しにくい第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
(2)特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞しにくい第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
(3)打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
(4)有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
(5)得点があることにもとついて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
上記の実施の形態では、主基板31のCPU56が、飾り図柄表示部9において行われる各種演出(飾り図柄の変動パターンを含む)も決定するものとし、表示制御基板80の表示制御用CPUは、単に主基板31のCPU56の決定に基づいて送られてくる演出制御コマンドが示す通りの演出を飾り図柄表示部9で行うだけであった。これに対して、飾り図柄表示部9において行われる各種演出は、表示制御基板80の表示制御用CPUが決定するものとしてもよい。主基板31のCPU56は、特別図柄表示器10における特別図柄の変動時間と表示結果を示すコマンドと、遊技状態の変化を示すコマンドだけを表示制御基板80に送ればよい。これらのコマンドだけで、表示制御基板80の表示制御用CPUは、主基板31のCPU56により制御されている遊技の進行状況を把握できるからである。第1確変カウンタ、第2確変カウンタ、時短カウンタのカウントも、これらのコマンドだけで表示制御基板80の表示制御用CPUが独自に行うことができる。
本発明の実施の形態にかかる弾球遊技機の正面図である。 図1の弾球遊技機の制御回路の全体構成を示すブロック図である。 各乱数を示す説明図である。 大当たり判定テーブルを示す図である。 変動パターン選択テーブルを示す図である。 飾り図柄の変動表示以外に飾り図柄表示部において行われる演出の態様を示す図である。 主基板のCPUにより実行される2msタイマ割込処理を示すフローチャートである。 図7の特別図柄プロセス処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の始動口スイッチ通過処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の特別図柄通常処理を詳細に示すフローチャートである。 図10の大当たり判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の変動パターン設定処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の特別図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の特別図柄停止処理を詳細に示すフローチャートである。 図14のカウンタ処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の大入賞口開放前処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の大入賞口開放中処理を詳細に示すフローチャートである。 図8の大当たり終了処理を詳細に示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる弾球遊技機における遊技の進行の第1具体例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態にかかる弾球遊技機における遊技の進行の第2具体例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態にかかる弾球遊技機における遊技の進行の第3具体例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 弾球遊技機
9 飾り図柄表示部
10 特別図柄表示器
31 主基板
55 RAM
56 CPU
80 表示制御基板

Claims (10)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を該事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くするとともに前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を該事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くするとともに前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    所定の条件が成立したときに、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、該変動表示の表示結果を前記事前決定手段が前記特定表示態様とする旨を決定する確率を変化させることなく前記変動表示制御手段による前記識別情報の変動表示の時間を通常遊技状態よりも短縮させる特別遊技状態である第2特別遊技状態に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第1特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段と、
    前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた第2所定回数の変動表示が行われるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第2特別遊技状態に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とも該第2特定表示態様とも異なる特定表示態様である第3特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様または前記第3特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第2特定表示態様の導出に基づいて制御された前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第1特別遊技状態に遊技状態を制御する第1特別遊技状態制御手段と、
    前記第3特定表示態様の導出に基づいて制御された前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態である第2特別遊技状態に遊技状態を制御する第2特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記第1特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様または前記第3特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記第1特別遊技状態に制御されているときに前記第3特定表示態様が導出されたことに基づいて前記第2特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、該変動表示手段よりも視認容易に設けられ、該変動表示手段における識別情報の変動表示に対応して前記識別情報とは異なる複数種類の演出用識別情報を変動表示させる演出用変動表示手段とを備え、前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果として予め定められた特定表示態様が導出されたときに、遊技者に有利な特定遊技状態に遊技状態を制御する遊技機であって、
    所定の始動条件が成立することにより前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示を開始させ、所定時間経過後に該識別情報の変動表示の表示結果を導出させる変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段において前記識別情報の変動表示が開始されることにより前記演出用変動表示手段において前記演出用識別情報の変動表示を開始させ、前記変動表示手段に該識別情報の表示結果が導出されることにより該導出された表示結果に応じて前記演出用変動表示手段に演出用表示結果を導出させる演出用変動表示制御手段と、
    前記変動表示手段における識別情報の変動表示の表示結果を前記特定表示態様のうちの第1特定表示態様とするか、該第1特定表示態様とは異なる特定表示態様である第2特定表示態様とするか、或いは前記特定表示態様とは異なる表示態様とするかを、該変動表示手段に表示結果が導出されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    前記変動表示手段に前記第1特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちの第1特定遊技状態に遊技状態を制御する第1特定遊技状態制御手段と、
    前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定遊技状態のうちで前記第1特定遊技状態よりも短期間で終了する第2特定遊技状態に遊技状態を制御する第2特定遊技状態制御手段と、
    前記第2特定遊技状態が終了した後に、前記変動表示制御手段により予め定められた所定回数の識別情報の変動表示が行われるまでまたは前記事前決定手段により前記特定表示態様とする旨が決定されるまでの前記変動表示手段における識別情報の変動表示について、前記事前決定手段が前記変動表示の表示結果を特定表示態様とする旨を決定する確率を通常遊技状態よりも高くする特別遊技状態に遊技状態を制御する特別遊技状態制御手段とを備え、
    前記演出用変動表示制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときにおいて前記変動表示手段に前記第2特定表示態様が導出されたときに、前記特定表示態様とは異なる表示態様が導出されたときに導出されるのと同じ演出用表示態様を前記演出用変動表示手段に導出させる非特定導出制御手段を含み、
    前記特別遊技状態に制御されているときに前記第2特定表示態様が導出されたことに基づいて新たに特別遊技状態に遊技状態が制御されたときにおいて、該新たな特別遊技状態よりも前に制御されていた先の特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となったときに、特定の演出を実行する演出手段をさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
  7. 前記変動表示制御手段による識別情報の変動表示の開始から終了までの変動時間として用意された複数種類の変動時間のうちから、前記第1特別遊技状態に制御されているときと前記第2特別遊技状態に制御されているときとで異なる確率で、いずれかの変動時間を選択する変動時間選択手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記演出手段は、前記第1特別遊技状態制御手段により前記第1特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となった後も前記第2特別遊技状態で前記変動表示手段において実行される前記識別情報の変動表示の残り回数に応じて異なる態様で、前記特定の演出を行う
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の遊技機。
  9. 前記演出手段は、前記特別遊技状態制御手段により前記先の特別遊技状態に制御されたときから起算して前記変動表示手段において実行された識別情報の変動表示の回数が前記所定回数となった後も前記新たな特別遊技状態で前記変動表示手段において実行される前記識別情報の変動表示の残り回数に応じて異なる態様で、前記特定の演出を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  10. 前記特別遊技状態が継続している状態で前記変動表示手段において実行されている前記識別情報の変動表示の累計継続回数を計数する継続回数計数手段と、
    前記継続回数計数手段の計数している累計継続回数を報知する継続回数報知手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
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