JP2007073093A - 半導体記憶装置の読み出し回路 - Google Patents

半導体記憶装置の読み出し回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 多値型のメモリセルの情報を時分割に読み出す回路において、チップ面積を増大させること無く、高速に安定した読み出し動作が可能な読み出し回路を提供すること目的とする。
【解決手段】
本発明に係わる読み出し回路は、ビット線BL、リファレンス線RLに電流調整回路を接続する。電流調整回路はリファレンス電流値に応じて、ビット線BLにセル電流と調整電流のビット線合計電流、リファレンス線にリファレンス電流と調整電流のリファレンス線合計電流値が、リファレンス電流値を変えてもリファレンス線RLに流れる電流が同じになるように調整電流を流す。結果、ビット線に流れる電流とリファレンス線に流れる電流は、調整電流を加える前の電流差を保ったまま、負荷回路により電流−電圧変換を行い、その変換電位差を用いて、1種類のセンスアンプ回路による読み出し動作を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体記憶装置に関するものであり、特に一つのメモリセルに2ビット以上の情報を記憶する多値型メモリセルを備え、多値型メモリセルに記憶された情報を安定して高速に読み出す回路に関するものである。
従来、電気的書き換え可能な不揮発性メモリとして、EEPROMやフラッシュEEPROM(以下、フラッシュメモリと称す)がある。例えば、フラッシュメモリでは浮遊ゲートを備えるMOSFETをメモリセルとしている。フラッシュメモリは、このメモリセルの浮遊ゲートの電荷の蓄積状態に応じてトランジスタの閾値電圧が変化し、その閾値電圧の大小をデータとして記憶させている。
また、フラッシュメモリは、近年、記憶容量の拡大、半導体チップの製造コスト削減のために、1つのメモリセルに複数のデータを記憶する多値型メモリセルが開発されている。この多値型メモリセルの場合、この浮遊ゲートの電荷の蓄積状態を細かく制御し、その蓄積状態を複数準備する事で複数の閾値電圧領域のメモリセルを作成する。そして、どの閾値電圧領域にメモリセルが存在するかを利用して多値データを実現させている。
多値型フラッシュメモリセルの一例として、メモリアレイ構成がNOR型と呼ばれる構成であり、多値型メモリセルとして1つのメモリセルに4値、つまり、2ビットの値をもつ場合(以下、4値メモリと称す)について説明する。2ビットなので、データとしては、11ビット、10ビット、01ビット、00ビットが存在する。
図7に4値メモリにおける閾値電圧領域とデータとの関係の一例を示す。今、メモリセルの閾値電圧が、電圧領域Aに存在する場合データビットとして11ビット、電圧領域Bに存在する場合データビットとして10ビット、電圧領域Cに存在する場合データビットとして01ビット、電圧領域Dに存在する場合データビットとして00ビットのデータが格納されているとする。
次に、上記4値メモリからデータを読み出す例を以下に示す。それぞれの領域毎に閾値電圧の範囲が決まっている為、同一ワード線、同一ドレイン電圧、同一ソース電圧では、閾値電圧に対応してメモリセルに流れる電流領域が決まる。その電流領域間にリファレンス電流を準備し、メモリセルに流れる電流(以下、セル電流と称す)とリファレンス電流を比較する。そして、リファレンス電流よりセル電流が多いか少ないかで、読み出しメモリセルがどの領域に存在するかを判別する。
上記説明について、図8を用いてさらに詳しく述べる。図8は4値メモリにおけるセル電流領域とデータとの関係を示す図である。図8に示されるように、電流領域Aと電流領域Bの間にリファレンス電流L、電流領域Bと電流領域Cの間にリファレンス電流M、電流領域Cと電流領域Dの間にリファレンス電流Hを準備する。メモリセルが電流領域Aに存在すると判別する為には、セル電流がリファレンス電流Lより多いと判別できればよい。電流領域Bに存在すると判別する為には、セル電流がリファレンス電流Lより少なく、リファレンス電流Mより多いと判別できればよい。電流領域Cに存在すると判別するには、セル電流がリファレンス電流Mより少なく、リファレンス電流Hより多いと判別できればよい。電流領域Dに存在すると判別するには、セル電流がリファレンス電流Hより少ないと判別できればよい。なお、図8において、電流領域A、B、C、Dの最大、最小値はそれぞれ、電流領域を示す符号に最大を示すmaxと最小を示すminとを添え字として付し、Amax、Amin、Bmax、Bmin、Cmax、Cmin、Dmax、Dminとして記載している。
現在、多値型メモリセルの電流領域の判別方法、つまりメモリセルのリード方式として、いくつかの方式が提案されている。その一つとして、複数のリファレンス電流を準備し、一度に一種類の電流比較を行い、その結果に応じて別の状態について電流比較を行うなど時分割で順次電流比較を行う時分割リード方式が提案されている。
以下、この時分割リード方式の一例として、図7、8で説明した4値メモリのデータを読み出す際の動作について、図9を参照しながら説明する。
図9は、4値メモリの従来の時分割リード方式の読み出し回路の構成例を示すブロック図である。この時分割リード方式による読み出し回路は、負荷回路901、902、センスアンプ回路903、論理回路904、タイミング発生回路905、リファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908、リファレンス電流M、L、H選択ドライバー909、910、911、メモリセルカラムドライバー912、リファレンス電流M、L、H選択トランジスタ913、914、915、メモリセルカラム選択トランジスタ916等により構成される。
図9において、時分割センス方式を用いた読み出し回路内には、データ読み出しが行われるメモリセル917のドレイン(ドレイン電極)にメモリセルカラム選択トランジスタ916を介して電圧を与えて読み出し電流(セル電流)を得る電流負荷回路901と、リファレンス電流を得るための電流負荷回路902とを備えている。メモリセル917のドレインと電流負荷回路901との間にはビット線BLが接続されており、電流負荷回路902にはリファレンス線RLが接続されている。さらに、ビット線BLおよびリファレンス線RLは、ビット線BLとリファレンス線RLとの電位差を増幅出力するためのセンスアンプ903の入力部と接続されている。
センスアンプ903の出力ノード918は、論理回路904と接続されている。また、論理回路904はリファレンス電流L、H選択ドライバー910、911、タイミング発生回路905にそれぞれ信号線919、920、921を介して接続され、さらにタイミング発生回路905は信号線922を介してリファレンス電流M選択ドライバー909に接続される。そして、リファレンス電流M、L、H選択ドライバー909、910、911からリファレンス電流M、L、H選択信号線923、924、925がリファレンス電流M、L、H選択トランジスタ913、914、915のゲート(ゲート電極)に入力され、これらの信号線によりリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908がリファレンス線RLと切り替え接続される構成となっている。
このように構成された時分割リード方式の読み出し回路においてメモリセル917からのデータの読み出しは、以下のようにして行われる。
まず、メモリセル917に接続されるワード線WLに適切な電圧を印加する。また、メモリセルカラムドライバー912からメモリセルカラム選択トランジスタ916のゲートに入力されるセル電流選択信号線926に適切な電圧を印加し、メモリセルカラム選択トランジスタ916を活性化させる。合わせて、リファレンス電流M選択信号線923に適切な電圧を印加し、リファレンス電流M選択トランジスタ913を活性化させる。この時、リファレンス電流L、H選択トランジスタ914、915はリファレンス電流L、H選択信号線924、925により不活性状態に制御される。
ビット線BL、リファレンス線RLに接続される負荷回路901、902が同じ構成であり、同じ負荷の場合、リファレンス電流Mのリソース906に流れるリファレンス電流Mと、メモリセル917に流れるセル電流量に応じて、リファレンス線RLとビット線BLの電位が決定される。この電位関係を図9のセンスアンプ回路903にて判定、判別する。ビット線BLがリファレンス線RLの電位より高ければ、セル電流は、リファレンス電流Mより少ない事を意味し、ビット線BLがリファレンス線RLの電位より低ければ、セル電流は、リファレンス電流Mより多い事を意味する。この説明は後述する。ここまでの動作を1回目のリード動作とする。
次に2回目のリード動作として、図9のタイミング発生回路905により制御される信号線922に基づき、リファレンス電流M選択ドライバー909はリファレンス電流M選択信号線923により、リファレンス電流M選択トランジスタ913を非活性化し、1回目のリード動作の結果に応じて、図9の論理回路904からの信号線919、920に基づき、リファレンス電流L、M選択ドライバー910、911のどちらか一方が、リファレンス電流L、M選択信号線924、925により、リファレンス電流L、H選択トランジスタ914、915のどちらか一方を活性化させる。
例えば、1回目のリード動作で、セル電流がリファレンス電流Mより多いと図9のセンスアンプ回路903が判定した場合、図9の論理回路904により、2回目のリード動作はリファレンス電流Lのリソース選択トランジスタ914を活性化させ、リファレンス電流Lのリソース907を流れるリファレンス電流Lがリファレンス線RLに流れる。また、1回目のリード動作で、セル電流がリファレンス電流Mより少ないと図9のセンスアンプ回路903が判定した場合、図9の論理回路904により、2回目のリード動作はリファレンス電流Hのリソース選択トランジスタ915を活性化させ、リファレンス電流Hのリソース908を流れるリファレンス電流Hがリファレンス線RLに流れる。
1回目のリード動作と同様に、ビット線BLとリファレンス線RLの電位は、セル電流と、選択されたリファレンス電流Lのリソース907又はリファレンス電流Hのリソース908に流れるリファレンス電流L、リファレンス電流Hの電流量に応じて決定される。例えば、2回目のリード動作で、リファレンス電流Lのリソース907が選択された状況で、セル電流がリファレンス電流Lより多ければ、ビット線BLの電位はリファレンス線RLより低くなり、セル電流がリファレンス電流Lより少なければ、ビット線BLの電位はリファレンス線RLより高くなる。同様に、リファレンス電流Hのリソース908が選択された状況で、セル電流がリファレンス電流Hより多ければ、ビット線BLの電位はリファレンス線RLより低くなり、セル電流がリファレンス電流Hより少なければ、ビット線BLの電位はリファレンス線RLより高くなる。
1回目のリード動作と2回目のリード動作の結果から、メモリセル917に流れるセル電流とリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908に流れるリファレンス電流M、L、Hの電流量との関係が判別され、結果、図8のどの領域にメモリセル917が存在するかが判る。メモリセル917がどの領域であるかが判る事で、そのメモリセル917のデータが判別可能となる。この2回のリード動作で多値読み出しを行う手法としては、特許文献1で詳細に説明されている。
次に、上述したセル電流が負荷回路901によってビット線電位へと変換される原理を説明する。図10に抵抗を利用した負荷回路901とメモリセル917の接続図、図11に負荷回路901とメモリセル917の電圧−電流特性を示す。図11において、縦軸は図10の負荷回路901、メモリセル917に流れる電流、横軸はビット線BLの電位である。
図11に示されるように、図10のビット線BLの最終的に到達する電位は、セル電流と負荷回路901に流れる電流が同じ電流になる、つまりメモリセル特性aと負荷回路特性(抵抗)の交点である図11のVBLa(R)となる。
次に、図12にセル電流が異なる場合、つまりメモリセル917の特性が異なる場合の負荷回路901とビット線BLの電位の関係を示す。図11のメモリセル特性aよりセル電流が多い図12のメモリセル特性bの場合、図10のビットラインBLの最終的に到達する電位は負荷回路特性(抵抗)とメモリセル特性bとの交点であるVBLb(R)となり、図11のメモリセル特性aよりセル電流が少ない場合である図12のメモリセル特性cの場合、図10のビットラインBLの最終的に到達する電位は負荷回路特性(抵抗)とメモリセル特性cとの交点であるVBLc(R)となる。以上の結果より、セル電流、負荷回路901、ビットラインBLの電位の関係が判る。
図13にP型MOSFETを利用した負荷回路901とメモリセル917の接続図、図14に負荷回路901とメモリセル917の電圧−電流特性を示す。図14に示されるように、図13のビットラインBLの最終的に到達する電位は、メモリセル特性a、b、cの場合、それぞれVBLa(P)、VBLb(P)、VBLc(P)となる。このように、負荷回路をP型MOSFETに変更し、P型MOSFETのゲートに入力されるバイアス電圧VBIASを制御する事により、負荷回路に抵抗を利用した場合と比較して、セル電流の変化に対するビットラインBLの電位の変化の割合を大きくする事ができる。
又、大容量メモリの場合、1本のビット線に接続されるメモリセル数も多く、そのビット線長も長い為、リード動作の前にビット線を所望の電位まで高速に充電を行う充電回路や、ビット線電位をクランプする為の帰還型バイアス回路等が備えられる場合もある。図15に上記ビット線高速充電回路927、帰還型バイアス回路928を備えたメモリセル読み出し回路の例を示す。また、図9で示されるリファレンス線RLに接続されるリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908は、メモリセル917と同様なフラッシュメモリセルで構成され、それぞれ所望のリファレンス電流を得ることができるように、閾値調整される場合もある。
上述した回路により実現される時分割リード方式において、1回目のリード動作と2回目のリード動作では、図8のリファレンス電流L、M、Hのようにリファレンス電流値が異なる読み出し動作を行う。これは、ビット線電位とリファレンス線電位の比較により、メモリセルの情報を判別するセンスアンプ回路903の安定読み出しを妨げる。このことを図16、17、18、19、20を用いて、以下に詳細に説明する。
図16は、図9の従来の読み出し回路のブロック図から一部を抜粋したものである。リファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908をそれぞれ閾値の調整されたフラッシュセル(以降、リファレンスセルと呼ぶ)で構成する事とし、ビット線BLに接続される負荷回路901をP型MOSFETで形成し、リファレンス線RLの電位を負荷回路901、902のバイアス電圧として利用する構成とする。また、負荷回路901、902は同じ電流駆動能力のP型MOSFETであるとする。
4値メモリの為、図8で示されるように4つの電流領域をもつ。これらを考慮して、センスアンプ回路に入力される、図16のビット線BL、リファレンス線RLの電位について図17、18、19を用いて説明する。図17、18、19のC(M)、C(L)、C(H)はそれぞれリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908の電圧−電流特性を示している。また、C(Amax)、C(Amin)、C(Bmax)、C(Bmin)、C(Cmax)、C(Cmin)、C(Dmax)、C(Dmin)は、それぞれメモリセル917が図8のAmax、Amin、Bmax、Bmin、Cmax、Cmin、Dmax、Dminの時の電圧−電流特性を示している。また、C(Pch)は負荷回路901、902の電圧―電流特性を示している。また、C(PM)、C(PL)、C(PH)は、リファレンス線RLにリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908がそれぞれ接続された時に発生するリファレンス線RLの電位が負荷回路901、902のゲート電極に入力された時の負荷回路901、902の電圧−電流特性を示している。
まず、リファレンス線RLにリファレンス電流Mのリソース906が接続される場合の、ビット線BL及びリファレンス線RLに発生する電位について図17を用いて説明する。リファレンス線RLが最終的に到達する電位は、負荷回路902の電圧−電流特性C(Pch)とリファレンス電流Mのリソース906の電圧―電流特性C(M)の交点VRL(M)となる。
また、メモリセル917が図8の電流領域Aに存在する場合のビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(MAmax)とVBL(MAmin)との間の電位となる。ここで、VBL(MAmax)は、リファレンス線RLの電位VRL(M)が負荷回路901のゲート電極に入力された時の負荷回路901の電圧−電流特性C(PM)と、メモリセル917がAmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Amax)との交点の電位を示す。また、VBL(MAmin)は、C(PM)とAmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Amin)の交点の電位を示す。
メモリセル917が図8の電流領域Bに存在する場合のビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(MBmax)とVBL(MBmin)との間の電位である。ここで、VBL(MBmax)は、C(PM)とメモリセル917がBmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Bmax)の交点の電位を示す。また、VBL(MBmin)は、C(PM)とBmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Bmin)の交点の電位を示す。
メモリセル917が図8の電流領域Cに存在する場合のビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(MCmax)とVBL(MCmin)との間の電位である。ここで、VBL(MCmax)は、C(PM)とメモリセル917がCmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Cmax)の交点の電位を示す。またVBL(MCmin)は、C(PM)とCmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Cmin)の交点VBL(MCmin)の交点の電位を示す。
メモリセル917が図8の電流領域Dに存在する場合のビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(MDmax)とVBL(MDmin)との間の電位である。ここで、VBL(MCmax)は、C(PM)とメモリセル917がDmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Dmax)の交点の電位を示す。また、VBL(MDmin)は、C(PM)とDmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Dmin)の交点の電位を示す。
次に、リファレンス線RLにリファレンス電流Lのリソース907が接続される(メモリセル917が電流領域A、またはBに存在する)場合の、ビット線BL、リファレンス線RLに発生する電位について図18を用いて説明する。
リファレンス線RLが最終的に到達する電位は、負荷回路902の電圧−電流特性C(Pch)とリファレンス電流Lのリソース907の電圧−電流特性C(L)の交点VRL(L)となる。
また、ビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(LAmax)とVBL(LAmin)の間の電位であるか、或いは、VBL(LBmax)とVBL(LBmin)の間の電位となる。
ここで、VBL(LAmax)は、リファレンス線RLの電位VRL(L)が負荷回路901のゲート電極に入力された時の負荷回路901の電圧−電流特性C(PL)とメモリセル917がAmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Amax)との交点の電位を示す。また、VBL(LAmin)は、C(PL)とAmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Amin)との交点の電位を示す。
また、VBL(LBmax)は、C(PL)とメモリセル917がBmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Bmax)との交点の電位を示す。また、VBL(LBmin)は、C(PL)とC(Bmin)(図8参照)の時の電流−電圧特性C(Bmin)との交点の電位を示す。
最後に、リファレンス線RLにリファレンス電流Hのリソース908が接続される(メモリセル917が電流領域C、またはDに存在する)場合の、ビット線BL、リファレンス線RLに発生する電位について図19を用いて説明する。
リファレンス線RLが最終的に到達する電位は、負荷回路902の電圧−電流特性C(Pch)とリファレンス電流Hのリソース908の電圧−電流特性C(H)の交点VRL(H)となる。
また、ビット線BLが最終的に到達する電位は、VBL(HCmax)とVBL(HCmin)間の電位であるか、或いは、VBL(HDmax)とVBL(HDmin)間の電位となる。
ここで、VBL(HCmax)は、リファレンス線RLの電位VRL(H)が負荷回路901のゲート電極に入力された時の負荷回路901の電圧−電流特性C(PH)と、メモリセル917がCmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Cmax)との交点の電位を示す。また、VBL(HCmin)は、C(PH)とメモリセルがC(Cmin)(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Cmin)との交点の電位を示す。
また、VBL(HDmax)は、C(PH)と、メモリセル917がDmax(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Dmax)との交点の電位を示す。また、VBL(HDmin)は、C(PH)と、メモリセル917がDmin(図8参照)の時の電圧−電流特性C(Dmin)との交点の電位を示す。
図17、18、19から明らかなように、リファレンス電流の電流値が異なる事で、センスアンプ回路903に入力される電位が異なる事が判る。一般的に、ビット線電位とリファレンス線電位の電位差を大きくする事で、高速、且つ安定的に読み出す事が可能となるが、この電位差を大きくするには、メモリセル917のそれぞれの電流領域(図8の電流領域A、B、C、D)の電流値と、リファレンス電流の電流差を大きくする事が必要である。
具体的には、メモリセル917のそれぞれの電流領域幅が小さくなるように設計して、メモリセル917のそれぞれの電流領域の電流値とリファレンス電流の電流差を大きくすることが考えられる。
しかしながら、電流領域幅を小さくすることが様々な理由で困難な場合がある。
センスアンプ回路903に入力される電位幅が広い場合、それぞれの入力電位に応じたセンスアンプ回路903が必要となり、結果センスアンプ回路903の面積が大きくなる。逆に、一つのセンスアンプ回路903で動作させた場合、上述した理由による入力電位幅が広い事に加え、実際の回路動作では、電圧、温度等によっても入力電位は変化する事より、高速で、安定な読み出し動作を妨げる事にもなる。
これらの課題を解決する方法として、負荷回路901、902をリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908毎に変更する手法が存在する。以下に、負荷回路901、902を変更することによって、センスアンプ903に入力される電位幅を縮小させることができることを、図20を用いて説明する。図20のC(PchM)、C(PchL)、C(PchH)はリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908を選択した時の、負荷回路901、902の電圧−電流特性である。
リファレンス電流Mのリソース906が選択されたとき、リファレンス線RLが最終的に到達する電位は、リファレンス電流のリソース906が選択されたときの電圧−電流特性C(PchM)とリファレンス電流Mのリソースの電圧−電流特性C(M)の交点V(RL)である。同様にして、リファレンス電流L、Hのリソース907、908を選択された時のリファレンス線の電位も得られる。図20から、リファレンス電流のリソースが変更されてもリファレンス線RLの電位がV(RL)に揃っていることがわかる。
上記で説明したように、負荷回路901、902をリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908毎に変更する手法によると、センスアンプ回路903を複数準備するより小さい面積で、センスアンプ回路903に入力される電位の幅を縮小させることができる。
しかしながら、リファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908毎に負荷回路901、902を変更する手法、または、センスアンプ回路903を変更する手法でも、リファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908毎でリファレンス線RLに流れる電流値そのものは変化してしまう。そして、読み出し動作時にそれぞれの電流値が異なると、例えばノイズに対する耐性等がリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908毎で異なり、結果センスアンプ回路903の安定動作を妨げる要因となる。また、先に説明した、大容量メモリの場合のビット線BLを所望の電圧まで高速に充電を行う充電回路927や、ビット線電位をクランプする為の帰還形バイアス回路928等の最適動作点も、リファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908が変更される事で、安定動作が妨げられる要因となる。なお、図20の電流M、電流L、電流Hはそれぞれリファレンス電流M、L、Hのリソース906、907、908に接続された時のリファレンス線RLに流れる電流値を示す。
なお、上記課題を解決するため、メモリセル917のワード線WLに可変電圧を印加させ、メモリセル917に流れる電流と固定された1つのリファレンス電流とを比較し、メモリセル917に流れる電流がリファレンス電流と等しくなる時のワード線電圧の値により、メモリセル917のデータを判別する方法が特許文献2に開示されている。
米国特許第5748546号明細書 特表平10−507026号公報
しかしながら、特許文献2による方法であれば、上述した課題は解決されるが、大容量メモリを高速に読み出し動作には適さない。なぜならば、メモリセル917のワード線電圧を順次に変更するという動作が新たにに発生するからである。
一般的に大容量メモリの場合、マトリクス上に構成されたメモリアレイにおいて、一本のワード線に接続されるメモリセル数は多く、そのワード線容量が大きい為、ワード線の電圧変更動作は高速にできない。高速にワード線電圧を変更する為には、マトリクス上に構成されたメモリアレイで、一本のワード線WLに接続されるメモリセル917の数を、メモリセル分割数を増加させることにより、少なくする等が必要になる。しかしながら、メモリセル分割数を増加させることにより、チップ面積が増大するという新たな問題が生じる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、チップ面積を増大させること無く、高速に安定した読み出し動作が可能な読み出し回路を提供すること目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係る読み出し回路はセル電流とリファレンス電流に調整電流を加える電流調整回路を少なくとも一つ以上備える。この電流調整回路を用いて、調製電流を付加することにより、ビット線BLにはセル電流に調製電流が付加された電流が流れ、リファレンス線RLにはリファレンス電流に調整電流が付加された電流が流れる。その結果、電流量の小さいリファレンス電流を基準とする場合でも、比較的電流量の大きい範囲で電流―電圧変換を行い、その変換電位差を用いて、センスアンプ回路による読み出し動作を行うことになる。このため、センスアンプ回路に要求される性能は、従来に比べて高性能に検出できるレンジが狭くてもよく、高速で安定な読み出し動作を可能とすることができる。
上記電流調製回路は、セル電流とリファレンス電流の夫々に別個にあっても良いし、また共通にあっても良い。また、電流調製回路は一つに限られず、複数あっても良い。
そして、この調製電流は、セル電流とリファレンス電流に対して同一の調整電流であることが望ましい。同一の調製電流とすると、ビット線BLに流れる電流とリファレンス線RLに流れる電流は調整電流を加える前の電流差を保ったまま、比較的電流量の大きい範囲で電流―電圧変換を行い、その変換電位差を用いて、センスアンプ回路による読み出し動作を行うことになる。このため、センスアンプ回路により正確に高速で安定な読み出し動作を可能とすることができる。もちろん、同一とはいっても多少のばらつきが許容されるのはいうまでもない。
また、選択したリファレンス電流と最も大きいリファレンス電流との差と同等の電流であるように調製電流を付加することが望ましい。その結果、より電流量の大きい範囲で電流―電圧変換を行い、その変換電位差を用いて、センスアンプ回路による読み出し動作を行うことになる。このため、センスアンプ回路により正確に高速で安定な読み出し動作を可能とすることができる。
本発明に係る読み出し回路によれば、ビット線BL、リファレンス線RLに電流調整回路を接続し、ビット線BL、リファレンス線に調整電流を流すことにより、多値型メモリセルの情報を、小さい読み出し回路面積で、高速且つ安定的に読み出すことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
図1は、本発明に係る読み出し回路の実施形態を示すブロック図である。従来と構成上同じものは同じ符号を付して、重複説明を省略する。なお、本実施の形態においては、負荷回路901、902としてP型MOSFETで形成した場合、本実施形態と従来の読み出し回路の実施形態との構成上の違いは、タイミング回路105からのリファレンス電流M用電流調整回路活性化信号線129、論理回路104からのリファレンス電流H用電流調整回路活性化信号線130により制御される電流調整回路131がビット線BLに接続され、電流調整回路132がリファレンス線RLに接続されている点である。
図1による読み出し動作について説明する。リファレンス電流に電流調整回路132からの調整電流を加えたリファレンス線合計電流がリファレンス線RLに流れ、負荷回路902によりリファレンス線電位に変換される。同様に、セル電流に電流調整回路131からの調整電流を加えたビット線合計電流がビット線BLに流れ、負荷回路901によりビット線電位に変換される。センスアンプ回路903は、このビット線電位とリファレンス線電位の電位差により、セル電流とリファレンス電流との関係を判定する。
図2にリファレンス電流Mと電流調整回路132によって生成される調整電流の関係の一例を示す。図2のC(M)はリファレンス電流Mのリソース906の電圧−電流特性である。また、C(AdM)はリファレンス電流Mのリソース906がリファレンス線RLに接続される時の電流調整回路131、132の電圧−電流特性である。ここで、電圧−電流特性C(AdM)は、図中のC(M)+C(Adm)のリファレンス線合計電流が図20で示される電流Lと同じ電流になる(図2の電流A=図2の電流B+図2の電流C=図20の電流L)ように調節されている。つまり、合計電流と負荷回路902によって決定されるリファレンス線RLの電位V(RL)における電流Aは、図20に示される電流Lと同じ電流になる。
同様に、ビット線BLに接続される電流調整回路131により、セル電流にもリファレンス線RLに加えられる電流値と同じ調整電流が加えられる。結果、図2の電位V(RL)において、ビット線BLに流れるビット線合計電流はセル電流+電流Cとなる。
このように、リファレンス線RL、ビット線BLに同じ電流値(電流C)の調整電流を加えることにより、リファレンス電流とセル電流の電流差を保ちつつ、リファレンス線RL、ビット線BLに流れる電流量を調整電流分だけ増加させることが出来る。
次に、リファレンス電流Hと電流調整回路132によって生成される調整電流の関係を説明する。図3のC(H)はリファレンス電流Hのリソース908の電圧―電流特性である。また、C(AdH)はリファレンス電流Hのリソース908がリファレンス線RLに接続される時の電流調整回路131、132の電圧―電流特性である。ここで、電圧−電流特性C(AdH)は、図中のC(H)+C(AdH)のリファレンス線合計電流が、図20で示される電流Lと同じ電流になる(図3の電流D=図3の電流F+図3の電流E=図20の電流L)ように調節されている。つまり、合計電流と負荷回路902によって決定されるリファレンス線RLの電位V(RL)での電流Dは、図20で示される電流Lと同じ電流になる。
同様に、ビット線BLに接続される電流調整回路131により、セル電流にもリファレンス線RLに加えられる電流値と同じ調整電流が加えられる。結果、図3の電圧V(RL)において、ビット線BLに流れるビット線合計電流はセル電流+電流Eとなる。
このように、リファレンス線RL、ビット線BLに同じ電流値(電流E)の調整電流を加えることにより、リファレンス電流とセル電流の電流差を保ちつつ、リファレンス線RL、ビット線BLに流れる電流量を調整電流分だけ増加させることが出来る。
尚、ビット線BLとリファレンス線RLに流れる調整電流は同じ電流値であるとはいっても多少のばらつきが許容されるのはいうまでもない。
次に、上記説明に関し、図4、5を用いて、タイミングを含めた動作例を説明する。図4に図1における論理回路104と電流調整回路131、132の一例を示す。図5に電流調整回路131、132の動作タイミング例を示す。
図4のタイミング発生回路105は、デバイスに入力されるアドレス信号の変化(時刻t1)を検知する回路(アドレス遷移検知回路等)(図示しない)で生成される信号等を利用してタイミング信号を生成する。このタイミング発生回路105は、センスアンプ活性化信号線433によりセンスアンプ回路903にもタイミング信号を出力する。
センスアンプ活性化信号線433は出力される信号がHレベル時(時刻t3〜t7、及びt8〜t12)にセンスアンプ回路903を活性化し、ビット線BLとリファレンス線RLの電位関係によって、センスアンプ回路903の出力ノード918にHまたはLレベルを出力し(時刻t4、t9)、その出力レベルを第1のセンスデータ出力ラッチ回路440、第2のセンスデータ出力ラッチ回路441で保持する構成となっている。
まず、1回目のリード動作、即ち、アドレス信号が入力され、第1のセンスデータ出力ラッチ回路440からメモリセル917の情報に応じて第1のセンスデータ出力ラッチ回路440の出力ノード442に第1の出力データD0が出力されるまでの期間の動作について説明する。
上述した時分割リード方法と同様に、読み出されるメモリセル917が選択されると、図1のリファレンス電流Mのリソース906が1回目のリード動作をするべく活性化される。これらの活性化動作と平行に、リファレンス電流M用電流調整回路活性化信号線129がタイミング発生回路105によりHレベルとなる(時刻t2)。リファレンス電流M用電流調整回路活性化信号線129のレベルがHレベルとなる事で、図4の電流調整回路131、132内のリファレンス電流M用電流調整回路434、436が活性化され、リファレンス電流M用電流調整回路434、436から調整電流がビット線BL、リファレンス線RLに対して流れる。
リファレンス線RLにはリファレンス電流M(図2の電流B)に調整電流(図2の電流C)を加えたリファレンス線合計電流(図2の電流A)が流れ、ビット線BLには選択したメモリセル917の閾値状態に応じて流れるセル電流に調整電流(図2の電流B)を加えたビット線合計電流が流れる。負荷回路901、902とこれら電流により、リファレンス線電位、ビット線電位が決まり、センスアンプ活性化信号線433のレベルがHレベルとなる(時刻t3)事で、センスアンプ回路903が活性化され、メモリセル917の状態が判別される。
センスアンプ活性化信号線433のレベルがHレベルになった(時刻t3)後、センスアンプの出力ノード918にその判別結果が出力され(時刻t4)、第1のセンスアンプデータ出力ラッチ信号438の立ち上がりエッジ(時刻t5)で第1のセンスデータ出力ラッチ回路440に1回目のメモリセル読み出しデータとして保持され、第1のセンスデータ出力ラッチ回路440の出力ノード442に第1の出力データD0が出力される(時刻t6)。ここで、メモリセル917が図8における電流領域Cまたは電流領域Dに存在する場合、第1の出力データD0はHレベルが出力され、図8における電流領域Aまたは電流領域Bに存在する場合、第1の出力データD0はLレベルが出力される(時刻t6)。
次に2回目のリード動作、即ち、1回目のセンスアンプ活性化信号線433がHレベルからLレベルへと変化した(時刻t7)後、第2のセンスデータ出力ラッチ回路441からメモリセル917の情報に応じて第2のセンスデータ出力ラッチ回路441の出力ノード443に第2の出力データD1が出力されるまでの期間(時刻t11)の動作について説明する。上述した時分割リード方法と同様に、リファレンス電流Mのリソース906が非活性化され、第1の出力データD0に応じて、リファレンス電流L、Hのリソース907、908のいずれか一方が活性化される。
本実施の形態では、第1の出力データD0がLレベルの時、リファレンス電流Lのリソース907が活性化され、第1の出力データD0がHレベルの時、リファレンス電流Hのリソース908が活性化されるとする。
第1の出力データD0がLレベルの時、電流調整回路131、132は非活性状態であり、選択されたメモリセル917のセル電流と、リファレンス電流Lとの電流比較を行い、センスアンプ回路903によりメモリセル917が図8の電流領域Aまたは電流領域Bに存在するかを判別する。
第1の出力データD0がHレベルの時、リファレンス電流H用電流調整回路活性化信号線130が論理回路104によりHレベルとなる(時刻t7)。リファレンス電流H用電流調整回路活性化信号線130のレベルがHレベルになる事で、図4の電流調整回路131、132内の電流リファレンス電流H用電流調整回路435、437が活性化され、リファレンス電流H用電流調整回路435、437から調整電流がビット線BL、リファレンス線RLに対して流れる。
リファレンス線RLにはリファレンス電流H(図3の電流F)に調整電流(図3の電流E)を加えたリファレンス線合計電流(図3の電流D)が流れ、ビット線BLには選択したメモリセル917の閾値状態に応じて流れるセル電流に調整電流(図3の電流E)を加えたビット線合計電流が流れる。負荷回路901、902とこれらの電流により、リファレンス線電位、ビット線電位が決まり、センスアンプ活性化信号線433のレベルがHレベルとなる(時刻t8)事で、センスアンプ回路903が活性化され、メモリセル917の状態が判別される。
センスアンプ活性化信号線433のレベルが2回目にHレベルになった(時刻t8)後、センスアンプの出力ノード918にその結果が出力され(時刻t9)、第2のセンスデータ出力ラッチ信号線434の立ち上がりエッジ(時刻t10)で第2のセンスデータ出力ラッチ回路441に2回目のメモリセル読み出しデータとして保持され、第2のセンスデータ出力ラッチ回路441の出力ノード443に第2の出力データD1が出力される(時刻t11)。
尚、図4の電流調整回路131、132に入力されるバイアス電圧を、メモリセル917のワード線電圧と同様の温度特性、電源電圧特性を示す電圧とすると、セル電流が電源電圧、温度等が変化した場合でも、図2、図3で説明した調整電流とセル電流の関係に近づきより精度のよい調整が可能となる。
リファレンス電流M用調整回路とリファレンス電流H用調整回路との間で調整電流の電流量を変更する構成については、リファレンス電流M用電流調整回路と、リファレンス電流H用電流調整回路に使用するN型MOSFETのサイズを変更してもよいし、それぞれに入力されるバイアス電圧を別の電圧として電流調整してもよい。
又、上記電流調整回路131に代えて、図6に示すようにメモリセル917と同様のフラッシュセル617a、617bで閾値を調整したリファレンス電流M用電流調整回路634、リファレンス電流H用電流調整回路635により電流調整回路631を構成してもよい。
又、上記電流調整回路は、セル電流とリファレンス電流の夫々に別個にあってもよいし、また共通にあってもよい。また、電流調整回路は一つに限らず、複数あってもよい。
又、上述した電流調整回路は、リファレンス電流M用とリファレンス電流H用の2種類の場合を示したが、場合によっては、1種類、例えば、リファレンス電流H用のみに適用してもよいし、負荷回路変更と調整電流変更を同時に実施してもよい。
尚、図1に示す本発明回路では、負荷回路901、902の一例として、リファレンス線RLの電位をバイアス電圧として利用するP型MOSFETで構成しているが、P型MOSFETに代えて、N型MOSFETまたは図10に示す抵抗等で構成してもよい。
更に、本発明は、メモリセルの書き込み、消去動作時に実施する正しく書き込み、消去が完了したかを判定するベリファイ動作時のリードに適用してもよい。
本発明の一実施形態を示す回路図である。 本発明の一実施形態を説明する電流―電圧特性を示す図である。 本発明の一実施形態を説明する電流―電圧特性を示す図である。 本発明の一実施形態を示す部分回路図である。 本発明の一実施形態を示す動作タイミング図である。 本発明の別の実施形態を示す部分回路の一実施例である。 メモリセルの多値状態を説明する図である。 メモリセルの多値状態を説明する図である。 従来の多値型メモリセルの読み出し回路例である。 従来の電流電圧変換回路例の一例である。 従来の電流−電圧変換を説明する図である。 従来の電流−電圧変換を説明する図である。 従来の電流電圧変換回路例の別の一例である。 従来の電流−電圧変換を説明する図である。 従来の多値型メモリセルの読み出し回路例である。 従来の多値型メモリセルの読み出し回路例である。 従来の多値用電流−電圧特性を示す図である。 従来の多値用電流−電圧特性を示す図である。 従来の多値用電流−電圧特性を示す図である。 従来の多値用電流−電圧特性を示す図である。
符号の説明
901、902 負荷回路
903 センスアンプ回路
906〜908 リファレンス電流M、L、Hのリソース
909〜911 リファレンス電流M、L、H選択ドライバー
912 メモリセルカラム選択ドライバー
913〜915 リファレンス電流M、L、H選択ドライバー
916 メモリセルカラム選択トランジスタ
917 メモリセル
918 センスアンプの出力ノード
919〜922 信号線
923〜925 リファレンス電流M、L、H選択信号線
926 セル電流択信号線
104 論理回路
105 タイミング発生回路
129、130 リファレンス電流M、H用電流調整回路活性化信線
131、132 電流調整回路

Claims (5)

  1. 半導体記憶装置の多値型メモリセルの情報を時分割で読み出す読み出し回路であって、セル電流とリファレンス電流に調整電流を加える電流調整回路を少なくとも一つ以上備えることを特徴とする読み出し回路。
  2. 前記電流調整回路は、セル電流とリファレンス電流の夫々に対して少なくともひとつ以上備えられていることを特徴とする請求項1に記載の読み出し回路。
  3. 前記調整電流は、選択したリファレンス電流と最も大きいリファレンス電流との差と同等の電流であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の読み出し回路。
  4. 前記電流調整回路は、読み出し時に、メモリセルのワード線電圧と同様の電源・温度特性である電圧がゲート電極に入力されるN型MOSFETを含む回路で構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の読み出し回路。
  5. 請求項1〜4のいずれかに一項に記載の読み出し回路を供える半導体記憶装置。
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